みんなのシネマレビュー

ゼロ・グラビティ

Gravity
2013年【米・英】 上映時間:91分
ドラマサスペンスSF3D映画
[ゼログラビティ]
新規登録(2013-10-21)【8bit】さん
タイトル情報更新(2024-03-16)【イニシャルK】さん
公開開始日(2013-12-13)


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監督アルフォンソ・キュアロン
キャストサンドラ・ブロック(女優)ライアン・ストーン
ジョージ・クルーニー(男優)マット・コワルスキー
エド・ハリスミッション・コントロール
深見梨加ライアン・ストーン(日本語吹き替え版)
小山力也マット・コワルスキー(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしミッション・コントロール(日本語吹き替え版)
脚本アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
ジョージ・クルーニー(スクリプト・コラボレーター)(ノンクレジット)
音楽スティーヴン・プライス〔音楽〕
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作アルフォンソ・キュアロン
デヴィッド・ハイマン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮スティーヴン・ジョーンズ[製作]
配給ワーナー・ブラザース
特撮フレームストアCFC(視覚効果)
美術アンディ・ニコルソン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
編集アルフォンソ・キュアロン
マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕
録音スキップ・リーヴセイ
その他ジェームズ・キャメロン(感謝を捧ぐ)
ギレルモ・デル・トロ(感謝を捧ぐ)
デヴィッド・フィンチャー(感謝を捧ぐ)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(感謝を捧ぐ)
ロバート・リチャードソン〔撮影〕(感謝を捧ぐ)
あらすじ
医療技師のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と宇宙飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、スペースシャトル「エクスプローラー」船外にてミッションを遂行していた。突如、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近し、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生、二人は一本のロープで繋がれたまま、漆黒の無重力空間へと放り出されてしまう。

DAIMETAL】さん(2014-08-10)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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251.《ネタバレ》 IMAX3Dで視聴。
投稿時点では平均9点に迫る評価をされている本作に
低めの評価をするのはちょっと勇気がいりますが
正直に感じたままの点数です。

ストーリーはごく単純だし
とってつけたようなエピソードで登場人物に感情移入できるわけでもないし
「3Dがとんでもねぇことになってる!」みたいなこともなし。
浮遊物がすっとんでくると思わずよけちゃうよね!なんてのは
20年前のTDLのスターツアーズだってそうだったから普通きわまりない。
特別浮遊感が半端ないとかっていうこともない。
胎児を連想させるようなシーンなどもあるけれど
それが本作の深みとして重要な役割を果たしているかというと疑問。
いろんなトラブルがなんとなくうまくいっちゃうんだねぇっていう
ご都合主義感もある。

IMAX3Dで見ることを前提として
「それなりソリッドシチュエーションパニック映画」ぐらいで、
これがテレビで視聴となったら
「なんだこれ?」ぐらいの出来になってしまうんじゃないでしょうか。

90分間飽きさせず、宇宙空間とはどれほど心細いか
(逆に言えば重力のある地球にいられるってだけでどれほどすばらしいことか)
はある程度伝わってくるところは評価できると思いました。

ちなみに一緒に観にいった連れは「がんばって(高めにつけて)6点」といっていました。 つんつんさん [映画館(字幕)] 4点(2013-12-22 21:52:23)(良:7票)

250.《ネタバレ》 全くの無音から無線音への音のグラデーション、
相変わらずのレンズ前に付着させる水滴、
客観から主観への移り変わり、
これらは映画であるということの証明であり、
また圧倒的な映像力で見せる長回しは、
時間を断絶させないリアリティへの追求。
全くもって事実ではないことを尤もらしい事実のように描ききる巧みさ、
これがアルフォンソ・キュアロンの映画である。
サンドラ・ブロックの涙は無重力空間で水滴の塊となり浮遊する。
浮遊する水滴の塊は徐々に彼女から離れる。
フォーカスは水滴に送られる。
この現実的ではあるが(宇宙空間という舞台が現実的かどうかはさて置き)、
これはカメラが撮っている映画である
ということへの固執こそがキュアロンであり、
このショットは、この映画は3Dで観なければならない
ということを最も訴えているだろう。

