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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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1.  アリスのままで 《ネタバレ》 ジャンルとしては“ドラマ”になるのでしょうが、ホラー映画と思えるほどに怖さを感じる映画でした。それ程に主人公に感情移入してしまっていました。知で生計を立てている主人公にとって、自分の頭の中の知がどんどん失われていくという恐怖を想像するのは難しくありません。自殺を図ろうとする心境はとても理解出来てしまうもので、それを十分に感じさせるジュリアン・ムーアの演技が見事でした。 精神科医が原作者とあってか、その症状の進行具合の描写がとてもリアルで恐ろしかった。[映画館(字幕)] 8点(2015-08-28 22:04:14)《改行有》

2.  赤ちゃん泥棒 《ネタバレ》 コーエン兄弟らしいオフビートなドタバタ劇。オープニングの夫婦二人の馴れ初めから結婚までを非常にスピーディーに撮っているのですが、その後はアリゾナを舞台にのんびりとしたタッチで、赤ちゃんを盗んだ二人の生活が描かれます。その中で夫であるハイが赤ちゃんのオムツを買いたいがために強盗を企ててアクションになったりもするのですが、どこかまったりムード。その雰囲気は楽しいものの、少し全体を通して弛緩し過ぎな感じもありました。やはりコーエン兄弟には、コメディであるものの強烈なバイオレンス描写が挿入されるようなタッチを期待してしまいます。終盤に賞金稼ぎが木端微塵に吹っ飛んだりする描写もありますが、あのシーンだけそれまでの映画の雰囲気とはかけ離れているので、もう少し日常にカッティングされる暴力が見たかったかなと。[DVD(字幕)] 6点(2015-07-28 00:57:04)

3.  ある戦慄 《ネタバレ》 これは大変恐ろしい密室ホラー映画でした。舞台はニューヨークの電車の一車両から基本的には動かない。こういう密室の車両に閉じ込められるっていう設定自体は、例えばアクション映画等では良く出てくる設定ですが、そういった映画類の何倍もこの映画の方が怖かったです。列車に爆弾を積んだ政治犯が銃を突き付けてくるより、イカれた男が二人乗り込んでくる方が遥かに恐ろしいというのは何とも面白い。多分設定に現実に起き得る様なリアルさが感じられることと、基本的には人間の醜さを主眼に置いているからだと、個人的には思いました。 完全にイカれていると思いきや、極限状態における乗客たちに醜い振る舞いをさせたいだけに思える様な、トニー・ムサンテとマーティン・シーンのチンピラッ振りが大変に良いです。というか堂に入り過ぎていて、こいつらホントに普段からチンピラじゃねーのか?とも思ってしまったり……。まあ息子のチャーリー・シーンと違って、オヤジは真面目なリベラル左派らしいですが。俳優ってスゴイ。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-04 23:39:45)《改行有》

4.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 オープニングの緊張感溢れるシークエンスから惹き込まれます。眼光鋭く友軍の通行場所を見張る主人公。対戦車グレネードを懐から取り出したイラクの少年を照準に定め殺すか殺さないか、という所で場面が急転換し初めての鹿狩りのシーンへ。その後にオープニングのシーンに戻り主人公は少年を射殺する。ここは主人公が狩りとして人を殺してしまったということなのでしょう。そこから彼は戦場という死が蔓延している世界に蝕まれていく。家に帰っても心休まる場所は無く、あらゆる場面でヒステリックな反応をしてしまう。戦争(に限りませんが)という異常な状況が人間性を破壊してしまい、その結果生じる孤独を抱えて苦悩する一人の男を丁寧に描いた良作だったと思いました。それでも終盤には退役兵としてPTSDにかかった兵士のリハビリに係ったり、家族との関係性も上手くいったと思った所で、主人公が殺害されてしまったのは本当に悲しかったです。[映画館(字幕)] 8点(2015-03-01 21:59:49)(良:1票)

