みんなのシネマレビュー

カラフル(2010)

2010年【日】 上映時間:127分
ドラマファンタジーアニメ青春もの小説の映画化
[カラフル]
新規登録(2010-05-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-04-29)【イニシャルK】さん
公開開始日(2010-08-21)


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監督原恵一
宮崎あおい佐野唱子
南明奈桑原ひろか
麻生久美子真の母
高橋克実真の父
中尾明慶小林満
入江甚儀早乙女
藤原啓治沢田先生
矢島晶子駄菓子屋の子供
納谷六朗校長先生
真柴摩利駄菓子屋の子供
田中秀幸医師
原作森絵都「カラフル」
脚本丸尾みほ
音楽大谷幸
作詞尾崎豊「僕が僕であるために」
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
作曲尾崎豊「僕が僕であるために」
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
編曲大谷幸「風」
主題歌miwa「青空」/イメージソング「僕が僕であるために」
製作亀山千広
島谷能成
フジテレビ
サンライズ
電通
東宝
アニプレックス
市川南〔製作〕(製作委員会)
企画内田健二
プロデューサー山内章弘
石原隆〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
制作茂木仁史(制作プロデューサー)
サンライズ
配給東宝
作画末吉裕一郎(原画)
美術中村隆(美術監督)
編集小島俊彦
録音大熊昭(音響監督)
西尾昇(デジタル光学録音)(デジタル光学録音)
その他東京現像所(現像)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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123


51.《ネタバレ》 すべり込みで劇場観賞。劇場で観て良かったです。パーソナルな記憶を消去して生活環境を残すことで新たな暮らしが始まる。自らを客観視するような行為の究極版でしょうか。かつて、行き詰まった状況を堆積させた真には見えなかったものが、他人の生活という気楽さから徐々に見渡せるようになる。自殺を企てた人物は、決して疎外されていた訳ではないことが判明する。周囲の心遣いが省みれない狭量を反省した覚えのある人には響くでしょう。私のことですが。本編途中で真が真の真(マコトがシンのマコト、笑)だと分かる構成ですが、彼が食卓で公立高校を受験する理由を吐露しながら涙を流したとき、自殺前の真と自殺後の真が繋がったことがはっきりと分かりました。お母さんが追い詰められて、次は彼女が自殺しそうでとても怖かった。間に合って良かったです。タイトルの「カラフル」の意味も特に気負った原理ではなく、誰にも色々な側面があるという当たり前を表現していました。ストーリーはその「当たり前」を丁寧に積み重ねていました。常々言ってることですが、アニメは有り得ないアクションや設定を表現するだけではなく、キャラの心情などを純化し抽出して見せる事に向いているメディアでもある。「アルプスの少女ハイジ」などが良い例です。本作は、派手な描写はなくともシンプルなテーマを力強く分かり易く見せるところに、アニメの特性が生きています。実は本作の後に実写版「カラフル」も観たのですが、改めてその想いを強くしました。 アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-26 11:06:17)(良:3票)

50.《ネタバレ》 あの馬鹿CMのせいで、映画が始まって数分でオチが判るという事態になってしまいましたが、それは映画のせいでなく。誠実な映画とか真摯な姿勢の映画とか言って褒めようと思えば褒められるんでしょうけど、ホンネで言うとタルい映画。ダラダラと説明的な映像を見せるの、まるで退屈な深夜アニメみたい。企画と脚本はいいとして、何故これがアニメで、そして原恵一監督なの? 物語は感心させられるところ、考えさせるところがあちこちにあります。割といい物語です。でも、このカタチで見るのがベストだとは到底思えません。もっといい映画にできる可能性はいっぱいあるのに、何故? 原監督の演出は前作の『河童のクゥと夏休み』同様、愚直で面白味に欠け、そここそを褒める人もいるでしょうが、自分はそんなモン褒めたくないですねぇ。もっと晒け出せよ!って。作品のキャラに求めながら自分じゃ隠してるじゃん! 作画もまた同様で、訪れるかどうかも微妙な一瞬の煌きのために延々耐えるような程度の水準のアニメートじゃ、なんのためのアニメよ? 私の地元に近い、馴染みのある世界を舞台にしていますが、その風景もアニメになる事によって生まれる魅力が感じられません。何故か『クゥ』同様、ラストで肝心なメッセージをキャラがセリフにして説明するし。アニメの殻に閉じこもるなら、それはそれでもう少し相応しい題材があるんじゃないかなぁ。アニメの可能性ってのは、こっち方向にはなくない? あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 5点(2010-08-24 16:03:40)(良:2票) (笑:1票)

