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プロフィール
コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 《ネタバレ》  昔からスピルバーグが大好きだった訳ですが、最近のスピルバーグはちょっとピンと来なくて『戦火の馬』とか『ブリッジ・オブ・スパイ』とか『BFG』とか、いいのだけれども、でもスピルバーグならばもっとできたんじゃ?って思う事しきり、って感じでした。  この作品も冒頭から続く説明的なモンタージュとか、場面転換時の音楽の繋がり方とか、やたら古めかしいスタイルで、スピルバーグももうトシだしねぇ、なんて思いながら見ておりました。ですが、見ているうちにどんどん面白くなってぐいぐい映画に惹きこまれて。下手に重厚なドラマって形にせず、簡潔にどんどんと話を進めてゆくスタイルが良かったと思います。スピルバーグは人間ドラマ系を撮ると途端に歯切れが悪くなって上映時間が長くなるって印象ですが、これは当てはまりませんでした。早撮りの相棒ヤヌス・カミンスキーの(雑な)カメラも今回はプラスに働いたって感じですか。  トム・ハンクスとメリル・ストリープって人によっては地雷ですよね。でも私はそんなに悪いイメージを持っていないので、この作品での2人の役作りを楽しみました。いつもの善人然としたトムとは違うトム、いつもの個性的なメリルとは違うメリル。  過去の実話を元に娯楽映画に仕立て上げ、なおかつ今の時代に直結するテーマに、まだまだスピルバーグが現役である事を実感しました。今の日本の状況にも符合しまくりな内容、政治家もマスコミも役人も、そして有権者もこの映画が示す道に真面目に向き合う必要がありますね。[映画館(字幕)] 8点(2018-04-10 20:21:40)《改行有》

2.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》  映画を見終わって、ヒロインは絶対にリリー・ジェームズじゃなきゃダメな映画だったんだなぁ、と思いました。だってBABYが夢想して最後には実現するあの映像、アレは「かぼちゃの馬車に乗ったシンデレラが迎えにくる」姿なワケで、だからシンデレラ女優な彼女以外に一体誰があの役を演じられるの?って。  この映画は(主にダメな)男が夢見る世界がたっぷり詰まったおとぎ話。(主にダメな)男の妄想をそのまま映画にしてみました、みたいな。  スバルWRXを自在に操る冒頭、幾らなんでも(都合の良さも含めて)ありゃ無理だ、ってレベルのドライブテクニック、でも妄想の世界ですからアリなんです。  BABYの過去も寡黙さも仕事っぷりも現在も恋も襲いかかる危機も未来も、全部妄想ゆえにキレイに整ってリズムを刻みます。映像も効果音もピッタリと音楽とシンクロしてカーアクションもガンアクションもミュージカルとなってピタッとキマってゆきます。ひたすらキモチイイで作られた映画。あ、ちなみに(主にダメな)妄想家にとって(たとえ妄想であっても)(リアルでは非力な)自分がマッチョってのはあり得ないですね。マッチョは駆逐すべき敵ですね。リア充も敵ですね。無神経なヤツも自信家も敵ですね。  一見、『ドライヴ』みたいな犯罪映画なワケですが、あくまで人として真っ当なところに落としどころを持ってゆくあたりまでキッチリ、教訓もタップリなおとぎ話。「いつかお姫様が」な映画なのでした。  邦題は『シン・デボラ』の方が良かったかも(それはない)。  ちなみに最近のシンデレラ女優はもう一人、アナ・ケンドリックがおりますが、彼女がヒロインだと絶対お姉さんと弟みたいに見えちゃいますね。[映画館(字幕)] 8点(2017-08-24 16:47:09)《改行有》

