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プロフィール
コメント数 3883
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男 《ネタバレ》 このシュワちゃんという人はこれまで、映画の中でさまざまな敵と戦ってきた訳ですが、このドキュメンタリ作品に出てくる彼のライバルたちこそ、最強最大の相手、のように思われてきます。 映画開始から、筋肉、筋肉、また筋肉。体の隅々まで怒張しまくった、全身デカマラ状態のこのライバルたちの、非常識なまでに凄まじい肉体を目の当たりにすると、あのいつもニコニコシュワちゃんが彼らに勝てそうな気は、まったくして来なくなります。。。が、ある意味、彼の本当のピークの時期を映像に捉えたのがこの作品。我々になじみのある80年代のシュワは、もはや彼の余生と言ってよいのかも。後の映画スター時代以上にニコニコしながら、最強の肉体美で(「美」かどうかはもはやよくわからんが)しっかり優勝をかっさらってしまう。優勝を争っているのが3人しかいないというこの状況がよくわからんと言えばわからんけど、まあ、ボディビル界における全世界の頂点、なんでしょう。見れば納得の、この肉体。 ムキムキと、実際に音を立てていそうな筋肉パフォーマンス。非現実感すら感じさせ、どこかユーモラスでもあるのですが、裏では苦痛に耐え続けた壮絶なトレーニングがそれを支えている。どうしてここまでやるのか、何が彼らを支えているのか、どうして他のことにこの情熱を向けられないのか(?)。そのアンバランスさが、不思議な感動に繋がります。人間が到達できる限界の世界、常人が理解できるかできないか紙一重の世界。 肉牛の品評会みたいにも見えてきますが・・・[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-01 03:12:05)(良:1票) 《改行有》

82.  アウトランダー 宇宙の果てだか未来の果てだかよくわからんけれど、どこぞの遠い世界からやってきた宇宙船が、中世ヨーロッパに墜落。宇宙船に乗せていたモンスターが解き放たれ、地球人を襲いはじめる。で、同じく宇宙船に乗っていた主人公(何星人かは不明。地球人にしか見えない)が、そのモンスターと戦う、というオハナシ。エイリアンVSマッドマックス、みたいな感じでしょうか。 主人公は早々に科学兵器を失い、当時の武器プラスアルファ、ぐらいでもって戦うので、SF仕立てでなくても成立するオハナシなんですけどね。要するに、主人公が異邦人であり、敵がメチャクチャ強い生き物であれば、良いわけで。SFでなくてもいいし、SFであってもいい。ただし、主人公がモンスターに立ち向かうには、それなりに動機付けが欲しいところだけど、そこがちょっと弱い印象。 いや、劇中では一応その動機、つまり彼の家族にまつわる過去が、示されてはいるんですけどね。それを控えめに示していくのも悪くない。どこからともなくやってきた、暗い過去をもつ主人公、確かに悪くない設定、なんですけどね。 ただ、それがどうも弱すぎるんですね。冒頭を除くと基本的に、「主人公の過去は映画の中盤過ぎにまとめて説明します」みたいな構成になっていて、主人公の普段の行動、佇まい、どうも影が感じられません。何だか、いずれヒロインと結ばれます的な雰囲気が、ずっと漂っていて。 マッドマックス2とかだったら、主人公がずっと周囲に関心なさそうな雰囲気漂わせているからこそ、最後があれほど盛り上がった訳で。 本作、CGモンスターはなかなかよくできています。なので、その点でシラケさせることは、ありません。だけど、戦闘シーンは、もう少し丁寧に見せて欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-30 12:28:26)《改行有》

