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ミスティック・リバー

Mystic River
2003年【米・豪】 上映時間:138分
ドラマ犯罪ものミステリー刑事もの小説の映画化
[ミスティックリバー]
新規登録(2003-12-27)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2023-03-15)【TOSHI】さん
公開開始日(2004-01-10)


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監督クリント・イーストウッド
助監督ロバート・ロレンツ
演出バディ・ヴァン・ホーン(スタント・コーディネーター)
キャストショーン・ペン(男優)ジミー・マーカム
ティム・ロビンス(男優)デイブ・ボイル
ケヴィン・ベーコン(男優)ショーン・ディバイン
ローレンス・フィッシュバーン(男優)ホワイティ・パワーズ
マーシャ・ゲイ・ハーデン(女優)セレステ・ボイル
ローラ・リニー(女優)アナベス・マーカム
ケヴィン・チャップマン(男優)ヴァル・サヴェッジ
トム・グイリー(男優)ブレンダン・ハリス
エミー・ロッサム(女優)ケイティ・マーカム
スペンサー・トリート・クラーク(男優)レイ・ハリス
ケイデン・ボイド(男優)マイケル・ボイル
アリ・グレイナー(女優)イブ・ピジョン
ケヴィン・コンウェイ(男優)テオ(ノンクレジット)
イーライ・ウォラック(男優)酒屋の店主ルーニー(ノンクレジット)
山路和弘ジミー・マーカム(日本語吹き替え版)
てらそままさきデイブ・ボイル(日本語吹き替え版)
咲野俊介ショーン・ディバイン(日本語吹き替え版)
石塚運昇ホワイティ・パワーズ(日本語吹き替え版)
山像かおりアナベス・マーカム(日本語吹き替え版)
田中正彦ニック・サベッジ(日本語吹き替え版)
大塚周夫ジミーの父(日本語吹き替え版)
入野自由少年時代のジミー・マーカム(日本語吹き替え版)
小野賢章少年時代のデイヴ・ボイル(日本語吹き替え版)
中博史(日本語吹き替え版)
金尾哲夫(日本語吹き替え版)
木下浩之(日本語吹き替え版)
加瀬康之(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣(日本語吹き替え版)
原作デニス・ルヘイン〔原作〕『ミスティック・リバー』(早川書房刊)
脚本ブライアン・ヘルゲランド
音楽クリント・イーストウッド
作曲クリント・イーストウッド“Mystic River”
カイル・イーストウッド"Cozmo","Black Emerald Blues"
ジョン・フィリップ・スーザ“Semper Fidelis”(ノンクレジット)
編曲レニー・ニーハウス
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
デヴィッド・ノリス〔撮影〕(カメラ・オペレーター)
製作クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ブルース・バーマン
配給ワーナー・ブラザース
美術ヘンリー・バムステッド(プロダクション・デザイン)
リチャード・C・ゴダード
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ(編集補)
録音クリストファー・ボーイズ
ゲイリー・サマーズ
字幕翻訳菊地浩司
その他レニー・ニーハウス(指揮)
あらすじ
幼馴染のジミー、デイブ、ショーン。ある恐ろしい出来事を切欠に、幼い彼らの友情は崩れ落ち、以来それぞれに全く異なる人生を歩んで来ていた。そんなある日、ジミーの愛娘が悲惨な事件の被害者となってしまう。絶望に喘ぐジミー。今は刑事となって事件に取り組むショーン。そして、心の傷に苦しむデイブ。幼き日の忌まわしい出来事が、今また彼らを新たな悲劇に誘い込む… クリント・イーストウッド監督が鋭く描く、心の闇と人生の悲哀。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2005-10-02)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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378.夫を信じた妻と信じきれなかった妻の対比が切ない。 TERUさん [DVD(字幕)] 6点(2023-10-04 21:53:58)

377.《ネタバレ》 時を経て最近は、この~「ドラマになってないサスペンス」とゆーのが(何なら)全映画ジャンルの中でもイチバン苦手!なモノになってしまってまして、唯々「事件=人が殺される」為ダケに状況が設定されて登場人物(=被害者&加害者)が出て来て、で殺されて解決して終わる…みたいなヤツが観てても全く面白く感じられないのですね⇒ガキの時分には大好きだったのですケドも。まあ、ゆーてフィクションなんて全部そう…だとも言えるでしょーケド、ソレでも(もはや)どーにも詰まんないんだからしょーが無いジャン!とは言っておきたく。。

