みんなのシネマレビュー

映画 聲の形

The shape of voice
2016年【日】 上映時間:129分
ドラマラブストーリーアニメ青春もの学園もの漫画の映画化
[エイガコエノカタチ]
新規登録(2016-09-04)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-12-10)【イニシャルK】さん
公開開始日(2016-09-17)
公開終了日(2017-05-17)


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監督山田尚子
演出石立太一
入野自由石田将也
早見沙織西宮硝子
松岡茉優石田将也(小学生)
悠木碧西宮結絃
小野賢章永束友宏
金子有希植野直花
石川由依佐原みよこ
潘めぐみ川井みき
ゆきのさつき石田美也子
平松晶子西宮八重子
谷育子西宮いと
小島幸子島田一旗(小学生)
小松史法竹内先生
豊永利行真柴智
原作大今良時
脚本吉田玲子
音楽ポニーキャニオン(音楽制作)
作詞aiko「恋をしたのは」
作曲aiko「恋をしたのは」
ヨハン・セバスチャン・バッハ「Invention No.1 C Dur, BWV 772」
主題歌aiko「恋をしたのは」
製作京都アニメーション(映画聲の形製作委員会)
ポニーキャニオン(映画聲の形製作委員会)
ABCアニメーション(映画聲の形製作委員会)
松竹(映画聲の形製作委員会)
講談社(映画聲の形製作委員会)
制作京都アニメーション(アニメーション制作)
配給松竹
作画山田尚子(絵コンテ)
木上益治(絵コンテ/原画)
石立太一(原画チーフ/原画)
録音鶴岡陽太(音響監督)
その他IMAGICA(デジタルラボ)
重松清(出典「カレーライス」(光村図書国語小学校6年教科書))
武本康弘(スペシャルサンクス)
石原立也(スペシャルサンクス)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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59.《ネタバレ》 コミック版既読、ただし、細かいことはあまり覚えていない。重い内容で何度も読み返したい作品ではなく1回読んだだけのためですね。コミックとの違いは全然わかりません。本作もコミックでも、すごく違和感を覚えたのは、聴覚障碍者の西宮さんが一般の学校に転校してくる事でした、作品を見る限りはかなりの重度と見えましたし、とても一般授業についていけ無さそうなので彼女にとって良い選択とは全く思えなかったし、めっちゃ田舎ならしょうがないかと思えたけど、わりと都会っぽいしそういう学校無いの?(選択肢が無いの?)と思ったためですね。。ただ改めてwikiや55さんの解説によると、そういう選択をする方(ご家族)も居るとのことなので僕の知識不足でした。やはり実体験としてないので知識は得ても消化できずに居ますね。

西宮さんがきっかけかも知れないが、彼女が転校してこなくても同じことが起きたと思われ、問題の本質はそこでは無いのでしょうね。いじめ、標的のチェンジ、人間不信等、気持ちの良い話ではないので、やはりもう一度見たいとは思いません。何となく解決した感じですけど、きれいに解決してはいないし、モヤモヤが残るあたりにリアリティを感じました。社会問題と言えると思いますが、最後は個々でで頑張ったり解決するしかないのかな~とやっぱりモヤっとしました。

西宮さんの告白が伝わらなくて、ジタバタするのが切なくかわいかった。
作品台無しだけど伝わって一気にラブコメ展開でも全然ありでした(やっぱないなw)

リゼロのナツキスバルと似てますよね、どこかで見たことあるなと思ったのは本作コミックかも知れないな。

もし「何度でも観たくなる作品」という項目があったら、0点にすると思います。。。 ないとれいんさん [地上波(邦画)] 7点(2021-05-06 18:31:15)(良:1票)

58.開始5分でもう泣きそう。
絶対に楽しい作品じゃないことがわかって覚悟したけど、小学生時代を乗り切ったら、少し楽になった。
その後の数年間は地獄の日々だったのかも知れないけど、スキップしてくれたことで深刻さが和らいだ。
いじめは良くないという説教臭い作品ではなくて、どう乗り切るのか、どう変わってくのかという前向きな作品。
過ぎ去った日々に縛られるより、一歩踏み出すことの大切さが描かれていたように思う。
ちょこちょこ蟹が出るのも可愛いし、癒されるシーンもあって、トータルすれば心が軽くなったような気がする。
贅沢を言うなら、ラストで幸せな余韻にもう少し長く浸らせて欲しかった。
もしも小学生時代にいじめの無かった世界線があったなら、どんな高校生活を送っていたんだろうと考えてしまう。
もちろん倫理的にはそっちの方が良いに決まってるけど、それが必ずしも順風満帆の人生に繋がるわけではないのかも。
どっちにしても紆余曲折あって、悩み苦しみながらも同じ形に収まるのかも知れない。 もとやさん [地上波(邦画)] 9点(2021-04-30 19:50:29)

