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20センチュリー・ウーマン

20th Century Women
2016年【米】 上映時間:119分
ドラマコメディ
[トゥエンティセンチュリーウーマン]
新規登録(2017-05-26)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2017-07-27)【+】さん
公開開始日(2017-06-03)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督マイク・ミルズ〔1966年生・監督〕
キャストアネット・ベニング(女優)ドロシア
エル・ファニング(女優)ジュリー・ハムリン
グレタ・ガーウィグ(女優)アビー
ビリー・クラダップ(男優)ウィリアム
アリソン・エリオット〔1970年生〕(女優)ジュリーの母 ハムリン夫人
脚本マイク・ミルズ〔1966年生・監督〕
配給ロングライド
編集レスリー・ジョーンズ〔編集〕
その他スパイク・ジョーンズ(サンクス)
ミランダ・ジュライ(サンクス)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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19.《ネタバレ》 それぞれみんな色んな事情があって、色んな価値観や好みがあって、時代もどんどん変わっていく。でも親子の愛は変わってはならないもの。そして価値観や好みの違いも一旦受け入れて、うん、何かいいかもってなったら、ちょっとハッピーじゃないですか。
登場人物は主に5人。母と息子と2人の女子とおっさん。男2人はまあ置いといて。メインは女たちです。原題は複数形なので。母は子離れできない重たい女でもあるけど、それを自分で分かってて、普遍的なものと変化していくものを自然に選別できる、知性と柔軟性のある女性。なかなか複雑で素敵な人物です。他2人の女性もそれぞれ自分を持った強い女性なんだけど、みんな互いに優しい。そこが良い。息子は幸せもんだ。 ちゃかさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-10 17:48:31)(良:1票)

18.映画の中で読書のシーンや本の引用が出てくるのが好きなので、この映画もかなり好印象。
良く分からないテーマ設定と思いながら、だらだら見ていたら終わってしまった。
アクション映画とは異なる映画的時間が流れる映画が好きならおススメかも amickyさん [インターネット(吹替)] 6点(2024-01-04 16:48:18)

17.何がテーマなのかがさっぱり分からない。いや、何となく想像はつくんだけど、そうだとすればあまりにも作為的。各登場人物が、いかにもその台詞を喋るためだけに存在していて、その背後に存在すべき生活実感とか根源感情とかが見当たらない。よって、どこまでも監督の自己満足にしか感じられません。 Oliasさん [DVD(字幕)] 3点(2021-07-21 00:45:08)

16.《ネタバレ》 2000年代にこういう映画が作られるのも面白い。70年代のあるアメリカ市井を理解する一助になった。きっと監督が自分の体験をフィルムに焼き付けたかったのだろう。非常に丁寧な脚本だと思う。離婚率が70年代から今の日本以上だったアメリカ人にとって親というものは非常にとらえにくいものだったのかも。ひとり親であっても変に構えず単純に子供に対して愛情を注いであげれば(特に時間と手間をかける)思想が偏っていてもまっすぐに育つのだろうなという思いを強くした。コミューンやウーマンリブが猖獗を極めたアメリカで特に周囲にそれがモロあった家庭に育ち思春期を迎えた若者にとってはなかなかしんどい環境だろうなと同情もする。最初から中盤までは確かに盛り上がりに欠けたが、最後にドラマを持ってきて、一挙に未来からの回想でエンディングを迎えるありきたりの演出ではあったが、結果としてテンポ配分は良かったと思う。当時の米国のパンクムーブメントにマッチョ/軟弱のカテゴリーがあり、トーキング・ヘッズが軟弱一派にされるというのもトリビアで面白かった。 エリア加算さん [地上波(字幕)] 7点(2020-09-21 22:13:49)(良:1票)

15.軽いのか、重いのか、どちら視点で観るか悩むが、真面目に作られた映画だと感じる。
余韻は残るが、深みを感じるにはもう一度観ないと何とも言えない...でももう観ないかな。 simpleさん [地上波(字幕)] 6点(2020-09-20 13:19:57)