で、今作はその意味でゆーと、建付けとしては完璧に「ドラマになってるサスペンス」てか「ドラマ主体のサスペンス」の方ではあるのですよね。がしかし、結論的には逆に「サスペンスとしては(犯人も意外だし)面白かったケドも⇒ドラマとしては…」という感じなのでして、つーかやっぱちょっと納得いかん…!てな感じだと言いますか。ソレでも、ジミーが法の裁きを受けなかったコト自体は、多少は無理矢理にではありますが納得できないコトもねーのですよ⇒残されたセレステと息子の為でもあるのでしょーし、結果的に余りにも理不尽に殺されたケイティのコトも含めての(旧友としての)ショーンの判断でもあるのでしょう、と。

しかし、だとしても、私にはシンプルにデイヴが(また)余りにも救われな過ぎる…とゆーのがモ~辛抱ならなかったのです。そもそも、大前提となる25年前の事件つーのだって、根本的にはコレはほぼデイヴの災難=ほぼデイヴのみに関わるドラマとしてのキモだと思うのですよね。だから、ソレを前提としてる作品としての「大枠」とゆーのを考慮しても、今作は(ドラマとしては)まずは唯デイヴのモノであるべきで、なのにソレがこう終わってしまうのは(ドラマとしてはまた同様に)流石にちょっとお粗末だな…とゆーのが私の支配的な見方ではあるのですね(⇒何なら、本来どーでも好い筈のジミーとショーンのドラマで誤魔化したな貴様ら…とすら思えてしまう)。重ねて、サスペンスとしてはかなり(⇒個人的にも久し振りに存外に)面白かったな…とも思ったのですが、でも正直ムムムム…てな感じでしたすね。 Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-08-11 23:26:55)

376.《ネタバレ》 犯人捜しのサスペンスとして期待すると肩透かしを食らう。
どちらかと言えば重厚な人間ドラマ寄りの作りで、その割に緩慢に感じてしまうくらい話の筋が分かり辛い。
それでも、あまりのタイミングの悪さとすれ違いで負のスパイラルに陥ってしまう不条理に苦虫を嚙み潰す。
怒りに赴くまま復讐に走り続ける男、過去から逃げられない苦しみに怯えた男、
ただ傍観するしかない男がもしあの日立場が違っていたらと思い返してももう遅い。
自分の行った"復讐"を妻から肯定された男はひたすら"贖罪"という名の自己満足を続けるだろう。
それはまさに正義を標榜してきたアメリカそのものであり、自己責任と片付ける貧困と格差社会が強くリンクする。
スクリーンで悪人を裁いてきたイーストウッドによる自戒と諦念がそこにあった。 Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 6点(2021-08-06 21:36:20)

375.ショーンの奥さんとのやり取りは完全にいらない、ただでさえ主人公3人が子供時代から面影のない顔立ちに成長してて
登場人物の把握にもたついてるってのに、いらん設定ぶちこまないでほしい。
そもそも上映時間が2時間強と長すぎるから、意外と地上波なんかでテレビサイズに短縮すれば逆に面白くなるかも
もちろん最後のパレードはいらないし、ショーンの奥さんにいたってはこの際だから全カットして存在を抹消してしまおう。 勾玉さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-03-13 20:32:12)(良:1票)

374.《ネタバレ》 イーストウッド風のヒューマン映画。少年時代にエライ事件に遭い3人が心に傷を負ってバラバラの人生を送るも、25年の時を経て偶然が重なり出会うことになる。こういう強がるも心が病んでる役をさせたらティムロビンスは抜群に上手い。ラストに急展開を見せるが後味の悪いのなんの。ジミーは誰が見ても悪でしょう!何故お咎めなしで終わるの?ラストは納得いかないにもほどがある。 SUPISUTAさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-16 22:08:40)(良:1票)

373.《ネタバレ》 ダークイーストウッド映画の中では、一番好き。理不尽な現実。救いようのない悪の魅力。それに反する役者陣の演技合戦。素晴らしい。 にけさん [映画館(字幕)] 10点(2019-02-01 16:17:08)

372.《ネタバレ》 ピンと張り詰めた緊張感がいい。理不尽なラストも、いかにもイーストウッド風です。しかしアラが目立つというか、フィクションとはいえあまりにも都合よく偶然が重なりすぎている気がします。たまたま娘の恋人が自分にとって因縁のある男の息子。この程度ならドラマでよくありますが、たまたま娘が殺されたのと同日・同時間帯に少年性愛オヤジ殺人事件が発生し、たまたま通り魔の襲った相手が兄貴の恋人で、しかもたまたま駆け落ち前夜(意図的なのかとも思いましたが、セリフを聞く限りそうではないみたいですね)。わざわざ通報電話をかける意図も、そこから真犯人にたどり着くプロセスもいささか強引でした。ディテールまで川に流してしまったということでしょうか。(できるだけネタバレにならないように気をつけましたが、一応ネタバレ有にしておきます。) 眉山さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-11-25 10:45:27)

