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プロフィール
コメント数 122
性別 女性
年齢 42歳
自己紹介 リドリー・スコットが好きです。

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1.  最後の決闘裁判 《ネタバレ》 素晴らしい映画でした。 中世フランスの時代劇ですが、テーマは現代に通じるもの。 周囲からありとあらゆる敵意と暴力を向けられるマルグリットの姿に、あれ、同じような事件つい最近見たぞ……と。 何回か観に行こうと思いましたが、上映館が少なくパンフレットもないのが残念。 DVDの音声解説を楽しみに待つことにします。[映画館(字幕)] 10点(2021-11-09 12:52:44)《改行有》

2.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密 《ネタバレ》 他ライカ作品のグロテスクな描写が苦手だったのですが、これは(少々暗くはあるものの)あたたかい雰囲気でとても楽しめました。 日本の描写も丁寧で、製作者さんたちの日本文化への敬意を感じます。 この美しい人物たち(骸骨まで!)が実写の人形とは信じられません。 特に折り紙のハンゾウが本当に折り紙でできていたとは……てっきりCGなのだと思っていました。とても一枚折りできるとは思えないのですが、折れるものなら折ってみたいです(^_^)[映画館(吹替)] 10点(2017-11-19 02:17:50)《改行有》

3.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 デッカードは乱暴なヤツだよな~と思っていましたが、無抵抗のKをボコボコに殴るあたり変わっていませんね。デッカードはああいうヤツ。 Kはブラックなお仕事で最初から最後まで捨てられた犬のような顔をしていてとても可哀想。博士の前で激昂する場面に胸を打たれました。ブレードランナーの仕事はさぞ辛かったんだろうな。もしかして最後の白い雪は白い鳩の代わり? そんな気の毒なKをたった一人癒してくれるジョイ。彼女との二人初お出かけデートで雨に濡れるシーンなどとても美しかったです。 ウォレスは最初から最後までぶっ飛んでていいですね。タイレルがすごく常識的な紳士のような気がしてきました。レプリカント開発能力的にもタイレルの方が上だったわけですし。ウォレスにはデヴィッド・ボウイが当初予定されていたそうですが、ボウイ版のウォレスも見たかったです。 最上の天使(最強の天使?)のラブが度々涙を流すのが印象的でした。微塵も暴力を躊躇していませんでしたが、絶対服従のウォレスの命令への抵抗感からの涙なのだとすると、ちょっと切ない。 あとリドリー・スコットワールドでアンドロイドがキスをしてきたら死にもの狂いで逃げるべきですね。[映画館(字幕)] 10点(2017-10-28 20:31:05)《改行有》

4.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》 リドリー・スコットの美しすぎる作品は、ジャンルを問わず映画館のスクリーンで観る価値があると思います。 なかんずく歴史スペクタクルを撮らせたら右に出るものはいない! 細部までこだわり抜かれた映像にはうっとり。そしてキャストが本当に魅力的かつ自然……この人達が普段は携帯電話なんか使う現代人だとはとても思えない(笑) ちょっとイメージ違うんじゃない?とか失礼なことを思ってましたが、ラッセルのロビンは文句なしに格好良い。「優しく誘えよ」とか、女性ファンを増やしたんじゃないだろうか(笑) ケイトのマリアンも凛々しくて魅力的。リドリーは、こういう優しくて強い女性を魅力的に描くのが本当に上手いなあと思う。 最近リドリーに愛されているマーク・ストロング、とても美形な俳優さんだと思ってますが、今作では顔を集中的に攻撃されてお気の毒(笑) でもゴドフリーは本当に最低!KoHのゴドフリーとは天と地の差! 愛嬌あるウォルター爺をいたぶるシーンでは涙出そうでした。ほんのちょっとでも当たって良かったね爺! 2時間半近くありましたが全然長くは感じませんでした。満足満足。 ところで私はロビン・フッドの事をあまり知らないのですが、彼の父親は石工という設定でしたね。フリー・メイソンとかの歴史も織り交ぜてあるのかな?[映画館(字幕)] 10点(2010-12-11 23:06:43)(良:1票) 《改行有》