49.《ネタバレ》 泣けたね。スピ映画とは思わずに見たので意外だった。
いろんな色があっていい。それに尽きる。
とてもシンプルでありながらわが身を振り返させるいい映画だ。これは必見だと思う。
単に投げやりに他人の人生を修行と称して始めるが、そこで触れてゆく真実。
これは完全に夢物語じゃなく、実際に自分たちが経験していることなんだと思いました。
人生をどう味わうのか?
期待しなかった分やられました。好きな映画の中に入りました。
人を裁いてばかりいた主人公が、いろんな色に気付く。まさにカラフルになってゆくのだ。 森のpoohさんさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-10-22 01:28:38)(良:2票)

48.《ネタバレ》 『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等の演出、監督で高い評価を得てきた原恵一監督。完成されたパッケージを離れて挑んだオリジナル作品『河童のクゥと夏休み』は、“原恵一とは何者か”が垣間見える映画ではありましたが、一作品としての完成度は十分なものではなかったと考えます。そこで本作。原作本はあるそうですが、冒頭に上げたシリーズ作品と比べれば制約は無いに等しい。“原恵一色”がどれほど出せるものか、興味を持って拝見しました。まず気付いたのは、作画部分が改善されたこと。アクの薄いキャラクターデザインという点では変わらないものの、洗練された印象を受けました。また、『クゥ』ではある種の苦味として認知されたリアルな描写(例:血飛沫など)が、本作では物語と遊離することなく表現出来ていたように思います。感心したのは真がひろかをラブホから連れ去る場面。2人が息つくまで、実に20回近くカットを割ります。それは長い。しつこい程に。でも、この長さは主人公が現実から逃げた距離。ちゃんと意味があります。そしてこれが原映画のリズム。“原恵一アニメのかたち”を本作でしっかりと打ち出せたことは、素晴らしいと思います。メインキャストに非声優を起用しながらも、違和感なく仕上げたキャスティングセンスも評価させてください。みんなオカシクて当たり前。いろんな自分が居ていいんだ。自身を肯定することが、生きる力になる。良い映画でした。 目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-10 21:22:09)(良:2票)

47.《ネタバレ》 んまぁ、「悪くはない」んだけど「良くもない」かなぁ。
「河童のクゥ」のような深さがなく、確かに「中学生日記」みたいな感じ。
「クゥ」でチカラを入れすぎてタケが長くなった反省なのかな・・アッサリしすぎている気がする。
あと、「クレしん」「クゥ」まではあった「ユーモア」がなく、真面目一辺倒。
登場人物はみんな個性はあるが、真っ直ぐに真面目で、息苦しい。
今年は中島哲也の「告白」という中学生を描いた傑作があるので
このテーマもそうそう、珍しくも感じないのは原監督には不運ではあるかも。
次回作では、少し余裕のある映画作りを期待します。
この作品は少々、窮屈です。 グレースさん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-05 22:20:11)(良:1票) (笑:1票)

46.《ネタバレ》 セックスというものは一見魅力的で美しいものに見える反面、低俗で汚らわしいものにも見えてしまう(それが未経験であれば尚更)。大人になった自分は母親が不倫をしようが好きな子が援助交際をしようが、それが原因で「自分が」死のうなんて露とも思わないが、中学生というのはそうでもないらしい。一言で言ってしまえば了見が狭いからなのだが、当の本人はそういうことにあまり気づかない。「いじめ」にしても、大人になって職場でいじめられたら、すぐにそんな会社は辞めてしまえるし、他のことでストレスを発散する方法はいくらでもある。でも義務教育のうちは自分から簡単に「辞めます」とは言いにくい。世界がとんでもなく狭いのだ。だからマコトの気持ちは痛いほど分かるし、友達が出来た喜びを泣きながら吐露するシーンでは、一緒に嗚咽をもらした。精緻な背景画と共に、繊細な少年の心の機微を丁寧に掬い取った脚本が素晴らしい。そして、「まるで実写」のようなアニメを作ってしまった原監督、グレート! フライボーイさん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-30 08:33:18)(良:2票)

