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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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221.  デッドゾーン 《ネタバレ》 主人公が手に入れた能力は明らかに人より優れた能力。人の役に立つ能力です。そのため多くの人が彼に救いの手を求めてきます。しかし彼の能力は求めていても、決して彼自身を認めているわけではありません。“彼の力を求めること”と“彼の存在を認めること”は似ていますが別のことです。得体のしれない能力を持つ主人公は、普通の人からみれば化物。そこまで思わない人でも、なんとなく気持ちが悪い存在だったでしょう。そういった雰囲気は、面と向かって言われなくても本人は痛いほど感じるものです。だから彼は孤独だった。能力を役立てようとせず、ひっそりと生きる道を選んだのだと思います。最後に主人公が取った行動は、全人類を救う英雄的な行動でした。しかし自らの死が伴うことも知っていたはず。何故彼はそれでも行動したのでしょうか。多大なる時間とかけがえの無い人を失った人生。優れた能力があっても孤独な生活。彼はやはり絶望していたのでしょう。しかし絶望の中に「人類の未来を救う」という希望を見出した。その希望に向かって進むのは必然だった気がします。彼の最後の行動にやりきれない切なさを感じるはずです。それは私達が、報われないこと、正当な評価がされないことがどんなに辛いことか知っているからです。[DVD(字幕)] 8点(2006-07-06 19:59:43)(良:1票)

222.  或る殺人 《ネタバレ》 人が殺されるから殺人です。ところが当の殺された“人”はほとんど出てきません。殺される場面も、生前の生活も人柄も、声も仕草も、顔さえろくに出てきません。オープニングでは死体を思わせる図形が、記号としての死体があります。被害者の“生きている”情報を出さないことで、単なる「裁判事案」であることを意識させ、さらに客観性を持たせています。主役が弁護士、しかも好感度が高いジェームズ・スチュアートですから、観客は弁護側の視点で(弁護側に肩入れして)この事件を見ることになりますが、だからといって弁護側=正義という感覚ではありません。ゲームの行方を見守るという感じです。はっきりしているのは、加害者が被害者を殺したという事実のみ。そこに至る流れ、動機、心理状態はすべて検察側と弁護側の後付でしかありません。どちらの言い分を認めるかは、観客に委ねられています。(判決後、真実の種明かしはありません。そこが上品。)法廷劇ではありますが、適度な笑いを含んだエンターテイメント作品としても楽しめました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-28 18:19:31)

223.  メリー・ポピンズ この時代だからこそできた作品という気がします。2時間20分近い上映時間。緩やかに物語は展開します。このテンポがいいんです。義足を扱ったジョークにしてもそう。今なら各種団体からお叱りを受けそうな表現です(悪意がないことは作品を観れば一目瞭然ですが)。当時の特撮技術も作品の雰囲気にマッチしていて、いい味になっています。今リメイクすればCGを使ってもっと夢のような世界を描けるでしょうが、この作品の持つ味を上回ることはできないと思いました。化学調味料を使った料理も確かに美味しいですが、お袋の味には勝てないのと同じように(あっ、お袋も化学調味料使ってたっけ)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-26 18:59:40)

224.  サボテン・ブラザース 《ネタバレ》 特に感銘を受けたのは書き割りのシーンです。どんな作品でも、“作品の法則”(自然と観客が理解する決まり事)というのがあると思います。本作の場合、野外シーンは野外ロケ、室内シーンはきっちり作りこんだセットというのが法則だと思いました。ところが突如、野外シーンのはずなのに、一目でスタジオの書き割りと分かるセットが登場します。明らかに変なんです。書き割りで歌うアミーゴ。このバカさ加減にひと笑いします。と同時に“このセットは作り物なんですよ”という強いアピールを感じました。これが最後になって効いてきます。無法者を倒し、アミーゴが“作り物の正義の味方”から“本物の正義の味方”に変わる爽快なラストシーン。初めの作り物感が、より一層本物のヒーローになったときの感動につながります。3人のにやけた顔を観ているとこっちまでにやけてしまいます。あの踊り、あのキメポーズ最高です。本当にバカバカしい展開なのですが、素晴らしい。気持ちのよい映画をありがとう。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-20 18:20:44)(良:2票)

