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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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221.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 現代に蘇った燃える闘魂祭り第二弾。雑魚は基本的にド派手な爆発か拳銃で蜂の巣にして処理というかつて"ランボー"を演じてたスタローンらしく"乱暴"な映画。スタローンも『ランボー4最後の戦場』で真面目な暴力映画撮るようになったじゃん!と思っていましたけど、本作観ると『ランボー3怒りのアフガン』から何も変わっていませんなぁ。でもそれでいいんです。隠されたソ連の資源、恋人の話をしたらやっぱり死んじゃう新キャラ、最後は男と男の殴り合い、何十回観たかわかんないような内容ですが、それが俺たちの大好きな木曜洋画げk……ゲフンゲフン、正しいB級映画ってもんでしょう。今回からはブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーまで本格参戦してやりたい放題。しまいにはチャック・ノリスまでこの祭りに駆けつける!みんなアクションスターとして輝いてた時のことを思い出してか楽しそうに演じてますが、それでいいのかお前ら!まあ楽しいからいいんでしょうね。個人的には悪役をノリノリで演じてたジャン=クロード・ヴァン・ダムが最高でした。最後にお得意の開脚回し蹴りが決まった瞬間、心の中で「ヴァンダボー!」ですよ。 まあそんなくだらない感想は置いといても、B級アクション映画としてはとても良くできた作品だと思いました。取り敢えずスターを沢山集めれば面白くなるのかと言えば、そうではない実例『オーシャンズ~』シリーズがある訳で。本作はスターを沢山集めつつもそれぞれの劇中内でのキャラクター、今までのキャリアをメタ的に茶化したキャラクターを上手く描き分けることに成功していると思います。そもそもこんな大御所俳優にメタ発言させること自体が、普通の監督なら遠慮しちゃって注文できないでしょう。ジェット・リーが皆からチビって言われまくったり、シュワちゃんに『トータル・リコール』の削岩機で登場させたり、チャック・ノリスにチャック・ノリス・ファクト言わせたり……。勿論、その要求に快く(?)応じた役者がまず偉いと思います。最近は家政婦を孕ませたりロクな奴じゃねーなと思っていたけど、中々懐大きいじゃないか。見直したぞシュワルツェネッガー![映画館(字幕)] 7点(2012-10-27 01:40:41)(良:2票) 《改行有》

222.  ズーランダー 《ネタバレ》 モデル界を徹底的に茶化したバカコメディ。数々のギャグが本当に下らなさ、モデルたちの頭空っぽさにはついつい笑ってしまいます。特にガソリンスタンドでの異常な規模の爆死シーンと世界一くだらない「2001年宇宙の旅」のパロディには腹抱えて笑いました。主演のズーランダーことベン・スティラーとハンセルことオーウェン・ウィルソンの演技のアンサンブルが実に絶妙で、現在のコメディ映画界を彼らが牽引していることを考えると実に豪華な組み合わせですね。そしてヒロインのクリスティーン・テイラーが可愛い!ベン・スティラーも良くこんだけ可愛く嫁さんを写したもんだ。それにしても本職のモデルさん達がこの映画を観たらどう思うのだろう?とも思いましたが、たまにモデルさんのインタビューとか見ると本当にファッションにしか興味ないような人もいるので(誰とは言わないけど「2chのまとめサイト見て政治を知りました!」とかもうね)、それほど現実と乖離した内容でも無いのかなって思ってみたり。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-20 16:15:46)

223.  スネーク・フライト 《ネタバレ》 「デヴィッド・R・エリスのB級映画にハズレ無し!」とは自論ですが、今回も純粋にアホらしく面白かった!自体が深刻化するに従ってシリアスさが増し、無邪気に笑うことが出来なくなるのがやや残念。正直、蛇が出てきて女のおっぱいに噛み付いたり(くっだらねー)、男のアソコに噛み付いたり(ほんとくだらない)、おばさんの体に巻きついておばさんが喘いだり(需要あんのか?)、しているシーンが一番面白かったです。問題は事態の黒幕であるキムが報いを受けるシーンが特にないことでしょうか。パニック物では事態の元凶が最後にそれ相応の罰を受けて観客をスッキリさせてくれるものですが、今作は完全にそれを省いている。そのキムの代わりにキックボクシングしているというアジア人が実はキムの部下で潜入してサミュエルを妨害するのかと思えばそんなことも無かったです。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-20 13:15:01)