5.  宮廷画家ゴヤは見た 《ネタバレ》 本当に素晴らしかった。 監督らしい反骨精神、ブラックユーモアも健在で衣装や配役も美術も隅々まで凝っていました。 舞台はフランス革命の頃の血生ぐさ~いスペイン。 若く美しく裕福な商人の娘が、ディナーの豚肉を食べなかったという、それだけの理由で異端審問にかけられたという悲劇を軸に、宮廷おかかえ画家、異端審問官、聖職者、商人、王族、娼婦というそれぞれの立場のあの時代を見せてくれます。ゴヤは反骨精神を持つ画家として認識されています。初期の享楽的な貴族の絵から「わが子を食らうサトゥルヌス」の様な暗い絵、虐殺への怒りや死の溢れるリアルな銅版画へと変貌する人生は、フォアマンが描きたくなるのも納得です。原題が「ゴヤの幽霊」であるとおり、 ゴヤはこの作品では傍観者で、決してヒーローとして描かれてはいません。その潔い選択は成功だったと思うものの、見る人を選ぶ映画にはなったかもしれません。 当時の異端審問はその残酷さと理不尽さに歯軋り。「潔白であるならば神は痛みに耐えるお力を授けて下さるはずだ」 という無茶苦茶な理由で 「だから拷問で自白したことは真実だ」 と、何を自白すればいいのか、 自分がどの異端の罪を疑われているのかも知らないまま、告発された人間の運命は自白して処刑されるか、廃人になるまで投獄されるか、自白せずそのまま拷問で殺されるか。 この映画には、その不正に真っ向から立ち向かう者が一人居ます。 イネスの父。 彼の行動こそフォアマンの不屈の反骨精神そのもの! イネスの家族には涙が溢れました。 異端審問も吹き荒れる王制のスペインに、 やがてフランスから革命の波と軍隊が押し寄せます。 しかし、ナポレオン軍がしたこともまた新たな侵略だった。 権力が転々と変わる中で、 ゴヤはその時代に翻弄される民=イネスを見つめ続ける。    エンドロールで流れ続けるゴヤの絵ですが、 宮廷絵や恐ろしい絵や悲惨な絵のあと、最後に映るのが明るい少女の絵と自画像なのがまたお見事です。[DVD(字幕)] 10点(2009-08-15 23:56:13)《改行有》

6.  ブレードランナー/ファイナル・カット 本日観て参りました。 スタッフロールを最後まで、この映画が大好きな皆でじっくり鑑賞したという感じでした。こんなに観客に一体感があった映画は始めて。若干2名ほどが席を立った以外、誰もスタッフロールで動かないのは感動でした! 大きな変更点はなく細かい手直しだったのは、昨今のリメイク作で感じる違和感がゼロで嬉しかったです。 リドリー・スコット大好き。[映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 23:31:32)《改行有》

7.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 DVDを買って何度も見てたら惚れ直しました。 素晴らしい。実に実に素晴らしい。ディレクターズカット買うしかないです。 オーランド・ブルームもなかなか頑張っているし、エヴァ・グリーンは無茶苦茶美しいし、ジェレミー・アイアンズは渋いし、エドワード・ノートンは眼だけですが、これほどなで肩が似合った役も無い(笑)配役がもう最高。サラディンらイスラム陣はひたすらにカッコイイ!! リドリー・スコットの映画には一度見たら忘れられない、印象に残るシーンが一箇所は必ずあるのですが、この作品ではボードワンがルノーを鞭で叩くシーン。 画の美しさはいわずもがなですが、どのシーンも眼を見張るほど美しい!! 葬儀のシビラの喪服の美しさ、そして死に顔アップの悪趣味さ、リドリー変態シュミも炸裂して大満足(笑) [映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 00:00:11)(良:1票) 《改行有》

8.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 なんでもっと早く見なかったんだろうと後悔。すごくいい映画ですね。ちょっと都合よすぎないか? ってところもあったけど、ラストの海をみてもう参りました。好きです。[DVD(字幕)] 10点(2006-03-22 20:02:28)

9.  アマデウス ディレクターズカット 今まで見た映画の中で一番面白い映画でした。 ビデオで借りて、DVDを購入して、サントラを買って、何回見ても新たな発見があったりして飽きません。全てにおいて最高。 キャラクターも凄く丁寧に魅力的に描かれてました。 実は甘党のサリエリ。彼が甘いものを食べるシーンはいったい何度あったでしょう?そんな事を考えながら、また見返してしまったり...。10点(2004-09-18 01:39:01)《改行有》