225.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 “もしも、あのときこうしていたら”誰もが抱く思いです。でも、そのことで本当に望む結果が待っているかどうかは誰にも分かりません。仮に自分が主人公と同じ立場なら、同じことをしたと思います。大切な人の死を見過ごすことは出来ません。でもその次には、宝くじの当たり番号を調べ、競馬の万馬券を調べてと、私利私欲に走りますね(苦笑)。しかし、主人公たちは全然そんなことをしない(ヤフーの件は思いつき)。はなから気にしていないのです。さらに、未来を変えた責任を取ろうと奔走します。自分の力が及ばぬことと割り切ることも出来るのに。そんな人達だから、無線はつながったような気がします。幻想的なオーロラ。何処の誰と話しているか分からない無線機。ひょっとしたら時空を超えて交信できるかもと思わせる雰囲気があります。テンポよくハラハラドキドキ観られる良質の娯楽作品です。最後に気になった点をひとつだけ。最終的に主人公は職業まで変わったのかな?(消防隊長になった?)。もしそうだとしたら、最初の人生を全否定しているようで、ちょっと残念です。変わる前の人生だって価値ある人生だと思うから。[DVD(字幕)] 8点(2006-06-15 17:55:14)(良:3票)

226.  ユージュアル・サスペクツ もし、今この文章をお読みのあなたが、何か面白い作品をお探しでここにたどり着いたのだとしたら、そしてこの作品についての情報を一切お持ちでないのだとしたら、あなたはきっと、幸せ者です。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 17:51:37)(良:1票)

227.  コマンドー 自分の中では、TV放送をしていると必ず見てしまう作品の横綱です。見所はなんと言ってもシュワの問答無用の能天気アクションですが、前半のタイムリミットを意識させる展開もなかなか良いです。終盤、敵地へ乗り込む前、武器を次々と装備する場面にうっとり。敵役があまりにショボイのはマイナスですが、シュワ作品特有の安心感が、何度も観てしまう理由かもしれません。(んっ?それは長所か?)思い切って8点です。[地上波(吹替)] 8点(2006-05-12 19:45:19)

228.  未来世紀ブラジル 情報管理された近未来社会を描いていますが、社会風刺、コメディ、恋愛、精神世界の要素が混在しているジャンル不定の作品です。中でも独特なアナログ風テクノロジーと社会風刺の描写が先ず目につきます。物語前半はこの作品の楽しみ方が掴めず戸惑うかもしれませんが、終盤は怒涛のたたみかけに圧倒されます。エンディングは呆然と眺めるしかありませんでした。個人的に、社会風刺はあまり好きではないのですが、コメディの部分は文句なくはまりました。とくにデ・ニーロ出演部分や伝書人間のくだりは大好きです。全体を通じて手放しで面白いわけではありませんが、すぐにもう一度観たくなりました。ラストカットは紛うことなき名シーンです。万人受けはしないと思いますが、言い表せない魅力を持っている、リメイク不可能な異色作です。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 17:47:46)

229.  Mr.インクレディブル 「ディズニーアニメ=大人が子供に見せたいアニメ」という先入観があったため、本作も長らく未見でした(なんかウソくさいのが嫌なので)。ただ、他のディズニー作品とはちょっと様子が違うかなと思い観てみたのですが、これがむちゃくちゃ面白い!前半と後半の緩急の付け方といい、問答無用のスピード感、迫力あるアクションシーンといい、家族愛といい、不覚にもちょっと涙が出てしまいました。エンドクレジットも洗練されており、久々にDVD鑑賞でありながら最後まで観ました。日本語吹替え陣も良く、違和感はありません。極上のエンターテイメント作品だと思います。ただ、こういう作品に出てくる日本人(?)ってホント嫌な描かれ方をしていますね。それが残念です。[DVD(吹替)] 8点(2006-04-30 03:19:24)

230.  ティム・バートンのコープスブライド 表のヒロイン、コープスブライドがなんといっても魅力的です。頭蓋骨には虫が喰い、ところどころ白骨化していても、悲しい位に明るく主人公を想う姿に心動かされます。彼女が表のヒロインだとすると、裏のヒロインは没落貴族の娘、ビクトリアです。彼女は気位ばかり高くイヤミな両親から生まれたとは思えない、とても純朴な娘です。彼女の一途な想いにもまた心動かされます。死者の世界が「表」、現世が「裏」というところが、この作品のキーポイントです。死者の世界のほうが色調も明るく、楽しい感じで描かれているのに対し、現世のほうは暗く陰気に描かれています。この対照的な世界がビクターと観客に問いかけます。「楽しいが悲しみを秘めた死者の世界」と「あなたがいるべき陰鬱な世界」、あなたはどちららを選びますか?と。美しすぎるエンディングが忘れられない作品です。[映画館(字幕)] 8点(2006-04-25 17:54:12)

231.  ソウ 《ネタバレ》 とにかく設定の勝利。密室に閉じ込められた2人の男と1つの死体。脱出するために残されたヒントとアイテム。エンディングの一瞬まで非常に練られたストーリーでかなり面白いです。惜しむらくは、「タイムリミット」という緊張感を煽るために最も有効なアイテムが生かしきれていないことでしょうか(残り時間を示す描写があまりにも弱い)。それでもエグイ表現が大丈夫な人にはお勧めしたい作品です。(以下ネタバレを含みます。ご注意ください。)最後のどんでん返しには、素直に驚きました。そのための伏線も見事です。ただ、ジグソウに好意的であったであろうゼップを巻き込んだのは明らかにゲームの品を落としています。ただ、それ以上に結末の面白さの方が勝っているのは凄いことです。なおタイトルの付け方は秀逸だと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-24 23:16:38)(良:1票)

