みんなのシネマレビュー

裁かれるは善人のみ

Leviathan
2014年【露】 上映時間:140分
ドラマ政治もの
[サバカレルハゼンニンノミ]
新規登録(2015-11-02)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2020-05-20)【かっぱ堰】さん
公開開始日(2015-10-31)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
キャストエレナ・リャドワ(女優)リリア
脚本アンドレイ・ズビャギンツェフ
音楽フィリップ・グラス
配給ビターズ・エンド
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
1


2.《ネタバレ》 撮影地はムルマンスク州のコラ半島とのことで、北極圏の海や山や街の映像が印象深い。この点でも非常に価値ある映画に思われる。
邦題の付け方からすると単純に、善なる庶民を虐げる権力は悪だ、と日本人に思わせたかったようだがそれほど簡単な話でもなく、そもそも誰が善人なのかわからない。主人公が妻と友人を失ったのは単なる自業自得のようでもあり、また正義の味方然とした都会の弁護士と、被害者に見える妻にも倫理違反があって、登場人物がみな程度の差はあれ善悪両方を備えていた。男は女を殺すという台詞があったが、その女が弱い男を殺すと脅していたのは性別関係なく荒れた社会ということらしい。
その社会に関していえば、ド田舎の古い体質が地方ボスをのさばらせている、という感想になりそうだがそういう地方レベルの話でもない。ここの国では帝政時代、キリスト教の神様のもとで政治権力と教会がともに国家を支える体制ができていて、その体制が現代において蘇りつつあることが表現されていたように思われる。寓意としてはクジラ=Leviathan=国家だろうが、これが原題であることからすれば映画のテーマは国家であって、劇中の町はいわば国全体の縮図ということになる。
神父様が主人公に話した旧約聖書の「ヨブ記」の話は、国家による統治の道具として宗教が使われてきたことを思わせる。実際に、主人公宅の跡地に教会が建ったのは神様が主人公から家を取り上げた形だが、そのような理不尽も受け入れて耐えれば長生きできるはずという皮肉な話ができている。冒頭クレジットにはロシア連邦文化省が資金を出した(「2014文化年」)と書いてあるが現体制には批判的で挑発的に見えるので、どういうつもりで政府が支援したのか不明な映画になっていた。

ところで主人公の息子を友人夫婦が引き取る動機について、友人妻は「分からない」と言っていたが、これは政治権力や神様などとは無関係に、素朴な民衆の心にこそ善が宿るという意味なのか。その後の「家族みたいなもの」という発言は、家族の紐帯を嫌う現代の西側自由世界の価値観には合わないだろうがそれはそれとして、とりあえず何がどうなろうとも、多くの庶民に本来備わった倫理や良心を守っていかなければならないというメッセージだと個人的には受け取った。
なお主教の説教の中で「善意による行いだと説き伏せようとする者がいる…倫理の根幹を壊す者にどうして自由を説くことができようか」(字幕)という部分を切り取れば普遍性のある言葉になっていると思った。善意と自由を振りかざして倫理の根幹を破壊しようとする者はどこにでもいる。 かっぱ堰さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-12-30 16:45:49)

1.《ネタバレ》 ロシアの地方都市で、愛する妻と一人息子と共に平凡な生活を営む自動車修理工と、そんな彼の土地を強制的に収用しようともくろむ悪徳市長との戦いを終始淡々とした視点で見つめたヒューマン・ドラマ。神と人間、善行と悪徳、罪と罰、愛と憎悪、そんな深淵なテーマを平凡な一市民の目線からとらえたところは確かに評価に値すると思います。だけど、いかんせん長い!重い!暗い!最後まで観るのが相当しんどい映画でありました。別に分かりやすい娯楽性だけを映画に求めてるわけじゃないけどさー、もうちょっと面白くしてくれてもいいんじゃないかしら。まあ、これも好みの問題なんでしょうね。アカデミー外国語映画賞の候補になっただけあって完成度はもちろん高いです。面白くはないけど(笑)。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2017-03-20 23:10:46)

別のページへ
1


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
500.00% line
6150.00% line
7150.00% line
800.00% line
900.00% line
1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

2014年 87回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2014年 72回
外国語映画賞 受賞 

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS