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プロフィール
コメント数 3883
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  アイアン・フィスト2 ん~。前作よりもちょいとお安い感じになってますかね。でもそれがかえって、前作よりもさらにカンフー映画「らしさ」にもつながっています。要するにこの、何とも田舎臭い感じ、そして懐かしい感じ、ですね。いつの時代とも知れぬ中国の、どことも知れぬ村で、横暴な「組長」に人々が虐げられており、そこにやってくるのが、鉄の拳を持つRZA様。前作と異なり、これといってスターが起用されていない本作、さらには肝腎の鉄拳RZA様の出番も控えめで、ますます地味になっちゃうのだけど、いやいやカンフー映画ってこんなもんでしょ~という気もしてきます。基本的には圧政に耐える、耐えてこそついに立ち上がった際のカタルシスも大きくなろうというもの。そうなりゃ後は血しぶき飛び散る残酷描写も花開き、さらには・・・おっとこれは言えない、バカバカしくも意外な展開も待っていて、乞うご期待。あまり期待せずに、ご期待ください。 ちょっと全体的に地味な印象を受ける理由の一つに、「ちょっとアクションにスピード感が無いんじゃないの~」というのがあるのですが、まあこれは、RZA様の動ける速度に合わせたのかも知れない(笑)、むしろここでは、“見得を切る”ような決めポーズのカッチョよさが見どころで。こんな感じで第3作も作ってほしいような、もう要らないような。 それにしても、あの採掘を行っていた洞窟、もしやホンモノの鍾乳洞で撮影して、まさかホンモノの鍾乳石をメチャクチャにしてたりは、しないでしょうね??[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-19 22:55:37)《改行有》

62.  愛のメモリー 《ネタバレ》 妻子に恵まれ、結婚10周年を迎えた人生順風満帆の男が、ある日、悲劇に見舞われる。妻子が身代金誘拐の犠牲となり、帰らぬ身となってしまったのであった。それから歳月が流れ、ビジネスで訪れた先のイタリアで、男は、亡き妻ソックリの女性を目撃する……。と言う訳で、この「ソックリ」の女性に対する、男の“オブセッション”が作品の中心となっていくのですが、ここに何だか違和感がありまして。妻だけではなく、大事な一人娘も失っているというのに、「妻ソックリさんへの妄執」一本やりってのは、設定としてバランスが悪い(墓碑に書かれた妻子の生年を見ると、妻は10代で結婚し、すぐに娘が生まれたらしい。妻と幼馴染ででもない限り、妻と知りあってからの歳月の大半は、娘が生まれて以降の3人での生活だったハズ)。うーむ、妻の幻影を追い求めるストーリーなんだったら、子供はいない設定の方がしっくりするんだけれど。⇒⇒⇒一応ネタバレ表示したとは言え、この件についてはこれ以上書けません(笑)。いずれにせよ、オモシロイ作品です、ハイ。ヒッチコック作品を本歌取りのように用いて、これが一種の目くらましのようにもなっており、神秘性を出すことにも成功していますが、ただ、結末の説明的な部分がちょっとクドイですかね。主人公の崩れていく姿が充分に描き切れなかった気もいたします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-07 08:20:51)

63.  アビス/完全版 「完全版、と言われても、元の公開版なんて久しく観てないから、どこが違うかどうせワカランよなあ」とか思いつつ観てたら、ラストでビックリいたしました、こりゃヒドイ(笑)。キャメロンは一体どこまで説教を垂れる気だったのか。元々本作に対する印象としては、「『2001年宇宙の旅』のパクリやんけ」と。中身が、ではなくて、シーンが。もともとキャメロンというヒトは、“『ターミネーター』の脚本家=オモロイ脚本を書く人”なのであって(その呪縛に苦しみ、おそらくは「失敗した」足跡が、すなわち『エイリアン2』なり『ターミネーター2』だと思うのだけど)、基本的に“良いシーン”を撮る人では無いと思ってます。そんな彼が、この『アビス』(『ターミネータ2』のCG前哨戦でもあるけれど)では、“ストーリーのオモロさ”を封印して、海底という未知の舞台で自分の空想力を膨らませ、また見事な潜水シーンを展開しているのですが、残念ながら、「ここぞ」という場面で、『2001年~』のシーンを借用してしまった。『2001年~』の神秘性の借用と、この『アビス』の説教臭く幼稚ですらある主張との、どうも噛み合わない落差。これだけの潜水シーン、海底描写の徹底ぶりを突き詰めれば、“良いシーン”としての充分にオリジナリティは発揮できたと思うんですけどね(当然、当時の『リバイアサン』『ザ・デプス』など比較にもならん訳で。『殺人魚フライングキラー』は比較になるだろうか?)。キャメロン監督、本作の撮影中に撮影プールを破壊してしまい、映画完成すらも危ぶまれ、マネージャーとしての資質にも疑問符がついてしまったのだけど、それでも何でも、(そこまでして撮影した)本作の海底シーンは本当に素晴らしいと思います。文句をつけ出したら、あれも惜しい、これも惜しい、特に「完全版」は痛いと思う。でもその上でやっぱり、この撮影を敢行した本作を、支持したいのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-17 09:19:48)