232.  情婦 2006年製作「情婦」(ソフト・オン・デマンド)だったら、お店で作品を手に取る可能性大ですが(笑)、モノクロ作品でこのタイトルではまず手にとることは無かったと思います。内容がわかればこのタイトルも悪くないと思いますが、邦題って本当に重要だと思いました(最近邦題で腹が立ったので、つい書いてしまいました)。ストーリー自体はよく考えると悲惨なものなのですが、鑑賞後の後味はとても良いものでした。「小気味よい」という感じです。撮影技術も含め、この時代だから撮れた佳作だと思います。この作品に出会えたのはこのサイトおよびレビュワーの皆さんのおかげです。皆さんに感謝です。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-21 18:50:10)

233.  ギルバート・グレイプ 夢を持つことは素晴らしい。青年は夢に向かって進むべきだともいう。だが本作の主人公は違う。きっと彼にも夢はあっただろう。何もかも捨てて夢を追う選択肢もあったはずだ。しかし彼はそれを選ばなかった。知的障害のある弟、病的肥満の母親が彼の足かせになったのだ。昨日と変わらぬ今日を生き、今日と変わらぬ明日を生きる。その繰り返しの毎日。そんなある日、旅の途中の少女と彼は出会った。自由に生きる少女。彼女に惹かれたのは必然だったのかもしれない…。彼女との出会いが、彼の心を少しづつ自由にしていく。だからといって彼の足かせが無くなる訳ではない。これからも現実と折り合いをつけて彼は生きていくのだと思う。ただラストシーンの彼の笑顔を見ていると、きっと今日と違う明日が待っている。そういう気がしました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-20 23:26:53)(良:1票) 《改行有》

234.  エイリアン2 個人的には前作より本作の方が好きです。展開にメリハリがある。特に序盤の組み立て方は上手いと思います。SFアクション大作として十二分に楽しめる。ただ、『エイリアン2 完全版』を観ると、本作では物足りないです。完全版未見の方は、ぜひご覧ください。コクが違います。[地上波(吹替)] 8点(2006-04-20 12:59:19)

235.  ゴッドファーザー これだけ有名で、かつ評価の高い作品にもかかわらず、なかなか観ようという気になりませんでした。ちょっと退屈かもしれないなと思って敬遠していたからです。実際、本作には、笑いも、涙も、アクションもありません。手っ取り早く面白い要素がないのです。しかし、めちゃくちゃ濃い!こんなに濃いと思った作品は今までありません。これぞ大河ドラマです。鑑賞後はどっと疲れますが、観ている間はまったく時間が気にならないぐらい引き込まれます。マーロン・ブランドの紙ヤスリボイス(コピーライト伊集院光)とあの有名なテーマ曲は一生忘れることは無いでしょう。続編2作もすぐに観てしまいました。所詮はマフィアの話と思わずに、ぜひ1度ご覧いただきたい。ただし、2度見るには心身ともに余裕がない無理かもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 20:00:02)

236.  真夜中のカーボーイ 未知だから、若いからできる事がある。大人から見れば、それは無謀なこと。悪いことは言わないからやめておけ。だが若者には夢がある。だから旅立つ。それがあまりにも甘く世間知らずな夢だったとしても。本作の主人公の夢は、ジゴロとして生活すること。田舎では無理でも都会ならそれが叶うと信じていた。しかし待っていた現実は…。あまりにも苦く、切ない若者の生き方を愛情にも似た「男の友情」と共に描きます。物語冒頭の未知な主人公の笑顔と、エンディングで人生の苦さ、又素晴らしさを知った主人公の表情の違いを見て欲しい、心に残る作品です。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 18:25:44)(良:1票)

237.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 本作はジャック・ブラックに尽きます。彼のテンションの高い演技を楽しめればOK。歌も上手く、ちょっと過激な西田敏行みたいです。子供達をロックに巻き込んだ理由が、“子供たちのため”ではなく、“主人公のエゴ”である点を明確にしているところが好きです。偽善的(他人のためと見せかけ、本当は自分のため)な事柄が多い昨今、潔くて好き。多分に結果オーライ的な部分はありますが、それはこの際置いときましょう。いつだって一番大切なのは自分。自分を大切にした結果、他人もハッピーになる。コレが最高です。あと、ステージにはスタッフ(裏方)がとても重要なんだよ、という描写を入れているところが素晴らしい。ちょっとしたことですが、このへんの気配りに、ロックへの愛を感じます。ときどき無性に観たくなる楽しい作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-16 02:19:16)