14.群像劇というのは焦点が散漫になってしまって、結局全員中途半端に感じることが多い。(正確には群像劇には入らないかもしれないが)この映画は途中まで同居人の正体が明らかにされず、謎のまま展開するという仕掛けがうまくいっているようで、散漫さを感じない。
そして全員がきちんとキャラ付けされていて、雑に扱われていない。キラキラしたヒーロー・ヒロインは出てこず、全員がリアルな悩みを抱え 絡み合っていく。脚本が細部まで丁寧に書かれていると感じられ、非常に面白かった。 くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-19 22:35:04)(良:1票)

13.物語に起伏があるわけではないので、退屈気味ではある。
けど最後まで観ると良い母親だなという感想と共に、まずまずの映画だったんだなと思った。 misoさん [地上波(字幕)] 5点(2020-09-09 22:58:07)

12.監督の実体験に基づいているようだが、俗な言い方をすればひと夏の経験として15歳の少年に性教育をする話。高尚な言い方をすればフェミニズムを教え込む話とでも言えばよいだろうか。基本的には女性向けで、米国現代史や女性史にある程度の知見が必要だし、70年代の西海岸の田舎町の雰囲気を理解するのは困難でもあり、内容的には日本人向けではないように思える。少なくともコメディとは思えないのではないだろうか。
このような特殊性の中から普遍性を見出すとすれば、母ひとり息子ひとりの親子関係という事になるのだろう。当然の事ながら人は自分の生きた時空しか体験する事ができないし、例え時空を同じく生きたとしても世代によって価値観も異なる。母には母の生きた時代や価値観があるだろうし、息子には息子の生きる時代や価値観があるだろうし、そういった「ズレ」のようなものは感じるし、2人の「教育係」の女性が媒介役になっているのだろうが、基本的に男不在・男排除している事に偏りがあるし、イデオロギー色が強くて説教くささを感じる部分が多々あり、その分ドラマ性には乏しくて共感までには至らなかった。 東京50km圏道路地図さん [地上波(字幕)] 4点(2020-09-08 11:30:25)

11.おしゃれでほのぼのしていて、それでいて鋭くて冷たい会話の応酬もあったりして、なんとも不思議な映画。セリフの一つひとつが素晴らしい。ただ、ジェイミーは結構素直な男の子なので、母親がそこまで悩むのはちょっと疑問。 nojiさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-22 22:32:31)

10.《ネタバレ》 時の移るままに、時代も、社会も、そして人も変わりゆく。煙草も、人種差別も、性別さえも、今や世界から消えゆく運命に在るのだ。まして、善き人間の在り方「目指すべき姿」など、不変で在りようが無い。そんな世界において、親は子供に何を示せるのか。そういった普遍的な親と子の関係性をテーマにとった本作が最後に描き出すメッセージは、親が子に示せる最大のものは「生き様」だという(親が「何を教えたか」ではなく、親が「どういう人間で在ったか」)、これも普遍的な教訓だと言える。

本作に登場する「僕を育てた人」3人は、いずれもかなり変わった性格と、劇中の時代(1970s末)における先進的な価値観を持った女性である。アメリカ社会は丁度この頃に、人生の在り方の爆発的な多様化と、目指すべき統一的な価値観の喪失を経験したのだろう(日本においては、これはもう少し後の時代に起ったことなのではないだろうか。40年前の日本人は、もっと単純で画一的な人生を生きていた様に思う)。

この変わった人達がなんとかかんとか生きていく(そして少年に啓蒙を与えようとその風変わりな価値観を炸裂させていく)様子は、それだけで実に味わい深いコミカルさとヒューマニズムを醸しているが、そんな中に一つ描かれる「絶対的な価値」、アネット・ベニング演じる母親の、男なんかに見向きもしない(女としては)枯れ果てた彼女の内に見えるものは、だからこそ際立つ息子への純粋でひたむきな母性的愛であり、そこに我々はある理想の母親を見出すのだ。

70年代末のレトロ・ポップな雰囲気と、少し知的でかつこれも風変わりでとても「粋」な台詞回しの質の高さも素晴らしいが、奥底に感じられる限りない優しさが実に心地良い静かな傑作。非常にオススメ。 Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 9点(2019-12-15 13:53:55)

