みんなのシネマレビュー

麻雀放浪記

1984年【日】 上映時間:109分
ドラマモノクロ映画小説の映画化
[マージャンホウロウキ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-10-17)【イニシャルK】さん


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監督和田誠
キャスト真田広之(男優)
大竹しのぶ(女優)まゆみ
加賀まりこ(女優)ママ
内藤陳(男優)おりん
笹野高史(男優)鈴木
加藤健一(男優)ゼゲンの達
高品格(男優)出目徳
鹿内孝(男優)テディ
天本英世(男優)はちまき
鹿賀丈史(男優)ドサ健
名古屋章(男優)上州虎
木村修(男優)設計士
須賀良(男優)眼鏡の男
原作阿佐田哲也「麻雀放浪記」
脚本和田誠
澤井信一郎
音楽高桑忠男(音楽プロデューサー)
石川光(音楽プロデューサー)
主題歌岡晴夫「東京の花売娘」
撮影安藤庄平
製作角川春樹
東映
角川春樹事務所
配給東映
KADOKAWA(2021年リバイバル)
美術中村州志
編集西東清明
照明梅谷茂
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【クチコミ・感想】

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86.《ネタバレ》 少年のころ、初めてこの映画を見た。麻雀をほんの少し知ってて、単語としての「リュウハ」やチューレンの形など知らなくともかなり面白い映画だった。
令和になって折しも麻雀ブームが到来し、今また鑑賞してみて、評価はさらに上がった。
いきなり冒頭のクレジットで驚いた。特撮:成田亨!ウルトラマンの美術監督としてのイメージ一色な成田亨氏が関わっていたのか。
敗戦後の焼野原の東京をカメラが新撮。ミニチュアセットの出来はもちろんいいのだが、カラーだったらもっとチャチに見えてしまったかもしれない。
ノスタルジー効果だけでなく予算にも優しいナイスなモノクロの選択に思える。
有名な勝鬨橋をバックに坊や哲とオックスクラブのママが歩きながら会話するシーンは勝鬨橋のミニチュア映像にクロマキー合成するために、その場歩きをしながらの演技だったらしい。
いわれて見れば若干ぎこちないが、そういう工夫は好きだし、面白いポイントになってくる。演者さんは大変だったろうけど、良き思い出になってることだろう。
やりすぎなぐらい敗戦直後のGHQ統治下における風景が見られるが、間違いなくブラックジョークだろうと思う。
誰もギブミーチョコレートとDDT散布のシーンをひとくくりにまとめて捌いてしまうなどというふざけたシーンを冗談じゃなくやりたがるはずがない。
むしろ滑稽なシーンに仕立てているよう見せて実のところそのまんま滑稽で哀れな歴史だったという皮肉がこめられているのかもしれない。
出目徳が死の間際にツモ和了った九蓮宝燈は非常に和了りが難しい、和了ったら死ぬとまで言われている幻の役満。
麻雀好きならそれを知らぬ者はなく、「だからか!」と思わず声を出してしまうシーンだ。
出目徳の遺体の、一度見たら忘れられないシーン。二回目以降の鑑賞では、決戦の朝(?)出発時に妻が水たまりに砂を入れているところを見ると、「これが明朝・・・」とわかっているのでジワジワくる。
結局水たまり埋まってねーじゃん!とも思うのだが。 うまシネマさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-03-26 13:15:01)

85.麻雀を知らなくても楽しめるけど、知っていれば、よりもっと深く楽しめるという映画。和田誠さんという方は、自分がそもそも映画好きになった上では欠かせない大いなる指針となった恩ある方。映画に関する書籍で、人生で一番最初に購入したのは「ロードショー」とかのファン雑誌を除けば、和田氏と山田宏一氏の対談集「たかが映画じゃないか」(文庫本版)。ああ、こういう風な映画の観方もあるんだと、両氏の嫌みのない映画通っぶりにひたすら感心しきりで。昔の映画を積極的に観るようになったのも、和田さんの影響。イラストレーターがご本業だと知ったのはずっと後。奥様が平野レミさんだと知ったのは、実はお亡くなりになってからでした・・・。監督二作目も三作目もそれなりには楽しめたけれど、このデビュー作が一番映画作品的には面白かった。片山まさゆき氏の初心者用麻雀本を授業中に廻し読みしてたバカ学生時代に戻りたい。このコロナ禍がひと段落ついたら、当時の雀悪友連中に声かけて卓囲みたいと思います。麻雀って(フリー除く)少しだけよそよそしい知り合い同士をトモダチに格上げする、一番手っ取り早いコミュニケーション方法だったんですよね、当時は。 放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-26 20:49:32)

