みんなのシネマレビュー

1917 命をかけた伝令

1917
2019年【米】 上映時間:119分
アクションドラマ戦争もの
[イチキュウイチナナイノチヲカケタデンレイ]
新規登録(2020-01-10)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-06-15)【イニシャルK】さん
公開開始日(2020-02-14)


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監督サム・メンデス
キャストジョージ・マッケイ〔男優・1992年生〕(男優)ウィリアム・"ウィル"・スコフィールド伍長
ディーン=チャールズ・チャップマン(男優)トム・ブレイク
マーク・ストロング〔男優・1963年生〕(男優)キャプテン・スミス
アンドリュー・スコット〔男優・1976年生〕(男優)レスリー中尉
コリン・ファース(男優)エリンモア将軍
ベネディクト・カンバーバッチ(男優)マッケンジー少佐
田中正彦キャプテン・スミス(日本語吹き替え版)
森田順平エリンモア将軍(日本語吹き替え版)
三上哲[声優]マッケンジー少佐(日本語吹き替え版)
小原雅人レスリー中尉(日本語吹き替え版)
脚本サム・メンデス
音楽トーマス・ニューマン
製作サム・メンデス
配給東宝東和
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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34.ワンカットが売りの本作ですが、それは撮り方のことであってそれを抜いたら何が残るのかがよく分かりませんでした。
中弛みがキツい。絵は綺麗でしたが観た後何も残りませんでした。 Kの紅茶さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-01-21 23:22:21)

33.マッドマックス怒りのデスロードの有名なレビューに「行って帰ってくるだけの映画」というのがあるわけですが、それに習えばこの映画は「行くだけの映画」という事になります。

売りである全編ワンカット風映像の見せ方や工夫は確かにすごいのですが、しかし観ているうちにそこはかとなく感じる安っぽさ。
「なんでだろうなぁ?」と思いながら観ていて途中で気づきましたが、これ全編ワンカット風で見せる事により結果的に「主人公視点の3Dゲームを俯瞰視点でプレーしてる感覚」に極めて近いからだと気づきました。
つまりめちゃくちゃ「ゲームっぽい」物として観ちゃってるんですよ。
バイオハザードの間のムービー部を延々と観ているようなそんな感覚です。だからなんか安っぽく感じちゃうっていう、そこが残念ではありました。

しかしD連隊に追いついてからカンバーバッチに会うまでのクライマックスは「これが映画のクライマックスだよ!」とばかりに引きずりこんでくれる圧倒的な圧。サムメンデスさすがです。

とはいえ、売りのワンカット風にこだわった結果として映画全体としては一定の枠を超えられなかった感はいなめず…この全編ワンカット風はもうちょっと安いB級映画とかでやってこそだよなぁ…と思いつつ、でもそれをあえて超大作でやったとこに価値あるんだよな、とあらためて思い、じゃぁもうこの映画はこれで十分な出来なんだよな、とそう思う事にしました。
…なんかまとまってねーなこの感想笑 あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-20 03:05:43)

32.他の方も指摘していますが、戦争映画というより、戦闘ゲーム実況映画という感じ。まず、近影ばかりなので距離感がわからない。時間に追われるという切迫感もない。戦場のはずなのに生きるか死ぬかという緊迫感もない。風景も塹壕と草原ばかりで変化がない。遺体をゴロゴロ並べてリアリティを出そうとしているようですが、なぜかCG風に見えてしまいます。
その要因の一つは、おそらく売りの「長回し風」にあります。「どうやって撮ったんだろう?」ということが気になって、逆にストーリーに入り込めませんでした。
そしてもう一つ、主人公の思考が単純すぎませんか? たしかに1600人の命に関わるとあらば、使命感には燃えるでしょう。しかし心身ともに疲れ果てた状態で、いっさいブレないの不自然。ゲームキャラとしては当然かもしれませんが。この監督は「走れメロス」を読むべきでした。 眉山さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-01-09 02:41:49)(良:2票)

31.《ネタバレ》 全編「ワンカット撮り」(実際はワンカット風)と話題になった戦争映画。
サム・メンデスのその発想をほぼ実現した意欲作だが、内容うんぬんよりも「どうやって撮影したのだろう」との印象が残る作品。

