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プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567
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21.  ボーン・レガシー 前シリーズとの関わりが薄い。 映画では「アルティメイタム」と関連した情報がいくつか出てくるのですが、これが本編の物語に絡むことがほとんどないのです。 結果、 ①ボーンシリーズを観ている人→シリーズとの関連がほとんどなくてガッカリ ②ボーンシリーズを観ていない人→意味不明な用語や登場人物が多くて内容を理解できない と、どっちもダメな状況に。 企画と脚本段階から間違っている気がしないでもないです。 また、本作で名前が提示される「計画」はなんと4つもあります。 ・トレッドストーン→前作までの主人公であるジェイソン・ボーンを生み出した計画 ・ブラックブライアー→「アルティメイタム」で明かされた新たな計画 ・アウトカム→本作「レガシー」の主人公であるアーロンを生み出した計画 ・ラークス→感情を排した暗殺者を作り上げる計画 下2つが本作で新しく示された計画なのですが、とりあえず多すぎじゃね? この用語の多さは映画の内容をわかりにくくしているだけのように感じます。 ボーンシリーズとのつながりはひとまず置いておいて、ひとつのアクション映画としてはどうか?と問われれば、それほど悪くはありません。 大筋のストーリーはシンプルにまとまっているし、主演のジェレミー・レナーによるアクションも確かなクオリティです。 全てが洗練されていた「アルティメイタム」と比べると物足りなさもありますが、劇場で観る価値はあると思います。 ただし本作はテンポが本気で悪い。 会話シーンが今までに比べて冗長だし、これまた本編にうまく絡んでいないところも多いのです。 これはいままでのシリーズと監督が交代したためでもあるのでしょうが、シリーズのスピーディな展開を求めると確実に裏切られると思います。 さらに言えば、ボーンシリーズの醍醐味であろう「CIAが最善の方法で追跡し、相手はそれを凌駕して逃げおおせる」という要素も薄く、盛り上がりに欠けています。 重ねて言いますが、一本のアクション映画としては十分観られます。 しかし本作はシリーズのファンの期待に応えているとは言いがたいです。[映画館(字幕)] 4点(2012-09-30 11:37:49)(良:2票) 《改行有》

22.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 メインになるはずのゲーム部分がつまらない。 とりあえず言えるのは緊張感がありません。 死が隣り合わせの緊張感が伝わってくるのは、せいぜいゲーム開始後数分。 その後はご都合主義な展開ばかりで興ざめしました。 主人公が受けた傷はどう治すのだろう?と思っていたら、「差し入れ」の薬で治しちゃうし(効果抜群)、 結局食料や水不足を心配するシーンはないし、 「背後」を気にすることも全くない。 優勝経験者率いるチームが見張りも立てずに全員グースカ寝ているのは呆れました。 何よりひどいのはゲームの途中で「ゲームの優勝者は同じ地区の2人でもいいよ」とルールを変更すること。 そのルール変更にいたった理由もひどい。11地区の人間が、希望をかけていたプレイヤーが死んだことをきっかけに暴動を起こすというのは、まあ理解できます。 でも「他の地区の恋する男女を見たから興奮して怒りがおさまる」という意味不明な収束は納得できるもんじゃありません。 だいたい11地区の少女が死んだのは、もともと「同じ地区の人間同士でも殺しあわねければいけない」というルールにより、同じ地区の黒人の少年とはなればなれになったせいでもあると思うんです。 それなのに、少女が死んだあとで「やっぱり2人生き残っていいよ」っていうのは余計に反感を買うのではないでしょうか?オチにも心底がっかりです。 長い長いと噂のあった、ゲーム開始までの展開はなかなか面白かった(やたらとスポンサーを気にしなければならないところなど)のでこの点数ですが、大人の鑑賞に耐えうる作品になっていないのは残念です。[映画館(字幕)] 4点(2012-09-30 11:32:15)(良:2票) 《改行有》