45.《ネタバレ》 『カラフル』における避けて通ってはいけないものの一つに“背景画”があると思う。手書きとは思えないまるで実写のような絵の上でアニメの人物が動く。『スカイクロウラー』においては背景と人物のコントラストが濃かった。いま思えば押井は背景に対していかにかっこいいかを追及していたようないんしょうだが、『カラフル』の背景はまるで人物のように能弁に語る。

平田オリザ先生はその著書等で「人は環境によって喋らせられている」と主張している。まさにその摂理にこの背景画は従っている。この背景にこのセリフありと言わんばかり。シーンが切り替わり、背景が更新された瞬間にそのシーンの主張がスクリーン全面から高濃度に飛び出てくる。
『カラフル』がアニメという方法を選択したのは、原恵一がアニメしか撮れないのかもしれないけども、この背景の能弁さを活かしたかったからだと受け止めた。それにしてもあんなに精巧な絵、どうやって描くんだろう。

いつまでも心に残るあの鍋のシーンでの父の演技も素晴らしい。兄貴がティッシュを父にだけ渡さないあの間合いと、実はそのあとにちょっとだけ涙がにじんでいた父。『息もできない』においてサンフンが泣いた時よりもぐっときた。たったあれだけの涙なのに。たった。映画って難しいね、沢山泣けばいいってもんじゃない。 no_the_warさん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-30 00:24:50)(良:2票)

44.《ネタバレ》 傑作だと思いました。非常に丹念に丁寧に作り上げられたキャラクターは完全に生きているかのような実在感があるので(現実の住人ではないプラプラでさえ)飽きさせません。特に数多く登場する食事のシーンは特筆で、その様子によって真と家族の関係が分かるくらい見事に描かれています。母親の愛情が全開に伝わるような美味しそうなハンバーグを口にもせず、口にしても無表情で全く美味そうに見えません、母親の不倫を許せない真の心そのものを言葉に表さず明確に伝えてます。(お菓子はパクパク食べますがあくまで『間食』としての役割のお菓子なので、本当の意味の『食事』ではないですね。)だからこそ彼が友達の早乙女君と美味しそうに肉まんやチキンを食べるシーンはグッとくる訳ですし、クライマックスともいえる家族の鍋の食卓の時は初めて母親の作った料理を感情豊かに美味しそうに真が食すシーンに心から感動しました。ああっ真は母親と和解へ大きな一歩み寄れたのかと(監督は完全な和解ではないと語ります)。早乙女君とのエピソードも秀逸でただ廃線となった都電の線路を巡ったり靴屋に行くだけですが、観てる私も清々しい気分になります。真が早乙女君のような友達とはしゃいで行動するのが楽しくなってきている過程が見ていてじんわり伝わり安堵します。色々な出来事を体験し真は自分の『過ち』に気付き自分を取り戻し人生を本当の意味で再スタートしますが、それが完全な『ハッピーエンド』とは見せず『普通』っぽく終わらせたのも素晴らしい。何気ないような淡々とした『日常』を丹念にアニメで描くとこんなにも魅力的に写るのかと発見がありました。だからといってこれが実写化になるとただの普通な映画に成り下がってしまうんでしょうね。とてもいい映画を観ました。 まりんさん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-29 16:18:31)(良:2票)

