みんなのシネマレビュー

アタック・ザ・ブロック

Attack the Block
2011年【英・仏】 上映時間:88分
アクションSFコメディ青春もの
[アタックザブロック]
新規登録(2012-06-27)【ヒナタカ】さん
タイトル情報更新(2018-08-01)【たろさ】さん
公開開始日(2012-06-23)


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監督ジョー・コーニッシュ
キャストジョディ・ウィッテカー(女優)サム
ジョン・ボイエガ(男優)モーゼス
ルーク・トレッダウェイ(男優)ブルース
ニック・フロスト(男優)ロン
脚本ジョー・コーニッシュ
音楽スティーヴン・プライス〔音楽〕
製作総指揮エドガー・ライト
配給パルコ
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
スペクトラル・モーション社(クリチャー・エフェクツ)
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【クチコミ・感想】

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22.《ネタバレ》 その昔、不良と呼ばれた遺物なら主人公らに共感できるかも。グーニーズみたいなノリで観たら、少年が殺されて驚いた。主人公らがこれを機に更生するかも的なラストは良い。 真尋さん [インターネット(吹替)] 7点(2023-01-29 07:29:02)

21.多分かなりの低予算映画。
しかしエドガー・ライトの上手いところは、焦点を絞って地球の危機を切り取って見せてくれるところ。
モンスターなんてほんとやる気の感じられない造形だし、弱い。
でも対決するのはその辺の市民なんだからこのぐらいが妥当。
そしてなんと言っても、悪ガキ軍団と行動を共にする女性がキュート。正直この人を予告編で観て鑑賞を決めたと言っても過言ではない。
そこに加点、だけど意外な佳作。 roadster316さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-18 08:06:36)


20.《ネタバレ》  この手のエイリアン物であれば、モブとして殺されるだけで終わるであろう「不良少年」にスポットを当てたのは新鮮で、面白い発想。
 刀を背負った「ニンジャ」スタイルの主人公というのも、如何にも海外の映画オタクの心を掴みそうな感じです。

 ただ、冒頭にて「女性を刃物で脅して金品を奪う」という姿が描かれており、そこで(えぇ、こいつらが主役なの?)とドン引きしてしまって、結局最後まで感情移入する事が出来ず、残念でしたね。
 そもそも作中の情報から判断する限り、黒いエイリアン達が人々を襲う理由は「白い小さなエイリアンを主人公に殺された復讐」としか思えない訳で、どうにも観ていて居心地が悪い。
 そのキッカケとなる「エイリアンの殺害」にしたって「正当防衛」「事故」ではなく、わざわざ逃げたのを追いかけて丁寧に殺しているんだから、情状酌量の余地は無し。
 作中でも「こうなったのは俺のせい」と言っているのだから、作り手としても確信犯的にそういった流れにしたのでしょうが、それにしてはラストにて主人公が英雄視されちゃっているし、どうにも不可解なのですよね。
 「この主人公も、実は親に愛されない可哀想な子だったんですよ」とばかりに子育てを放棄されていた事が示唆されても、それで悪事が正当化されるとも思えず、何だか中途半端な印象を受けました。

 墜落死するかと思われた主人公が、国旗に捕まって助かるというオチからしても「可哀想な不良少年を国が救ってあげるべき」というメッセージが込められているのかも知れませんが、本人が非行を反省する描写も殆どありませんし、押し付けがましいものを感じちゃいましたね。

 シンプルな黒いエイリアンの造形は好みでしたし、強力過ぎない武器を用いて、狭い団地内で戦うという内容自体は、とても良かったと思います。
 「ロケット花火を用いてのガス爆発」という敵の倒し方も痛快で、観ていて気持ち良い。
 それだけに、主人公にとって都合が良過ぎる世界観に付いていけなかった事が、勿体無く思える一品でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 4点(2016-10-24 15:55:22)(良:1票)

19.これは意外と面白かった。
序盤は同情の余地のない自業自得と思ってたけど、彼らなりの正義感に感化されて、最終的には応援しちゃってたよ。
もちろん犯罪は良くないけど、その根底には社会的な背景があるんだな。
それぞれの家庭環境をさり気なく挿入して、同情の余地を作る演出が上手かったね。
細かいカット割りで臨場感もあったし、ハラハラドキドキさせられたよ。
まあ、今まで見てきたエイリアン映画の中では最弱のエイリアンだったけどね。 もとやさん [DVD(字幕)] 7点(2016-01-11 14:18:18)