64.  愛と喝采の日々 一見、「二大女優激突の巻」ってな趣向なんですけれども、必ずしもそうでもない気もしてくるんですね。片や、バレエ一筋ウン十年、成功を収めたけれどももう結構お歳を召されて第一線から退こうか、という女性。片や、早々にバレエを引退して家庭を設けた女性。娘の世代がいよいよバレエ界の主役となっていく中で、互いへの嫉妬心もあり、“二大女優”くれば恒例(?)の、あのシバキ合いのシーンともなる訳ですが。その一方で、娘の世代にも恋愛ありスレ違いあり、アレコレある訳ですな。要するにこういったことは「人生」として描かれる。ところがところが。映画では、そういった「人生」と並行してバレエのレッスンシーンが(これはこれで独立するように)描かれて、作品の見所になっております。そしてクライマックスの華やかな舞台のシーンでは、もはや映画前半のドラマを忘れ去るかのように、バレエそのものが活き活きと、実に活き活きと描かれます。ここでは前半で描かれた「人生」に対し、「芸術」が描かれています。「芸術」は確かに「人生」に裏打ちされ「人生」を糧にするのだけれども、いざ舞台において繰り広げられるのはやっぱり「芸術」そのものなのであって「人生」ではない。例えば「人生経験積んできましたからこれは芸術と認めて下さい」みたいな言い訳は通用しないのですな。背景にどんなドラマがあろうと、ドラマの中でどんなキャラだろうと、舞台におけるミハイル・バリシニコフの躍動する肉体は光り輝く。それは芸術の残酷さでもあるのだけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-06 09:07:46)

65.  アフリカの女王 オッサン船長とオバチャンがオンボロ船“アフリカの女王”号で川を下る、その道中に待ち受けるは、敵国ドイツ軍、急流、滝(まあ、お約束ですな)、蚊の大群にヒル、ってな訳で、冒険また冒険。これが美男美女の組み合わせなら、「ええい、勝手にエッチしてろ」となるところだけれど、まあ、これなら安心感があります(何の安心感やら)。ハンフリー・ボガートが、ムサいオヤジの役柄の割にやっぱり何ともダンディなのが(自分の船なのに屋根の無いところで寝て、雨が降ってきてもレディに気を使うあたり)、そんな訳ないやろ~と言いたくなる、と言うか、冒険に主眼が置かれ過ぎて2人の関係の描写がテキトーに感じる部分でもあるのですが。あと、共に苦労し彼らの命を救う“アフリカの女王”号という船、最初から破壊される運命にあると言うより、もう「破壊する気(破壊される気)マンマン」みたいなところがあって、ちょっと描き方に思い入れが少な過ぎるんじゃないの、と、扱いの悪さが気になるところ。しかし本作を見ていると、「スピルバーグは“オルカ”号を創造するにあたって、きっとこの“アフリカの女王”号を念頭においてたんじゃなかろうか」という気がしてしょうがないのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:52:59)(良:1票)

66.  アバター(2009) え~、劇場で3Dで観なかった以上、本作を観るつもりはなかったのですが、レンタル屋店頭に大量に残ってたもんで、はい、出来心です、すみません。とりあえず、2Dでもなかなか楽しめました。内容的には『ミッション』のようで『もののけ姫』のようで『ポカホンタス』のようで、要するに結構、ベタなのかも知れませんが。ナヴィ族が変な顔だと言う声もありますが、どうしてどうして、観てると違和感なくなってきます。髪型的には、今は亡き軍事評論家のエバター氏を思い出したり。それはともかく、本作の、この入魂のCG映像には、頭が下がります。ただ、2Dで観てしまったからなんでしょうけど、これは「これまでの集大成」的なCGであって、何か「今までできなかった」ような新しい世界が開けたような気はあまりしないですね。作り物、っぽい感じ、実写に似せようとして似せ切れないアニメ。内容的にも、気になる面はあります。主人公は実生活においては下半身不随で孤独の身、一方アバターを操っている間は飛んだり跳ねたり自由の身。ってコレ、要するに、主人公がナヴィ族にシンパシーを感じるとか何とか言う以前に、そもそも自分自身の利害、打算がありますやんか。そう言って悪いなら、ナヴィ族側につくにあたって、得るものこそあれ失うものはなく、何ら「苦悩」や「決断」の必要がないじゃないですか。またこの映画、やたら長尺のくせに、この映画が終盤に近付いてくると、明らかに物語を「端折って」慌ただしくなります(違和感ありあり)。いや長尺だからこそ、この辺りでグンとスピード感を出したいところなんでしょうけど、観る側がそろそろ退屈しやしないか、という、一種の媚のようにも思えます。そんなコトが心配なんだったら、そもそももっと映画を短くすれば(可能ならその分CGのクオリティを上げれば)いいやんか、と思ってしまいます。で、クライマックスの戦闘ですが、近代兵器を操る人間たち相手に、圧倒的不利で絶望的な戦いが続くかと思いきや、実はやたら強かったりするのがナヴィ族の可愛くないところ。でもまあ、このハチャメチャな戦闘シーンが、何だか『トゥルー・ライズ』を思い出させて、ちょっとうれしくなったりもするのですが。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-08-13 23:14:56)

67.  或る夜の出来事 どうでもいいようなヘナヘナ~なお話に、大仰なカメラ。近代映画の、素晴らしさも虚しさも、この辺りから始まったんじゃないのかね~、なんぞと思ったり。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-13 21:15:03)

68.  アウトランド 惑星イオの採掘場という、すべてが人工的にセッティングされた舞台、そしてその中での主人公の孤独な戦い。これを、映画の画面という“横長”の世界を駆使し、見事に切り出していく手腕・・・・・・と、このストーリーのイマイチ度とのギャップこそ、まさにハイアムズ作品の醍醐味ですなあ(まあ、例外もありますが、ストーリーがイマイチなのが基本)。主人公が孤独な戦いを繰り広げるのはケッコウですが、いささか孤独過ぎて、話がもう一つ膨らまない。協力者のオバチャンや、妻子との関係など、料理のしようもあるだろうに、どうも消化不良。それに、クライマックスの「宇宙服同士の格闘」なんぞ、盛り上がるかどうか、考えればわかりそうなものなのに(笑)。それでも何でも、やっぱり目が離せないのが、さすがハイアムズ(もはや誉めてるのやらケナしてるのやら)。中盤の追跡シーンのカメラなんぞ、実にお見事。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-16 17:57:16)

69.  アサルト13 要塞警察 『リオ・ブラボー』→『要塞警察』→『アサルト13』という伝言ゲーム的リメイク(?)で、原型がドンドン失われていく。ドンドン面白くなればそれはそれでいいけど、なかなかそうはいかない。そうはいかなくても、やっぱり「立てこもり」というシチュエーションは大好きなのでついつい甘くなる。完全武装した敵が屋外でうごめく姿は、意外にもカーペンター風味を醸し出しちゃったりしてる気もして、なかなかスリリング。しかし攻撃の手際が悪すぎて、ナントモカントモ。次回またリメイクされたら、お目にかかりましょう。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:36:32)

70.  “アイデンティティー” ミステリの中でも、いわゆる「バカミス」というやつですね。「そんなんで納得できるかよ~」という気持ちと、「おお、こいつは考えたな」という相反する気持ちが同居してしまった私は、もはや犯人の仲間入りか。「誰が」「なぜ」「どうやって」を合理的に説明してくれるのが理想的なミステリで、そういう意味では当然ながらこの映画には物足りないモノがないでもないのですが(特に数字のキーホルダーは思わせぶり過ぎて肩透かし)、その物足りなさが実は一種の見せ球になっている、まあこれがバカミスの醍醐味でもありましょう。「新本格」ミステリ好きの中には、結構こういうのが好きな人、いるんじゃないですかね。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-09 23:35:31)(良:2票)

