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ナサリン

Nazarin
1958年【メキシコ】 上映時間:94分
ドラマモノクロ映画小説の映画化
[ナサリン]
新規登録(2013-08-28)【なんのかんの】さん
公開開始日(1991-04-20)


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監督ルイス・ブニュエル
キャストフランシスコ・ラバル(男優)
原作ベニト=ペレス・ガルドス
脚本フリオ・アレハンドロ
ルイス・ブニュエル
撮影ガブリエル・フィゲロア[1907年生]
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 ブニュエルの映画は不条理な作品が多いが、この作品はある意味「忘れられた人々」よりも虚しさに襲われる映画だ。
神父以外みんな疲れた顔をしている。貧しさに疲れ果て、心も卑しさに満ちていた。
首吊り自殺に失敗する女性もいれば、女同士の取っ組み合いも日常茶飯事。
そんな汚濁のようなこの街に、馬鹿正直で理想を失わない男がまだいた。
ナサリン神父は、殺人を犯してしまった娼婦を救おうと懸命に努力をしたが、結局家に火を付けられてしまう。
挙句には娼婦との肉体関係を疑われ、神父としての資格まで奪われてしまうのだ。
いくら神父が熱弁を振るおうとも、娼婦にはキリストの絵がこちらを嘲笑しているようにしか見えなかったのである。
過去の男の思い出で狂ったように笑う女。
ナサリンは、いつか解ってくれる人がいる、救える人がいる筈だと巡礼の旅に出た。
だが労働場でも後ろから石を投げられる始末。
「やったらやり返す」・・・ナサリンは手を出さなかったが、他の不満を持つ男達が怒りを爆発させる。
銃を抜いて殴ったら、その後ろから男からシャベルで一撃。鳴り響く銃声・・・。
蹴り→棒切れ→蹴り。
警官たちも喧嘩っ早い。そのクセ、人が倒れていても放っておくのだ。
ナサリンの旅は続く。途中で出会った、男に裏切られた母親とその娘。
彼女の甥の病気を直したことでようやく明るい兆しが見え始める。
ナサリンは親娘に慕われる。
3人は疫病の蔓延する村で献身的な努力をするが、無駄に終わってしまう。
子のために狂ったように祈る女が忘れられない。
だが、ナサリンたちは確実に何かが変わり始めていた。
これから希望に向って進もう・・という時にナサリンたちを再び不幸が襲う。
母親はともかく、娘が一番不幸ではないだろうか。
母親の前から何の挨拶もできず連れ去られる娘・・・男のやらしい手つきが、娘が男から離れた理由を語るようだ。
徐々に女らしく、自分を取り戻してキレイになってきた彼女が、偶然にも昔の男に“惚れ直されて”しまう悲劇。愛していない男にだ。しかも、心は別の男に移っていた時に・・・。
冒頭の笑うキリストは、将軍の肖像に変わりナサリンを睨む。
娘とナサリンがすれ違うラストシーンが強烈。
ラストで鳴り響くドラムロールは、ナサリンの力強い前身を物語るのか。それとも、より過酷な試練を予告しているのか・・・それは解らない。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-01 13:06:50)

1.裏切られる善意、報われない慈悲。予定調和を引っくり返していく。被害者が加害者に変わっていく。それをキリストが大口開けて笑って見ている。弱者を救うことが、虐げることになってしまう。タダ働きさえ、低賃金労働者への嫌がらせになってしまう。厳しいですな(この前の日本の震災でも、援助物資がだぶついて商店の復興を妨げてしまった)。その厳しさも苦渋として描くのではなく、ほとんどギャグとして描く。そして巡礼ということ。何かに憧れて、しかしそれにたどり着けるかどうか分からず歩み続けることなのか。後半の補導されていく人々は巡礼のようでもあり、ブニュエル映画でしばしば見た光景のようでもある。引きずること。ペストの町で少女がシーツを引きずって歩いていく。牢屋でナサリンが引きずり回される。思えば『アンダルシアの犬』でもロバの死骸を乗せたピアノを坊さんが引きずってたなど、彼の作品でよく見かけるモチーフ。ラストに鳴り響くのがカランダの太鼓。異様に晴れた道でパイナップルの施しを受けるナサリンに、神はありやなしや。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2013-08-30 10:04:51)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 8.50点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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