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コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》  愛しているのに恋人と別れて、その恋人がイギリス行くとか言いだして、久々に再会した友人はいきなり先天的な病で死ぬとか自分の血が欲しいとか言って、両親はなんで自分を残して死んだのか知りたくなって、自分のファンだった男がいきなりキレた存在になって、色々背負い込んで色々イヤになっちゃって、そんなん全部対応しきれませんがな、ってリアクション薄くなるピーターくん。  映画そのものも色々ゴチャゴチャ背負い込んだそのまま、観客が受け取るイメージもゴチャゴチャとそのまま。  そりゃ人生色々あって色々と抱え込んだりもしますけど、その感覚のまま映画ってカタチにすりゃいいってモンでもありません。  結果、どれもこれも中途半端。最後にピーターのハリーに対する感情は描かれませんし、エレクトロはただ破滅しただけの自業自得キャラとして済まされてしまいます。グウェンに関しては原作が原作なだけに彼女がヒロインな時点でいつかこの時が来るんだろうなって予感はありましたが、それをクライマックスに持ってくる事でそこだけが突出した、重い苦い後味の残る映画となって。  ニューヨークの街を3Dでぐるんぐるんと駆けめぐる映像は痛快で、スパイダーマンのお気楽な言動はコミカルで。  だけど盛り込まれたドラマはどれも暗く最終的に救われもせず、そんな終わり方かぁ・・・みたいな。最近のアメコミもので終わった後、気分良く劇場を後にできた作品ってなんかあったかいな?と。暗いドラマを背負わせる事自体は原作由来ではあるのですが、なんだかアメコミ娯楽作品は必要以上にドロドロと暗い映画ばっかりだなぁ、って印象。  もっと明るい、すぐ死ぬだの死んだだの言わないアメコミ映画が見たいわ。  ところで本編ラスト数カットがそのまま予告編に使われてたのはどういう事でしょう? 予告編で見慣れたカットの次にエンドロールが始まるなんて、斬新と言うかバカと言うか・・・[映画館(字幕)] 6点(2014-04-29 21:40:45)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

22.  アナと雪の女王 《ネタバレ》  過大な期待を抱いた感じで、さすがにそれを上回るような事はなくて。前半の繊細さに比べると後半はフツーなデキという感じ。  仲の良かった幼い姉妹がまるで光と影のように相反する存在へと離され隔たれてゆく過程を描いた前半、表情や仕草や歌の細やかな表現によって、アナとエルサ、それぞれの心情が切なく響いてきます。  対して冒険物語となる後半は、さしてスケールがないわりには個々のキャラクターにもあまり作品独自の個性を与えられず、娯楽アニメ映画の定石を踏むような展開。前半にあれだけ個性を与えられたアナとエルサも、後半はエピソードを消化してゆくことに終始してまうような感じ。せっかくの「姉妹が呪縛から解放され本当の自由を獲得してゆく物語」が何やらごちゃついてしまって。  結局ピークは映画を見にいくたび予告編タイムに見せられた『Let It Go』のシーンだったかな。  最後まで見てその存在に疑問が生じるエピソードが幾つも。  「氷売りを生業とする人々の中で育ったクリストフがトロールの村でエルサの魔術によって意識を失った幼い頃のアナへの治療を目撃する」  ここにたっぷり詰まった情報が後の物語に何らかの作用をしているのかというと、これが微々たるものだったり。  アナが途中で殆ど動けなくなってしまう事で物語の進行にもブレーキがかかってしまう印象がありますし。  ただ、その表現力は本当に素晴らしいものがあって。  アナとエルサ、二人の主役の豊かな表情から、そこに通っている血を感じる事ができます。エルサはやっぱりケバくなってしまう前の方がいいですけど。  色彩溢れる世界から冷たい氷の世界へのメタモルフォーゼ、画面の隅々まで彩られた美しさ。  切ない物語の中で笑いで楽しませてくれるオラフも愛らしく。  表現はCGに変わっても、夢と伝統のディズニーアニメの世界を十分に堪能できる作品だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2014-03-14 21:43:08)(良:2票) 《改行有》