5.  ANNIE/アニー(2014) 《ネタバレ》 そもそも82年版の『アニー』はかなり歪な作品であったので、今回の再映画化は結構期待していました。また、監督が『Easy A』や『ステイ・フレンズ』のウィル・グラックなので、現代的なコメディ映画が出来上がるのではないか?と思っていたのですが、その予想は半分当たって半分外れてたといった感じでした。 現代ならではのtwitterやネットニュースサイトを、アニーが大衆の人気を得ていく過程に入れたのは、良いアレンジだと思います。またキャメロン・ディアスが自分の現在の価値を分かっている様な汚れ役を演じた勇気を讃えたい。スタックスに売春婦と間違えられるシーンはかなり笑ってしまいました。オリジナルのミュージカルがロングラン作品ですから、楽曲が良いのは勿論ですが、それにストンプ(足を踏み鳴らしてリズムを取る音楽)を取り入れたり、音楽のアレンジも良いと思います。 次に不満点を述べます。先ず、劇中の殆どギャグは基本的に、食べ物を吐き出したりする様な子ども向け。子ども向けが悪いとは言わないけれど、大人が楽しめる毒っ気もある程度は欲しいです。あと、映画のテーマが歌にも堂々と歌われている通り、「今日が最悪でも、明日はいいことあるかもね!」という話に綺麗にまとまり過ぎている気もします。楽しく観れて楽しく劇場を後に出来る映画だったと思いますが、もう少しパンチ力のある何かが欲しかったです。ちょっと贅沢な要求ですが。[映画館(字幕)] 6点(2015-01-25 23:13:11)《改行有》

6.  アイス・エイジ 《ネタバレ》 人間の赤ん坊を中心に、各々孤独を抱えていた3匹の動物達が、疑似家族を形成していくというストーリー自体は、結構スムーズに出来ていると感じました。また壁画のシーンはややホロリと来てしまったり。 但しギャグが総じて余り面白いとは感じませんでした。いえ、コミカルな雰囲気づくりをしていることは理解できるのですが、その殆どが所謂一発芸に近く、正直大人の鑑賞を考えている作りではないかなと思います。まあハナから完全に子ども向けとして作られたのかも知れませんが、そうすると矢張りPIXAR作品やDream Works作品と並ぶ質の作品とは迚も言い難いものがあります。[DVD(字幕)] 7点(2014-10-21 23:46:42)《改行有》

7.  アニー(1982) 《ネタバレ》 個々のキャラクターに芸達者な役者を起用しているのに、イマイチそれを活かし切れていない様に思えます。ティム・カリー演じる悪役も、単なる悪役に過ぎず、可也拍子抜け。だってあの『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクフルター博士ですよ?もっとミュージカルなんだからおいしい使い方があるだろうに。 憎めないオールドミス、ミス・ハニガンを演じたキャロル・バーネットも素晴らしい演技だっただけに、最後まで奥深いキャラクターにならなかったのは残念。終盤で「何も殺すことはない!」と弟に懇願していましたが、そこに至るまでのステップ無いから唐突に感じます。2015年に公開されるリメイク作では非常に改善してほしいところ。 あと、子ども向けのファミリー映画であろうに、ダンスシーンでは結構の女性がスリットの大きく開いた際どいスカートで躍るのでびっくりしてしまった。まあセクシーで観てる分にはいいんですが、監督の趣味か?[DVD(字幕)] 5点(2014-09-17 06:49:06)《改行有》