23.  白雪姫と鏡の女王 これはものすごく楽しめました! この映画で面白いのは、すさまじいまでの「ひねくれ」具合です。 展開はとことん原作をおちょくってます。 女王の滑稽さは突き抜けているし、 「鏡」のキャラも全く違うし、 王子は全然格好良くないし、 「七人の小人」は可愛くないし、 毒りんごというアイテムは出てくるものの展開はまるで違うし、 脚本家の好き勝手さが出まくっていて素敵です。 変人だらけのキャラは魅力的だし、伏線も効果的に使われているし、テンポもいいので退屈しませんし、白雪姫をはじめとした登場人物の行動にも(一部を除き)説得力があります。 ひねくれはしていても、最後まで本筋から脱線せずに楽しませてくれるのは、本作の長所でしょう。石岡瑛子による衣装も映像も魅力のひとつ(石岡さんは今年の1月に急逝し、この映画が遺作となりました)。 女王の衣装はシーンごとに違うし、多種多様な衣装の美しさはそれだけで楽しめます。 ターセム監督とのタッグがもう見れないのは寂しいのですが、こうして作品の重要な役割を担ったことは、日本人の誇りであると思います。 個人的には今年に公開された「スノーホワイト」よりもはるかに面白かったです。 エンドロールまできっちり楽しませてくれるのもすっごく嬉しい! 多少の好き嫌いはあるでしょうが、ひねくれた&ブラックな笑いに満ちたおとぎ話を期待する人は、是非劇場へ。[映画館(字幕)] 8点(2012-09-18 13:14:03)(良:3票) 《改行有》

24.  アベンジャーズ(2012) 会話シーンがかったるい。 序盤は仲間を集めるための「会話」が多く、中盤はとにかく「内輪もめ」が続き、そのやりとりは少々ダラダラとしています。 しっかりとキャラクターの内面を描いていることは本作の優れた点ではありますが、その全てが必要かといえば疑問です。「お祭りさわぎ」のような今作のコンセプトにおいて、中だるみ感が否めなかったのは残念ではありました。 まあそれにしてもラストの大立ち回りは大興奮! 最高クラスの「共闘」の面白さを堪能できます。 意外なキャラの組み合わせと活躍は、いままでのギャップも相まってかなり萌えます。 アメコミファンにはたまらないものでしょう。 そんなわけで今までのヒーロー映画を観た人は即効で映画館に行きましょう。 観ていない人は「マイティー・ソー」だけ観ておくといいかもしれません。 また、エンドロールの最後にもおまけがあるので最後まで観ましょう![映画館(字幕)] 7点(2012-08-16 20:35:32)(良:1票) 《改行有》

25.  トータル・リコール(2012) おもんない。 前作でパワーを感じたのは、粗雑で無骨なアクションの魅力、アーノルド・シュワルツネッガー主演ゆえのバカらしさ、インパクトがありすぎて脳裏に焼き付きまくるシーンの連発などなどです。 しかしこのリメイク作では、それらのアクのある描写が根こそぎ失われています。 スタイリッシュになった分、そうした魅力を感じることができないのは本作の一番の弱点であるでしょう。 アクションシーンにあまり面白さを感じなかったのも残念。 同じような肉弾戦が多くてやや盛り上がりに欠けますし、「ブレードランナー」「フィフス・エレメント」「マイノリティ・リポート」「CUBE」「インセプション」などの有名作品をパク・・・・ゲフンゲフン・・彷彿とさせるシーンが頻発します。 前作にあった印象的なシーンはつまらないものになっています。 二転三転するストーリーも前作とほぼ同じの上、細部は劣化しています。 これでは前作を観ている人にとっては「前作の方がよかった」と思うのが大半だと思います。 そんなわけで世界観以外にほとんど魅力を感じられなかった残念な作品ではありましたが、はじめて「トータル・リコール」を観る方には楽しく観れるのではないでしょうか。それなら前作を観たほうがいいと思うけど・・・ 前作並みかそれ以上にゴリ押しで進む展開が許容できる方には、観たあとは即効でトータルリコールできなくなるどうでもいい感じのB級アクションとしてオススメです。[映画館(字幕)] 4点(2012-08-11 15:33:36)(良:1票) 《改行有》