57.《ネタバレ》 原作未読。将也の同級生=主な登場人物がみんな美男美女だ。
これには違和感を感じたが、唯一、永束くんだけはコミカルなカタチをしている。

イジメは複雑な問題で、解決の糸口を見つけるのは大変だから、ついつい『イジメは良くない!!』って簡単なワードに飛びついて、漠然と流してしまう。
実際のイジメ問題で面倒くさいのはグループの存在だ。植野と川井みたいのがもう何人かでグループを組んで、西宮をイジメたり佐原をハブったりが現実に起きていると思う。グループ行動だから、多少の良心の呵責が生まれても流されてしまう、負のスパイラル、悪意の連鎖が起きる。
そしてこの映画の高校編のような、当時のみんなで集まってイジメ問題を振り返る機会なんて、現実には無いだろう。
クラス会があっても、そもそもの西宮が来なかったり、佐原が帰ってから植野の愚痴を川井が聞かされるとか、そんなじゃないかな?

大事なのはイジメを各自が考えること。
この作品では、複雑なイジメをシンプルに考えられるよう、西宮(女子)のイジメに絞り、タイプ別に登場人物をスリム化したんだと思った。
①イジメを受けていた子。②生理的に嫌いなことを隠さない子。③八方美人でピンチの時は自己保身に走る子。④イジメから助け続ける勇気がなかった子。
この4カテゴリでイジメ問題は成立しそうだ。
容姿による優劣や贔屓目を無くすために、みんな美少女に描かれたんだと思う。極端な言い方をすれば4つの記号。

高校編から将也への具体的なイジメ描写は無い。将也をイジメる側だった島田と広瀬は高校編ではフェードアウトし、真柴くんは(映画では)単なる一般男子代表だろうか?男子のイジメがテーマなら、きっと永束くんも美男子に描かれていただろう。
イジメという大きな問題を、シンプルに解りやすく、コンパクトにスリム化(=タイトルのshapeに結びつけて良いものか?)したのが本作じゃないだろうか?
自分の周りでイジメが起きたとき、この映画を参考に、自分は4人のどのタイプかを考えると、その時どうすれば良いか?が見えてくると思う。

硝子が将也に送ったメールがあまりに普通の子の書くメールだった。耳の不自由な硝子と健常者の将也が同じ条件になるメールって、ある意味魔法のアイテムだなって思った。
たまたま先日『Love Letter(1995)』を観て「メールやスマホって無かったほうが良かったんじゃないか?」なんて思ったばかりなのに。 K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-25 16:58:43)(良:1票)

56.どの子も一長一短あって、個性豊か。
とても人間らしいヒューマンドラマでした。
腑に落ちない点が所々ある気もしますが、
作品自体に細かい点を吹っ飛ばしてくれるパワーがあった。
アニメーションがすごくキレイでした。さすが京アニ。

永束くんが天使。 愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-17 22:41:05)

55.《ネタバレ》 重たい話は好きじゃないので、原作は(手近にあったにも関わらず)未読です。

さて、話のテーマとかかわる話を自分の経験から先に少し。
仲のいい同僚に聾唖の方がいたんですが、彼が言うには聾唖の家庭にもいろんなスタンスがあって「手話でコミュニケ―ションを取る派」の人もいれば、現実問題としてそれでは実生活で困るので「手話に頼らずなんとか会話でコミュニケーションするよう努力して一般の方と同じように暮らすのを目指す派」の人達もいて、同じ聾唖の家庭でもそのスタンスは結構違うんだとか。
で、その話をしてくれた彼の親は後者のスタンスだったらしいのですが、この映画の中のヒロインの母は多分そのスタンスの人なんだと思います。
だから娘や社会に厳しく接して普通の学校に通わせていた、と。
そのあたりの背景の描写は映画の中ではあまり語られてないと思うのですが(見落としていたらごめんなさい)、そういう事もあるんだと思って観た方が捉え方に幅も出るのかな、と思ったりしました。

