みんなのシネマレビュー

オブローモフの生涯より

1979年【ソ連】
ドラマ
[オブローモフノショウガイヨリ]
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監督ニキータ・ミハルコフ
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【クチコミ・感想】

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3.《ネタバレ》 私はアイ・ヴィー・シーから発売されるロシア映画が大好きな人間である。
「のんびりと優雅に過すぐうたら人生」。このジャケ裏の言葉に惹かれ早速観ることにした。
今の無気力方向の人生を歩む私自身に少なからず影響を与えるに違いないと期待した。
冒頭、美しい草原を走る5歳くらいの美少年が「ママー!」と帰宅する母親を喜びながら迎える。
その美少年が突然中年のデブオヤジに変貌し、映画の現実は過去の少年時代ではなく、その中年オヤジに焦点が定まっていく展開に暗い影を落としていく。
信頼できるのは事業に成功した幼馴染一人、恋患えど打ち明けることが出来ない美しい女性が一人。
ちょっと待てよ。今の私とはやっぱり違う。でも私もオブローモフ同様、食うに困ってはいないし、何しろパソコンだって持っている。
何が違うのだろう。
オブローモフには薄っぺらであろうともプライドがあり、実らせることが出来なかった恋愛を違う形で人生を修復させ人生を全うしている。
映画を最後まで観賞して、ほじくり返すようにして、それらを発見した。
前半のんびりスタートで、後半尻つぼみのようにナレーションで終わらせてしまう作り方は残念だったがリマスターされた当時のソ連の田園風景は絶品である。
7点だと忘れてしまいそうだから一応8点。
クロエさん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-22 05:33:12)

2.室内も多くは自然光での撮影、時には顔も見えないような暗さが停滞感につながっている。ナレーションに頼らざるを得ないところに、この原作を映画化する無理がちょっとあった。オルガの心の動きなんかもう少し丁寧にやってもらいたかったような。ま題名が『~の生涯より』となっているところに逃げが用意されてるんだけど。いい場面は、岩風呂みたいなところで述懐するあたり。またオルガの裁き、「あなたは自分の役割りを楽しんでらっしゃるんだわ」、しかもそれをすぐに認めて自責するところが哀れ。いつも「俺なんか」と考えてしまう性癖なの。何事にも自分は「ふさわしくない」と思ってしまう(あ、今思ったんだけど、これって股旅ものの主人公のタイプじゃない?)。それだけにラストのほうで自転車に手を貸していく姿が、妙に胸に迫ってしまうのだ。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-06 11:57:55)

1.20年ほど前に一度見ただけですが、印象はいまなお鮮明です。ことにロシアの森がみせる「形而上学的」とでも形容すべき深い美しさには、筆舌に尽くしがたいものがありました。たしかアメリカに亡命していたスターリンの娘がこの映画を見て、ロシアに帰国することを決意したと聞いています(その後またアメリカに戻っちゃいましたけど)。スターリンでもレーニンでもなく、オブローモフだったんですねえ。。。 バッテリさん 9点(2004-01-15 20:08:30)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 8.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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