3.  ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー 《ネタバレ》  ドリームワークスアニメーション作品としては久々に日本で劇場公開された作品。もっともDVD発売と同時に限定的に上映された状態だったのですが(シネコンで見る前にシネコンのあるモールのCDショップで先にブルーレイ買うって有様)。それでも有難かった、その後の作品はまたビデオスルーパターンに陥ってますからねぇ。20世紀フォックスジャパンのやる気の無さときたら。  でも、アメリカ本国でコケて『マダガスカル4』の製作中止にも繋がったこの映画、ドリームワークスアニメーションの問題点が垣間見えてしまう作品だったりしました。  映画は『マダガスカル3』のエンディングから繋がっていますが、テレビシリーズ『ペンギンズ FROM マダガスカル』とは一切話が繋がっていません。基本設定からして異なるパラレルワールドとなっていて、タイトルこそテレビシリーズの映画化のように思えながら、実は無関係な状態。そこにどんな事情があったのかは不明ですが、受け手側が事情を汲まなければならない理由は無いわけで。  その上、テレビシリーズとはキャラの性格が微妙に異なっていて違和感がつきまといますし(声も英語版は隊長以外、吹替版は隊長と新人以外違います)、グラフィックこそテレビシリーズよりもツヤツヤとキレイになっていますが、肝心のエピソードや敵キャラなどは映画版の方が冴えない感じがします。  そして、最近のドリームワークスアニメーション作品に対して総じて言えるのが、バジェットに対する中身のギャップが激しいという事。どれも1億ドルを軽く越える製作費に対して、内容は軒並み小品やB級的で、大作然として出てくるとそのギャップに唖然とする状態で。そりゃ劇場公開を憚れてしまうのも判らなくもないです(それでも日本以外の国ではそれなりの数字を上げている訳ですが)。  そのスタートがアンチディズニーであった側面があるとは言え、今もってその影が見え隠れしているがドリームワークスアニメーションの大きな欠点。王道を外してシニカルに走ったり、一般ウケしなさそうな、特異なキャラばかりで構成したり。  真正面から勝負できる実力は十分にあるのに自らみすみす逃しているような気がして仕方ありません。[映画館(吹替)] 6点(2017-06-29 21:48:48)《改行有》

4.  ヘイトフル・エイト 《ネタバレ》  ウルトラパナビジョン70撮影って言ったって、日本にゃ対応した上映環境が存在してないので、その効果を堪能する事なんてできやしません。シネスコサイズのスクリーンの上下に更に黒が入った超横長デジタル上映を眺めるしかない状態。左右カットして無理矢理シネスコサイズにしなかっただけでもマシですが。  だけどデジタル変換されてもとても美しい70mm撮影。映ってるモノは美しいとは言い難いモノがいっぱいでしたが・・・  どうせまたお得意のギトギトネトネトグチョグチョなんでしょ?って思ったらその通りで。タランティーノ映画の脂っこさったら胸焼けレベル。っていうか、なんかいい加減マンネリになってきてないですかねぇ。あのチャプターで区切った時系列を崩した構成、タランティーノ組とも言えるお馴染みの面々、長い会話シーン、血まみれ肉片まみれな爆発的暴力。  ミステリーとしての面白さみたいなのがあるのかと思ったのですが、床下に一人隠れてました、なんてそりゃミステリーとして成立してないじゃん、って状態で。  キャラ一人一人は面白いんですけれど、それだけ。わざと安っぽいキャラ造形で、この映画のためだけに生まれて、そして死んでゆくだけの存在。  ロクでもない連中が閉ざされた空間で殺し合いって物語に2時間48分。それだけの時間を消費してまで見る価値がある映画なのか?っていうと、トシとって最近はお金よりも時間がもったいないって感じるようになってる私には甚だ疑問なのでした。今年に入って2時間半超の映画は『ヘイトフル・エイト』『バットマンVSスーパーマン』『レヴェナント』『リップヴァンウィンクルの花嫁』と見ていますが、時間的価値を感じたのって『リップ~』だけでしたねぇ。[映画館(字幕)] 6点(2016-04-07 23:15:19)《改行有》