83.  ある日どこかで 《ネタバレ》 テレビ放送でコレを初めて見たのは、高校生ぐらいだったと思うんですが、どの番組枠だったか、トンと思い出せません。ひっそりと深夜に放送されてたのかな。何せ、タイムトラベルもの、というSFネタの映画なのに、まあこの地味なこと。むしろ意識的にSF要素を排除して作られた映画のようにも思われます。 タイムスリップを起こす描写ですら、過去に行くのは「寝て、起きたら、到着」だし、現在に戻る場面に至っては、コインを手にしたクリストファー・リーヴがヘンな格好で固まるだけ、という描写で、まさに地味一直線(しかしこの彼が固まったヘンな格好が、妙に忘れられないんですけどね・・・)。しかも、“現在”の人間が過去に行くオハナシなのに、“現在”の知識なり道具なりを過去で活かすどころか、「“現在”を思い出してはいけない」という、およそSF的発想とは真逆の設定があって、主人公もひたすら過去の世界に自分を合わせようとする。アンチミステリ、ってのはよくあるけど、これは一種のアンチSF、ですな。 しかしコレ、主演がスーパーマンで良かったんですかねえ。不器用な感じがイイのかも知れないけれど、ちょっと不器用過ぎかな。映画が重たくなっちゃう。こんなメロドラマに出てるヒマがあったら、ニュークリアマンといつまでも戦っとけ、と言いたくなるのですが(いや、当時まだスーパーマンは2作目くらいですかね)。 その野暮ったい彼が、昔の女優の写真に一目ぼれし、タイムスリップを試みる。映画女優、ではなく、写真の中の女優。この時点ですでに、静的な雰囲気が漂います。 で、彼は野暮ったいまま、彼女にアタックし、どういう訳かウマく行ってしまう。それじゃ物語が盛り上がらずツマランので二人の仲を割こうと、クリストファー・プラマーが登場。恋を邪魔する人物の登場で、さらに恋が燃え上がる、だなんて、いやもう、何というシンプルな設定。そんな邪魔しているヒマがあったら、エーデルワイスをいつまでも歌っとけ、と言いたくなるのですが。 で、まあ結局、二人の恋は「時間」によって引き裂かれ、忸怩たる思いだけが後に残る。ちょっとしたミスが二人の別れに繋がるのだけど、人生、そういうもの。取返しがつかない過去を思い、ため息をつく。老いるとは、そういうこと。[CS・衛星(吹替)] 6点(2021-02-25 11:51:26)(良:2票) 《改行有》

84.  暁の用心棒 映画最初の方で炸裂する機関銃の迫力の無さに、斃される兵士たちの倒れ方にもやる気が感じられず、ヤな予感がしてくるのですが、こんなこと書くと「オマエはそうやって、マカロニの冒頭シーン観るたびに、いつもヤな予感ばかりしてるんじゃないのか」と言われそうで、いや、決してそんなコトないんですけどね。でも殊更に否定もしませんけれど。 主人公のガンマンが、例のトニー・アンソニーという人で、悪者どもと戦うのかと思いきや、彼らに擦り寄り、一緒に金貨を奪う算段を取り付ける。で、首尾よく金貨を奪ったはいいけれど、分け前に与りそびれたもんで、金貨欲しさに、悪者ども一行にイヤらしくつきまとう始末。いや、コレ、金貨が欲しいなんてのは口実で、実は一味の仲間に入れて欲しくってイヤガラセまがいのちょっかいをかけているようにも見えてくる。そう見えちゃうのは、主演トニー・アンソニーの風貌がどうにも貧相だからでして。悪者どもに囲まれると、貫録負けすること夥しい・・・さてここで、邦題が「暁の用心棒」なのですが、この主人公のどこが用心棒なんだ、と思ってると、中盤でしっかりリンチにあってタコ殴りされる場面があり、ああこれは確かに『用心棒』の流れを微かに汲んだ作品ではあるわい、と。ま、所詮マカロニの邦題ですから気にする必要もありませんが。 で、頼りない主人公も、このリンチで多少は懲りただろ、と思ってる間に、いともたやすく危機を脱出してしまい、えーそんなんでいいのかよー。ってか、敵が妙にアッサリ絶命する場面が多い気がするんですけどねー。 ↓やましんさんがおっしゃってるように、この映画、セリフがかなり少なくって、冒頭シーンなども無言が続くし、主人公と彼が助ける女性との間にも殆ど会話が交わされない。それが、ちょっとシュールな趣きすら感じさせて、独特の雰囲気を出しているし、クライマックスで背景に虫の音が聞こえ続けるのも、ちょっと不思議な気分になってきます。 ただ、何かというと流れ始めてしまうBGMが、どえらく安っぽい単調な音楽で、このせいもあって、BGMがようやくやむと背景の音につい意識が向かうのかもしれませんけれども。 それにしても、なぜか道のド真ん中に敷かれたトロッコのレール。こんな短い距離で、何のために敷かれたのか。普請もやたらテキトーだし。 というあたりも、イヤでも強い印象を残してしまうのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-23 14:10:07)《改行有》

