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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
221. アナスタシア モロ本家の影響を受け捲り(?)のアニメの創り方はちょっといただけません。スタッフにディズニー出身者がいたのか、それとも影響を受けたのか。はたまたディズニーの擬態として売る…という打算があったのかは定かではありませんが、独自のオリジナリティの創作をもっと表に出しても良いような気が…。序盤のリアルな描写は、技術の良さが光っていました。ただし、このリアルさに意味は有るのか…ちょっと疑問。人間に演技させ、そこから動きを絵におこしていると思うが、それならば実際の人間を使えば良いわけで…。更に中盤から描写に使うセルの枚数が極端に減り、見応えがなくなったのも確か。ラストの描写は、あまりにも演出が弱すぎて呆気無い終わり方だった…(苦)。悪役・ラスプーチンは笑っちゃいましたが。ちなみに、アメリカでは描く対象としてある意味タブー(?)のロシア。ラストまで観ても、どうしてもアメリカによるアメリカ人の物語にしか見えない…。4点(2003-08-11 22:35:45) 222. オズの魔法使 本当に素晴らしい映画だ…。とても半世紀前に作られたとは思えぬ美しい映像と色調の鮮やかさ。初見は小学生の頃だったが、何度観てもその感想が変わる事はない。CGもない時代に、よくぞここまで表現と演出が出来たと感心せずはいられない。まさに、ファンタジー映画の金字塔である。以後の後継作品にも大きく影響を与えたという意味でも、この作品のレーゾンデートルを高く評価したい。そして、ファンタジーという当時としては難しいであろう舞台に挑戦し、我々に夢と希望を与えてくれた撮影スタッフに敬意を表して満点…にしたいが、以後この作品を超えるファンタジー映画が出てくる事を願って、この点数を捧げます。9点(2003-06-29 21:19:12)(良:2票) 223. 羊たちの沈黙 “ハンニバル・レクター博士”…一度聞いたら絶対に忘れられない名前だ。しかも、そんな彼に魅力すら感じてしまう(でも、彼が犯した行為や行動は理解できない)。ジョディー・フォスターの好演も魅力がある。先の意見にもあるように、この映画の上手なところは観る者に決して“恐怖”を与えない事。“恐怖”まで行かない“怖さ”の演出がとても良く出来たのが、万人受けした理由だ。個人的な受け取り方で、“怖さ”の一歩手前のドキドキ感を充分に楽しめるし、サスペンスと言うジャンルの中で、これだけ巧みな心理的描写がなされている点は評価すべき。ただ、クライマックスのクラリスの解決描写がやや弱いところが唯一の欠点カナ。見終わればクラリス(ジョディ)ではなく、実はレクター博士が大役だったとは…。続編「ハンニバル」が出来る理由が良くわかる。8点(2003-06-29 21:16:10) 224. ピノキオ(1940) どんなに生意気で鼻につく登場人物でも、ディズニーマジックにかかれば愛らしい憎めないキャラクターに変わる。個人的にはこの“ピノキオ”に対して好感を持てないのだが、良質なアニメには変わらない。最大評価は、ラストのクジラとの海のシーンが迫力が有り、動画描写が素晴らしいという事。うねる波を粗塗りの絵の具で巧みに表現し、荒狂う海を見事なまでに描写している。CGが進歩した今ではもう見れない技術だ。「星に願いを」…私はこの曲を嫌いな人を見たことがない。メロディを聞けば誰もが口づさむ、ディズニーの看板曲。何度聞いても飽きないのはナゼだろう。7点(2003-06-29 18:39:59) 225. ふしぎの国のアリス(1951) 大好きなディズニーアニメの一つ。原作も好きだが、アニメの独特な雰囲気と表現の素晴らしさ、優しい色調はとても魅力的だ。ウザキと女の子…ご飯に納豆ぐらい合います(例えが貧しい)。更に、個性的なキャラクターたちがなんともユニークで、次から次へと登場するあたりは、ひと粒で2度も3度も楽しめる。チグハグな会話に不思議な舞台がたまらない。