9.シングルマザーの実情を、リアルに描いた外伝みたいな作品。親子と他3人の関係が実はよくわからない。おっさんが特に訳わからんです。作品としてはほのぼのとしているが、特に面白いとか良かったとかはなかったなー。 SUPISUTAさん [地上波(字幕)] 5点(2018-10-28 22:38:18)

8.《ネタバレ》 1979年、カリフォルニア。女手一つで子供を育てるシングルマザーと思春期を迎えたばかりの一人息子、貧しいながらも必死で生きているそんな親子と微妙な距離感で絡んでくる様々な人々――。大恐慌時代から続く大変な時代を生き抜いた母親ドロシアは気が強い性格のため揉め事も多く心休まる時間がない。大人しい性格の一人息子ジェイミーは、ベトナム戦争の泥沼化や社会の閉塞感から自分の価値観の揺らぎに戸惑いパンクやニューウェーブに救いを求めている。彼の幼馴染である17歳の少女ジュリーは、厳しい両親への反発から家を飛び出し愛のないセックスを繰り返しつつもジェイミーとは友情を守りたいがためプラトニックな関係を続けている。他に親子の二階の部屋を間借りしている、子宮頸がんの疑いを申告された若き女性写真家や寡黙な陶芸家の男。そんな彼らの特に珍しくもないひと夏の物語を通して、20世紀に生きた様々な女性たちを俯瞰的に描くという野心に満ちた人間ドラマ。僕が昔から注目している若手女優エル・ファニングが出ているということで今回鑑賞してみたのですが、これがなかなか、とても完成度の高い秀作でした。本当にどこにでもあるようなありふれたお話なのですが、この監督のポップで瑞々しい映像センス、そして個々のエピソードへのきめ細やかな目配りによって、何処にもない珠玉の物語へと昇華させている。素晴らしい才能と言っていいんじゃないでしょうか。それぞれの世代を代表する三人の女優たちの自然体で魅力あふれる演技も、そんな物語に生き生きとした躍動感を与えることに成功しています。20世紀という言わば男たちが築き上げた時代を女性の視点から捉え直す、ポップでラディカルな物語、ぜひ多くの人々に観てもらいたい魅力あふれる良品でありました。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2018-10-13 00:32:27)

7.《ネタバレ》 誰もが新しい生き方を模索することを強制されていた時代、と言えばいいのか。
先進的なところもありつつ、でもやっぱり保守的な部分を捨てきれない。
そんなフワフワした母親の生き方は、それだけで彼の人生の指針になったのかもしれない。
酔ったアビーのジェイミーへの助言は、至言だね。 roadster316さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-03 23:03:04)(良:1票)

6.《ネタバレ》 もっと軽いタッチのコメディを見るつもりでの鑑賞でしたが、
いい意味で期待していたものとは違った苦みのあるコメディでした。
1970年代も終わろうとしている頃のアメリカ。異なる時代の価値観を持つ15歳の思春期の少年とシングルマザー。
母とはまた違う世代の価値観を持った、少年にとっては2人の年上の女に、1人の男。
ベトナム戦争の戦後であり、そうした時代背景が生み出したヒッピームーヴメント。そしてパンクロックやフェミニズム。
当時のそんな世相、文化、価値観を折り込みながら、ごく狭い範囲で共に暮らす価値観も世代も異なる登場人物それぞれの成長のお話。
マイク・ミルズの自伝的要素が含まれるという15歳の少年を主人公とした青春映画を軸としながら、
親子間、世代間、男女間の価値観の違いから生じる衝突に、それを乗り越え互いを思う気持ちを描き出す脚本の良さと共に
誰も声を荒げることも、大きく泣き崩れることも無い。ミルズの抑えた演出、主要キャストそれぞれの抑えた演技も光る作品です。 とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2018-08-06 22:16:17)

5.《ネタバレ》 1979年、自分が大学に入学した年で個人的には一番輝いていた時期だと思う。お母ちゃん役は俺の母親より年上で息子役は自分より年下。アメリカの音楽シーンはパンク/ニューウェーブ時代に移行していた頃の設定だから自分としてはビミョーなズレは感じるけど非常に共感できた。日米の隔たりはあっても、当時の空気感は共有できて懐かしかった。 kaaazさん [インターネット(字幕)] 9点(2017-12-09 01:18:37)