8.  アメリカン・グラフィティ 《ネタバレ》 ほぼ平成生まれの身としてはジョージ・ルーカスといえば『スター・ウォーズ』シリーズしか知らず、更に劇場では悪評も多い新三部作しか見たことがなかったので、この作品には驚きました。こんな優れた青春群像劇を撮ってた人だったのですね。 青春映画らしく非常に成長というテーマを真摯に描いた作品ですね。どの登場人物も初登場時とは一夜の小さな街での冒険を経て、その心情が大きく変わっている。オールディーズナンバーに乗せて青春を描いているので、懐古趣味的な映画として受け止めている方が多いと思いますが、寧ろ「あの頃はよかったな」という望郷からの脱却ともいえると思います。 最も興味深いのは所謂ツッパリでカーレースに興じているジョン・ミルナーです。彼は最後にカーレースの勝負に勝ちますが、その後に「マシンの性能では負けていた。本来なら敗者だった」と呟きます。彼も自分がそろそろツッパリを卒業しなければいけない、若しくは街の外に出てレーサーとしてキチンと経験を積まなければいけないことは理解している。それでも最後に「いや、君は確かに勝っていたよ!」と励まされ、もう少し地元で頑張ってみるかという表情を浮かべる。本当にこれからの彼を応援したくなりましたね。 その後にエンドロール前で彼らのその後が簡単にテロップで流れますが、彼が自動車事故で亡くなったのは非常に悲しかった。人生の悲哀を感じます。[映画館(字幕)] 8点(2014-09-08 08:10:54)《改行有》

9.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》 え……、これは普通に駄作ではないでしょうか。とにかく脚本の散らかり方が酷く感じられました。オープニングからエンディングまでピーターにつきまとう問題は只一つ、グウェンの父親の遺言である「娘にこれ以上近づかないでくれ」という言葉です。実際にそれで全体のドラマを引っ張ろうとしているのですが、ピーターが卒業式ではグウェンにベタベタしているくせに、中華料理屋ではいきなり深刻に「君に近づくなんて、そんなことはしちゃいけないんだ……」とか宣うので意味がさっぱり分かりまへん。それからは事あるごとに、別れましょう→やっぱり好きだ→英国行くの→じゃあ別れよう→やっぱり好きだ→わたしも!、とバカップルのやり取りを延々と見せられている様な気分に。コイツら本気で話し合ってないだろ。 しかもその恋愛部分の演技がとにかくかったるくてイライラさせられました。これはマーク・ウェブがリアル路線の恋愛描写に拘っているからでしょう。実際に恋人相手の会話って中々スムーズにいかないことも多いし、この描写が悪いとは言わない。でもそれってスパイダーマンに必要な要素なのでしょうか?私の考えは否です。 ヴィランに関しても無理に二人も出すので、とてもそれぞれのドラマが薄い。だってエレクトロの主張は「注目されたいよ~」、グリーン・ゴブリンの主張は「死にたくないよ~」、一貫してこれだけですもの。特にこの映画でのエレクトロは元々善良な人間が事故によって変態してしまった哀れな存在の筈なのに、彼の退場まで適当に済ませやがって……。監督はサム・ライミ版の『スパイダーマン2』を目ん玉ひん剥いて100回観るべき。 アクションに関しては執拗にスティルを繰り返す演出がとにかく陳腐。最初から最後まで何回やるんだって位で、正直この監督にはアクション映画を撮らせずに、恋愛映画だけ任せておけばいいと思いました。 それから音楽に関してですが、巨匠のハンス・ジマーに対して失礼なのは承知ですが、恋愛部分のちょっとしんみりしたシーンを始めとして長調のハーモニーを延々と繰り返す劇伴には心底うんざりしました。やっぱりこの人は『ダークナイト』や『マン・オブ・スティール』等、シリアスで重々しい映画で映えるスコアが得意なのだと思います。監督も音楽家もとても適材適所とは思えず、次回作はスタッフを総入れ替えして欲しいとすら感じました(そもそも次があるのかは知りません)。[映画館(字幕)] 3点(2014-05-01 20:17:02)《改行有》