23.  悪の法則 《ネタバレ》  その「黒幕」が統べるように「七つの大罪」の一つ一つをまとったような存在として頂点に君臨し、それはまるで悪魔の具象化とも言えます。その影響や誘惑を受けた者がそれぞれに様々な形で罪を犯し、それが各々の破滅に繋がってゆく、そしてそれを予言するかのような象徴的なセリフの数々。そう考えるとこの映画、どうも宗教的な説教クサいシロモノって感じがします。  この世に悪魔ってモノが存在するのならば、それはやはり人の中から生まれるものですよ、発端はごく小さな選択であっても誤りは誤りであって、過程にいかなる分岐を持とうとも、到達する結果は最初の誤りが導くものですよ、自らの欲望は他者の欲望と決して調和する事なく果てなき諍いを生むのですよ、まあ、そんな映画。  作品世界はなんていうかハリウッド版『もう誰も愛さない』、あるいはセリフいっぱい版北野映画、もしくは残虐版テレンス・マリック映画みたいなもんで。  描かれる事自体はごくごく単純で特に難解ってわけではなくて、元々あまり物語のディティールなんかは伝えようとしていないように思います。  ひたすら鬱々とした展開が続くのですが、その魔性とか残虐性とかに何らかの抗い難い魅力があるのか?というとそうでもなくて、ただひたすらにグロテスクな生(或いは性)と死とがあるばかりで、それはリドリー・スコットって人のカラーなのでしょうかねぇ。『ハンニバル』や『ブラックホーク・ダウン』『プロメテウス』にも通じる、即物的描写が生み出す露悪趣味っぷりに辟易。主人公が受け取ったDVDの中身のように「見せない事で伝える残虐さ」もありはしますが、ならばそのスタイルを通しても良かったんじゃないかと。せっかく長々とセリフで説明しているのですから、それをわざわざ具体的に映像でトレースするのは悪趣味としか思えません。  大量の象徴的&説明的セリフに埋められる事によって逆に映画に生まれる隙間、その密度の無さを「独特の空気感」とか表現するよりは(元々そこまでのセンスを最近のリドリーが持っている気はしないんですよね)、なんか退屈なモン見たって言っちゃった方が私としては自分に正直かな。  見終わって「これからの人生、決して長くはないのだからなるべくならもうこういう映画は見たくないなぁ」としみじみ思わせてくれる作品ではありました。[映画館(字幕)] 4点(2013-11-18 23:04:47)(良:1票) 《改行有》

24.  アフター・アース 《ネタバレ》  「本当に恐ろしいのは目に見えるものではなく、目に見えないもの、そして見えないこと。それによって他者との繋がりを断たれ、孤立した存在にされてしまうから」  それは『シックス・センス』から『ハプニング』まで、シャマラン映画に共通するモチーフ(すいません、『エアベンダー』だけは私の中で上手く消化できません)。  ならばこの映画は、とてもシャマランらしい作品と言えるかと。  この作品でのポイントは「殻」。宇宙船という殻から見知らぬ世界に放り出された少年が、殻に逃げたままそこから出られずに姉を死なせた過去に苛まされながら、自身の心の殻を破り父を救う。  その過程で頻出するシャマラン的エッセンス。危険な森を非力な人間が目標を目指して一人進む物語は『ヴィレッジ』、他者との繋がりが断たれ孤立してゆく恐ろしさを描いた点は『ハプニング』、行動や意識・無意識、更には周囲に存在する物事にも意味が存在するという点は『サイン』を思い起こさせます。  元々、シャマラン映画は、殻に閉じこもる、そして殻の外側に出る事による事態の変化を繰り返しています。孤立の恐怖と、そこからの解放、そしてその解放を促す存在についての物語。  『レディ・イン・ザ・ウォーター』は、孤立した存在を救う側からの視点の映画ですが、基本は同じ。 少年の命を脅かす凶暴な怪物アーサ、でも、たった一匹捉えられ、自らの殻から放り出された視力を持たない存在であるアーサは、つまり少年の心の象徴であったのではないでしょうか。見えないがゆえの狂気、それは陥った事態も置かれた環境も全く理解できず孤立したがゆえに恐怖に駆られがむしゃらに進んで自らを危機に陥れてしまう少年の姿に重なります。  地球の生命達も父が言うような危険な存在ではなく、孤立した少年に対して解放を促す存在だったように思えます。  完全にスミス親子のための企画のように見えながら、そこにシャマラン的記号が溢れ、これは思わぬ御馳走でした。  もっとも、毎回見ている間よりも見終わった後にあれこれと頭の中でこねくりまわす時間の方が楽しいという点で、シャマラン映画ってどうなのよ?って状態ではありますし、そもそもそういうシャマラニズム?そんなモンはどうでもいいであろう大多数の人にとって果たしてこの映画が純粋に楽しいものであるのかというと甚だ疑問であったりはするのですが・・・[映画館(字幕)] 8点(2013-07-03 20:20:24)(良:2票) 《改行有》

