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プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 本作のヒーローはアフリカの国家元首。その国家は技術力を国家運営の基盤にしている。そして、その技術力を隠すことの意義、等々。 フィクションではありますが、現実世界を振り返ると色々と啓示的なことを言ってる作品で、大体がバカっぽいマーベルにしてはかなり気を遣った脚本だと思いました。 末尾のトランプ批判は面白かったです。ただ、アイツが独善的な考え方で国家をどんどん変えて行く流れも見てみたかった。朝鮮半島のメタボアホ元首をシミュレートしても面白いだろうと思いましたよ。 ものすごく古い話ですが「スタートレック」の映画第一作(1978年)が公開されたときスキンヘッドのヒロインが随分と話題になっていた記憶があります。それに比べると、スキンヘッドが随分とカジュアルなファッションになったものだと思いました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-08 21:35:21)《改行有》

2.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト この手法を世に広めた作品。私はレンタルビデオが初見でしたが、鑑賞後は興奮していました。コレ、ホントの話なのかなと思ったからです。若かった(笑)。 某有料チャンネルで放送された正式な続編「ブレア・ウイッチ」を観た機に再見しましたけど、手法に慣れてしまうと見どころ皆無と云って良いくらいで内容です。登場人物が全員バカで、その馬鹿さ加減にイライラします。でも、このお話って奴らがバカだからこそ成立する低レベルのドタバタ劇なので、そこを刺すのは本末転倒かもしれません。 まぁ、初見時に興奮したことは事実なので、それを尊重して甘めの採点です。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-25 02:12:05)《改行有》

3.  ファンタスティック・フォー(2015) 《ネタバレ》 ジェシカ・アルバが出ていた「ファンタスティック・フォー」からさほど時間が経過していないと思ったのですが、あれもすでに10年以上前の作品なのですね。いやぁ、歳を重ねると時間の経過が早い早い。 でも、このリメイクは何がやりたかったのかイマイチ不明瞭でした。映像的にも、ストーリー的にも。10年前から映像技術は各段に進歩していますが、ジェシカ・アルバ版に比して特に新しいものを見せてもらった感は無かったです。ストーリーはかなり適当で、「?」が幾つも浮かびました。ドゥームが地球を壊したいと考える理由が分かりません。リードが雲隠れしていた期間に何をやっていたのかに興味を持ちましたが特に言及されません。あの異次元の星へ行って4人の体を元に戻す計画や能力の軍事利用はどうなったのか…。 他の方のレビューで知ったのですが、この世界とX-MENのフュージョンのための「地ならし」らしいですね。まぁ、やってくださって結構ですが、別世界の既存個性をぶつけ合わないと、新しいモノは作れないってところまで来てるのかな。だとしたら、マーベル作品の映像化はそろそろ限界に近いのかな、と。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-09-08 00:39:21)《改行有》

4.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 ストーリーの構成要素が豊富です。再興を目論む元ナチス、世間から忘却された反ナチス活動家、同じ顔を持つ少年たち、父親を殺す謎、人体実験、当時としては新しかったクローニング、etc。それがら上手にサスペンスとして纏まっています。現代のサスペンスに比して映像的には地味だけど、それが却って上質を醸していました。 3~5%。ヒトラーのクローンにヒトラーと同じ生い立ちを与えた場合に、ヒトラーと同じ人格が形成されるパーセンテージです。2~30人に一人がヒトラーになるってことですね。なんとも大味な計画でした。徹底的にナチスを憎んでいるリーベルマンが少年を生かそうと思ったのは、そんな不明瞭な成功率を元に人を殺すことへ疑念です。さらに、たとえ少年にヒトラーの人格が宿ったとしても少年から未来を奪う正当性への懐疑だった思います。突飛とも云える設定の基底に人間性を感じさせる秀作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-16 03:36:52)(良:2票) 《改行有》

5.  ファイナル・カウントダウン 《ネタバレ》 劇場で観ました。改めて内容の無さに笑っちゃいますな。当時はトムキャットの飛翔だけで満足していたような。結局、何もしていないカーク・ダグラスとチャーリー・シーン。真珠湾への突入でリメイク希望。キャストはマイケル・ダグラスとマーティン・シーンで。[映画館(字幕)] 4点(2016-06-28 03:47:34)