43.《ネタバレ》 こんなに動かないアニメも珍しい。走ったりしてもモーションが粗い。背景にしか力入ってない気がする。クレヨンしんちゃんの時は、もっと気持ちの良いアニメーションを見せてくれたんだけどなー。予算の違いだろうか。
登場人物のいかにもな感じが苦手。メガネ娘の喋り方とか不自然すぎてダメだ。
全体的にセリフ回しもなんか臭いし、変な関西弁の少年の舌足らずさもなんか気持ち悪い。中3にもなって男同士ベタベタするのもなんだかなー。この映画の雰囲気が好きになれない。唯一、性にだらしないビチ子(ひろか)ちゃんは可愛かったし、声(南明奈)も結構良かったと思う。でも、売春とか不倫とかの話が出てくる割には性については見て見ぬふりするような感じがヤダ。
ちょっと中学生日記っぽく感じたな。
一箇所、ラスト近くの食卓のシーンは、ちょっとグっと来たけど、あとは全然のれず、結構退屈してしまった。
CMでガンガン流れてる尾崎のカバーは割と良いと思うんだが、ホントにちょろっとしか使われてなかったのが残念。エンディングテーマは某超名曲のカバーなんだが、狙ってる割には歌もアレンジも随分とお粗末。
うーん期待してただけに色々残念。 すべからさん [映画館(邦画)] 4点(2010-08-29 12:38:12)(良:1票) (笑:1票)

42.《ネタバレ》 原作既読です。もし私が原作未読なら6点か7点を付けたと思います。
しかし原作既読である以上、このアニメ版を許容する事はできません。。
それはこのアニメで、原作から大幅かつ致命的な改変が行われているからです。
それは両親の設定です。
原作では、父も母ももっと軽薄でファンキーな面のあるキャラです。
父親に関しては軽薄な面が削られているだけでまだいいのですが、問題は物語のキーになる母親です。

この映画での母親は「祖母の介護と軋轢に疲れて望まぬ不倫に流されてしまう弱い母親」という超ありがち設定です。
そして主人公は、母親の葛藤の正確な理由について知る事がありません。母と会話してないから当たり前なのですが。おかげで終始「不倫する汚物」扱い。

一方、原作の母親は「平凡な暮らしに飽きて自分探しで習い事を点々とするうちにフラメンコの講師と(自分から望んで)ヒャッハーな不倫関係になる女性」です。
そもそも原作に祖母はいません。原作では母親は平凡な暮らしに飽き飽きして不倫するわけです。
今の日本を考えるとこちらの方がよほどリアルです。
そして何より、原作の母親は不倫に至る一部始終を主人公に手紙で伝えます。
「女として不倫を楽しんだことは否定しないし申し訳ない。しかし母親としての自分はお前を本当に愛してる」という事をきっちり主人公に伝えるのです。

このスタンスの違いはあまりにも大きくて映画の色が変わってしまっています。

このお話は、人間にはカラフルないろんな色があって決して一色ではないという事を、例えば母親には女としての一面もあり母親としての一面がある事、あこがれてる女子は援交の一面もあるし自分に悩む一面もある、と、いろいろな人間を観る事で、初心な主人公が人間というものの多様性を理解し、一皮むけて大人になる話です。
しかし話のキーになる母親は、この映画では、ただ不幸な母。ストレスからでた不倫を理解もされず絶対許すまじと叩かれ続けるひどい役です。しかも実際どうなのかを主人公は知らないまま。
これでは主人公が「人間がカラフルだ」と理解できないはずなのです。
にも拘わらず最後に「僕は僕で人間はカラフルなんだ」と言われても違和感しかありません。
原作では母や父、好きな女の裏の顔を知る事でそれを理解するっていうのに、この映画では父や母の裏の顔の真実は主人公に説明されないからです。
それでは話が成立しないはずで、これは構成的に致命的な変更です。

芸能人の不倫騒動が大きくたたかれる事からもわかる通り、日本には不倫に必要以上に否定的な見解を持っている人は一定数います。
おそらく原監督もそうであり、だからこそ母の設定を変えたのでしょう。
「ヒャッハー!」と不倫する母親を肯定するような映画を撮りたくなかったんだと思います。
しかしそれは逃げです。
原作は映画「アメリカンビューティ」のように、みんないろんな裏の汚い顔があるという事を描いた小説。
にも拘わらず不倫表現から逃げて平凡な家庭物にしてしまっては、原作を映画化する意味はないですし、そもそも統計的にも日本の既婚女性の不倫経験率は約3割。そこらのごく普通の奥さんの3人に1人は不倫経験があり、秘密にされてるだけで日本において不倫とは実はどこにでもある平凡な事象にすぎないのです。
その事実を表現する事から逃げて、母の事情を義母との葛藤というくだらない理由に変更してストーリーを破綻させた原監督には本当に幻滅しました。
がっかりです。 あばれて万歳さん [DVD(邦画)] 2点(2016-12-18 23:12:25)(良:1票)