25.  アルゴ 《ネタバレ》 シュレッダーで細かくバラバラにされた写真が子供達の手によって形を成してゆく「モンタージュ」、つまり映画的なる行為はイランの人々も行っていた訳で。決して世に出る事のない偽映画をネタに展開された人質救出作戦ですが、事件から22年の月日を経た後、ここにこうして実際の映画として結実したのですから、見事なオチが付きました、としか言い様がない訳で。映画はシリアスで緊迫した状態がずっと続く、にも関わらず笑えてしまったりワクワクしてしまったり。そしてそれをもたらすのは映画という要素。最初の懐かしいワーナーのタイトルから最後の『スター・ウォーズ』『スター・トレック』まで「映画」で飾られ、事実を元にした、政治的な背景を持つ映画であるにも関わらず、つまりこれは映画についての映画。演じる事を求められる人々、1つの形を成すために陰で動くスタッフ。クロスカッティングを駆使してスリルとサスペンスを盛り上げるそれはそれは濃密な2時間。存分に映画を堪能して満足している中、突然エンディングに流れる「声」にさーっと現実に引き戻され、なんであんな「声」を入れたのだろう、あれでは国家としてのアメリカに寄り過ぎていてメチャ醒めるわぁ、と思ったものの、それもまた「映画」なのだと。映画をネタに人を騙し人を救った事を描いた映画が、映画は政治の道具として機能する事もあると示唆しているようにも思えました。見終わった後も色々と考えを巡らせられる、よ~く味わえる映画です。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 07:16:59)(良:3票)

26.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 『マイティ・ソー』同様、途中まですげーツマンネーの。延々ゴタゴタと内輪もめで混乱してるだけ。話の起点からして内輪もめみたいなものだし。物語は主に『ソー』と『キャプテン・アメリカ』を見てないとワケ判らんって状態だし(『アイアンマン』と『ハルク』は見てなくてもそんなに判らないほどでもなく)。だけどその2作は元から大して面白くないのであんまり印象にも残ってないっていう。一方的に追い込まれてボロボロになってなんとか食い止めて、っていう状況を長々と描き過ぎるんで見ているこちらのテンションがまるっきり持続できないワケですわ。元々こちらがこれまでの映画全部ひっくるめて面白いと思ってるのは社長とスカヨハくらいのモンで、その二人が出てくるとこだけは面白いけど、出番はさすがにそんなに多くないって状態で。やっとこさここから逆転ですよーってところ(全体の7割くらい過ぎたあたり)からはさすがにウハー!CGアクションすげー!って状態で楽しめるんですけどね。そこが面白いのだからあとはガマンしてね、みたいな状態はツライなぁ。もう退屈しちゃってお尻痛かったわ。お祭り映画なんだからゴチャゴチャ文句言うのは野暮とか言われそうだけど、お祭りならお祭りらしく、全編ハデにコッテリと楽しませて欲しいですね。「これまでの予告編的映画を全て見ている事を前提に」ではなくて、せめて最初のうちに各ヒーローに活躍シーンを与えてキャラ紹介しておこうよ。これ一作では色々と伝わらなさ過ぎ。1本では情報をちゃんと伝える事のできないダラケ気味なモノを「これが映画だ」とか言われても、ああそうなんですか、としかねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2012-08-14 13:39:42)(良:3票)

