みんなのシネマレビュー

幸せへのまわり道(2019)

A Beautiful Day in the Neighborhood
(ア・ビュ-ティフル・デイ・イン・ザ・ネイバ-フッド)
2019年【米】 上映時間:109分
ドラマ
[シアワセヘノマワリミチ]
新規登録(2020-09-05)【まさかずきゅーぶりっく】さん
タイトル情報更新(2023-02-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(2020-08-28)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督マリエル・ヘラー
キャストトム・ハンクス(男優)フレッド・ロジャース
クリス・クーパー(男優)ジェリー・ヴォーゲル
江原正士フレッド・ロジャース(日本語吹き替え版)
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【クチコミ・感想】

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10.《ネタバレ》  自分は少し興味があってカウンセリングを学んだんだが、ロジャース(カウンセリングの分野にも神様扱いのロジャースさんがいますが、別人。)さんが記者に対する態度、姿勢が見事に理想的な来談者中心話法になっていて非常に参考になりました。どんな事があっても相手を否定しないその姿勢には感心します。この姿勢があったので記者も最後には心を開きますが、自分としては一切否定しないこのやり方は成人相手限定で、子供に適用すると副作用が大きいと思います。成人なら一応の社会規範を習得していますが、いまだ習得していない子供に全肯定的な態度で接すると社会規範を習得できなくなると考えるからです。
 さて、キリスト教的文化圏での人格者は自己の感情を上手くコントロールすることが必要のようです。トムさん演じるロジャース氏は時々優しい笑顔の裏側に感情が見え隠れします。そう演じているんでしょう。最後にピアノの低音部を叩いたりしますから。しかし、仏教的な人格者は多分、そんな感情をコントロールしないでしょうね。「心のままに振舞えどその則を超えず」心自体を修行によって変えることが求められると思います。

 ということで、なんかちょっとこのロジャースさんは好きではありませんが、こんな人がヒーローになるというアメリカ社会の現状というものが面白いです。 たこのすさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-07-30 23:50:57)


9.《ネタバレ》 不意打ちを喰らった気分です。
物凄く良い映画だと思います。
トム・ハンクスが本作での演技でアカデミー賞にノミネートされていた事は何となく覚えていましたが、
この手の作品は日本市場ではまず当たらないと思われるので、トム・ハンクスの他出演作品と比較して目立たなかったのは仕方が無いかと。

公私ともに気持ちが荒みがちな昨今、私は本作冒頭のトム・ハンクス自ら優しく歌い上げる"A Beautiful Day in the Neighborhood"の歌詞を見て、早くも涙腺が緩んでしまいました。
そこから先はトム・ハンクスに負けずとも劣らない確かな演技を見せてくれる共演陣(特にクリス・クーパー!)の方々も観ながら、私は何だかんだウルウルしっぱなしでした。

私は本作で取り上げられたフレッド・ロジャース氏の事は全く存じ上げませんでしたが、日本に「お母さんといっしょ」「できるかな?(追悼、のっぽさん泣)」「みんなのうた」等の素晴らしい子供向けの情操教育番組が有る様に、アメリカにも同じくらい幅広い層から支持されたTV番組が有ったのだなと思い、もう朧げな記憶しかないものの、自分自身が母親と一緒に「できるかな?」を観ていた時の事を思い出しておりました。

中盤の朝食を執るシーンの「一分間の沈黙」のシーンや、地下鉄で移動する際に乗り合わせた観客皆が楽しそうに"A Beautiful Day in the Neighborhood"を歌い出す様は、本作制作陣のロジャース氏へのリスペクトに溢れた素晴らしいシーンでした。

とどめはエンドクレジットです。
フレッド・ロジャース氏本人の優しい歌声で"A Beautiful Day in the Neighborhood"を聞いた後、ほんの数秒ですが優しさに満ち溢れたご本人の顔が映し出されます。 この瞬間に私、号泣です。
今もこうしてレビューを書きながらウルウルしています。

良い映画に巡り合えました。感謝。
たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-07-27 09:24:55)

