みんなのシネマレビュー

オーケストラ!

Le concert
2009年【仏】 上映時間:124分
ドラマコメディ音楽もの
[オーケストラ]
新規登録(2010-05-07)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2019-08-16)【Olias】さん
公開開始日(2010-04-17)


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監督ラデュ・ミヘイレアニュ
キャストアレクセイ・グシュコフ(男優)アンドレイ・フィリポフ
メラニー・ロラン(女優)アンヌ=マリー・ジャケ
ミュウ=ミュウ(女優)ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール
リオネル・アベランスキ(男優)ジャン=ポール・カレル
フランソワ・ベルレアン(男優)オリヴィエ・デュプレシ
ヴァレリー・バリノフ(男優)イワン・ガヴリーロフ
アンナ・カメンコヴァ(女優)イリーナ・フィリポワ
ドミトリー・ナザロフ(男優)サーシャ・グロスマン
伊藤和晃アンドレイ・フィリポフ(日本語吹き替え版)
甲斐田裕子アンヌ=マリー・ジャケ(日本語吹き替え版)
小島敏彦オリヴィエ・デュプレシス(日本語吹き替え版)
唐沢潤ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール(日本語吹き替え版)
石住昭彦サーシャ・グロスマン(日本語吹き替え版)
佐々木敏イヴァン・ガヴリーロフ(日本語吹き替え版)
多田野曜平ヴィクトール・ヴィキッチ(日本語吹き替え版)
脚本マシュー・ロビンス
ラデュ・ミヘイレアニュ
音楽アルマン・アマール
作曲ピョートル・チャイコフスキー挿入曲「ヴァイオリン協奏曲第1楽章&第3楽章他」
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト挿入曲「ピアノ協奏曲第21番第2楽章」
グスタフ・マーラー挿入曲「交響曲第1番「巨人」第3楽章」
撮影ローラン・ダイヤン
配給ギャガ
その他エマ・トンプソン(サンクス)
ジャクリーン・ビセット(スペシャル・サンクス)
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【クチコミ・感想】

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15.《ネタバレ》 日本映画かよ!と突っ込みをいれたくなる展開。しかし並の日本映画と違って後半15分。花火のように垂直に上昇し、どこまでも高く舞い上がり思いっきりきれいに花開いてフィナーレ。
観客と、奏者と指揮者、そしてその家族、友人が一瞬のアイコンタクトとともに一体化する「協奏」。その奇跡の瞬間を表現した映画である。見事に成功している。普通の映画ならリハーサルをやって全然纏まらず、本番では奇跡を起こす、というストーリーで表現することを、本番の前半20秒足らずの時間だけで表現している。演奏後のサクセスストーリーも演奏後ではなく、あえて演奏中に挿入。確かに演奏の途中からハッピーエンドを迎えることは観客にとって自明であり、蛇足を廃するという意味で非常にユニークかつスマートな編集だ。
監督の表現したかったことは、最後の15分「だけ」に込められている。その他いっさいは、映画としての体裁を整えるため仕方なく追加したおまけに過ぎないのだ。おまけに突っ込むのも無粋なのでやめておこう。音楽って素晴らしい。つくづくそう思わせてくれる映画だった。 正義と微笑さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-30 01:45:43)(良:3票)

14.う~ん、もっと期待してたのに、可もなく不可もなく..所々見せるコメディタッチの展開がシリアスさの邪魔になっている(展開が浅く幼稚)..真面目な脚本で創れば、イイ線いってたのに、残念... コナンが一番さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-18 13:02:08)

13.《ネタバレ》 旧ソ連時代のユダヤ人排斥政策がもたらした悲劇を背景にしながらも、ややブラックなエスニックジョーク満載の笑えて泣ける人情喜劇音楽映画に仕上がっていてとても楽しめました。なんと言っても、演奏シーンの素晴らしさが際立っていて良かったですね。雑多な要素が見事にハーモニーを奏でている作品でした。