27.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 『(500)日のサマー』の監督ならば、もっともっと変わった匂いのする『スパイダーマン』が見られると思ったのですが、印象としてはちょっとジミになっただけの『スパイダーマン』。より深くドラマを描くっていう訳ではなくて、単にメリハリが減っただけという感じ。叔父さんが殺されてしまう原因を作ったのはピーターなのに、そこに対する反省とか後悔とかが抜けていて、怒りによる親父狩り状態、そしてそこから正義に目覚めてゆくっていう感じに見えるのはどうなんでしょう。自分に対する怒りがその行動に駆り立てているのですよ、って言うにしては自己を正当化する主張ばかりしてますしねぇ。街の人々の反応もごくごく薄いので(具体的に描かれるのは子供を救われたお父さんとその仲間たちくらい)ヒーローものとしての爽快感にも欠けますし。完全な焼き直しを回避するための細かな変更が、結果的にはウジウジとして地味な印象を与えてしまっている気がします。アクションシーンも前シリーズの時点で十分にCGを使いこなしている感じだったので、今回は更に進化した映像が見られるという程でもなくて。さっさと正体を知ってしまうグエンの存在は良かったですけど、エマとしては『ラブ・アゲイン』や『ヘルプ』の方が表情が多彩で良かったな。でも、前シリーズからして登場人物がごく狭い範囲の話で『スパイダーマン』世界っていうのはそういうものなんでしょうね。「責任が伴う」っていうメッセージも。その繰り返しって点でリセットするだけの意味はそんなに感じませんでした。それにしてもこれ見よがしに登場するVAIOとかAndroid携帯とかソニーミュージックの日本専用エンディング曲とかスパイダーマンはソニーの広告塔ですか? 『ミステリー・メン』のキャプテン・アメイジングや『タイバニ』を地で行ってるようなものね。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:30:49)(良:1票)

28.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 前半の、クリスマスプレゼントを世界中の子供達に届ける、そのクリスマスカラーに溢れたアクションとスペクタクルの世界はワクワクしてとても楽しめました。だけど、たった一人、プレゼントを渡し損なった子供のために、主人公アーサーとおじいさん、一人のエルフが制限時間内にプレゼントを届けるという冒険物語になってから、なんかどんどんテンションが下がってしまい。出発時の旧型のソリに乗ってのワクワクは、おじいさんの迷惑っぷりを原因とする物語の空回りの繰り返しによってどんどんと冷めてしまい、後半は退屈し始める始末。あれ、せめておじいさん原因は1つ2つに止めておいて、もっと他の新たな難関が、ってカタチにすれば良かったのにね。孤島に墜落して物語が落ち込んでからの逆転展開もあまり盛り上がりになってない感じ(あの、周回軌道を描くソリを捉まえるって部分に説得力のある流れがないような)。四散したトナカイの回収は本編中でしてくれないと気になっちゃって仕方なかったですし。結局、サンタクロース一家の、一家族の物語として閉じている、そこに今一つ魅力が足りない気がしました。主人公と父母、お爺さん、兄。この限られたドラマを語る人々にあんまり魅かれる事がありませんでした。もう少し面白味のあるキャラが居て良かったと思うんですけどね。あと一人、家族が居るだけで良かったんじゃないかな。つーか、ヒロイン不在映画なワケで、それだけでなんかね・・・[映画館(吹替)] 6点(2011-12-04 20:17:21)

29.  アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 《ネタバレ》 ウィル・フェレルものは地雷、っていう私のジンクスを払拭する事はできなかった、って感じでした。困ったなぁ。なんか本当にフツーで平凡で、積極的にホメるもケナすもできない凡庸な映画って状態で、見た傍からさっさと忘れてゆきそうな感じ。えーと、主人公が冴えないヤツなのに、何故かホットな女性にモテる、って設定は面白かったです。んでも、だったらそれをネタにもっと細かく笑いを挟んでいいようなものですが、これが微々たるもので。相棒のクジャクネタだって、もっと何か盛り込む事はできそうなものですが、これもちっとも引っ張らず。何か、コメディとしてのネタを仕込む事はあまりせずに、とりあえずバディムービーとして、そして刑事モノとして、一本マトモに成立させようって意識が大前提になっているような感じで、だけど、そこ自体はちっとも面白くないんですよね。コメディだったら、ありきたりな陰謀の真実なんて、本来はどうでもいいんじゃない?って気が。むしろ、最初に活躍するサミュエル・L・ジャクソンとザ・ロック様のバディムービーをずっと見続けていたかったってのが正直なところで。そこがバカバカしく終わっちゃうからこそのコメディではあるんですけどもさ、それを継ぐカタチの二人が、あんまり魅力的にならないままに過ぎてしまうという。アメリカの笑いって、結局この程度なのよねー、っていう諦め感を抱きながらの鑑賞に終始してしまいました。「FBIのマグカップの面白さを説明する不粋さ」を笑うシーンのクドい不粋さっぷりが、ミイラ取りがミイラになってる状態だったりして、そういうセンスは、別に要らないわ、って。ここら辺が、アッチでは大ヒットでもコチラでは微妙な扱いしか受けないコメディってモノの難しさだったりするのでしょうねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2011-09-09 21:22:13)