8.《ネタバレ》 フレッド・ロジャース氏のことはあまり存じ上げませんが、いいオハナシだったと思います。
ジャーナリストのロイドの抱える問題を、子供向け番組の一コーナーのように紹介していく演出や、そのドラマ内の移動シーンをミニチュアの街並みで表現しているところは個人的にツボでした。
この映画の最大のキモはやはりラストのロジャース氏のピアノ「ドジャーンッ」ですね。中盤のインタビューのシーンの伏線の回収にもなっているし、彼もまた「人間」であることをこのシーンだけで表現していてなかなか見事だと思いました。 J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-07-26 15:35:37)

7.《ネタバレ》 大人向けの童話、という感じですかね。フレッド・ロジャースという人物についてはまったく知りませんでしたが、きっと絵に描いたような善人だったのでしょう。
しかし正直なところ、童話ならではの薄気味の悪さも感じました。人相の悪い人が少しでも善行をすると過大に評価されることの裏返しで、善人と評されている人が少しでも善を怠ればたちまち叩かれるのはよくある話。善を全うし続ける人生というのも疲れるだろうなあとか、そのストレスを微塵も感じさせないあたりが怖いなとか。
そう思っていたら、最後の最後にピアノバーン!ですよ。驚くとともに、ちょっとホッとしました。 眉山さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-02-13 02:12:11)

6.《ネタバレ》 心に傷を負った男が、インタビュー先で出会った人物とやりとりをしている間にその奥に変化が生じてきて・・・となれば、ありがち異環境交流モノを想像するのですが、意外にしっかり作り込まれた内容でした。まず、2人のやりとりにきちんと重心を置いて、誠実にその会話に向き合っているのがよい(脚本上の言葉の一つ一つがしっかり詰められている)。また、こういう作品は目まぐるしい切り返しにもなりがちなんだけど、そうならずに腰を落ち着けているのもよい(中盤のカフェの「沈黙シーン」に顕著)。全体としては、結局は定番の枠組を出ておらず、特に終盤は物足りない気もするのですが、製作側の丁寧なスタンスは伝わってきます。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-02-11 00:22:05)

5.《ネタバレ》 この映画の評価が特に本国アメリカで高いのは、アメリカ国民のフレッド・ロジャースという人物への信頼度の大きさによるものではなかろうか。
トム・ハンクス演じるロジャースその人は‶許し”をベースにした人格者で理想の聖職者のようにも見えて、キリスト教義下の国民にはより一層受け入れ易そうだし。
日本人で未熟なわたしには長年にわたる父子の確執が解けていく美しい展開には諸手を挙げて共感とはいかず、そんな上手くいくもんかな人の気持ちは、と思ってしまった。
むしろラストでピアノの低音をバーン、と叩いたロジャース氏のストレスの方に興味があったりします。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-04 12:26:32)

4.《ネタバレ》 彼の名は、フレッド・ロジャース。アメリカで30年以上にわたり人気を博してきた子供向け長寿番組で、ずっとMCを務めてきた名司会者だ。優しい語り口と明るい歌声、そして何よりあくまで子供の視点に立ったスタンスで幅広い世代から親しまれてきた。そんな彼はある日、とある社会派ジャーナリストから取材を受けることに。ロイド・ボーゲルと名乗る彼は、早速フレッドの仕事場であるテレビのスタジオへとやってくる。だが、彼は明らかに顔面を殴られた痣があり、何とも不機嫌な様子で早く取材を終わらしたがっていた。いたく興味を惹かれたフレッドは、逆に彼に質問を浴びせかける。聞き出してみると、なんと彼は姉の結婚式で久しぶりに会った実の父親と激しい口論となり、殴り合いにまで発展してしまったのだという。取材はそのまま終わったものの、彼のことが気になったフレッドは後日、取材の延長ということで彼と再び会うことに。子供のように純粋な好奇心から話を聞くフレッドに、ロイドは淡々と語り始める。父が過去、幼かった自分と病弱な母を残し、他の女の元へと逃げ出してしまったことを――。実話を元に、アメリカでもっとも有名な人気司会者と家族との確執を抱えた中年ジャーナリストとの交流を暖かな目線で見つめたヒューマン・ドラマ。アメリカでは知らない人はいないとも言われるそんな人気司会者を演じるのはベテラン俳優トム・ハンクスで、なんと20年ぶりにアカデミー賞にノミネートされたということで今回鑑賞してみました。というか、そんなに久しぶりのノミネートなんですね。なんか毎年受賞してるくらいのイメージだったんですけど、それは僕の思い込みでした。確かに長年のキャリアに裏打ちされたであろう彼の演技は抜群の安定感で、このフレッド・ロジャースという人物を知らない僕でも「ああ、確かにこの人は長年多くの人に親しまれたんだろうなぁ、こんなに大らかで見ているだけで癒される人は滅多にいないだろう」と思わせるほどの説得力がありますね。そんな彼が、ある日偶然出会った短気で偏屈な中年男の心を徐々に開いてゆくというのはベタですけど、なかなか面白かったです。特に、この大らかな人物の周りの人が「あれで昔は短気だったのよ」と語らせるとこもさりげなくて巧い。全体的に子供向け番組のような演出を差し挟んでくるのもそこまで違和感なく、逆にこの地味なお話を魅力溢れる物語へと昇華させることに成功している。うん、観終わるころにはほっこりしている自分がいましたわ。まぁお話としてはあまりにもストレートで若干パンチに欠ける気がしなくもないですが、なかなか良かったんじゃないでしょうか。監督は、前作でもそんなうまくいかない人生に疲れた人たちを終始暖かな目線で見つめたマニエル・ヘラー。この人の作風は僕の好みと合うようなので、これからも追いかけていこうと思います。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2021-10-01 07:02:29)

