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ダブル・ビジョン

雙瞳/DOUBLE VISION
2002年【香・台湾・米】
ホラーサスペンスミステリー
[ダブル・ビジョン]
新規登録(2003-12-28)【シネマレビュー管理人】さん

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キャストレオン・カーファイ(男優)ホアン・ホートー刑事
デヴィッド・モース(男優)ケビン・リクター捜査官
あらすじ
台湾のある産婦人科、帝王切開の末、双子の女児が取り上げられた。しかし、姉の方は死産だった… 時が過ぎ、台北では謎の連続殺人事件が続発していた。水気の無い室内での溺死、火の気の無い室内での焼死… そして鼻腔に残る正体不明のカビ。 台湾警察はFBIに捜査協力を依頼、ひとりのプロファイラーが派遣される。そして、必死の捜査の結果、ある宗教団体の姿が浮かんでくる。しかも、その背後には… 近代的な街並みを背景にオカルト的サスペンスが展開される。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2005-04-02)
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【クチコミ・感想】

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15.《ネタバレ》 1000年前の道教の予言がもとで現代に起きた連続殺人事件を、台北市の刑事とFBIの捜査官が協力して解明していくミステリー調のホラーである。
全体的に陰鬱で不穏な劇中世界ができており、一応は21世紀なので大企業のオフィスなどはそれなりに現代的だが、特に警察署内が日本でいえば昭和の刑事物のようで20世紀色が濃厚に見える。若干くどい感じの背景音楽が流れるのも古風な印象を出している。
ホラー要素としては、不気味な死に方が連続するのは予告の通りだが、そのほか突然の壮絶な殺し合いもあったりして驚かされた。また「双瞳」というものの見せ方はうまくできている。

謎解き部分は実はよくわからなかったが、主人公も犠牲者になるのかと思わせておいて、実は別の役割だったという意外な展開だったらしい(よくわからない)。永遠の命を求めていた真犯人は、最終的には主人公のせいで目的を達せられなかったのだろうと思うが(よくわからない)、実はそのことも含めて予告されていたと思えばいいか(よくわからない)。また同時並行で主人公の家族物語が展開し、これもすっきり納得はできなかったが、ラストはしみじみした印象で悪くなかった。
また個人的に面白かったのが主人公とアメリカ人の異文化交流だった。自分としては「レッドブル」(1988)を思い出したが、人物の関係性は当然違っており、この映画では科学捜査と俗信の対比を見せる形になっている。御守りなら日本の警察にもありそうだが、本来は赤い守り袋でなければならないらしい。「アメリカにも悪霊…」「科学捜査は…」「長年FBIで働いてれば…」には笑った(共感した)。
そういった感覚のギャップを含めてコミカルな場面が実は結構あり、これは日本でいえば呪怨シリーズのようなものかも知れない。笑わそうとする意図を前面に出さず、真面目な顔で可笑しいことを言ってみせる印象なのは結構好きだ。ただ「ママに感謝」がわかりにくく、終盤ではこれが主人公の妻に向けた言葉になっていたらしいが意味不明瞭なのは残念だった。現地の言葉は全く知らないが謝謝你媽と言ったのか。

出演者については主人公役が香港、他は台湾の役者のようである。怪しい少女役は林涵Hannah Linという人で、当時本当に17歳くらい(16歳?)だったらしいがなかなかの迫力を出していた。また個人的にはショートヘアの監察医や主人公の妻が(年齢はともかく)なかなか可愛い感じで好きだ。 かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 6点(2021-04-24 11:29:19)

14.《ネタバレ》  ミステリー要素の強いホラーであり、サスペンス。
 幽霊ものかと思ったけれど、違いますね。幻覚ものは何でもアリになってしまいがちなので好きではありませんが、これは許容範囲。
 オチは微妙。今まで一度も出てきていなかった重病の少女が真犯人と言われてもピンと来ません。
 それまで面識のなかった少女と主人公刑事。なのに、少女から『先に行ってるわ。ついてきて』と言われて、なぜかいっしょに死んでしまう主人公。まるで意味がわかりません。
 そんなオチはともかく、主人公の家族とその過去のエピソードが大分興味をひかれますね。そして家族の行く末。はたしてこの家族はまたもとの仲の良い家族に戻れるのでしょうか。いえいえ、バッドエンドです。心は再び一つになれたのかもしれんけど、死んじゃったら元も子もないじゃん!
 とゆーわけで、結末には異議アリです。
 でもちょっと泣いちゃったんですよね。離婚まで考えていたのに、死別のシーンで号泣する妻。なくした声を発する娘。こんなサスペンスホラーで泣くことになるとは思いませんでしたが、それくらいドラマ性があって面白い。
 生々しい殺害描写やバトルロワイアル的要素もあって、娯楽映画としても楽しめます。デヴィッド・モースとのバディもの的なノリも楽しい。
 じゃあ良い映画じゃん、って感じもしますが、何でもかんでも取り入れすぎちゃって、バランスを欠いている気もします。若干ごった煮の雰囲気があるわけです。グロイ描写もありますし、人によっては全く受け付けない作品でしょうね。
 個人的には好きな作品です。ただ、ラストはハッピーエンドが良かったですね。
 
  たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 15:41:46)

13.《ネタバレ》 道教なんて全然知らない自分がこのストーリーの不気味さは分かった。でも、キリスト教を背景としたホラーになるといつもどこか歯痒い。日本にも目立たないかたちで文化に道教の影響があるのかな。 Mazelo Nostraさん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-17 15:41:28)