10.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 アニメーションとして魅力がとっても溢れている作品でした。天候によって様相をガラリと変える雪の造形、動き方がとても愛らしい雪だるまのオラフを始めとした魅力的なキャラクター達、普通の城は勿論のこと氷の城の細部までの描き込まれ方、本当に綺麗なアニメーションでした。 また結構今までのディズニーが作ってきたプリンセス物のアンチテーゼとして作られている作品でもあると思いました。アナは外国の王子に一目惚れしてその日に婚約までしちゃいますが、後にクリストフに「出会ったその日の内に婚約だって?大してそいつの事を知らないじゃないか」と呆れられます。まぁ実際にその通りですよね。婚約した理由として考えられるのは「境遇が似ている」「相手がハンサムだった」くらいしか思いつきませんもの。それに兎に角本作のプリンセスはアナもエルサも能動的です。暖炉で死にかけているアナは、クリストフが自分に会いに向かってきている事が分かっても、自分から彼に会おうと足を動かす。エルサも自分の境遇を呪いつつもあらゆるアクションを起こし運命を回避しようとする。とても今日的なプリンセス像だと思います。今時、男におんぶにだっこのヒロインって余り魅力的に映らないでしょうからね。 これは難点と言うか好き嫌いの問題ですが、私としてはディズニーのミュージカルと言うとアラン・メンケンのスコアをつい思い出してしまうので、本作のスコアも「Let It Go」を始めとしてとても良いと思うのですが、ちょっと曲調が今風なのは気になりました。今はそれが主流だし自分が懐古的なのも分かっているのですが。[映画館(字幕)] 7点(2014-03-17 19:11:48)《改行有》

11.  アメリカン・ハッスル 《ネタバレ》 先ず目に付くのが豪華キャストの面々。オスカー受賞&ノミネートの常連が名を連ねており、この顔ぶれを観て唸らない映画ファンは少ないでしょう。実際に『オーシャンズ11』の様な単に豪華キャストという訳ではなく、それぞれの役者が素晴らしい演技を見せてくれる。特にクリスチャン・ベールの役作りはトンデモないレベルで、『マシニスト』→『バットマン』→『ザ・ファイター』→『アメリカン・ハッスル』と激太り⇔激痩せを律儀に繰り返す役者根性は唯々凄いとしか言えません。その内体壊すんじゃないかしら。 映画の内容は非常にマーティン・スコセッシの映画、ハッキリ言うと『グッド・フェローズ』に似ていると思いました。流行りのナンバーがサンプリングの様に次々と流れる音楽などは特にそう。デ・ニーロもしっかり出てますし。スコセッシの映画と言えば臆病な奴と無鉄砲な奴が出て来て臆病な奴が泣きを見るって話が多いですが、本作のアーヴィンとリッチーの関係性はそれに近いかなと思います。劇中でリッチーとロザリンの無鉄砲さに終始困り続けるアーヴィンの姿には心の中で大笑いしてしまいました。その辺り、私はコメディー映画としてこの映画はとても優れていたと思います。 但し、釈然としない点も多々ありました。ここでは全て書き切れませんが、例えば音楽について。詐欺師二人の出会いはデューク・エリントンでした。ここでシドニーは「彼には何度も人生を救われた」とまで言うし、彼女が辛い人生を送ってきた事はなんとなく示されますが、最後まで別にデューク・エリントンに大した意味は見い出せない。次にセロニアス・モンクの「Straight No Chaser」が流れる場面。このスタンダード・ナンバーは題名の通り「チェイサー無しで酒をストレートで」という曲なのですが、画面を見ていても別に必然性は感じられない(因みに送金係が仲間に加わる場面です。あの送金係の件とか削っても話繋がりますよね)。思い返してみると、結構「これ必要か?」と思える音楽や場面が多く、やり方次第では2時間以内にも収められる内容だったと思います。 あと個人的には、演技は上手いのでしょうが肌のツヤからどう見ても20代に見えてしまうジェニファー・ローレンスよりも、ケツは見せるわ股は開くわ乳はこぼれそうになるわ女優根性を見せたエイミー・アダムスの演技の方が頭一つ抜けていたと思います。[映画館(字幕)] 8点(2014-01-31 22:15:31)(笑:1票) 《改行有》