26.  マダガスカル3 やべえ!超面白え!大人から子どもまで大満足できる素敵な娯楽映画です! 本作のストーリーの主軸は3つあります ①メインの4人の故郷のニューヨークに帰りたい!という願いのもとで繰り広げられる冒険 ②イカれた女刑事「デュボア」との攻防戦 ③落ちぶれたサーカス団の再建物語 そのどれもがお互いを邪魔することなく、むしろ相乗効果で各場面が面白くなっているのは見事。とってもボリューム感があって満足できます。 つーか、②の悪役のキャラがヤバいのなんのって・・・予告編でも相当なインパクトを残してくれましたが、映画本編ではそれをはるかに超える変態っぷりを見せてくれます。 そして本作の最も優れた要素は、迫力満点のアクション描写。 序盤のカーチェイスの面白さ、サーカスの練習シーンのワクワク感、終盤の伏線を生かしまくってくれた展開。 その全てが楽しいのですが、中盤にある予想もしなかったサーカスの映像は、観るものをとりこにするでしょう。 その美しさは「塔の上のラプンツェル」の名シーンを思い出させました。 自分は時間が合わず2D版で観ましたが、これは3Dで観ればよかった!と若干後悔。これから観る人は3Dをオススメしたいと思います。 音楽もこれまたハイセンス。 「Firework」「Wannabe」などの有名な曲とのシンクロっぷりも抜群です。 映画自体は前作を観ていなくても全く問題なく楽しめます。この夏のイチオシとして、オススメです![映画館(吹替)] 9点(2012-08-09 00:59:31)(良:2票) 《改行有》

27.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 作品自体はとても面白かったのだけど、どうしても気になることがあります。 それは、グウェンの父であり警部でもあるジョージの「もうグウェン(娘)には近づかないでくれ」という遺言をピーターが破ってしまうことです。 グウェンの後ろに座り、小声で「守れない約束もある」と言うピーターに嫌悪感しか覚えませんでした。 グウェンからのアプローチがあったのならまだしも、お互いが父の遺言を知っているのに、堂々と「やっぱり約束守れねえや」と言うのは・・・全く納得できませんでした。 ピーターがジョージの葬式に訪れないのも、「二度と近づくな」という遺言を行動にあらわしたものだったでしょうに、その後にグウェンに「もう会えない」と言ったのに、何故この結論に帰着するのか理解できません。 恐らくこれは、続編でもヒロインを継続させるためのものなのでしょう。 でもそのために、約束を破らせないでほしかった。 破ったとしても、彼女を絶対に守るという決意を見せて欲しかったです。 それでも今作のピーター・パーカーは魅力的でした。 頭脳明晰でしかもイケメンなピーターですが、伯父に父の責任感を告げられた彼は、「父さんは今どこに?」「父さんは責任を放棄した!」と、涙ながらに訴えるのです。 いままでは優秀っぷりを見せ続けていたピーターですが、ここではとても愛おしく思えました。 そんな彼が、橋で子どもを救い、自分が数式を解いたせいで博士を狂わせたことに対して「これは僕の責任だ」と言い、行動するのです。 なおかつ、ピーターは博士を殺すのではなく、あくまで説得を行い、解毒剤を用いて解決を図ろうとしていました。 最後に「卵を買ってきた」ことで責任感をあらわすのはちょっと笑ってしまいましたが、これもいいシーンであったと思います。 マンホールから地上に出たあと、マンホールをちゃんと戻す新生スパイダーマンが大好きです。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-24 23:26:36)(良:3票) 《改行有》