12.バトルシーンは直視できないほどエグかった。なんか本屋に原作本が並んでた気がする。日本人の原作だったような気がする。そこそこ有名な白人俳優が一人出たことで立体感が生まれたように思う。香港にいるモース。私の頭の中ではグリーンマイルの刑務所からいきなり香港。しかも出演シーン短いし。軸となる宗教的なストーリーが最後までよくわからなかったので、ヒマなとき見直してみたいが、そのころまでツタヤにあるかしら。ダブった瞳というのは確かにかなりおぞましいかな。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-29 20:24:44)

11.《ネタバレ》 アジアンホラーはあまり見ないが、B級感もなく、エクソシスト等のような米系キリスト教系の大きなテーマというわけでもなく、映像や音でいわゆる「オドカシ」をかけるホラーでもなく、自分にはちょうどいいハマりぐあいで、結構楽しめた。従来から香港映画系のわざとらしい立ち振るまいをする役者も少なく(何人かはいたが・・・)、「アジアの神秘」と「アメリカの科学」を対比させつつ、洗練された仕上がりではなかろうか?確かに、エンディングに向けては、意味不明となるところもあり(アジア映画らしいが・・・)、無理やりなところもあったとは思うが、全体的な雰囲気良く、後味も悪くないモダンホラー映画である。 ぼぎーさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-28 14:27:04)(良:1票)

10.スピード感のある展開がいいですね。アイディアも面白い。最大の見せ場の「死闘ぶり」(?)は賛否両論でしょう。ただし、主人公の刑事についてのエピソードとの関係性が今ひとつかも。どっちつかずになっているような気がします。彼が人間としての温かみを取り戻していくという部分に力を入れて、別の角度から仕上げた方が良かったんじゃないかという気がしてなりません。あるいはその反対に、オカルト一色に仕上げるとか?ちょっと欲張ってしまいましたかね? タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-02 01:56:13)(良:1票)

9.犯人のトリック?には驚かされましたな。でも結構、楽しめた。 真尋さん 8点(2004-12-22 10:49:47)

8.《ネタバレ》 科学的のまま終わった方が面白かったかも。宗教を信じて呪いをかけたけど実は全部科学で証明できるようなことがよかった・・・少女の存在も力もよくわからなかったし、どうして少女が死ぬと警察官も死んだ(死んでないけど)んだろう・・・最後だけ納得いかなかったがFBIが死亡したあたりまでは面白かったので6点。 タガさん 6点(2004-09-10 01:52:17)

7.デビッドモースが唯一かな。中国系のその他大勢の役者は、演技が臭いんだよね。雰囲気はよさそげのところもあるんだけど、まとめきれていないのもねえ。勿体ないね。 tantanさん 5点(2004-08-26 22:51:37)


6.ストーリー展開は意外性があり、驚く場面が多かった。しかし全体としては消化不良の感あり。謎が謎のままで終わってしまい、満足感は今ひとつ。 いわぞーさん 5点(2004-08-21 09:46:42)

5.貶しながら観れるタイプのイケてない中国製B級サイコホラー映画を借りたつもりが、アメリカが介入していた上に、地味に映像は洗練されているし、道教の宗教思想云々をベースにした複雑な展開も予想外だし、選択を失敗したことに気付いた。でも確かにその宗教性が妙に高尚な雰囲気を醸し出すものの、深みやメッセージ性は感じないし、余計な展開の付加が多いような気がした。各所で意味ありげな雰囲気を作っておきながら、置き去りにされたままのエピソードもいくつかある感じ。まとめると、私の中でそのイメージが二転三転しながらも、結局はあんまり面白くなかったな、という感想。 ひのとさん 4点(2004-07-02 18:38:19)

4.期待してなかっただけに、意外に面白かったですね。老荘によって始まった道教っていうのは、基本的に隠遁生活と仙人になることが目的だったわけだけれど、そのオカルト的な面が強調されて神仙思想が一人歩きしてしまったのが、本作のような道教の描き方をしてしまうんでしょうね。実際の道教は本質的には無害なもんです(笑)。ところで、映画の内容ですが、連続殺人の異常さもなかなか好かったし、「セルピコ」のような、過去に曰くありげな主人公の警察官も好演でした。議員の愛人問題なんて実際に台湾であったことだし、そういう点ではけっこうリアルさを追求もしているんでしょうね。犯人が何者だったのか、なぜそういうことをしたのか、という問題は、映画の最重要課題なのですが、その辺がいろいろな解釈のできる描写になっているので、納得できない人もいるのでしょう。家族愛のドラマと考えれば、2年間ことばを失った娘と、離婚を考えていた妻が、大きな鍵を握っていたという解釈ができますよね。主人公の涙は感謝と謝罪のしるしであったのだろうかとも。ところで、デビッド・モースは太っちゃったね。 オオカミさん 7点(2004-03-11 08:21:30)

3.《ネタバレ》 最初のうちは謎めいていてこれをどう解き明かすのかなー、と期待していましたが消化不良。
デビット・モースが死んでからの展開で評価が分かれると思う。
新井さん 5点(2004-02-26 17:47:46)

2.なんとも煮え切らない。不老不死がどうのっていうことで色々事件が起こるけど、結局のところ意味がよくわからない。オチも謎。もうちょっと全体的に、理屈でわかるようにしてほしかったかも。こういう映画に理屈を求めるほうがおかしいのかもしれないが。 アンソニーさん 4点(2004-01-23 15:41:42)

1.導入は神秘的で期待したんだけど、オチの少女の存在感が少し弱いかなと。少し宗教色あるのはスパイスになっていたけれど、アジア映画では珍しい切り口かなと思った。 SHUさん 5点(2004-01-12 19:50:31)

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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 5.80点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
4213.33% line
5533.33% line
6320.00% line
7426.67% line
816.67% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 3.00点 Review1人
5 感泣評価 1.00点 Review1人

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