12.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 私の中の新しいクリスマス映画の傑作になりました。ソニーの3Dアニメーションには苦手意識があったので見逃していましたが本当に掘り出し物だった。オープニングのスパイ映画さながらのプレゼント作戦で掴みは完璧、キャラクターの描き方も実に丁寧でキャラが立ちまくっている(おじいサンタ最高だ!声がアラン・アーキンなら言うこと無しだった!)。主役のアーサーは勿論、サンタ、スティーヴ、おじいサンタの成長までしっかり描くのだから大したものです。 正直に言うと、各国首脳がソリをUFOと間違えてディスカッションするシーンなんかは必要ないと思いましたが、最後はみんなハッピーだからこれでも良いのだ。 最後のグウェンがピンクの自転車を本当に嬉しそうに乗っている姿にはマジで泣きそうになりました。ホントに良かったね、グウェン![DVD(字幕)] 8点(2013-07-08 21:46:06)《改行有》

13.  アイアンマン3 《ネタバレ》 3作目にもなるとアクションのネタも尽きてきたのでしょうか、今回は「何十機ものアイアンマン達が暴れまわることで解決だ!」って発想がアホで素晴らしいですね(褒め言葉)。3,000℃もの熱を操りアイアンマンスーツを容易に溶かしてしまう敵の倒し方も納得できる方法で結構感心しました。アカデミー賞に何度もノミネートされている様な俳優がバンバン出ているのに、全員が底抜けバカ映画にふさわしい非常にリラックスしたテンションで演技をしているのには笑ってしまいました。ドン・チードルとか物凄い名優の無駄遣いですよね。ベン・キングズレーは良くあんな役を引き受けたと思います。偉いぞ!ガイ・ピアースのノリノリの悪役演技も印象的でした。次世代のケヴィン・ベーコン枠となるか?いやあんなのになりたくないか。 [映画館(吹替)] 7点(2013-05-26 23:23:55)《改行有》

14.  悪魔のいけにえ2 《ネタバレ》 中々良いんじゃないでしょうか。そもそも前作の最恐を超えろという方が無理な話で、ならばB級のノリにしてしまおうという潔さは寧ろ好きです。ヒロインの足元がパカッと開いて落下するところなんか余りの無理矢理な展開に爆笑しました。あとはやっぱりチェーンソー二刀流は笑っちゃいますよね。意味あんのか、それ。 レザーフェイスがヒロインに欲情し協力的になりかける場面から、もしかして新しい展開になるのか?と期待しましたが結局ならなかったのはやや残念です。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-15 23:26:35)《改行有》

15.  愛すれど心さびしく 《ネタバレ》 アラン・アーキン演じる聾唖の男シンガーは、精神病院に入れられた友人を追って南部の街に越してくる。そこで主に三人の人達と知り合います。一人はいつかピアニストとして立身したいと思っているが貧しさ故にその夢を諦めている少女ミック。一人は飲んだくれて自暴自棄になっている浮浪者ブラント、一人は医者という社会的地位の髙い職についている故に向上心の無い黒人を許せない老人コープランド。彼らがシンガーと触れ合うことで塞がっていた人生が開かれていく様は非常に感動的で、一種の人生賛歌となっています。私は特にお金が無いからコンサートを裏口でこっそり聞いていたミックがシンガーの部屋でレコードを夜遅くまで延々と聞いているシーンでびっくりする位泣いてしまいました。生まれがどうであれ音楽(芸術)は関係ないというシーンに自分を重ねてしまいました。 しかしそんな人生の素晴らしさを説いただけでこの映画は終わらない。そこから殆ど全ての人達が次々と不幸になっていく。ブラントは職を得るも喧嘩を起こし街を去り、コープランドは自尊心故に娘の恋人を助けず娘から憎まれ、ヒロインとも言えるミックは自分の夢の為にボーイフレンドに体を捧げるも裏切られピアニストの夢を捨てる。そしてシンガーも友人が急死し、ミックに拒絶されたことで自分が真に孤独になったと思い込み拳銃自殺でこの世を去る。 この映画で引き起こる不幸は全てが"すれ違い・相手を理解できない"ことによるものです。原作『The Heart Is a Lonely Hunter』の著者カーソン・マッカラーズも自らが孤独であると思う故に、この様な誰も分かり合えない人間の辛さを描いてきた作家でした。 私も所詮人間は相手の気持ちを100%は理解できない(実際は5%にも満たないと思う)と思いますが、だからこそ逆にシンガーの様に「僕は孤独なんだ!だからあなたと解り合いたいんだ!相手になって欲しいんだ!」という気持ちを持ちたいと思います。ヒロインであるミックが最後にシンガーの墓前で「I Loved You...」と呟くのと同じく手遅れにならないために。[DVD(字幕)] 10点(2013-03-03 17:02:52)《改行有》

