みんなのシネマレビュー

ヴィンセントが教えてくれたこと

St. Vincent
2014年【米】 上映時間:102分
ドラマコメディ青春もの
[ヴィンセントガオシエテクレタコト]
新規登録(2015-08-24)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-06-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(2015-09-04)


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監督セオドア・メルフィ
キャストビル・マーレイ(男優)ヴィンセント
メリッサ・マッカーシー(女優)マギー
ナオミ・ワッツ(女優)ダカ
クリス・オダウド(男優)ブラザー・ジェラティ
テレンス・ハワード(男優)ズッコ
ジェイデン・リーベラー(男優)オリバー
江原正士ヴィンセント(日本語吹き替え版)
斉藤貴美子マギー(日本語吹き替え版)
宇山玲加オリバー(日本語吹き替え版)
村瀬歩ロバート・オシンスキー(日本語吹き替え版)
脚本セオドア・メルフィ
音楽セオドア・シャピロ
製作セオドア・メルフィ
フレッド・ルース
製作総指揮ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
G・マック・ブラウン
配給キノフィルムズ
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【クチコミ・感想】

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13.《ネタバレ》 不良ジジイと少年の心の交流というよくあるフォーマット。二人の関係性の描写は無駄なくよく描けていて、特にビル・マーレイがダメジジイぶりをリアリティたっぷりに好演していて見心地は悪くはない。ただ、このジジイの善人性を出すために認知症の妻のところに足しげく通うという愛妻家エピソードが傷になっている。だったら、なんでそんな愛妻家が売春婦との間に子供まで作る?いや、別に遊ぶだけなら人間だもの、それぐらいの矛盾というかスケベさがあるのは認めるけど、妊娠までさせちゃったら立派な背徳じゃない?そこらへんの設定がかなりイケていない。あと、最後の聖人の発表会も感動させようという安易な演出で非常に作品を安っぽくさせてしまいかなりガッカリ。ここはしんどいけど、ビターなリアリティある締め方にしてもらいたかった。具体案が出せなくて申し訳ないけど。それでもナラティブは丁寧で安定しているので、5.5をおまけして繰り上げで6かな。 エリア加算さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-17 21:35:23)

12.《ネタバレ》  こーゆー映画嫌いです。
 これって、普段真面目に生きている人が良いことをしてもスポットが当たらない。
 ですが不良が良いことをすると、途端に美談に見えるのに似ていませんか?
 ヴィンセントって聖人ですか?私にはただのクズにしか見えませんが。
 子供が困っていれば誰だって手を差し伸べます。
 愛する奥さんの洗濯だったら私だってやります。
 お国のために戦場に行ったことは、そりゃあ立派なことだと思います。ですがみんな大なり小なり社会のために働いているわけです。彼だけが特別立派なわけではありません。
 そして、そういった善行が、金を踏み倒して良い理由になるんでしょうか。
 子供を競馬場に連れて行くところまではまだ許しましょう。
 ですがそこで大穴を当てたのであれば、借金を返済するのが筋です。外れたフリを子供にまでさせて借金を踏み倒すところを子供に見せつけるのはクズです。
 子供のために口座を作ってあげたのには感心しました。ところがその口座から勝手に金を引き出して競馬でスる始末。
 『それは奥さんのため?』いやいや、だったら最初からギャンブルなんてするんじゃねえよ。
 何か月分も入居費が溜まっているから出て行ってくれと言われるのは自分の責任。むしろ今まで待っていてくれたことに感謝すべき。
 酒とギャンブルに溺れるから金がないんでしょーが。どんな良いことをしようがクズはクズです。
 どこかで良いことをしているからって、他者に迷惑をかけることを肯定するようなエセ美談はうんざりです。
 こんな人間を賞賛するかのように盛り上げる過剰なクライマックスの演出には虫唾が走ります。
 むしろ聖人は、オリバーであり、マギーであり、ダカであり、介護職員であると思います。 たきたてさん [DVD(字幕)] 3点(2020-07-31 11:36:49)(良:1票)