224.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 オヤジと子どもの成長を同時進行に描くという離れ業を見事に見せつけられた気がします。キャラクターの愛らしさはピクサーで一番好きですかねー。ドリーを見て最初は「なんだこのイカれた魚は」と思っていたのが、終盤には愛すべき登場人物となっている辺に脚本の妙を感じます。あと個人的にこの映画はピクサー映画の中でも小ネタに凝っていて好きですねー。ヒッチコックの「サイコ」「鳥」のオマージュや、スパイ映画さながらの水槽からの脱出劇、AA(アルコホーリクス・アノニマス)みたいな鮫達の会合なんかは腹抱えて笑いました。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 23:56:36)

225.  ベリー・バッド・ウェディング 《ネタバレ》 笑うに笑えないギャグが連続する所謂トラジェディックコメディ(悲喜劇)。平均点が豪く低いですが、個人的にはメチャ面白かったです。画面内では酷いことが行われて観客が「ウゲゲー」と思っている場面に平気で笑いを被せてくるので不快に感じる人が多いのでしょうか。監督のピーター・バーグは間違いなく鬼畜根性を持っているというか、まあハッキリいって嫌な奴でしょうね。なんか感覚的にはスティーヴン・スピルバーグに通じるセンスのような気がしました。あの人も凄惨なシーンに平気でギャグ入れて困惑させてくるし。ただスピルバーグはキッチリ感動もさせてくれますが、ピーター・バーグは最後の最後まで観客に嫌がらせする様な監督ですね。そういう作品も面白いと思います。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 23:17:21)

226.  カーズ2 《ネタバレ》 「Mr.インクレディブル」や「トイ・ストーリー3」を観たときにも感じたのですがピクサーの製作陣は本当にスパイ映画が好きなんだと思う。今作はイギリスの諜報部員まで出して完全に007の世界です。それに擬人化された車達が登場人物なので007のような改造された車がバンバン出てきてマシンガンをぶっ放すわ、空は飛ぶわで男の子ならテンション上がらざるを得ないでしょう。ベテランと新米のやり取りもこういうスパイ物では定番で見ているだけでやり取りが楽しい。前作のような叙情感を掻き立てるようなストーリーではありませんがピクサーのアクション映画にお馴染みのスピーディー溢れるチェイスやカメラワークに大変心躍らされました。ただ悪役の動機と落とし前に関してはもう少し上映時間を延ばしてくれても良いから描いてほしかったかな。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-08 21:41:18)(良:1票)

227.  ビハインド・ザ・マスク 《ネタバレ》 スラッシャーホラー映画が実在したとして、ジェイソンやマイケル、フレディの様な殺人鬼の素顔に迫ろうというモキュメンタリー。終盤に完全に劇映画と変わるところや、サバイバルガールがケリーからテイラーに変わるところ(ここは「ザ・フィースト」のヒロイン交代に近い)など結構凝った構成になっており楽しめます。しかし中盤までは本当に真面目にインタビューの映像が延々と続くので、ややギャグが少なく笑いどころに欠けるところが難点でしょうか。それでもマンネリ化した定石を破壊する映画として面白かったです。レスリーの師匠が何のホラー映画で殺しまわっていたが気になります。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-08 17:53:15)(良:1票)

