みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 私のなかではこのⅡが一番良かった。香港返還セレモニーの花火を観ているときのサムの涙が最高です。人の人生ってその時々に分岐点がある。マフィアのボスとして絶頂期を迎えた彼が本当に望んだものがこれだったのか、本当は奥さんと仲良く中堅の幹部でのんびり生きるほうが幸せだったのかもしれない。Ⅱでは登場人物達が運命に弄ばれていく姿が非常に印象的だ。ⅠやⅢがあるからこそまたⅡが良く感じるのかもしれない。 【MIUMAX】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-03 18:43:05)(良:2票) 8.《ネタバレ》 ゴッドファーザーを意識している創りにはなっているが、決して劣化コピーではなかった。 それぞれが、それぞれ複雑な想いを抱きながら、引き返すことが出来ない場所に辿り着く。戻ることが出来ない場所が地獄の一歩とも言えようか。 それぞれの悲痛で複雑な想いが互いに絡み合い、実に見事としか言いようがないストーリーに仕上がっている。 他の人とは感想は違うが、個人的に1では足りないと感じた緊張感が、1で結果が分かっているとはいえ、2では2時間保たれていると感じた。 ウォン警部は警察官としてあるまじきことをした所で、ラウはマリーが自分のところを離れた時に電話をした所で、マリーはサムを愛した所で、サムは警察と協力して証言台に立つ事よりもハウと刺し違えることを選んだ所で戻れなくなっている。 それぞれが戻れない場所に来ているのに一人、戻ることを夢見て、「自分は警官だ」と(自分に)言い聞かせるヤンが痛々しくも熱い。 もう何が善で、何が悪なのか分からなくなる世界、それだけに善悪が一義的に定まらない所に面白さを感じる。 個人的に好きだったのがサム、マリーの写真を見て、その後何かを吹っ切ったように歩くシーンには、複雑な想いを感じずにはいられない。 1と2の繋がりの粗さは気になるけど、封筒を持ちながら歩くラウの仕草や、ヤンの子どもを結局オロさなかったメイや、ラウとメリーとの出会いも描かれているのも嬉しい限り。 エンディング後に流れた3の予告編を見て、3もまたかなり楽しみになってきた。 【六本木ソルジャー】さん 9点(2004-09-20 21:28:50)(良:2票) 7.《ネタバレ》 残念ながら、1作目の緊迫感と衝撃には敵わず。 一番の原因は、潜入をしている二人がメインではないからでしょう。 ウォン警部とルク警部。マフィアのほうではサムとハウ。そしてサムの妻マリー。 そういった人物たちを中心に物語は展開していきます。 よって、前作のような衝撃のラストが待っているわけではないので、サスペンス色は弱めに感じます。 ですがクライムムービー、マフィアものとしては素晴らしい完成度で、見所が多いのは確かでしょう。 ただ、クライマックスが中盤くらいでいっきに押し寄せるため、終盤からラストにかけては消化試合のような雰囲気に。 この後半でラウとヤンがそれぞれの潜入を活かしたあっと驚く展開ストーリーが待っているかと思いきや、何もなし。前作の説明書的役割に落ち着いちゃってますね。 まあそれでも、ハウの2年分の証拠をきっちり集めたヤンは評価しましょう。 その一方で警察内部に潜入しているラウは果たして何の役に立っているのか? そもそもラウを警察官に仕立て上げなくても、サムはウォン警部から情報を仕入れられるのだから、ラウ潜入の必要性がほとんど感じられないのは残念ですね。 怒涛のごとく死者の山を築いていく中盤から後半は、その勢いに圧倒されること間違いありません。 バイオレンスギャングムービーとしては良作、なんでしょうが、そうなってくるとあまり好きなジャンルではないんですよねー、これが。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-11-13 04:29:55)(良:1票) 6.《ネタバレ》 所謂1作目のプリクエルですが、その内容は驚く程に練られていると思います。前作では反目していたウォン警部とサムの関係性が本作では驚く様な形で語られる。前作のメインだったラウとヤンは脇役に過ぎず、基本的にはウォン警部とサムの話がメイン。1作目のスパイサスペンスとは打って変わって、重厚なマフィア映画となっているのも、単なる続編という形ではない感じで良かったです。 互いの敵となるハウの存在感もたっぷりで、暴力性と知性を併せ持っているキャラクターとしてとても魅力的。