なによりもこれはサンドラ・ブロックが「掴む」映画だ。
必死に生きようとするために掴む。
ジョージ・クルーニーとを結ぶロープを、
宇宙船の外壁を、突起物を、消化器を。
何かを掴み、何としてでも生きようとする。
そして彼女が最後に掴むもの、それは土、地球の地面の土。
やっとの思いで水中から陸地へと這い上がり土を掴み握り締める。
そして立ち上がろうとする。
しかし重力に屈する。
しかし彼女は笑うだろう。
何故ならば重力を感じているからだ。
生きて地球に帰ってきたという証だからだ。
そして再び立ち上がろうとする。
そして地球の大地を二本の脚で踏みしめる。
そしてタイトル「GRAVITY」 すぺるまさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 00:32:40)(良:7票)

249.《ネタバレ》 「そんなバカな!」と思わず口走りたくなるほどの「ご都合主義」がテンコ盛り。簡単に外れるフックがなぜか外れず、遠心力がかかった状態でもう外れないという状況になると、なぜか簡単に外れる。なんていうのは序の口で、宇宙空間に目分量で飛び出して、遠くの目標にドンピシャリで到達してしまう。かと思うと自動車くらいの速さですれ違うデブリが、たったの90分で地球を1週して、再遭遇する。 ◇◇  こんな杜撰なシナリオでは、白けてしまうばかりだった。しかも最後は、まだ存在しない中国の宇宙ステーション。これって「ステマ」というやつでしょうか。ロシアのドジで危機が発生し、中国様の優秀な着陸船で無事帰還できたというオチ。 ◇◇ 映像の美しさも、昨今のCG全盛の中では特にどうということもなく、結局、「これだけなの?」という失望感が残るだけだった。 駆けてゆく雲さん [映画館(字幕)] 3点(2013-12-27 09:42:41)(良:5票) (笑:1票)

248.《ネタバレ》 ついに進退窮まった最後の局面において、主人公は「これは誰のせいでもない」と達観する。
それはすべてをやり尽くした上での諦めの境地のようにも見えるが、やはり、彼女がようやく辿り着いた“生きる”ということに対しての強い覚悟の表れだったと思える。

子を亡くし人生に打ちひしがれた主人公は、自分に与えられた仕事にひたすらに没頭し、その結果気がつくと「宇宙空間」に居たのだと思う。
それは彼女にとっては逃避に近い行動だったのだろう。

そこに訪れた文字通りに絶体絶命の危機。

無重力の怖さ、無音の怖さ、無酸素の怖さ、どこまでも広がる「無限」の怖さ、宇宙空間の虚無的なリアリティとそれに伴う絶対的な恐怖を描き抜いたこの映画は、一人の人間の弱さと脆さ、そして「生」に対しての神々しいまでの「執着」を導き出していく。

「宇宙」というものに少しでも興味を持った人ならば誰しも、あの「空間」に放り出されることを想像し、その恐怖に総毛立ったことがあるはず。
この映画の発端は、まさにその誰しもが覚えた恐怖感であり、紡ぎ出されるストーリーも極めてシンプルだと言える。
しかし、シンプルだからこそ、その徹底された無重力世界の描き込みの総てにおいて驚嘆せずにはいられなかった。

登場するキャラクターはほぼ2人きり。しかも映画の大部分は、サンドラ・ブロックによる“孤独感”のみで描かれる。
余計な人物描写や回想なんて完全に排して、今その瞬間の「現実」と、それにさらされた主人公の等身大の姿のみで描き切ったこの91分の映画の潔さが素晴らしい。

「結末」は誰しも容易に想像できる。
それでも、繰り広げられるスペクタクルの一つ一つに例外なく息を呑み、終始主人公と同様に息苦しさすら覚え続けた。
そして無重力下で球体化する彼女の涙を見て、こちらも涙がこぼれた。

果てに、彼女は地上に降り立ち、地球の地面に屈服する。
紛れもない重力に喜びを感じ思わず笑みを浮かべる。
赤土を握りしめ、彼女は再び立ち上がる。
映画全編に渡るあらゆる比喩は、彼女が「再誕」したことを如実に表現している。

凄い。本当に凄い映画だ。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-14 15:16:04)(良:6票)