5.  ベイマックス 《ネタバレ》  東京国際映画祭で鑑賞。  「宣伝では感動を前面に押し出してアメコミ原作、戦隊ものである事を隠してる」と批判されておりますが、アメコミものを売りにしたって30億が限界の今の日本じゃ、そりゃ260億『アナと雪の女王』層にアピールした方が賢いですよね。  さて、でも中身はちゃんとアメコミもので、戦隊もので、そしてちゃんとディズニーです。さすがに『アナと雪の女王』みたいなキラキラプリンセスの世界ではないですが、好みにうるさい御仁もディズニー大好きなちびっこも同時に満足させちゃう驚異の世界。印象としてはデキが良い時の『ドラえもん』映画。  物語は戦隊ものの雛形に沿っている感じで、悪に対抗すべく仲間が集い、協力し、挫折やすれ違いもあり、って。その中心になるのが主人公ヒロの兄タダシが遺したロボット、ベイマックスの存在。ヒロとベイマックスに焦点が当たり過ぎていて、他メンバーの存在感が薄めなのはちょっと残念なのですが(ゴーゴーをもっともっと見ていたいわ)、そのドラマは情感に溢れていて感動的です。  そして圧巻なのはそんな世界を描出するための膨大な量のありとあらゆるデザイン。画面の隅々まで詰まったハンパない情報量に目が回ります。そして、そのデザインの世界こそがこの映画のキモ。あらゆる人を釘付けにしてしまう魅力ある意匠の数々。  サンフランシスコと東京がブレンドされたサンフランソーキョーの街並は無論の事、未来志向のガジェットの数々、キャラクターに与えられた個性、エフェクトやモーション、カメラワークの1つ1つに至るまで血が通っています。  視覚情報に流れ込む『ベイマックス』の世界は、まるでその中に入り込んでキャラ達と触れ合うような感覚。それはディズニーランドにも通じる感覚。ディズニーの精神。  ディズニーの驚異的なデザイン力の前にひれ伏すしかない、そんな圧倒的な映画でした。 【追記】4DX版は世界とのシンクロ感が更に大幅に向上します。これまでに見た4DXは人称に対するエフェクトが曖昧だったりして必ずしも映像とエフェクトとの親和性が良いとは言えなかったのですが、これは見事。特にカーチェイスシーンと飛行シーンでの「そこに一緒にいる」感の強さ。機会があれば是非4DX版をご覧ください。[試写会(字幕)] 9点(2014-12-15 22:15:14)(良:2票) 《改行有》

6.  ヘラクレス(2014) 《ネタバレ》  神話としての、神の子としてのヘラクレスではなくて、人間ヘラクレスの映画となっています。その時点でスーパーヒーローの話ではなくなっているので、その超人っぷりを期待していくとかなりズレたモノを見せられちゃう、っていう。  神話を創造した人々の話とでもいうのでしょうか、ここにはファンタジー的な要素は出てきません。ヘラクレスは実はただのマッチョな人? ゼウスの子や12の難行というのは作り話? ケルベロスは3匹の大きな犬、ケンタウルスは馬に乗った人々、一人で戦ったのではなくて仲間に支えられていた・・・それはそれで解釈としてはアリなのでしょうけれど、でも、ハーフゴッドの圧倒的パワー!みたいな世界ではないという状態にどうしても失望感を抱いてしまいます。  映画は噂によって神格化された傭兵ヘラクレスが、一国の騒乱に巻き込まれて苦闘する物語。知略と鍛錬こそが勝利への道、という流れは平凡です。大きな戦闘シーンの間にある悲劇や謀略のドラマは魅力に欠けて退屈です。辛うじて傭兵仲間に与えられたユーモラスな個性を楽しめますが、それもごくエッセンス程度のもの。  アクションシーンにしても地理、位置関係の表現がメチャクチャで、それ、ちゃんと地図作って撮った?ってツッコミ入れたくなる感じ。  結局はドウェインに尽きるのですね。彼の肉体がスクリーン上で躍動してナンボ。でも、だったらもっともっと彼が動いて良かったんじゃないかな。彼が苦悩する演技なんて見たところで、それ、そんなに重要か?って感じですし。  その短い尺も手伝って映像はともかく話にスケール感がないのが肩透かしな感じ。『300』などよりも小ぢんまりしちゃってて、それでもエンドロールだけは『300』っぽかったです(笑)[試写会(字幕)] 5点(2014-10-20 21:19:15)(良:1票) 《改行有》

7.  ヘルプ 心がつなぐストーリー 《ネタバレ》 差別を描いている映画ですが、基本的にそのタッチは明るく楽しいものなので、映画の内容を特にヘヴィに感じる事なく面白く見られます。ですが、恐ろしいのはそこで。この映画の中では差別をするという行為も明るく楽しい生活の中にごくごく日常の普通のものとして存在している訳です。差別する側には罪悪感とか、そもそも差別をしている意識すら微塵も無く、その状態が普通であり、そこに波風を立てる者こそが異分子であると。明るくカラフルな生活の中になんの曇りもない差別意識が存在する、そういう全く無自覚である罪というのはとても恐ろしいと思うのですね。差別する側から見ればあくまで正義なのですから。象徴的なのは人種差別とは別に、生まれによる差別が描かれていて、コミュニティが作り出す単一的な思考の危うさを通して差別意識が誰にでも生まれる可能性を示唆しています。映画は魅力的な役者達の存在によって単なる社会派映画に留まらず、愛すべき作品世界を作り出しています。特に表情豊かなエマ・ストーン(ちょっと市川実日子似)に引っ張られ、ユーモアとシリアスとの間を自在に駆け巡るオクタヴィア・スペンサーの演技にすっかりやられました。何度も高揚する瞬間が訪れ、だけど決してカタルシスのみでは終わらせず、今に続く問題を見る側の心の中に留まらせる名作でした。[映画館(字幕)] 9点(2012-04-08 22:06:52)(良:3票)