85.  アントマン 主人公とマイケル・ダグラスとの、2つの「娘との関係」がシンクロする物語になってる、ってのがミソなんでしょうけれど、ではそれを物語の中にどう溶け込ませ、展開にどう絡ませるかがポイントになろうものを、映画の中盤はその設定自体を長々と引っ張って見せて、展開が重たいこと重たいこと。もう設定はわかったからさ、先に進もうよ、と言いたくなってしまいます。 小さいヒーローが飛んで走って、クルクルとキレのいい動きを、一連のアクションとしてみせてくれるのが、やっぱり見どころ。ただしこれも、サム・ライミが『スパイダーマン』で展開してみせてくれたアクションに近くって、どこか既視感を感じてしまうんですけれど、そこに大きさが変わることに起因するさまざまネタが絡んでくるあたりは、本作ならではの楽しさがあります。[DVD(吹替)] 6点(2018-12-30 06:26:00)《改行有》

86.  アウトブレイク 随分久しぶりに観ましたが、やっぱり、何なんでしょうね、この映画。前半はカサンドラクロスで、後半はカプリコン1と化す、というスペシャルコースのはずなんですが、あまりワクワクしない。そもそも、題材のわりに、あんまり怖くないんですよね。アメリカのとある田舎町に殺人ウィルスがもたらされ、町が封鎖される、これがまず、演習か何かみたいな光景で、ちっとも怖くない。別にリアリティなんて無くったって、もっとコケオドシの圧迫感を感じさせるような封鎖の光景を演出してくれれば、イイんですけどね。カサンドラクロスは閉塞状態の不気味さが出てましたし、逃げ出そうとするヤツがいればそこに危うさも感じさせました、本作にも逃げ出そうとするヤツが出てきてヒドイ目に合ったりはするものの、雰囲気は何とも、のどか。 もっとも、あまり悲惨な描写に走らず、人と人の対立もなるべく殺す・殺されるという描き方を避け、あくまで楽天的に仕上げている映画だな、ということはわかるのですが。それにしても題材が題材ですから、パニック映画らしさは、何とかもう少し盛り込んでもらえなかったものか。 例えば、感染の舞台となる町の住人の中に、主人公の知人を混ぜておき、その人物の視点で町の内側を描くとか。本作では基本的に町の人々が「名もなき通りすがりの人」扱いで終わっており、感染が広がる過程の描写も説明的過ぎる印象。 あと、ウィルスの宿主を突き止めていく後半も、これはさすがに描写を端折り過ぎでしょう。ボートに飛び移る場面とか、麻酔銃を撃つ場面とか、見せ場はそれぞれ準備してくれてはいますけど、そもそも「ウィルスを抑えるためのカクカクシカジカの手順」に物語を縛られるあまり、雑多なエピソードが、間を端折って並べ立てられてしまうことになる。これが、悪い意味での「ご都合主義」との印象に繋がってしまってます(例えばカサンドラクロスにおける伝染病収束は、良い意味の「ご都合主義」だと言えるでしょう)。 いずれにせよ、パニック映画としては多少弱くとも、アクション、サスペンス、ユーモアを交えながら、正義感や勇気といったものを素朴に描いて見せた、イヤミの少ない映画ではあるかと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-22 08:54:52)《改行有》