247.《ネタバレ》 この映画のいちばん凄いところは重力下での撮影で無重力を描き切ったことだろう。パンフによるとワイヤー吊りでの撮影だという。まったくそんな感じは受けなかった。見事としか言いようがない。「アポロ13」はジェット機の急降下で発生させたわずか30秒間の無重力状態を利用して撮影されたのは有名な話だが、技術の進歩は凄いものだ。
一つ苦言を呈すなら、それは邦題の「ゼロ・グラビティ」だ。この映画の肝は最後地球に生還した主人公が水から陸地に這い上がる際に重力を感じて「生」を体感するところにあるのだが、邦題の「ゼロ」がそれを台無しにしている。映画では、先の生還の場面の直後には原題の「GRAVITY」がスクリーンに現れ、この映画の主題が何かということを観客がくっきりとわかるようになっている。日本の配給会社は映像面だけを売り(ほらこんなに凄いゼロ・グラビティ=無重力=宇宙空間の映像の映画ですよ)にしようとしたのだろうが、もっと内容の本質を見極めて邦題を付けるべきだ。
あともう一つ。これはこの映画に限ったことではないのだが、3Dで字幕という組み合わせでの上映が極端に少ない日本の映画館業界はなんとかならないものか。字幕が3Dを邪魔するって考えてる?そんなことないって。せっかくジョージ・クルーニーの美声を聞こうと思ったのに近所の映画館は皆3Dは吹替。まあ、そのおかげでちょっと遠くのIMAXへ行く良いきっかけになったんですけどね。 MASSさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 01:20:27)(良:6票)

246.《ネタバレ》  3D映画を初体験。IMAXではなかったのですが、その映像と臨場感に圧倒されました。今まで『めがねの上にめがねをかける』というのが何となく抵抗があって3Dを敬遠していました。ですが、実際映画が始まると全然気にならないものなんですね。
 「みんなのシネマレビュー」で平均点8.9点!好きなジャンルのSF!そんなわけで、連れに「面白い映画があるから見に行こう」と行って一緒に見に行ったわけですが、感想は正直微妙です。
 これほど凄い映像技術とリアリティで、なぜか終始第三者の視点で見てしまうんです。最後までいまいち映画に入りこめないのです。でも連れの感想を聞いて、その理由がわかりました。『U○Jのアトラクションみたい。』そうなんです。映画を見に行ったというより、アトラクションに行った感覚が強いんです。連れも自分も3Dが初体験で慣れていないということもあったでしょう。ですがそれより何より、ストーリーが足りないんです。映画としての面白さが足りないと言い換えてもいいかもしれません。
 破片が来襲する場面では緊張しました。腰が浮きました。ライアンが宇宙空間に一人放り出されたときは、えもいわれぬ恐怖感を感じました。(正直ゆうと、序盤のこのシーンが一番怖かった。)マットが助けにきたかと思いきや、それが空想の産物だと知ったときには切なくなりました。ライアンが地上に降り立ったときには、もの凄い重力を感じました。一つ一つのシーンが素晴らしいんです。その臨場感だけでも、素晴らしい映画であることは間違いないのでしょう。だけど、人に薦められるほど自分自身が面白いと思えなかったのもまた事実。
 映画が凄いということと、面白いということは、必ずしも一致しないようです。 たきたてさん [映画館(字幕)] 5点(2013-12-30 03:23:51)(良:5票)