8.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》 『カラテ・キッド』なのにクンフーだし、リメイクにつきものの今風アレンジがキツそうな印象があって、あまり期待は持てなかったのですが、意外にも丁寧で誠実な作りに感心しました。設定の根本的な違いがありながら、オリジナルに忠実な展開で奇を衒ったところはありませんし、エピソードの1つ1つをきっちり重ねてゆく感じで、安易なノリで進めてしまうような事はありません。オリジナル版をリスペクトしつつ、中国の歴史・文化を尊重し、そしてちゃんと面白い映画。ドラマで魅せつつ、クライマックスでキッチリ燃えるという。もっとも、オリジナルをなぞっているが故に、クンフー道場の理念がどうかと思う感じがありはしましたが。80年代のアメリカならば、ああいう攻撃的な道場も成立し得たでしょうけれど、現代の中国本土でクンフーを教える立場でアレはありかなぁ? あと、往年の激しさは望むべくもありませんが、ジャッキーのアクションはもうあと少しでいいから、もっと見せて欲しかったですねぇ。子供達相手に本気じゃないモードのみって。でもジェイデンはチャラいガキかと思ったらしっかり動いていて。中国人の女の子とのラブストーリーも微笑ましく。オリエンタリズムが悪趣味にならず、しっとりと味わいを持って描かれた、140分の上映時間も苦にならない、質の高い映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-14 21:26:48)(良:1票)

9.  ベッドタイム・ストーリー あらら、これは思わぬ拾いモノ。予告編で全部判っちゃうようなタイプのファミリー向け映画だと思ってましたが、予告編では全く触れていないホテルの経営と学校の閉鎖問題という背景があって、そこに様々な個性的な人間が絡んできて全く飽きさせません。映画全体には「大人の事情で子供につらい思いをさせちゃダメだよ」という至極真っ当なテーマや教訓の空気が流れているものの、そのクサさが全く鼻につかないのは、全編笑いに溢れているから。吹替版を見たので、ほぼ満席の映画館は子供達でいっぱい、彼ら、彼女達にウケまくること! 最初から最後まで笑いまくっていて、そして親達もウケまくっていて、みんながこのディズニーらしい夢や冒険の詰まった映画を楽しんでいるって感じがとてもいい気持ちでした。うわー、楽しい映画見てるよねー!ってファミリー映画を堪能させて貰った感じ。ガイ・ピアースはこんなところにそんな役で出てていいんかい、とも思いますが、まあ、いいんでしょう。あと、私はアダム・サンドラーとベン・スティラーとがごっちゃになっちゃうのですが、まあ、どうでもいいですか。吹替版は一部に英語ネタがあって意味が説明されていないのが残念ですが(ラジオから流れる曲がフレームやらエクスプロージョンやらな部分)、家族揃って見て安心満足な映画だと思います。この春の意外なベストムービーでした。[映画館(吹替)] 9点(2009-03-22 17:53:43)

10.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 この映画の本当の主役は、あの雷に7回打たれたおじいちゃんですね。ハリケーンが近付く病院の一室から始まるこの映画は、人生を空模様によって表現しています。ほら、全編、空が印象的に描かれてるでしょ? 一定ではなくって絶えず変化していて、同じようでも実は全く同じ天気なんて一度だってない、人の一生もまた空と同様、激しく変化もするし、一人として同じ人生なんてない。ベンジャミンの特異に思える人生もまた、その一つのバリエーションでしかなくって、一人で生まれて一人で死んでゆく人間って孤独な存在が、他の孤独な存在と交わってゆくことで、この世界が織り成されてゆくんだよって、そんな映画。人生なんて空模様と同じ。だから、7回雷に打たれて、それでもずーっと生きてるあのおじいちゃんこそがこの映画のシンボル。ホントは映画の中では6回しか打たれてなかったりしますが、きっとあと1回はワザと残してあるんでしょう。[映画館(字幕)] 9点(2009-02-19 17:16:34)(良:1票)