例えて言えば、主人公達の周囲を飛び回るハエのような視点で、常にカメラは主人公を捉えている。
そのため、観客はそのハエのような視点で戦場での一コマを目撃することになる。
したがって、ドローンカメラのような技術を用いなければ難しい撮影に思える。
飛行機の墜落場面は恐らくCGと実写の融合と思われるが、そういった裏話の方が気になる映画。

こういった手法では、①時折それなりのイベントが発生しないと退屈な画になる、②カット割りがないため、画角決めの自由度に制限がある、といった欠点が発生するが、本作は残念ながらそうした欠点をカバーする以上の出来ばえには見えなかった。 田吾作さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-25 15:16:47)

30.《ネタバレ》 全編1カットという宣伝文句につられて観ましたが、流石に1カットではないですね。
それにしても、地下壕のネズミのシーン
空中戦のシーン
崩落した橋を渡るシーン
一体、どうやって撮影したのだろう‥‥と感心するばかりでした。
ほとんど、人間の目の高さで撮影されている処にも工夫を感じました。
アカデミー撮影賞受賞大納得
ストーリー自体は多くの制約の為か、単純でした。

美しい草原と廃墟となった街、美しい川とその川辺に漂う腐乱死体
こうした、対比も戦争の愚かさ・人間の愚かさを伝えているように思いました。 TerenParenさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-20 22:02:07)

29.長回しいいですね。ありきたりな言葉だけど臨場感がある。ストーリーが派手ではないのに、話の元となったのが語り手なだけあって、ドキュメンタリータッチに感じ、緊迫感あった。正確には長回し風らしいけど、お金かけて面倒なことしただけのことはある。 ラグさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-14 23:40:31)(良:1票)

28.《ネタバレ》 サムメンデスは巧いね。
現代を代表する作家の一人だよね~

全編1カット!
でも、それを知ってても、途中でそんな演出より、
話にひきこまれてしまう。見事だよね。

伝令が伝わるかどうかの緊迫感は薄かったが、
伝えるべき隊にたどり着いても、それが作戦が始まったばかりの時ってのが巧くてね。

サムメンデスの弟に聞いた実話がベースなんだね。
メンデスって思ったより、高齢?(55歳!若いじゃん!)
これからも、もっと作品発表してほしい。 トントさん [DVD(字幕)] 8点(2020-11-14 22:25:09)

27.《ネタバレ》 カット無しという点で関心したシーン等は特に無く、波が無く淡々と進む感じ。
相方の見せ場がほとんど無かったので終盤まで残すのと、逃げるたり回避行動等の場面が多かったので
戦闘場面をもっと増やしても良かったのでは、と感じました。
ラストに相方兄貴と交わした会話はぐっとくるものがあります。 とむさん [DVD(吹替)] 4点(2020-10-27 00:44:37)

26.《ネタバレ》 1600名の命がかかった任務遂行にひたすら突き進む兵士2人の物語。カットの継ぎ目が有るか無いかは気にならず。無事帰還を願う者達が想像も出来ないような酷い遺体に、任務失敗により1600名が同じ姿となる事を思うと、成功するのだろうと分かっていても観ていて力が入りました。スタッフの労力に拍手を送りたい力作。コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチはワンカット風の作品上仕方無いとはいえ、彼等でなくてもいいようなキャラクターがやはり物足りません。意気に感じての出演だったのでしょうか? The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2020-09-21 18:45:39)

25.話題作なので、かなり期待して 鑑賞..う~ん 映像も お金のかけ方も すごいんだけど..なんとも 物足りないストーリー..やはり エピソードが単純すぎるからかな~ なんだかんだ言っても 伝令に行くだけの物語だからねぇ..(全編ワンカットで見せる手法には頭が下がります!スゴイ!) コナンが一番さん [DVD(字幕)] 7点(2020-09-14 21:53:15)

24.《ネタバレ》 長廻しは面白いが、内容は普通っていう意見をしてる人が、なぜ6点以上の点数をつけてるのか謎…

現時点で7点になっていますが、いやいや、こちらのレビューサイトは7点ももらったら相当傑作の部類ってことなんですから、へたに高得点あげるのやめてほしいです。点数を参考にして見るか見ないか決める人たちもいるんですから。