16.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 私は結構テーマ主義な部分があって、良くも悪くも作品が持つテーマを意識して観ることが多いです。大体の映画というものは一つのテーマに沿っているもので、多くても二つまでが殆ど。しかし驚くべきことにこの映画にはテーマがいくつも混在している様に思えます。 まず恋愛が一つ。この映画を通して強く感じるのはシンプルな「恋は半端にするんじゃなく、本気でやれ」ということ。主人公の周りの上司達は火遊びとして女の子と遊んでいますが、主人公のバドは全く違います。だからフランについて茶化された時はムッとしましたし、フランもずっと一人一人の男を真剣に愛してきた。上司達と主人公(バドとフラン)を見るとどちらがメンチュ(立派な大人)かは明らかでしょう。上司達は社会的地位はあるかもれませんが子どもです。 次に自己犠牲が一つ。恋愛と少し被りますが、本当に愛してるってどういうことなのか?上司のシェルドレイクは家族を失うのは嫌だけれど若い女を取っ替え引っ替えしたいという自分の身を出来るだけ削らない人間でした。バドは惚れたフランを庇うために彼女の義兄に殴られますが、彼は彼女の役に立てて嬉しそうでした。つまり愛するということは相手のために自分を犠牲にするということです。そうじゃないと愛してるとは言えない。 その次に仕事が一つ。主人公は自分のアパートの一室を上司に貸し出すことで易々と出世しますが、彼の能力によってではありません(逢引の場を工面する要領の良さを私は能力の一つと思いたくない)。上司におべっか使うことが出世としての正しい道なのか?そうじゃないだろうということでしょう。その証拠に部長補佐に落ち着いたバドは空虚な人間としてカメラに映されています。 以上の様に、「愛・仕事・人生」と生きる上で重要なヒントが山程込められている大変に素晴らしい作品でした。[DVD(字幕)] 9点(2013-02-24 23:37:46)《改行有》

17.  アルゴ 《ネタバレ》 イラン内での描写の緊張感が尋常ではなく手に汗握る二時間でした。ベン・アフレックは俳優から転向したのに素晴らしいですね。役者のアップから他の役者のアップへのパンショットや小道具を執拗に追うカメラワークは「ボーンシリーズ」のポール・グリーングラス監督の様で実に臨場感があります。その忙しなく緊張感溢れるシーンの合間にハリウッド映画界の皮肉をコミカルに描く辺りのバランス感覚もとても良かったです。役者では相変わらず棘のある爺さんをやらせると最高のパフォーマンスを見せるアラン・アーキンが大物プロデューサーを熱演。もう少し主人公が上官の命令に背き独断で作戦を実行するに至る描写や、カナダ人に扮する為に試行錯誤する描写などを加えてほしい気もしましたが、緊張感を持続させ得る上映時間としては本作の二時間程度がベストなのでしょうね。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 00:20:17)(良:1票)