18.《ネタバレ》 街角でカツアゲなどのワルを繰り返す不良少年のグループが、たまたま落ちてきたエイリアンを殺してしまったことから、その後に落ちてきたエイリアンの集団に狙われるはめになる、ご近所パニックサバイバルアクション。主人公がどうーしようもない不良って所と、その主人公たちが街を襲うエイリアン集団と対峙するって所がとても新鮮で、のちに主人公たちがカツアゲした被害者の女性や、もっと悪のチンピラと関わっていく展開が、話をおもしろくしていて、観ていて飽きることはありませんでした。エイリアンは口だけの毛むくじゃらで着ぐるみっぽく、そこは正直、低予算だなって感じがあったり、途中までのノリがコメディーっぽく、エイリアンも女性2人に袋叩きにされて死んじゃったりで、緊迫感もあまりなく、共感度も低いのですが、テレビの伏線がのちのちに回収されたり、クライマックスで主人公の部屋を見せることで、主人公になんとなく情をわかせたりするなど、ちょっとしたギミックがうまく機能していて、最後は意外にも、なんだかよくわかんない感動を得られて、僕はこの映画そこそこ楽しめました。 なにわ君さん [DVD(字幕)] 7点(2016-01-05 12:54:50)(良:1票)

17.《ネタバレ》 彼らは常に一般人には見えない敵、たとえば貧困や差別や偏見と、団地=自分達の居場所を守る為に戦っているのだと思った。そしてその戦いは公に評価される事はない。エイリアンとの戦いにそれが全て象徴されていた。
BGMとシンクロするような短いカットの連続がテンポのよさ、若者達の行き場のない疾走感をうまく表現していた。 ちゃじじさん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-06 10:00:29)

16.《ネタバレ》 『ウォリアーズvs宇宙ゴリラ』だなw
宇宙ゴリラは本能的に襲ってきてるだけだから、
侵略宇宙人というより宇宙からの害獣?
ストリート・ギャングの描き方は面白いと思うんだけど、
宇宙ゴリラがねぇ、馬鹿すぎちゃうんだよねえ。
プレデターほどではないにせよ(それだと不良少年が勝てないから)、
もうちょいと知性があって、ガキどもの裏をかいたりしたら面白いのに。 伊達邦彦さん [DVD(吹替)] 7点(2015-10-14 04:16:04)

15.これを観て思ったこと。なんとまあ英国の低所得層の若者はあえいでいることか。かの国の不況のなかの青春映画はいくつも観てきたけれど、そういう一連の作品と同じような感慨を抱く。なんかエイリアンみたいのがいくつも出てきたところで、そいつらの印象は濃くなかった。
戦う舞台が“ブロック”という実に局地的な生活圏。その小ささが、彼らの人生全ての象徴のよう。ラストもその小さいエリアでヒーローとなってめでたし、となっている。別に世界を救ったわけではない。
一人の少年が言う。「なんでアフリカの子供を救うわけ?イギリスの子供は救わないのかい?」この台詞が妙に心に残った。作品の骨格のような気がする。
エイリアン退治は、脚本が用意した、少年らが閉塞した生活から抜け出すための力技。一人は英雄となって人生に意味が生まれた。B級映画に対して、少し考えすぎかな。たぶんそうだな。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-03 00:32:06)(良:1票)

14.若い人が見るには斬新で良いと思います。下品な部分もありますが・・・。まぁまぁです。 たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-12-16 11:14:26)

13.《ネタバレ》 最後、彼らが連行されてくシーンで、まさか、金八先生の腐ったミカンの回の沖田浩之と直江喜一を思い出してしまった。そして中島みゆきの世情が頭の中で流れてしまった まさか、涙の一歩手前だったか アブナイ アブナイ。
でも冗談じゃないすよ あんな群れて女を襲うチビッ子強盗団、犬にでも熊にでも追われまくって さっさとクタばっちまえばいいのにってずっと思ってましたよ 故に、決して心地良くは終われない。でもオモシロかった。ズルイっす。上手いっす。 3737さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-09 23:55:55)(良:1票)

