みんなのシネマレビュー

草の乱

2004年【日】 上映時間:118分
ドラマ歴史もの実話もの
[クサノラン]
新規登録(2004-10-01)【こじ老】さん
タイトル情報更新(2019-08-28)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-09-04)
公開終了日(2005-02-27)


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監督神山征二郎
助監督南柱根
キャスト緒形直人(男優)井上伝蔵
藤谷美紀(女優)こま
杉本哲太(男優)加藤織平
田中実(男優)高岸善吉
益岡徹(男優)大井憲太郎
比留間由哲(男優)新井周三郎
北村有起哉(男優)飯塚森蔵
尾美としのり(男優)鎌田警部
高橋元太郎(男優)赤芝の平吉
並樹史朗(男優)井上善作
堀内正美(男優)井上豊作
渡辺哲(男優)柴岡熊吉
樋浦勉(男優)山左主人
河原崎建三(男優)宮川津盛
原田大二郎(男優)山県有朋
山本圭(男優)伊藤博文
田中好子(女優)高浜ミキ
林隆三(男優)田代栄助
猪野学(男優)井出為吉
安藤一夫(男優)落合寅市
岡野進一郎(男優)菊池貫平
斉藤とも子(女優)
佐々木愛〔女優・1943年生〕(女優)クニ
石田信之(男優)小柏常次郎
脚本加藤伸代
音楽Deep Forest
石川光(音楽プロデューサー)
作詞Lyrico"Eternal Dream"
主題歌Lyrico"Eternal Dream"
美術春木章
編集西東清明
録音武進
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【クチコミ・感想】

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6.「困っている人々」や「阿漕な高利貸し」「横暴な官吏・司法」の姿がほとんど描かれず、さらっと撫でるように話が進んでいくので、困窮、逼迫のほどが伝わってこず、ゆえに音楽ばかり勇ましくとも義戦であるという理屈は分かっても引き込まれる説得力に乏しく、高利貸しを焼き討ちする場面では単なる暴徒との印象さえ受けた。
困民党の幹部たちもひたすらに場当たり的で、とりあえずひと暴れしてみたものの「官軍が来るぞー、わー逃げろー」という感じになってしまっており、総理が洞穴の中で「俺たちはよく戦った」と独りごちても「は?」という感想しか湧いてこない。最後に大砲を一発撃って解散するなどというのは論外で、あれでこの事件が「単に世の中を引っかき回して生き生きとしてみたかった幕末青春物語」に似たような心性にのものに堕してしまっている。
これほどまでに大規模な反乱が起こるほどの世情、時勢とはどのようなものだったかという描写もほとんどない割に、とってつけたように出てくる山県有朋や伊藤博文のステレオタイプな悪役像にも鼻白む。
決定された歴史の中で最後に破局が待つ場合、このような映画ではいかに憐憫、哀惜、悲憤の情を喚起するかが肝だと思うが、この映画はそれに完全に失敗していると思う。音楽だけ哀切でもしょうがない。
この事件に本当に向き合うと、もしかするともっと長尺で、複雑で、陰惨な話になるのかもしれない。それは商業映画向きではないのかもしれない。だけどそれを真正面から描く覚悟がないならはじめから扱うべきではないと思う。これならドキュメンタリーを観た方が、変な印象を与えないだけずっと良い。 C-14219さん [DVD(邦画)] 3点(2014-11-15 02:34:07)

5.事件の概要をよく伝える工夫をしていると思った。ただこの事件が、後の歴史にどのような影響を与えたかもう少し掘り下げてもよかったのではと思う。 けん124C41さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-12 01:12:01)

4.全体的に良心で誠実に作られている。決起の場面にはなかなかの昂揚感がある。困民軍が敗れ去っていく様も、神風玉砕でもストサムライでもない普通の村人からなる集団ゆえの脆さ、物哀しさ、不格好さが非常に印象的。反面、山県有朋のあまりにも悪代官と越後屋チックな描かれ方などところどころやや安易で、残念ながら秩父での民衆蜂起の理論的側面がかえって薄れた気も。最後のセリフで映画の意義を一生懸命に説明するのも、そこまでしなくても観客は分かるのに、と思わないでもなかった。とはいえ、広い意味での娯楽作品としても、もっと多くの人に観られても良い映画。 d-sutpenさん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-12 21:05:42)

3.秩父事件をこの映画を見るまで知りませんでした。富国強兵政策の中で踏みにじられた農民が立ち上がった。歴史の中では暴動で片付けられた事件を鋭く現代に投影した神山監督に脱帽する。今の世に、彼らのように行動を起こせるものだろうか。林隆三はおいしい役をもらっているが、存在感があるいい役者になったと思います。杉本哲太もいい。息子との別れのシーンは、ジーンを来ました。緒方直人の、老け役のメークはそこまでしなくてもという感じでした。 ジブラルタの星さん 8点(2004-11-15 22:09:44)

2.「パリコンミューンよりもひと足早く、小規模ながらも日本において成立したコンミューンがあった。」高校時代の歴史の先生が言った言葉が、妙に記憶に残っていたので、この映画を見に足を運びました。ハリウッド的な娯楽作品ではないので、感動の連続!というわけにはいきませんが、秩父事件の背景がきちんと描かれており、追い込まれた民衆の刹那的な力強さがひしひしと伝わってくる映画でした。井上伝蔵の数奇な運命にも印象的でしたね。見終えてから秩父事件のことをもっと深く知りたくなり、帰り道、本を購入してしまいました。
欲を言えば、あと20分長くしてでも、苦しむ民衆の姿を描いて欲しかったような・・その方が民衆が蜂起するシーンも、より迫力を感じられたように思うのですが。 shallowさん 9点(2004-10-14 00:19:41)

1.《ネタバレ》 映画として「面白かったか」というとそういう軽い題材ではないので、評価として難しいところがあります。何しろ、戦争に向かう圧政の中で立ち上がった民衆による自由民権運動の真実の物語、ですからね。強いて言えば、もうちょっと、立ち上がらなければならなかったところに至る民衆たちの苦境を描いて説得力を上げて欲しかった(ってゆーか、実話なんですけどね。説得力も何も・・・)。 こじ老さん 7点(2004-10-09 22:56:53)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.83点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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