371.《ネタバレ》  サスペンス的に言えば、『火サス』とあんま変わらない。ですがそこに出てくる人間の描き方がエグイい。
 子供の頃に一人だけ誘拐。性的虐待を4日間にわたって受け、そのトラウマが元で精神不安定に。小児性愛者を偶然見つけ、突発的に幼少期の自分と重ねてしまい殺害。妻にそのことを告白。だけど運悪くケイティ殺しの日と重なったため、妻はケイティ殺しを疑う。結果、ケイティの父であり幼友達でもあるジミーから報復されてしまう。救いの無い話。デイブが悲惨すぎて、後味は悪いです。
 ジミー、デイブ、ショーン。自分が誰と重ねあってしまうかで評価が分かれてしまいそうな本作。私はデイブ。だから良い映画だったとは言い難いです。
 それにしてもショーン(ケヴィン・ベーコン)と奥さんのエピソード、これって必要だったんでしょうか。ショーンが奥さんからの電話を受けるたび、いちいちストーリーが止まる感じがします。で、その奥さんが事件や過去のエピソードとつながってくるわけでもありません。メインのストーリーが完璧なだけに、無言電話がジャマで仕方がなかったです。
 また、事件の犯人は映画だから許されるような人物で、意外性があるのですが、動機が突発的なものっていうのは、オチとしていささか弱い気がします。いや、銃社会としてリアリティを感じさせるようなオチではありますが・・・
 この作品は子供の頃から立場が違う3人の物語がメイン。その一方でミステリー要素が強く、犯人も全然わからないので、サスペンスとしても面白い。デイブのミスリードが効いていて、映画の緊迫感を増しています。ドラマとしても刑事サスペンスとしても緊張感のある良作。ですがオチが弱いのと後味が悪すぎるのがちょっと残念ですね。
 映画としては◎ですが、好みとしては△といったところでしょう。評価しづらい作品です。 たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-12 13:04:42)(良:3票)

370.《ネタバレ》 人間の汚さというか、世の中の不条理を叩きつけてくる。
雰囲気が落ち着いた正統派の推理モノは頭を使うし、片時も目が離せない。物語が進むにつれ、真の犯人像を考えすぎてしまって結局間違えてしまい、結局最初の自分の直感が正しかったというパターンで楽しめた。
幼馴染3人の役柄も完全に板についている感じで、特にティム・ロビンスの弱々しくも狂気を感じさせる感はすごく自然で良かった。 カジノ愛さん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-13 19:59:53)

369.《ネタバレ》 「かつての友情が、時の流れと共に破綻する無情」というと陳腐にまとめてしまうだろうか。
グラントリノにも通じるけど、クリントンイーストウッドの作風として
世の無常感、人生の結末をテーマにした作品が多い気がする。人間ドラマよりのサスペンス。 Donatelloさん [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:02:51)

368.《ネタバレ》 物語の売りである25年前の事件と共通するのが貧乏くじをひいてしまう件というのに肩すかしを食う。デイブがチンピラ兄弟と共に車で去る場面以降の胸糞悪さの加速感に比例して血圧が上がってゆく。ジミー嫁の戯言(監督の主張なのか?)にも増して許し難いのがショーン刑事(ケヴィン・ベーコンの渋さに見惚れてたのに)で活字に出来ない罵詈雑言を要約。

「何故ジミーの罪を見逃して手錠をかけないのか、川に沈んでいるデイブを一刻も早く引き揚げなさい。刑事の仕事をしなさい。何がミスティック・リバーだ」 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 2点(2017-03-25 17:18:57)

367.人間ドラマとして完成度高くよく出来た映画。
娘を殺した犯人とは...サスペンスな展開からいつからか歯車が狂い最悪の結末へ。十字架を背負う男3人の苦悩、怒り、後悔が重く包み込みこまれる。なんといっても役者の演技力は最高に光った。
イーストウッドには敬服します。 mighty guardさん [映画館(字幕)] 7点(2016-10-13 09:26:05)