まさに夢の世界そのものである。ちなみに、あの貝の赤ちゃんたちが食べられちゃった…という表現が、ディズニーにしては珍しくブラック。子供心に、ちょっとそれは…と思っていましたが。8点(2003-06-29 17:40:34) 226. ジュニア かなりナンセンスな題材ですが、これは男性にも育児に参加を促す意味では良い教育素材(?)になるのではないか。育児に無関心な父親が多い昨今、女性の出産まで苦労をもっと知った方が良いかもしれない。自分のお腹に別の生命が宿る…どんな気持ちなのか自分にも分からないが、アレックス(アーノルド・シュワルツェネッガー)に疑似体験すれば、自然と“母性本能”もわくかも…?5点(2003-06-02 21:17:43) 227. プリティ・ウーマン こういうシンデレラ・ストーリーもあっても良いとは思うが…。女性は皆憧れるものなのか…(苦)。でも、ルイス(リチャード・ギア)が実業家で金持ちじゃなかったら、成立しない恋愛なんて本当の恋愛じゃないのでは…??? ビビアン(ジュリア・ロバーツ)の豪遊生活が、やたら目につく映画だったのは確か。ただのコールガールだった彼女を、金の力で立派なレディにさせていくうちに恋が芽生えるって…オイオイ。それはそれで、女性をコケにしているようにも見える。ちなみに、あの有名なポスター(パッケージ含)で、ジュリア・ロバーツの首から下の身体は別人なんですよね…。作品の中でも、露出度のある身体だけアップで映るのも別人。“ボディダブル”という専門職のシェリー・ミッシェルが代行でやっているらしいが、そんなひた隠しにするほどジュリア・ロバーツの身体に何か問題でもあるのか…?4点(2003-06-01 14:11:52) 228. バットマン(1989) 当時の印象は、そろそろアメコミの実写映画化が安定期に入ったかな?…という感じ。奇怪なメイクのジャック・ニコルソンの悪役がなんとも強烈。対照的に、マイケル・キートンの身丈がヒーローにしてはちょっと…ね(苦)。プリンスの曲がとても印象深く、話題性も充分あった。ティム・バートンだから…というわけじゃないが、全体的に地味かな。彼らしい飛び抜けて個性的な演出はあまり無く、マニュアル通りに創った観が否めない。5点(2003-05-31 23:59:32) 229. アウトブレイク 死亡率の高い新型ウイルスが登場し、ニュースで聞くとこの映画の事を思い出す。兎角、流行するウイルスがその度に姿・形を進化させ、私達の生活を脅かす事がある。感染力は強く、繁殖力も強い危険な存在で人間の最大の敵とも言える。当時はあまり深く考えずに観ていたが、話題の多い昨今ではこの映画の存在性に気付く。この映画のモデルになったウイルスは“エボラ出血熱”だと聞いたが、やはり感染源は映画と同じく野生動物から。“新型肺炎・SARSウイルス”も野生動物が感染源だそうですが、実のところはどうなんでしょうか。話はズレますが、“AIDSウイルス”の場合、アメリカ軍が人為的に作った…という説があるそうです。先日TVニュースでも、「“新型肺炎・SARSウイルス”は中国軍が造ったか…?」なんて報道を聞いた。二つの説がもしも事実なら、人間の最大の敵は“人間”という事になるだろう…。この映画ではその意味性がちょっと薄いし、パニックものにしてはちょっと弱い演出もあるが、“目に見えないものの驚異”をいち早く映画にしたのは評価すべきだろう。6点(2003-05-31 14:18:42) 230. 裏窓(1954) 懐かしいヒッチコックの名作。当時としては、描く材料にしては珍しい“観察”という視点で物語を構成している。何かと物騒な現代では、窓を開けっ放しにするアパートなんてどこにもないだろうが、この映画では伏線として様々な人間模様がその窓から見える。それと、なんと言ってもグレイス・ケリーが実に美しい!! 彼女を見ているだけでも良い映画だ。ラストのカメラを使った演出は、実にヒッチコックらしいですね。7点(2003-05-31 00:57:30) 231. フック スピルバーグ監督作品に加え、大好きな俳優のキャスティング。「これは面白そう!」と期待して劇場まで観に行ったのに…。