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旅立ちの時

Running on Empty
1988年【米】 上映時間:116分
ドラマ青春もの
[タビダチノトキ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-11-21)【イニシャルK】さん
公開開始日(1988-10-01)


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監督シドニー・ルメット
助監督アンドリュー・モンドシェイン(第二班監督)
バート・ハリス(第一助監督)
ジョセフ・M・カラッシオロ(第二助監督)
キャストリバー・フェニックス(男優)ダニー/マイケル
クリスティーン・ラーチ(女優)アニー/シンシア
ジャド・ハーシュ(男優)アーサー/ポール
マーサ・プリンプトン(女優)ローナ
スティーヴン・ヒル[男優・1922年生](男優)ドナルド・パターソン
アリス・ドラモンド(女優)ミス・パウエル
ジェニー・ルメット(女優)
脚本ナオミ・フォナー
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト幻想曲ハ短調k475
挿入曲マドンナ"Lucky Star"
撮影ジェリー・フィッシャー
製作グリフィン・ダン
エイミー・ロビンソン
製作総指揮ナオミ・フォナー
バート・ハリス
配給東宝東和
美術フィリップ・ローゼンバーグ(プロダクション・デザイン)
衣装アンナ・ヒル・ジョンストン
編集アンドリュー・モンドシェイン
字幕翻訳進藤光太
その他ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr(プロダクション・マネージャー)
リリス・ジェイコブス(ポスト・プロダクション・スーパーバイザー)
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【クチコミ・感想】

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97.《ネタバレ》 『旅立ちの時』の最大の魅力は、リバー・フェニックスその人に尽きると思います。リバーの演技、特に彼の切ない表情がたまりません。 彼と彼女(マーサ・プリンプトン)の出会いのシーン、何気ない散歩のシーン、初めてのキスシーン、自分の思いを告白するシーンなど、それは全て青春のオンパレードとなります。また、マーサ・プリンプトンがとても魅力的で、自分の愛情に正直な振る舞い、彼を一途に思う気持ちが胸を打ちます。それに対し、両親世代には自分たちの生き方に対するほろ苦さがあり、彼ら自身の親との断絶も描かれて、リバーの境遇を通して繰り返される家族の悲劇が僕らの胸を締め付けます。

リバーはとても従順な男の子で、決して両親に逆らわないのですが、そこには彼なりの葛藤があります。熱い気持ちと諦念が同時にあり、それはもどかしくも彼の中で静かに流れていきます。その描かれ方は、反抗の60-70年代とは違うし、現代的な無根拠で等価交換的な若者の振る舞いとも違います。ある意味で、リバーの姿こそ、僕らの世代(80年代をティーンエイジャーとして過ごした世代)の象徴のような気がして、なんとなく心置けない気持ちになるのです。

この家族は、反体制派であり、反社会的な存在の最たるものなのですが、その中にも「愛」があり、そして今や失われた「青春」があります。そして、大人になるということ。その道筋がしっかりと示され、達成されている。実は、とても真っ当な家族の姿だと僕には思えます。 onomichiさん [DVD(字幕)] 10点(2011-05-31 22:21:33)(良:1票)

96.《ネタバレ》 子供たちが可哀想で「自由にしてあげて!」と思ったけれど、いざお別れのときになると涙が溢れてしまいました。お母さんとお父さんはよく決断してくれたと思います。切ないけれど、ほんのり爽やかな気分になれる作品でした。
この作品でリヴァー・フェニックスのファンになりました。 *まみこ*さん [DVD(字幕)] 10点(2011-02-14 20:40:45)(良:1票)