6.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 戦場の実際は知りませんが、本作はリアリティの置きどころを一台の戦車隊員たちの関係性描写に絞っているところに特徴があると思います。厭戦的な雰囲気の漂う戦車搭乗員たち。仲間の一人が戦死した直後だったことが後に分かる。補充されたのは事務方になる予定だった若者。彼が引き金が引けず、味方側に被害が出る。ブラピ軍曹を始め、仲間たちはそれぞれのやり方で戦場の厳しさを教えようとします。若者が戦場を嫌がっている間は見応えがあって、戦場に馴染んでからはフツーの戦争映画になりました。占拠した街の民家での食事シーンが私に取ってのクライマックスでしたね。最後の戦闘でメインキャラたちは戦死したけど、戦果という意味でコスパは高い。映画的なヒロイックシーンで、ありがちな結末だと思いました。 例えば「フルメタル~」では戦場へ行く前に敵をコロス心構えを徹底的に教えています。本作はOJTでそれをやっていて、戦場で必要とされる資質は普遍で不変なのだと思います。それがテーマであれば、今更って印象でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-07 19:41:44)《改行有》

7.  フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 《ネタバレ》 小学生だった年代にオンエアで観て、「ゴジラ」や「ガメラ」とは違った感慨を覚えたタイトルでした。対決する怪獣の片方が「人型」だったからだと、今では整理できます。大人目線で再見すると、フランケンシュタインの知性描写に不満を覚えるのですが、そんなことより本作が内包する「哀しさ」に敏感に反応した幼い頃の感受性が意識されました。怪獣側に哀情で共感させる、当時としては稀有で挑戦的な作品だったのだと思います。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-25 01:47:15)

8.  フライト 《ネタバレ》 鑑賞中に主人公に対する感情が二転三転しました。飲酒状態でパイロット席に座ることは信じられないけど、卓越した操縦で多くの人の命を救ったことも確かなので、序盤は穏便に事が運ぶように念じたりもしました。彼の飲酒と墜落事故に直接的な関連はありませんから。でも、その後の彼を見ていると、このまま終わらせて良いのかという気分も募ります。「飲酒しながら運転」は、さすがに放置したくない。 ストーリーも「正気」と「酔っ払い」の間を行ったり来たりします。何が言いたいのか良く分からなくなったところで、最後の告白シーンが訪れました。嘘も方便と言われるように必ずしも悪いこととは思いませんが、保身と尊厳の間で決断を迫られるような局面に遭遇すると、さすがに逡巡します。そこで弱きに流れずに留まれるかどうかで魂の強さが量られます。主人公は事故で死んだCAの尊厳を守ることで、自身の尊厳も維持しました。 視点が定まりにくい作品でしたが、そのこと自体が葛藤を演出するためのお膳立てだった訳で、その構成に感心しました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-17 22:05:22)《改行有》

9.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 「ストレス」と「キレる」は、現代社会を俯瞰するうえでとても重要な指標だと思います。「ストレス」が折り重なり、何かの切っ掛けがあって「キレる」。そして、「キレる」に繋がる「ストレス」には個人的な要素以外に社会的因子が多分に含まれる。 序盤、韓国人の雑貨屋で暴れたり、メキシコ系の不良を撃退するシーンに爽快を覚えたのは確かです。恨みや憎しみと云うより、瞬間的な怒りでキレていた。離婚やリストラのストレスが背景にあるんだけど、瞬発的な怒りの発散は健全とも言えるし、何より観る側の日頃の鬱憤を代弁するような解放感がありました。だから、徐々におっさんの行動が「異常」に染まって行くのが残念でした。最後まで常識人が「ストレス」によって「キレる」感覚を貫いてもらえれば、もの凄い名作になった可能性があったと思います。普通は一度キレたら、ある程度のストレスは晴れてしまうので、脚本的には難度が高いんですけど…。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-11-11 00:12:59)《改行有》

10.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 リメイクとして情けない。オリジナルを意識して作っているけど、細かい設定の全てが言い訳がましい小細工に映る。オリジナルでテイラーが言葉を発した時のカタルシスや自由の女神の衝撃を期待したけど、落胆し脱力する。主人公以外の人間にペラペラと喋らせた時点で激しく幻滅し、自由の女神の代替に据えたリンカーン像はギャクに見えました。敵ボスキャラを武闘派にしてアクション色を強調するけど、その敵ボスはピョンピョンと飛び回るエテ公で威厳なし。劣化コピーと云う言葉がシックリきます。 オリジナル未見の方は、是非観ていただきたい。[DVD(字幕)] 2点(2013-10-19 23:54:56)(良:2票) 《改行有》