87.  アメイジング・スパイダーマン2 このアメイジング・スパイダーマンというシリーズは、「スパイダーマン」という器を借りた、実は青春ドラマらしくって、ココに登場するスパイダーマンは、「青春」に忙しく、基本的に敵と一生懸命には戦ってません。それはそれでいいのかも知れないけれど(私はヤだけど)、その結果として、悪役の怪人にも魅力が無くなってしまっているのが残念。エレクトロが、とことんキラキラピカピカしまくる、しかしそれだけ、という作品でした。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-01-22 22:45:14)(良:2票)

88.  アイアンマン という訳で今更の第1作、なのですが。1作目なので、アイアンマンスーツが作られる過程、スーツを使いこなすまでの過程なんかが描かれていて、正直、スーツが意図通りに動かなければ動かないほど、観てて面白いのです。そういう悪戦苦闘ぶりをひたすら描けばよいのに、と思っちゃう。普通に戦っちゃ、普通の映画です。[地上波(吹替)] 6点(2013-05-06 17:42:46)(良:3票)

89.  悪の花園 金採掘中に落盤事故にあった夫を助けて欲しい、という女性の求めに応じた4人の男たち、前半は現地へと向う一行の姿、後半は夫を救出した一行と襲いかかるアパッチ族との戦いが描かれる、という作品ですが。一体どこまで遠くまで行くねん、と心配になるほど次々に広がる大自然の雄大な光景に圧倒されます。ロケーションの素晴らしさ。って一部はさすがに書割の合成映像のようですが(笑)。で、救出に向かう一行、それぞにれに何やら思惑ありげ、その思惑が、復路において、往路と同じ雄大な自然を背景にどういう変奏を奏でるか、ってのが見どころだろうと思ってたのですが、これがイマイチ、これという展開を見せない。その分、先住民との戦いの方をしっかり描いているといえばそうなんですが、ここまでの思わせぶりは何だったのか、と。途中で死ぬヤツは妙にアッサリ死んじゃうし。ラストにおけるリチャード・ウィドマーク、“主役を食っちゃうカッコ良さ”というよりも、ゲーリー・クーパーを相手に「オレも『誰が為に鐘は鳴る』のアンタみたいな役やりてえ」と意地張ったみたいな感じで(笑)。悪役顔にはできないカッコ良さがあれば、悪役顔にしかできないカッコ良さもある、という訳で。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-19 07:05:11)

90.  アナコンダ2 《ネタバレ》 先日の金曜ロードショーでの放送で、それなりの高視聴率を上げてしまうのが不思議と言えば不思議だけど、どうもこのテの映画、関東地区より関西地区の方が視聴率が高いらしい、と言えば、何となく納得してしまう。理由は無いけど。で、この第2作目とやら。第1作と同様(とは言っても内容的には何ら関連性が無いが)、ヘビの扱いが非常に悪い。何かにつけ無視されがち。いやこの第2作ではそれなりにヘビとの戦いが内容のメインにはなっているけれど、登場人物たち、密林の中でいつ背後から襲われるか、などと心配している気配が無い。要するに、台本に「今はヘビが襲ってくるシーンではありません」と書いてあるかのごとく(そりゃ書いてるだろうが)、気を抜きまくって、ジャングルの不気味さみたいなものはさっぱり感じられない。実際、密林と呼ぶには妙に明るいし。と言う訳で、ヘビの扱いは悪いし、人間どももちゃんと演技をしない。しっかり活躍しているのはサルだけで、こちらは見事なカット繋ぎを見せたりする。演出側もサルにだけは敬意を払っているらしく、ここぞという場面では必ずサルの表情を挿入。いやホント、サルだけは素晴らしいです、ハイ。あとこの映画、ラストのヘビ退治の方法は、これはなかなか斬新じゃないでしょうか、土砂に埋めて退治するなんて。ヘビなんだからきっと、埋められても出てくるような気がするけど・・・。[地上波(吹替)] 6点(2011-11-16 22:20:51)(笑:1票)