28.  スノーホワイト(2012) 話がつまらなすぎて泣きそうになった・・・ ①キャラクターに魅力がない: 脚本家が「ドライヴ」の人なので全く期待はしていませんでしたが、それにしたってこれはない。 主人公のスノーホワイト、2人いるヒーローの狩人、7人(はじめは8人)の小人それぞれに全く魅力を見いだせません。 唯一といっていいほど感情移入の余地があるのは、敵の女王です。 このおかげで主人公サイドを全く応援する気になれず、女王を応援したくなる始末です。 ②感情表現が一本調子: スノーホワイトは作中ほとんど笑ったりせず、いっつもしかめっつらです。 他のキャラクターも感情の浮き沈みというものが見えづらいですし、衝撃的な事実にも反応が薄かったりで、全く熱くなれません。 ③ポンポンとうまくいきすぎ: 主人公たちの困難はあっさりと解決できています。 都合のいい展開はツッコミどころ満載です。 また、この映画が誰をターゲットに作られているのかがわかりません。 家族向けとしては怖すぎるし、ダークさを期待している大人には中途半端だし、デートでもヒーローが格好良くもなんともないのでオススメできません。 展開もキャラクターの表情もひたすら暗くて、コメディシーンも一切なく、かといっていい意味での重圧さは皆無の、ただの薄っぺらい話・・・これのどこに面白さを見い出せばよいのでしょうか。 結局、女王を演じるシャーリーズ・セロンの魅力と、映像美だけが救いでした。 鬼気迫るその演技と、不気味にうごめく怪物たちの描写はなかなかに楽しめると思います。 あと「もののけ姫」を気持ちよくパクッたシーンは失笑必死です。[映画館(字幕)] 2点(2012-06-15 22:39:56)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

29.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 本当に悲しく思えるくらいにつまらなかった。 ・主人公に感情移入できない ・エピソードの描き方が冗長かつ中途半端 ・微妙な下ネタ などなど、とにかく凡庸。 特に「家族が一番の財産」という父の教えを顧みず、ロジャー(デヴィッド坊やの父代わり)を出て行かせ(選択肢は与えていたけど)、罪のない人間を殺すこともやめず(しかも魔女の呪いのせいだと言い訳)、あまつさえ「血を奪った」という理由でホフマン博士を殺してしまうという主人公の行動は最低だと思います。 さらに敵の魔女の豊満なボディに誘われて、「ヴィクトリア(偽名)を守るため!」とまたも言い訳をほざきながら、「小魚作り」に励んじゃうとか・・・そりゃないよ。その後につぶやいた「残念な展開であった」はこっちの台詞だと思いました。 爆破をした濡れ衣を着せされたことや、殺人の容疑をかけられているままなのに、それもぶん投げてハッピーエンドなのも納得いかない。 結局キャストだけが救いでした。 ジョニデ様の相変わらずの頭のねじがどっか飛んでいる演技や、「ヒットガール」ことクロエ・グレース・モレッツの成長っぷり、悪役のエヴァ・グリーンのハジケっぷりは素晴らしかったです。 1970年代を代表する音楽がたっぷり使われているので、当時を懐かしめる人にはより楽しめるかもしれないけど、話がこの出来では評価のしようがありません。[映画館(字幕)] 3点(2012-05-20 23:49:42)(良:2票) 《改行有》