11.  ベッカムに恋して 《ネタバレ》 キーラ・ナイトレイ目当てで見たんですが、全編インドカラーに染まっててびっくり。どミーハーな喧しい映画かと思ったら、結構真面目にインド人社会を描いていてまたびっくり。ついでにキーラの扱いがビミョーでびっくり。ジェスの抱えた苦悩はいっぱい幾つもあって、その障壁を乗り越えてゆく過程が気持ち良く楽しめました。ただ、ジェス自身はあんまり能動的ではなくって、いちいち周りの人に助けて貰ってるんですけどね。主人公を支える良き人々がいっぱいいます、って点ではイギリス映画っぽいかな。そういう、沢山の人の優しさが出てる映画って、嫌いじゃないです。でも試合シーンがハリボテ状態なのは残念。どうしてもみんなサッカーが上手い!とは思えませんでしたからね。で、問題はキーラの扱い、と。中盤までは「花添えます」程度の扱いに見えて、まるで「壁が淋しいので飾られたキレイな絵」みたいな存在に思えました。それがドラマに絡んできて重要なアクセントになるものの、2つの大きなポイントのうち1つは、なんだかモヤモヤしたまま終わっちゃいましたねぇ。かわいそーに。ジェスはその両方にきっちりとケリ付けて貰えたのにね。せめてラストの空港でまとめて欲しかったところです。ところで、ナンってガス台で焼けるモノなのですねぇ。煤が付いたりしないのかな?[DVD(吹替)] 7点(2006-07-13 00:47:09)(良:1票)

12.  ヘルボーイ 退屈な映画だなぁ! 1日目30分で寝て挫折、2日目45分くらいでまた寝ちゃって、顔バンバン叩いて目を覚まして3回目にしてやっとこさ完走しました。まあ、元々セルマのためだけに見てる状態ですからねぇ(セルマが出てくるのは50分くらい経ってからなのだ・・・)。なんか邦画のCG系映画とよく似てるんです、これ。主人公周辺のみがセット&CGで描かれるだけの世界。彼らが生きている世界は、彼らの周囲にしか存在していないような感じ、普通の人々の普通の生活なんて存在していないような気がしてしまう状態。それじゃ入り込めるスキが全然ないんですよね。極端に言えば4畳半を舞台に世界崩壊の危機だ!って言ったってピンと来ないようなモノ(それをピンと来させる事ができれば、それは凄い才能なんですけどね)。キャラは面白いんですけど、そのキャラを活躍させてあげられるだけの設定、物語、舞台を与えてあげてない状態ですね。ワイヤーとCGが主体のアクションは「またですかぁ・・・」って状態で、アメコミの実写&CGアニメ映画化、もうお腹いっぱい。いい画が撮れてるなぁ、って箇所もあるにはありましたけど(「お父さん」の葬儀のシーンでの縦移動)、それはセルマ・ブレアって女優の持つイメージを綺麗に描けてる、っていう意味で「いい画」だったりして(彼女はやっぱりこういう陰の役、ブルーな色の役がよく似合います)、だからもー個人的には彼女の出演シーンだけでまとめた20分かそこらの映像のみで十分満足なカンジがしないでもなく。彼女のプロモーションビデオとしては、長過ぎでしたわぁ。[DVD(字幕)] 4点(2006-02-27 23:54:49)

13.  ベンジー 続編の「愛」の方は、あまりにクドい「ベンジー頑張る!」ってシーンに辟易としたのですが、これはまだ微笑ましいレベルですね。ただ、やっぱり犬の日常を「どうです、可愛いでしょ~」と見せまくる映画なので、そこに「かわいい~んっ!」って気持ちが湧かないとツラいものがありますね。別にベンジー、悪人と大格闘を繰り広げるワケじゃないですし。5点(2003-12-26 10:18:38)