41.《ネタバレ》 期待してなかったけど、面白いと思います。以下ネタバレ注意です。

ゲオでオススメ品だったので借りてみました。
最初に登場の案内人のキャラでドン引きして、見るのやめようか迷いました。
お話は、ファンタジーですが、扱っているエピソードは、実の親の不倫に、
気になる異性の援助交際等、中学生には重い現実で暗いムードが続く。
でも、その現実にもまれながらも成長して人生の意義を見出していく前向きな
展開と、ベタだけど芯の通ったテーマがあるのは原作が良いという証かな。

自分を第三者の視点から、客観的に冷静に分析するのはそう簡単ではない。
その環境を完璧にお膳立てするために、ファンタジーを利用したお話。
実に面白い。記憶を消されて、他人の体に入り込みその人生の代打を努める。
成り行き上、始めてしまった他人の人生を、ゲーム感覚で演ずる主人公が
次第に演技ではなく、素の自分で家族や友人と関わり、対峙していく。
他人の人生を歩みながら、失った自分の記憶を取り戻せという使命には
タイムリミットがあったが、最後に取り戻した記憶の中身は・・・?

原作が面白いので、後は映像化の出来が良いかどうかですが・・
今回は実写ではなく、アニメ作品という事で、イメージの実体化には
ある程度成功でしょうか。端々の肌に合わない演出は無視しましょう。
2006年の「時をかける少女」の青春アニメに似て、ピアノ練習曲を
BGMにしたりですが、あちらはSFをベースに純な恋愛がテーマ。
こちらは、死後の世界、神の存在をベースに、下衆な現実との対峙が
テーマになっています。どちらも伝えたいコアがしっかりと描かれて
いて良作です。

出来れば、母親との和解の絵も欲しいかと思いましたが、ラストのシーンで
主人公が着ている上着を見て、ホッとしました。ベタですが良い映画でした。

追伸・・母親の声が、麻生久美子さん。コレがハマり過ぎで驚きました。 グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 8点(2016-04-18 21:34:34)(良:1票)

40.《ネタバレ》 人生には色んな色がある。あって良いんだというのがこの映画のテーマである。一度は捨てた人生をもう一度やり直すことが出来たら生きてる時にできなかった楽しい学生生活を楽しみたいから母親が頑張って見つけてきてくれた高校受験よりも、自分に初めて出来た親友との約束、大好きな絵を書きたいから違う高校を受験する事を選択した主人公の姿を通して生きるてことの楽しさ、生きる勇気をこの映画から見る事が出来る。友達との友情、自分を思ってくれる周りの人達、父親、母親、兄貴は勿論の事、同じように苛められていた女子生徒やらとにかくこの映画は色んなメッセージで生きろ!人生を真っ当しろ!と言ってる。世の中の今、人生に悩みを抱えてる人達全てに伝えてる。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-04 18:48:16)(良:1票)

39.《ネタバレ》 原作未読。後からわかったが、何と言っても声優に起用されている俳優陣の顔ぶれが豪華。フジテレビが話題づくりのために力をいれて製作したのだろうか。高橋克実だけは見てる途中でわかったが…。他の方も言っているとおり、背景画のち密さとは対照的なチープなアニメーション(動き)は、あえて意図したつくりなのかどうか……。とはいえ、お母さんの微妙な感情は表情によく表現できていたと思う。本作のテーマはフランク・キャプラの名作「素晴らしき哉、人生!」にも底流で通じていると思うが、自分を客観視する、視点を変えるとことにより、誰もが生き方を変えることができる可能性を描いている。そして、たった1人の友がどれほど生きる支えになるかということも……。誰もにとって、この人生もまた「修行」の場なのかもしれない。恐らく原作が秀逸なこともあると思うが、いい映画でした。 田吾作さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-15 11:49:54)(良:1票)