84.《ネタバレ》 戦後の日本の風景と、麻雀牌の効果音。なぜか心地良い。もっとひりひりするような博打シーン満載かと思ったけど、麻雀にフォーカスされるシーンはあんまりなかったかな。とりあえず、久しぶりに打ちたくなりました。 いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-23 23:22:55)

83.《ネタバレ》 面白かった。初々しい大竹。艶っぽい加賀。そして、高品。キャストが良い。 にけさん [映画館(邦画)] 7点(2019-02-03 19:48:37)

82. 焼け野原とバラックの風景をはじめとして「ギブミー・・・」やDDT散布、紙芝居屋など、戦後の世相を反映した画面の連続。見事なまでの画作りで、当時の日本社会の緻密な再現とともに独特の世界観が確立されている。わずかに、隅田川沿いを歩くシーンや上野の桜の特撮は画面の流れに溶け込んでいないのが残念。
 ママが草笛を吹く中で流れ星ひとつ。酸いも甘いも一瞬の輝きに賭けるばくち打ちの心情を表す。「勝ち続けて丈夫な人は人間を失くす」・・・けだし名言、人生を語る問答は心に響く。
 アウトローたちの生き様を描く群像劇の中で、賭博とともに生き賭博とともに死んだ出目徳が陰の主役とも思え、高品格は特異な存在感を放つ。天和をめぐる出目徳とドサ健の駆け引きも見どころ。だが冷静に考えればイカサマ合戦であるし“こんな世界に住む人たちもいたんだな”と受け止め、ヤクザな生き方に共感も反発もない。
 自分の麻雀放浪を振り返ってみると、役満を1回振り込み・1回上がりの実害なし。ま、いっか。とかくこの世はゼロサム社会。  風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-23 13:02:01)

81.《ネタバレ》 出目徳が死んじゃうけど九蓮宝燈で昇天するなら純正でしょ。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-03-20 19:58:14)

80.戦後の雰囲気を上手く表しているように感じる。
話の展開や作りも丁寧な印象を受ける。ただし、男の生きざまとかそんなことは全く思わない。感情移入しにくい映画。 simpleさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-03-18 23:26:25)

79.堪能した!言うことなし!! センブリーヌさん [インターネット(邦画)] 7点(2017-03-07 02:47:17)

78.《ネタバレ》 ○俳優陣の濃い演技もあり、時代を生きていたんだなというのがひしひしと伝わってくる。○もちろん分かるに越したことはないが、麻雀をそんなに知らなくても十分楽しめる。○出てくる女性陣も加賀まりこと大竹しのぶの対比。加賀まりこの魅力もモノクロに映えるものであった。 TOSHIさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-01-04 20:55:57)

77.加賀丈史が立ち上がって頭にランプぶつけるところ。よかったなー、あそこ。 JFさん [DVD(邦画)] 7点(2015-12-25 11:38:49)

76.《ネタバレ》 子供の頃に鑑賞した時は「燕返し」しか印象に残らなかったのですが、この年になって鑑賞しなおすと、ストーリー、役者、画面の空気感といったあまりの良作品に唸りました。 ドクターペッパーさん [インターネット(字幕)] 9点(2015-09-30 16:27:48)