30.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 主人公がアホで周りの信頼がゼロ、というのがいいですね。 ニートの上に貯金が65ドルしかなく、ドジで、その上悪びれる様子もない(でも彼女からはなぜかモテモテ)。 何の共感も持てないほどのすさまじいボンクラ具合なのですが、そんな彼が成長していく姿はなんともほほえましいのです。 冒頭20分はそんな能無し主人公の描写ばかりが続くので、なんの映画を見に来たのかわからなくなりますが、これはこれで面白いのでよし。 戦闘のバリエーションの多さも魅力の一つです。 艦隊の人間描写だけでなく、外界の人間たちの奮闘を描いているのがとてもいい。 画や展開が一本調子でないので、飽きにくいつくりになっています。 しかし宇宙人が無害なものを襲わないのはなんでだろう? バイザー(?)で緑色に光るものは「無害」と判断しスルーする宇宙人たち。 銃器そのものや、それを持った人間は赤く光り、攻撃の対象になります。 火の玉みたいなのがローリングしているときも、野球をしていた少年は襲わない不思議。 研究者・キャルがカバンを持っている時でも襲わない不思議。 そもそも見分ける必要があるかも疑問なんですが、ひょっとしたらエイリアンたちは「不殺」をモットーにした良識ある連中だったかもしれないですね。 でもそれにしては序盤では砲撃して人を殺しまくっているわけだし、中盤で明らかに無抵抗の車に乗った人襲っていたし、香港の街や高速道路を派手にぶっ壊しているよね。お前らの目的は何だよ。[映画館(字幕)] 7点(2012-05-01 22:36:43)《改行有》

31.  戦火の馬 ほかの方も書かれていますが、全登場人物がイングリッシュを話すのにはかなり違和感がありました。 そんな映画はごまんとあるし、普段ならそんなに気にしないのですが、今作には英国兵がドイツ兵に向かって「英語がうまいな」って言うシーンがあるので・・。 これはアメリカ人が字幕を嫌う傾向にあることにもよるのですが、「イングロリアス・バスターズ」みたいにことばの壁による面白さを見せてもよかったのではないかな、とも思います。 また、ストーリーにも食い足りなさがあります。 この物語はあくまで馬が主人公で、その旅路で人々のドラマが展開するというものです。 つぎつぎと繰り返されるそれは、長編の映画をみているというよりも、短編物語の連続といった印象なのです。 2時間20分超と上映時間が長い割には、1つの映画作品としてのダイナミズムを感じにくく思えました。 でもこの不満も、よく言えば堅実な話運びなのですから、大きな欠点にはなっていません。 物語にはシリアス成分が多めですが、前半にはクスクス笑えるシーンもあるし、個性豊かな登場人物のおかげで飽きることはありません。 激しい戦闘シーンはありますが、血の一滴も出ないのでお子様にも安心です。 誰でも水準以上に楽しめると思います。[映画館(字幕)] 6点(2012-03-08 19:33:07)《改行有》

32.  ヒューゴの不思議な発明 「ハリーポッター」のようなファンタジーを期待して、「思っていた映画と違う!」と感じる人も多いと思います。少なくとも、不思議な冒険譚が観たいであろうお子さまには退屈であるでしょう。 実際の映画の主題は人間ドラマです。演出上や、作中に登場するアイテムにはファンタジックな表現はありますが、ストーリーそのものには一般的なファンタジー要素は皆無と言っても過言ではありません。人生の辛苦を味わってきた、大人向けの仕上がりになっているのです。 では何故この作品が「ファンタジー」として扱われているのでしょうか。それは、ある実在の映画製作に関わる人物の人生を彩ることにあると思うのです。 この作品は、その人物を、時には史実にどおりに、時には脚色して表現します。それを「巨大な時計」「からくり人形(自動人形)」「ハート型の鍵」などのアイテムが存在する映画の舞台を通じて描くことは、これも一種のファンタジーであるのです。 しかし、映画は「明るく楽しい内容が観たい」「荒唐無稽なアクションが観たい」など、作品が持つ特徴を観る人が知り、選び、その要求に応えてくれるものだと思っています。 この宣伝では「ファンタジー映画」を期待して観に来ている人を、悪い意味で裏切っているようにも思えるのです。 宣伝に不満はありますが、昔から映画を観てきた人には、思うところのある素敵な映画です。大人のみでの鑑賞をオススメします。[映画館(字幕)] 6点(2012-03-02 01:46:27)(良:1票) 《改行有》