91.  アイランド(2005) 「問題提起してます」的なテーマを絡めたいかにもSFらしい設定も良いし、アクションシーンにおけるカークラッシュへのコダワリも嬉しい。問題は、その“SFらしさ”と“スピーディで豪快なアクション”という両者を繋ぎ合わせるために、“映画中盤で背景を全部説明してしまう”という安直な方法を取ってしまったこと。中盤でいったんネジを巻き直してしまう。テンションもいったん途切れてしまう。せっかくリキの入ったアクションシーン、謎を謎のまま引っ張っていくのにフル活用しちゃえばよかったんじゃないのかなあ、と。まあ、力を抜いて楽しめる作品、であることには間違いないけれど。[地上波(吹替)] 6点(2011-02-18 01:54:22)

92.  悪魔の調教師 荒野の真ん中でクルマが故障し、立ち往生してしまったオネーチャン3人組。と、そこに現れたのは変質者の男、3人を自宅に拉致監禁。その家には他にも拉致されてきた女性たちが。変質男は自分がサーカスの団長だという妄想に取りつかれており、拉致してきた女性たちに鞭を振り振り、芸(?)を強要。逃げようとした者にはキツ~イお仕置きが待っているのでありました。しかし変質男、女性の一人を自分の母親だと思い込み(全然似てない気がするが)・・・ってな感じのオハナシです。いやこれが、意外にちゃんとしたサイコサスペンスでして。追いつめられる女性たちの姿と、彼女たちを捜索する人々の姿とを、並行して描くことで、なかなかハラハラとさせられます。離れの小屋に潜む謎の人物の存在も、さらにサスペンスを盛り上げるわけですが。ただ、まあ、「手堅過ぎる」といいますか、ほどほどに映画をまとめた上で適当に切り上げてしまい、「えっそれで終わりかよ」といささか味気なさを感じる作品でもあります。しかし何でしょう、この、「どうせヘボい映画なんだろう」と思ってたら意外にちゃんとしていたもんで、かえって欲求不満が溜まるというのは。反省しないといけませんね。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-05 23:03:02)(良:1票)

93.  アメリカン・ギャングスター イーストウッドが「硫黄島二部作」として2本の映画を作ったところを、リドリー・スコットは、どうしても一本の映画に収めたかったらしい。それならそれで、もう少しやり方がありそうな気がするのだけど・・・。ギャング側と刑事側の両側からその対決を描いた作品で、両者をことさらに対照的に描いて多層性を出そうとしているのかも知れないけど、もうひとつ噛合っておらず、いつになったら両者が絡むのやら、と少々待たされ過ぎの印象。両者がついに対峙した時に感じるべきカタルシスが、ちと弱いかな(エクステンディッド・エディションの方のラスト、劇場版ではカットされてるんだから本来どうでもいいのかも知れないし、ちょっと甘過ぎる気もするんだけど、それでもなお、本作の弱点を何となく補っているような気がしないでもなく)。クライマックスの銃撃戦は確かに凄かった、だけど、映画全体を通じてデンゼル・ワシントン自身にもう少し凄みが欲しかったですかね。終わりの方で、彼とラッセル・クロウがふと笑みを漏らすシーンは、ちょっとホロリと来たのですけれど、でも、そこに至るまでの過程がもっとしっかりしていれば、もっと感動できたんじゃないか、と。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-05-30 15:54:29)

94.  愛に迷った時 《ネタバレ》 邦題は「愛に迷った時」だけど、実際にはジュリア・ロバーツは、たいして迷っていそうな気配もなく、ただひたすら表情をクルクルと動かし続けるばかり(表情を見てるだけで結構慌ただしい)。要するに、「旦那が浮気したもんだから、カミさんは娘連れて実家に帰り、楽しく過ごしましたとさ」というオハナシでした。しかも最後は仲直りしてハッピーエンド。えーーーーそれでいいのかーーーと、私の方がむしろコメントに迷ってしまう。うん、多分、次は本当に毒殺されると思うよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-03 23:29:09)