366.《ネタバレ》 遊んでいた三人の少年のうち、デイブ一人だけが児童性愛者に連れ去られて被害に遭う。他の誰かが連れ去られていたら――
結局、デイブはこのトラウマが原因となる事件を起こし、誤解から旧友に殺されるという悲惨な末路。でも、ジミーに問い詰められたとき、自分はやってないのに嘘の自白をしちゃダメ。冤罪事件でよく言われていることだけど、やってもいないことを認めてしまうものなのか。
最初の性暴行犯の罪の大きさをジワジワと突きつけられる思い。刑事のショーンは真相を知ってもジミーを追い詰めることはしない。とことん浮かばれないのはデイブ。
ジミーの妻はジミーの殺人を肯定し、間違いではなかったと正当化する。女の怖さ、家族さえよければいいとの身勝手さに嫌悪感が走る。

久しぶりに再鑑賞してみると、すごい消化不良感。
ミステリアスな展開と絡み合う人間模様に引き込まれるのだけれど、タネ明かしがしっくりこないし、伏線も回収しきれずに取り散らかった印象。
ショーンと奥さんの意味不明のやり取りは完全に浮いていて邪魔なだけ。
事件の真相も都合の良い偶然が重なりすぎて、拍子抜けでがっかり。
今まで見たイーストウッド監督作品はわかりやすくまとまったものが多かったが、これは無駄が多くて整理しきれず都合が良すぎる印象。
緊張感があって傑作になりうる作品だったのに残念。 飛鳥さん [DVD(吹替)] 6点(2016-07-31 23:15:56)

365.《ネタバレ》 以前、この映画を見てから、その後「リバー」と名前が付いた作品を見るのをためらってしまうようになった。また、見てみたが、やっぱり後味が悪い。 山椒の実さん [地上波(吹替)] 5点(2015-11-16 00:49:59)

364.《ネタバレ》 多くの痛み、犠牲の上に人は生きていることを極めて、引き延ばした映画ではなかろうか。自己肯定こそが人生だ。犠牲を忘れず、感謝するのが人の生きる道だ。そうだろう。別に、人殺しや、動物殺しを擁護する気はさらさらないが、下した決断にいかに自分に落とし前をつけるのか。反省するのか。なら、するなと言いたい。たとえ、捕まってブタ箱にぶち込まれて法で裁かれるのは然るべきことだが、自分の犯した罪に自分自身は胸を張るべきだと思う。
毎度のことですが、やはりイーストウッドの照明は末恐ろしいほど、神がかっていますね。 うーさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-08-12 12:51:31)

363.《ネタバレ》 ラスト30分の畳み掛けを見るだけでもこの“復讐”の物語は傑作だという確信しか俺は持てないのです。

「チェンジリング」の母親の赤い唇、「ミスティック・リバー」の男に情報を提供する謎の女の赤い唇。

町、家々、男二人の談笑、路上でホッケー、セメントに刻まれる名前・・・楽しく遊んでいた子供たちを引き裂く謎の男。 
子供たちに立ち退くように言い、屋根を叩き、乗るように強制する。後ろに座っている男が座席の少年に不気味な笑みを送る。
友人二人は見守るしかなかった。何も出来なかった悔しさ。セメントに刻まれた名前だけが真実として残る。それを成長した“子供”が再び目撃し、思い出す。このファースト・シーン。
漆黒の闇、密室、森、不協和音、逃げる子供、文字が刻まれたまま固まるセメント、時間経過。

時を超えて同じベランダで語り合う2人。
煙草に火をつけようとした時、話しかけられて火をつけ損なう。椅子に腰かけ、男二人で語らい合い、心情を打ち明け、静かに泣く。
大の男が度々泣くのだ。そこには人間の弱さ、脆さも刻まれている。

車に女が入ってきた瞬間に不意に手が、イタズラをする彼氏、それがあんな事になるなんて・・・。

バーのカウンターの上で踊りだす女 洗礼と事件の対比、受け入れたくない娘との“再会”。

いきなり負傷して帰ってくる夫は女に泣きつく。女はそれを優しく迎え入れる。
いやいや怪我してんのに情事に入ろうとするなwww旦那を殺す気かwww
その夫が、後に泣く妻を優しく抱き留める。

地道な聞き取り調査、現場に踏み入ろうとする人々、父親のどうしようもない嘆き。

電話の向こうにいる赤い唇の女。その次は“影”で、観客だけにその存在が予告される。

残された写真の数々、雨が降る外、暗い部屋の中で激しく移動、亡き者の前で苦悩し、服を捧げ“仇討”を誓う。それが取り返しのつかない“過ち”だったとしても。家族を思うが故の狂気、暴走の悲劇。