30.  アイ・アム・ナンバー4 《ネタバレ》 予告編を見て毎回「ありがちでつまんなそー、ってナンバー6ウハー!」ってなってたワケですが、本編もその通りでした。もう他の映画の事いっぱい思い出しちゃって、そういう見方はしたくない、映画を純粋に楽しみたい、って思っても全然ダメで、『トワイライト-初恋-』で『PUSH』で『ジャンパー』で『ドラゴンボール』で・・・みたいな。思い出す映画からしてそういう連中なワケですから、もうね。最近の流行りなんスかね?延々本題に入らずにグダグダと小さい話が続いて、クライマックスでやっと本題に入ったと思ったら「僕たちの戦いはこれからだ!」で終わっちゃうっていうの。仲間のナンバー5から9まで、結局6だけしか出ないまま、敵の実態がまるっきり判らないまま、導入部だけ描いて終わりって、だったら前半のグダグダを省いてもっと先まで描けよ!って感じで。宇宙人同士の惑星の命運を賭けた抗争の話なのに前半の敵はずっと意地悪高校生って、なんやの? でもね、ナンバー6ウハー!なんですよ。はい。あとワンちゃん、かわええのぅ、って。その2つと、ラスト20分くらいのドンパチの賑やかっぷりで、なんとかこの点数、ってところで。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-10 14:48:22)(良:1票)

31.  赤ずきん 《ネタバレ》 あら。なんだかフツーにホラーで、『赤ずきん』ベースであるってところが薄く感じられてちょっとガッカリ。前世紀末の『白雪姫』『シンデレラ』の実写化と同様に、ファンタジー性は限りなく薄められて人の生の描写は生々しく、ダークな色に染まっていて。『赤ずきん』と言うよりも人狼モノホラーにシャマランの『ヴィレッジ』あたりの雰囲気をプラスした感じ。馬鹿な私はまず、最初の15分くらいでばーっと説明される登場人物の相関関係に頭を悩ませました。誰が誰とどう結びついてる? 誰が誰の親で誰の子? その上、実は誰それの子でなくて誰それの子? 顔を覚える以前に(そもそも役者達が揃いも揃って親やおばあちゃんを演じるには若すぎなくない?)秘匿されているウラまでイッキに説明されるので、飲み込み切れず。そんな状況に新キャラが大挙して飛び込んできて上を下への大混乱状態になるのですから、見てる私はドラマで心動かす、ってところをすっかり諦めちゃって。さりとて一大アクション!とかいうワケにもいかずに、スクリーンとの距離遠いわぁ、って。誰が狼なのか、っていうミステリー要素はなかなか良かったですけどね。伏線が張られながら真相がまるで読めなかったですし。でも、やっぱり子供が読むものをベースにした物語を安易にダークです、大人向けです、って扇情的に加工して欲しくありませんねぇ。子供の手から奪うようなカタチでの映画化って、正しく思えないです。結局自分的には最近売れっ子状態なアマンダ(ちょっと市川実和子似)を鑑賞する映画かなぁ。ダークな世界の中に置かれた美しさは、モノトーンの中のずきんの赤の鮮烈なイメージにもシンクロして。でもでも、『ジュリエットからの手紙』の美しい陽光の中の彼女の方が魅力的だった気が・・・[映画館(字幕)] 5点(2011-06-12 14:39:44)(良:1票)