で、映画本編の話です。
アニメに詳しい人が観れば「いかにも京アニらしい」で済んでしまうアニメ映画になっていると思います。
想像していたより重い話ではなく、なんか若い子がああだこうだと想いや苦悩をぶつけ合う青い映画。
途中途中の丁寧な描写はさすが京アニです。

問題なのはストーリーです。
最終的にはなんとなく大団円ぽくなるんですが、そこに至る過程が著しく不自然です。
ポイントになるのはヒロインが夜中に突然家を飛び出し橋に向かい、病院で目覚めた主人公がやはりなぜか橋に向かって二人が出会うシーン。
ここで2人が(なぜか夜中に)同じタイミングで橋に向かうのは(映画中の描写を見る限り)テレパシー、第六感、あるいはニュータイプの邂逅レベルの導きによるものであまりにも不自然、超ファンタジーです。
そこまでわりと地に足のついたストーリーを紡いでいただけにここの不自然さは目に余るばかり。

ファンタジーでなんとなく和解してさらに他の人ともなんとなくわかりあえて終わる…
…いや途中までのうざい展開はなんなん?
そういう思いが抜けません。

そこまではアニメ的なデフォルメはあるにせよ、シリアスな話でつないでいただけに急にありえないファンタジー話にされてもなぁ…
とちょっと残念な映画でありました。

もっと軽いテイストの映画やコメディやラブストーリーなら全く問題ないんですけど、この映画のテーマであればファンタジー要素突っ込んじゃだめでしょ。

このあたりの展開が原作と同じなのかどうかが気になるところです。 あばれて万歳さん [地上波(邦画)] 6点(2020-08-02 21:49:59)(良:2票)

54.鑑賞後に違和感を覚えていましたが、何に対してなのかよく分かりませんでした。他の方のレビューでそれが「社会の問題なのに個々の問題であるかのようなすり替え」をされているような印象のせいではないか、と思いました。いつでしたが障害を持った方が「私は感動製造機ではない」と訴えていたのを思い出しました。社会の問題を「自己責任論」にすり替えて美しいオブラートに包んで誤魔化されたような違和感だったのかもしれません。 果月さん [地上波(邦画)] 4点(2020-08-01 18:43:07)(良:1票)

53.《ネタバレ》 ずいぶん難しいことをやろうとしてる感じはするし、その試み自体は評価しますけど、作品として成功してるのかどうかは正直よく分からない。原作は読んでいませんが、そもそもヒロインが聾唖である必然性がよく分からないし、彼女が自殺を図ったり、最後に少年少女たちが和解したり、主人公が社会との関係を回復したりする展開に、どんな脈絡があったのかもよく分からない。雰囲気でごまかされた感じもあります。評価しにくいのですが、とりあえず表現の繊細さにちょっと甘めの7点つけときます。
まあ、作品としての出来不出来はともかくとして、生と死のギリギリの狭間で生きているような子供たち(…というより現実に死を選んでいる子供たち)に対して、何らかの表現の形を与えていくことは大事なことだと思いますし、表現だけでなく、そのような弱い子供たちに「生」の可能性を用意していくことも必要なことだと思います。アニメの主人公は命拾いをしていますが、ほんとうなら高いところから落ちて死んでいるのだし、現実の子供の世界でもそういうことが起こっている。そういう社会の状況に一石を投じる意味でなら、この映画の価値はあるだろうと思います。
ちなみに、この物語の受け止め方として、「自分の気持ちを伝えることって大切だよね」とか「他人の気持ちを理解することって大切だよね」とか「自分の存在を肯定することって大切だよね」という理解もありえると思うけど、それはかならずしも作品のメッセージにとって理想的な着地点だとは思えません。そもそも世の中には、自分の気持ちをちゃんと伝えられず、他人の気持ちもちゃんと理解できず、自分自身のこともろくに肯定できない人間が(たとえ大人であっても)たくさんいます。むしろ、そのほうが普通だといってもいい。問題なのは、それだけのことで(子供までが)自殺に追い込まれてしまうような社会のありようです。
異質な人間をいじめようとする排他的な連中も後を絶たないわけですが、彼らをどんなに啓蒙してみたところで、問題は何百年たっても解決しない。
この種の問題を、自分や他人の、つまり個々人の(まして子供の)「倫理感」の問題に還元してしまうのは、議論の方向性として間違っています。それは、どちらかといえば法学的・社会学的な問題です。その視点を逆転させるべきではない。すくなくとも子供の自殺という問題を、ひとりひとりの子供の「倫理感」のレベルに帰着させるような主張は、それがどんなにもっともらしく聞こえるとしても、つねに怪しい(あるいは都合のよい偽善だ)と考えるべきです。子供たちの生きづらさの問題は、結局のところルールやシステムの改善によってしか解決できません。ほんとうの意味で「悪い奴」がいるとすれば、それは個々の子供ではなく、既存のルールやシステムを変えることのできない(おもに大人の)連中のほうです。 まいかさん [地上波(邦画)] 7点(2020-08-01 08:22:27)(良:2票)