18.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 キャラの魅力だけでゴリ押しする快作。それだけに各ヒーロー達の活躍を予備知識として観ておいた方が確実に楽しめるかと思います(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、インクレディブル・ハルク、マイティ・ソー)。もう話はあって無い様なもの。なんか知らんけど世界の征服を企んでいる悪い奴(ロキ)が地球攻めてきて、ヒーローが一致団結して倒す、それだけ。主役6人それぞれに一応ストーリーと見せ場を用意して上映時間を2時間半に収めるという脚本の手際の良さは判りますが、どうも話の底は浅いと感じてしまいました。私は変身したら超凶暴なのに普段はインテリというハルクが大好きなので、ハルクがとにかく暴れ回る終盤が見れたから満足でしたけど、「なんか話題になってるから」といった理由で観た人はとにかく話が無くてキツかったんじゃないかなあと想像してしまいました。しかし悪役のロキはその超小物っ振りがコメディリリーフになっていましたね。あとマーヴェルの映画化作品のラストでお馴染みの次回作の予告みたいなのいい加減やめてくれませんかね。それよりもエンドロール後のアヴェンジャーズ達の超やる気のない打ち上げ風景の方が百倍面白かったです。あと音楽のアラン・シルヴェストリのスコアが非常に素晴らしかった。否応も無くテンションが上がる壮大且つロマン溢れるテーマは最高です。最後に絶対に劇場で観た方が良い映画なことは間違いないです。ドッカンドッカン起こるアクションや音楽は劇場で見なきゃ確実に面白さ半減、できればIMAXの大画面で観るのをお勧めします。[映画館(字幕)] 7点(2012-08-26 20:07:44)(良:1票)

19.  アニー・ホール 《ネタバレ》 本作のアカデミー賞の授賞式を辞退したウディ・アレンにとってこの映画を絶賛することは不本意であると思うのでこれ位の点数にします。いや実際にロマコメとしての面白さはこの位の点数だったと思ってしまったので。第四の壁の破壊や驚異的な長回し、脱ハリウッドを意識しているであろうニューヨークのカットの数々、これらが如何に後世のコメディ作品に影響を与えたかを想像するのは難しくありません。これを非常にペシミスティックな主人公アルビーとキャラクターとしての魅力をあまり感じさせないアニーでビシッと成り立たせてしまうのですからその手腕にはとんでもない物があると思います。ではこの映画は結局なんだったのか?ウディ・アレンは本作を通して"脱ハリウッド"、"自身の厄介としか言えない性癖"、"スノッブな人間への嫌がらせ"をしたかったのか?私には恥ずかしながら良く分からなかった。確かに何か知らないが人を惹きつける作品だったことは確かだと思います。その何かがはっきりと分かった時に評価を変更するかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-02 23:14:14)

20.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 リブート物の一作目としてはこの位が妥当だったと思います。しかし裏を返せば予想を上回る面白さは無かったように感じました。アメコミの映画化は1作目ではキャラクター紹介に終始してしまうことは常であり、続編でキャラクター毎の悩みや葛藤を描き傑作になるパターンが多いので(ノーラン版バットマンやライミ版スパイダーマンみたく)、続編で愛する人を巻き込むのか、実生活とヒーロー活動との折り合いをどうするのか等、スパイダーマンではお馴染みの悩みを出していってほしいところです。ただピーターがグウェンの父親に「娘にはもう近づくな」と言われておきながら(しかも遺言!)、最後にちゃっかり約束破る気満々なのには笑ってしまいました。高校生だからサカッてるのは分かるがもう少し自重しろ、オメー。ただ3Dに関しては良かったと思います。近年に良くある「これ3Dにした意味ある?」というものでは無く、スパイダーマンのウェブによるハングを疑似体験させるというハッキリとした理由がありますね。しかしキャストに関してはどうだろう。ライミ版ではピーター役のトビー・マグワイアが童顔なこともあってか高校生でも納得だったのですが、今回はピーターもグウェンもどう見ても高校生って歳じゃねーだろ、コスプレだろと思ってしまいました。まあグウェン役のエマ・ストーンもインタビューで「きっと老けた顔の高校生ばかりの学校なのよ」と自嘲気味に話してましたが。続編になると数年のインターバルはあるだろうし、より容姿的に高校生は演じにくくなるんじゃないかなと少し心配です。ソニーは学園生活のスパイダーマンを作る為にリブートしたらしいので、続編も高校生として登場するんでしょうが。なんせほぼ毎年作成されていたハリポタでさえ、最終章ではオッサンが杖を振り回しているとしか思えませんでしたからね。とにかく続編に期待。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-30 22:24:37)(笑:1票) (良:2票)

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