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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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21.  ジオストーム 《ネタバレ》 地球を網の目状のワイヤーで覆い、その交点に数千機の気象衛星を配置する。この衛星は観測が目的では無く、眼下の大気圏の気圧や気温を操ることが出来て、それで気象をコントロールする。この概念自体にすごく興味がありました。気象コントロールの具体的方法や実現に至るまでの過程や予算などです。でも、そんな描写はありません。たとえ「フィクション」でも、もう少し「サイエンス」して欲しかったなぁ。 そんなことに興味が行くのは、やはり昨今の「異常気象」が気に掛かっているからです。夏の「記録的な」高温と冬の「記録的な」寒波。降雨量や降雪量も然り。もう毎年のことなので記録的って言葉は違う単語に変えた方が良いでしょう。ガソリン車を全てプリウスに変えても、この状況が変わるとは思えない。人類に残された道は二酸化炭素の排出量を制限するような小手先では無く、本作のような根本的施策で異常を克服すること。つまり、そこまで科学(やそれを支える経済)が進むかどうかに掛かっていると思っています。科学力と異常の追いかけっこかな…。 前置きが長かったけど、そんな視点でこの映画を観ていたので思いっきり落胆しました。私が欲しかったサイエンスはありません。衛星を暴走させた輩の動機に興味が行きましたが、単なる権力欲に駆られた陰謀でした。もの凄くレベルが低い。主演が宇宙ステーションの自爆から生還し、関係者の笑顔で映画は終わりますけど、その前に世界各地でどれだけの人が死んだのでしょう。その原因を作った米国が、プロジェクトを再び主導するなんてありえないでしょう。その楽観姿勢が腹立たしい。エメリッヒ的なアホ映画でした。まぁ、こんな映画にエンタメ以外の要素を求める自分の方がアホなのかもしれませんけど。[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-26 10:33:54)(良:1票) 《改行有》

22.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンが主演した最初のアクション作品は2005年の「イーオン・フラックス」だったと思う。その作品で彼女は殺し屋さんと革命闘士的な役柄を演じました。私が記憶している範囲の話だけど、ボディを使うアクションがしょぼかった。周囲が彼女の筋力に合わせ無理してゆっくり動いているような、分かりやすく云うと上戸彩のあずみや綾瀬はるかの座頭市みたいな感じ。彼女はきっとこの作品の自身のアクションに不満を持っていて、汚名(?)挽回の機会をずっと窺っていたのだと思う。 で、それが果たされたのが本作。カテゴリーはスパイものですけど、私に云わせれば肉弾映画です。 後半、傷を負った亡命者を保護しながら逃亡を図るシーン。雑居ビルに入り、出てきてカーチェイスが終わるまでの10分弱を1カットに収める。本作の見どころはここに尽きる。ビルの中で6人の敵を殺す。手足と肘・膝・銃把で約50発殴る(数えましたw)。同じくらい殴られる。どこまで本当に当てているのかは分からない。でも、彼女と敵が体のアチコチから流す体液はホンモノに見えるし、顔のカタチが変わっていく。全ての打撃にしっかり体重が乗っていて、体重以上に殺気が乗っていて、痛いし痛々しい。最近のアクション映画の格闘シーンは1秒のカットを何十も繋げて誤魔化すことが主流ですが、それが大っ嫌いな私の心情を盛大に代弁してもらったような気分でした。久しぶりに凄いものを見させてもらいました。 80年代は、学生だった私が最もたくさん洋楽を聴いていた時代で、劇中BGMは懐かしく響くものが多くて嬉しかったです。デヴィット・ボウイの「キャット・ピープル」は当時劇場で見て以来だと思うけど、あの陰鬱な出だしがしっかり耳に残っていたことに驚きました。 本作のテーマはシャーリーズ・セロンがゲンコツにモノを言わせることでした。スパイものにありがちな面倒くさいストーリーは、まぁいいじゃないですか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-25 14:48:31)(良:1票) 《改行有》