245.《ネタバレ》 登場人物を極端に切り詰め、寓話性が鮮明に出ている作品ですが、寓話という“理屈”に留まることなく、我々を圧倒的体験へと放り込む、映像の力。寓話性というのは、宇宙でのサバイバルという物語を借りて描く、人間の生死そのものであって、不安定極まらぬ生の不安、迎えねばならぬ死の不安。孤独と不安の中で生きる事に意味はあるのか。「大人に成長する前に事故で命を失うこと」だってありうる。だったらそもそも生まれることに意味はあるのか。サンドラ・ブロックが宇宙ステーションという胎内に留まるのか否か、臍の緒のようなチューブ、胎児のように体を丸めた姿勢、それはもう、ジョージ・クルーニーのセリフと一緒になって、暗喩(メタファー)というよりは直喩に近く、生を肯定するラストで、彼女は宇宙服から「生れ出でて」自らの足で大地を踏みしめるのだけど。しかし我々が感動するのは(我々、と言っていいでしょう、今現在、平均点9.5点)、そういう“理屈”に対してでは無くって、この、異常なまでの執念をもって描かれる圧倒的な無重力描写にあるのは確かでしょう。上も下も無い不安、細いロープ以外に頼るものの無い不安。3D映像は、無限の奥行きを強調する。はたまた長い長いワンショット描写は、『トゥモロー・ワールド』以上の執念で、不安な時間感覚を醸しだし、大音響のBGMは、(素朴なカントリーミュージックとともに)むしろ恐ろしい静寂を感じさせます。不安、不安、ひたすら不安(ちなみにウチの小学生の娘は耐えきれなくなり、中盤で一度、「外で一息ついてくる」と席を外しました)。そんな不安の中、自分の死を目前にしたサンドラ・ブロックが、地球との通信を捉える。相手は中国語、全く意味が通じない、最後の会話。いやそれこそ、会話の相手は人間でなくったっていい、犬だっていい、意味は通じなくてもよい、主人公が最後に得た他者とのギリギリの接点なのだから。すべてが極限の世界、驚くべき映像世界、それでいて、寓意性を孕みつつ、サバイバル映画としてのドラマ性にも事欠かぬ(火災→消火器→移動手段)。いやはや、スゴい映画を作ったものです。もう充分かも知れませんが、さらに平均点を上げさせてもらいます(笑)。 鱗歌さん [映画館(吹替)] 10点(2013-12-15 09:07:22)(良:5票)

244.《ネタバレ》 驚異の映像体験だったと言わざるを得ません。観客は宇宙空間に放り出されたライアンと完全に一体となって宇宙で漂流する恐怖を疑似体験する。冒頭の船外作業からスペースデブリの襲来、ライアンの一人称視点による漂流に至るまでは本当に息が出来ないような臨場感でした。しかも特殊効果を用いて上手く繋いでいるとは言え、ここまでをロングテイクで撮ってしまうとは恐れ入ります。また編集の技術もとんでもない。ライアンが完全に一人で宇宙空間に放り出されるシーンでは一人称視点と三人称視点が入り混じったりする。画面構成もすごい。普通の映画では当然シーン毎に写したい対象は決まっており、それはこの映画でも同じなのですが、例えばスペースデブリがシャトルに衝突するシーン等では画面全体で明らかに観客が一回の観賞では処理できない情報量が描き込まれている。多分、何度観ても画面で色々な発見ができる作品だと思います。
では映像の凄さだけなのかと思っていたら全然そんなことは無くストーリーも素晴らしい。中盤のライアンがソユーズの中で死を受け入れようとした辺りから次第に人生の意味を問いかける様な展開を見せていく。マットの「宇宙空間は静かで孤独だ。しかしならばどこに生きる意味がある?生きて地球に還るんだ!」という台詞はあらゆる人の励みになる言葉だと思います。だからラストシーンでライアンが土を掴み、大地を踏みしめる姿は大変感動的でした。無重力・水中を経て彼女は陸への帰還を果たす。これは進化であり、再生であり、誕生の物語なのでしょう。
アルフォンソ・キュアロン監督は『トゥモロー・ワールド』に引き続き映像・ストーリー共に類い稀な傑作を撮ってしまった。彼の作品をリアルタイムで劇場の大画面で観られることを本当に幸運に思います。 民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-13 14:57:18)(良:5票)

243.《ネタバレ》 『宇宙』を知らない人がほとんどだと思います。そして『死』、映画の様な「死ぬ」という事を感じ取り、死を受け入れる、受け入れざるを得ない状況になった人も少ないと思います。この映画はその2つを見事に疑似体験させてくれます。3Dは必然です。『映画』を超えた究極の映像体験が味わえ、「その場」を提供して、共有させてくれます。ライアン博士が地球へ還ってくるラスト5分。彼女(と観客)が目にするもの、揺れる穏やかな水面、木々の緑、青い空、そして火の玉となって地上へ降り注ぐ破片…。地上で見れるその美しい自然の景色を目にしたその瞬間、宇宙を知らない筈なのに(宇宙にいたと錯覚していたから)、こんなにも感じる安堵感。たったの5分ほどです。OPからラストのここまで、完全に『宇宙』へ誘ってくれる、究極の映像です。比率では9(宇宙):1(地上)。9割は映画らしくその贅沢な映像美、映像技術を堪能し、まだ見ぬ宇宙の神秘と、生物が生きれない冷酷なまでの静寂の空間で魅了する。そして、残るたったの1割で、監督はほとんどの人間が目にする事の出来る地上の自然の美しさと有り難みを再確認させたのだ。そして原題の通り、サンドラ・ブロックの熱演通りに観客に伝え、感じさせたのだ、『GRAVITY』を。 …2014.4/26、ブルーレイ2Dにて再鑑賞。視聴環境、完全暗室のプロジェクター、スクリーン110インチ、5.1ch。感想は…あの日、映画館で味わえた全ての感情には程遠いものでした。2.4:1、シネスコサイズのせいか、宇宙の広さを全くと言っていい程感じられませんでした。これは僕自身も感じた事ですが、一部レビュアーの方が仰っている様に、自宅環境ではやはり評価は変わってしまいそうな気がしました。正に『観る』より『
体感』する映画ではないでしょうか。 mikiさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-17 22:22:03)(良:4票)

