みんなのシネマレビュー

全身小説家

1994年【日】 上映時間:137分
医学ものドキュメンタリー伝記もの
[ゼンシンショウセツカ]
新規登録(2004-07-04)【あろえりーな】さん
タイトル情報更新(2021-03-08)【イニシャルK】さん


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監督原一男
出演井上光晴
瀬戸内寂聴
野間宏
撮影原一男
配給ユーロスペース
美術竹内公一
木村威夫(イメージ・デザイン)
編集鍋島惇
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【クチコミ・感想】

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5.奥崎謙三もそうだったけど、この監督は対象とする相手に、あんまり「お近づきになりたくない人」を選ぶ。どこか精神主義の匂いのする人。文学伝習所の、宗教組織というかハレムのような空気が苦手だったし、とにかくこういう「意志」の人って疲れる。井上光晴がコウルサイ小男に「出ていけ」と怒鳴ったりする(埴谷雄高がボソボソと「出ていくことはない」とつぶやくのが傑作)。文学組織というより「井上教」という宗教団体みたいで、教祖に、君は耳がきれいだね、と言われておばあさんが感激したりしている。こういう不可思議な世界を前半でミッチリ展開したあと、この強い作家に、弱さが寄り添って見えてきて、映画は俄然身近になった。「うそつきみっちゃん」があばかれていくスリル。映画としてもフィクションを織り交ぜていた仕掛けが生きてくる。現実は癌である。しかしその周囲に嘘が振りまかれる。だいぶいいようです、という医者の気休め。特効薬を売り込む「燃える赤ひげ軍団」いう男のうさんくささ、それへのリアクションの瀬戸内寂聴のナントモ言えん表情(癌死をめぐる厳粛なドキュメンタリーなのに、ここで場内は爆笑)。ああいったものが癌という生々しい現実の周りに付着してきてしまう。小説家という、虚構を構築する仕事をしている者の周囲で、本当と嘘が絡まりあい、しかし癌という現実だけは確実に進行していく、そういう世界観。もっともリアルだったのは、摘出される肝臓。そうか原一男は『海と毒薬』の助監督だったんだ。そして熊井啓の出世作が井上光晴の『地の群れ』だったことも思い合わせると、なにか一つの大きな円環が見えてくる気もする。作家は正月の客を送り出したあと、階段をゆっくり昇天していった。ここは感動的。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-25 09:58:22)

4.《ネタバレ》 原さんの映画っていうのは本当に印象が強い、、、。彼の作品はどれも、見てから結構経つのに、いつまでも頭の断片にこびりついている。この「全身小説家」だと例の手術シーンが忘れられない。本人はOKしたんだろうけど、病院の方もよくまぁ許可したもんだなと感心する。井上光晴という作家を私は知りませんでしたが、彼を知らなくてもそれなりに興味深く見れる一本になってます。 あろえりーなさん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-26 00:07:39)

3.《ネタバレ》 癌とたたかい、癌が進行していく中で、必死に生き延びたいと願う小説家を追ったドキュメンタリー。
途中、必要以上にグロテスクなオペシーンが登場したり、はっきりいって嫌悪感以外の何も感じることはできなかった。
癌が進行し、やがて末期癌ともなれば、もうすぐ先に死が待っているわけで、助かるはずなどない。
だが本人からしてみれば、もしかしたら生き延びられるのでは?と考える。
これは至極当たり前な患者心理であるが、しかしそれをカメラに映すことは極めて残酷なことである。
これは悪趣味以外の何物でもない。

本作が良い面において、どれだけ社会的に影響を与え得るか?
そんなことに私は興味がない。

映画は、観ていて楽しいか、または何らかの刺激を受けるものでなければ嘘だ。
このドキュメンタリーには、その両方が欠落している。
刺激どころか、気分は落ちるばかりだ。
私はどんなに相性が悪い映画でも、いったん観始めたら最後まで絶対に観る主義だ。
しかし、このドキュメンタリーに関しては、マジで途中で鑑賞を中止しようかと思った。
だが、何とか最後まで観た。
最後まで救いは感じられなかった。
それほど嫌悪と苦痛を感じた作品だった。

医療関係者として最後に言わせてもらえれば、末期癌という助かる見込みのないテーマは、無縁の人には考える必要のないことである。
そして不幸にも末期癌になってしまった人は、こんな映画なんて何の救いにもならないし、残された時間を自分なりに精一杯過ごし、死を待つのみである。
つまりは、癌とは無縁の人、末期癌になってしまった人、双方にとって無益なドキュメンタリーなのである。 にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 0点(2008-07-21 02:01:34)


2.別に根拠はないんだけど、この映画を見てるとなんだか「頑張らねば!」という気分になる。 ゆうろうさん [映画館(字幕)] 10点(2005-04-17 07:33:18)

1.私は井上光晴という作家を全く知らないし、もちろん著作も読んだことがなく、世評すら聞いたことがありません。この映画で描かれる井上氏は、常に取り巻きに囲まれ、知人には呆れられ、そして自らの経歴を嘘で固めてる器の小さな男。「全身小説家」というタイトルも、全身全霊をかけて小説を執筆するという意味もあるんでしょうが、それ以上に、自らをフィクションで粉飾していることからきている。普通なら癌を宣告された作家の闘病記的な作品になりそうなものを、本作はまるで彼の嘘を暴いていくミステリー映画の様。ドキュメンタリーなのに唐突に挿入される作られた再現映像は、井上氏の嘘をフィクションで表現した原一男の意趣返し。「死者に鞭打つ作品」という評もありますが、だからこそこの映画は面白い、6点献上。 sayzinさん 6点(2005-03-12 00:07:26)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 5.80点
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