23.  その女諜報員 アレックス 《ネタバレ》 オルガ・キュリレンコさんを最初に意識したのは「慰めの報酬」だった。いわゆる「ボンドガール」。スタイルが抜群に良く、ずーっと不機嫌な表情が魅力的に映える。もっと彼女を映せよと思っている自分がいて、これはすごい潜在能力だと思いました。でも、なかなかイイ作品にめぐり合わないですな。本作などはその典型で、すでに他のレビュアーさんが指摘してくださっているので詳しくは述べませんが、出てくる奴ら全員が頭悪すぎです。つまり脚本が頭悪すぎです。彼女のサービスカットはそれなりにあるので観た価値は担保しましたけど、このまま旬が過ぎてしまわないことを祈ります。[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-23 14:49:04)

24.  セルフレス/覚醒した記憶 《ネタバレ》 記憶を他者に転写して死滅する体からの自由になる。不死を得る方法としては既視感があります。私が過去に見た創作物では魔術のような神秘的手法に頼ったものがほとんどだったけど、本作は純粋に科学によってそれ成していました。そんな技術が確立されたら商売にする輩が現れる訳だけど、倫理面が未解決なので闇マーケットの話になる。生死に関わることなので莫大な金額が動く。本作はそのあたりを上手にサスペンスにしていました。 死にたくない。しかし、自分と無関係の者を犠牲にして良いのか? 主人公はその辺りに常識的な判断が出来る人でした。自身の意識を殺すことにはかなりの葛藤があったはずだけど、そこは映画的にサラッと時間を飛ばして表現していました。無難にまとめたと云う意見です。 監督のターセム・シンは絵作りに特異な才能を持っている方と評価していましたが、前作あたりからそれが希薄になり、本作ではフツーの人になってしまったと思いました。その意味では期待した映画では無かったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-01 10:27:08)《改行有》

25.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 主人公は戦車の残骸や多くの戦死者が野ざらしになっている戦場跡を見て「これが好きだ」と言いました。そのひと言で、普通の人とは違う感覚を持った人物だと分かります。自国の利益のために戦うと云うより、目の前の戦闘での勝利だけに興味があったようです。味方が死ぬことよりも、敵を殺すことに意識が向いていました。そんな「戦場でしか生を全う出来ない人物」の伝記として、とても良く出来ていたと思います。前線から離れた場所にいる者からは頼りになる将軍でしょう。でも、その人の配下で戦えるかと問われると尻込みしそうですけどね。 「失言」がもうひとつのテーマになっていました。思ったことを全て口にする。それが災いになり不遇へ落ちる。私は同情しましたよ。確かに「失言」なんだけど、本人の思惑から離れたところで言葉が独り歩きしている部分もあったと思います。 余談。官僚の失言がマスコミを賑わす昨今。パットンさんじゃないけど「失言」のほとんどはメディアの紙面や放送枠を埋めるためだけの揚げ足取りだと思っております。いや、確かに正真正銘の失言もたまにはありますけど、野党は政策論で戦うことを放棄しているとしか思えません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-29 00:35:24)(良:1票) 《改行有》

26.  シェーン 《ネタバレ》 某国営局が放送した「デジタルリマスター版」で鑑賞しました。 が、「シェーン、カンバーック」のシーンがまっ黒。これ、比喩でも何でもなくホントにほとんどまっ黒で、遠景の山並みの残雪だけが僅かに灰色の方形として確認できる程度でした。ラストの決闘シーンが夜なので、時間の流れに合わせて画面を暗くデジタル処理したようです。YouTubeで確認したところ、このラストシーンだけではなくジョーとの殴り合いのあたりからほとんど表情が見えない程に暗くしていましたね。 鑑賞動機の半分くらいがあのラストシーン見たさだったので、もの凄く残念な気分です。ハッキリ言ってアホの所業です。 シェーンは現在で云うところのダークヒーローの元祖みたいな位置付けですが、牧場を守るリーダー的な役割を担うジョーの方にも同等以上の魅力を覚えました。シェーンが去って行くことが、銃が幅を効かせた時代の終焉にもオーバーラップしているようで、余韻が幾重にも響きます。名作ですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-24 00:36:18)(良:1票) 《改行有》