95.  悪魔の毒々プラトーン 昔、英語の先生が“プラトーン”ではなく“プラトゥーン”です、と怒っておられましたが、これは多分オリバーストーンの映画の邦題の事を指していたのだと思います(まさか本作の邦題の事ではないと思います)。さて本作、無意味なエロと無意味なグロを交えつつ、緊張感の無い銃撃戦がこれでもかこれでもかこれでもかと繰り広げられる、これぞまさに「木曜洋画」路線の極北とも言うべき作品。銃撃戦の好きな方、銃撃戦なら何でもいいという方、特に、銃撃戦さえあれば大抵の事はガマンできるという方には、まさにおススメ。ゼヒその忍耐力を、本作で確認してみてください。無人島に旅客機が墜落。しかしその島は奇遇なことにテロリストの巣窟であった。さらに奇遇なことには、テロリストどもはアメリカ侵攻作戦をまさに展開せんとするところ。生き残った客たちは武器を手にとり、彼らに戦いを挑む。って内容。乗客の中には、ベトナム帰りのバトル親父やら、謎のスパイもどき(端正な着こなしの服の下には毒の吹き矢を常備)やら、ヘヴィメタ軍団やら、ちょっとイッちゃってる牧師やら、その他成金オヤジに食いしん坊オヤジと、キャラの多彩さには事欠きません(こんなヒドイ乗客ばかりなら、そりゃ飛行機も墜落するわな)。勿論、テロリスト側も得体の知れないヘンテコなる面々をそろえており、奇人変人どものデタラメバトルが展開されます。映画を作るにあたって、まともにストーリーを考えようという気がさらさら無く、変なキャラをてんこ盛り出しておけば何とか映画が繋がるだろう、てな感じですが。勿論繋がってません。それでも何でも、この銃撃戦のしつこさ、こればかりはもう、特筆もの。敵のテロリスト軍団がウジャウジャと次から次に現れるのを、片っ端から撃ち殺す。撃って撃って撃ちまくり、敵は倒れ倒れて倒れまくる(しまいにゃ、撃ってもいないのに倒れるヤツまで出る始末)。という訳で、どうせやるならここまでやらなきゃ、というノリですね(というか、どうしてみんな、ここまでやらないんだろう、というノリ。それは皆、自制心があるからですよ)。ひとつの道は確かに極めたな、と。さすがトロマ。 (で、6点なのか?ワタシの基準には統一性が皆無であることがよくわかった)[DVD(字幕)] 6点(2010-02-14 07:46:12)

96.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 あの、無人のニューヨーク。平然と狩りを繰り広げる主人公、そして平然と獲物を奪うライオン(アメリカにもライオンいたのか)。いいですよね~、何だか。昼はこういう非現実の世界を圧倒的なCGで描き、夜は夜でゾンビみたいな連中がモリモリ襲ってくるというわけで、とりあえずギミックには事欠かないはず。なのに。なのにこの、映画全体から受ける印象の、なんとも地味~なこと。この地味さは、はっきり言って、“伝説”級ですよ。そりゃまあ、主人公ひとりニューヨークに生き残った、という設定から来る地味さもあるでしょうけど、問題点はそれだけじゃなさそう。まず、水平的展開(物語が展開していく推進力、非可逆性)の弱さ。そもそも、一人生き残った主人公が、律儀にも肉体をバリバリ鍛えつつ、律儀にコザッパリした身なりで、これまた律儀にも白衣に着替えて熱心にワクチン開発を続ける、という優等生ぶりがツマラナイ訳で、普通、もっと自暴自棄になったり、何らかの“心の傷”があってもよさそうなもの。で、この過剰な優等生が、難なく、ある日ワクチンを完成させちゃって、はい、オシマイ、と。やっぱりさー、「転機」なり「決断」なりの劇的なモノがあってこそ、人間、レジェンドにでも何にでもなるだろうけど、この映画、何もないよね~。という、展開の弱さが、まさに地味・・・。次の問題点、垂直的展開(意外な設定下の思考実験としての面白さ)の弱さ。大体、人類滅亡寸前というサバイバルを描くのに、「あ、どうやら電気と水は来てるのね」という時点で、SFとして弱い。都会が無人になっている、という映像のインパクト以外に、これといって面白さを示せていないのがツライ。大体、変なゾンビみたいのがいくら襲ってきても、CGのチャラチャラ感が恐怖感を弱めていて、はっきり言って、この映画の中では、現実に存在するマネキン人形の方が、よほど不気味に見えるわけです。主人公とマネキン人形の関係、やりとりの描写を、もっと深めていてこそ、サスペンスを生み、映画の印象を深めたのではないでしょうかね。いや、きっと製作者も、そう思いつつも、それができなかったんじゃないかな。マネキンの不気味さを一応は描いてみつつも、イマドキ、CGモンスターを出さなきゃ皆さん納得しないよな~とやっぱりついつい陳腐な方向に走ってしまう、というジレンマが、感じられなくもなく。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-24 23:51:21)(良:1票)

