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サリヴァンの旅

Sullivan's Travels
1941年【米】 上映時間:90分
ドラマコメディアドベンチャーモノクロ映画ロマンス
[サリヴァンノタビ]
新規登録(2004-09-24)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2016-07-07)【イニシャルK】さん
公開開始日(1994-06-25)


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監督プレストン・スタージェス
助監督アンソニー・マン(ノンクレジット)
キャストジョエル・マクリー(男優)映画監督 ジョン・ロイド・サリヴァン
ヴェロニカ・レイク(女優)女優志望の美女
ロバート・ワーウィック(男優)大物プロデューサー ルブラン
ポーター・ホール(男優)大物プロデューサー ヘイドリアン
ウィリアム・デマレスト(男優)トレーラーの運転手 ジョーンズ
エリック・ブロア(男優)サリヴァンの世話係
モンテ・ブルー(男優)スラム街の警官(ノンクレジット)
チェスター・コンクリン(男優)浮浪老人(ノンクレジット)
プレストン・スタージェス(男優)スタジオ・ディレクター(ノンクレジット)
脚本プレストン・スタージェス
音楽チャールズ・ブラッドショウ(音楽)
レオ・シューケン
作曲ヴィクター・ヤング(ノンクジレット)
フェリックス・メンデルスゾーン無言歌集OP62より第6番「春の歌」
撮影ジョン・F・サイツ
製作プレストン・スタージェス
ポール・ジョーンズ(製作)(製作補)
配給プレノン・アッシュ
美術ハンス・ドライヤー
レイ・モイヤー〔美術〕(セット装飾)(ノンクジレット)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア
編集スチュアート・ギルモア
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【クチコミ・感想】

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12.大金持ち苦労知らずのコメディ大家映画監督がシリアス作品を撮る為に貧乏暮らしを経験する。メル・ブルックス作品で観たような物語ですが、ジョエル・マクリー主演もあってか大爆笑シーンも品の良さがありました。彼の腹の底から笑う姿にウットリすると共に、人を笑顔にさせるコメディ作品の値打ちを感じる秀作です。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2021-01-16 02:39:32)

11.《ネタバレ》 冒頭のスラップスティックから後半にはとてもシリアスな展開となる。どうも少々まとめかねたようなきらいがある。

ベロニカ・レイクから何度かルビッチの名前が出る。ジョエル・マクリーは「ルビッチなんて知らない」と言うところが面白い。スタージェスはルビッチに対抗意識を燃やしていたのだろう。 ゑぎさん [映画館(字幕)] 9点(2017-03-28 05:50:33)

10.《ネタバレ》 メチャクチャ面白かった。フランク・キャプラ「或る夜の出来事」にも通じるロードムービー、コメディ。

本をめくるように始まる物語、いきなり煙を吹き出しながら突っ走る列車と車上での格闘、連結部分で揉み合い、拳銃を撃ちまくり、口から溢れ出る血、締められる首、橋の上から投げだされる身体…を試写室で見て文句を言う映画監督の御登場。
そうやってこの映画は始まる。

けたたましくまくし立てる口論、ドアが開かれるのは試写の終わり、主人公が出かけるまで延々とくっちゃべり続ける。ズタボロ衣装とベッドの上で電話をかける女性の豪華な衣装の対比がウケる。

旅だってもでっかいキャンピングカー?に乗り込みカメラを抱えてゆっくりじっくり追いかける魂胆の映画人たち。コックまでいるんだからタチが悪い。

そしたら救いの手といわんばかりに車が通りかかり、猛烈なスピードでぶっ飛ばしてハイウェイを駆け抜ける!バスもフルスピードで追跡開始で中はグッチャグチャのしっちゃかめっちゃか、映画人は助手席で揉みくちゃになり、女性はスカートがめくれて下着も丸見え、黒人のコックは天井を突き破り、バイク乗りの警官も泥まみれの鬼の形相で追いかけるカオスなカーチェイス、主人公が乗った車も運転手は子供だわメーターも手描きだわ藁を山ほど積んだ馬車に突っ込んでと、ありとあらゆるものが暴走していく破天荒振り。

ここまでまだ15分である。ディズニーも赤塚不二夫も顔負けのハチャメチャ。こりゃあジョン・ラセターもイーストウッドも惚れ込むワケだ。

あれだけムチャクチャな目に遭ってもこりないんだからヤレヤレ。

虫に刺されながらの薪割り、映画館で黙って見れないガキども、食いもんむさぼるオッサン、反応を気にしながら映画を見続けなきゃならない作り手も大変だ。

変なおばさんにはドアの鍵を締められ閉じ込められ、ベッドで誘うように待つBBA、ふとんのシーツをロープがわりに脱出、釘が引き裂くもの、樽の中に落下してずぶ濡れとふんだり蹴ったり。
肖像画のとぼけた顔がまたムカツク。