52.《ネタバレ》 漫画の最初の出会いは、一巻発売当初、コンビニで平積みしていたときだと思います。
マガジン系で一巻が平積みされてたのなんてこれと進撃の巨人くらいですよ。
それからは全巻買ってました。
映画も見に行きたいところだったのですが見に行けず、BDを予約して購入しました。

内容としては端的に障碍者といじめです。
これを週刊で連載させた講談社はやっぱり偉大です。
たとえばNHKが単発で作りました、京アニが単発で映画作りましたといっても驚かない。
週刊少年マガジンで一年以上もこの物語が連載されたということがすごいことなのです。

それくらいに漫画の物語はとても面白かったのですが、映画は、なんか、足りないんですよね。
絵は恐ろしいくらいに綺麗だし声優の配役や台詞も何も間違っていないのに、
漫画と比べると雲泥、としか言いようがないくらいに何か足りない。
ただ、非常に優れた映画作品だとは思いますし、以前NHKで放送もされていたので
また、放送されることはあるでしょうからそれを期待するかですかね。

今調べたところ、Netflix、プライムには存在せず、
Youtubeとdアニメストアにはレンタルがあります。 にんじんさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-05-24 15:16:29)

51.何事も他人にしたら些細なきっかけなのかもしれない、でも・・・。そう感じました。いじめ、生きることについて鋭くしかしソフトに切り込んだ作品だと言えると思います。夢の使い方があまり好きではありませんが、抽象的にそれが必要だったのでしょう。 HRM36さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-01-06 06:34:22)

50.《ネタバレ》 見る前はあまり期待もなかったが、始まるや否や一気に見入ってしまった。内容は確かに障害者やいじめの問題を描いているが、単に差別やいじめは良くないというこういう作品にありがちな単純なメッセージよりも、根本的なテーマはもっと深いところにあり、とても重いが、同時にとても考えさせられる映画だ。小学生の頃、転校してきた聾唖者である西宮に対するいじめの中心人物だった石田がやがてスケープゴートになり逆にいじめられる側になるというのはリアルだし、それが原因で五年たって高校生になっても周囲と打ち解けずにいる石田の西宮に対する贖罪や、彼自身の成長と再生が本作のもう一つのテーマだ。そんな石田の目から見た同級生たちの顔には全体に×印がついているというのも、わかりやすい演出ではあるが、石田の心情をうまく表していると感じるし、そうしていることで、石田にとても感情移入しやすくなっている。そんな中であるきっかけで友達になってくれた永束と、西宮を必死で守ろうとする彼女の妹であるゆづるの存在は石田にとってどれほど心強く、大きな存在だっただろう。出てくる同級生や小学校の担任の教師、西宮の母は問題のある人物として描かれていて、とくに同級生は小学校から高校まででなにも変わっていないような連中が多く、中でもとくに川井と植野は見ていてイライラするほどだったが、同時にそこにリアルさを感じられる部分もあり、映像の美しさや作画の丁寧さもそうだが、人物描写も繊細で丁寧で、作り手が石田をいじめる側の同級生たちも決して完全な悪役のように描かず、どこか愛が感じられる描き方なのがいい。そしてもちろん石田という主人公をきっちりと描いているのが良かった。他人と交わり、完全にではなくても分かり合えることの大切さ、話すことの大切さ、そういうことをあらためて教えてくれる映画で、もちろん、賛否両論はあるのは当然のことだと思うけど、素直に見て良かったと思えたし、じゅうぶん見る価値のある映画だ。最後にこの映画で京都アニメーションの制作作品初めて見たんだけど、実際に作品を見ると、あんなひどい事件が起こってしまったのはあらためて非常に残念で哀しく思う。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2019-12-30 16:02:56)(良:1票)