97.  アイス・エイジ2 アクションが活きていて、前作よりずっと面白いと思って観てたのですが、実際、子供も前作よりよっぽどよく食いついておりました。クライマックスで迫りくる水の描写も、なかなか見事なもの。これだから、1作目がイマイチであっても2作目を無視する訳にいかんのです。[CS・衛星(吹替)] 6点(2009-06-07 11:33:13)

98.  アドベンチャー・ファミリー アドベンチャー・ファミリー、とは言うものの、アドベンチャー指数はあまり高く無い映画。むしろピクニック指数がやや高いか。いやはやのんびりまったり、癒しの映画。屋内シーンで天井あたりにやたらマイクの影らしきものが写ってるのもまた、なかなか癒されますな~。野原を駆けるスローモーション映像のなんと美しくも幻想的な事か。ってそれほどでもないか。野獣と死闘を繰り広げるお父さんの姿、激流をボートで下るお父さんの姿に、何度手に汗を握ったことだろう。ってそれほどでもないか。というわけで、この作品を観ていると、つい口ずさまずにはいられないのだ、そう、あの歌を。「ある~日 森の~な~か クマさ~ん~に・・・・」[地上波(吹替)] 6点(2005-08-11 23:57:35)(良:1票)

99.  赤ちゃんのおでかけ 認知心理学の研究によりますと、人間が視覚によって空間を認識する能力は生まれながらのものではなく、経験によって次第に身についていくものだそうで、赤ちゃんも最初は「高さ」というものを認識しておらず、段差から落っこちたりする経験を通してその危険性を学んで行くものなのだそうです。それはこの映画にもよく表れております・・・と言っていいのか? 町に飛び出した危険知らずの赤ちゃんと、それを追いかける誘拐犯たちのドタバタ喜劇であります。赤ちゃんが無心に飛び込む危険地帯(なかでももっとも危険なのはオバチャンのバッグの中?)、追いかける大人たちもそこに足を踏み入れ、その度にひどい目にあってしまう。という、話だけ聞けば面白そうですが、実際には同じようなネタばかりが続く、少々苦しい映画でした。ただ、この映画から得られるもっとも重要な教訓は、「子供の相手をするときは、何よりもまず股間をガードせよ」ということでしょう。いや、ほんとに。[地上波(吹替)] 6点(2005-05-01 01:58:54)

100.  ア・フュー・グッドメン 突如、アンタッチャブルのデ・ニーロと化すジャック・ニコルソンに唖然。なんだこりゃ。絶対的不利な状況をいかに覆すかに、観る側としても期待が高まってたんですが。そう、なにか極上のトリックによるどんでん返しがあるのではないかと! まあ、前半のトム・クルーズがあんまりポンコツすぎて、こいつが後半立ち直るとしたら、随分都合がいいなあ、とは思いながら観てたんですけどね。陪審員制下での裁判自体、ひとつの劇ですから、映画で取り上げて面白くないわけがなく、本作も観てて確かに引き込まれます。なのに、ヒネリの足りないベタなラスト、残念です。ところで、このタイトルの意味は?デミ・ムーアが活躍してるのにPersonsじゃなくてMen、なんですね???6点(2003-11-22 09:31:42)

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