38.《ネタバレ》 イジメや母親の不倫など、多くの問題に耐えきれず自殺した少年の再起をかけた修行の話。この映画はまさに人生の教科書だと思います。人が良すぎて残業をばかりさせられるのに、一向に昇進しない父。ストレスのはけ口として不倫をする母。医学部受験を理由に無関心を装う兄。一つのネジの緩みをきっかけに家族みんなが壊れていく負のスパイラル。真が命を取り留めたことをきっかけに、一からやり直そうと懸命な母。その思いとは裏腹に、母の不倫に嫌悪感を抱く真は辛く当たります。母親って家族の中の「華」だと思う。その「華」が枯れたり、汚れたりしたときの家族に与えるダメージの大きさをリアルに描いています。開きなおったような真の姿に秘かに思いを寄せていた唱子は、不信感をいだきます。この映画で唱子の存在って重要で、自身もいじめられていた唱子は、苦境に立たされても意思を曲げない強い真を尊敬し心の糧にしていました。それを知った真は初めて、自殺前の真も愛されていたことを知るのです。ここからだんだん変わっていきます。本音を言い合える友達もでき、生気が戻り人間らしくなっていきます。このような伏線があり、家族会議で友達と同じ高校に通いたいことを涙ながらに告げるのです。家族が初めて本音でぶつかったシーン。とても感動しました。兄がティッシュを取るとこが最高にいいですね。悩むひろかに対し、「全然普通。何もおかしくないよ。それでいいんだよ。」と優しく語りかけます。ただあくまで、「これからはお互い一生懸命生きていこうね」ということが前提の言葉だと思います。家族だってこれでずっと仲良くハッピーエンドのわけがなく、これからも就活、老後問題など困難な出来事が何度もやってきます。プラプラは真が復活の試験に合格した後、戸惑う真をしり目にたまには気に留めてやるという言葉を残し、あっさりと去っていきました。あくまでも、本番はこれからなわけで家族や友達と協力し合って生きていかなければなりません。原監督は、めでたし、めでたしで終わらせるような映画は作りません。オトナ帝国だって、「大人になって綺麗なお姉さんといっぱいお付き合いしてみたい。」という名セリフがあるが、ちゃんと大人になるかはしんのすけ次第で確約などされません。「厳しい内容の映画で、生きる希望を与える。」私はこれこそが最高の映画だと思います。 スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 10点(2015-01-04 23:46:49)(良:1票)

37.《ネタバレ》 人生が一生暗い色のままでいるか、人生をカラフルに彩ることができるかは結局は自分の行動しだい。人生がつまらないと言って悲観的になる前に先ずは行動から変えてみよう、ということです。そして、姿やキャラや生き方なんて十人十色。他人の視線や評価なんかあまり気にしないで、自分らしく堂々と生きよう、といった人生を前向きに生きるためのメッセージをたくさん感じました。しかし実際には言うは易く行うは難しで、それが簡単でないから"人生"は厳しくもあり、生きていくやりがいを感じるのだと思います。 タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-11 21:39:26)(良:1票)