95.《ネタバレ》 そこそこ居心地よかった職場からの異動希望を提出し、この春から新天地を求めた3月に鑑賞しました。一頃「変わらなきゃ!」ってフレーズが流行りましたが、ラストシーンで息子は "I wanna go with you!"と涙ながらに訴えながらも、ジプシー同然の生活に可能性が見出せるはずはなく、家族全員が生き延びるための障害が消えた瞬間、父親らしいその決断は、タイトルにもある正に「可愛い子には『旅』を」でした。しかし新たな旅立ちが必ずしも吉と出るとは限りません。実際、Rフェニックスのその後と重なり、なんとなくうまく行かなかったような気さえします。でも、それもまた人生。グラスホッパー物語しかり、若いうちは積極的に新しい世界に飛び出さないとね。私も37歳、まだ挑戦できるのか、もう行けないのか、微妙な年齢となりましたけど…。最後、Fire and Rain の曲シーンがもう少し長かったら、もっと泣けていたと思います。3月にお勧めの映画です。そして、銀幕の中のRフェニックスにお別れするの、悲しかったですね。 元締・虎さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2006-04-25 21:16:04)(良:1票)

94.身もフタもないことを言いますと、ラストシーンがファーストシーンでも良かったのではないかと。それだとせいぜい2~3分のショートフィルムにしかなりませんが。
反体制だか反戦だか知りませんが、無垢の他人を巻き添えにして殺しておきながら子供連れで逃げ回るという、夫婦のどこまでもエゴな姿勢が気に入らない。子供の将来を犠牲にして自分の保身を図るというのは、ある種の虐待だと思います。どう言い繕っても、また一見美しそうな涙を流しても正当化できないんじゃないかなぁ。健気なリバー・フェニックスとその彼女が気の毒で気の毒で。 眉山さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-09-18 03:07:21)

93.《ネタバレ》 ずーっと独善的な父親が気に入らなくて、最後は折れたように息子を尊重したけれど、やっぱりその独善が私には見えてきてしまって次男の将来を憂いてしまいハッピーエンドには程遠く感じたし、長男もピアノの才能が助けてくれただけのように感じた。
全体を通して人物の感情のきっかけになる描写が少なく、終わって振り返って無駄が少なく見やすい一方で雑な印象も残った。
そんな中でも、主人公の母親のアニーが自身の父親と会談した場面は、逆にいろいろと人物の心境変化について想像を膨らませることができるシーンで、作中で最も印象的で感動しました。 さわきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-14 14:52:43)

92.《ネタバレ》 美しい話なのだが、その背景にあるのが政治思想的なものなので、いまいち没頭できないし共感もできない。
そもそも親の政治活動のために子供の人生が犠牲になっていいはずがないので、ラストシーンも至極当然の事としか思えなかった。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-07-24 22:29:13)

91.《ネタバレ》 親の支配から精神的な自立を遂げようとする18歳の苦悩といえば、かのジェームズ・ディーンを想起してしまう。今作のリバーは時代が進んだせいか随分と親に優しいです。ハッキリ言ってこの両親は毒親以外の何者でもないと思うけど。
ちょっとプロットが現実離れし過ぎている感があって、あまり彼らの切迫状況に共感できなかったなあ。
長男が普通に恋をして親離れを望んで、両親もそれを受け入れざるを得なくなる。それだけのお話でした。もう少し山場を作るなり、盛り上げてもらいたかった。けれど若きリバーフェニックスが、その輝きを永遠に留めた一本として記念碑的な意義があります。存命であったなら、どんな役者になっていたかな。弟のように迫力あるクセ強な中年になったでしょうか。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-08 23:22:05)

90.《ネタバレ》 主人公家族の設定はなかなかあり得なさげで厳しいものがあるが、父親が自分の家庭環境で得られなかった家族のきずなを第一とする姿勢で子どもたちを縛るという家族第一主義はテロリストの逃亡一家の家庭のありようとしては無理がなく受け留められ、見ていられた。
主人公と彼女のなれそめから恋人関係になる過程も丁寧に描かれており、これだけでも一編の恋愛映画になっている。ドラマのクライマックスは歪みながらも家族を大切にしている父親から離れることができない主人公に対して、彼女が親からの独立を促すところ。彼女の方が彼氏よりも大人びている点など非常に説得力もあり、描かれているのは超普遍的なドラマではあるが、周辺の設定がかなり異常なので、かえってより深く素直に受け止められた。エンディングが先にレビューをみて知っていたせいなのか、皆さんがいうほど感動することができなかった。なんかあまりにあっさりし過ぎで、もうひと踏ん張り尺を取って丁寧に撮ってもよかったような気がする。でも、ストーリーの根幹は18歳の青年の恋と家族からの自立とまた親の子離れであり、それを誠実に描いている良質な後味の良いファミリードラマでした。 エリア加算さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-03-19 20:41:31)