10.  アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 原作ファンなのでガリィ(映画ではアリータ)のルックスに違和感を感じるのではないかとドキドキしながら観に行きましたが、想像以上に銃夢ワールドで大満足でした。 ユーゴのお兄ちゃんのエピソードがなかったり、ノヴァがアマデウス笑いをせず焼きプリン食べてなかったり、イドが完全に父親ポジションで性格に闇がなかったり、ベクターが小物になってたり、デッキマンの顔色が悪くて唇が薄かったりするのはちょっと残念な気もしますが、映画の尺にするには仕方がないですね。 それにしても、このノヴァなんだか撫で肩だな~と思っていたら、なんとなんとエドワード・ノートンではないですか!(クレジットにはなかったけど、ノートンですよね)彼ならきっとノヴァを魅力的に演じきってくれることでしょう。今からとても楽しみです。 もちろん続編……やるんですよね?[映画館(字幕)] 9点(2019-02-24 00:59:25)《改行有》

11.  クリムゾン・ピーク 《ネタバレ》 ゴシック・ホラーが好きな人は大満足間違いなし。 ラファエロ前派の絵画から抜け出したような衣装や髪型(ネグリジェ姿のミアなんかエヴァレット・ミレイの「花嫁の付添人」そのもの)だし、荒涼とした地にぽつんと建つお屋敷なんてエミリー・ブロンテの「嵐が丘」みたいな閉塞感が漂うし、死の臭いのこびりついた姉弟なんてエドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」みたいです。これがまた前半の明るいアメリカの風景(シャーロック・ホームズのような蒸気と熱気に包まれた世界)と対照的でいっそうおどろおどろしい。赤い粘土に浸食されているお屋敷の豪華なことと言ったら……このまま保管してマニア向けテーマパークにして欲しいくらいです。 ただ……たぶん監督の趣味だと思うんですけど、色々とイタイ。 バイオレンス描写がくどいです。それさえなければ満点付けたいくらい好きなんですが、お父さん殺人場面とか、あまりにむごたらしくて直視できませんでした……。あとパンズ・ラビリンスのときも思いましたが、頬にフェティシズムをお持ちなのかしら。顔をさっくりやられると本当に痛そうで痛そうで……耐性がないもんできっついです。 しかも、この映画の人たち刺されると必ず抜くし。ナイフって刺されたらそんな必死で抜くもんですかね。2度痛そうできっついです。 ストーリーはド直球でしたが、どんでん返しとかこういう映画に求めていないので私はちょうどよかったです。 ただ、妙にヨイショしてくるよそ者のあからさまに財産狙っていそうな没落貴族なんかよりは、社交的で堅実で共通の話題もあって家族ぐるみで長い付き合いの医者の方が、いいですよね。それじゃお話にならないんですが、確かに、お嬢さんすぎますよね主人公。 あとお母さんの幽霊も、どうせメッセージを伝えるならもうちょっとわかりやすく言ってあげればいいのになーとか、もうちょっと怖くないような感じに登場してあげたら感動の再開になりそうなのになーとか思いますが、未来のことを話しちゃうわけだから、きっと幽霊さんにも色々と事情があるんでしょうね。[映画館(字幕)] 9点(2016-01-11 00:25:03)《改行有》

12.  ワールド・オブ・ライズ いやー面白かった! リドリー・スコットはコンスタントにこのクオリティで、どのジャンルの作品もよくもまあ作り上げるものです。大好きだから長生きしてウィリアム・モナハンと一緒にまたキングダム・オブ・ヘブンの続編を撮ってねリドリー。 日本の超間違った宣伝ではレオ、ラッセルの二人しか出てこないけど (誤解を生む宣伝とタイトル変更は有罪です) マーク・ストロング演じるハニ・サラーム格好良かった! アメリカ万歳ではない描き方で、本国のほうでは全然ヒットしなかったそうですね。 そのこと自体がこの映画のテーマとリンクしてる気がします。 「異文化」に対する監督の姿勢に共感と拍手を送りたいです。 [映画館(字幕)] 9点(2009-01-17 10:50:11)(良:1票) 《改行有》

