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プロフィール
コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》  うーん・・・全編1カットってウリにしない方が良かったんじゃないかしら。ついつい継ぎ目探しちゃったわよ。実際ワンカットじゃないし(1箇所暗転するところがあるのでそこで完全に途切れてるし)、上映時間=劇中の経過時間ではないので(冒頭からラストまでで1日くらい経過してるわ)シーンの連続性が維持されてる訳じゃないし。  めくるめく戦争の地獄絵巻、それは臨場感と没入感を伴ってとても生々しく伝わってきたわ。脇役的な彼が主人公にならざるを得ない状況で遭遇する様々な戦争の恐怖。突然訪れる死、無数の死体、狂騒的な混乱、人からもたらされた破壊の風景。  でも、どうしてもテクニックが先走ってる気がしちゃうのよね。これってTPSの世界なわけ。弾数が極端に少ないTPSをIMAXのでっかい画面でプレイしているような感覚。『コール・オブ・デューティー』(弾数的には『コール・オブ・ファレス』かしら)の世界で『ゼログラビティ』的な流れの繋がった映像を見てるカンジ。実写なのだから、そこにはもの凄い物量と大勢の人の手が加えられているのだけれども、CGで作ったゲームの映像と同感覚なのよね。実際CGも多用されているワケで、そこら辺はボーダレスになりつつあるというか、映画がゲームに近づいてる感じでもあって、ゲームが必死に映画に近づいてゆこうとしてきた歴史を見てきた身からすると、こういうのってちょっと複雑なキモチね。生身の人間の演技はともかく、映像表現的にはもはやゲームの方が先へ進んだのかしらねぇ、って思ってしまって。  カットを割っても臨場感や没入感が出せない訳ではないワケで、そこに固執しなくても良かったんじゃ?とは思うのだけど、それだとウリになる点がなくなっちゃうのかも、って考えるとちょっとジレンマに陥っちゃうわね。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-14 19:22:17)(良:2票) 《改行有》

2.  イコライザー2 《ネタバレ》  『イコライザー』、前作は評判良かったけど私はあーんまり、だったのよね。  「なんか知らないけどやたら強いホームセンターのおっちゃん」でいいじゃない、その元エージェントとか組織がどうのとかいう描写、要らなくない?みたいな。  眠れずに夜の街を彷徨うあたりの空気感は良かったんだけど。  で、その続編。  今回は最初から元エージェントっていうのは前提として存在しているので、そこは覚悟して。  運転手として街を流してゆく、その空気感は今回も健在、いいカンジ。  でも、やっぱり元エージェント、元精鋭部隊、元殺しのプロっていうアレ、セガールとか『コマンドー』とか『ザ・シューター』とか、その他もろもろ、ジャンルとしてもういっぱいあるわけで、その部分は今回特に目新しい感じは全然しなくてね。  今度の敵はイコライザー、とか謳ってるけど、そこがそーんなにスゴい!とかって別になくって。案外みんなサックリと倒されちゃうわ。能力的に差がありまくり。  今回面白かったのは、本筋よりも、色々とお節介を焼いちゃうところで、あ、前作もそんな感じだわ。クロエが黒人のお兄ちゃんになったみたいな?  でもさ、そういうお節介、優しさを見せるのならば、あの母娘たちにもフォロー入れとくべきじゃないの? 悪人の家族ってのは放っておいても仕方ない、みたいな? なんか納得いかないわ。  ついでにヤク中の、お兄ちゃんに殺しを強要してくる連中はアレでカタついちゃったわけ? なんか随分アッサリしてたけど。  判りやすいけど良かった点としては天候ね。不穏なシーンになるといちいち雷鳴とどろくの。で、いよいよ危機が迫ってきましたよ、ってシーンからは激しい雨、そしてクライマックスは嵐。そしてラストシーンは晴天。本当に判りやすいわ。  っていうか、今回の陰謀って結局あんまりよく判らなかったんだけど・・・根本的なトコって全然解決してなくない?[映画館(字幕)] 6点(2018-10-11 20:27:02)《改行有》