4.ちょっと笑えて、ちょっとエロくて、共感できるし、そうじゃないだろと反発したくなる時もある、そんな映画でした。全然予備知識なしで見ましたが、とても楽しめました。押しつけがましくなく、かといって自由奔放過ぎない、そんな時代を感じられます。現在では当たり前なことが当たり前じゃない時代を楽しめます。 shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2017-07-28 22:12:32)

3.《ネタバレ》  1人の少年と世代の違う3人の女性と1人のおっさんが、コミュニケーションを通してアタマと肉体とのバランスを学び、折り合いを付けて生きてゆく物語。そこには沢山の対話があって、皮膚感覚があって、生の摩擦や対立があって、和解や妥協や不一致があって、生の痛みや苦しみがあって。

 ユーモラスに描かれた、ここに生きている人々の、不器用ながらも自分の生をカタチにしてゆこうとする姿は魅力的で愛おしさすら覚えます。アビーが自分の身の周りの物を写真に収めてゆく姿はインスタグラムやツイッターのメディアツイートなどに通じ、自分という個を掴もうとし、他者にアピールする事で存在確認をしようとする感覚自体はカタチを変えながらも昔も今も変わらない事を示していますね。

 この映画、まるでネット無き時代の人々の生き様を、ネットによってコミュニケーションのカタチがすっかり変わってしまった世界から見つめ、人のあるべき形を想うようで。単なるノスタルジーではなく、今のアタマばかりが肥大化した、極端に偏った知識や思想を持った人を憂えているようで。
 最近ツイッターで女性の生理についての極端に無知なツイートが話題になり、それがこの映画の中のエピソードにピッタリと符号していて、とてもタイムリーだなぁ、と。ネットは全てなんでも判るようでありながら、知らない事はとことん知らないで済んでしまう世界な訳で。でも本当はリアルでのコミュニケーションから微妙なニュアンスと共に知る事もいっぱいある訳で。

 複数の人間のモノローグがあって、死者のモノローグもあるけれど、それは創作上の禁則とはちょっと違って、時間を超越している状態で、登場人物達が自らを客観視、俯瞰してゆく構造が面白く、映像も色々な仕掛けを施して印象的。自動車が登場すると物語が動く(冒頭からして炎上する自動車で)、みたいな仕組みもあって、散りばめられた様々な要素で楽しめ、考えさせられ、感じる映画でした。 あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-11 22:30:18)

2.本作はマイク・ミルズ監督の宝箱。1970年代のサンタバーバラ、映画、洋服、音楽、車、女の子、母、、きっと彼が好きなもの (好きだったもの) を全部集めて、それを映画にしたんだろうね。もちろん、 "この映画を大好きだった母さんに捧げます" のメッセージを添えて。ものすごい大作を作る監督は、ただ漠然とすごいと思う。でもマイク・ミルズ監督は、ちょっと違う。すごいじゃなくて、心から羨ましいと思う。だって、どう考えても羨ましいじゃない? 自分の人生の宝物集めて、こんな素敵な映画作っちゃうなんてさ・・! タケノコさん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-11 21:12:31)(良:1票)

1.《ネタバレ》 舞台は1979年。世代の異なる3人の女性と、思春期の少年の物語。女性たちが経験した辛く幸せな人生、それがあるひと夏の出来事を通して伝わってくる。随所に笑いを散りばめながら、その時代の音楽や流行がレトロに輝き、映画としての見せ方もうまい。予想していた人生など訪れないと少年に説く母親。理解できないけれど、女性たちの“教え”を通して変わっていく少年。世代や性別を問わず、自分の人生を見返してみたくなる映画だと思います。 カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-03 19:51:28)

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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 6.79点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
315.26% line
415.26% line
5210.53% line
6315.79% line
7421.05% line
8631.58% line
9210.53% line
1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
脚本賞マイク・ミルズ〔1966年生・監督〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)アネット・ベニング候補(ノミネート) 

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