みんなのシネマレビュー

なつかしの顔

1941年【日】 上映時間:36分
ドラマモノクロ映画
[ナツカシノカオ]
新規登録(2011-03-02)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2016-02-14)【イニシャルK】さん
公開開始日(1941-01-22)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督成瀬巳喜男(演出)
キャスト花井蘭子(女優)お澄
清川荘司(男優)父さん
榊田敬二(男優)馬方
原作成瀬巳喜男
脚本成瀬巳喜男
製作氷室徹平
東宝(東宝映画京都撮影所)
配給東宝
録音宮崎正信
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【クチコミ・感想】

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3.《ネタバレ》 フィルムセンターで鑑賞。
オープニングは出征していく兵士や万歳をする子供たちの絵を背景にして始まる。
空を飛びまわる飛行機の模型、子供たちはそれを追う。「腰弁頑張れ」を思い出す。
ラッパの音で集まり駆け出す子供たち、行進に追いついて一緒に歩いていく。羨望のまなざし。 
泣く子供を見て動く叔父さん。一方、木の上を見つめる子供たち、上って取ろうとする子供、列車の疾走、汽車の風、子供たちの疾走が事故の発生を物語る。
“名誉の負傷”、バス、徒歩、馬車に乗せてもらう移動、今度は本物の飛行機が上空を飛んでいく。家族の前で痩せ我慢、店先に並ぶ飛行機の模型。
見舞いに来る子供たち、置いてあるイモをめぐる会話が面白い。「食べなさい」とすすめても遠慮する姿が可愛い。良い子たちだ。
上演前もイモをパクパクつまむイモ好きの女性。
映画館のニュース、アメリカにいる同胞の話、戦争の様子を見て表情を曇らせる「あの人は無事だろうか・・・」思わず泣いてしまう。
お目当てのものが見れるか見れないか、期待と不安。遠く離れた人が映るのは手紙をもらうのと似たようなものだろうか。文面で姿を思い浮かべる手紙、一瞬の映像で他に映らないものや言葉を想像させる映画。

バスに揺られて眠る外では兵士たちが戦闘訓練に励む、送られた写真は見たのか見てないのか。観客の目に映されないのがその疑惑を生じさせる。
飛行機の土産、嘘を知っている人々、「広い畑みたいなところ」、「何とか」、真実を知ってしまったショックが怪我をした子供を突き動かす。
飛行機よりも真実を言って欲しい、一瞬映る川の様子、今度はもう見る事を避けない、逃げない。 すかあふえいすさん [映画館(邦画)] 8点(2015-07-30 15:48:06)

2.戦地に出ている主人が、街のニュース映画に出るということで、家族や近所の人たちが、はるばる映画館まで足を運ぶ。
とてもシンプルな内容で、実にほのぼのとしている。

戦時中だからこそ、意図的なまでにほのぼのとした内容で、それがまた、静かな恐怖を感じさせた。

後年の成瀬巳喜男映画にあるような、感情を揺さぶる激しい演出は鳴りを潜め、家庭で見守る人達の日常を、静かに、そして極めて穏やかに描いている。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 5点(2012-10-07 21:16:49)

1.ニュース映画に具体的に登場する中国戦線、空を渡る軍の複葉機、農地を横切り演習する兵士たちと銃撃音など、日中戦争の泥沼化の中で成瀬作品にも戦時色が濃厚に現れてきている。

それでも、玩具のヒコーキが舞う空のショットや山地を遠望するのどかな田園のロケーションが充実し、映画は瑞々しい。
農村の一本道、その脇に並ぶ木立の風情、縁側から土間まで仕切りのない居間のセットそれぞれが不思議に郷愁をそそる。

ニュース映画をめぐって花井蘭子と馬野都留子がそれぞれやさしい嘘をつく。そのため
彼女らは言葉少なく、ぎこちない。そんな嫁・姑・義弟三人の朴訥な会話がいじらしい。

花井蘭子が腰を落として小高たかしと向き合う。そこに挟まれる、流れる雲と小川のせせらぎのショット。その清らかな叙情がこころを打つ。
ユーカラさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-03-10 23:02:48)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.00点
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5133.33% line
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8266.67% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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