みんなのシネマレビュー

周遊する蒸気船

STEAMBOAT ROUND THE BEND
1935年【米】
ドラマラブストーリーコメディモノクロ映画
[シュウユウスルジョウキセン]
新規登録(2004-02-11)【--------】さん
タイトル情報更新(2004-02-17)【--------】さん


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監督ジョン・フォード
キャストウィル・ロジャース〔1879年生〕(男優)ドグ
ジョン・マクガイア〔1910年生〕(男優)デューク
ユージン・パレット(男優)保安官
バートン・チャーチル(男優)新生モーゼ
フランシス・フォード(男優)
ステピン・フェチット(男優)
アン・シャーリー(女優)フリーティ
原作ベン・ルシアン・バーマン
脚本ダドリー・ニコルズ
ラマー・トロッティ
音楽サミュエル・ケイリン
撮影ジョージ・シュナイダーマン
製作ソル・M・ワーツェル
美術ウィリアム・ダーリング
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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4.アン・シャーリーを連れ戻しに来た男たちを、「甥の嫁は渡さん。」と撃退し、
粗末な身なりの彼女に妹の形見のドレスをプレゼントするウィル・ロジャース。

口の悪い彼に反発していた彼女も、その一件を境にいっぺんに彼を大好きに
なってしまう。

彼の右頬にキスし、もらったドレスを大事そうに抱きかかえる彼女の仕草の
何と可憐なことか。

その心変わりを大いに納得させる彼女の素直な瞳が美しい。

絞首刑判決となり護送されるジョン・マクガイアとの別れの際、
駅の丸柱に寄り掛かって悲しむ
彼女の左手の薬指にはめられた指輪をさりげなく映し出すカメラは、
その表情以上に彼女の心情を語る。

偉人の蝋人形を窯にくべていく、といったアナーキーな賑やかさの一方で
ヒロインの心情を繊細に演出する細部の気遣いが尚のこと光る。

文句のない傑作だが、ダン・フォードの『ジョン・フォード伝』によると、
就任間もないダリル・ザナックが、すでに完成していた本作の「編集にハサミ
を入れてテンポを速め、野放図な所作が見受けられるギャグシーンのあれこれ
を切り捨てた」らしい。

確かに映画は展開が早く、グリフィス的救出と大団円後の
後日談などはわずかに2ショットだ。
現在の主流シネコン映画とは真逆の潔く鮮やかな〆具合の現行版も悪くないが、
本来のいわゆる「ディレクターズ・カット版」はどんなものだったのか。
興味はつきない。

「脇道にそれたり、道草を食って筋に関係ない何かに焦点を合せたり、そんな
類のことを軽くやるのが好きだった」(ナナリー・ジョンソン)
それがJ・フォード作品の魅力なのだから。


ユーカラさん [DVD(字幕)] 10点(2014-09-06 15:33:49)

3.《ネタバレ》 再見。
蒸気船が何隻も大河を走る光景は展開の速い活劇「侠骨カービー」でも描かれていたが、本作はその蒸気船をメインにして発展させた作品。
バスター・キートン「蒸気船」と唯一張り合える蒸気船映画の傑作だ。俺が一番好きなジョン・フォードの、最高傑作の一つ。

全編テンポ良く進みユーモア満載で退屈しない。冒頭のやり取りからして楽しませてくれる。
ミシシッピー川を走る一隻の蒸気船。水車のような外輪を勢いよく回し、煙を噴き上げながらのどかな自然の中を走っていく。
甲板の上でインチキ臭い神父が黒人に看板を担がせ説教を垂れ、酔いどれからリレー形式で酒を取り上げる。その裏で商人が「健康に良いぞ」と酒を売りさばいてんだから可笑しい。
この「ポカホンタス」が本当に助けてくれるんだからまた面白い。所々西部劇からアイデアを持ってきたかのようなアクションが楽しい。

汽笛を景気よく鳴らす挨拶、神父に誓った筈の男は昔馴染みに会った途端にまた酒をグビグビ飲みだす。

辿り着いた船はボロボロで中は鶏小屋状態。それが時と共に川を突っ走る蒸気船に、老いぼれは船長に、アバズレは美しい操舵手となって“蘇る”。

立証は叔父さんに任せろ、可愛い甥と惚れちまった女のためならゴロツキどもが押し寄せて来ようが守り抜いてやる。石を窓にぶん投げて起こした保安官も、鍵を投げつけて渡すようないい加減なデブかと思いきや、慰めに蝋人形館を案内したり、罪人だろうが関係なく結婚を祝ってやり、絞首台でギリギリまで粘ってくれる仕事人だった。