27.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 相変わらず特に何も考えずに、ゆる~く楽しめる映画でした。親子や仲間の絆がテーマっぽいけど、そんなものはどうでも良いレベルで、私は主に登場人物たちの会話を楽しませてもらいました。オープニングのグルートのつぶらな瞳にキュンをしましたw[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-30 12:21:34)

28.  白鯨 《ネタバレ》 初見は放送で観た吹き替え版。40年以上昔で小学生だったと思う。子供ながらに、とても重々しいものを感じました。自分の死を悟った銛打ち大男に他の船員がイタズラするシーンや、白鯨に磔にされたエイバブの手招きシーンが強く印象に残っていました。久しぶりの再見で感じたのは、「白鯨対エイハブ」は「自然対人間」の代理戦争なのかな、と云うこと。人は自然の猛威には敵いません。でも、人の歴史とはそれを克服しようとした努力の積み重ねとも言える。エイハブの場合は努力と云うより恨みと執念でしたけど、それも人のエネルギーのひとつで否定したくはない。付き合わされる船員には同情しますけどね。 それと、昔の船乗りの文化、特に捕鯨文化が映像で観られる意味で貴重な作品だと思いました。鯨を狩り、脂を搾り、港に戻って家々に明かりを灯す。人はそうやって生きてきたのですね。 余談。私は小学校の給食で鯨の肉を食べて育ちました。特に美味しいとは思わなかったけど、あの頃はあたり前に食べていました。現在は鯨をはじめとした一部の哺乳類を食することを極端に糾弾する方々がいますけど、じゃあ、牛や豚はいいのか、と思っています。野生の鯨と食用に飼育される動物は決定的に違うのだろうか? 小さな手羽先ふたつで命がひとつ。そんなことを考えながら飲み屋で手羽先を注文する人はいない。私は手羽先も牛肉も豚肉も好物です。まとまりナシ。[地上波(吹替)] 7点(2018-03-28 01:26:33)《改行有》

29.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 肉を持たないコミュニケーション対象に恋愛感情は芽生えるか? そんな命題を持った映画でした。これ、答えはYesだと思いますが、本作の結末は肉を持っている側には複雑に残響していましたね。 ヒトの愛情とは種の保存・保持から発している(はず)。異性を選ぶ目は強い子孫を残すための審美眼であり、その目的に叶う相手との性交が愛情と同義だった。家族愛は外敵から子孫を守るため遺伝子が命じる防衛衝動だったと思う。飢餓に陥らない程度に物質が溢れ、国家レベルの共同体によって生命の安全がほぼ保証された現代は、愛情は種の保存から自由になった。つまり、強い子孫を残す必要なく誰とでも性交できるし、愛情を注ぐ相手が何であっても周囲は困らない。個人の自由なのです。そんなことをオツムの中で再確認(笑)。 で、ヒトで無い相手に愛情は芽生えても、それが成就するかどうかは話は別。そもそも何をもって成就とするかも分からない。でも、地域コミュニティが崩壊し未婚率も高くなった現代社会で、一人で過ごす時間が多い孤独な人々にとって本作のOSさんは理想的なパートナーとなり得る可能性も見させてもらいました。 8000人と同時に会話し、そのうち600人(だっけ?)に恋愛感情を持てる。「AIもの」としてのオチも、想像の外側にあって斬新でした。ヒトは愛情と肉欲を切り離して考えられないけど、AIが肉欲に興味津々だったことが面白い味付けでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-24 22:36:02)《改行有》

