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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 そう言えば『秦・始皇帝』も自分は観たので、知らないうちに“中華王朝マラソン完走!”の偉業を達成していました。でもその間の2100年間の中華皇帝の映画なんて観てないし(そんな映画自体がほとんど存在してないでしょ)、すみません全然意味がありませんでした(笑)。 ご存知、史上2作しかないオスカーのパーフェクト受賞達成(これはもう紛れもない偉業です)映画ですが、ひとことでまとめるとベルトリッチという西洋人の眼で観た現代中国史と言えるでしょう。頑迷なる東洋文明が近代西洋文明によっていかに変容させられたかということを追求する視点が貫かれています。西洋文明には共産主義も当然含まれるわけです。あとかなり溥儀の残した自己弁護に基づいて脚色され、お決まりの日本悪玉パターンが徹底しているところも要注意です。この映画は溥儀が紫禁城を出るまでの前半が映像と言いドラマチックな構成といいもうパーフェクトなんですが、満州に舞台が移ってからはとくに日本含みのパートが妙に薄っぺらで価値を落としています。坂本龍一の甘粕正彦なんて登場させている意図が判らないほどの影の薄さでした。婉容の私生児の件なんか、まるっきり日本が殺させたなんて史実と真逆の描き方なのはちょっと酷すぎの感があります。 溥儀の人生は日本が利用して狂わせたが、共産中国が刑務所で教育して真人間に生まれ変わらせたという結末なんですけど、ベルトリッチは共産主義を信じているんだなとため息が出てしまいます。 私の祖父は満州国政府の日本人官吏だったので皇帝溥儀と接触する機会もあったのですが、「溥儀は腹黒くて冷酷な人物だった」と回想していたそうです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-17 23:56:54)(良:1票)
3.甘粕そっくりの友人がいます。 【リーム555】さん 5点(2004-04-14 11:57:42)(笑:1票)
2.溥儀そっくりの友人がいます。 【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-03-24 16:25:17)(笑:1票)
1. 1987年のオスカー賞レースを総ナメにしたという話題作。ベルナルド・ベルトルッチが何故に「愛神覚羅溥儀」という人物をテーマとして選んだのかは寡聞にして知らないが、恐らく東洋を舞台に歴史に翻弄されるド派手な人間ドラマを描くのにコイツが最適だとでも思ったのだろう。流石にイタリア人なだけにオスカー狙いに拘った訳ではなさそうだが、欧米人に受けを狙った”あざとさ”は隠しようもナイ。欧米人にはアジアへの歴史認識など一部知識人を除いて皆無であろうから、ピーター・オトゥール演じる英人家庭教師レジナルド・ジョンストンが登場する場面など、さぞ優越感を擽られ満足だったに違いない。勿論ベルトルッチ自身も。とは言え、ヴィットリオ・ストラーロのカメラワークが冴えまくった映像美は確かに見事!!幼い溥儀がトコトコ歩いていくと中庭を埋め尽くす廷臣たちが一斉に三跪九叩頭を繰り返している場面は正に圧巻。が、しかーし!満州国皇帝となってからガクッと落ちる。言うまでもなく甘粕正彦を演じた坂本龍一が主たる元凶である。欧米人には通用しても我々日本人には生憎こんな薄っぺらな満州国の描写は通用しない。そうなるとアノ素晴らしかった紫禁城篇までもが色褪せて行く感じに思えてくる。ベルトルッチのハッタリだったのか?と…。甘粕役をあんな大根に演じさせたセンスの無さと、全編を通じて垣間見える西洋的ゲスな優越感にやや不快感を覚えるので個人的に3点マイナス。 【へちょちょ】さん 7点(2003-03-19 10:35:02)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
167人 |
平均点数 |
7.25点 |
0 | 1 | 0.60% |
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1 | 1 | 0.60% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 4 | 2.40% |
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4 | 5 | 2.99% |
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5 | 15 | 8.98% |
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6 | 28 | 16.77% |
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7 | 32 | 19.16% |
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8 | 35 | 20.96% |
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9 | 29 | 17.37% |
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10 | 17 | 10.18% |
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【その他点数情報】
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