228.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 所謂スラッシャー・ホラーのパロディ的作品ですが、作り手が本当にホラー映画のマニアで意図的に定石を破っているのが良く分かるので楽しく観れました(大して愛も無いのにパロディにしている作品ほど見ていて不快なものは無い)。冒頭のドリュー・バリモア殺害のシーンからホラーとしての掴みはOK、その後は学園内でのミステリーへと展開して行きますが、最高に面白かったのはハイライトのパーティーでの惨殺ですね。劇中で言及されている通りスラッシャー映画の定石(処女・童貞の法則とか)を破っているので、誰が生き残るか予想がつかない。殺人鬼の最期を無駄に湿っぽい演出に走らず、スカッとする倒し方だったのも実に良い。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-06 11:31:02)

229.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 平凡な話であっても感動作に昇華させるのが得意なゲイリー・ロスと、俯瞰した様な乾いた客観的視点が持ち味のスティーヴン・ソダーバーグが組んだ映画と知って、どちらも割りと贔屓している監督なので期待して鑑賞したのですが……、正直余り面白くなかったです。いや、面白くなかったのは至極当たり前です。この映画には明らかな欠点が2つあります。1つ目は架空の世界を寓話として描いていないこと。良作のファンタジーは必ず私たちの生きる世界の問題を何か反映しているものです。「ハリー・ポッター」でさえその根底には人種差別という現実に通じる暗いテーマがあるからあれだけヒットした。しかしこの映画の物語は私たちの世界とまるでリンクしていない。享楽的な金持ち達が少年少女を殺人ゲームの見世物とする話なのですから、もっと現代社会の貧富の差と絡めるとか手はあった筈なのに勿体無い。例えば殺し合いをただテレビで見る富裕層を先進国、殺し合いをさせられる貧民層を代理戦争させられている中東国に暗喩させるとか。そういうことをしないと単に架空の世界で主要人物が死んだって別に悲しくもなんともならない。2つ目は曲がりなりにも殺し合いをしているのに殺人の描写が甘いこと。ターゲットの客層が少年少女だからなのでしょうが、殺人ゲームの話でそこを見せないのはダメでしょー。深作監督の傑作殺し合い映画「バトル・ロワイアル」を見習ってほしい。というか元々人間ドラマの演出が上手いゲイリー・ロスに本来凄惨な話になる筈の映画の監督を任せたのが間違いと思わざるを得ません。2作目の制作・公開は決定しているらしいですが、同じスタッフで続編を作られたら見るかどうか非常に怪しいところです。[映画館(字幕)] 5点(2012-10-06 00:20:28)

230.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 やってることは前作と同じ筈なのに前作より劣っていると感じてしまいました。前作同様オチは見事です。テディの居場所はロジックとして正しく"なるほどなぁ"と唸るトリックだし、相変わらずエンドクレジットで明かされる悪夢の夜の真相には心底笑える。結婚直前に後ろの処女を無くしたステュが哀れすぎて……笑。くわばらくわばら。間違いなくステュはアランを新宿二丁目に放り出す権利がありますよ。微妙なのはチャウがらみのシーン。主要三人はテディの居場所を追ってディーラーを辿っていきチャウの取引へと話が繋がりますが、結局「テディの居場所は分からなかったし手がかりもありませんでした」ってそれ脚本を放棄している気が。それじゃ真剣に見てる観客が馬鹿を見るというか、なんでもありだろと思ってしまいます。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-30 21:01:53)