89.《ネタバレ》 三代にわたる家族愛を鑑賞者の期待通りに描いてくれる作品。ラストに自立するのは長男だけでなく家族4人全員、弟も健気に兄との別れを受け入れる。長男役は内に秘めるやるせない感情を見事に演じきった。ただ設定に若干無理あるので-1点。 ★★★1/2さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-11 22:05:17)

88.今の時代から考えると少し違和感のある設定だが、物語に飽きることも無く最後まで辿り着く。
彼らの未来が素晴らしいものになるかどうかは分からないが、きっと感情の詰まった生き方になるだろう、とは思う。そして、いつかは本当の幸せに行き着くことを期待する、そんな映画。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-11-19 20:36:28)

87.《ネタバレ》 - Running on Empty - “スタミナ切れ” なんか意外なタイトルでした。邦題のイメージとぜんぜん違う。劇中の何を表すタイトルなのかイメージ沸かない失敗した最初にタイトル調べとくんだった~ぁ
生まれ育った環境が特殊な少年の成長物語。FBIに追われ続けて14年。しかも家族4人で…って、そんな生活ってあるのかい?ちょっと想像が追いつかない。身の丈にあった想像に落としたら、交番の前の指名手配犯のポスターを思い出した。あぁ、あんな人が家族連れて逃げてる感じか…アメリカって広いな。

リバー・フェニックス。若くして才能とカリスマ性を開花させていた少年。将来絶対凄い名優になると思った矢先の、突然の死。彼の短かすぎる生涯と、この映画のダニーが被ってしまう。というか、私が勝手に映画の登場人物とリバーの私生活をリンクさせているんだろう。恋人マーサ・プリンプトンとの2度目の共演というのも、銀幕の中のリバーと生身のリバーを同じ人物のように観てしまう。まるでピーター・フォークとコロンボ。渥美清と寅さんのように。

潜伏はあくまでエッセンスであり、焦点は家族愛とダニーの成長。潜伏生活でありながら追われる身のハラハラ感が少ないのは、追うFBI側の視点が出てこないからだろう。ここに来て表に出たダニーの才能。その才が母親から譲り受けたものと解る連弾のシーンはホロリとしてしまった。
自分の足で歩き出そうとする少年と、変わることが出来ない両親。と思いきや、あのエンディングは唐突であり、無計画であり、無責任であり、父親が子に与えられる最大の愛。捨てざるを得なかった夢を子に託す母親の愛。
ダニー=リバーの人生が、これからどんどん良くなる兆しで溢れる、素晴らしいエンディングでした。 K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-11 22:45:46)

86.評価の高い本作、やっと観ることに..今では考えられないストーリー設定..家族の絆について、とても丁寧に描かれています..演出がすばらし~ そして、ラストがすごく良かった~ 秀作! コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2019-01-14 12:13:39)

85.《ネタバレ》 愛に溢れた作品。作風は地味だけど、地味だからこそシリアスさが際立っています。母親の誕生日会で、皆が歌いながら踊りだすシーンは、映画史上でも指折りの素敵なシーンです。他にも恋人ローナとのシーンはどれも印象的。シドニー・ルメット監督作品は、いくつか観たことがあるけれど、どれも本当に秀逸な作品を作りますね。 VNTSさん [インターネット(字幕)] 9点(2018-07-17 18:21:43)