3.  インクレディブル・ファミリー 《ネタバレ》  前作は10点付けてるくらい大好きで、だから前作から直接繋がってる今作も当然楽しめたし面白かったし。だけど、それ以上を期待してたカンジもあって。  安定の面白さなのだけれども、新しい何かを見せてもらった感覚は薄くて、第2話を見ました、って印象。そのくらい前作から直接続いてるし、14年経っても大きなバージョンアップしてるってホドじゃないとも言えるし。  今回、脚本にワリと穴というかユルさがあって、例えば、お金持ちの豪華な屋敷に住むとか、頼りになるメインヒーロー3人がゴーグルで支配されちゃうとか、それがちゃんとドラマに結びついてないのね。単にセットや物語として消化されてゆくばかりで、せっかくドラマチックにできる要素をもったいない事しちゃってる感じ。  ヒーロー達がゴーグルでコントロールされてるって判ってるにも関わらず、ヴァイオレットとダッシュ(とジャック・ジャック)で行動してる時にせっかく倒した相手のゴーグルを外さず壊さずそのままにして復活されちゃうあたり、脚本上の都合っていうのが見えてしまって。  ヴァイオレットのボーイフレンドがバイトしてる店に行くところは話にオチがなくて「アレでおしまい?」ってカンジだし、そういえばアンダーマイナーどうしちゃったのよ?  それに今回なんと言っても悪役に全く魅力が無いのが残念。ほら、前作、中二病なボスのシンドロームはともかく、ミラージュはミステリアスでステキだったでしょ? 今回のはそういうセンスがもう全然。デザインも含めてアレで正解だったの?  でも、今回メインで活躍するのがイラスティガールで、実質イラスティガールの映画と言えるくらいな状態なのはとても良かったわ。最近のディズニーらしくジェンダーの平等が大きく扱われていて、育児を父親に任せて活躍するお母さんの、そのカッコいい、魅力的な姿ときたら。あえて女性を強調したフォルムをしているのが本当にいいの。  あと、ヴォイドもキャラ的にビミョーに見えつつ、クライマックスではおいしいところをさらってみせてくれるし。  今回は重要なポジションに女性が配されているのが今日的な作り。男は全体的に弱めな扱いなのよね。  見終って思ったのは「で、第3話は?」って。コレで終わりじゃ全然物足りないわけで。でも前作から14年。次があるとして、それって一体どれくらい先なの?[映画館(吹替)] 7点(2018-08-02 16:44:07)(良:2票) 《改行有》

4.  犬ヶ島 《ネタバレ》  ウェス・アンダーソン監督作品って、映像表現は面白いと思っても、映画自体にはそんなに心動く事は無かったんですよね。でも、今回は本当に素晴らしかったです。  日本をディストピアとして描いてるので抵抗感を抱くかもしれませんが、その和風ディストピアっぷりがとても刺激的で面白くて。  大量の個性的なデザイン、画面いっぱいに詰め込まれた意匠が溢れ出てくるような感覚(っていうか実際に溢れているというか。シネスコサイズですが、ビスタの上下黒帯で画面外に字幕を出すスタイル。画面内に情報が多過ぎて、文字情報も大量で、その多くが日本語表記であるがゆえでしょうか。吹替版はどうなっているのかなぁ?)。  『七人の侍』のテーマ曲をそのまま持ってきたりしていて、黒澤明作品からの影響が強いのは明らかなのですが(そもそも『野良犬』ですし)、それ以外にも日本映画リスペクトが多く見られて、元ネタをあれこれ考えるのも楽しく。博士のモデルは平田昭彦でしょうかねぇ。  平行移動とかシンメトリーとか、毎度のウェス・アンダーソンらしさ炸裂、だけど意外にドラマに心動かされる部分が多くて。特に犬達の物語が切ないんですよね。そこには差別や独裁、弾圧、洗脳といった過去の歴史が反映されていて。そして、優しさや希望といった前向きな想いが込められていて。  日本を舞台にしたアメリカ産ストップモーションアニメーションには『KUBO クボ 二本の弦の秘密』があって、作品的な印象は全く異なるように思えますが、共通点が色々あって(動物と旅する少年とか、罪に対する赦しとか)、あちらの人が思う日本観がなんとなく見えてくる感じなのが面白いです。  スタッフロールまできっちり日本語併記な、日本で溢れたアメリカ映画、その奇妙で気持ちいい感覚をたっぷり堪能しました。[映画館(字幕)] 9点(2018-05-25 21:30:52)《改行有》