3.wikiでのフレッド・ロジャースにトム・ハンクスの役作りの確かさを見ました。名優流石の仕事ぶりであります。取材に来た記者を逆にカウンセリングする物語は良いハナシではあるものの、むず痒いものがありました。自分がすさんでいるのかもしれません・・・・ The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 6点(2021-02-25 00:18:21)

2.《ネタバレ》 なかなか良かったと思います。
アメリカ人ではない自分にとってフレッド・ロジャースさんのことはほとんど存じ上げないのですが、
それでもちゃんと楽しめたし感動もしました。
彼の人となりを深く掘り下げていくような内容ではないんですけど、
それでも夫人が少しだけ語っていた、主人は実は短期なのよって言うのが印象深くて。
最初から聖人のような人なのではなく、短期な自分を意識的にコントロールしていって身につけたものなんだって
そう言うさりげないところに人の奥深さが垣間見れて良かったなって。
そして人間にとっては「赦す」と言うものが一番難しい行為なのではないかと思うのですが、
それが主題になってるから誰しもが共感できるのではないかと思います。
人形劇の世界に主人公が入り込むちょっとシュールな展開も面白かった。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-02-23 18:08:33)

1.《ネタバレ》 トム・ハンクスが演じたフレッド・ロジャースという方を存じ上げないまま
鑑賞したので、キャラ作りに関しても特段感心するという事は無かったのですが、
このキャラクターの演じ方に全く無理していないなと思いました。
wikiに(フレッド・ロジャースという方は心優しく、礼儀正しいソフトな語り口調と
視聴者への実直な態度で人気を博した)とありましたので、なるほどアメリカの
良心と言われるトムが演じてもマッチする事に納得しました。

ジャーナリストとの交流も実話に基づくということで、多少の脚色はあるでしょうが
展開にさほどの強引さも感じませんでした。ジャーナリストの主人公と絶縁状態だった
クリス・クーパー演じる父親との交流・和解も展開に目新しさは感じないものの、
非常に心温まるお話でした。

私にとって30年以上ナンバー1俳優のトムが、冒頭で歌って登場した所で
(これはDVDも買おう)となりましたが、贔屓目に見なくても20年ぶりにオスカーに
ノミネートされた事も納得の演技だったと思います。

一番印象的だったのはラストで、いつも通り撮影を終えたフレッドが、
ピアノをジャーンと叩いて物思いにふけるというシーン。
子供たちの笑顔や自分と関わる人々への幸せを願い常にポジティブを演じた彼の
裏側の孤独や心境を物語っている気がして、なんだかゾクっとなり寂しい気持ちに
なりました。 まさかずきゅーぶりっくさん [映画館(字幕)] 7点(2020-09-11 17:14:31)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.20点
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5440.00% line
6220.00% line
7330.00% line
800.00% line
9110.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
助演男優賞トム・ハンクス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
助演男優賞トム・ハンクス候補(ノミネート) 

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