231.  ウエスト・サイド物語(1961) 《ネタバレ》 誰にでも無条件に好きという映画はあると思いますが、わたしにとってこの映画。スコア、ダンス、役者、演出、撮影、全てが決まっていて最高だ。無論客観的に見てもミュージカルとしての完成度が高く、流石はミュージカル映画の巨匠ロバート・ワイズの手腕とも言いたくなるのだが、そんなこととは無条件で好きなのだ。初見から10年以上経った今でもどの曲を聴いてもテンションが滅茶苦茶上がっちゃう。特にダンスシーンとスコアの躍動感が見事に合った、"プロローグ"、"マンボ"、"アメリカ"はもう堪らない。"トゥナイト"や"ワンハンド、ワンハート"などの抒情的なスコアもアメリカの人種差別ゆえの悲劇と良く合いとってもしんみりした気持ちにさせてくれる。音楽的には矢張り5つものパートが同時に歌う"クインテット"が最高の出来だろう。現代クラシックの巨人バーンスタインは天才としか言えない。役者ではアニタを演じるリタ・モレノとベルナルドを演じるジョージ・チャキリスのダンス含めた演技が白眉だ。天才子役として知られるナタリー・ウッドの演技も素晴らしいものがあるが、どうしてもこの二人のダンス含めた演技のアンサンブルの前には霞んでしまう。特に"アメリカ"でのアメリカンドリームに憧れるアニタと故郷を愛するベルナルドの掛け合いは何度見ても楽しい。だからこそ一幕のハイライトとなる悲劇がああも悲しく、二幕のアニタは気丈で美しい。長々と語ってしまったがとどのつまりウエスト・サイド物語の一番の魅力は青春モノで全体に明るいムードを持ちつつも悲劇故に根底に流れる人種差別という暗いテーマが見事に調和している点だと思う。明るさと暗さの配分が僅かでも偏っていたら至極詰まらないラブストーリーか説教くさい作品に感じられただろう。[映画館(字幕)] 10点(2012-09-30 13:50:32)

232.  未来を写した子どもたち 《ネタバレ》 二年前にインドに滞在したことがあるが、この映画の中で描かれているような状況は実際あると実感できる空気感だったことを覚えています。生まれた時から母親が体を売る姿を見、初潮を迎えるとすぐに客を取らされるという、日本に住んでいる身からするとひどく異常な環境。それでも明日を夢見る子どもたちの純真な目が印象的でした。一部の人には偽善的だと罵られるような活動でしょうが、ザナ氏の活動をちゃんとした形として支援したいと強く感じた。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-23 17:43:12)

233.  ナーズの復讐 集結!恐怖のオチコボレ軍団 《ネタバレ》 まず題名にもなっているナーズとは何か?辞書には「nerd[名](俗)まぬけ;変わり者;オタク」とあります。映画の内容はその題名の通りオタク達がjock(運動だけできて頭カラッポなヤツ)に復讐するという単純明快なお話。ただ一言にオタクと言ってもこのナーズという英語は結構色々な人々を指す言葉でして、劇中でナーズに分類されているのは1.ガリ勉、2.スラッガー(所謂落ちこぼれ)、3.オカマちゃん、4.日本人(これはひどい)、5.コンピュータおたく、等々です。つまり社会で暗黙に推奨されているロールモデルから少しでも外れた人たち全てを指すわけです。そんな彼らが体を鍛える事しか能の無い馬鹿学生を得意分野であっと言わせるのだから同じナーズの一員としては万雷の拍手を送るしかありません。結構下ネタも多分に含んでいるティーンムービーですが自分もナーズだ!という人は嵌ること間違いないですよ![DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-09-22 11:50:42)(良:1票)