13.  幻影師アイゼンハイム もうすっごい良かった(^o^)コスチューム時代モノでイリュージョニストの恋愛映画。 多分「プレステージ」とかとは予算が相当違うのだろうし、主人公アイゼンハイムの行う奇術の部分は正直CGだなって感じ。 だけどキャストはピッタリで熱演だし画面は美しいし音楽も重厚で、鑑賞後の後味が宜しいのがとても嬉しい。 ヒロイン同様私も別にヒゲはなくていいけど(笑)手品師なんて最高に似合う。ヘンな役もいいけどたまにはこういう役もいいよね。[映画館(字幕)] 9点(2008-09-05 22:20:24)《改行有》

14.  マスター・アンド・コマンダー 《ネタバレ》 硬派な作りであるけどユーモアも失わない、そして閉塞感も船酔いもない(笑)艦長や医師は勿論、コックのおじさんとか、脇キャラクターもなかなか個性的。ムダにロマンス要素とか入ってない潔さは誉めたい。何回か見ると伏線やキャラの関係が見えてきて更に面白いですね。男性向きとか言われているけどそんな事は無い、私はすごーく好きだぞこの映画!![DVD(字幕)] 9点(2006-09-08 01:02:07)

15.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 デヴィッドは危険極まりないキャラなのに、ウェブで公開されていたプロローグでのショウ博士との和気あいあいとした宇宙旅行の様子は一体……博士を愛していたと言うのも嘘とも思えません。無残な死体らしきものがちらりと映ったのだから母体にされてしまったんですよね。ダニエルを強姦しかけながらショウ博士と同じことをしてやるとか言っていたので混乱しました。歪んだ愛情なのか……と思ったら、メイキングブックでデヴィッドを演じたファスベンダー本人が「彼女が自分を捨てて立ち去らないように彼女を殺した」と言っていました。アンドロイドなのに執着しまくり(笑)物も食べられるし、髭も髪も伸びるし、嫉妬するし嘘つくし虚栄心も好奇心も旺盛……人間と変わらないくらいに進化しましたね。 乗組員の皆さんは前作同様、危機感ゼロで未知の惑星でヘルメット取るし単独行動とるし……アンドロイドに比べてキャラの掘り下げも少ないし、監督もうちょっと人間も愛してあげてよって思いました。ここら辺はディレクターズカットで未公開シーンとかあるといいですね。[映画館(字幕)] 8点(2017-09-17 01:37:54)《改行有》

16.  エクソダス:神と王 《ネタバレ》 近所の映画館では朝の上映しかなく、観客がなんと6人(!)でした。現代的な解釈がリドリーらしいですね。隕石と来たか。本当に奇跡だったのか妄想だったのかがあいまいなところも、信仰のない私は新鮮でよいと思いましたが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の信仰をお持ちの方には賛否が分かれるかもしれませんね。次々に厄災に襲われる場面は映像で見ると本当に惨い……ラムセスが死んだ我が子を弔うシーンは思わず涙ぐんでしまいました。そして本編とは関係ありませんが、エンドロールの「我が弟トニー・スコットに捧ぐ」で号泣……。ところで、これはきっと長い長いディレクターズ・カットがあるのでしょうから、そちらできっとラムセスとモーゼスの成長する姿とかが見れるんだろうなぁと期待しております。監督のファンなので点数ちょっと甘いです。[映画館(字幕)] 8点(2015-03-11 00:24:16)

17.  ベイマックス 《ネタバレ》 日本版予告のハートフル演出が海外と違うと聞いていたので「あ~やっぱりアメコミはバトルなのね」という感じでしたが、思っていたよりずっと楽しめました。ベイマックスは噂通りのもこもこ具合だし、ゴーゴーとワサビのやり取りには笑ってしまいました。特にウィンカーがイイ。あと主人公の開発したメカがなんか夢があって、かつそのうち出来るんじゃないかなってワクワクしてしまいました。[映画館(吹替)] 8点(2015-01-04 00:42:24)

18.  ワルキューレ 《ネタバレ》 真面目な造りで面白かったです! トムはドイツ人っぽくない顔だから この役が似合わないんじゃないかと思ってましたが熱演でカバー。 軍服も眼帯も似合って、三割り増しに格好良かったです。 個人的にはテレンス・スタンプが超ステキでした。 緊張感もあるし実話ものとしてよく出来た作品じゃないかと思います。 ただ、パンフレットに書いてあった『三本の指で工作できるペンチだった』とか『ベルトを没収されズボンを手で押さえながら裁判に出ていた』とか事実は予備知識がなくてもハッキリわかるようにした方が、より映像化の面白みが増したかと思います。[映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 16:22:26)《改行有》