30.  メッセージ 《ネタバレ》 ネタバレから入ります。「娘を失った過去を持つ言語学者」だと思っていたら「これから娘を産み、さらに失う運命を持つ言語学者」でした。このヘンテコリンな倒置が、そのまま異星人と地球人の根本的な相違点であり、ストーリーの起伏を作り、最後には決着の鍵になっていました。しっかりSFしていて私は楽しめました。 SFに分類される映画に登場するエイリアンの多くは脊椎を持ち四肢を持ち2つのレンズ眼の下に口があり地球人と大差無い思考形態を持っていたりする。そんなバカな、といつも思っております。肌色を変え極端に平和的だったり、あるいは攻撃的だったりすることで異星感を表現しようとするけど、実際には言葉にも出来ないような性質のはずなのです。その点で本作のエイリアンは鑑賞後にも多くの疑問が残る程に理解の外側にいました。この分かりにくさが私には高評価です。 我々の言葉では「未来が見える」だけど、彼らにはそれが当たり前で「なぜそんなことが分からないの?」くらいのノリなのでしょう。時間の流れに対する認識が全く異なります。う~ん、想像するのが難しい。我々に取って、それは将来をネタばらしされた生活で、ほとんどの人はそんな能力を否定すると思います。劇中でも主人公と結婚した物理学者は彼女の能力を知り、彼女の選択に怒って離れて行った。普通の反応だと思いますものね。その能力は何千年か後にエイリアンたちを救うことになるらしいけど、地球人にはそぐわない能力でしょう。進化の過程で獲得していないものは不要、ってことだと思いますけどね…。 早世する運命にある娘を何故産んだのか? 敢えて解釈するなら、娘の運命を知りつつも娘と過ごす時間の愛おしさも知っていたからなのでしょう。まぁ、何故産んだのか?ではなく、産むことは決定事項だった訳ですけど。 因みに、攻撃的な挙動が無い異星人に対して先制攻撃を仕掛けようとしていました。アホか、と思いましたね。星の海を越える技術力を持つ者に戦いを挑むのは自殺行為です。そんなことは基本中の基本だと思います。各国のコンタクトの先頭にいるのが軍人だからですが、その設定には無理がありました。ゴジラに対して、攻撃命令を下したのは文民でしたよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-17 00:50:12)《改行有》

31.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 高学歴高収入だけど仕事内容が不明瞭、容姿スタイルにナルシスティック、周囲とは上辺の会話しかせず金で買う女性にだけは奔放に接する。で、そんな奴は犯罪者予備軍です!って映画なのでしょう。 高級レストランと高級ブランドスーツ、そして80年代ポップスが時代背景を特徴付けている。いわゆる「バブリー」な風潮に対するシニカルな視線を感じます。しかし、時代を映している映画とは言いがたい。主人公が突き抜け過ぎです。名刺を交わす相手の人格には無関心だけど、デザインには執着して殺意まで抱く。戦うポイントが思いっきりズレてますな。 この種の映画は主人公の異常な様に対して部分的にでも共感できると鑑賞に意義が生まれるのですが、私にはそんな要素は無かったです。80年代ポップスは好きなのですけどね。深く考えずにコメディと割り切って見るのが吉かも。[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-03-15 00:34:44)《改行有》

32.  アップルシード アルファ 《ネタバレ》 10年ほど前に同監督が同名の作品を作っています。本作はその前日譚的な内容。10年前の作品は楽しめた記憶があるのだけど、コチラは退屈でした。作品からテーマ性を覚えるところが無く、CGアニメの技術力を確認しているだけと云う印象を持ちました。巨大兵器のスケール感や重量感は上手いと思いましたけど、ストーリーに面白味が無いとダメですね。[CS・衛星(邦画)] 3点(2018-03-06 00:28:24)

33.  裸の銃を持つ男 有名だけど、何故かこれまで縁の無かったタイトルを初鑑賞。 過去の有名人をいじる辺りは、当たり前ですけど観る時期を選びますね。私はドタバタ劇より噛み合わない会話にセンスを覚えました。この種の毒にも薬にもならない映画って、最近は少なくなった気がします。その意味での存在意義は感じます。 裸の銃って男性器のことだったのですね。私も持ってました(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-27 00:42:26)《改行有》