さて本題。

長回し撮影がこの映画のウリなのだが、実際に見てみると、シューティング・ゲームをやってるみたいな感覚になってしまった。

撃ったり撃たれたりすながら進むにしたがって場面はずっと続いて、ときどきドラマっぽいことも入れてきたりして、そういう全てのものがゲームっぽい。

「バードマン」のように、戦争モノでなければいいのだろうけれど、目的地に向かって道に迷いながら進むとか、どこから敵が襲ってくるか分からないとか、迷路のような戦地とか、そういうすべてのものが、ゲームに求められている要素なので、それを全部包括しているこの映画は、ただのゲームに見えてしまった。

たとえば「戦火の馬」のように、馬をめぐる幾人もの人達のストーリーがあるわけでもなく、ただただ、戦地で起こりそうなよくあること(泥道でトラックがハマるとか、危なっかしい橋を渡るとか、戦友が死ぬとか)をつなぎあわせて、”ミッション”をクリアするのを見ているだけの映画は、正直退屈だった。



ゲーム好きならそれなりに没入感があったかもしれないが、ゲームに興味がないというかむしろ好きじゃない私にとっては、冗長な作品でしかなかった。 フィンセントさん [インターネット(字幕)] 1点(2020-09-10 14:27:46)

23.《ネタバレ》 ものすごく技巧的な映画でした。
全編ワンカット風の作品ということで鑑賞してみましたが、本当にどうやって撮ったのかなと思うシーンばかり。
よく見てると、ここでカット割ってるんだなというポイントが見受けられるのですが、
それにしてもそもそもなんのカメラで撮ってるんだろうとか、
ドローンみたいなので撮ってるのかなとか、そういうシチュエーションはやはり気になります。
演じている方々も、長いセリフ覚えてミスできないし大変だっただろうなとか余計な心配してしまいました(笑)。
ただ技巧的に凝ったハードに対してストーリーの方はそこまで心揺さぶられるものではありませんでした。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-09-06 08:32:52)

22.《ネタバレ》 これは、いい。戦争ものをワンカットでって、なんでそんな面倒なことをと思いましたが、敵兵のいる中を息ひそめて進んで行く様を撮るには、こんなに適した方法はない。ワンカット「風」とはいえ、観てるこっちが苦しくなる趣向。せっかくの工夫なのに、ワタシくたびれて、途中休み休みに観てしまいました。しかし、映画じゃなきゃ堪能しえないコンテンツを見せてもらったと思っています。ものすごくシンプルなストーリーなのもよい。すばらしい。【追記】ワンカット映画の主人公って、ピタゴラ装置のビー玉みたい。ルートに仕掛けられたイベントをこなしながら、ゴールを目指します。 なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2020-08-29 15:45:46)


21.《ネタバレ》 アカデミー賞にノミネートされるし、全編ワンカット撮影とか話題にもなってたので、それなりに期待して鑑賞。

まず思ったのは、あれ?ワンカットじゃないじゃん!でした。まぁワンカットに見えるように上手く編集してるんだけど、その技術が素晴らしい。それと悲惨な戦場を再現したオープンセットも凄かった。とにかく全体的に美術さんのお仕事は、拍手喝采ものです。

予備知識なしで観たんで、てっきり弟役が主人公なのかと思ってました。だから良い意味でえ!?てなれてラッキーでしたね。

ただ伝令を届けるだけの内容で、よくまぁ緊張感をそれなりに持続させられたもんだと感心した。感心したけど、フランス人女性とのやりとりはいらなく思えた。そもそも時間がないのにね。それから狙撃手との対決も、扉の向こうに銃を構えた敵がいるかもって普通は考えれば予測できそうなのに、バカみたく開けちゃうしさ、一人称の戦争ゲームとかガンガンにやってる人種から見ると、お粗末な戦い方でしかない。例えばだけど、手榴弾を真下から上の窓に放り投げるとかね。