11.  ブレイド(1998) 《ネタバレ》 おバカなシナリオだけど、アクションのキレだけで序盤はそこそこ面白く観られました。それにも飽きてきた頃に、ラスボスに対する興味が募ったのだけど、そちらは拍子抜けもいいところでした。ヴァンパイアの神とか言いながら、再生能力がちょこっと強化された程度じゃダメでしょう。全体的に色気の少ないことも弱点です。同じヴァンパイアの血が流れるハンターでも、脂っこいスナイプスより、私にはセリーン(@アンダーワールド)の方が格段に魅力的でございます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-25 18:00:56)

12.  フェア・ゲーム(1995) 《ネタバレ》 なんだか楽しかったですよ。おバカ映画との誉れ高い本作ですが、とてもバカです。死にかけた直後にエッチします。エッチしながら人を撃ち殺します。殺し屋や諜報員ではなく、一般人の話です。周囲にかける迷惑を省みる態度が一切ありません。楽しそうな人生です。正しく評するなら、某スーパーモデルがバカというより、脚本がバカなんです。彼女の感情がシーンごとにリセットされて連続性が無いからバカに見えるんです。でも、脚本がバカなことは、女優がバカじゃないことの証明にはならないのです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-04 01:25:19)(笑:1票)

13.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 ガイラ、怖えぇ~。約40年ぶりの鑑賞だったが、こんな恐ろしい映画だったのか。冒頭、船員がガイラに追われて夜の海を泳いで逃げるカットは絶望を絵にしたような恐ろしさがあった。あの船員にだけはなりたくない。ガイラは捕まえるとすぐ口に運ぶ。「人・即・喰」。衣類だけが、スイカの種のように「ペッ」と吐き出される。ガイラが水中から漁船を見上げているカットも心臓に悪いくらい怖い。羽田上陸シーンは空港の広さとの対比が良く撮れている。特撮、頑張ってました。 でも、考えてみれば、ガイラは行儀を教わっていないので、動くものが全て食事に見える訳だ。たまたま人の大きさがひと口サイズで食べやすく、たくさん目に付いたから食べた。食べる為に海から陸に上がった。野生動物の捕食行動だ。ガイラも子供の頃にアケミさん(=水野久美)に優しくしてもらえば、あんなにグレなかったはずだ。ちょっと同情する。 自衛隊が活躍する。しつこいくらいに攻撃準備を描写するけど、実際にガイラを追い詰めるから大したものだ。田崎潤さんもたまにはいい仕事をする。叩き込まれた砲弾量を証明するかのように、ガイラの着ぐるみにセットした花火が炎となって燃え上がる。「カット!」の後、スタッフが駆け寄って必死に火消しをした姿が目に浮かぶ。中にいる人の火傷が心配になった。その後のガイラは痛々しく皮膚から血を流し続ける。あれで海に入ったら、飛びあがるくらいしみるはずだぞ。 対するサンダは草食系男子。男子だよね? ブサイクなガイラに対して、同種の着ぐるみでも山奥の仙人のような風格があった。「フランケンシュタイン対地底怪獣」では、こんな風貌じゃ無かった気もするが、記憶が薄れて良く分からない。 あのタイミングで海底火山の爆発に巻き込まれる確率は天文学的に低いと思う。ちなみに、子供の頃はサンダとガイラの見分けは付いても、名前の振り分けに混乱した。今回、サンダが「山(サン)」で、ガイラが「海(カイ)」だったことに気づいた。歳を取って知恵がついたことを実感した。[地上波(邦画)] 6点(2013-01-03 00:52:52)《改行有》

14.  フェア・ゲーム(2010) 《ネタバレ》 実話のようです。結局、イラクと戦争をした理由って、中国や韓国が国内の問題を反日にすり替えることと似たようなものだったのですね。権力の上位にいる人たちの都合です。CIAの「大量破壊兵器は無い」というレポートを捻じ曲げるだけでなく、開戦批判の矛先をCIA工作員の嘘つきにすり替えるあたりの手際が鮮やかで、今でも多くの局面であんなことをやってるんだな、という視線が生まれます。マイケル・ムーアの告発系ドキュメンタリーに比肩する力がありました。 興行のためとはいえ、自国の恥をハリウッドを通して世界に配信することも、彼の国の「自由」ってことなんですね。こんな映画、我が国にはありませんが、その告発姿勢は見習った方が良いんじゃないでしょうか。 ナオミ・ワッツの父親はきっと渋いオヤジなんだろうと思っていたらサム・シェパード登場。なんか、嬉しくなりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-04 03:06:15)(良:1票) 《改行有》

15.  プリースト 《ネタバレ》 最初に世界観をモノローグで説明してスタート地点にする。最低限のことしか言わないので、分かったような分からないような、中途半端な意識でストーリーを追うことになる。ここがむず痒い。 じっくり描ければ面白く化ける素材がいくつかある。ヴァンパイアの慈悲に満ちた本性とか、組織的に運営するとダメになる信仰とか。そのあたりを放り投げたままアクションに走ってしまったのが少し勿体ない。 何もない広大な平原をデカいバイクで疾走するシーンはピンポイントにカッコ良かった。二瓶勉さんのマンガを見ているみたい。ちょっと「マッドマックス」も入っている。ヴァンパイア菌に感染した元プリーストが「荒野の用心棒」のイーストウッドに見えて少し笑った。 そもそもヴァンパイアって、人と同じ姿をしていて噛みついた者を仲間にするからヴァンパイアなのであって、本作のヴァンパイアはエイリアンと言われた方が納得しやすい。ヴァンパイアと感染者を分けていることにもご都合を覚える。消化不良感が濃いのはヴァンパイアと聖職者(教会&プリースト)の対立という構図が成立する根拠が無いからだろう。このヴァンパイア、十字架を怖がりませんから。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-17 01:44:20)《改行有》

16.  プロメテウス 《ネタバレ》 「エイリアン」では背景でしかなかった異形の宇宙船と化石化した異星人にプロフィールが与えられた。なぜエイリアンの卵が積まれていたのか、それをどのように使うつもりだったのか。それが徐々に明らかになって来るに連れて、人類の起源なんてどうでも良くなって行きました。その宣伝文句に魅かれて観た人には不満が残る内容かもしれないけれど、自分には永年の疑問が解消してスッキリした気分です。リドリー・スコットが作るSFの世界観は、厚みと色気があってとても魅力的でした。謎の宇宙船の中味はもちろんだけど、それ以外にも「エイリアン」と似たシチュエーションが多用されていて、たぶん意識してやっているのだと思います。当時の技術では出来なかったことをやり直しているような印象を受けました。生き残った女性のモノローグで終わるあたりにニヤリとします。登場人物たちに安易な行動が見られることが残念だけど、それを差し引いてもこれほど先の読めない映画は珍しく、終始ワクワクしながらスクリーンに見入りました。シャーリーズ・セロンの人工物のような美しさが異彩を放っていました。それだけに、彼女の最期は残念でしたね。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-25 00:44:02)

17.  フットルース 《ネタバレ》 久しぶりの再見でしたが、オープニングの足元のカットバックとか、センス良いじゃないですか。ダンスやロックが禁止という設定自体が根本的に馬鹿っぽいんだけど、これをSFの世界観のように許せば抑圧と闘う主人公がヒロイックに見える訳で、ほぼ同時期のダンス系映画「フラッシュダンス」に比べたら、こちらの方がちょっとだけ賢そうです。牧師の奥さんが良いですね。出しゃばらず、マイルドに、でも言うべきは言う。良妻の鑑でしょう。ちなみに再見で最も80年代を感じたのはヒロインのバストサイズです。[映画館(字幕)] 5点(2012-04-24 00:01:48)

18.  ファール・プレイ 《ネタバレ》 これは高校生になった頃に名画座で観ました。「スティング」と2本立てだったことを覚えています。作品総体の見応えは別にして、劇場内の笑い声に関していうと「スティング」を圧倒していました。周りの笑いに釣られてか、自分も大笑いしていたのを思い出します。30年ぶりの鑑賞でしたが、なかなか酷い脚本だと思いましたよ。辻褄が合わない行動がたくさんあるし、事件の発端となったフィルムの中味なんて最後は忘れ去られてます。それでも充分に楽しめる破壊力が本作にはあったんだと思います。ゴールディ・ホーンが、自分の状況を刑事たちに話すシーンがありますが、その説明の下手糞さが秀逸です。彼女じゃなかったら蹴っ飛ばします。バカっぽいけど一生懸命。それがキュートに映るのが、天性のコメディエンヌの証明であると改めて感心しました。ダドリー・ムーアがストーリーに全く関係の無いところで大活躍。シンフォニーの指揮者というオチも含めて劇場ではいちばん笑いを取っていましたね。その次が日本人老夫婦の「コジャック!」だったかな。サスペンスで始まってコメディで大団円という変な作品ですが、役者のキャラの立ち具合、ネジの弛んだ脚本、シーンごと変わるトーンなど、現代では出会えない珍品だと思います。[映画館(字幕)] 7点(2012-03-22 22:14:57)(良:1票)

19.  フライトナイト/恐怖の夜 《ネタバレ》 久しぶりに劇場で由緒正しいB級を観たって気分です。これ、25年ほど前のオリジナルも劇場で観ていて、つい先日観直したばかりだったので比べ易いんだけど、オリジナルにあったコメディテイストが低減され、シリアス色が強調されています。序盤のストレスが溜まる煮え切らない展開はオリジナルと同じですが、早々に隣人(=ヴァンパイア)の正体が割れてアクションムービーの趣きが強くなる。主人公がヴァンパイアとの決戦に臨んで武装を固めるあたりはテンションが上がります。助っ人に来る「舞台役者としてのヴァンパイア・ハンター」がただのまがい物では無く、両親を同じヴァンパイアに殺された過去を持っている事がアレンジとしては効果的だったと思います。ヴァンパイアの虜になった主人公の彼女が、主人公の目の前で憎きヴァンパイアとキスしたり血を吸い合ったりします。そのシーンはオリジナルにもありますが、シリアスに展開している本作の方がSM的なテイストが募ってかなり強烈な見え方になっています。涙を流しながらその悔しさをバネにヴァンパイアへ向かう主人公の特攻は力強かった。本作の「B級」とは世界観に偏りがあることです。狭い地域で多くの人が行方不明になれば警察が黙っているはずがありません。主人公の家が燃やされた段階で、ヴァンパイアはお縄になるのが普通です。入院した母や壊れた車、道路の血痕などは明確な事件性の証拠のはず。でも、本作では誰も見向きもせず、主人公の周りだけで物語が進行します。そのいい加減さに目をつむるのがB級映画の鑑賞態度。ホラーという意味では、私はこれっぽっちも怖くないんですが、スプラッタと程良いCGと若者の一途さと控えめなお色気を楽しみました。[映画館(字幕)] 5点(2012-01-08 01:34:34)(良:1票)

20.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 横道から入りますが、米国兵士が戦場で敵兵と鉢合わせした際に銃の引き金を引く割合を語っている小説がありました。二次大戦では20%(低い!)。たとえ戦場でも、目の前の人を殺せる者は少ないってことです。それがベトナム戦争では95%に跳ね上がる。二次大戦の引き金率の低さを問題視した軍部が、改善(?)策を施したからです。前々から、ベトナム戦の兵士のPTSDを扱った映画はたくさんあるが、二次大戦には無いことが不思議でした。二次大戦の兵士がPTSDに罹らなかったと云うより、ベトナム戦の兵士に特筆されるほど多かったからでしょうが、本作の前半の描写がその疑問への回答です。戦闘マシ―ンの養成パート。内実は人格を奪うことです。出兵する前に、すでに心的外傷の因子を充分に植え付けられている。後半はその戦闘マシーンが実戦に配備されると何が起こるかの証明パート。引き金率の高さは勿論ですが、それ以外にも色々な異常が見られます。まず、言ってることがみんな変。前線にまともな会話はありません。ヘリから無差別にベトナム市民を銃撃する兵士を誰も咎めない。そして、あの少女狙撃兵ひとりを殺す為に何発の銃弾を使ったのだろう。1000発? 1万発? 散った命を含めて戦闘が極めて非効率です。戦果を実感できない戦闘に戦争の大義が失われて行く。キューブリックなりに演出されたドライな映像が、概念的な意味性を排除して愚かしいことをそのまま愚かしく見せる。心を蝕まれた兵士の後日談ではなく、「完全徹甲弾」になった兵士たちの戦場での「不経済」が描かれる。面白いかどうかは別にして、ベトナム戦を扱った映画の中では最も実像に迫っているのではないだろうか。[映画館(字幕)] 7点(2012-01-07 05:37:13)(良:2票)

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