34.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト この手法を世に広めた作品。私はレンタルビデオが初見でしたが、鑑賞後は興奮していました。コレ、ホントの話なのかなと思ったからです。若かった(笑)。 某有料チャンネルで放送された正式な続編「ブレア・ウイッチ」を観た機に再見しましたけど、手法に慣れてしまうと見どころ皆無と云って良いくらいで内容です。登場人物が全員バカで、その馬鹿さ加減にイライラします。でも、このお話って奴らがバカだからこそ成立する低レベルのドタバタ劇なので、そこを刺すのは本末転倒かもしれません。 まぁ、初見時に興奮したことは事実なので、それを尊重して甘めの採点です。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-25 02:12:05)《改行有》

35.  ゴースト・イン・ザ・シェル 《ネタバレ》 原作やアニメにあるエピソードやアクションのモザイクですが「攻殻」を知る者には物足りない出来栄えでした。 全身義体化技術が人体実験のレベルで草薙素子の出自を遡ることに重点が置かれてます。そのため、義体や電脳が持つ可能性への突っ込みが浅く、原作が提示している「攻殻」らしい面白さを放棄している印象を持ちました。お話の出発点が低空なのです。本作で初めて「攻殻」に接する人も多いから仕方が無かったのでしょうが、私のような信奉者wには消化不良が残りました。このストーリーでは決め台詞の「ゴーストが囁くのよ」の出番はありませんな。 光学迷彩を使うたびに、ヨハンソンのマネキンヌード(太め!)を見せられるのが苦痛でした。原作やアニメに準ずるなら脱ぐ必要は無いのにね。それと舞台になっている都市の景観が下品で好きになれなかった。 以下、信奉者の余談。士郎正宗が「攻殻」を描いたのは30年ほど昔の1990年頃。リアルのIT技術が怒涛の進歩を見せた30年だったと思いますが、それでも未だに色褪せない原作の先見性に改めて感心します。体の一部を機械化するサイボーグは「009」の頃からありましたが、脳の一部を機械化(=電脳化)してネットワークに繋いだことが本タイトルの独創性。ほとんどの人がインターネットを知らなかった時代です。そこを出発点に「ゴースト(=自我・自意識・魂)」の在り方への問いかけや人類進化までを扱うスケールの大きさは、日本アニメの才人たちが懸命に咀嚼し表現しています。そのアニメもおススメですが、未読の方はぜひ原作をお読みいただきたい。2回以上読まないと理解が追い付かないことを保証します(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-15 01:02:46)《改行有》

36.  モーガン プロトタイプ L-9 アンドロイドやクローンは映画に頻出しているけど、人造人間が映画になっている例は多くない。ブレードランナーのレプリカントを除くとすぐに思い付かない。最近流行りの人工知能とは出自が全く違うので精神がどのように機能するのに興味が湧く。私はその緊張感でダレずに観られました。 途中でオチが判明する感があるし、「人造人間」に対するウンチクも浅い。レプリカントのような哀を覚えないので深さも無い。でもそこそこ面白かったですよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-13 03:27:12)《改行有》

37.  エクソシスト 《ネタバレ》 小学生の頃から時間を置きながら何度も観ている作品です。私にはホラー映画の原点みたいな位置づけになっています。観るたびに違う感想が浮かびます。現在の自分が考えていることに対して何らかの答えを返してくれる、奥が深い作品なのだと思います。 今回の感想は「やはり神はいない」ってことでした。 悪魔祓いはカトリックの宗教儀式で、現在は世界中から人を集めて講習をやるほどに普及しているようです。それを特集したNHKの番組を見たことがあるけど、セラピーの一種と云った様子でした。でも、様式があるだけで神が助けてくれる訳じゃない。対応するのは人です。 本作では神に仕える二人の神父が犠牲になって少女を救います。それは「神の力」ではなく「人の力」だと思います。神が何らからの威光を示したシーンはありません。その「人の力」は信仰を拠りどころ生まれたものかも知れませんが、ラストでリーガンを殴りながら「俺に乗り移ってみろ!」と叫ぶカラスに感じるのは、ボクシングなどで鍛えた体力に裏打ちされた意思の強さです。意地悪な言い方になるけど、神がいたら神父たちは死なずに済んだはずですよね。 余談ですが、私は「信仰を拠りどころにした行為」を肯定する気になれません。歴史が示すように必ずしも良いことばかりだった訳では無いし、現代的には胡散臭さを覚えるものも少なくない。宗教は他者に何かを施すより自身の内面を救うことに存在意義があると思っています。無神を気取る私も初詣は大好きで、少額のお賽銭で自身の内面を救っております。[地上波(吹替)] 8点(2018-02-12 23:53:29)《改行有》