5.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》  原作を読んだのは翻訳版が出版された時なのでもう30年近く前になりますか。分厚い単行本な上に上下巻に分かれた長い長い小説で、キングらしく細かい描写を積み重ねたその世界にのめり込んだものでした。  今作は映画というフォーマットゆえ、描ける世界の広さや奥行きに限界があるために原作のようにはのめり込めませんでしたが、懐かしさと、次々と記憶に甦る展開に鼻の奥をツンツンさせながら見ていました。  今回の映画版は、大人パートと子供パートとを行き来する原作とは違って、完全に子供パートのみを切り取って1本の映画にしています。それゆえ、大人パートと連動するエピソードなど物語上の仕掛けの多くが無効になって単純化してしまった感はあります。  それに、世間の常識的、良識的に許される表現の限界からか、クライマックスの重要なエピソードは(かつて作られたドラマ版同様)やっぱりカットされています。  それらの要素が今作を少年少女向けのようでありながら、年齢制限付きの結構スプラッタなホラーという、チグハグな印象の作品にしてしまったような状態で。  それでも、キングが描いた、子供心が抱く恐怖は上手く再現できていたと思います。化け物、あり得ない現実離れした恐怖、それは現実を生きる上でもたらされる恐怖が生み出すものであり、他者の負の心が作用して生み出すものであり。幼心の恐怖が具象化してゆくそれは、安っぽいホラーの形を借りた人の恐怖の発露であり(キング作品の多くがそうであるように)、幾つものバリエーションを描く事で集大成的な側面を持っています。ゆえにホラー映画的には安っぽさ大爆発になってたりもするんですが、そもそも原作がそういうところを意図していた訳ですね。  続きで大人パートが映像化される事になると思うのですが、その部分だけを切り取ったモノはあまり面白くないんじゃないかと危惧しております。でも原作が書かれた時代から時を経て、原作の現代部分よりも映画の過去部分の方が時代がもうちょっと後なのが不思議な感覚で、その映画の現代が今どう描かれてゆくのかが期待できたりもします。[映画館(字幕)] 7点(2017-11-05 17:32:45)(良:1票) 《改行有》

6.  インフェルノ(2016) 《ネタバレ》  『ダ・ヴィンチ・コード』よりは幾分面白かった気がするのですが(『天使と悪魔』見てないや)、多分尺がだいぶ短かったからでしょう。  歴史上の有名な芸術・事象を盛り込んだちょっと知的(に見える)な娯楽サスペンス、って事で、毎度そこそこなロン・ハワードに相応しいシリーズかもしれません。  前半の、謎を追い求めながら歴史的名所を巡る旅は観光気分も味わえて良い感じです。記憶が曖昧で何が起こったかが判らないという設定が興味を持続させてくれますし。  ところが後半に事件の全容を映画がクドクドと説明し始めるとゲンナリ。映画への興味がそこでなくなっちゃう、そこから先が全部読めてはいはい、って状態になっちゃいます。  クライマックスはその通りに展開するだけ、ごく普通のよくある時限サスペンスをダラダラ見せられて、あーもうどうせオチは判ってるのだからさっさと終わらせてよ、って。  だけど首謀者の中二秒的思考は、実際にそういう事を考えちゃう人がいる訳で、相模原障害者施設殺傷事件とか「怠惰な透析患者は殺せ」と主張した元アナウンサーとか、一体どういう立場からそういう思考ができてしまうのか到底理解できないのが湧いて出てる現実を思わせ、笑い事ではないなぁ、と。  あと、ベネチアの風景とかヒロインのポジションとか、いちいち『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』を思い出す映画でした。結局このシリーズって『インディ・ジョーンズ』がやりたいんですよねぇ? アクション的にはいま1つ2つ、ってところですが。[映画館(字幕)] 6点(2016-11-01 22:24:48)《改行有》

7.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》  シンプルなキャラクターがシンプルに織り成す複雑な「心」の物語。  ライリーという一人の少女を中心に据えてその心の動きと精神の成長を描いていますが、それはライリーのみの閉じた世界ではなく、誰にも共通して存在する世界。映画を見ているうちに自然と観客は自分を見つめる事になります。これは子供向けのようでありながら、全ての世代に対応した物語。  指令室から放り出されてしまったヨロコビとカナシミが帰還するまでの冒険物語は、引越しによって大きく揺らぐライリーの心にシンクロし、そこには成長する事の痛みが描かれます。谷底に棄てられた無数の記憶、イマジナリーフレンドとの別離はこちらの深層をも揺さぶってきます。可愛らしいキャラクターとファンタジックな映像によるポップな映画のように見えながら、非常に奥の深い作り。  ディストピアもののようなスタイルで、世界が滅びに向ってゆくファンタジー(そう、『指輪物語』や『はてしない物語』のように)でもあって、そこには暗さ、重さ、悲しさといったネガティブなイメージがつきまといます。でも、それこそがこの映画のテーマを映しているのですね。悲しみもまた成長にとって重要な感情であるという事。喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、恐れ、それらと上手くつきあって成長する。自分はそれと上手くつきあえてますか? 子供や他人のそれと上手くつきあえてますか? そんな事を考えさせてくれる映画。  そこにはディズニー、ピクサーの作品的成長すらも反映されていて、アメリカのアニメーションの奥行きと可能性をしっかと感じさせてくれる作品でした。良質なものに触れて心を豊かに、そんな成長の欲求を満たしてくれる映画だと思います。 【追記】字幕版を見てきましたが、字幕版の方が理解しやすいようです。吹替版は何故か抽象的表現が多くて難解になっている気が。それにしてもセリフだけでなく各所のブロッコリーの映像を全てピーマンに置き換えてあるあたり、ディズニーのローカライズ能力は凄いです。 【追記2】日に日に思い返しては心の中で大きくなってゆく映画で、なので点数をちょっと訂正。本当はいちばん悲しい存在なのはヨロコビ(ジョイ)なんですよね。それが切なくて。[映画館(吹替)] 9点(2015-07-18 21:23:43)《改行有》

8.  イントゥ・ザ・ウッズ 《ネタバレ》  どこかに「楽しい」「面白い」「素敵な」「明るい」要素を入れておいてくれないと。全編鬱々とした状態で(シンデレラの逃走の繰り返しがシニカルな笑いになってはいますが)、教訓めいた暗い話、画面も彩度低めで暗く、これがディズニーのファンタジー?と残念な気持ち。  まず、主旋律を奏でるのがパン屋の夫婦で、シンデレラ、ジャック、赤ずきんはサブ、ラプンツェルに至っては脇キャラみたいなもので、基本は森の中をひたすらウロウロするだけの物語。  多くのエピソードが「皆様もうご存知でしょうから」とばかりに省略されてゆきますが(舞踏会や天空の巨人の国や)、それは元となった舞台という表現の性質からくるのであって、映画にそのまま持ってくる必要はないんじゃないかと。ほぼ森から離れない世界は単調で、しかも位置関係も明確にはならないために登場人物全員がただ右往左往しているだけに見えます。  しかも各キャラクターが最初からそれぞれにエゴを持った人間として描かれ、魅力的な面を全く見せる事がないために誰にも心が動かず、そんな人々が混乱し続ける話はひたすら苦痛。  弱い人間、悪い人間であっても魅力的な面が描かれるのがディズニー作品であると思うのですが、ここにはそれがないのですよね。  ミュージカルナンバーは聴かせる曲もありますが、一方で物語の流れからはみ出している曲も多く、映画を間延びさせる要因になっている感じで。  子供が見て楽しい映画ではなくて、でも大人が見ても楽しいのかどうかは疑問で。それぞれのエゴが生むそれぞれの悲劇とその反省は空々しく、最後に再構築される「家族」の姿には驚くほどに感動が無いのでした。[映画館(字幕)] 4点(2015-03-15 22:32:28)(良:1票) 《改行有》

9.  インターステラー 《ネタバレ》  相変わらずなげーよ、ノーラン。  相対性理論とか遠心力による疑似重力とかブラックホールとかワームホールとかシリンダー型コロニーとかの最低限の知識はあるという事を前提とした作り。細かい説明無し。なのに、そういうのを知っている人間に新たな何かを与えてくれる感じがしないんですよねぇ。  色々な過去作リンクが次々と浮かんでゆくけれど、それらの寄せ集め以上のものは果たして何があったかなぁ?って。そういう意味では『アバター』と似たような感覚。既視感たっぷり。  映画見てる最中に「これは『エイリアン2』のカットされたエピソードと『コンタクト』と『トップをねらえ!』な話か?」って思いましたが、結局その通りで。  で、他にも『宇宙戦艦ヤマト』『2001年宇宙の旅』『アビス』『ゼロ・グラビティ』等々の色々な既存のものを思い出し、そしてそこから更に新たなるモノは、となると、んー・・・。  それら全部削ぎ落として考えてゆくと「愛の物語」っていう事になるのですが、中盤のアン・ハサウェイのご高説に「お前、何言ってんのよ?」って思ってしまいましてねぇ。で、そのセリフを発展させる形で物語をねじ伏せていくんじゃない?と思っているとやっぱりそうで、あー・・・って。  マット・デイモンもそこに行きつくための極端なネガとして配されているのだなあ、と考えればその雑で無茶な存在っぷりも納得できるってモンで。  タイムスリップものにつきまとう起源の喪失というパラドックスが物語の大前提に存在している時点でこれはある種のおとぎ話なのでしょうね。「重力」をモチーフに不可逆である時間を次元的に超越する愛の物語。  ダラダラと長いエピローグ部分で色々と説明し過ぎちゃっていて、なんとも不粋な印象になっていたのが残念、と言いたいところですが、残念と思えるほどには元からノーランに何かを期待している人間ではないのでした、すいません。[映画館(字幕)] 6点(2014-11-23 00:29:10)《改行有》