TMさん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-27 00:43:44)(良:1票)


12.「音楽」に造詣が深いわけではなく、指揮者の違いによるオーケストラの善し悪しなんて、正直分からない。
だけれど、「音楽」という表現には、“幸福”と“狂気”がそれぞれ平等に混在し、携わる人間の人生を導き、支配するということを、この映画は意外な程に深く物語る。

落ちぶれた元・天才指揮者が、かつての楽団のメンバーを寄せ集めて、紆余曲折のコメディ展開を繰り広げながら、爽快感溢れるラストに結する映画だろう……と、思っていた。

映画の“表面的”なニュアンスは、概ねそれに相違ないのだけれど、ストーリーの核心と描き出すテーマの本質は、想像以上に深いところまで踏み込んでいく。

旧ソ連の政治的背景の中で抑圧された主人公たちのバックボーン、現在の生活の中の鬱積と矛盾。そして、「音楽」そのものの本質的な光と闇。
ベタなサクセスストーリーと見せて、映し出された物語と人々の言動には、決して一筋縄ではいかない“思い”の混沌が見え隠れする。

ただ、そういった様々な側面の複雑な問題も、すべてひっくるめて吸収してしまうエネルギーが、「音楽」にはあって、それを表現することの素晴らしさを改めて訴えてくる。

そもそもの設定や展開には大いに強引でチープな部分も多いけど、そんなことどうもよく思わせてくれる「魅力」が色々なところに詰まった映画だと思った。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-27 02:38:36)

11.《ネタバレ》 フランス映画なのにロシア語が飛び込んでくる。極寒の住民たるロシア人はこれほど陽気な性格なのか??まるで南米系のようだ・・・。だからロシア語の早口が、ポルトガル語に聞こえてくる。彼らは陽気で、イライラするほどルーズで、大阪商人のように、したたかだ。その老獪さで、フランスの英雄ナポレオンを翻弄したのだろう。単純なドタバタ劇に見えるが、じつはフランス人からみたロシア人気質が描かれている。ロシア人はラバのように頑固で、殴り付けないと前に進まないらしい。見所はなんといってもラストのチャイコフスキー協奏曲の12分間だ。政治によって失われた芸術家としての誇りを取り戻すために、そして流刑地で憤死した天才ヴァイオリンソリストのために時間の歯車がそこに向って動いている。レアのために戻れ、という号令のもと、フィナーレでついに彼女は彼女の残した遺児の導きによって現代へと甦る─。思わず号泣した・・。圧巻のバイオリンソロ・・その瞬間、彼らロシアの芸術家たちの味わった挫折感は癒された(泣)そして30年間という長い年月を経てようやくチャイコフスキー協奏曲は完結し、母から娘へとその想いがつながるのである。ただ・・残念なことにフランス人の「ロシア人観」を描くことを強調しすぎたせいか、不真面目な連中が、練習なしで本番で成功する物語だと見られがちだ。アタックNO1や巨人の星などの熱血練習を好む日本人、忍耐を好む日本人には、このロシア民族の不真面目さ(フランス人の偏見だが)がさぞかし不満もあるだろう。し、か、し、こういう奇跡を、現実に置き換えていけない。これは夢を見続けるすべての人たちに贈られたファンタジーなのである。また芸術が政治によって敗北してしまったロシアの芸術家たちを、映画の中で救うことにも重点が置かれている。フランスのすごさはロシア人の曲者ぶりを警戒しつつ、芸術家を愛する精神があるところだ。人種を超えた芸術家に対する賞賛、芸術を愛するロシア人に対する畏敬の念、それを表現したパリの大歓声、芸術は政治に屈せず。さあチャイコフスキー協奏曲が終った後は立ち上がって拍手をしよう、そして叫ぼう。ぶ、ブラボー!