71.  アラモの砦 前半は舞台劇ふうの描き方。アラモ攻防戦に至るまでの展開が会話中心で進められます。会話主体でスタジオ撮影、しかも登場人物たちがなんとなくカメラを意識したような半身の立ち位置なもんだから(笑)、ホントに舞台っぽい。ジム・ボウイとトラヴィスが物語の中心、アレ、我らがクロケットはどこに?と思ったら映画中盤でようやく登場。これはむさい。これに比べりゃボーグナインが何だか爽やかに見えてしまう(何せ若いからな)。さて、このまま会話ばかりで映画が進んでしまっては面白くない訳で、なんぞもう一工夫~と思わないでもないけれど、後半で戦闘が描かれることは観る側としても充分「期待される」わけだから、緊張感は持続され、これもひとつの描き方。そしてこの前半の「静」と、クライマックスの攻防戦の「動」とが対比されて、一気に盛り上がりますな。まー、ジョン・ウェインの『アラモ』ほどドンパチドンパチはじけてませんけどね、白兵戦による緊迫の攻防戦を描ききります。最後に、この映画で気になった点を少し。「ロマンス要素の描き方が中途半端で、消化不良かな?」「戦いに挑む者を募る劇的なシーン、よりによってこんな肝心なシーンで、晴れてるのに大豪雨。せめて曇りの日に撮影して~」「大砲の音が、どう聴いても太鼓の音みたいです、何とかして~」。以上。7点(2004-12-26 15:56:32)(良:1票)

72.  アラベスク 《ネタバレ》 目薬で殺害するという冒頭のショックシーンから、もう釘付け。とにかくカメラがトリッキーで、観ててつい目を白黒させてしまいそうなほど。ミラーごし、ガラスごし、その他その他、思いつく限りの撮影を展開し、さすがにクドいのですが(笑)、まさにアラベスク状態。マンシーニの音楽も、ビックリ系の音楽で、映像に負けじとトリッキー。ええと、舞台はロンドンでしたよね、確か?全然そんな気がしませんでした。はっはっは。さてさて、ストーリーの方も、二転三転、転がりすぎて、結局ワケワカラン(笑)。えーと。暗号解読を頼まれたのにそれは暗号ではなくて?マイクロフィルム?でも首相は暗殺されちゃって?え?首相もニセモノ?何のための暗号だったの?そもそも誰が何を何のためにやってるのか、誰か、5W1Hを整理して教えてちょ~。ってない映画で、面白かったです。なんだそりゃ(↑一応ネタバレ表示したけど、バラせるほど私がネタを理解できていないのであった)。それはともかくこの映画、アクションはなかなか見ごたえあります(特にラスト)。でも中盤の、クレーン車との死闘、クレーン車が高圧につっこんだら乗ってるヒトは本当に感電するのだろうか?という素朴な疑問が。 答え:一般に映画の中では感電します(悪人に限る)。7点(2004-08-13 00:57:16)(笑:1票)

73.  アッシャー家の惨劇 《ネタバレ》 AIPのポー・シリーズ第1弾ですね。作品のテーマは「欠陥住宅」です(笑)。『マネー・ピット』みたいなもんですわ。老朽化した家が崩れてくる。これはコワイ。ははは。そういう訳で、モンスターの類で怖がらせようってんではなく、あくまで雰囲気重視。モンスターが出てこない代り、ガイコツくらいなら出て来ますが、保健室で借りてきたかのような、プラスチック感あふれるシロモノ。ま、そのあたりを気にしない事にすれば、アッシャー家の内装の重厚感など、なかなかのもの。ほぼ全編がアッシャー邸内のシーンなだけに、美術担当ダニエル・ハラーの腕の見せ所です。家の外も霧が立ちこめ、不気味な雰囲気が・・・って、こりゃさすがに豪快にスモークを焚き過ぎかな(クロサワ映画でもかなうまい)。アッシャー一族の肖像画といい、一種の因縁話めいたストーリーを、(低予算の割に)美術セットがよく支えています。そして音楽はかのレス・バクスター(笑)。ここでは、重厚なサウンドを(重厚すぎるサウンドを)存分に聴かせてくれます。脚本はさらに大物、リチャード・マシスン! ロジャー・コーマンの意向がどのくらい脚本に反映されているのかは知りませんが、クライマックスなどでは、原作の幻想性を犠牲にしてまでも、あくまで妹をゾンビっぽく描き(結局はモンスター映画でした。笑)、アッシャー邸を派手に炎につつませる(焚き火のごときセコい炎の合成映像が何とも言えん)、このサービスぶり。ある種の(あくまで「ある種の」)恐怖映画のツボをよく押さえた構成となっております。しかも最後は、あわてて原作どおり、強引に屋敷を沼に沈めちゃう。う~ん、ナイス。私の希望としては、ヴァディム、マル、フェリーニの『世にも怪奇な物語』には、コーマンにも参加してもらって4本立てにして欲しかったところです(続けて見比べるときっと色々勉強になった事でしょう)。7点(2004-08-12 20:16:21)