ヒッチハイク、カフェでの出会い、煙草のやり取り。

出会ったばかりの女性とドライブ、バックミラーに映るもの、投獄され巻き込まれる。

車内電話、豪華な家でプールに突き落とされ、説教たれるやつは引きずり込んでしまえ!
ローブ姿のセクシーなヴェロニカ・レイクもいいが、豊かなブロンドを帽子にしまいこみ男装する姿も可愛い。
ブラシで髪をとかし、せっかく着替えたのに今度は執事が…w

労働者たちに交じり一斉に列車に乗り込み、先にいたホーボーたちは気を利かせてか板を掴んで隣の車両に去っていってしまう。
寒い中で身を寄せ合い、敷き藁の匂いでくしゃみを連発、彼女を抱えて降りる。

喫茶店のオッチャンの気遣い、インタビューを中断するように口に体温計を突っ込む医者。
蒸気と透明なカーテンが隠すシャワー中の裸体のエロティックさ。

その後しばらくサイレント映画のように映像だけで語り続ける。この辺から物語はがらりとシリアスになっていくが、散々喋りまくりバカ騒ぎをしてきただけにこういう場面がグッと効いてくる。
貧しい生活の中で生き抜く人々との出会い、寝ようにもノミが体中にたかり、共同シャワー、講談、食事、足の踏み場もないくらい狭い場所で眠る人々。隣の人の手足がぶつかり、気づけば脱がされる襤褸靴。
職を求めて看板を体中に括りつけ、夜の湖畔を二人で歩くロマンチックな場面も。ゴミ箱をめぐる葛藤。

贈り物、下手な施しは災いを誘発し後に続く歩みを生み、待ち伏せ、一撃、奪われるもの、線路に散らばり接近する光とともに消えるもの、血に塗れた名刺。

目覚めた先で喰らう一撃、握りしめてしまう石、視線がおぼつかない裁判、ショットガンを抱え平手打ちを浴びせる保安官、鎖に繋がれた囚人たち。

川沿いで汗と泥にまみれる労働、ポケットに詰め込まれた新聞が知らせるもの、閉じ込められるもの。

教会での上映会、黒人たちの歌声。霧のかかる教会の前を通り過ぎ中に入っていく囚人の群れ、鎖。
消される灯、ミッキーマウスの映画!?一人だけ観客の反応にビックリしていた監督も思わず笑ってしまう。嫌なことは映画を見て忘れてしまおう…今まで抑圧されていた分狂ったように笑う囚人たち。

墓参り、映画に刺激を受け、決意を固め、駆け寄り、帰還を知らせるもの、それを見た瞬間に仕事も忘れて夢中で駆け出し人をぶっ飛ばしながら爆走し、みんな大騒ぎで迎え入れる光景が笑って泣ける。

クライマックスに押し寄せる笑顔、笑顔、笑顔。あまりにの畳みかけにちょっと怖かったが、なぜ映画監督を続けていくのかという理由がこの瞬間に詰め込まれる。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2016-11-03 21:39:16)(良:1票)


9.旅すればいろんなことを経験かるだろうし、貴重な発見にもつながる。この映画はおもしろいところは結構おもしろいし、良いもののひとつだろう。だが私には何となく肌が合わないし、監督の意図したものは結局何?という思いだ。社会派映画をめざしたのだけどやっぱりコメディにはコメディの良さがというあたりかもしれないが・・・。しかし終盤近くでアニメ映画を皆が笑っているのが、私にはバカ笑いにしか思えなかった。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-13 06:05:19)

8.景気の悪い時代はこういう笑って心暖まる映画が良いですね。 サーファローザさん [映画館(字幕)] 8点(2013-02-01 01:01:08)

7.《ネタバレ》 オープニングの劇中劇が終わったところからの超長回しはインパクト絶大!
前半、旅に出るたびに(ダジャレではありません)再び戻ってきてしまうくだりは面白かったのですが、後半以降がやや失速気味。
最初、道を歩いている時に少年の車に乗せてもらってカッ飛ばすシーンのアクションは必見で、カーアクションは一部映像の合成があったもののそれでも十分に見ごたえのあるシーンでしたし、またバスの中のハチャメチャ振りも実にコミカルに撮れていたりする抜かりのなさは、流石スタージェスと言ったところです。
後半の5ドル紙幣を配って歩く辺りからが少々落差が出てしまっていて、特に気になってしまったのが、教会でディズニーのコメディアニメで大笑いする観客→「世界に幸せをもたらすのはやはりコメディなのだ!」の流れ。ちょっと安直でストレートすぎる風に思えましたし、更に詰めると、サリヴァンを襲った浮浪者が靴を含めて自分の着ているものと交換した描写がなかったのも良くなかったと思います。
よく考えると、冒頭の映画は何故コメディ映画じゃなかったんだろうとか、最初に向かうのがスラム街ではなく何故農家で仕事を手伝っていたんだろうとか、色々と疑問が湧いてきてしまったりして、粗さあり落差ありで少々勿体ない作品のような気がしました。 もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2013-01-06 22:18:29)

6.映画のテンションの上がり下がりの激しさにびっくり。これはかなり冒険してると思う。映画に必要なのは芸術性か娯楽性かという二分論をあざ笑うかのような作風が小気味いい。 クルシマさん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 11:14:54)