花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-20 20:28:14)(良:2票)

10.《ネタバレ》 いくら元名手の集まりとはいえ、30年のブランクでいきなり素晴らしい演奏というのははどうか?
少なくとも復活するまでの努力の過程が見たかったです。
もちろん、そこは描くテーマではないのかもしれませんが、それにしても事の成り行きが行き当たりバッタリの運まかせ過ぎるように思えました。
最後はなかなか感動させてもらったものの、音楽と美しいバイオリニストによるところが大きく、せめて主人公の指揮をもうちょっとクローズアップしてもらいたかったです。
前半のコメディと、後半のヒューマンドラマのどちらも中途半端になってしまった感があり、やや物足りなかったです。 午の若丸さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-10 15:22:26)

9.《ネタバレ》 中盤以降は楽団ではなく、バイオリニストのほうに流れが完全に移行してしまって、各々のキャラクターが申し訳程度に描かれるだけなので、物足りなかったです。ポリティカルなパートも、別に何でもよかったという感じでした。 色鉛筆さん [映画館(字幕)] 5点(2010-09-26 13:34:08)

8.《ネタバレ》 素直に楽しめた。全体を通してロシア語?やフランス語?なので、細かいニュアンス俺に伝わってんのかなぁ~などと思いながら観てたけど、メラニー・ロランの登場でグッと引締まる、なにしろ美しいのなんの、見とれちゃうよ。話はベタだがベタ自体は嫌いじゃないしギャグもまあ笑える(銃撃戦の最中に資金交渉するとこは爆笑)そしてラストの演奏部は涙腺崩壊に十分の盛り上げ方だった、演奏中にその後のシーンを挿入するのは新しいなぁと思えた、演奏終了と共に映画が終わるという上手い演出だと思う。
アンの出生部や脇役団員のエピソードなど多少弱い部分もあるがラストへ向けての高揚感などオーソドックスだけど映画の王道だ。 カーヴさん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-23 14:56:37)

7.《ネタバレ》 期待した程には楽しめませんでした。主軸となる、貧相なリーアム・ニーソンみたいな主人公と、若き美人バイオリニストの物語は、旧ソ連時代の共産主義下での弾圧の悲劇を背景に、なかなか魅せてくれはするのですが、感傷的な描写がクド過ぎてダレたように思います。それより問題は、予告編を見た時点では、そっちがメインだと思っていたガラクタ楽団の部分。全く笑えません。それぞれが身勝手でなかなか上手く事が運びませんって状態、個人的には見ていてストレスを感じるばかり。ユダヤ人父子なんか、ただ不快なだけのキャラ。愛すべきエピソードなんてちっとも描かれてゆかないですからねぇ。せめて本番ではなく、その前までにちゃんとした演奏をしてみせる集団になって頂きたかったです。彼女の演奏によって目覚めてゆくという映画的演出を優先したのでしょうが、プロの舞台でもダメな奴らじゃあねぇ。リハーサルなしで本番まで引っ張るという映画の作りは、さすがに無茶な感じがしてしまい。全編に渡って構成やエピソードの有りように疑問が湧き、流れに乗るのがなかなか困難な映画でした。 あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-21 16:50:01)

6.好きです。人間の弱さと強さが明るく描かれていると思いました。どたばたコメディですが、ワイフの強さとか、ハズバンドの弱さとか、ロシア人のいい加減さとか、おかしいけど愛すべき人たち。最後は涙がとまらず・・・。
よくある話、といえばそうかもしれないが、それはそれでいいのだ。 しゃっくりさん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-29 00:14:18)

5.予想に反してベタな笑いドコロがふんだんに盛り込まれており、よく笑わせてもらいました。全編を通して人情喜劇的な流れの中、今もロシアの人々の心やロシア国内に根深く残っているのであろうソ連の時代の負の影響や、人々のその時代への様々な思いが分かりやすく上手く描かれていました。最後に来て最高の盛り上がりを見せるコンサートのシーンは素晴らしかったし、メラニー・ロランの輝く存在感が際立っていました。更に、残念ながら他の作品を見る機会がなかなか無いロシアのベテラン俳優たちの人間味あふれるコミカルな演技も素晴らしかったです。 とらやさん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-25 20:48:57)(良:1票)

