みんなのシネマレビュー

圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録

1967年【日】 上映時間:105分
ドキュメンタリー
[アッサツノモリタカサキケイザイダイガクトウソウノキロク]
新規登録(2012-02-02)【TM】さん

Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督小川紳介
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
1


2.息苦しいこの映画でフッと息が抜けるのは、金子君が山歩きの靴はいて尾瀬に行くと言って仲間たちに呆れられるところ。このとき監督の目は、金子君に共感してはいなかったか。小川が描き続けることになったのは、人々が分かれていく酷薄さだった。一緒に戦っていた者たちが離れ、互いに非難し糾弾し合う残酷さみたいなものだった。『三里塚』でも、空港建設側に行った元村仲間に土をかけるようなシーンがあった。そういうときのカメラは微妙なタッチになる。「強圧的な権力に反対」というテーマに即して言えば糾弾する側に加わるべきかも知れないが、どこかでためらっている気配が感じられる。この金子君のシーンでも、呆れつつ「でもいい奴じゃないか」って思いも感じられるのだ。この金子君ってお父さんに説得されてた学生だよね。映画が息苦しく狭いところへ入り込んでいたとこで、息が抜けた。と言うより映画が膨らんだ。この学生たちに共感するでも非難するでもない場所が見えかけてくる。小川は「そうじゃない」と言うだろう。そういうドキュメンタリーの中立主義に反発した監督で、あくまで非権力の側に付いているんだ、って。でもこの金子君による世界の思わぬ拡張を、ドキュメンタリストとして待ち伏せてたってところもあるんじゃないか。新聞会の学生を追い詰めるところや、警備のおじさんをホールから締め出すところなんかも、迫害されてたはずの人間の集団が、やはり人間の集団の業を持ってしまうみたいな視点が感じられた。金子君はその集団の業から軽く離れている。夏休みの校舎に演説してて噴水がフッと弱まるところ、襟の汚れを丹念に追うカメラ。夏の暑さの感触がフィルムに染み渡っていた。その暑さの中で彼らが追い詰められていく・あるいは自分で追い詰めていく悲壮さ。権力の作為に乗せられて、というよりも、権力の意志に関わりなく、抵抗者が必然的にそう動かされていってしまうような気配があり、かえってそこに、大学当局や公安のレベルを超えた「権力」というものの気味悪さが感じられてくるのだ。そのとき金子君的な個人の振る舞いを生かす第三の道はなかったのか。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2012-03-07 09:52:19)


1.《ネタバレ》 非常に地味で華々しさは全くありませんが、権力というか当時の「大人の世界」の論理に対して戦いを挑む若者の姿にはいろいろと考えさせられました。彼らもまだ20前後で頭でっかちな部分もあるけれども、おかしいと思ったことに対しおかしいと声を上げる姿勢は間違ってはいないと思います。

 彼らは闘争では何も変えることはできなかったかもしれませんが、このように映像記録として残り多くの人間に影響を与えたという意味では非常に大きな戦果を得たといえるのではないでしょうか。

TMさん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-07 23:35:16)

別のページへ
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 7.50点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
500.00% line
600.00% line
7150.00% line
8150.00% line
900.00% line
1000.00% line

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS