みんなのシネマレビュー

ゴジラ-1.0

(モノクロ版タイトル:ゴジラ-1.0/c)
GODZILLA MINUS ONE
2023年【日】 上映時間:125分
SF戦争ものシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
[ゴジラマイナスワン]
新規登録(2023-07-13)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-03-13)【イニシャルK】さん
公開開始日(2023-11-03)
公開終了日(2024-05-01)


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監督山崎貴
キャスト神木隆之介(男優)敷島浩一(戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。)
浜辺美波(女優)大石典子(焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。)
山田裕貴(男優)水島四郎(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習い)
青木崇高(男優)橘宗作(戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物)
吉岡秀隆(男優)野田健治(戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物)
安藤サクラ(女優)太田澄子(敷島の家の隣人。戦争で子どもを亡くしている。)
佐々木蔵之介(男優)秋津淸治(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長)
遠藤雄弥(男優)齋藤忠征
飯田基祐(男優)板垣昭夫
阿南健治(男優)
水橋研二(男優)
奥田誠治(男優)
マイケル・アリアス(男優)
橋爪功(男優)(ノンクレジット)
金田明夫(男優)(ノンクレジット)
篠井英介
笠井信輔
早織
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
伊福部昭(「ゴジラ」/「モスラ対ゴジラ」/「キングコング対ゴジラ」)
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
照明上田なりゆき
その他阿部秀司〔製作〕(献辞)(ゴジラ-1.0/c)
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【クチコミ・感想】

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64.《ネタバレ》 これまでのゴジラ映画の中で一番ちゃんとしたヒューマンドラマになってると思います。
敗戦直後の日本なので、とにかく何にもありません。自衛隊もいません。アメリカは当然助けてなんかくれません。オキシジェンデストロイヤーのような便利道具もありません。当時考え得る限りの知識と技術を駆使し、みんなで力を合わせて戦うしかありません。そういうお話です。
残された日本軍の兵器を使う事になります。そういった意味、戦争映画が好きな人にも若干刺さるのかも知れません。劇場は年配の方が多かったです。
ゴジラはというと、再生スピードがえらい事になってます。これも過去一。スピーディに退治しなければならないという緊迫感が生まれます。
形状的にはやたら首が太い最近のゴジラそのままですが、とにかく足がデカいです。巨大になるほど体重を支えるのがしんどくなって足がより大きくならねばならないという柳田理科雄の理論が採用されているのでしょうか。
放射能火炎を発射するまでのカウントダウンで背びれがシャキンシャキンと先の方から順に突き出るムーブがカッコいいです。
放射能火炎の威力はとんでもない事になってます。そろそろそういう理屈になるだろうなと思ってはいたのですが、来ました。今回は原子爆弾並です。日本大ピンチ。
浜辺美波が美人です。
後半泣きっぱなしでした。シン・ゴジラと同等かそれ以上におすすめ出来ます。今すぐ劇場へ。

ゴジラという存在には反戦の思いが込められています。当然アメリカの核実験に対する牽制の意味もあった訳です。1954年、アメリカの核実験に巻き込まれた日本の第五福竜丸が被爆し、その年に封切られたのが第一作目のゴジラです。
しかしアメリカ人はいつまでも自分達が正義でなければならない。第一作目の全米公開時には、アメリカの核実験によって誕生したというくだりはごっそり削除されており、今でもゴジラがなぜ誕生したのか知らないアメリカ人がいるそうです。
今回は連合軍統治下の日本ですから、もっとアメリカの関与は色濃くなる訳です。アメリカの領土なんですから、アメリカがゴジラを何とかしなければならない。なのに、何もしません。
アメリカがゴジラを誕生させ、アメリカが日本から戦力を根こそぎ剥ぎ取り、そんなアメリカは無能のまま終わります。今まさにアメリカではこの映画が上映中で、ゴジラ映画史上最高のロケットスタートを記録しているそうです。さすがに今度はどの場面もカットされる事なく、ゴジラからの、日本からのメッセージが彼らに届くと良いですね。 にしきのさん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-14 00:01:40)(良:3票)

63.《ネタバレ》 どう見てもSF的とはいえないゴジラの能力にイマイチしっくりこない人間ドラマ…
こんな違和感も非現実的でレトロなパニック映像と人生の理不尽さに抗うようなシナリオに吹き飛ばされて2時間はあっという間に過ぎてしまった。
主人公もヒロインも生き残ることができてとりあえずメデタシメデタシ。 ProPaceさん [映画館(邦画)] 8点(2023-12-12 23:38:26)

62.《ネタバレ》 怪獣パートは、大迫力で文句なく楽しめましたが、ドラマパートはいまいちノリきれず、大きく心を揺り動かされるまでには至りませんでした。舞台設定を太平洋戦争の終盤から戦後すぐの混乱期にしたことは、今までのゴジラシリーズにはないユニークな発想で、良い着眼だと思いました。これにより怪獣パートにおいては、今まで味わったことのないレトロと怪獣のコラボに浸ることができました。一方、ドラマパートについては、いくつかの要素が重なって、不自然さが目立ってしまったと思います。特に主人公とヒロイン以外のわき役たちには、わかりやすいキャラを大げさに演じることが求められていて、そのわざとらしさに没入感が削がれることが多かったです。役者に無駄な演技をさせる隙を与えなかった「シン・ゴジラ」の演出手法は正解だったのだなとの思いを強くしました。そこまで極端ではないにしても、役者の演技力に頼ることなく、解像度が高く、流れるように自然なプロットとシナリオをつくり上げるのが正攻法で、その土台があってこその役者の演技なんだなと気付かされた次第です。怪獣パートは10。 camusonさん [映画館(字幕)] 8点(2023-12-11 17:53:27)(良:1票)

61.《ネタバレ》 ゴジラ映画を劇場で観るのは、小学生以来半世紀ぶりの事です。
そもそも、殆ど邦画を観ていませんでした。

いや、驚きました。
1500万ドルの低予算にも関わらず、見事な映像やビジュアル‥‥
背中からニョキニョキ生え出てきて、青白く発光する背びれ?には大興奮。
船をゴジラが追ってくるシーンは、昔観た「ジョーズ」でのハラハラドキドキ感を思い出しました。

一方で、どこか「三丁目の夕日」を彷彿させる人情味
まさか、ゴジラ映画で涙が出てくるとは、思いませんでした。
女の子も可愛かったなぁ。

ゴジラを強制的に1500mの海底に沈ませ、もう一度引き上げることで潜水病を起こさせようとするアイデアも卓越していました。
「映画館で観て良かった」と心底思える作品でした。 TerenParenさん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-06 21:50:07)

60.《ネタバレ》 事前情報を入れていなかったので戦後を舞台にしたストーリーとは知らなかった、「何だ現代劇じゃなく過去が舞台か…怪獣ものとしては感情移入し辛いし臨場感にも欠けるな」なんて思考がよぎったがそんな考えはすぐに吹っ飛ぶ。
まず圧倒されたのがゴジラの存在感、カメラが近く目の前に迫ってくるような驚愕の映像に目を奪われる、
そして物語、元特攻隊員の苦悩を描く戦争ドラマとしても充分な見応えがあり、その人間ドラマに引き込まれたところにゴジラが襲来してくるものだから恐怖感は倍増、破壊と暴虐の限りを尽くすゴジラが圧巻の映像と相まって怖い、恐い。
そんな中ゴジラのテーマが厳かに流れ出し気分はもう最高潮、高揚感と恐怖感といった相反しそうな感情の波に飲み込まれしばらく呆然としてしまった。
いや本当に凄いの一言、想像していた3倍いや5倍は楽しめた、観に行こうかどうか二の足を踏んでいたのが馬鹿馬鹿しくなる、映画館でこの迫力と感動を味わえたことが今は嬉しい。 勾玉さん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-06 07:45:25)(良:1票)

59.口コミを見て(別なサイトでしたが)、映画館で迫力を味わうべきだと。確かにゴジラの造形は見事でしたが、分量的に物足りません。それに比べて、風景や機械等の絵は意外にチープに感じました。
人間ドラマも頭をひねる箇所が満載です。ゴジラの接近を予見できた主人公は東京から離れない、直近で報道を続けるクルー達、一緒にもつれ込まず浮き飛ばして主人公だけを救うヒロイン、etc.etc.。
特攻という路線が贖罪意識含めて気に入りませんが、脱出装置で助かるというのも綺麗ごとで不満が残りました。どっこいヒロインが生きていたというのも、ありえないでしょう。じゃあ、自分はどんな作品だったら満足するのかと、もやもや感が残りました。
エンドロールの音楽も伊福部からオリジナルに移行するならもっと壮大に締めてほしかった(できないなら手を出すなよ)。 傲霜さん [映画館(邦画)] 6点(2023-12-03 21:10:57)(良:1票) (笑:1票)

58.《ネタバレ》 山崎監督の脚本が良く出来ており、ちゃんと人間ドラマが描かれている。
「自分にとっての戦争はまだ終わっていない」という神木君の言葉は重い。
その上で山崎監督お得意の最新特撮技術が盛り込まれており見ごたえがある内容に仕上がっている。
終盤、クライマックスシーンでは伊福部昭の有名なテーマソングが鳴り響き、興奮せずにはいられない。
ラストの結果については、皆さま思われている○○〇の2番煎じと思えなくもないが、まぁ、面白ければいいんじゃないでしょうか? とれびやんさん [映画館(邦画)] 7点(2023-12-02 17:32:31)

57.《ネタバレ》 「シン・ゴジラ」で怪獣モノから一気に垢抜けた感のあるゴジラ映画。シン・ゴジラも本作も、その時生きている人間社会のリアルを丁寧に描くことに成功していますよね。
三世代前の日本社会の情操を描くならやはり山崎監督でありましょう。映像技術の高さもあって、(まあちょっと小綺麗な気もしますが)焼け野原になった帝都の真に迫ること。例えば澄子おばさん。生来気の良い人である彼女であっても、家族を失う戦禍にあっては他者に当たらずにいられない。そして家が焼失しても、人はその土地で再建をするのだなあと感じ入りました。実際東京はそうして立ち上がってきたのでしょう。
敗戦直後なので戦力は米国に接収されてしまって残ってない。帝国軍は死んだ。米国もソ連を気にして動きたがらない。ならば民間人の俺らでなんとかしなければ、という戦後という社会状況をふまえてのシナリオには非常に説得力がありました。巨大水圧作戦で戦うとはあったま良いなあと素直に感嘆しました。
人間ドラマは正直時代錯誤なまでのベタなウェット感であふれているのだけど、むしろそこが戦後にハマってて悪くなかった。ワタシは伏線になど(たいてい)気付かないので終幕は泣けました。
そして画もゴジラも素晴らしい。邦画でこのレベルのVFXを観られるとは。ジュラシックパークと同年に角川REXを経験した身としては、この快挙にも泣きました。ゴジラを徹底して悪役にしたのも良かった。豪快かつ爽快なまでの破壊っぷり。尾の一撃で巻き起こる塵旋風の描写も、海戦での波のうねりも固唾を飲む迫力でした。
役者陣も良かったなあ。シン・ゴジラでドラマを壊したようなタレントがいなくて胸をなでおろしましたよ。もうね、中でも安藤サクラが凄い。客受けの悪い損なキャラを引き受けた神木もえらい。ベテラン吉岡や佐々木らも手堅くて安心して観られるこの幸福。
戦後の人情噺にゴジラをミックスさせるとは、時代は古くとも切り口が新しい。
不朽の名曲に乗せて新たに生み出された21世紀のゴジラ映画。65年オリジナル版に比肩する傑作が誕生したことは実に喜ばしい。 tottokoさん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-02 15:17:13)(良:2票)

56.良くも悪くも山崎映画だなぁという印象。想定外の展開はなく、最後まで予定調和。お約束の展開と漫画みたいなセリフ回し。
しかし大人でも鑑賞に堪えうる貴重なゴジラ映画。映像が良くできている。
バランスは抜群に良いし、一般受けはすると思う。まさかゴジラ映画で泣くとは思わなかったし。
ただ、ゴジラを主人公にとっての対峙すべき存在としてしか描いておらず、ゴジラとは何なのか、ゴジラの存在に対する問いかけや深堀がされていないように感じた。
やっぱり自分にとって至高のゴジラ映画はシンゴジラだ。

追記:アメリカで大ヒット中ということで、フェミポリコレ映画が量産される(フェミポリコレ要素がないと映画として世に出せなくなってきている)なか、多少ツッコミどころはありつつも、やはりこういうドストレートな人間ドラマ&アクション映画を観客は欲しているんだよなぁと感じた。特殊効果でアカデミー賞ノミネートの可能性も高いらしく、日本の映像技術がアメリカで認められたのは素直に嬉しい。 eurekaさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-30 14:24:34)(良:1票)

55.勇者・敷島が成長して魔王・ゴジラを倒す物語。盛り上げ方は上手かった。 Yoshiさん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-29 17:59:45)

54.役者への演出に力入れすぎて、ゴジラの演出がとても疎か。本土上陸からのシーンのブツ切りは呆気にとられた。どれだけCGにお金かけて凄い映像つくってもそこに虚構とはいえリアリティを感じさせ、やって来るぞ、来るぞ、来た~という怪獣映画特有の期待感を持たせる演出がなければ、ドッ白けなのです。人間ドラマに重きを置いて、ゴジラを脇に置いてもいいんですが、もっと怪獣演出に工夫ができたでしょう。ゴジラだから物つぶして、火吹くとこ、出来の良いCGで見せておけば観客は満足するだろうみたいな舐めた考えがあったのかと疑ってしまいます。この点数は全て、出演陣皆さんの頑張り(特に子役の女の子 どう考えてもスタッフが陰でツネったか、意地悪したとしか思えないぐらい見事な泣き方をします。)に捧げます。ピータージャクソン版キングコングで投稿させてもらったコメントの不安がほぼ的中した気がします。監督、もうゴジラは撮らないでください。泉下の円谷監督がお怒りです。 代書屋さん [映画館(邦画)] 5点(2023-11-28 15:45:29)(良:2票) (笑:1票)

53.《ネタバレ》 本作をゴジラ過去作やジョーズ、ジュラシックパークに例えるレビューが多くみられるが、技術系の自分にとっては「プロジェクトX」だった。

元整備兵の橘、元技術士官の野田の存在は言うに及ばず、「海神作戦」に参加した民間企業の面々はまさに戦後「技術立国日本」を支えてきた人達だ。彼らの多くは戦争体験を強く引きずっており、それをバネに戦後の日本を技術大国に押し上げて来た・・・そこには政府の主導も軍事的背景も関係なかった・・・その象徴なのだ。
特に橘は特攻機「桜花」を設計した三木忠直(三木は新幹線の車体設計にその技術を昇華させた)を髣髴させる。橘は自分が特攻機を整備し、兵士を死地に追いやったことを技術者として悔いている「戦争を引きずっている」もう一人の主人公だ。秋津や野田も詳しくは描かれないが、同じ思いだろうことは容易に推測できる。
脱出装置の存在を誰にも気づく形で示していく演出はその為だ。

それはオチではなく必然でなければならないからだ。

ゴジラを殺せたかどうかよりも「敷島が無事脱出できたかどうか」をまず問い合わせる橘・・・
「俺の戦争は終わった」
彼がこういった時、不覚にも思わず涙をこぼしてしまっていた。
本作を非凡に感じるのはその為だ。 zatoさん [映画館(邦画)] 10点(2023-11-26 15:16:35)(良:2票)

52.《ネタバレ》 GODZILLAではなくゴジラでした。
しかしながら
先が読める展開。
大石典子(浜辺美波)が生きているのが不自然で
生存する事によって
これ以降のゴジラ映画の重厚感が無くなってしまった。
映像が良かっただけに残念です。 SODOMOJOさん [映画館(邦画)] 4点(2023-11-25 17:50:09)

51.《ネタバレ》 人間ドラマ部分とゴジラのどちらが欠けても今回の作品は成立しないほど絡み合っているのが非常に良い。神木の演技は複雑な心情を緩急をつけ上手に表現していた。声にならない場面、例えば、銀座でゴジラが火を吹き敷島がビルの物陰から出てきたところ(その後の絶叫ももちろんよい)、帰港し下船した敷島に電報を渡して肩をドツくだけの澄子、病室で典子に抱きつく敷島の演技に感動。ゴジラ部分のCGは、邦画でこんなに凄い映像が見られて嬉しい驚きだった。掃海艇とゴジラの追跡劇のシーンで、ゴジラの顔のゴツゴツを流れ落ちる海水の動きまで細かく描かれていて感心。音も手を抜いていない。足音も爆発音もアニメ的ではなく実写的な音。深海魚が浮いてくる時の後ろから横から聞こえるポコポコ音、火炎放射を吐いたのち一瞬の無音の後の大爆発音(スターウォーズep.2のサイズミック・チャージ風)、劇場が震える足音の演出が印象的。セリフも邦画の割に、音割れやボソボソせず聞き取りやすく録れていたと思う。しかしながらラストの肉塊からの復活、典子の首のアザが意味深に映ったが、めでたしめでたしで本編をスッキリと終わらせ、思わせぶりな件の映像はエンドクレジット後にして欲しかった。後もう一つ、「シン・ゴジラ」もそうだったけど「この国」という言い回ししか出てこないの何故。 第一作に次ぐ奇跡の一作だと思うから、あと数回は劇場に足を運び楽しもうと思う。■2回目を鑑賞。ストーリーを知っている上でだと、初見と違ってドラマ部分が物足りなく感じた。ディスク発売時には未公開シーンなど入れて欲しい。 リンさん [映画館(邦画)] 9点(2023-11-21 16:15:03)

50.《ネタバレ》 ゴジラは“日本を襲う破壊の象徴”です。初代ゴジラは原爆。シン・ゴジラは東日本大震災。そして本作のゴジラは太平洋戦争(※書き方として東京大空襲と迷いましたが)でしょうか。
圧倒的な物量を誇るアメリカ軍を相手にした戦争は、まさにゴジラを相手に戦うようなものだったことでしょう。
最初のゴジラは軍人だけの基地に出てきました。そしてより巨大になって本土に上陸し、街を壊して人を踏み潰します。
戦争は軍人同士が海の向こうで戦うものだと思っていたのに、空襲で自分の家が焼かれ、家族が殺される。アメリカ軍の無差別爆撃とゴジラの破壊行為。両者にどんな違いがあるだろうか。

三丁目の夕日の、少し前の日本が舞台。帝国海軍も警察予備隊も無い、自衛能力のない時代の日本とゴジラの戦い。役目を終えた軍艦が呼び起こされ、日の目を見ることのなかった戦闘機が空を舞う映像は、過去のゴジラ作品のどんな秘密兵器よりもアツい展開でした。
焼け野原から徐々に復興していく東京の町並みと、少しずつ生活も安定してきて、家族になっていく敷島と典子。ようやく前を向いて生きていこうとした矢先…自分が死ぬのが怖くて特攻出来なかった敷島。彼が特攻しなかったから家族が死んだわけではないけど、戦うべきときに戦わなかった報いが、後々重くのしかかる。因果応報。終わらない戦争。
人間ドラマに重点を置いた本作、後半涙腺緩みっぱなしでした。説明が丁寧だから、展開は読めるんです。それでも涙が出てきます。ありえない最後も全然受け入れられました。エンドロールが始まっても、ほっぺが涙でベチャベチャです。想像以上に良いものを観せてもらいました。



さて。彼女に何があったのか。彼を突き飛ばした後、あの勢いで吹っ飛んだんだから、五体満足なハズはない。
街に飛び散ったゴジラの肉片には、強い放射能だけでなく、強い再生能力も有している。首筋のアレは、飛び散ったコレなんだろう。
何か不吉な未来を暗示しているようにも思えるけど、私は“マイナスを乗り越えてきた日本人”を表しているんだと思った。
どんなに傷つき、どんなに破壊されても立ち直ってきた日本。過去の被害を隠すこと無く、むしろ吸収して乗り越えてきた日本人。戦争、原爆、大地震も乗り越えた日本人は、ゴジラによる未曾有の破壊を受けても、それさえも吸収して乗り越える力があるんだ。という意味だと解釈しました。
…ただもし今後『ゴジラ・ゼロ』とか続編があるなら、解釈変わるだろうけど。 K&Kさん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-21 00:00:20)

49.《ネタバレ》 ようやく、まともに見れる日本の「ゴジラ映画」ができました。
モノクロの1作目のカリスマ的な価値と比べるのはやめまして、今回は初めてリアルな
国産モンスターパニック映画の成功例として、讃えたい。
へんな地球防衛軍とか出てきませんし、ゴジラの戦闘力も控えめで、人間側にも分があるバランス。
こういうのでイイんです。どこにも弱点が無いと、勝つために荒唐無稽な絵ばかりになる。
米軍が傍観者になり、軍隊の無い敗戦直後の日本に何ができるのか? ゴジラが強すぎないから
こその、リアルな闘いの絵になる。
人間側の物語に、敵前逃亡した特攻隊員の苦悩と、身を寄せ合った疑似家族の絆を中心に
戦後の復興期の昭和の世界観をこれまたリアルに描いていて素晴らしい。
三丁目の夕日のあの昭和ノスタルジーに存分に浸れます。
特攻から逃げた男の、名誉挽回のラストシーンは、予想通りですがコレしかないでしょう。
とにかく、今回は絵も音も迫力があり、見ごたえのある映像に大満足でした。
浜辺美波ちゃんの、昭和的女優感も素晴らしい。この時代設定の作品には打って付けでしょう。
主演の神木君が自身の境遇に打ちのめされて苦悩する役処は、以前なら吉岡秀隆氏の得意な分野ですが
今回は、ゴジラを倒す策を練る学者を演じていて、神木君に任せた様相。 これもアリでしょう。
事前に見た予告編では、ゴジラとどんな戦いになるのか、全然読めませんでしたが、「シンゴジラ」の
電車爆弾作戦とか、薬物飲ませる作戦とか、どこか滑稽な絵ずらを心配しましたが、神木君の特攻に
しびれました。クライマックスの絵として、これぞ映画の醍醐味でしょう。
リアルだリアルだと褒めちぎってますが、残念な点もいくつかありました。
熱線を吐く前に、尻尾から背びれ、トサカまで光が流れるのはいいのですが、ロボット動作みたいな
スライド動作は頂けません。急に生物感が遠くなりました。
で、その熱線の破壊力があり過ぎです。 もう少し押さえといた方が、ねえ・・。
と言うわけで、いくつか惜しい点が無い事も無く・・9点としました。 それでも二重丸ですよコレ。 グルコサミンSさん [映画館(邦画)] 9点(2023-11-19 23:40:07)(良:2票)