14.  ペリカン文書 映画が終わった後、映画館のロビーに掲げられた人物相関図に人が群がってました。そんなに複雑な映画だったかなぁ?と思ったのですが、私が見てる最中からどんどん都合のいいように解釈してただけかもしれません。法学部の学生にゃ見えないジュリア・ロバーツではありますが、たまたまネタで書いたモノが大変な事を巻き起こす物語、敵の力が強大であるゆえに見応えがあります。絶望的な状況からの逆転に、ああ面白いモノ見た~!って。でも、今だったら、この文書、ネットに流しちゃえば一発なんじゃないかなぁ。そう考えると時代ってのはワリとさくさくと変化するものですね。サスペンスって時代を映しやすいジャンルなのが、長所でもあり、弱点でもあり。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-26 10:10:06)

15.  ヘラクレス(1997) ヒロインのメグが魅力的なキャラクターで、それはちょっと意外。だってディズニーらしくない、アダルトな感じの存在ですから。ドラマが彼女のお陰でもってるかな?という。主役のヘラクレスは類型的なアメリカンなキャラですからね。ただ、ラストシーンとエンドクレジットの間にプロモーションビデオなんて入れるの、本っっっ当に!やめて下さい、お願いしますよ~。見たくない人間にも無理矢理見せるような構成にしてる訳ですけれど、拷問のよーです。あれで映画ぶち壊し。余韻ぶっ飛ばし。フミヤに恨みはないけれど、確実に悪印象抱いてしまいましたよ、私ゃ。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:38:13)

16.  ベビーシッター・アドベンチャー それまでクリス・コロンバスが脚本を担当した映画はあまり感心しなかったので、「クリス・コロンバスが監督ねぇ・・・」って感じだったのですが、これは「なかなかやるでないの」という映画でした。ほんの数時間の間に巻き起こるドタバタ騒動を、スッと上手くまとめてます。エリザベス・シューが「ベビーシッターブルース」(でしたっけ?)を歌うシーンは、最初ちょっと恥ずかしかったけど。スケールもなく、これと言ったセールスポイントもない、かなりジミな印象だけれど、意外な拾い物って感じの映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:24:46)

17.  ベスト・フレンズ・ウェディング テレビ放映の時、オープニングが丸々カットされていて、あそこ切っちゃったらダメでしょー!って。マリリン・モンローの映画みたいな、とってもイキなタイトルバックなのにね。ジュリア・ロバーツが女ジョン・ベルーシみたいな迷惑キャラになっちゃうこの映画ですが、精神的な弱さモロさを起点にしているので憎めません。ジュリアはキレイキレイした役よりも、こういう、ちょっとハズした役の方が私には魅力的に思えます。ベタベタなラブストーリーは苦手だけど、これはちょっとホロ苦くて、でも結構笑えて好きです。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:14:34)

18.  ベスト・キッド(1984) いやー、素直に興奮して感動しちゃいました。なんつっても、ダニエルさんの成長物語には最近のジャッキー映画が忘れちゃった、訓練積んで強くなる、ってところがしっかり描かれていて。マッチオ、実際の歳を知っちゃうと、ちょっと恐いよ、って感じでしたけれどね。映画館にはアメリカンスクールの団体さんが溢れていて、彼等の賑やかなノリがよくマッチした映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:00:30)

19.  ベイブ/都会へ行く 《ネタバレ》 架空の、作り物めいた都会の風景が絵本みたいで楽しくて、ベイブの活躍部分は少なくなってますが、群像ドラマとなって楽しませてくれます。都会に住み暮らす動物達の荒んだ心を、ベイブが癒してゆくという展開に心が和みますし。クライマックスのドタバタも昔懐かしい子供向け映画の趣。もっともラストは田舎暮らしがいちばんという、非常にクラシカルな結論に到達してしまって、幸せなラストではあるんだけれども、都会に生まれ育った身としては、ちょっと抵抗を感じなくもなかったです。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 22:51:45)

20.  ベイブ ネコ派な人間としては、この映画でのネコの扱いは納得できませんが(一応ナレーションで苦しいフォローをしてますが、全ての動物の中でネコだけが悪者扱いね)、ほわわわーんとしたベイブの姿にはやっぱり感動させられます。もっと牧歌的でゆったりとした映画かと思ってたら、ワリとさくさくと先に進んでいってしまったので、もう少しじっくり世界を味わわせて頂きたかったですね。映画を童話のように章分けしてゆくネズミ達の存在が秀逸でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-24 21:34:14)

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