49.《ネタバレ》 主人公の再生と成長を、緻密なプロットと繊細な心理描写で丁寧に描く。リアルで深刻な内容ながら、真剣で前向きなメッセージを描き切っており、一つのヒューマンドラマとして文句無しに上等。映画観た後に原作も読んだが、必要な要素を取捨選択してコンパクトに纏めあげた映画版の仕上りは、決して原作に劣るものではないと思う。漫画でも映画でもよいので、是非。 Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 9点(2019-11-21 21:23:35)(良:2票)

48.なかなか障害やいじめについて、映画の中で描き切るのは難しいだろうし、受け手の環境にも左右される。登場人物たちの何か不自然で煮え切らないところも、そうなってしまった過程を想像することである程度すんなり受け入れられる。でも、もうちょっとこの暗さを何とかしてほしい。 nojiさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-08-12 09:48:04)

47.子供ってのは残酷で、こういう話は世の中にゴロゴロしているだろうと思う。その後、自責の念に囚われるか否かは自分が被害者にならないと自覚できないものだろう。結果、心を閉ざし、他者や社会を信用できなくなる。この辺にも違和感はない。全体的にはスッキリしないし、それが現実ではあるし、所詮他者なんて理解できないものだ。そういう「どうしようもなさ」をそのままストレートに作品にする事は、ある意味作りが雑であり、ひとつの作品として成立していないので当然モヤモヤは残る。が、他者とは何か?どう付き合って、コミュニケーションすればよいのか?という問題提起をし、それを巡って様々な考察がなされているのであれば、作品としては成功していると言えるのではないだろうか?顔にXを付けるのは少々クドイような気もしたが、この辺はレヴィナスの「顔」を意識しているのであれば、中々哲学的でもあるし、あらためて「顔」とは何か?について考えてみようという気にはなったが。 東京50km圏道路地図さん [地上波(邦画)] 7点(2019-07-29 00:17:57)

46.《ネタバレ》 ステレオタイプを避けたリアルな人達を描こうとしているようにも見えるけど、掘り下げきれずに表層的なので全然リアルには感じない。
あくまで頭の中で組み立てた人たちのようで生きた血が流れているようには感じないので、この中の誰にも共感できず惹かれない。
硝子が自殺を図るのも仕方ないと思えるような描かれ方をしていないし、それぞれのキャラクターの言葉も上滑りしているようで入ってこない。
嘘っぽく感じたり違和感を覚えるシーンも多くて、作品世界に入り込めなかった。 飛鳥さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-06-29 23:39:58)(良:1票)

45.《ネタバレ》 「障害者問題」や「イジメ問題」に、思春期の少年少女たちが葛藤する物語。とても良い映画です。みなさんこれを観ていろいろと考えましょう。人は皆複雑で簡単な生きものではありません。この作品から多くを学んでください。ということでめでたく各方面から賞賛を浴び、めでたく様々な賞を受賞。いやぁ~立派立派。理解できなかったり低評価する輩はきっと、純粋さが足りない可哀想な人達でしょう。かくいうわたしも多分、その輩の一人かも

たしかにね、悪くない作品だとは思いますよ。すごく丁寧な仕事をしているな~と。でもなんだろ~な~、引っかかるんですよどうしても。聴覚障害を持つ硝子を、あまりにも自責の念が強いキャラとして描き過ぎなんじゃないかと。いくら植野にあんたのせいだ!って言われても、いくら将也が誤って友達を傷付けてしまっても、その後二人でいろいろと遊んだり、家に招待してお母さんの誕生日を祝ったり、とても自殺まで追い込まれるような、そんな追い詰められたようには見えなかったし、もし私がどこかで大事なモノを見落としていたとしても、それでもやはりあの自殺のシーンは唐突すぎた。これじゃあまるで、聴覚障害者は周りの人たちを不幸にするかのようで、どうしてもこの作品に対して愛情を持てない。一番酷いのは担任と学校、それと母親。あまりにもお座成りすぎじゃないですか。普通に授業中朗読させたり、硝子をサポートするような取り組みもしないし、大体子供が残酷な行動を考えもせずにするっていうのを大人であり親である母親が理解も示せず、現金を平然と受け取ったり、とにかく大人たちがあまりにも酷い描き方だ。そうすることで主人公、将也を孤立させようという演出なんだろう。て思ってしまう私はやっぱり、純粋さが足りないみたいです。