36.《ネタバレ》 終始お母さんが不憫で仕方ないのだが、この作品のテーマである「自殺は罪」と同様、どうやらこの世界において不倫はかなりの重罪であるらしい。罪を背負った主人公以上に母は苦しみ続けるのだ。既に折れた心に鞭打ち息子と向き合おうとする姿は、これ「萌え」である。いつしか観る側はひたすらこの可哀想なお母さんが救われる事を望む様になる。同様に、いつまで経っても想い報われない佐野さんが可愛くて仕方ない。俺なら迷わず嫁にする。さてもう一人のヒロインひろかだが、売春は罪というより病気なのだな…そんな描かれ方である。この病気が同情の対象として描かれるのだ。泣き言を言って主人公に励まされる始末。主人公の許容基準は、好きな子の売春=病気>母の不倫≒鬱陶しいブス、の様だ。私は個人的に鬱陶しいブスが最も許せる気がするので、主人公への共感度は薄かった。しかしどのキャラに思い入れするも良し。健気な母と佐野さんに出会えただけでもこの作品は十二分に価値有りなのである。親友の早乙女君も、とても好感の持てる好人物。彼が登場するだに顔が綻ぶ。そう言えば子供の頃、こんな友達いたなぁ…と、良き思い出に浸って和む事が出来た。どうやら主人公が救われた最大の要因は「人に恵まれた」事による。プラプラが言う「人は誰かに必要とされている」は、なかなか気付けるものじゃない。気付かせてくれる人がいるかどうかだ。それに気付く時は「自分がその人を必要としている」時だったりする。鬱陶しく感じたはずの佐野さんは、実はなかなか気付こうとしない主人公に気付く様促し続けてくれていたのだ。きっと彼はその事に気付く時が来るだろう。…他にも色々思う所・良い所があったが、大体他の方々が書いて下さってる通り。映画好きの知人にお勧め出来る良作です。 にしきのさん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-08 17:46:05)(良:1票)

35.《ネタバレ》 「河童のクゥと夏休み」のあとシンエイ動画を退社した原恵一監督がサンライズでてがけた作品。あまり期待が高かったというわけではないが、ファンタジーという体裁をとりながらも、人生をやり直すことになった主人公の葛藤や、主人公の家族の人間模様がリアルに描かれていて原監督らしい映画になっていると思う。描写もアニメというよりは実写に近く、作風としては原監督のデビュー作「エスパー魔美 星空のダンシングドール」に近いが、やはり原監督は「クレヨンしんちゃん」シリーズのような派手さのある作品よりもこういった作品のほうが得意なのだろう。この映画でも「クレヨンしんちゃん」や「河童のクゥと夏休み」同様に家族が一つのテーマとなっているが、野原一家や上原一家がなんの問題もない普通の家庭として描かれているのに対し、この小林一家は母親が不倫をしていたりと何かと問題を抱えた家族というのが興味深く、何回も出てくる一家での食事シーンも象徴的に感じられる。終盤主人公・真がひろかに向かって言う「人間にはいろんな色があっていい。おかしくて当たり前、いろんな自分がいていいんだ。」という言葉。ぼくもなかなか自分というものを肯定できない人間なので、聞いていて思わずはっとさせられ、とても共感できたし、もっと自分を肯定する勇気と自信を持って生きていきたいと感じた。タイトルからも分かるが、これがこの映画にいちばん込められているメッセージなのだろう。はっきり言って退屈なシーンもなかったわけではないが、見終わって素直に良かったと言える映画だったと思う。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-15 15:07:16)(良:1票)

34.勇気や、やる気が湧いてくる。考え方ひとつで見える世界は変わる。今を生きる。生きづらい世の中ですが、この映画のメッセージを現実に活かしていけば、確実に前向きになれる。悩んでいる人に勧めたい作品ですね。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-02 01:58:02)(良:1票)

33.映画化に際して原作と多少異なる脚本になるのは仕方のないことだと思うが、変えちゃいけないところもあるだろう。
本作で言えば、終盤で「前世でのあやまちを24時間以内に思い出さなければ、ホームステイ失敗だ」とプラプラに宣言され、必死に過ちを思い出す努力をするところは変えちゃいけないだろう・・・
↑が削除されているため、緊張感が失われてしまっていることが失敗だと思う。 あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-02 21:51:44)(笑:1票)

32.素敵なストーリーなのだが、素人声優と挿入音楽のミスマッチが、作品の説得力を大きく落としてしまった。宮崎あおいだけは本物だが。 つむじ風さん [映画館(邦画)] 5点(2010-10-05 01:21:40)(笑:1票)

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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.63点
000.00% line
100.00% line
211.96% line
300.00% line
459.80% line
5713.73% line
6815.69% line
71325.49% line
81223.53% line
947.84% line
1011.96% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review6人
4 音楽評価 7.75点 Review4人
5 感泣評価 7.75点 Review4人

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