238.  キング・コング(2005) 単純に面白かったです。長尺ですがテンポ良く、またアクションシーン満載で進むため、時間はまったく気になりませんでした。「カリオストロの城」や「未来少年コナン」等初期宮崎駿作品のアクションが好きな人にははまると思います。NワッツやJブラックの演技も流石の芸達者ぶりで文句無しですし、コングも非常に魅力的でした。CGの弱さは否めませんが、自分はさほど気になりませんでした。娯楽作品として肩の力を抜いて観るには一級品だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2006-04-15 09:18:01)(良:1票)

239.  21ジャンプストリート 《ネタバレ》 久々に“これぞアメリカンコメディ”な映画を観ました。「ポリスもの」「バディもの」「スクールカースト」「ジェネレーションギャップ」「下ネタ」「ドラッグ」「ガンアクション」「カーチェイス」「大爆発」「友情」そして「鳩」。ステレオタイプなキャラクター造形もいい。およそアメリカ人が好きそうな要素全部載せ。続編が制作されたのも納得の快作だったと思います。ただし“アメリカ人にとって”の注釈が付くことも間違いありません。これは本作に限りませんが、特にコメディ(笑い)は繊細ゆえターゲットが絞られ万人受けはありません。日本の国民的喜劇シリーズ『男はつらいよ』だって外国で受けるとは思いませんし、何なら日本国内だって楽しめる年齢層は絞られるでしょう。そういう意味で「お好きな方のみどうぞ」としか言いようがない映画(ジャンル)ではあります。個人的には爆笑こそ無かったものの終始楽しく観られました(※クライマックスで千切れたアレを自ら咥えるシーンは流石に下品過ぎてドン引きしましたが)。倫理や常識といったスイッチは必ずOFFでお願いします。おそらく1年後には観たことさえ忘れているでしょうが、それでいい(それがいい)映画との評価です。[インターネット(吹替)] 7点(2024-02-11 18:09:40)

240.  ナイル殺人事件(2020) 《ネタバレ》 ミステリー作品です。ネタバレしていますのでご注意願います。 小説は未読。1978年制作の映画は鑑賞済み。犯人や動機は承知していましたが、トリック含めた物語の流れ等は覚えていません。そういった立場での感想です。リメイク版『オリエント急行殺人事件』の鑑賞時と条件は同じ。かの作品については「現代の価値観で捉え直す罪の意味」がリメイク意義と考えましたが、果たして本作どうだったのでしょうか。 1978年版と本作で決定的に違うのは、自身の犯罪が明るみになった後に犯人が取った行動です。オリジナルでは普通に逮捕されていた気がしますが、本作では自殺しました。一般的に犯罪がバレたあと犯人が取る選択として「自殺」は珍しくありませんが、こと本件にあっては違和感があります。金銭目当てで殺害計画を企てるような利己的な銭ゲバが、潔く死を選ぶとは思えない。少なくとも女の方は金銭目当てでは無かったのでないか。資産家女性に近づくところから始まっていた「金銭目的の計画殺人」ではなく、心変わりしたフィアンセを取り戻すために女が一計を案じたと推測されます。そうであるならば、妻を殺した時点で女の目的は達成されており、逃げる必要もなかった事になります。何なら男を殺してしまえば、永遠に誰に取られる心配もありません。あの男にそれだけの価値があるとは到底思えませんが、本作で定義される「愛」は「判断を誤らせ」「悲劇を生む」もの。物語冒頭の若かりしポアロと婚約者のエピソードについても同様の事が言えましょう。これが本作のリメイク意義「犯罪動機の別解釈」でありました。事象(表層)は同じでも味わいと余韻は全く異なります。1978年版で私が抱いたのは「女は怖い」であり、本作の場合「女は哀れ」でした。「男は人でなし」は共通していますかね。こんなふうに性別に言及した書き方をすると各方面から叱られそうですが、「本作の犯人の場合」という枕詞が付くのは言うまでもなく他意はありませんのでご容赦ください。ちなみに1978年版より本作の解釈の方が好みです。それにしても人種や恋愛対象が時代設定と合っていないのは如何なものでしょう(原作どおりだったら本当にごめんなさい)。「ジェンダー」やら「多様性」とやらに、こんなにも配慮しなくてはいけないものですか。「時代劇」にまで現代の価値観を当てはめてしまうのは流石にナンセンスと感じます。いっそ現代劇に置き換えれば良かったのに。まさか本作のリメイク意義が「ジェンダーレス」なんて事はないでしょうね。[インターネット(吹替)] 7点(2024-01-22 18:30:00)(良:1票) 《改行有》

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