75.◆モノクロの画のせいか、何度か黒澤映画を観ているような錯覚を覚えました。そのくらい完成度が高い作品なのだろうと思います。◆いくら映画に造詣が深いといっても、映画の世界を主戦場としてきた訳ではない和田誠氏にこんな作品を作られたら、100%映画の世界で生きてきた水野晴郎氏の立場が・・・・。 la_spagnaさん [DVD(邦画)] 9点(2014-09-08 03:15:37)

74.戦後の雰囲気がよく出てて、また麻雀にすべてを賭けた人間の心理が良く出てる。

かっこいいとは思うけど、こんな生き方はごめんだ ラスウェルさん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-23 01:30:08)

73.この鹿賀丈史は非常に魅力的で、真田広之を完全に食っている。出目徳との勝負は緊張感あり。 nojiさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-02-06 23:09:29)

72.《ネタバレ》 死んだお袋とこの女には迷惑かけたってかまわねえんだ。ドサ健のセリフはどれも印象に残ります。最後の出目徳転がすシーンも印象深い。何で、憧れも肯定もできないこの手の生き方に眩しさを感じてしまうんでしょうね? 東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-02 13:16:17)

71.《ネタバレ》 「うちに帰してやろう」 って皆が手を離した瞬間、ゴロゴロと。 
一生涯の終わりってなんなんだろうね  
土手下の水溜りにバシャッとハマリ、しかもうつ伏せだ。
気の毒なご帰還だったね 他人事とはいえ実に悲しいシーンだったねぇ~ 
しかし、そんなことも有り得たんだろうな と思わせる的な 実に見事な時代背景きちんと作り出してましたねぇ。 3737さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-30 20:47:25)

70.原作の世界観を、よくぞここまで忠実に映像化したなという感じ。温度や湿度までそっくりそのままです。少ない登場人物それぞれのキャラの立ち方もすばらしい。生産性ゼロ、社会貢献度ゼロでありながら、「やむにやまれぬ麻雀魂」がひしひしと伝わってきました。「まゆみ」はいかにも男が思い描く理想の女性象という感じですが、「ママ」はリアリティがあってよかった。加賀まりこを初めて「女」として認識しました。 眉山さん [インターネット(字幕)] 9点(2013-10-20 02:00:54)(良:1票)


69.効果音が殆どなく、やや殺伐として物語は進む。戦後の日本はこの映画程乾いた感じではなく、もう少し色があったとのことだが、イラストレーターである監督は、見事な脚色でこの時代の世界感を描いた。学生の頃、麻雀にハマった自分としては、史玉の作品である。格闘ゼロの真田の坊や哲、誰も食えない高品格の演技、圧倒的な存在感のドサ健と情夫。もう作れない作品のひとつと思っています。 たきおか4号さん [DVD(邦画)] 10点(2013-04-23 22:06:58)(良:1票)

68.落語の「黄金餅」や「らくだ」を思わせる壮絶なブラックユーモアのラストで、思わず点を上げちゃう。それまで欠点と思っていたところを、ヨシッと思い返させてしまう。カタギの人が出てこないこと。真っ当な人々と対照させないと、彼らの異様さが浮き立たないのでは、と思っていたのが、その普通でない人たちだけを煮詰めることで、絶対的な狂気というか、麻雀に憑かれた人たちの地獄を(普通の人とは比べることの出来ない)見せてくれた。登場人物たちのストーリーが同時進行しないで、前半真田君、後半しのぶ嬢と分かれてしまっていることも、ラストの大勝負を盛り上げることと思えぬこともない。群像ものとして。ホント、映画は終わりよければ印象強い。麻雀勝負の周りをカメラはグルグル回るし、家の権利書も回る。高品格に風格。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-05 09:35:51)

67.《ネタバレ》 みんな濃い味の演技をしていますね。そういえば、今は全自動の卓でツミコミなんて昔の話になったんだが、いかさますらその賭博師のうでのひとつだったんだな、と。2の2の天和なんてさらりと出して、己のすべてを賭けてゆく、なんか古き良き時代です。 minさん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-03 20:42:19)

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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 86人
平均点数 7.29点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
422.33% line
566.98% line
6910.47% line
73034.88% line
82832.56% line
9910.47% line
1022.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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