84.偽名を使い転々と逃亡生活を続ける家族、その中にあって自らの運命と将来を思い悩む主人公の心理描写がすばらしい。青春の旅立ちだが前途洋々の船出とはいかない。親の庇護を離れることにより、これからは今まで以上の困難が待ち受けていることだろう。それでも青年は独り立ちし自らの道を切り開いて行かなければならない。映画はそういった家族の絆とは何か、旅立ちとは何かを考えさせてくれる。また親子と言えば母アニーと祖父との面会シーンも印象に残る。総じて良い映画であり満点をつけてもいいかなと思ったが、一つだけ気になる点がある。ジュリアード音楽院と言えば一流も一流、世界でもトップクラスの音楽大学だ。いくら天性の才能があったにせよ、恵まれた環境と猛練習、どん欲な向上心がなければ入学は不可能だろう。オーディションで聞いただけで推薦できるとは信じられない。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2018-01-09 11:36:26)

83.普通に最後まで暇することなく見ることはできるけど
特段印象には残らない映画。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2015-05-24 01:45:31)

82.《ネタバレ》 逃亡者としての生活の描写はあまりない。信頼しあう家族の生活がただ描かれている。「自転車をおろせ」。突然のお別れのシーン。ハッとするけど、遅かれ早かれくる時。FBIの動きが予想以上に速かったにしろ、もう少しこの父母なら息子の別れの準備(過去づくりなど)を、周到にしていたのではないか。そんなオチなら、もう少し胸込みあげたかも知れないなあ。リバー・フェニックスのナイーブな演技がとってもよかった。全体に、是枝裕和監督的。 なたねさん [DVD(字幕)] 6点(2015-03-22 16:06:23)

81.リヴァーフェニックスのファンなので評価は甘めかもしれません。久々に見たのですがやっぱりいいですね。リヴァーはもちろんの事、他の出演者たちも地味な演技ながら凄くよい。弟役も天真爛漫な少年の役を講演しているが、その後はぱっとしないで英語教師になってしまったようでもったいない。何かが起こる事を期待してみるとがっかりするかもしれない映画ではあるが、信念に生きる両親による、子供の幸せとは何かと、家族の絆を描いた名作である。 シネマファン55号さん [インターネット(字幕)] 9点(2015-03-03 16:56:29)

80.《ネタバレ》 非常に良い秀作の映画だと感じました。リバーフェニックスの演技がすばらしい。最後に彼女と別れる際の一瞬の慟哭など、自然さが光りました。ゴミのような演出を重ねる今時の映画に犯されている人には、物足りない演出でしょうが、そのような演出・ドラマ化を抑えたことが良い映画になった理由と思います。 cogitoさん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-25 00:18:18)

79.リバー・フェニックスのスター性が十分にうかがえる。
ただ、ストーリーが少し物足りないので、泣くところまではいかない。
弟があまり出てこなかったが、家族のつながりを出すならもっと絡みがあってもよかった。 飛鳥さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-28 21:30:16)

78.ラストで救われた‥‥が、なんだか唐突すぎやしないだろうか。死亡のニュースで、自分たちが決して幸福で平穏な人生を送れないことを悟ったのかもしれないが、そういうのが初めてでもないだろうし。リヴァーフェニックス目当てで観たので、そういう意味では最高でした。意外とあっさりしていて、爽快。 Balrogさん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-30 14:40:41)

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【点数情報】

Review人数 97人
平均点数 7.98点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
433.09% line
588.25% line
61010.31% line
71313.40% line
82222.68% line
91515.46% line
102626.80% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review6人
2 ストーリー評価 8.00点 Review8人
3 鑑賞後の後味 8.87点 Review8人
4 音楽評価 8.57点 Review7人
5 感泣評価 8.50点 Review6人

【アカデミー賞 情報】

1988年 61回
助演男優賞リバー・フェニックス候補(ノミネート) 
脚本賞ナオミ・フォナー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1988年 46回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)クリスティーン・ラーチ候補(ノミネート) 
助演男優賞リバー・フェニックス候補(ノミネート) 
監督賞シドニー・ルメット候補(ノミネート) 
脚本賞ナオミ・フォナー受賞 

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