期待し過ぎるとハズレ映画。良かったのは、ダスティン・ホフマンのフック船長と、そのタイトルぐらい。やはり“カッコ悪いピーターパン”という序盤の描き方で、スッカリ夢も希望も無くなってしまって観るのが嫌になってしまった…(苦)。なにもあの役に、ロビン・ウィリアムスを配役しなくても良かったような気がする。少なくとも「我こそは永遠のピーター・パン」と豪語するマイケル・ジャクソンよりも良いとは思うが…(←自分を配役なかったから、カンカンに怒っているらしい)。3点(2003-05-31 00:31:31) 232. スパイダーマン(2002) 昔のニコラス・ハモンド主演の「スパイダーマン(1977年)」を思い出しますね(アニメ版は再放送で観てた)。ここではあまり書いている人が少ないのでなんですが、見え見えの特撮がなんともショボかった(特にビルの壁這い)けど、子供の頃はワクワクして観てたっけ。日本でも劇場公開(78年)されていたからてっきり映画だと思っていたけど、実際はアメリカCBSネットワークで放送されたTVムービーでした。それでも当時は「スーパーマン」よりも、断然こちらの方がカッコ良くて大好きだった。何度も映画化の企画が出ては、特撮の限界で白紙になってしまった。卓越したCG技術の発展した現在、ようやく出来た映画だけあって期待して観ましたが、CGの作り方があまりにもアニメチック過ぎ。それと、先にある意見に同調。個人的に、キルスティン・ダンストに魅力を感じなかった。差別的用語を避けるとしても、もう少し可愛い女優を配役してくれればなア…。更に、初回の敵役としては少々地味なグリーン・ゴブリンがちょっとイマイチ…。良かったのは、主人公・ピーター・パーカーを演じたトビー・マグワイヤ。この俳優、穴馬じゃないかッ!!ところで、突然箱の中から出てきたあのコスチュームの衣装は、誰がいつ作ったのか…!? 前後を辿っても訳がわからない…(苦)。それとも“スパイダーマン-完全版-”とかで明らかにするつもりだろうか。ラストは、彼女との関係をあくまでも“友達”として貫く奥手なピーター。それとも、やはり続編に持ち込む為の制作側の意図なのか…。ところで…あッ、エンドロールに懐かしの「スパイダーマンのテーマ」がッ!!6点(2003-05-31 00:25:37) 233. 散り行く花 アメリカ前半期に、有名だったD.W.グリフィス監督の最も愛すべく作品。若き日のリリアン・ギッシュの魅力を、余す所なく活かした素晴らしい映画。元プロボクサーである義父の、娘・ルーシーへの絶えまない虐待と暴力。どうしても笑う事の出来ない彼女が、口元に指を当て頬を上げて哀しい微笑みをつくる名シーン…。彼女を見守るうちに、芽生えた切ない想いにかられる中国商人・チェンハン(リチャード・バーセルメス)。どうようもない想いと交差するように物語は進み、やがては悲劇的なラストを迎える。白人による中国人の表現は、やや奇妙に見える所が難点(しかもロリコン)だが、全体的な評価は◎。ちなみに、グリフィス監督がリリアン・ギッシュのあまりの美しさから、カメラを寄せていく手法を偶然使った事から、クローズ・アップが生まれた…なんて以前新聞で読みましたが、そんな監督の少女愛のようなものがこの映画で垣間見られます。まだ観ていない人は一見の価値有り!10点(2003-05-29 22:23:08)(良:1票) 234. ボディガード(1992) 初見の時はとても面白い作品の印象だったが、久し振りに観たらレイチェル(ホイットニー・ヒューストン)がワガママでヒステリックな女に見えてイライラしてしまった(苦)。典型的な女性スターを、自で演じるように見えてしまって嫌気もさす…(苦)。こんな女に、ケビン・コスナー演じるフランクが惹かれるか??? フランクもフランクで、プロのボディガードとしてあるまじき行為の連発に、本当に一流のボディガードか…と疑いたくもなる。“I Will Always Love You.”の曲は何度聴いても良いですが…。