12.《ネタバレ》 ミュージカル映画好きな僕がウエストサイド物語を嫌いなのは、出てくるのがチンピラだから。そんなチンピラ嫌いな僕がこの映画を観ても「こいつら死ねばいいのに」くらいな感想しか抱けないわけで。
だいたい、最後にチンピラが街を救いました!ヒャッハー!!ってなってますが、そもそも本人がメスを殺したことが原因なわけで完全なマッチポンプ。巻き込まれて死んだ警官等への責任は全然とってないわけで、それでヒーロー気分じゃほんとにダメでしょ。



あばれて万歳さん [地上波(字幕)] 5点(2013-10-17 22:28:18)(良:1票)

11.《ネタバレ》 女性にナイフを向けるようなストリートギャングたちが主人公。彼らがエイリアンから狙われる。舞台はロンドンの団地に限られ、彼らだけが狙われることにもB級らしい理屈が付けられている。短い時間で上手くまとまった作品だと思う。
ただ、個人的には評価が固まらない。それはストリートギャングの描写に対して。反社会的な小僧どもが保身に奮闘して英雄扱いされる。英雄扱いは正しいのか、彼らは更生したのか。その辺りにモヤモヤが残っています。普通に考えれば、狙われる側を経験したことで、今後は他者にナイフを向けたりしないはずなんだけど、数か月後には元に戻っている気もする。まぁ、本作は彼らの成長を描こうとした作品ではないんですけど…。
ちなみに、本作に登場したエイリアンには星の海を越えてくる知性を感じません。奴らを管理している親玉がいるはずで、今回の一件はエリアを限定したテストマーケティングだったのだと思う。次の襲来は映画になるのかな? アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-30 01:36:47)(良:1票)

10.《ネタバレ》 B級であるが、ちょっと一風変わったエイリアン映画。最初はスピルバーグの「宇宙戦争」のように、エイリアンの地球征服を一家族の視点からはみでることなく、描いた作品かと思っていた。どんな落ちになるだろうか?と・・。でもこの映画のエイリアンはメスの匂いだけに寄ってくるという実に低知能。それで最後はメスの匂いで一か所に集めて、ドッカ~ンと行くわけだが、この映画はここに青春映画の様相も体してる。不良たちの青春も描いてて、そこがとても新鮮だった。 トントさん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-05 02:59:53)

9.はっ はっ はっ ♪  こりゃ酷い(^^;  
「あっぱれ!」じゃ! 午の若丸さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 23:01:32)

8.漆黒の闇の中で蛍光色に光るエイリアンの牙、真っ黒なフードを被った少年ギャングの目、両者は互いにメタファーとして対峙し、“襲う者”と“襲われる者”が突如として入れ替わり立ち替わる。
ヒップホップに彩られたSFとバイオレンスとコメディの中で痛烈な社会風刺が差し込まれる。
この英国産のエンターテイメント映画は、ポップカルチャーの体裁を示しつつ、想像以上にハードで、それに伴うカタルシスに溢れた映画に仕上がっている。

少年ギャングが巣食う団地にエイリアンが襲来してきて決死の攻防を繰り広げるというプロットだけを聞くと、とても気軽に楽しめる類いの娯楽映画のように思う。
実際、この映画は表面的にはそういう方向性でプロモーションされているが、そもそもの発端となる舞台設定、ストーリー展開、そして映画の到達点は、非常に根深い社会問題に根ざしていて、予想外に深い感慨を観客に訴えてくる。

英国の社会問題となっている低所得者層の不遇。そこからある意味必然的に派生している暴力と犯罪。
文字通り“降って湧いた”凶暴なエイリアンとの攻防の中で、少年たちは、暴力と明確な「死」に曝される。そのプロセスにおいて、自らが置かれた社会環境の問題性と、自らが犯してきた罪の深さを知っていく。

前述の通り、この映画は表面的には敢えてライトに作られている。上映時間も88分と短く、映画内の時間経過も、事態の異常性のわりにはほんの2~3時間程度の出来事として描かれる。
そういったコンパクトさこそが、この映画で描かれていることが社会の「縮図」であるということの明確な意思表示のように思える。