32.  アジャストメント 《ネタバレ》 この梅雨時にウジウジした映画で更に鬱陶しくなったわぁ。「定められた運命に愛と情熱で立ち向かい、新たな道を切り開いてゆく物語なんです!」ってハッキリと芯を通していれば、たとえクサくてもお定まりでもいいんですけど、なんだか煮え切らない脚本が冴えない映画にしてしまっていて。「彼女に対する情熱こそが運命を変えてゆく!」っていうのがキーになると思いきや、「予め運命は彼女と一緒になる方向だったのが、途中で変更されました、だけどその時の運命の残骸が呼び合っちゃってます」ってなんやの~、それ~、ってカンジで。あくまで運命優先なんじゃん、って。SF的なハデな大仕掛けがある訳でもなく(途中、ドアを上手く使って道を拓いてゆく計画を立てるシーンがありますが、それが実際には一切映画的ロジックに活用されなくて唖然呆然)、映画は結局のところ煮え切らない恋愛映画としての体裁を取るばかりでした。こういうのは設定をちゃんとしておかないとダメなんですけどねぇ。あのエージェント達に与えられた能力設定がメチャクチャで、一体何ができるのか、何ができないのか、ちっとも判らず(念動能力や時間停止能力?を持ちながら延々追っかけっこしてるし)、そこからはサスペンスなんて生まれようもなく、自己完結型な映画の姿が浮かび上がってくるばかりなのでした。でも、この元々不条理な設定の映画に絶対的に足らなかったのはユーモアのセンスかなぁ。真面目に乗り切れる設定ではないでしょ・・・[映画館(字幕)] 4点(2011-05-29 15:04:10)

33.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 映画って導入部で色々と考えますよね。どういう背景を持つ物語なのか、どんな謎が隠されているのか。今回は雲海からドイツに至る導入部で「じゃあナチとかゲシュタポとかの要素が背後にあって、巨大な陰謀が渦巻いているとか?」みたいな。事故が起こり、妻すらも自分を知らないという話になって、一体どんな陰謀が背後に、または主人公の記憶に何が起きたのだろう?って更に色々と推理を張り巡らせて。で、そういう意味では結構楽しめてたと思うんですよ。物語がどう転んでゆくのか、っていうのを楽しませてもらって。「あんなクルマの運転、フツーはできないよね」とか思いはしても、「クルマ好きならばそういう事もあるかもね」って決してネガティブな捉え方はしなくて。いや、むしろ教授ならばなかなかシャープな展開にはならずにもたもたしても仕方ないか、みたいな箇所が多かったのも事実で。そして。真実は『トー・・・』と同じだと判った途端、あー・・・って。頭の中に張り巡らせてあった様々な仮説、想定、想像がフシューって音を立てて萎んで。『トー・・・』まんまでヒネリがないので、そこでもうピタッと映画に向かう意識が止まっちゃって、全然映画が頭の中に入ってこなくなっちゃって。いや、それまでも奥さんの言動から『トー・・・』パターンを考えたりもしたんですよ。だけど、そこまでまんまじゃなくていいじゃん・・・って感じで。ミステリー仕立てのサスペンス映画って、下手をするとネタばらしした時点で興味がさーっと引いてしまう場合がありますよね。これもそのパターン。あとは娯楽映画のセオリーを消化するばかり。最後にはリーアムがシ・・・に見えてきちゃいましたよ。って今回何書いてるんだか、実際に映画見た人じゃないと全然判らないですね。すいません。それにしてもラストはああいうめでたい状態じゃいけないんじゃないかなぁ。終わってみればツッコミどころ満載、でも、じゃあ全く楽しめなかったのか?っていうとそうでもないので・・・。レビュー、歯切れ悪し。[映画館(字幕)] 5点(2011-05-15 17:16:55)(笑:1票)