242.評判が高かったので数年ぶりに嫁と二人で映画を観た。子供3人にはコナンを観せた。
3Dはこれが初体験だった。
ここの評判どおりすごかった。
映画館が宇宙空間になり、自分がサンドラブロックのそばで作業を見ているかのような
錯覚に陥るほどの映像技術に鳥肌がたちました。
これほど映画に没入できた映画は40数年生きてきて始めてでした。
最近、映画館にはもう行かなくていいなあという感じでした。
ホームシアターで十分じゃないかと。
そういう考えを覆してくれる映画でした。
これぞ21世紀の映画館で上映する映画だと。
映画館でしか堪能できない映画。
家で観る映画との歴然たる違いを示してくれる映画。
お金を払っても惜しくない映画。
映画館で観る映画はやっぱり違うなあと再認識させてくれる映画でした。
またこの映画はそういう映像技術だけでなく、ドラマも秀逸でした。
ジョージとサンドラの別れのシーン、サンドラをジョージが励ますシーン。
ただのパニック映画でなく、人生、生き方を考えさせるヒューマニズム的な面があった
ところがこの映画の高評価につながっていると思う。
サンドラブロックの懸命に生還する姿が心をうちます。
ハラハラドキドキして、涙を誘う完璧な映画でした。
皆さんが言うとおりでした。この場を借りてお礼申し上げます。
地球に生まれてよかったーーーー(織田裕二調で)。

キャメルさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-15 21:48:06)(良:3票) (笑:1票)

241.《ネタバレ》 最初の静から動への切り替わりで一気に引き込まれました。
映像の素晴らしさもさることながら、宇宙空間に放り出された時のどうにもしようがない恐怖感・・・これが伝わってきてゾックゾックするやろ~!です。
次から次へと襲い掛かるトラブルをギリギリで乗り切るシーンが連なっていくため「ご都合主義」のフレーズが何度も頭に浮かびかかるのですが、素晴らしい映像がそれを見事に打ち消してくれました。
反対にいえば、大画面と3Dの環境がなくなってしまえば突込みの嵐になりかねない作品だと思います。
一方、シンプルなストーリーにしても、ベタではありましたが無機質な宇宙空間とマッチしていて良かったと思いました。
泥をつかみ、大地を踏みしめるラストが秀逸。いや~重力って本当にいいものですね~という思いが伝わってきました。
見え終えた後は遊園地のアトラクションに乗った後のようにとにかく疲れました。
席を立ったときはいつになく足がふらつき、無重力から解き放たれた感覚までも主人公と共有できたのか!?という思いに若干浸ることができました。
…が、たぶん錯覚です。運動不足で足腰弱ってるだけのことです。 午の若丸さん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-13 18:37:30)(良:1票) (笑:3票)

240.《ネタバレ》 まず最初に配給会社にケチをつけます。ゼロ・グラビティじゃないだろ?あん?? そもそもクライマックスの肝はそこに浮かぶ地球が及ぼす重力落下と、そして最後にライアンが二本足立ち上がったときに「肉体の重さ」を感じるところにあるんだからさぁ!、カタカナ英語にするなら単純に「グラビティ」で良いだろうよ?ったくもう…。