74.  愛は霧のかなたに 《ネタバレ》 かつて、ダイアン・フォッシーのドキュメンタリー番組を観た時に非常に衝撃を受けておりましたもんで、彼女の生涯を映画化するらしい、という話を聞いた時にはむしろ、「ああ、ハリウッドはすぐこういうショッキングな話に飛びつくよなあ。しかも、強い女性を演じさせるにゃ、やっぱシガニー・ウィーバーってか?安直じゃないの?」と、ちょっと引き気味だったのですが。しかしその後雑誌で得た情報よると、映画化の企画は彼女の生前に遡り、製作者が契約のためにアフリカに向かい、いよいよ会おうというまさにその直前、彼女が殺害されてしまったんだとか。う~ん。こんな話を聞くと、実に弱い。タマリマセン。キャストにヒネリがなくったって、いいや。手のひら返して「さすがシガニー!」なんて言っちゃうよ、もう。リック・ベイカーの着ぐるみゴリラもホントよく出来てて、いい仕事してるんですが、やっぱり本物のゴリラとの命懸けの撮影があってこそ。頭が下がります。ま、何だかストレートな映画で、もう少しヒネリがあってもよいのでは、という気もしないではないですが、こういう実在の人物の活動や訴えを形にして残す、というのも映画の役割のひとつなのかなあ、と(だから本作においては解決は示されません)。ところで、映画音楽もえらくストレートですね。モーリス・ジャールだからしょうがないって?でもこれで、ゴールデン・グローブ賞受賞、アカデミー賞ノミネート。こんなんでいいのか!? もー私にはわかりませーん(笑)。7点(2004-05-08 23:32:51)

75.  アウトサイダー(1983) 主題歌はいいとしても、映画自体の音楽があんまりにもコッパズカシイ出来で、一体誰が音楽やってんだよ~と思ったら・・・やっぱり親父か。では息子はと言うと、演出の方も随分キザで、カメラアングルは「ホレちょっと凝ってみましたよ」というのが見え見え、複数の対象をアングルに取り込んで見せるのも、さりげなくやれば感心するけど、全然さり気なくなーい。くどい。その他アリガチな映像目白押し。しまいにゃあ決闘シーンで雷鳴が鳴り響いて大雨!? 作り過ぎだよ、あ~あ。いや、待てよ、とふと気づく。コッポラほどの人が、こんな事を真面目にやる訳がない。こりゃきっと遊んでるんだな。あ、そうか、この映画は言わば「歌の無いミュージカルなんだ」と思った瞬間、何だかいい映画に見えて来たよ。パトリック・スウェイジがいい味出してるねえ、これは演技がクサイんじゃなくて、本人がクサイんだから、誰も真似できないね。もし「彼らの20年後を描く!」とかいう続編を今、元のメンツ集めて作ったら、ギャラ幾ら位必要なのかなあ。パトリック・スウェイジはあんまり値上がりしてなさそうだけど他が大変。7点(2004-02-22 01:17:59)(笑:1票)

76.  アンドロメダ・・・ まずはギル・メレのゴキゲンなナンバーに乗ってのオープニング。ナヌ?あんなの音楽じゃ無い、ただのノイズだろ、だって?ウン、そうとも言うね。さてさて、M・クライトン『アンドロメダ病原体』の映画化であります。この原作、登場人物の内面など殊更描かず、データを並べ立てて(すべて作者の作り上げたもの)、いかにももっともらしい科学ドキュメンタリーのような体裁になってます。話は具体的である程ウサン臭く、ウサン臭い程面白いということを、さすがはクライトン、よく熟知してますね。でもそういう思い切った構成の小説を本当に映画化できるの?と思いきや・・・スゴイ!映画化できちゃったよ!確かに原作の独特のテンションを活かし切った、ひと味違う映画になっております。そしてその雰囲気を盛り上げるのが巨(虚)匠ギル・メレの音楽であることは論を待たない!(←しつこい!)。しかし、クライマックスの中央空洞突破シーン、最大の見せ場の筈なのに、何であんなに緊迫感に欠けてるのか・・・何とかならんもんかね。7点(2003-12-20 09:33:50)