香港の政界にも進出しようとするハウを、一体どうやってマフィアの世界と警察の世界で負け犬となってしまった二人が追い詰めるのか、見ごたえがありました。 と言いますか、中年ふとっちょオヤジのサムが終始格好良くて、こういう悪役にも血が通った様な描写がある映画はとても好きです。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-10 22:35:15)(良:1票) 5.《ネタバレ》 時系列がⅠより前になるが、Ⅰとの関連で考えれば、キャラ設定にブレを感じる。後付けでⅡの設定を考えたのだろうか、違和感を感じてしまうところが幾つもある。 ウォン警部がマフィアの大ボスであるクアンの暗殺教唆する設定には無理がある。暗殺したところで黒社会を潰せるわけでもなく、警部が殺人に踏み込むとは思えない。 サムの妻に迫るラウも韓流メロドラマのようでがっかり。 てっきりⅠで主役だった二人が今回も主役かと思ったが、ウォン警部が中心でその兄弟分である Ⅰは潜入捜査官同士の息詰まるような心理戦があったが、Ⅱは普通のギャング映画になっている。Ⅰのほうがスリリングで面白いが、Ⅱもそれなりには楽しめる。4人のボスを同時襲撃する場面などはゴッドファーザーを彷彿させて面白い。 メロドラマ要素がなかったらと惜しまれる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-12-26 00:19:18)(良:1票) スポンサーリンク
3.いわば“点”への収束が圧倒的だった前作。“点”であればこそ、その存在も輝く作品を、わざわざ過去に遡ってもう一度、物語として収束させようとするこの第2作…。正直、ムダなこと、だと思う。じゃあ観なけりゃいいんだけどね、えへへ。まあ、良い方向に裏切られることも多いので……。で、感想はと言うと、半分は、うーんやっちゃったなーという感じ。前作の人間関係を、形を変えつつも過去にまで引きずって行ってしまい、変なツジツマ合わせをしてしまうのにはガックリきてしまう。前作という“点”であってこその緊張感、それが、作品間にまたがる“線”となってしまうことで、否応なく削がれてしまうのがどうにも残念。で、残り半分の感想は、というと、「その割には、うまくやってるなー」と。どっちやねん。まあ、無理があるのは製作者側も百も承知でしょうから(汗)、前作と同じ路線・同じ盛り上げ方を狙うのではなく、むしろ、一見散漫な印象の中に、人物関係とドラマが緩やかに描かれており、これはこれで結構ではないかと。ところで映画前半、登場人物たちがマズそうな食べ物を口にするシーンが多いですが(何やねんあのアイスキャンディーは)、いっそ、映画の最後まで“食”で統一して欲しかったな。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-05 16:59:36)(良:1票) 2.前作とは主要な人物が異なりますが、けっこう面白い。ただ、テンポが速いので、名前と顔をきちんと把握しながら見ないと、ストーリーがよくわかりません。DVDで2回くらい見るのがお勧め。今回の主役はウォン警視とサム。ただのちんぴらぽかったサムが権力者にのし上がっていく過程が面白いし、渋いウォン警視の、一度だけ見せる理性を失って動顚するシーンも印象的だ。一見サラリーマンっぽいマフィアのボス、ハウが反目をたくらむ父親の手下を脅迫して手なずけ、権力を手中に収める過程も良い。ラストの緊迫感といい、なかなかの映画だ。 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-18 01:42:45)(良:1票) 1.《ネタバレ》 お見事!期待を裏切らない素晴らしいできです。前回の伏線がビシビシ決まるので見ていて飽きません。歴史に残る華やかな一大イベント香港返還の影で男達が背負ってしまった悲しい宿命に俺は胸が熱くなりました。ただこれから見る人は少しストーリーが複雑なので前作をもう一度しっかり見ておく事を、おすすめします。役者の演技、カメラワーク、前作を意識した心憎い演出などなど随所にこだわりと自信が感じられて最近の日本映画と比較するとグイグイ差を広げられてる気がしました。満点は完結編に残しておきます。 【一番星☆桃太郎】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-10-01 02:22:39)(良:1票)
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