あと、あれだけ敵と出くわして、バンバン発砲されても、五体満足で目的地にたどり着けるって・・・ちょ~っとそこんとこにリアリティのなさを感じてしまいました。
Dream kerokeroさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-08-21 20:12:20)

20.戦場を1人の兵士の視点でリアルタイムで追っていくのは面白いと思いました。突然敵や味方に出合わせるので、現在どこら辺を通っているかがわかれば良かったです。引きの画か解説を入れたら、この作品のコンセプトが壊れてしまいますが、戦争映画には必要な要素かなと思います。 Yoshiさん [DVD(字幕)] 4点(2020-08-18 04:58:30)

19.《ネタバレ》 確かに宣伝やポスターには、前編ワンカットと書いてあるから、さぞかし緻密に計算され尽くした本番一発勝負作品なのだろうと期待しちゃうのは当然のことだ。なので実際ワンカットではなかったことに、ちょっとだけ騙された気持ちになった。
でもよく考えたら、2時間ワンカットでドカーン!バキャーン!戦闘機バーン!な戦争映画の撮影が成功するなんてありえないわけで、それなら初めから「前編ワンカット(風)」と宣伝してた方が誤解が無くてよかったと思う。

ワンカットといえば、最近だと『カメラを止めるな!』は忘れがたい。もう少し前だと『ある優しき殺人者の記録』が素晴らしかった。これらの映画は、ワンカットで撮ることそのものに意義があった。
また、『ゼログラビティ』という宇宙パニック映画もワンカット。これも素晴らしい映画なんだけど、一方で、ワンカット撮影だと「カメラマンの存在感」がどうしても目立ってしまうことに気づいたのもゼログラビティ。もう宇宙空間でずっと黙ってカメラ構えて撮影してるの大変だろうなって心配になってしまう。そもそもタイトルにゼロつけちゃまずいと思うんだけど、その話はここまで。

同じことを『1917』でも思った。砲弾が飛び交い死体が転がる激戦地を、監督の指示通りの構図をキープしながら、カメラ構えて走り抜ける、カメラマンさんのプロ根性に感心してしまった。ワンカットだから気付いてしまう存在感。
でも今ならわかる。実はこのカメラマンさんの正体は、他ならぬ映画を観る僕たちひとりひとりである。兵士と一緒に塹壕から顔を出すあの恐怖と、部隊を救う使命感、そして戦争の狂気の疑似体験ができた。
思えばここまでワンカット(風)に戦争を撮る映画を観たことなかった。もはやVR。 no_the_warさん [映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:37:34)

18.《ネタバレ》 凄い映画だ。
全編ワンカットというだけでも凄いのに、更に屋外での撮影。そして大規模な戦場のセットなど本当に自分たちもその場にいるような気がする没入感たっぷりの映画に仕上っている。
草原での昼寝からどんどんと塹壕に潜り、そして塹壕から出て行くシーンなどその場その場で起きる出来事はどれも緊張感たっぷりでドキドキだ。しかもノンストップに次々と状況が変わって行くので見ていてダレるどころか映画があっという間に終わってしまうほど見入ってしまった。
それになんといっても撮影監督ロジャー・ディーキンスのこれでもかと言わんばかりの悪夢のような幻想的なシーンの連続がたまらない。特に切られたサクラが舞うシーンや夜の町を照明弾に照らされながら走るシーンはカッコ良すぎますよ。
それと主役の脇を固める役者達も良かったですね。特にレスリー中尉役のアンドリュー・スコットはカッコ良かったです。
ただお話的にはかなりシンプルで、AからBまで行くだけのお話なので作家の意図などは明確には示されない。
なので逆にその後の余韻もなかなか深く、いろいろ映画を見た後も考え込んでしまう作品でした。
007シリーズからサム・メンデス監督を知った人間ですが本作は更に凄い事になっている一本でした。是非IMAXで見ていただきたい。 えすえふさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-25 10:41:44)