33.  ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 《ネタバレ》 奇妙なタイトルの意味とはなんでしょうか。 普通に考えれば「少年オスカーの、家族(母親)に向けてのことば」なのですが、映画を見終わったときは、いまいち「うるさくて」がピンと来ませんでした。 なぜなら彼の父親も、母親もオスカーをうるさく怒るような性格ではないですし、おじいちゃんに至っては全くしゃべることはないからです。 オスカーはアスペルガー症候群の傾向がありました。 彼は感受性に乏しく、必要以上に他人のことばを「ものすごくうるさい」と感じていたのかもしれません。 でもそれだけではないのでは、とも思えました。 何故なら彼は人の痛みを感じると「キスしてもいい?」「ハグしてもいい?」と悲しんでいるときには、ことばで言わずに行動で示そうとしていました。 勝手で独善的な行動が目立つオスカーでしたが、人を思いやる心も持っていました。 オスカーはアスペルガーを持ってはいるけれど、人の心に耳を傾けてる努力をしてきたのです。 そう考えると、この「うるさい」は、真に「うっとおしい」「嫌だ」を示すことばではないのです。 うるさいけど、それゆえに近くて愛おしい、という逆説的な意味が込められているのでしょう。 少年オスカーは調査の旅の中でいろいろな人を見ていきました。 オスカーは自分の父親が死んだことにより苦悩を抱えていました。 そして9・11で家族を失わなかった人も、「なにかを喪失していた」のです。 なかには少年と母親を拒絶した人もいましたが、多くはその行動を受け入れ、時には涙を流し、「奇跡」を説いたり、何度もハグをしていました。 皆、どこかで悲しみを抱えている。 でもその悲しみや気持ちを共有して、喜びを与えてくれる人はきっと多い。 だからでこそ、人はうるさくする、だからでこそ、とても近い。 そういったメッセージを感じるのです。[映画館(字幕)] 7点(2012-02-26 11:31:29)《改行有》

34.  TIME/タイム 《ネタバレ》 この映画を観る前に言っておく!俺はこの映画の恐ろしさを十分に体感した・・・い・・・いや・・・体験したというよりはまったく理解を超えていた あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!「俺はSF映画を観ていたと思ったら、いつの間にか主人公たちは銀行強盗を繰り返していただけだった」 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった・・頭がどうにかなりそうだった・・・「どんでん返し」「超展開」とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・[映画館(字幕)] 3点(2012-02-26 11:01:47)(笑:1票)

35.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 リスベットは一見とっつきにくいキャラクターですが、実に魅力的です。 彼女は登場したときから「それは項目外」と言い、興味のあることしか報告をしない性格でした。 (ミカエルの)プライバシーに関することは報告書に書いていませんでした。 でも実際は性生活までもを知っているのです。 しかし、終盤に彼女がミカエルに「(あなたの)口座に6万5000クローネがある」と告げたとき彼女はこうも付け加えました。 「何でも知っていてごめんなさい」と。 彼女は凄腕のハッカーであり、驚異的な記憶能力をも有しています。 興味を持った人間について何でも知ることができるのです。 しかし、そんな彼女もそれに対する罪悪感を持ち、プライバシーを遵守していたのです。 リスベットの根本にある性格が垣間見れた瞬間でした。 12歳のころに親を殺そうとし、精神病院に収容されていたリスベット。 ミカエルがリスベットに会いたいと言ったとき、担当の人は「辛い人生でした、これ以上彼女を苦しめないでください」とも言いました。 この作品だけではリスベットの詳細な過去はわかりませんでしたが、少なくとも彼女は性的暴行を受け、頼れる被後見人が脳出血で倒れ、信用できる者はいなくなっていました。 それだけに ミカエルがリスベットに触れていたときの「もっと触っていて」 マルティンが逃げたときの「殺していい?」 脳卒中で倒れた元被後見人に「いつも悪いニュースばかり、でも今日は朗報よ、友達ができた」 とミカエルに対する信頼感が生まれてきているのが嬉しいのです。[映画館(字幕)] 6点(2012-02-26 10:50:18)(良:2票) 《改行有》