77.  アリゲーター(1980) 下水道で巨大化したワニが、発砲スチロール、じゃなかったアスファルトの地面を突き破って地上へ。人々を襲いかかります。『ジョーズ』と違って陸まで追いかけてくるのがミソですが、犠牲者の中には、自分の不注意で事故を起こしただけじゃないの、ってなケースもあって、やや無理が。まあ、ワニ映画業界の一つのスタンダードです。7点(2003-06-29 11:12:56)(良:1票)

78.  悪魔の追跡 世界一トンボ眼鏡の似合う男、ピーター・フォンダが怪しい狂信集団に追われるスリラー、ですが、何が起るかのドキドキ感が横溢した、なかなかコワイ映画。前半のオカルトテイストに対して、後半突然カーアクション映画になるあたり、逆パターンではありますが、後の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』へ多大なる影響を与えていると言っていい、のか?7点(2003-06-28 10:11:32)

79.  アイス・ロード 映画でCGが使われること自体に文句を言う気もないし、そんな事言ってたらもはや映画が成立しなくなっちゃうんだけど、それにしてもこの映画の最初の方の爆発事故の場面、あのダンプトラックが転落するところ。何とかならなかったんですかねえ。もうこの時点でゲンナリしてしまう。 そりゃ、何が起きたかわからんような画面を見せられるくらいなら、はい、トラックが落ちましたよ、と見せてくれる方が良心的ではありますが、しかし。どうも画面が弱い。CGじゃなくホンモノのトラック(ミニチュアでもいいかもしれない)を落として撮影するとなれば、どうやって「見せる」か、もっと本気で考えるんじゃなかろうか? この作品、この場面に限らず、どうも「オハナシ」の方に意識が行き過ぎている気がします。割れそうな氷の上をトレーラーで突っ走る。残された時間はわずか。という設定があって、そこに色々と事件を盛り込む。逆に言うと、色々と事件を盛り込んだから、もうこれだけで充分に面白い映画ができるはずだ、と思ってませんか? テンポよく見せよう、ということなんでしょうが、引っかかりが無さすぎるのもどうかと。トラブルがあれば、そこからの復旧もある訳で。横転したトレーラーを、あんな少人数で、あんな手際よく起こせるもんなんでしょうか。どうせスタッフ総がかりでやったんでしょ、とツッコミたくなってしまう。手間取る作業を描くのだって一つの見せ場、それに手間取れば手間取るほど、残された時間は少なくなっていく。 全体的に押し並べて、描写を端折り過ぎてて、色々盛り込んだ割には単調。もったいない、と思うんですけどねえ。 二手に分かれた一行を、並行して描く、というのも、上手くハマればスリリングですが、この作品ではいかにも図式的で、盛り上がりに寄与しません。 とか何とか、文句ばかり言ってるのですが、それでも何でも、トレーラー、カッコいいなあ、と。トレーラーでカーチェイス。いやスピード感は無いですけど、でもカッコいい。満足(それなりに)。[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-24 17:17:35)《改行有》

80.  アクアマン この映画を楽しもうと思ったらやっぱり、「んなアホな」とか思っちゃったら、負けですよねえ。ましてや「見てるこちら側の方が恥ずかしくなる」なんて思うのはもう、論外です。 という訳で、すみません、どうやら私は負けました。。。 こういう荒唐無稽の極みみたいな映画を、作り手がアホらしいと思わずに(思ってるのかもしれないけれど)ノリノリで作ってるんだから、見る側も置いて行かれないようにノリノリでついていくべき、なんでしょうが、内容がここまでトリップしてしまっていると、もしかしてシラフで見るべきではなかったのかな、とか。 そんな感じの、まあ、楽しい映画です。 陸上でイチャイチャしている普通のシーンの方に、なんとなくホッとしてしまうのですが、それでも何でも、地球の表面の7割は海ですから、やっぱり戦いの舞台は海底へ。 ヴェルヌが「海底二万里」で描いた海底世界のイメージに一番近いのは、実はコレなんじゃないか、という気もします。[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-17 17:00:48)《改行有》

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