17.《ネタバレ》 まさか全編本当にワンカットで撮影している訳では無いだろうけれど、その様に見せる事はかなり大変だった筈。
ワンカット形式だからこそ得られる緊迫感、逆に細かく綿密なカット割りを考えたが故の緊迫感、
どちらも一長一短だと思うが、本作はワンカット形式に拘り過ぎな感じがして、終始そこが気になった次第。
それでも、相棒の予想を裏切る早目の退場というショッキングな展開や、
必死で伝令を伝えてもすぐに別の命令が来るという現実をまざまざと突きつけられる終盤の流れ等、
画面が暗転してからの緊迫感の途切れと疲労感、そしてやるせなさは半端なかった。 たくわんさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-24 12:00:20)

16.全編ワンカット(風)、とか言ってるけど、途中、主人公が気絶するので、全編ツーカット(風)です。だからどうという訳でもありませんが。
戦争映画というと、どれだけ派手にスペクタクルを演出するか、がキモみたいなところがありますが、本作は比較的その点、抑制されています。むしろ静かなシーンが多いとも言える中、代わりに、打ち捨てられたような無数の死体とか、人間を後目に我が物顔のネズミたちの姿とかが、戦争の恐怖を物語っています。加えて、どこまで続くとも知れぬ塹壕が示す、戦争の巨大さ。
上空からの俯瞰で一気に規模感を示すのも一つの手ではあるのでしょうが、本作では主人公とともにカメラも地を這い続けることで、この映画ならではの規模感を出しています。
はたまた、主人公の移動に伴って画面に登場する、様々な光景。ときには、この近所で本当に凄惨な戦いが繰り広げられているのだろうか、と思わせる牧歌的な平原も登場しますが、それでもドンヨリとした雰囲気が晴れることは無く。
かつてヒッチコックが『ロープ』でカット割りなし映像に挑戦した時は、「いかにカットを割らずに、カットを割ったような効果を上げるか」みたいな、もはや意味不明の努力にハマりこんでいたようなところがありましたが、本作も、サテ、このワンカット風の映像がどこまで効果的なんだろうか、ってな面はあって、しばしば作品の制約にもなってます。例えば、作品に赤ん坊が登場したら、やっぱりカメラがその表情を捉えて欲しい、と思うのが人情ですが、ワンカットの制約下ではそういうこともできないし。
一方で、上述の塹壕の表現などはワンカットならではだし、飛行機の墜落シーンなどもワンカットと(おそらくは)CGとの組み合わせで独特の緊迫感を出しています。
そして何よりも、あの、出撃する大勢の兵士たちが走っていく中を、主人公だけが異なる方向に走り続けるシーンの、印象的なこと。直前までボロボロでヨロヨロだった主人公が一人、周囲を異なるベクトルを持ち、人とぶつかってこけつまろびつ、いやむしろぶつかるたびに走りの力強さを増していくようなその姿。これは、本作の白眉と言ってよいと思います。 鱗歌さん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 05:34:51)(良:2票)

15.《ネタバレ》 サム・メンデスが、画作りをベースに物語を構築したのは確かだろう。そのワンカット風が映画の特徴ではあるものの、一つ一つの場面は、緑や炎、泥や砂、闇といった、視覚的にわかりやすい色調を意識させることで、場面の切り替わりがはっきりしている。そのため、ワンカットを感じさせないメリハリがある。この美しく巧みな構成は、メンデスが舞台監督出身であるゆえの技だろう。塹壕をはじめとするセットの出来も感嘆という言葉に然るべき。しかし、この映画最大の成功は、そのような映像技術に負けない人間ドラマを作りこんだ点にある。主人公の感情の移り変わりが、画面を通して伝わってくる。戦争映画という以上に、一人の人間の勇気と愛に溢れた姿に胸を打つ、映像と人間ドラマがうまく融合した良作だ。 カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 9点(2020-02-20 19:25:25)

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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 6.54点
000.00% line
123.70% line
211.85% line
300.00% line
435.56% line
547.41% line
6916.67% line
72138.89% line
81018.52% line
947.41% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review4人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 2.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞サム・メンデス候補(ノミネート) 
脚本賞サム・メンデス候補(ノミネート) 
撮影賞ロジャー・ディーキンス受賞 
作曲賞(ドラマ) 候補(ノミネート) 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞 候補(ノミネート) 
音響賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
監督賞サム・メンデス受賞 
作曲賞トーマス・ニューマン候補(ノミネート) 

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