6点(2003-05-19 00:43:53) 235. フェイス/オフ これ、実は顔を入れ替えただけではなく、互いの身体も整形している…という設定ですが、ジョン・トラボルタのガッチリ体型と細身体型のニコラス・ケイジの身体ごと弄りまわすのは、さすがにムチャクチャすぎるような…。アクション&ストーリーは面白いので、あまり深く考えずに観るのにはいいかな…と。入れ替わったニコラス・ケイジが時折見せる、捨てられた子犬のような哀れむ表情がなんとも切ない。トラボルタとケイジが入れ替わるまでの互いの演技を、収録ビデオで徹底的に研究して役作りしたそうで、演技の幅の広さに感服。7点(2003-05-17 16:45:16) 236. アポロ13 無重力空間でフワフワ浮く宇宙飛行士。「CGやワイヤーを使ったにしても良く出来ているなア…」と思っていたら、メイキング番組を見て驚いた。二番煎じ的コメントで申し訳ないが、無重力空間のシーンは一切CGもワイヤーも使っていないとは…!! えッ、まさか本物の宇宙???…ではなくて、実際は飛行機の内部にアポロの内部のセットを造り、飛行から落下の際に生じる人工無重力状態の中で撮影したそうで、大変な労力と時間、そして危険な状況の中で出来た映画であった。トム・ハンクスがその苦労を語るのが良く分かる。実話としても有名な話を、これだけの歳月がありながらまんま映画化した点では、転んでもタダじゃ起きないアメリカ魂を見た。今では懐かしい、アポロ時代も見れて嬉しい限り。当時は、同名の有名な菓子や切手(米)が発売されたりして、話題となったものだ。また、諦めない事がどれだけ大切なのか、努力は必ず報われる、という教訓もある。ちなみに“13”が示すの不吉な数字が、アメリカ(外国)で信じられているのが分かった気がする…。8点(2003-05-16 00:52:03) 237. スプラッシュ 当時は“現代版・人魚姫”という括りで宣伝されていた本作品。水に濡れると人魚になり、乾くと人間の足になる。当時は、この人魚部分の特殊メイク(?)が良く出来ていると小さく話題にもなりました。風呂に入るのも大変ならば、人間の男性に恋をするのも一筋縄ではいかない。単純な設定ながら、愛らしい人魚が一生懸命がんばるストーリーが良い。未だにドライヤーを見ると、この映画を思い出します(笑)。7点(2003-05-15 23:49:36)(笑:1票) 238. ブレア・ウィッチ・プロジェクト ブレブレ映像オンリーなので、真剣に観るといわいる“ブレ酔い”に陥ってしまう。全米でインターネットから、クチコミで社会現象にまで広がった本作品。当時は「この映像はノンフィクションなのか?」・「“ブレア・ウィッチ伝説”は本当なのか?」と、通常の思考を狂わせるほどのブームが話題になり映画公開にまでヒートしたが、フタを開ければただの地味な作品である。ドキュメンタリータッチな映像に、時々リアリティを感じるが、ラストが非常にアヤフヤな終わり方で、なんだか良くわからないのが正直な感想。ちょっとラストで石か何かがス―ッと動いたような気がしてゾクッと来ましたが、ただそれだけで怖くない。“クチコミ”と“インターネット”だけを使い、宣伝費ゼロと制作費を押さえた意図には感心します。ちなみに、乗り物酔いに弱い方はご注意を…。3点(2003-05-15 20:30:55) 239. スピード(1994) バスという閉塞空間の中で一変する状況。設定・テンポ・ストーリー共に良く出来ていて、手に汗握る演出は見事。個人的に、サンドラ・ブロックがヒロイン役なのは好きになれないが、やはりこの映画には外せない女優と言える。バスがダイナミックにジャンプするシーンはスゴイですが、思わず笑っちゃいました。7点(2003-05-14 18:59:11) 240. ロケッティア 欠点をあげるとしたら俳優が良くない。だからと言って、有名な俳優を使えばいいのか…と言えば違う気もするが、少なくとも話題性は出ただろう。そもそも時代設定が古いので全体的には地味に見える作風だが、現代劇の正義の味方とは異なる空飛ぶヒーロー設定は悪くない。5点(2003-05-14 18:14:43)
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