38.  マイケル・ムーアの世界侵略のススメ 《ネタバレ》 マイケル・ムーアと同じところで驚いたり奇異に感じたりする。戦後の占領政策を経た秩序の中で育ったからか、自分の価値観の根幹はアメリカ的なのかと思わされた。ちょっと大袈裟かな(笑)。 劇中に出てくる各国の制度は概ね日本に無いものばかり。薬物使用を取り締まらないとか、宿題を課さないとか、刑事罰を受けた囚人に許される自由度の広さとか。それらは取り締まらないことで当事者の自覚を促す制度。人の可能性を信頼していて理想的である。だけど「やっぱり甘いのでは…」とも思ってしまう。人は易きに流れるもの、ってのも真理だと思うから。 徹底的に自国をこき下ろすマイケル・ムーアが本作では応援していました。歳とって丸くなったかな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-18 22:28:39)《改行有》

39.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 本人は長年の経験に依る確信を持ってその局面を乗り切ったはずだった。でも、違う視点を持った人達から過失の可能性を指摘されると不安になる。そりゃそうだ。彼には様々な手法をじっくり吟味するような余裕は無かったのだから。200秒あまりの僅かな時間のなかで150人の生死を預かり必死だっただけなのだ。 緊急時に最良と判断した対応が色褪せた時に覚える不安と自身を肯定したい意識の描写。そして、その不安からの解放。一種のヒーローものでありながら、ものすごく地味な部分をテーマに据えてその映像化に成功しています。 自分が交通事故に遭ったときのことを思い出しました。私には過失ゼロの案件でしたが、相手に言わせるとそうでも無い(無茶苦茶な)主張が飛び出したりもする。レベルは違えど、本作の主人公のように不安になります。そんな経験に照らした側面もありますが、とても響く作品でした。 ひとこと言わせてもらうなら「奇跡」を謳う邦題が気に入らん。プロがプロなりの仕事をした結果と見ました。人命が救われたことへの賛辞かも知れませんが「奇跡」としたらサリーさんに失礼かもね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-14 00:02:09)《改行有》

40.  オリエント急行殺人事件(2017) 《ネタバレ》 74年のオリジナルは観ていますので犯人は分かっているのですが、役者さんたちとアレンジへの興味で劇場へ行きました。それにしても、オリジナルはすでに40年以上も昔の作品ですか…。 ポアロって奴はチビデブの皮肉屋さんで、私はあまり好きな探偵じゃなかったのですが、チビデブが削除されてかなり見易くなっていました。なんとアクションまでやる。事件の解決に関しても、オリジナルでは「粋な計らい」で犯人たちを見逃すような内容だったと記憶していますが、本作ではしっかりと苦悩していてその点は好感を持ちました。しかし、結末を知っている私でも展開が早くて追従するのが苦しかった。初めて観る人に親切な作り方とは言えないでしょう。 役者さんたちに関しては、大ベテランたちに囲まれたSWの主演女優の眼差しの力強さが印象に残りました。これからの役者さんってことですね。反対に、J・デップの眼つきが悪くて(笑)、それが似合う役者さんになって来たのが少し残念な気分でした。 謎解きのシーンに「最後の晩餐」を模した構図が使われています。裏切者の使徒の特定≒犯人の特定。面白い趣向でした。 以下ネタバレ注意です。恨みが募る悪人が相手とは言え、暴力に不慣れな素人たち全員が人の胸にナイフを突き立てられるものだろうか。オリジナルでは覚えなかった感想ですが、自分が年齢を重ねた故の感想なのでしょう。 「ナイル殺人事件」もリメイクするみたいですよ。[映画館(字幕)] 5点(2018-01-13 11:59:17)《改行有》

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