みんなのシネマレビュー

偶然

Blind Chance
(Przypadek)
1981年【ポーランド】 上映時間:122分
ドラマ
[グウゼン]
新規登録(2005-01-14)【かんたーた】さん

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監督クシシュトフ・キエシロフスキー
キャストイェジ・シュトゥール(男優)(ノンクレジット)
脚本クシシュトフ・キエシロフスキー
音楽ヴォイチェフ・キラール
配給ビターズ・エンドリバイバル
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 駅で「電車に乗れる/追いつけない/駅員に止められる」という3つの場合、それぞれ主人公がどうなってしまったかを3回にわたって見ていくという、運命のいたずらを見せつけてくる作品。

■とりあえず3つの運命は「体制派/反体制派/中立(政治にかかわらない)」と色分けできるだろう。それぞれ決してうまくいくわけではなく、それぞれなりの悲劇的結末を迎える。

■カギなのは「あのときこうしてたら・・・」型のパターンではないということではないだろうか。主人公の意図が介入する余地はゼロで、電車に乗れるかどうか、駅員が止めるかどうかは完全に運命の手に委ねられている。運命の番人はこの3つの結末のどれになるかを決めることが出来る。どれであってもうれしいものではないのだが・・・裏を返せば自分が運命を超越出来たところで、やはり悪い事態は悪いままということかもしれない。

■ただ、3つのストーリーの連動性が低く、ただ3つの対照的なストーリーを並べただけに終わっているのが残念。もう少し「主人公がこうした/しなかった」ことがゆるやかに利いてくるような、つまり複数話をまたいで登場するイベントなどがあった方が、全体としては面白くなったのではなかろうか。このままでは一つ一つの物語が単調で面白味にかける。残念 θさん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 01:01:59)

1.主人公の歩く姿をカメラは後ろから追っていき、人と出会うとそのまま主人公の目となる。そしてカメラはキエシロフスキー監督の他の作品同様、当時のポーランドの世情を映し出す。3つのエピソードのうち一つ目の列車に間に合ったエピソードと二つ目の列車に間に合わなかったエピソードのその後の180度違う主人公の立場の対比が面白い。国の人間と地下組織の人間。、ちょっとした人生の曲がり角で、対立する二者のどちらにもなりうるという運命の皮肉を描くと同時に時代に翻弄される市民の悲哀を描く。そして対立する二者に属さない、いわゆる時代と国家に翻弄されないと思われる、個人を重要視する人生を描いた3つ目のエピソードの行く末に愕然とする。運命の悪戯を描いた素晴らしい作品です。 R&Aさん 7点(2005-02-16 12:36:10)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 0.00点 Review1人

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