48.《ネタバレ》 ★太平洋戦争直後の日本にゴジラが現れるというシチュエーションは面白かった。ただ自分は直接的にヒロシマ・ナガサキでゴジラの誕生・出現となるのかと思ったんだけど、そういう流れではなかった。 ★どころかゴジラの存在の意味は劇中ではまったく語られない(放射能というワード、核爆発を思わせるゴジラの熱線、米国の核実験の映像など連想させるモチーフはちりばめられてるが)。 ★なのでゴジラは本作では核ではなく戦争そのもののメタファー(と言うには終戦直後だから随分直喩なんだけど)と思える。それを主人公らが否定する。「今度こそは人死にを出さずに克服した!」そういう物語。 ★先ほど「存在の意味は語られない」と書いたが、まあ記号的な意味での「倒すべき敵(あからさまなどこかの国でなければ)」であればゴジラでなくても何でもよかった気がする。「宇宙戦艦ヤマト」における「ガミラス帝国」みたいなもの。 ★前作シン・ゴジラが庵野監督らしくミリタリー&集団(チーム)劇(オタク方向)へ全振り、人間ドラマは皆無だったのに対し、本作はチーム・集団劇はそこそこで主人公敷島の弱さ、葛藤、ゴジラへの復讐心など(ありきたりではあるが)個人に焦点を当ててドラマとして面白かった。戦いの決着も読めはするがハッピーエンドで素直に良かったと思えた。 ★過去作、ゴジラの倒し方もいろいろあったけど、試作機「震電」の特攻で爆弾で頭吹っ飛ばされてぶっ殺されるってのもなかなかインパクトあり。 ★核兵器のような威力を持つ熱線を吐き、深海の水圧やそこからの急浮上にも耐えれる怪物が口内爆発で一撃ってのはどうかと思うが(さすがにそれで片付いてくれなきゃ物語的に困るというものの)。 ★そしてエンドタイトル直前のお決まりのシーンも「敗戦からの復興」という物語には蛇足。 ★CGはきれいだしゴジラは怖かったし、それと昔の軍艦や戦闘機が戦うというビジュアルも面白かった。シリーズ中でも良作だと思う。 wagasiさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-18 22:55:46)(良:2票)

47.戦争映画として見ればそこそこの出来だと言えたんじゃないでしょうか。ゴジラが登場することで、悪い方向へ向いてしまったように思えます。だって、戦後の日本の中を、どうやって生き抜いていくかということが主題だったのが、ゴジラが現れていきなり目的が変わってしまった。それに、登場人物の生かし方死なせ方が間違っていると思います。2作目を作りたかっただけなのかな? shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2023-11-18 22:51:16)


46.《ネタバレ》 ここで名前を出すのアレですが、僕はシン・ゴジラをゴジラ映画だとは思っていないので、それから比べるととても面白かったです。
やはり大画面で見るゴジラの勇姿、ビルや人間たちをまるでゴミのように蹂躙しながら闊歩していく姿とゴジラのテーマを大音響で聴くと胸が高鳴りますし、初代(54)のオマージュともいうべき時代設定や最終決戦など、初めは「どうなん?」と思っていましたがうまい具合にブレンドされていてよかったです。
ただ、どうしてもあと1点足すことができないのは、ゴジラの名を謳ってるのにゴジラがメインではなくどいうしても人間が主体のストーリーだから。
正直ドラマパートあと30分ほど削ってゴジラの闊歩するシーンや人間との決戦シーンを長く見たかった、というのが本音です。
クリムゾン・キングさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-17 23:27:41)(良:1票)

45. 『シン・ゴジラ』はゴジラ映画は面白いと再認識させてくれた点でうれしい作品だった。しかし、本作は単なるゴジラ映画=エンタメでは終わっていない。人間の側のドラマが時代の背景とともに描かれている素晴らしい作品だった。
 監督が同じなのでもちろん故意にだが、『永遠の0』を見た人が「あぁっ!」と思うような仕掛けもある。音楽もたいへん良い。
 見て良かった。 海牛大夫さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-17 13:45:00)

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【点数情報】

Review人数 84人
平均点数 7.50点
011.19% line
100.00% line
200.00% line
322.38% line
444.76% line
544.76% line
61214.29% line
71315.48% line
81821.43% line
91922.62% line
101113.10% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review12人
2 ストーリー評価 7.70点 Review20人
3 鑑賞後の後味 7.65点 Review20人
4 音楽評価 8.20点 Review20人
5 感泣評価 7.25点 Review20人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
視覚効果賞山崎貴受賞 
視覚効果賞渋谷紀世子受賞 

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