と言うことで、なんとまぁゴージャスな映像、映像、そしてまた映像!。尺を90分に留めたことも映像美にくたびれる事無く、エンドロールまでゴージャスな映像は疾走しつづける。 Make Belief なのは判っている、でも90分間、映画館のシートに重力で縛り付けられた観客は、しかし肉体の重さを失い、浮遊感と落下感、そして遠近感を無くした世界に漂い続ける。ストーリーを語っても仕方ない、なんと言っても一直線でしか語れない「重力落下」の物語なのだから…。ライアンが宇宙空間からISSのエアロックにやっとたどり着いた安心感で「胎児の姿勢」を取るのも、母体の中に浮かぶ原初の包まれた記憶と、そして子宮内には重力が存在しないからなのか? 
まぁ何でもいい!兎に角この映画は映画館で見ること限定!それも前の方に陣取って思いっきり浮かんで、廻って、そして無機質空間を恐れてこそ…だ。 crushersyuさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2013-11-05 17:31:07)(良:4票)

239.突然宇宙空間に放り出された飛行士の予告編が印象的で公開直後の米国で鑑賞。宇宙空間のルールを忠実に再現し(部分的には?の部分もあるが)、キュアロン監督おなじみの長回しが効いていて、映像体験としても一見の価値あり。登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの実質2人(あと声だけの管制官俳優エド・ハリス)だけですが、無駄をそぎ落としたシンプルなストーリーのなかにも主人公のドラマがちゃんと用意してあって映像だけの映画でもないのも魅力です。目立たないけど音楽もいい。それからカエル君! 『アバター』以降ごちゃごちゃした大味な大作が増えたこともあって、個人的には3D映画に否定的だったのだけれど、3Dであることによって映画としての質を高められるということを、はじめて実感させてくれました。そして、こういう映画をちゃんとヒットさせるのが映画の国の底力なんだなあと関心。 ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-11-02 04:38:26)(良:4票)

238.すまん、私が悪かった。頼むから、もう一度3Dでリバイバル上映してくれ。そしたら必ず行く。DVDで見たが、久しぶりに2回連続で見てしまった映画。 Junkerさん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-21 16:13:44)(良:3票)

237.《ネタバレ》 imaxで鑑賞。imaxという映像技術は本当に神がかってる事を文字通り体感しました。全ての3D映画は絶対にimaxで見るべき。綺麗さが雲泥の差です。

映画に関しては、映像技術のすごさ、どうやって撮影されたのかという驚きなど、この映画の存在自体が偉業である事、90分と短い時間の中でこれだけ観客をドキドキさせ楽しませるのは、まるで映画というよりアトラクションのようだ、という事は分かりました。

しかし!ストーリーを楽しみたい僕としては、結局同じ展開が何回も続くだけで、正直ハラハラ演出に段々飽きてくる。

大まかには『宇宙空間に一人取り残された人間が数々の危機を乗り越え最終的には地球に帰れた』ってだけの話ですよね。
僕みたいな人間は、その間に何があっても最後は地球に帰れるんでしょ、って思ってどうでもよくなってしまう。もうこうなると事あるごとにいちいちトラブるのがめんどくさい。
しかもパターンが全部同じ。扉が開かないとかボタンがきかないとか… 音楽のパターンも、仰々しい音楽が徐々に音量が上がり、最後ドン!みたいな。ぜーんぶこのパターンだから終盤はもういいわ!ってなる。

ただよかった点は、やはりサンドラブロックのセクシーさ。宇宙服を脱いだ時現れる体はまさに垂涎モノ笑。
あと最後水から上がり重力を感じるシーン。ここの喜び表現演技が素晴らしすぎる! 我々は日常重力を意識しませんが、重力を感じる喜びがこんなにも伝わってきた時点で、この映画に完全に入り込んでいた事を気づかされた。

そして自分の足でしっかりと立ち上がったところで、タイトルがドーン!!
え?原題ってGRAVITYなの?じゃあ邦題意味真逆じゃねーか!!日本の配給会社は勝手に何してんですか?
だってこの映画は、地球で悲しい出来事に見舞われた主人公が宇宙に行くけど、無重力空間はあまりに過酷で、やはり地球に帰りたい、でついぞ地球に到着し、重力を感じる…。 この重力こそが地球なんだ。(まさに母なる地球) 地球(=重力)って素晴らしい!ってシーンの後にGRAVITYって出てきて、おー拍手ー!!ってアメリカではなってるはずじゃないですか。
なのに完全に反対の意味の邦題をつける感覚が本当に理解不能。最後の最後で映画の製作者ではなくバカ配給会社に腹が立つという本当に勿体ない結果に。

