みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 ロック・ハドソンと言えばまず私が偏愛する『ジャイアンツ』(10点)の主人公、次にドリス・デイとのコンビで量産されたライトコメディ作品群での明朗で粋なスーツ姿がイメージとして真っ先に浮かんできます。おそらくこの映画、その作品群がマンネリで飽きられ始めた時期に、演技派へのシフトチェンジを狙い主演したのではないかと。結果的には及第点。外見をチェンジして全く別の人間として再生するって内容は、アニメやドラマでも今となってはさほど目新しくないネタだけれど、おそらくこれが先駆けになった映画じゃないかな。しかもかなり大仕掛け。導入部から手術直後の、外見がイケメンロック君になるまでは、モノクロの凝ったカメラワークも独特で、これ世紀の大傑作ちゃうんか~?って、期待したけれど「転身」してからが少々失速。ワイン祭り?のシークエンスとか、やたら長ったらしい。主人公が徐々に錯乱していく様を描きたかったんだろうけど、観ているこっちまで不快指数MAXでアタマがやられそうに。題材的にこの種の映画の先駆けという点、只事ではない秀逸なカメラワーク、ラストに向けまたグッとテンションが盛り上がるのでこの点数で。良く出来た実験作だと思います。観ながら何故かカフカ原作の『審判』(7点)を思い出しました。内容は違うけれど、あれもモノクロ画面がやたら怖かった。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-07-18 22:37:44) 5.《ネタバレ》 実験的とも言える怪しさ満点の映像が、我々を不条理世界へといざないます。物語は、主人公がひょんなことから整形手術を受け、全くの別人として新しい人生を歩む、というサスペンスですが、正直、彼がなぜそういう選択をしたのか、を説明する描写はこれと言ってありません。しかし、この不条理感あふれる映像こそが、その不条理な物語に何よりも強い説得力を持たせています。 それに、随所に登場する奇妙なまでにしつこい描写。例えばあのハダカ祭り。どんな理由付けよりも、こういったしつこい映像が、主人公にある選択をさせ、同時に実は主人公を束縛している。 理由がないから必然性がある、という逆説。理由がないからこそ、迷いがあり、理由がないから、逃れられない。 ラスト近くの、拘束されたロック・ハドソンの必死のあがき、その描写のしつこさは、映画自体の叫びを聞くような。 これはスゴイ映画だと思います。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-03-31 19:00:07) 4.《ネタバレ》 ブラックなところが面白い。でも見覚えある感じ・・。そう、藤子・F・不二雄の「ドラえもん」や「オバQ」とは別の、もう一つのダークな作風に近い。あぁ当時の漫画家は、こういう作品見て、ヒントを得たんだなぁと感心。しかし、主人公が自分を見失う葡萄酒づくりの場面は、ニコラスローグの「錆びた黄金」を思い出した。こんな乱れたことを当時の人たちはやってたんだろうなぁ、珍しくなかったんだろうなぁとゲンナリ。なんていうんだろ。人(男)の考え得る、「幸せな世界」ってこんな乱れたもんになっちゃうんだろうね。なんだかなぁ、「普通」が一番幸せってことなんだろうなぁ・・。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-05 01:06:24) 3.《ネタバレ》 自分の替え玉の死体を準備できる組織だということを考えたら、恐ろしくて関わりたくないはず…なんて思って観ていたけれど、そこはスルーしないと物語が始まらないわけで。観ているうちに「ロック・ハドソンいつ出るの?」と思っていたら冴えない見た目の主人公の整形後としてご登場。ハンサムで若々しくなって好きな仕事に生きられて夢のよう…と思っていたけど…旧友と初めて再会する待機部屋での会話が印象的でした。ブドウ踏みのシーンで僕はテンションだだ下がりしまくりました。ワイン飲めなくなるかも。パーティーで酔っ払ってヒンシュク買うシーンは不気味というよりホーマー・シンプソンがよくやりそうな感じ。他の人たちは順応してるのに主人公だけ適応できずに泣くに至るところがイマイチ主人公のキャラを見せきれてない気がします。元の奥さんの話しぶりからも人となりがちょっと整合性に欠ける気がします。旧友の笑顔、もう完全にラストがミエミエ。ほら〜、最初の疑問スルーしちゃいけなかったじゃ〜ん! それにしてもリアルなところでは証人保護プログラムのお世話になった人とか、どういう気持ちで生活しているのかなぁ? と思いました。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-10-08 20:04:03) 2.《ネタバレ》 これはもう絶対モノクロじゃなきゃダメっていう作品ですね。モノクロだからこそ出る悪夢感。 女性とまぐわう妄想シーンの、ぐにゃりのと曲がった部屋のシーンが印象的でした。 ハンサムな画家になり第二の人生を送る。その時の、酔った勢いのはしゃぎっぷりがある種の「戒め」感出てて怖いですな。 最後に、ズコーンと落とされる。走馬灯のように駆け回る思い出。 本当は自分は幸せだったのに、、、。なんで放り投げたんだろう、、、と後悔しても遅し。 ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かったです。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-23 20:55:46) スポンサーリンク
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