この映画の製作スタッフは、自らが楽しみながら、あらゆる人々にとって楽しい映画を作り、同時に大きな付加価値を付けることに成功している。見事。 鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-03-11 11:12:22)

7.《ネタバレ》  ギャグ混じりのB級映画化と思いきや、意外や意外、真面目に不良少年達が暮らす団地に侵入してきたエイリアンとの戦いを描いていた。
 一応エイリアンが団地に侵入した理由や、特殊部隊が出動していたので恐らく大事にはなっていたがスポットを当てていないだけ等ある程度話に整合性があり、それなりに集中して見れた。
 主人公達は十代前半から中頃なので全員無事に終わるだろうと思ったら結構死んだのは『低年齢登場人物=死なない』が映画のお約束なためか凄く新鮮だった。
 総評
 かなりダークだが、『レガイヤ伝説のCMみたいな映画』と聞いて興味を持てれば見てみる価値はあると思います。 ムランさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-02-10 22:07:12)

6.《ネタバレ》 こういう90分弱でしっかりと面白い映画を作ってくれる、エドガー・ライト&ニック・フロストの『ショーン・オブ・ザ・デッド』コンビはやはり凄いと思う。低所得者層の団地に暮らす少年ギャングたちと人食いエイリアンの壮絶バトル!もっとコメディ色が強いのかと思いきや、結構マジな展開で、年端のいかない少年たちも続々とエイリアンに殺されるのだから、かなりヤバイ。正直彼らに感情移入はできないのだが(冒頭で通りがかりの女性から金品を巻き上げている)、自分のこれまでの行動を悔い、命懸けでエイリアンに立ち向かっていく姿には感動。ラストはちょっと目頭が熱くなった。 フライボーイさん [DVD(吹替)] 7点(2013-02-08 15:13:45)

5.エドガー・ライトとニック・フロストの製作チームと言えば、ジャンル映画に並々ならぬ愛情を注ぎ、パロディという体裁を取りながらもジャンルの王道をきっちり捉えた良作を多く生み出している安心のブランド。『遊星からの物体X』を連想させるイントロにはじまり、50年代風の着ぐるみモンスターが暴れ回る本作も、やはりジャンル愛に満ちています。映画は相変わらずの完成度の高さで、序盤から無駄な場面は一切ありません。ノンストップアクションながら早すぎず遅すぎずの絶妙なテンポを終始維持できているし、合間に挟まれる少年たちの友情物語には過不足がありません。さらには、オールドファッションな題材に躊躇のない暴力描写を付加することで現代的な活劇へと映画全体を昇華させており、一時期のピクサー社をも連想させる程の安定した仕事ぶりには毎度惚れ惚れさせられます。。。
以上、客観的な完成度の高さは認めるのですが、私個人としては、それほど感じるもののない映画でした。私の思うところは【あにやん】さんのレビューの通りで、主人公の少年たちに感情移入ができなかった点が大きな問題。誰もが自分を投影できる普通の少年少女が主人公であってこそジュブナイルSFは成り立つようであり、少年ギャングという特殊な人種ではうまくドラマに入り込めないのです。特にマズイと感じたのが序盤の恐喝場面で、夜遅くまで仕事をしていた若いナースから財布を奪う連中に、どうやって感情移入すればいいのでしょうか。この手の侵略SFにおいては、犯罪者や厄介者がまず侵略者の餌食となり、その展開に観客が溜飲を下げるというのがお決まりのパターン。良くて『ドーン・オブ・ザ・デッド』のCJ。彼らは侵略者に襲われこそしても、英雄になるタイプではないのです。 ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2012-12-26 17:12:45)