234.  ディクテーター 身元不明でニューヨーク 《ネタバレ》 毎度ブッ飛んだキャラクターで笑わせてくれるサシャ・バロン・コーエンですが、彼の作品の中では今のところ一番面白いと感じた作品でした。過去作の「ボラット」や「ブルーノ」は有名人や一般人にドッキリを仕掛けていく半ドキュメンタリー的な内容なのですが、今回の「ディクテーター」は完全に劇映画としてストーリーがキッチリとある為、単純に面白い。ではどこが面白かったかと言うとそれは前述の通り「独裁者アラジーン」のキャラクターに尽きます。生まれた時から独裁者の地位を約束され、民主主義・資本主義大反対、処刑大好き、ついでにバイセクシャルでセックスも大好きという完全に悪役としか言いようもない男がなんと主人公。側近の裏切りによって祖国ワディヤ共和国が独裁政治を止め民主国家に生まれ変わることを目撃し、悲壮なBGMをバックに放水車に向かって「独裁万歳!」と叫ぶ場面なんて最高。もの凄く主人公が可哀そうに見えるように演出されていますが、どう考えても主人公の主張に賛同できないから笑うしかありません。最後の主張も実に良い。結局ワディヤ共和国の民主化は世界中の石油業者が金儲けをするために過ぎず、ワディヤ国民のことなんてちっとも考えられていなかった。そこでアラジーンは演説で「独裁は最高だ!なんせ国民の金を1%の人間に集めることだって簡単だからな」と言う。コレはつまり「お前ら資本主義だって金持ち1%に富を集中しているじゃねーか、お前らがやってることも独裁だ!」ってコトですね。これは世界中のデモに発展した"ウォール街を占拠せよ運動"そのものです。最後に痛烈に資本主義の暴走を揶揄している点が素晴らしいなと思います。そしてアラジーンはオッパイも無いし体臭もキツイ男の子みたいな(アンナ・ファリスごめんね)女と結婚する。民主主義は一部の民衆が金を荒稼ぎするシステムを作るものじゃない。好きな物がどれだけ他人から見て無価値でもそれを好きと言えるシステムが真の民主主義。だから相手が好きだったらオッパイなくても、体臭キツくても、ユダヤ人でも別に良いぜ!と独裁者であるアラジーンが最も民主主義的だったのには不覚にも感動を覚えてしまいました。エンドロールで流れる曲は「Aladeen Motherfuckers」。Motherfuckerには最低と最高という意味がある。アラジーンは最低だけど最高なキャラクターだ。「ラララララ~、アラジーン・マザファッカ~♪」[映画館(字幕)] 9点(2012-09-21 01:16:57)(良:1票)

235.  レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 ヴィクトル・ユゴーの原作は私の生涯ベスト(そんなに長く人生生きてませんが)の小説ですので完全に公正な評価は出来ていないでしょうが、なるべく偏りのない感想を述べたいと思います。まず良かった点、1.とにかくテンポ良く話が進む。映画化に余計なエピソードはまるごと削除して長大な大河小説を2時間強に見事に纏めています。2.ハリウッド映画ならではの豪華なセット。ハリウッドで無ければあれだけの街のセットやエキストラは使えなかったと思わせるものでした。ここはダメだと思った点、1."絶望"が足りない。レ・ミゼラブルの登場人物は題名の「哀れな人々」の通り誰もが悲しさを抱えている。特にジャン・ヴァルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャヴェールはそれぞれ人生の悲しみを体現しているキャラクターであるが、劇中ではとにかく描写が生ぬるい。ダーレン・アロノフスキー監督やデヴィッド・クローネンバーグ監督みたいに絶望感を与える演出を得意とした監督だったら作品の印象は大きく変わっていたと感じます。2.ハイライトとなっている六月暴動の描写がショボい。ABC友の会が参加する六月暴動がこの映画のクライマックスへと繋がる重要なシーンとなっているが、エキストラはのろのろと動き全体的にやる気あんの?って感じて撮影されている。監督やる気あんの?3.これは原作好きの戯言ですが個人的に好きなエポニーヌのエピソードがまるごと無い。エポニーヌはコゼットの里親だった小悪党テナルディエの娘でなんとマリユスに惚れてしまう。しかしマリユスはコゼットを愛しており自分は全く意識すらされていないことを知るが、それでも彼の為に尽くし彼の為に死んでいく。報われない愛・無償の愛を貫いたエポニーヌは「あゝ無情」を体現したキャラクターの一人です。彼女のエピソードが無かったのは非常に残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 00:01:23)