19.  ノーカントリー 《ネタバレ》 この作品のテーマはなんだろう……原題から考えれば、老人が懐かしく思い出す古き良き世界なんて無い、老人にはもう居場所はない、ということだろうか。 でも単純に治安の悪い現代アメリカを嘆いてるとは思えない。 そもそもベル保安官の父は彼よりも早く死んだ訳で、 祖父の代では保安官がネイティブ・アメリカンに玄関先で殺された。 古き良き時代、とは言ってもそれは白人がネイティブから 血みどろで手に入れた古き良き時代な訳で、 そこはそれこそ原作の「血と暴力の国」な訳で。 果たして「理不尽な暴力」ってなんなんだろう? それを体現するような無機質なキャラクターのシガー。 白人というよりはプエルトリコ系とも思える殺人鬼。 問答無用でバシバシ殺しまくり。 しかもそれは彼の『俺哲学』に基づくものであり 無意味だとか、気の毒だとか、そういうの一切無視。 だけど彼は理不尽な不運に文句は言わない。 撃たれたら黙って自分で治療する。 青信号で追突されて腕から骨が見えても嘆かない。 「運命は受け入れるもの」それが彼の哲学なんでしょう。 逆にモスは行動に一貫性のない人間らしい矛盾を抱えたキャラクター。 ギャングの金を横取り瀕死の男を無下にする、 といった冷酷な面を見せながら夜中に気が変わって 水を持っていったがために追われる立場になってしまう。 勇敢に戦いもするが、気も緩んで危機に陥る。 この映画の中で私が一番虫唾が走ったのは 「哀れな逃走者」と「無常な殺人鬼」の二人に シャツを渡して金をもらった子供達。 「事故ですか!?」 と親切そうな顔をしていながら予想外の多額の現金を得たとたん、目の色を変えて奪い合う姿! 浅ましいというよりも恐ろしい。 この子供とモス、シガーの違いはなんだろう? それは銃(あるいはボンベ)を持っていないという それだけの違いなんじゃないのだろうか? 人生には理不尽なことが起こる。 だけど、全てを何かのせいにするのではなくて、 どう捉えて選択して行動するか、 それこそがその人の価値なんじゃないのか。 これが悪いとか、正しいとか、 単純にそういうことではなくて、 自分に与えられた運命に直面したら 自分で決めて、生きるべきなんだ。 そういうことなんじゃないのかなと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2009-03-27 22:12:19)(良:2票) 《改行有》

20.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 特に印象に残ったのが、冒頭の盲目の時計職人のエピソード。 この映画後半はベンジャミンとデイジーの恋愛に時間が割かれるけど、 テーマは恋愛というより、どういう風に人生を生きるかというものじゃないかな。 何かを失った時に人は時が逆巻いたらともがき苦しむ。 しかし「もし」で時は戻ったりしない、それは人生ではない。 何かを遣り残してきたのならそれは遣り直せばいい。 不幸なのは失うことではなく、目を背け逃げてしまうこと。 特異な運命の人がいて、それを包み込む人がいる。 孤独に生きた人がいて、その人のことをずっと忘れない人がいる。 誰かと別れることもある、だけどまた出会うこともある。 人生に無駄なものなんてあるのだろうか。 時間が流れ老いていくのは不幸なことだろうか。 一人も悪役が出てこないこの作品。 アイロニーな寓話に託した人生賛歌と私は感じました。 ……しかし、私、ティルダ・スウィルトンって黒目の大きさ以外 ケイト・ブランシェットにすごく似てるって日々思っているのですが、 まさか共演、しかも一人の恋愛霹靂で共演するとは!! 好みが実にわかりやすいよベンジャミン!! しかし一方は 「美人ではないが魅かれた」 でもう一方は 「美しい」「完璧」「素晴らしい」 になるんだから凄いなベンジャミン!! あと、雷に打たれたひとの映像は面白かった……。 ピアノレッスンの時も思ったけど、外人てそんな雷打たれるもんなの? 背が高くて肉をよく食べて広い自宅持ってるから打たれるの? 屋根の上ならいいけど柵に持たれてて打たれたら相当イヤだよね![映画館(字幕)] 8点(2009-02-08 01:23:42)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

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