4.《ネタバレ》 2度目観賞。1時間40分ほどの序盤は退屈なドラマ展開と的外れなコメディのために苦しい観賞時間でした。マリーの出生の秘密が明かされる残り20分からのチャイコフスキー大合奏シーンは大いに盛り上がりました。 獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-04 20:37:31)

3.ものすごいベタベタな演出とメロドラマっぷりに、むしろ素直に笑えます。予定調和もここまで開き直ってやってくれれば鼻につかないもの。コメディというより、ドタバタコントシーンの連続って感じで、劇場でも5分おきに笑いがあちこちで上っていました。残念なのは、まあ、こういう映画にリアリティなんか求めちゃいませんが、ラストシーンでメラニー・ロランが弾いていないのバレバレでいささか興醒めなところかな。可愛いので許せちゃいますが。純粋に「ええ話やなぁ~」と思える作品でした。作品と関係ないけど、ちょっと気になったのが観客の年齢層の高さ。若いコをほとんど見かけませんでした。こういう映画は(自分も含めて)オバ(ア)サマ受けするものだとは思いますが、意外にもオジ(イ)サマが多くてややオドロキ。私の前の列は7割がオジサマ。週末の初回上映だったからかなぁ。初回といっても11時過ぎ開始だったんだけど。満席だったし。・・・にしては、ここのレビュー数は少ないですね。レビュアーの年齢層がなんとなく分かる気がしますね。 すねこすりさん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-23 22:57:40)

2.《ネタバレ》 おおざっぱだったり「おいおい」というところもあるのですが最後には感動させられてしまった音楽モノのいい映画です。ロシア人のおおいなるたくましさで笑わせてくれて、「細かいことを気にするな」的な前向きな力がもらえる魅力があります。それだけではなく旧ソ連の暗い部分を軸にしている人間ドラマもあって、キャスティングも良く、細かい枝葉もたくさんあるので2時間がまったく退屈しなかった。特に最後のコンサートシーン、ガタガタの序盤から立て直して演奏者・観客が盛り上がっていく様は予想はしていても鳥肌が立つほど感動してしまった。「音楽の力はすばらしい」ということを改めて認識する映画です。 ことひきさん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-13 13:03:24)(良:1票)

1.国情の対比を反映させたものと了解はしつつ、前半(ロシア篇)の特に屋内シーンの薄暗くくすんだ画面群はもう少しどうにかならなかったのだろうか。せっかくのヒロインの初登場シーンも明度が低く、顔に影が落ちすぎて印象が弱い。それでも前半はギャグシーンの場面転換のテンポが小気味よいのが救い。役者も皆良い味を出している(特に親友役:D・ナザロフ、妻役:A・K・パヴロヴァら)そして、クライマックスとなるコンサート場面で俄然引き立つ、メラニー・ロランの麗しさ。ヴァイオリンを演奏する身体の的確な動き、意思的な表情は完璧。そして奏者たち、とりわけアレクセイ・グシュコブと交わす視線の交響性。予定調和のドラマに則り、画面と音楽の一体感による帳尻あわせで結果OKといったところ。作品には拙いフランス語を活かしたギャグも盛り込まれているが、この辺りが理解できればもっと楽しめるはず。 ユーカラさん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-11 21:06:36)

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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 6.56点
011.82% line
100.00% line
211.82% line
311.82% line
435.45% line
5916.36% line
61120.00% line
7916.36% line
81221.82% line
9610.91% line
1023.64% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.00点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.80点 Review5人
4 音楽評価 8.16点 Review6人
5 感泣評価 7.75点 Review4人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2010年 68回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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