それから将也が中学生から高校生へとなる見せ方が説明不足で、てっきり中学生のまま話が進んでるのかと、文化祭のシーンまでずっと勘違いしちゃってました。 Dream kerokeroさん [インターネット(邦画)] 3点(2019-05-06 23:28:48)(良:1票)

44.《ネタバレ》 素直に見入ってしまいました。登場人物のみんながみんな人間臭い。創作の中にありがちな理想的な人間たちではなく、リアルにそこらにいる人間たちの物語。賛否はあるかも知れないが、私はこの作品が存在することに賛成です。 いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-15 20:35:55)

43.《ネタバレ》 虐めは良くない。それをただ見てる奴等も良くない。なんてそんな単純な作品ではない。描いてるテーマがやたら重たい。それだけに誰もが楽しめる様な作品でもない。かつては虐めっ子だった石田が今度は虐められる側になる。よくある話だ。石田の視線から向けられる同級生皆んなの顔に対し、ばつ印が入る。石田にとっての壁の象徴として描いてる。西宮以外で唯一、ばつ印がない。いや、初めはあったばつ印が取られた永束君の存在が石田にとっては大きな希望である訳で、西宮の妹の存在も大きい。この作品が凄いのはいつ自分も石田の様な立場になっても不思議でない。それを石田の視線からきちんと描いて見せている。あれ程までにかつては自分を虐めていた相手を受け入れようとする西宮が声を振り絞り「好き」と言うのを聞いて「月?」とか言う石田の馬鹿ぷりが笑える。それにしても出てくる同級生の女の嫌なこといったらない。障害者から見た立場、それを揶揄う連中、ロクでもない奴等きりだけどそれをあの顔にばつ印で表現する演出、この作品を通して言葉の大切さ、人との接し方など多くの事を学ぶことができるという意味でも、それだけで観る価値の高い作品だ。 青観さん [DVD(邦画)] 8点(2019-04-07 21:07:02)(良:1票)

42.原作は連載時に途中まで読んでました。当時はネットでフルボッコだった気がします。登場人物の大半がクズで、誰にも同情できず最後までモヤモヤした。 真尋さん [DVD(邦画)] 5点(2019-02-17 18:45:35)

41.《ネタバレ》 美男・美女しか登場しないこの世界において一人だけ出来損ないのように描かれ浮いてしまっている緑色頭の永束の存在を受け入れるか否か 私は受け入れる。
そして悪童だった石田のメソメソとした辛気臭い更生の物語を受け入れるか否か 私は受け入れる。
逆に硝子との恋物語の成就に固執せずにエンドクレジット迎えた事にすごく好感得ました。原作では過去未来どうなっているのか分かりませんが そこは気にならないです。私の思いはこれで完結。綺麗過ぎる話にはまとめない。登場人物の一人一人が実に素直で人間らしさをさらけ出していて とても真摯で真面目な作品であったと理解しました。
だけどその中において、難点として、一人だけ気に入らない登場人物を挙げるなら、イジメの実態を把握しながら苛められてる子、苛めている者に対して何の対策もフォローもする事なかった小学校時代の担任教師、あの男だけですね。 3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2019-02-05 20:02:36)(良:1票)

40.植野は恐らく極度の「偽善ぎらい」なんでしょう。私がそうだから、そう思いました。人を鬱陶しいとか嫌う気持ちがありながら、それを隠して表面上は良い人ぶるのを良しとしない。そして偽善を押し付けてくる様な人には激しく反発する。偽善よりは反論・攻撃の方が、相手に「正直」で正しいのではないかとさえ考える。まあ理解はされにくいでしょうね。
でも同調圧力が激しく 建前ばかりの日本社会で生きていく上での、ささやかな抵抗であったりするんですよ。
見ていて「痛い」映画であるけれど、見る価値のある映画だと思いました。 くろゆりさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-01-03 15:19:04)

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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 6.49点
000.00% line
100.00% line
211.69% line
346.78% line
458.47% line
5610.17% line
61322.03% line
71016.95% line
8915.25% line
91118.64% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review3人

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