11.《ネタバレ》 発表のシーンは2度見ました、とても感動しました。人それぞれのヒーロー、ここでの聖者、ということで社会勉強する授業、宿題、なかなかいい取り組みです。
肝心のヴィンセントは一発当てたいがために人のお金にまで手を出す人だから、クズ中のクズですが、憎めない芯のいいところもある、というのを見事に演じていましたね。
コメディ畑からメリッサマッカーシーもシリアスなところなど見事だと思いました。
ダイアナ妃とロシアの夜の女を演じてしまうナオミワッツもすごい!
いい演者さんに恵まれ、渦中のワインスタインプロデュース作品、しかし、感動してしまったのは否めない! HRM36さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-01-23 21:42:33)

10.ダメ人間だけど、いい人。
聖人のハードルをかなり下げてくれたので、自分も聖人になれそうな気がしてくる。
ラストの食卓はなんだかよくわからないけど、幸せな家族のように思えて、微笑ましかった。 もとやさん [地上波(字幕)] 7点(2019-05-10 16:06:17)

9.《ネタバレ》 なんとなーくの予想の範囲をこえることがない安心なお話し、なんだけど、、そこはさすがビル・マーレー。コメディアンとしての実力を発揮しまくってますね。この人の独特の雰囲気は健在で誰にもまねのできない味がありますなぁ~。王道の展開ながらも、お隣の子もナチュラルな演技で良かった+最後のお話しなんか地味に感動しました。あとは出演者のさりげないけど高レベルな演技(ナオミ・ワッツすげー)も良かったですね。良い映画でした、7点。 Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-23 06:31:55)

8.昔からずっと楽しい変わり者を演じ続けてきたビル・マーレイ。年をとっても全く変わることのない安定感です。
偏屈で孤独な老人と、隣に引っ越してきたシングルマザーとその息子の少年の心の交流。
いつしか偏屈じいさんと少年の間に芽生える友情。少年が一般的に見れば良くも悪くも影響を受けていく。
いじめっ子を撃退する喧嘩術を教える。そしてそのいじめっ子との間にも芽生える友情。
ひねったりすることも無く気軽に笑って楽しめる。気持ちよくこの手の映画の王道を行ってくれます。
原題のは"st vincent"。このこのじいさんのどこが"聖"なんだ?と思いながら見ていたら・・・。
そういうことでしたか。最後はまさか感動させてもらえるとは思いもしませんでした。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-03 21:39:56)

7.ビル・マーレイのキャラクターの面白さで最後まで観れた感じ。
ストーリーや老人と子供といったキャラ設定はよくありがちだし、それほど予想を覆すような展開もない。いい意味で手堅い作品だ。
あと、ラスト辺りで無理矢理感動させる手法はちょっとあざとい。でもいいシーンだ。子供の演技も自然で良かった。 ヴレアさん [DVD(字幕)] 7点(2017-01-11 16:04:42)

6.偏屈なじいさんだが、人それぞれの理由を抱えていて、物おじしない賢い子によって周りの人に認められる…、というお決まりのパターン。だが、このパターンも私にとっては直球ストライク。よくあるパターンだといわれても、ビル・マーレイから子役からお母さん役から、ナオミワッツまでこの配役ならではの感動がある。最後の発表場面、泣きました。 木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-02 12:41:22)

5.《ネタバレ》 とにかくビル・マーレイが最高。ただこの人、どうやって生活してんだろうって、そのことがずーっと気になって仕方なかった。退役後の年金とかですかね?でもそういった描写はなかったし、逆に口座はマイナスになってる有様。もうわけわからんです。それに最後は売春婦とその赤ん坊と暮らすことになったみたいだけど、この先どうやって生活してくんですかね。不思議。

「聖人も欠点だらけ。なぜなら聖人とは人間にほかならないのだから」ヴィセントを聖人として取り上げたオリヴァーくんの言葉。
すっごく胸に響きました。ただこの言葉、後々考えてみると、人間みな聖人ってことになるな~て気付いた。
そうなるとヴィンセントとを聖人として特別扱いできなくなり、主旨からズレてしまう。でももしかしたらそれがこの作品の狙いなんですかね。あなたも私もみな聖人。根っからの悪はいない。てね。でもヴィンセントの努力は奥さんの洗濯と猫の世話くらいで、他には見当たらない。彼の何らかの変化があればよかったけど何もなし。最後も結局タバコは吸ってるしロクでもないのは変わらない。彼こそが聖人、て言われてもやっぱり押し付けがましく見えちゃいます。

つまらなくはなかったし、そこそこは楽しめた。でも結局はありがちな、深いようで浅いお気楽モノ映画留まりでした。 Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 5点(2016-05-29 10:10:44)(良:1票)

4.《ネタバレ》 ナオミ・ワッツの低俗女っぷり演技が印象的でした。ビル・マーレイはいつの間にかおじいちゃんなんですねー。自分もそれだけ歳をとったわけですが…お腹が出て、年寄りにありがちな擦れた性格、疲れ切った消耗品みたいな感じですが、隣に越してきたいじめられっ子にケンカを教えるサンドバッグ所有のジイさん。おかげでいじめられっ子は反撃して勝つ。そしていじめっ子とお友達い〜。僕も中学時代になぜかちょっかい出して嫌がらせしてくるヤツがいて、ずっと適当におちゃらけて済ませてたんですが、ある日我慢の限界を超えるちょっかいがあって、とうとう突き飛ばしちゃいましたところ、その後嫌がらせがなくなっただけではなく、そいつと仲良しになったという思い出があります。若い頃はこういうことが不思議でもなく自然にあってました。僕は喧嘩の仕方を教えてくれる存在なんかいなかったけど、こういうのって子供時代には適度に必要って思います。でも、この映画でケンカを教えたのは疲れきったジイサマなわけで「カッコいいな」「こんな男になりたいな」とか思うような存在枠ではないわけです。でも映画の終盤あたりで、少年はジイさんの若き頃の笑顔でイキイキした写真を目撃します。たくましい上半身裸で仲間とファイティングポーズとって向き合い笑顔で戯れている写真など…。ずっと一緒に過ごしてきた親子でないからこそ、そのジイサマにもそんな時代があったのだというのは新鮮で衝撃的なはず。それがなくとも二人の間には既に信頼と友情が出来ていましたが、ジイさんの若い時を目撃した少年はきっと、そのジイさんが生きてきた歴史(共に歩んだ奥さんの歴史も)に敬意を持ったでしょう。少年にあれほどの発表文が書けるのか、教師がその発表をそのまま実際に許すものか、現実的には「?」も感じましたが、発表シーンはちょっと泣けちゃいました。エンドクレジット中の歌とビル・マーレイの感じ、すごく良かったです。 だみおさん [DVD(吹替)] 6点(2016-05-01 02:46:36)

3.《ネタバレ》 辛口に言えば、よくある展開ですね。奥さんの看病と死、その後の娼婦との結婚は意外ですが。。。まあまあ、そこそこ楽しめました。 kaaazさん [DVD(字幕)] 6点(2016-04-05 22:46:55)

2.《ネタバレ》 ビル・マーレイのダメ親父っぷりがはまり役。それに対応する子役がクールで清潔感があって賢い子で、ともすればあざとくなるキャラをクールに演じていて良かった。いじめっ子ともあっという間に親友になってるし、気がつけば最後にはパパもいい人そうに笑っているし、出来過ぎハートウォーミングストーリーといってしまえばそれまでだが、後味は悪くなかった。それにしても、米国ではベトナム帰りの退役軍人のステイタスって今でもそれなりなんだろうか。謎。 lady wolfさん [映画館(字幕)] 6点(2016-03-28 00:58:47)

1.《ネタバレ》 嫌われ者だったビル・マーレイが衆人環視の中で賞賛の拍手を受ける。

感動の場面といいたいところだが、逆にその安易さに萎える。
大観衆による拍手喝采のカタルシスという、いわゆる感動ドラマの毎度のパターンだ。

せめて、本人をその場から除かせるとか、理解者をラストのテーブルの面々だけに絞るとか出来なかったものか。

結局は万人向けの道徳的な話に落ち着く訳だ。
脳卒中とリハビリのくだりも、演技賞狙いの設定かと邪推してしまいそうになる。

この種のコンビものなら山ほどあるだろうが、キャラクター性といい、競馬のシチュエーションといい
まずは北野武『菊次郎の夏』が浮かぶが、その語り口のナイーヴさにおいて似て非なるものである。

気取った選曲の数々もどこかキャメロン・クロウっぽいと思えば、
ラストは「Shelter From The Storm」できた。 ユーカラさん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2015-09-06 17:18:23)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.23点
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100.00% line
200.00% line
317.69% line
400.00% line
5215.38% line
6430.77% line
7430.77% line
8215.38% line
900.00% line
1000.00% line

【ゴールデングローブ賞 情報】

2014年 72回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ビル・マーレイ候補(ノミネート) 

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