34.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 トニーとデンゼルのコンビで列車映画って『サブウェイ123』の悪夢再び?みたいな感じで全く期待できませんでした。映画が始まった途端にトニーお得意の逆光&コマ飛び&カメラ動きまくりの毎度のアレで「あーあー、今回もかぁ」って。ところが、スゲー面白いでやんの。そりゃ、トニーらしくとっ散らかったカットがバラ撒かれている状態はいつも通りなのですが、とにかく今回は映画の視点にヘンなブレがありません。暴走している機関車を止める、ただそれだけに特化された物語が一直線にノンストップで突っ走っております。登場キャラが多いものの、全員が与えられた役割を果たす判り易さ(ヒーローはヒーロー、悪役は悪役、って)。ちょっとした事が段々と大事になってゆき、巨大なパニックを巻き起こしてゆく、そのエキサイティングな正統派映画的イベントっぷりが、ここしばらくの間、エメリッヒ製トンデモ系バカ映画くらいしか見るものがなかったパニック映画好きの溜飲を下げてくれました。踏切や高架や鉄橋やポイント、前から横からヘリコプターから、様々な列車映像が捉えられていて鉄分もたっぷり、映画史的に『カサンドラ・クロス』『大陸横断超特急』に比肩し得る列車パニック大作の快作。くそー、トニーのクセに生意気だぞ。お、覚えてやがれ![映画館(字幕)] 8点(2011-01-09 15:30:17)(笑:1票) (良:2票)

35.  アイアンマン2 《ネタバレ》 ライバル企業の暗躍とか、生命削ってるとか、軍に取られるとか、足をひっぱる黒人とか、死んだ父親との確執とか、そういう負の要素、どんどん引き算してゆく要素ってのは個人的には全部要らないわぁ。ウザいウザい。もうね、アイアンマンがガチョガチョーン!って動いて、飛んで、戦ってるところと、社長が調子コイてパルトロウ姐さんと漫才してるところと、スカーレット・ヨハンソン様がバシバシ戦ってるところ、そこだけで十分。そこだけで映画作ってくれたら文句なく10点、10回は見に行くのにねぇ・・・[映画館(字幕)] 6点(2010-06-11 13:26:36)(良:3票)

36.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 とってもフツーって印象。いや、個人的にはディズニーとティム・バートンでここまで刺激を受けない映画ってのはマズいだろコレ、って感じなんですけどねぇ。一応ティム・バートン風味ではあるのですが、世界を構成するデザイン達にちっとも魅力がない上に、CGが思いのほか雑なお仕事で。今時ハリウッド製映画でCMレベルの合成を見せられるとは思いませんでしたわ。そもそも、CGをハナから否定するつもりは毛頭ありませんが、今のCG屋さん達は大災害もロボットバトルも現代戦も他所の惑星も神話も魔法も、そして不思議の国も、ぜーんぶ同じタッチ、同じ動きで仕上げちゃうから、なんの興奮も生まれないんですよ。みんな同じ。ディズニー&ティム・バートンって言ったら、かつて『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を送り出したワケじゃないですか。その監督、ヘンリー・セリックが映像を作ったらさぞかし刺激に満ちた『アリス』だったでしょうに。CGは映像をカタにハメてしまいがち。あんまり使い過ぎると大事なモノが消えちゃうぞ。チェシャのもふもふさ加減だけはステキでしたけど。もっともそれら以前に鎧着て剣振り回してドラゴン(ジャバウォッキー)と戦うアリスが見たいか?っていう根本的な部分に違和感があるんですけどさ。[映画館(字幕)] 5点(2010-04-20 16:36:29)(良:2票)

37.  アイアンマン 《ネタバレ》 アイアンマンのデザインがかっちょええですなぁ。細部まできっちりデザインされていて、細かなギミックが組み込まれてて。いらん贅肉パーツをゴテゴテ詰め込んだ、デザインもへったくれもないようなどっかのロボ映画とはエラい違いです。これがガキガキと動いて戦う様は、オモチャ心を刺激してとてもワクワクさせてくれます。だから、単純にそんなメカが悪い奴らをメタメタにやっつける物語だったらば良いのですが、戦争が云々、兵器が云々ってハナシになると、いやいや、そういう事を言い出すと色々と臭ってきちゃうし、矛盾も生じてきちゃうでしょ、と。戦争は悪いんだから、戦争するヤツなんて大量殺戮だ!みたいなね。だったら米軍の兵器も破壊しときましょうよ、って。それに本題は一企業内のゴタゴタ、権力闘争をボコりあいで行いました、ってスケール小さくなっちゃうし。社長のキャラは面白いですし、グウィネス(仕事選ばない)嬢はステキだし、だからこれでもっとシンプルに悪いヤツをがしがしと倒す物語だったら最高なんですけどねぇ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-03-10 00:43:22)(良:3票)