まあこの手のハラハラ劇は頭使わずにただ楽しめばいいので、万人受けしてるのは納得でした。 TK of the Worldさん [映画館(字幕)] 5点(2014-03-12 21:46:08)(良:3票)

236.《ネタバレ》 アバターのキャッチコピー「観るのではない。そこにいるのだ」←この思想こそが、3D映画の原点だと考えます。3D映画の最大の魅力は、「奥行き」という技術によって、観客にその場にいるように疑似体験させることです。ゼログラは観客に宇宙を疑似体験させることに成功した。そのために物語性を排除し、登場人物を2人に絞り、主観映像にこだわった。そのアイデアを高く評価したい。そしてたった2人の主観的視点から映し出される宇宙映像、その表現力が素晴らしい。まるで美術館で絵画を鑑賞するような感覚でした。宇宙旅行を疑似体験したいならば、なにを差し置いても3Dで観てください。宇宙酔いでゲロを吐いても3Dで観てください。テレビは無論のこと、2Dで観てもまったく意味がありません。なぜならば、3D技術の奥行き効果が、宇宙の深さと恐怖を演出しているからです。そしてこれはストーリーを楽しむための従来型の映画ではありません。その点を見誤ると、不満しか残らず、自己満足な低得点をつけて終わりになってしまいます。最近は自己破産した俳優でも宇宙旅行がいける世の中だ。しかし、さすがに宇宙漂流は体験できない。主観的な視点を通したプチ漂流は、レベルの高い拷問を受けているような恐怖でしたが、貴重な体験でした。まさに観るのではなく、わたしは宇宙にいました。映画館から出て、太陽の光を浴びたら、自分が宇宙から帰還したように感じます。やっぱり地球は素晴らしい。太陽ばんざい。人知れず、映画館を出てから感動しました。 花守湖さん [映画館(吹替)] 9点(2014-01-05 10:53:10)(良:3票)

235.《ネタバレ》 ここまで3Dを上手く活かした映画はないというぐらい、宇宙の広がりや事故シーンの迫力と浮遊感の緩急の表現が上手く、映像は本当に素晴らしかった。しかしそこに慣れてしまうとそれまでで、ワンパターンな見せ方と冗長な構成、脚本部分のアラやご都合主義が目立ち、ストーリーには最後まで没入できなかった。登場人物がほぼ一人なので話の結末とアウトラインは最初から見えており、それを踏まえて3Dを生かした迫力とスリル溢れるアクシンデントシーンで最後まで盛り上げていくのだろうと勝手に期待していたが、予算がなかったのか話の大半を相棒との会話や主人公の心理描写やバックストーリーに割いていたのに肩透かし。トラブルの発生や解決の描写は場当たり的で唐突であっけなく、無重力を泳ぐシーンで尺を伸ばし、緊迫感のなさをBGMで誤魔化してるのが興ざめで、最初の衝突以外でハラハラさせられるシーンは最後までなかった。最後の相棒の帰還は心に来るものがあったが、ほとんどが「そんな理由でできなかったの?それで解決できちゃうの?」みたいなご都合主義と突っ込みどころ満載で、3D映像がなければC級パニックものとして取るに足らない作品だったと思う。
ただこの映像体験は映画館でないとできないものなので、ぜひ劇場で見てほしい作品でもあります。 アキさん [映画館(字幕)] 4点(2013-12-29 11:15:06)(良:3票)

234.《ネタバレ》 3Dで鑑賞しましたが、どうも合わない。というより、評価が高かった為過度の期待をしていたようです。確かに3Dと宇宙空間の映像美は素晴らしいが、それは初期の「アバター」でも感じていたことで、特に目新しさは感じない。映像といっても時々、起こる衝突シーンぐらいなので、その他は主演2人の会話で成り立っています。サンドラとジョージの配役は文句なしで、ジョージの詰まらない会話は、宇宙空間の退屈さを紛らわすのにベストでしょう。話の展開ですが、どうも上手くいきすぎるんですよね。映画だから仕方ないのは解りますが、目的に向かっての長距離遊泳や衝突からの生存、地球への生還を成し遂げたサンドラがどうもリアルに感じなかったですね。中国の宇宙船から短時間で概要理解して、操作するあたりが特に違和感あり。それと画面への水滴も不要。酸欠・火事・水中となんとも息苦しい映画でした。 マーク・ハントさん [映画館(字幕)] 5点(2013-12-27 12:12:33)(良:3票)