236.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 ひ弱だった青年がパワーアップして闘うというストーリーなのに何故かオヤジのキャスティングが無駄に豪華な変な映画でした。トミー・リー・ジョーンズを筆頭にスタンリー・トゥッチ、トビー・ジョーンズなど主役すら張らないものの助演男優賞クラスのオッサンがチョイ役でバンバン出て来る、謎です。極めつけはヴィラン役のヒューゴ・ウィーヴィングで「久々に見たなー」と思ったら中盤からはヘルボーイの出来損ないみたいな真っ赤なオッサンになっちゃった。そんな変なギャラの使い方をするんだったら雪山の列車のシーンや終盤の空中戦のシーンのCGの質を上げてほしいとしみじみ思っちゃいました。いや別に素直に真っ赤なヒューゴ・ウィーヴィングも面白かったんですけどね……。[DVD(吹替)] 6点(2012-09-11 00:18:33)(良:1票)

237.  ベスト・キッド(2010) リメイクとしては非常に良心的な作りだった様に思います。舞台がアメリカから中国に移ったこと以外は特に改変を加えず、安定した少年漫画的なストーリーについついテンションも上がってしまいます。ベストキッドはオリジナルも本作も結構真面目にイジメにどう対処したら良いかを描いている気がするので、昨今各地で問題になっているイジメ問題に悩んでいる少年少女がいたらかなり教育効果もあるのではとか思ってみたり。「強いだけでは只の暴力、しかしやられっ放しなのも良くない」そんな難しい問題にホントにこの映画は上手く着地点を設定しているなあ。ただ大人げないツッコミなのですが最早「THE KARATE KID」でなく「THE KUNG FU KID」では?[地上波(吹替)] 7点(2012-09-07 23:46:06)

238.  サウスパーク/無修正映画版 《ネタバレ》 よくぞあのテレビのノリをそのまま映画にできたものですね。過激なギャグの連続でドッカンドッカン爆笑させてくれるのですが、流石にサウスパークのノリで90分はキツイと製作者も分かっているのでしょうか、上手くミュージカルシーンを足すことで場をつないでいます(歌の内容も大概アレですが)。というか普通にこのミュージカルの質が高いのに驚かされました。ラストに向かって様々な曲がアンサンブルで歌われるシーンは恐らく『ウエストサイド物語』の「Tonight」非常に良くできたパロディでしょう。その楽曲のレベルの高さにはつい唸ってしまった。まあ歌の内容は「友達の母親はヤリマン」とか「カナダ人をぶっ殺せ」とか「アンクルファッカー」とか下品&不謹慎極まりないのですが、だがそれがいい。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-03 22:38:15)

239.  ダスク・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 全く期待していなかった分、かなり棚ボタ的な感じでした。主要な登場人物は4人だけ、舞台も殆どは寂れたガソリンスタンドだけという限定された設定でベストを尽くしていたと思います。要所要所でホラーとサスペンスの見せ場を用意し、「ガソリンスタンドに辿り着くまで」、「ガソリンスタンドの店の中」、「冷蔵室」と場面が変わるごとに人間的な掘り下げもしっかり行っている。特に中盤の腕切断シーンと終盤の低体温症で車までたどり着くシーンは時間制限があるだけに実にスリリングでした。メイキングを見る限り少ない製作費の中で頑張っているのもいい感じ。最近はゾンビものもCGに頼ることが多くなっていますので殆ど特殊メイクだけというのには驚きます。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 17:49:23)

240.  バッド・バイオロジー 狂った性器ども 《ネタバレ》 最高に頭が悪い映画。観ていると自分のIQがどんどん下がっていくのを実感できます。なんせチンコで『ジョーズ』をやろうというのだ。作った監督は頭がどうかしているとしか思えません(笑)。出て来るのは意志を持ったチンコ!壁を突き破るチンコ!エイリアンの尻尾の様に暴れ回るチンコ、余りの快楽で女を殺してしまうチンコ!クレイアニメーションで動くチンコ!最後のオチに至っては、観客をバカにしているのか?という位の下らなさ。しかしこの映画は下らないという点では唯一無二です!オリジナリティです!素晴らしい![DVD(字幕)] 6点(2012-09-02 10:21:53)

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