5.《ネタバレ》 序盤の大爆笑がいやでも期待を膨らませすぎる。う~ん、中盤からの展開がもたつくなぁ~と思いきや、靴に隠した身分証明証で死体が誤って確認されてから、また一気に盛り上がる。それにしても、この完璧なラストは気持ちいい。笑いこそ本当に難しく、そして素晴らしい創造芸術だと高らかに謳いあげる。そう言えば冒頭のモノローグからコメディへの敬意がたっぷり込められており、男気に満ち溢れた愛すべき作品なのである!ただし皮肉にもこの映画そのものは、笑いという意味ではパンチが弱いなぁ~と思えるのが本音だけど。
よし坊さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-21 08:18:45)

4.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーが「素晴しい才能の持ち主」と称したプレストン・スタージェスは50年代以降映画評論家言うところの「才能の枯渇」に見舞われ、作品的にもこれといった物を残せず人生の幕を閉じました。この話も「レディ・イブ」「モーガンズ・クリークの奇跡」に比べれば正直劣るのですが、それでも私はこの映画が彼の「喜劇作家宣言」として断固応援したい。「総合芸術たる映画は文芸的・社会的であれ」といった世間の見方に対して喜劇は一段低く見られがちな中、コメディ映画監督が社会的な題材に取り組むべく浮浪者となって旅に出る。(原題は「ガリバー旅行記」からの引用ですよね)しかしそこで確認できたのは「人の心に暖かさを与える喜劇だって素晴しい」という再発見=「私はやはりコメディを撮る」なのです。結局彼はルビッチ、キャプラ程の名は残せなかったかもしれませんがその心意気は映画ファンの中に残る。名作です。 Nbu2さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-15 20:30:45)

3.《ネタバレ》 どたばたも無条件で可笑しく、最後にはコメディって素晴らしい、と思わせてくれる。ヴェロニカ・レイクも美しいし、黒人霊歌「Go down, Moses」の使い方も素晴らしい。良い映画です。 トマトマートさん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-05 15:33:00)

2.《ネタバレ》 そうかこの監督の名前プレストン・スタージェスって言うんでしたね、観終わった後素でサリヴァンだと勘違いしていました。マイケル・J・フォックスが著書『ラッキーマン』の中で触れていたので気になって観たのですが、どうやらこのプレストン・スタージェスという人は恐ろしいほどのセンスの良さの持ち主のようで。登場人物のユーモアとウィットに富んだ会話、前半のトレーラーチェイスでのスピード感、そして映画開始数分後に画面にTHE ENDの文字を出してしまう演出の粋さ。肖像画の表情がチラホラ変わるところはコーエン兄弟の『レディ・キラーズ』でも引用されていましたね、というか『兄よ、いずこ』=『オー・ブラザー!』か。そもそもこの手のテーマは今の時代だからこそと思っていたのだけれど、まさか半世紀以上も前から持ち上げられていたとは
驚きです。後半はいよいよ笑い事ではなくなってきましたが、コメディ映画がコメディであるということの意味をしっかりと教えてくれる素晴らしい作品だと思います。「コメディばかり観ていると頭が馬鹿になる」とか言ってやたら小難しい映画ばかり観ている輩に是非とも見せてあげたいですな。それにしても「キャプラみたいな映画を撮りたい」だとか「ルビッチなんて知らん」という発言は随分とまあお茶目な監督だこと。 かんたーたさん 8点(2005-01-07 17:13:44)(良:1票)

1.コメディ作家プレストン・スタージェスの才気爆発!劇中の映画監督サリヴァンに自らを投影させ、高らかに謳いあげるコメディ賛歌、見ているこちらも思わずコメディ万歳!と叫び、隣りに誰もいなくても肩を組んで体を揺すりたくなる、そんな作品です。さて、このサリヴァンさん、辛辣な社会派映画を撮りたいのですが、本人にその苦労がないとの上層部の指摘に一念発起、ハリウッドから脱出して苦労の旅に出るのであります。ジョン・スタージェスが「大脱走」ならこちらのスタージェスはサリヴァンの「小脱走」といったところでしょうか。そこで繰り広げられるドタバタ、ロマンス。女優の卵役のヴェロニカ・レイクが少年に変装し旅のお供に、その変わりようはとくとご覧ください。またこの女優が会いたいと何度も口にする「ルビッチ」という単語にも泣けてきます。途中約7分サイレントのシークエンスは、サイレント時代のコメディへのオマージュ、またまた泣けてきます。ドタバタや美女の入浴シーンを批判していたサリヴァンですが、映画ではそのシーンがお約束のように登場し、劇中のサリヴァンとスタージェス自身のベクトルの違いで笑わせます。そしてラスト、サリヴァンのベクトルが向きを変え、サリヴァンとスタージェスが重なる時、さらにさらに泣けてくるのです。これはコメディへの愛情あふれる、コメディの大傑作です。 彦馬さん 10点(2004-09-24 23:50:04)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.92点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
500.00% line
6216.67% line
7216.67% line
8433.33% line
9325.00% line
1018.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 8.00点 Review4人
5 感泣評価 9.50点 Review2人

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