4.《ネタバレ》 昔ながら(?)のエイリアン襲撃モノ。インデペンデスデイで、宇宙人が総攻撃を仕掛けてくる以前は、この映画みたいにごく限られた地域でギャーギャーやってましたよねえ・・・(遠い目)。非常に痛快な映画ですが、まずシナリオの基本がしっかりしている。治安の悪い団地という「場所」で、宇宙怪獣襲撃という「状況設定」があり、そこで暮らす不良少年たち「キャラクター」が右往左往するわけですが、この映画、「人物の配置」がよく出来ています。たくさんキャラが登場しますが、それぞれが全く違う価値観で動いています。「平気で強盗する不良グループ」「不良グループと親しくしつつも厳しく接する女の子たち」「ガチの悪党ギャング」「ちゃらい白人大学生」「つい最近引っ越してきた普通の女性(限りなく外部にいる人)」。おなじ不良グループ内でも、微妙に違うという描き分けもしっかりしてます。さらに、「状況の把握している度合い」も違います。「異常事態で、かりやばいことを知っている」「異常事態のただ中にいるけど、全容は理解していない」「まったく異常事態を認識してない平常運転」「異常事態を認識しつつも別のことに気が行ってる」等等、様々なキャラクター性を何重ものレイヤーで重ねて描き分けている上に、それをしっかり利用しつつストーリーテリングしているのはお見事!と思いました。ここまで書いて、なんだかホメすぎのような気もしてきましたが(笑)、基本がしっかりしてる分安心(?)して観る事ができました。「不良がちょっと良い事したら、すげえイイヤツに思われる問題」も確かにあります。が、ブラックライトの照明下で主人公の体にエイリアンのフェロモンが浮かび上がる描写は秀逸。いままで犯してきた主人公の罪が、自分でも気づかないうちに染み付き、それが浮かび上がるようで、思わずゾクッとしました。その後彼は文字通り自分の「罪」を背負うことになります。前半で女性が手が震えるほど怖がる描写もありますしね。決して彼らの全てを肯定してるわけではないと思います。 そもそもこの映画が作られたのは、監督が実際に不良少年たちにカツアゲされたのがキッカケだと言うし(笑)。 ゆうろうさん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-25 11:11:11)(良:1票)

3.《ネタバレ》 まずこの作品を語る上で欠かせないロジックとして挙げられるのが、昨年8月にイギリスで発生した暴動です。この暴動に参加した多くの人が、低所得者公営住居に住まざる得ない“チャヴ”と称される若者たちでした。親に頼らず自らの力で生きなければならない子ども達が不の連鎖の中で成長し、見た目は大人、中身は子どもの状態で育ってしまい、あのような痛ましい暴動が起きてしまったのかも知れません。作中の序盤で彼らチャヴ達は同じ団地に住む住人から「モンスター」と称され、見下されていました。当然と言えば当然でナイフをチラつかせて他人の生活を脅かすわけですから、しかるべきリアクションですしこの台詞も本当に気が利いててNice!!そんな彼らのそれらの行為に動機付けとして見えるのは、社会からはみ出し、見捨てられてしまったがゆえの「identityの喪失」があり、「個の存在」を主張し、認めさせたくなるのは理解できます。また、はみ出し者たちのトップにいる男に認められる事も彼らにとっては重要で、存在意義をどうにかこの瞬間に留めていたように見えました。そんな彼らが「真のモンスター」と遭遇するわけです。最初は、ゲーム感覚で楽しいアトラクションに挑むような軽い心持ちでいた彼らも「理由のわからない」虐殺に恐怖し、ただひたすらに逃げ回ります。奴らを前に人としての上下関係が失われ、「襲う」側だった彼らが「襲われる」側の気持ちを知るわけです。黒いその立ち姿は離れていても認識できるほど恐ろしい存在であった彼らが真に黒い相手と対峙した瞬間、牙の恐ろしさを想像力によって感じ得、他者の存在を認識するのです。それは本来月日を掛けて徐々に会得して行く感情なので、瞬く間に感じ、急成長した彼の姿は一見あざとくも映るでしょうが、ぼくにはあまりにも感動的で、ズキズキと心に染みました。仲間の痛みを想像し、これまで襲って来た人々の恐怖を想像し、これから奪われようとしている未来を想像し、主人公モーゼが立ち上がるのです。純粋無垢に、ただひたすら自らの過ちの重みに突き動かされ、恐怖に足を止める事なく左右の足をひたすら前へ、そして未来への喪失の予感が彼の走りを加速させ、離すまいと強く手を伸ばす。メタファーに包まれたクライマックスの映画的なSlow Motion最高!本当に面白かった!!
ボビーさん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-30 12:35:29)

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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 6.55点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
429.09% line
5313.64% line
6418.18% line
7940.91% line
829.09% line
929.09% line
1000.00% line

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