バーの酒。既に注がれたグラスが幾つもあるのは男を酔い“潰す”事が決まっているから。4人目が来てから空気が変わる。

このラスト30分の加速の素晴らしさ。
少年たちの方も決着がつく。屋根に隠されたもの、少年たちを待伏せる者、ドアがいつ開いて他者が入ってくるのかという緊張。
闇の中で炸裂する暴力の恐怖、ナイフの切っ先の鈍い光。
二つの現場が交錯し、カットが徐々に短くなっていき、複数の視点が一つに収束していく事でより緊張を高める。
拳銃の閃光が曇り空の朝へと移る・・・過ちを犯してしまった男の心は晴れない。髪を乱してうなだれる。
再び現れる赤い唇の女は何を語るのだろう。

友人とはいえ、事情はどうあれ、それを黙って見過ごすしかない男のやり切れなさも何ともいえない。

すべてが終わった後の情事、海、パレード・・・「俺は忘れないからな」と指の“銃”で男を指す者の視線の冷たさ。それを甘んじて受け入れる男の表情。
後の「グラン・トリノ」では、その指の“銃”がすべての決着を付ける引き金になる。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-07 15:41:36)

362.《ネタバレ》 一言で表わすなら「不条理な映画」ですね。一人の少女の死を巡って展開する話に、グイグイと引き込まれました。そして、刑事役のケビン・ベーコンがむちゃくちゃかっこよかった! この映画が好きな方には、作風が本当によく似ている、ヒュー・ジャックマン主演の「プリズナーズ」をおすすめします。 たけたんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-10 11:20:40)

361.重厚そうに見えてあまり中身のない映画。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 2点(2014-10-04 12:05:01)

360.後味の悪さは強烈です。世の中の理不尽さがテーマならよく伝わります。出来のいい映画だと思います。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-01 19:59:20)

359.《ネタバレ》 「不幸になるのは弱いせいだ。強さこそが正義なのだ」。
過去のトラウマから抜け出せなかったデイブと、不安と恐怖からジミーに助けを求めたその妻は弱者の象徴だ。
ジミーは愛する者の死に立ち会えなかった・愛する者を殺された怒りを自らの力を持って相手に制裁を加えるという形で解決する。ジミーの妻はそれを正しいと肯定し、町を支配しろと言う。強者の論理だ。
メインキャスト3人の関係は幼い頃から変わらない。
リーダーのジミー、追従者のショーン、貧乏くじを引くデイブ。
デイブが連れ去られるきっかけのイタズラも、強盗も、そしてデイブ殺しもジミーは自分の落ち度からは目をそらし、タフに生きていこうとする。
1度目の殺しの理由は単なる「裏切りへの報復」だった。自分の娘が殺されても尚、その怒りと苦しみは到底送金等で贖えるものではないと気付くこともない。
だから2度目の殺人も平気で犯す。
ラストのパレードのシーンで、哀れに日陰から息子を呼び続けるデイブの妻と、光の中、不遜な顔でそれを見下ろすジミーの妻、そして傍観者ショーンの何も知らない幸せそうな妻の姿が象徴的だ。
正義よりも、倫理よりも、強さがそれに勝るのだ、と。
この映画は「それをどう思うか」と観客につきつけているように思えてならない。
公開がアメリカ同時多発テロの2年後なのは偶然なのだろうか。
しかしこれもこの映画の見方の一つに過ぎず、この作品をそう一面的に切り取ることは出来ないだろうと思う。 猫の足跡さん [地上波(字幕)] 8点(2014-07-14 18:31:05)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 378人
平均点数 6.34点
020.53% line
110.26% line
282.12% line
3266.88% line
4236.08% line
54511.90% line
69424.87% line
77720.37% line
85715.08% line
9256.61% line
10205.29% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.41点 Review31人
2 ストーリー評価 6.71点 Review49人
3 鑑賞後の後味 4.67点 Review49人
4 音楽評価 6.22点 Review40人
5 感泣評価 4.67点 Review31人

【アカデミー賞 情報】

2003年 76回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ショーン・ペン受賞 
助演男優賞ティム・ロビンス受賞 
助演女優賞マーシャ・ゲイ・ハーデン候補(ノミネート) 
監督賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 
脚色賞ブライアン・ヘルゲランド候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2003年 61回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ショーン・ペン受賞 
助演男優賞ティム・ロビンス受賞 
監督賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 
脚本賞ブライアン・ヘルゲランド候補(ノミネート) 

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