38.  ある日どこかで 《ネタバレ》 クラシカルな音楽が素晴らしく、古き時代をソフトフォーカスで彩る映像と共にハマれば存分に酔える映画だと思います。が。「時をかけるストーカー男」話が結果的にどこまで感動作に転じてゆくのか、って期待したのですが、タイムトラベルものとしては穴だらけ(懐中時計、宿帳のサイン等の起源がどこにも存在しないという、無から無理に有が生じている話で)。物語的にもタイムトラベルが何らかの解決をもたらすのかと思ったら、なーんにもなしで、悲劇として終わっちゃう。彼女は彼に対してああいう結末を望んであえて会いに行ったの? それとも会いに行かなければならないのは時の必然だったの? うーむ。理屈っぽく考えないで、ひたすら雰囲気に酔う映画、ってところですかねぇ。その雰囲気は堪能できたのでまあ良しとしますか。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-04 14:16:43)

39.  アバター(2009) 《ネタバレ》 予告編を見て予想したのは『パンツァー・ドラグーン』ミーツ・スタン・ウィンストンな世界で繰り広げられる古典的な、敵こそが正義で寝返りパターン、民衆の力がテクノロジーを圧倒し、ホーナーお得意の民族音楽&アクションシーンで打楽器キンキン!って映画。実際に見て、まんまやないけー!って。つーか、『ジェダイの復讐』『攻殻』『パプリカ』『ナウシカ』『ラピュタ』『ヤマト完結編』『HALO』『聖剣伝説II』『PSO』『ロスト・プラネット』『モンスターハンター』等、怒涛の類似ネタの洪水にクラクラしつつも、心はちっとも映画に描かれていたコネクトシステムみたいには映画の深部へとシンクロしてゆかない、もどかしい状態が続きました。そもそも、この映画に深部なんてないのかな。まるでキャメロンが与えられたテクノロジーで嬉々としてオタク趣味を爆発させているようで。映像には胸躍る瞬間が何度も訪れます。でも、それは映画特有の感覚ではなくって、むしろゲームをプレイしている時に訪れる感じにそっくりで。3Dも含めて、映画と言うよりは見世物、今のテクノロジーをどうだとばかりに披露してビックリさせるイベント。それもまた映画の1つのあり様でしょう。でも、取り返しのつかないくらいにオタクをこじらせてる人間にとっちゃ、この映画の中の要素全てが、もう飽き飽き、お馴染みな感覚、これは革新ではなくて到達点。その先、テクノロジーが本当に生命を得た世界が見たいんだってば。おっさん、映画撮ってない間、ずーっとネトゲしてたでしょ?みたいな映画でした。これをキャメロン一人の手柄にしちゃう事は、ここまで積み上げてきた世界中のクリエイターに失礼だしね。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-27 14:06:04)(良:3票)

40.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち ヘビメタとハードロックとパンクの違いが全く判らない私でも、大きな共感と感動を得る事ができました。マイケル・ジャクソンの『This is it』と対を成すような音楽ドキュメンタリー。最低な状態の厳しさを実感しながら生きる男が、夢を諦められないままに足掻く様は、滑稽ながらも哀しく淋しく、そして美しく。こんなにも熱く友情を誇れる様が、なんて羨ましいんだろう、と。『少年メリケンサック』を地で行くような世界なのですが、事実は小説より奇なり、アレよりもよっぽど面白く感動的だったりします。映画は日本で始まり日本で終わり、そしてそれがこの映画に大きな感動をもたらしている事を考えると、この国の音楽ファンの懐の深さに対して改めて感心したりもするのでした。敗者がそれでも諦めずに賭けてゆく姿、むしろこれは日本人の心の琴線に触れるような物語(ドキュメンタリーですが)とも言えます。今年、いちばんの感動作でした。[映画館(字幕)] 9点(2009-11-10 18:49:07)

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