10.  イコライザー 《ネタバレ》  もう少し上映時間削ったシンプルな物語が良かったなぁ。  前半の雰囲気はいいんですよね。デンゼルの性格を表す生活描写、そのデンゼルが眠れずに過ごす夜のカフェ。夢見る売春婦のクロエとのふれあい。孤独な人々の夜のひととき。  でも、デンゼルの怒りに火がついてからはわりとありきたりでテンポの悪い映画になってしまって。  マフィアの背景とか、デンゼルの過去のネタばらしとか、どうでもよくありません?  あの辺の描写がテンポを悪くしてしまい、その類型的な設定がありきたりな物語にしてしまい。  それをやっつける事でカタルシスが与えられるんですよ、とばかりにマフィアの極悪さを際立たせるための不快な映像は見ていて気分がいいものではありませんし。  クライマックスのホームセンターでのバトルも思ったほどにはスキルを活かした闘いを繰り広げる訳ではなくて、意外とゴリ押しな感じ。  クロエは実は物語上あまり重要ではないというのが見て取れるように途中でどこかへ消えちゃってラストに申し訳程度に出てくるし。  爆発背負ってスローモーションとか、もうベタな画を見せるような稚気があるならば、もっと削いだシンプルなものでいいと思うんですよね。  個人的にはホームセンターのおじさんがただ悪いヤツをやっつける大人版『ホーム・アローン』(っていうか『ホームセンター・アローン』ね)が見たかったかな。[映画館(字幕)] 6点(2014-11-02 14:03:13)(良:1票) 《改行有》

11.  イントゥ・ザ・ストーム 《ネタバレ》  ディザスター映画ってのは悪い人、間違った判断をした人、利己的な人が罰を食らってこそなんですよね。その点でまずダメ。  あのバカ二人はさっさと消えて欲しいと思ってたら、ラストに「がくーん」って状態だし、卒業式を強行したり避難に反対した校長だって、あれ、普通は「ぎゃあああああ」とか悲鳴を残して消えていいハズですよ。どうも最近はセオリーを破っちゃう映画が多くていけねえ。  さて、竜巻映画ってのは怪獣映画と似ていて、登場人物がソレと延々対面し続ける事に無理があるんですよね。なので追いかける立場の人間を登場させる。このあたりは『ツイスター』と一緒。で、追いかける以上は危機に陥っても自業自得、サスペンスにも限界がある。『ゴジラ2014』同様、脚本にそこら辺のジレンマがよく表れてるなぁ、と苦笑。家族を取材連中に絡ませる事でドラマを多層的に描いてはおりますが、その家族パートはやっぱり無理矢理になっちゃってる感じで。  コレにしろ『ゴジラ2014』にしろ、VFXこそそれなりに立派だけどドラマ部分は『シャークトパス』だの『エアポート20〇〇』だの『アルマゲドン20〇〇』みたいなビデオスルー映画みたいな安っぽさですねえ。  で、そのVFXも予算のせいか、起承転結が無い画が多いのが残念なんですよね。「ジャンボ機が舞ってまーす」って画はクドく見せても、じゃあ、それがどう舞い上げられて、そしてどう落ちるか、なんてのはちょっと見せるの無理なのね、みたいな。  なんか予告編はジミな印象でしたが、本編見ても「ああ、やっぱりこの程度なのね」って感じの映画でした。[映画館(字幕)] 5点(2014-08-31 20:05:01)《改行有》

12.  イースターラビットのキャンディ工場 《ネタバレ》 デヴィッド・ハッセルホフがささきいさおの声で『ナイトライダー』ネタなんか披露しちゃうので、日本語吹き替え版もそれはそれでアリですねぇ。さて、それはともかく内容の方なのですが、実写との合成モノだっていうのを知ったのがワリと最近。フルCGアニメだと思ってました。なんか売り方がそういう感じだったので。そして、実写が混じる分だけフットワークが重くなるなぁ、って感じで。CGで描かれたキャラは愛らしいですし、お菓子工場の世界はカラフルで素晴らしいです。でも、実写の役者が前面に出てくると凡庸になってしまうんですね。実写の人間とCGのウサギと、それぞれが似た境遇でそれぞれの問題があって、って対比されてゆく訳ですが、人間側にそれなりに重きを置いてしまっているので、ウサギ側が意外と弾まないし、広がらないし。人間側主役は口ばかりのウザい性格でそんなに魅力的なキャラではありませんしね。ウサギ達とヒヨコ達の関係性が明確ではありませんし、そもそもイースターに馴染みがなく、この映画ではイースターエッグとお菓子の関係性もよく判りません。ヒロイン不在な映画の中にあってピンクベレーのハンパな扱いなんてガッカリって感じですし。ただ、実写にCGを溶け込ませるのではなくて、実写とCGアニメとが対等に共存するファンタジックな映像世界そのものは、なかなか魅せてくれました。『メリー・ポピンズ』や『ロジャー・ラビット』の系譜に属する(意外に少ない)このスタイルの映画の未来に期待を抱かせてくれる作品でした。[映画館(吹替)] 6点(2011-08-28 15:24:50)

13.  インセプション 《ネタバレ》 この映画で定義されている独自ルールをいかに許容できるかで、楽しめ度が違ってくるように思いました。私としては納得できない点が多々あり、一歩引いた所からドンパチ娯楽映画を眺めてたって感じ。このビジュアル、物語の仕掛けは、確かに魅せます。だけど、ああも理屈で組み立てられていたら、まるで人間の頭の中はデジタルデータで構成されていて、総てが定義された法則に則って確定しているもののようで。それは、この映画が描こうとする現実の不確実性と矛盾した状態な訳で、映画という媒体の虚構性までをも内包して、その矛盾を意図的に晒しているんだよ、っていうのならば、それはそれで面白いのですが(だけどそれじゃ押井守だ)、しかし、あくまでここに人間の心の深みは存在しておらず。夢を創り出す土壌としての意識・心はもっと曖昧で移ろい易く、それゆえにもっと自由で掴みどころのないものではないのかなぁ。この映画では階層ディレクトリ化され既にそのカタチが確定した表層がやかましく存在を主張するばかりで、映画を成立させるには、決定的に欠落しているモノがあるように思えるのですよ。うーん。口で語りビジュアルで語りながら、存在が感じられないモノ。実は作者が興味を持ってなさそうなモノ。それはもしかして、愛、かしら? それとも心?[映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 13:18:12)(良:2票)

14.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 とっ散らかった印象のカット、繋ぎが多いのはちょっとイーストウッドらしくない感じ。あと、意味ありげに不安感を煽るカットを差し挟んでおいて肩透かしを喰らわすってパターンを何度も執拗に(冒頭のワゴンカーから飛行機、警官の近くの少女と)繰り返すのはちょいとあざといです。しかし、さすがはイーストウッド、上手いなぁ。差別を越えて国を作ってゆく大統領と、ラグビーのワールドカップに臨むチームとを対比させて描く、その手馴れた匙加減は見ているこちらを気持ち良くラストまで運んでくれて、いい映画を見たって満足感を与えてくれます。現実はきっともう少し複雑でしょう。闇の面もあるでしょう。だけど、マンデラ大統領の赦しと協調の精神、それに応えようとする人々の精神をまるで賛歌のように世に送り出す姿勢、それは『グラン・トリノ』後の作品として、あまりにもふさわし過ぎるようなカタチに思えます。イーストウッドは存在そのものが映画ですね。それにしても堂々の演技のモーガン・フリーマンは当然として、マット・デイモンっていつの間にやら、いい役者になりましたねぇ。[映画館(字幕)] 8点(2010-02-10 21:06:53)(良:1票)

15.  インフォーマント! 《ネタバレ》 アカデミー賞ノミネート確実? 私にはいつも通りの多作ゆえに粗雑な作りのソダーバーグ作品って感じに映りましたが。そりゃマット・デイモンの怪演っぷりたらありません。企業やFBIだけじゃなく、観客も振り回されちゃうんですから。何度も「おいおい!」ってツッコミ入れたくなる凄くヘンな人物像を見事に創り上げてます。だけど、コメディと言ってもクスクスってレベル、映画的な爽快感も企業、FBI、司法連中の振り回されっぷりがあまり描かれないのでそんなにはなく、組織の中で優先される金と、その金を更に利用した者とを通して歪んだ社会構造を・・・なんて深みに迫るワケでもなくて。ばーっと脚本書いて、ばーっと撮ったでしょ?みたいな。嘘が処世術、ってところがこの映画の最大ポイントに思えますが、それでいいのかな? あと、日本人に見せるつもりがないのか、日本人の悪口連発な上、時代考証をちゃんとしてる映画なのに東京の映像だけは1994年当時には存在しなかったモノが映ってたり(六本木のドンキホーテ屋上の、苦情で使われずにオブジェと化した絶叫マシンのレール)。それにしてもワーナー製、ソダーバーグ監督作、マット・デイモン主演でなんでこんなにひっそりと公開されるかね?と思ったら、実際に国際カルテル事件に関わった日本の大企業の実名が登場してたりするんですね。そりゃ大公開は無理だわ。私的には、そこがこの映画のいちばん面白かったところ。つーか、実名が出てくる2つの企業名でぐぐっても、出てくるのがこの映画のことばかりで事件について記述されてるサイトがあんまりヒットしないってあたりがねー、妙にリアルでイヤだわ。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-09 17:24:27)(笑:1票)

16.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 タラちゃん映画がいつもそうであるように、今回もまた映画についての映画。それなりに長尺ですが、一切時間を気にする事なく映画に没頭できたので、よく出来ていたのでしょう。1シーンで延々と対話が続いた上でバン!って来るタラちゃんパターンも、今回は一方向にベクトルが統一されているので緊張感を持って見ていられます。プロパガンダに映画を利用した者と、殺人に映画を利用した者、そのどちらにも罰が与えられるという展開は、大変に真っ当な展開とも言えます。だけどねぇ、マトモ過ぎるんですよ。ホラーだのヤクザだのカンフーだのでなくて、ドイツ、フランス、そして戦争についての映画ってのを題材に選んだ時に、ごくごく良識的映画に走ってしまうってのはタラちゃんの限界なんですかねぇ? そりゃ、頭の皮だのバットだのハーケンクロイツの刻印だのには、ザラッとした異物感が漂ってます。だけど、創作のセオリーを逸脱したところで得られる快楽のようなモノは、今回あまり感じませんでした。確かに歴史は変えた(少なくとも『ワルキューレ』なんぞよりは数百倍面白いです)、だけど歴史を大きく変えるには、あまりに歴史の現実は重過ぎたってところでしょうか。毎回、結局は映画の殻の中で遊ぶにしても、映画についてひと言うるさいだけのジジィになるにゃ、まだまだ早いんでないかなぁ。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-20 19:53:17)(良:1票)

17.  イージー・ライダー 《ネタバレ》 真の自由とは何ぞや?という問いかけを、そこに遙かに届かないまま足掻いている状態を通して描いている感じですね。反社会的に見えて意外にも底に流れる精神は良識的。ヒッピーになって社会と断絶したコミュニティに属したり、クスリでラリってる状態に自由なんてモノの本質があるワケもないよね、って。最初の方でバイクのパンク修理と馬の蹄鉄を打つ作業とをシンクロさせて、バイクを馬に見立ててみせるワケですが、そこにフロンティアスピリッツが象徴されていて、それに対して保守的、閉鎖的に澱んだ思想がアメリカをダメにしている、と。ただ、ちょっと不快に感じたのは、映画全体が諦めの視点で支配されている事。批判精神はあっても、登場人物も映画も自己完結の道を進んでいないか?と。実はどこにも自由の行き場なんてありません、って。何故かどんどん思想的に不自由になっている澱んだ今の時代には合いそうな映画ですが、ここに共感はあっても、答えを指し示す訳ではなく諦めの袋小路があるばかりですからねぇ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2009-04-27 01:31:19)

18.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 ジム・キャリー、シワが増えたらどんどんウィレム・デフォーに似てきてる気が。それはともかく、ジム・キャリーがどう見ても、変化前も変化後もジム・キャリー以外のナニモノでもないって状態がどうなんだろう?と。自分に素直でない人間が自己啓発セミナーで極端に変わってしまうという内容なのに、どちらも元々彼本人じゃない?って状態はまるでリアリティがなくて、設定上の人格がまるで見えてこなくて、ミスキャストに思えてしまって、だけど彼の映画って毎回彼の芸を見せる俺様映画だから、これもそうなってしまうのは仕方のない事と割り切るべし、というか。でも、そもそも自分を偽らない事の大切さを説くとするならば、全編を貫いてしまっているジム・キャリーのニセモノくささに映画のテーマが重なっていて、ジムという存在こそがある種のアンチテーゼとして存在しているような・・・って、そこまで深くはないですか。ここは、やや密度の低い(ダレるシーンが多めです)、そこそこ笑えるジム・キャリーものとして割り切るが吉という感じ。製作会社とプロデューサーが共通する『ハリー・ポッター』のネタが、自虐ネタにしか思えないのはどうかと思いますが。メガネの彼が何故ハリーではなくロンを選んでいたのかを分析・・・するほどのモンでもないですわなぁ・・・[映画館(字幕)] 6点(2009-03-24 21:15:07)(笑:1票) (良:1票)

19.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 あえて最先端なシネコンは選ばず、先行・初日のメッカ、新宿プラザで長々と並んで見てきました。コマ劇場と共に年内で閉館になる、大劇場だけど前時代的なアナクロさが漂う世界です。考えてみればシリーズ全て、この劇場で見ています。あの頃に比べ、スクリーンは小さくなりました。音はゴワンゴワンと反響してとてもいい音とは言えません。そして、拍手と歓声の中で見たそれは古臭い、進化してない、今時それはないんでない?みたいな娯楽映画。違いと言えば舞台設定、役者の顔、そして脚本にクッキリと刻まれた、時の流れ。あの頃からどれだけ時代が移ろいゆき、どれだけ変化したのでしょう。だから最後、あの帽子を三世が被っていたとしたら、私のこれまでの思い出までひっくるめて(閉館してゆく新宿プラザにも符号してしまうように)、『インディ・ジョーンズ』が辿ってきた時代、築いてきた時代にケリを付けられたのではないかと思います。だけど、ルーカスとスピルバーグは、それをハッキリ拒絶してみせました。かつてお子様ランチと揶揄された二人の映画ですが、古びたお子様ランチの意地、今のガキのオモチャとは違うんだよ!と。『インディ』はお前らに渡さないよ!と老境に差しかかったかつてのガキ大将二人が意地になってる姿は、いっそ痛快ですらあります。ケイト・ブランシェットがステキざんしたなぁ。そして、あれがステキに見えないようなお子ちゃまには向いてない映画だよ!『○○○○』でも見ときな!(最近の娯楽映画のタイトルをなんでもどうぞ)という事なのでしょう。 【すいません追記します】この物語の核実験シーン、批判されがちですが、私は1945年の広島・長崎を境に『インディ』の世界が激しく変化してしまったという事を示唆しているのだと思います。『レイダース』のラストと対比する形で、神しか持ってはいけない力を人が手にした事で、神は死んだ。神のいない世界で神秘なんてモノは超能力や宇宙人くらいしかないんだよ、信じる心だけで救われる時代じゃなくなってしまったんだよ、と。それはスピルバーグやルーカスの現状をも自嘲気味に反映させ、だけどそんな世でもインディはインディだ、この野郎!というのが今回のオハナシなんでないのと。[映画館(字幕)] 8点(2008-06-14 18:49:59)(良:5票)

20.  インベージョン 《ネタバレ》 ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ主演で、ジョエル・シルバー製作のワーナー映画、だけど思いっきりB級。新宿の、元は名画座だったショボい映画館で見たのですが、妙にマッチする、いや、いっそ銀座の道路の下にある某映画館で見せてくれれば雰囲気ぴったりだったのに、みたいな。古典を今日的な素材で飾りつつ映像化してはおりますが、バカくさい編集で映画全体が台無し。1秒あるかないかのカットを時系列崩したりして、ててててて~っと繋いで、ちゃんと映画を見て下さいね、って姿勢がまるでなっしんぐ。小手先のテクで誤魔化しちゃいましたって感が。本編も『ショーン・オブ・ザ・デッド』をシリアスに描いてみました、みたいな、真面目と不真面目の境界でブラブラしてるような代物ですし。寝ちゃダメ!って言いながら簡単に寝ちゃうしねぇ。登場人物に真剣さが足らないわぁ。それにクライマックスで逆転する展開がないのがね、どうもスッキリしません。逃げた、解決した、って。『ゼイリブ』くらいのオチを見せてよ、って。ただし、二コールは素敵ざんした。ステキなB級ヒロインつー事で、微妙なキモチですけど。[映画館(字幕)] 5点(2007-10-27 17:06:22)(良:1票)

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