233.《ネタバレ》 IMAX3Dにて鑑賞。見たのは先週なのですが、どうしても感想がまとまらず、レビューの投稿に1週間かかりました。なんせ、「物凄く面白かった!」以外の感想がまったく頭に浮かばなかったのですから。。。
アルフォンソ・キュアロンは、ここ10年で私がもっとも衝撃を受けた大傑作『トゥモロー・ワールド(邦題がクソ過ぎ)』を撮った監督。フィクションの現場に観客を放り込むということに徹底してこだわる人で、『トゥモロー・ワールド』においても、主人公が見聞きするもののみで映画を構成していました。本作はそのコンセプトをより先鋭化したものであり、余計な説明というものが一切排除されています。早々に地上管制官が劇中から姿を消し、生存方法の説明が終われば相棒・ジョージ・クルーニーも退場し、以降は主人公たった一人の戦いが延々と描かれます。主人公には、娘を失って生きる意欲を失っていたという背景が設けられているものの、それすら過大に扱われていません。ただ生きようとする者の執念を、圧倒的な技術力と演出力で描いただけの映画。そりゃ、「面白かった!」以外の感想は浮かびませんよね。。。
本作のビジュアルは驚異のレベルに達しています。従来のSF映画が時代遅れに感じる程であり、本作のスタッフは映画を新しい局面へと進化させたと言えます。また、観客に宇宙遊泳の感覚を味わわせるという点で、本作は史上最高のライドムービーとしても評価できます。本作については映画館での鑑賞が必須であり、家庭での視聴は論外。本サイトにおいても、映画館での上映終了後のレビュー投稿は禁止して欲しいと感じる程です(DVDがリリースされた際には、作品の本質を味わえなかった人たちによって、「思った程ではなかった」という否定的なレビューが続出するであろうことが容易に予想できます)。。。
蛇足ですが、本作を見ていると、ハリウッドにとって中国は大事なお客さんなんだなということがよく分かります。2007年に人工衛星の破壊実験をしたのは中国だったのですが、本作ではロシアが犯人にされており、一方、中国の宇宙船が主人公の命を救う救命艇の役割を担っています。すべてが完璧で禁欲的な映画だっただけに、こうしたマーケットへの配慮が、作品の完成度を多少なりとも毀損しているように感じられて残念でした。 ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-23 02:56:55)(良:3票)

232.パンフ購入しました。さて、まずは異論が1つ:なぜ勝手にゼロを邦題につけるのでしょうか。内容もさることながら、画の美しいこと!長まわしの画から、背景から、すべてがとにかく衝撃的です、IMAXで再度みたいと願っています。主演二人がまたよくってですね、かかわったかたがたに感謝したいくらいです。えっと、エド・ハリスはアポロ13でも指揮官でしたね、あと、バーバレラのオマージュもあったりと・・・細部もすばらしかったです。神舟が中国語表示しかしないのはおかしいですよね、これまたどうでもいいのですが。。他のかたがたのコメントもとても興味深いです。みなさんとこちらで感想を共有できてうれしいです。 HRM36さん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-17 16:24:34)(良:3票)

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【点数情報】

Review人数 251人
平均点数 7.64点
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100.00% line
200.00% line
341.59% line
462.39% line
5249.56% line
63212.75% line
73513.94% line
86023.90% line
95622.31% line
103413.55% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.51点 Review27人
2 ストーリー評価 6.38点 Review31人
3 鑑賞後の後味 7.63点 Review33人
4 音楽評価 7.34点 Review29人
5 感泣評価 6.08点 Review25人

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
撮影賞エマニュエル・ルベツキ受賞 
作曲賞(ドラマ)スティーヴン・プライス〔音楽〕受賞 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞 受賞 
音響賞スキップ・リーヴセイ受賞(音響調整賞)
美術賞アンディ・ニコルソン〔美術〕候補(ノミネート) 
編集賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
編集賞マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
作曲賞スティーヴン・プライス〔音楽〕候補(ノミネート) 

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