テーブルクロスのスカートと着のみ着のままで連れてこられ顔の強張ったワケ有り娘、フォークを突き立てるくらい気を強く張っていた理由が突如雪崩れ込み、平手打ちを浴びせ、左手で掴んだ包丁を受け渡し、さっきまでアバズレ呼ばわりしていた男が彼女を庇うようになっていく。靴なんぞ駄賃代わりに置いてけ!ついでにケツもブッ叩いてやる!あの靴はいつあそこに置かれたのだろうか。

事情を知ったら気前よく家族の形見のドレスをプレゼントしてくれる優しさ。伯父さんの心とベーコンを焦がすような頬への口づけ。
アン・シャーリーがどんどん可愛くなっていく姿がたまらない。帽子を被り船乗りの服とドレスを合わせたような衣装をまとったり、繋ぎのような恰好をしたり可愛らしい。

甥を助けるための資金源獲得、鯨の中から助けられるバンジョー奏者との出遭い。名前を与えるのは船員として歓迎するため。
ステピン・フェチットは本作と「プリースト判事」「太陽は光り輝く(コレも蒸気船と馬が登場)」でコメディリリーフとして、「世界は進む」では兵士として登場。黒人俳優の活躍の場を拡げた名優の一人だ。
彼等の活躍が同じフォードはウディ・ストロードの存在が輝る「リバティ・バランスを射った男」「バファロー大隊」へと繋がっていく。

酔っぱらいながらペンキを塗りまくり、鉄格子を挟んだノコギリの演奏、二人だけが分かち合う口づけ、操船訓練、“挨拶”に夢中で巨大な舵が勢いよくまわり、船で店を開いたら閉店させる勢いで武装して押し寄せるお客様方、それを黙らせる“ジェシー・ジェイムズ”たちの拳銃と銃声。押し寄せた人々まで蝋人形のように固まってしまう。精気の無い白人人形と不気味な笑みを浮かべる黒人人形のあからさまな完成度の差に爆笑。

そして刑務所だろうが船内だろうが黒人も白人も何処の誰だろうが関係ない、たった一人の人間を救うため一丸となり川を突き進む裁判の証人探しと蒸気船レースへ!

半ば巻き込まれる形で参加、船と命が賭かった勝負、大砲の発射を合図に一斉に汽笛を鳴らし走り始める船、船、船!ゆったりしているようでジリジリと追い続けるチェイス、何が何でも先頭に立たなきゃならない時間との、船との追っかけこ。
船を追って馬も駆け抜け、群衆の中に証人見つけりゃ投げ縄でとっ捕まえ搔っ攫い、燃料が無えなら家具も甲板も船もブッ壊してそれをくべ、蝋人形も酒も放り込んじまえ!
船はまた作ればいい。だが命はたった一つ、死んだら何にもならねえ。卑怯者と罵られようが知ったことか、それがどうした、信じて待ち続けてくれる者のためなら手段なんぞ選んでいる暇はねえぜ。

括りつけられるロープ、蝋人形とはいえナポレオンも女王もジョージ・ワシントン大統領もみんなヒャッハー!だがやめろー俺は人形じゃねえっー!
大量の「ポカホンタス」をリレーで投げ入れまくりヴォイラーは激しく揺れて火炎を、煙突から黒い爆炎を吹き出し、でも一本くらい取っといて、トロフィーなんぞいらん裁判所まで連れて行け、扉が開いた瞬間に“騎兵隊”さながらに駆けつける馬車馬! すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-21 14:39:51)

2.《ネタバレ》 自首するも正当防衛が認められず死刑判決が出てしまう。理不尽であろうとも罪に対する罰を受けねばならないという骨太さと、他者への深い慈愛。監督の価値観がクスクス笑いから大爆笑が止まらないハチャメチャな展開でもって描かれている傑作。結末の爽快感が心地良い。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 01:03:40)(良:1票)

1.《ネタバレ》 ジョン・フォード監督と言えば西部劇、アクションの監督というのが一般的な考え、意見であろうが、そんな中でこうもまた笑えてホロリとする喜劇を撮っているというのには驚かされる。死刑宣告を受けて絶望の中にいる甥っ子に対して何とか生きる望み、夢を託そう!何か楽しいことを見つけてあげようではないか!という船長の心意気、優しさ、インチキ臭いやりとりで汽船レースを優勝してしまうという何ともこれまたハチャメチャさの中に肉親への愛情が感じられる。ジョン・フォード監督作品の中ではけして、傑作という部類には入らないかもしれないが、作品全体を包むユーモアと優しさにジョン・フォード監督の人間味を感じ、こういう映画もまた撮れるそんなジョン・フォード監督が私は好きでたまらない。 青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-11-20 23:00:35)(良:3票)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 9.25点
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300.00% line
400.00% line
500.00% line
600.00% line
700.00% line
8125.00% line
9125.00% line
10250.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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