36.  ピラニア 3D これは大傑作じゃないか! なんにも考えずに観られるアホ映画としては、史上最も楽しめる勢いですよ! ①美女のヌードシーンが満載だよ! ②グロテスクなシーンばっかりだよ! もう本当以上です。 さらに娯楽&モンスターパニック映画のツボを突きまくっていて楽しくって仕方がありません。 出演者どころか吹き替え版も超豪華キャストなので、それ目当てでも楽しめます。 ツンデレボイスでおなじみの釘宮理恵さん演じる女の子は超カワイイです。 出川哲朗の起用もこのくらいなら全然アリでしょう。 とにかくエログロに特化した、倫理的に最低な作品です。 R15+じゃ足りないんじゃないかって勢いなので、この系統の映画が好きなら大満足なんじゃないでしょうか。 映画で何かを学びたい、人生のヒントを得たいと思う方には死ぬほど向いていません(当たり前だ)。頭の悪い大人にオススメです! ただ、一人だけ映画からいつの間にか消え失せているのだけが残念ですね(予算が足りなくてカットされたそうです)[DVD(吹替)] 9点(2011-12-25 18:27:39)(良:1票) 《改行有》

37.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 いや~すんごく楽しかったです。 スティーブン・スピルバーグ久々の監督作であり、初のアニメであり3D作品です。 観て一番に感じたのが、監督ならでは娯楽性の高さ。 そして自分はこのシリーズが大好きで、原作のキャラクターが活躍してくれるだけですっごく嬉しいのです。 タンタンは勇敢だけど、ちょっと抜けていることがあって犬のスノーウィに度々助けてもらっている。 ハドック船長は相変わらず・・・いや原作以上にボケボケでトラブルメーカーなキャラクター。でも予想もつかないような活躍もするというイメージがそのまんま。 つーかこいつボケすぎで正直ツッコミ役が欲しくなります。 タンタンは真面目キャラなので、あんまりツッコミ向きじゃないのかなあ。 顔がそっくり(ちなみに原作では双子じゃない)な「デュポンとデュボン」刑事のコミカルさも大好きだ! 難点を挙げるならテンポが良すぎること。 ポンポンと話がつながるのは良いのですが、アニメの美しい風景を眺める余裕はないですし、わりと登場人物の葛藤やらもおざなりで話が進みます。 ユニコーン号の謎を解くミステリー要素もあるのですが、そこもささっと流される感じで物足りなさも感じる人も多いでしょう。 あとタンタンの顔がおっさんくさい気が・・・。 まあともかく子どもだけでなく、昔「グーニーズ」などが好きだった大人にも、童心に帰ることができるアドベンチャーとして大推薦です。中盤の長回しで撮られた大立ち回りのアクションだけでも観る価値あり![映画館(吹替)] 8点(2011-12-04 12:35:11)《改行有》

38.  アーサー・クリスマスの大冒険 これ最高です! この映画は「なんでサンタは世界中の子どもにプレゼントを配れるの?」という子どもの疑問にバッチリ答えてくれます。はじめのその「仕事」のシーンは「スパイもの」のノリで、すっごく楽しいんです。 しかも本作のアイディアはそれだけにとどまりません。最初から最後まで斬新orツボを押さえたアクション満載で実に楽しませてくれます。 「大人も子どもも楽しめる」というファミリー映画としても理想系です。 子どもには「サンタ家族の大冒険」 大人には「ダメ人間の成長物語+α」 として楽しめるのです。 映画を観てわかるのは、主人公のアーサーや、一見してやり手に見える兄、はたまた父のサンタまで、欠点ばかりを抱えた人間であること。 主人公はどう行動し、そしてみんながどう変わっていったのか─ このダメダメな家族の「変化」、その行動に、大人であればきっと思うことがあるはずです。 さらに言えば、この映画には「世代交代」に関わるドラマが内包されています。 明らかに父サンタの描写は、定年退職を迎えつつある大人をピンポイントで狙っているので笑ってしまいそうになりました。てか笑いました。 さて、今作の不満点は、作品そのものではなく ①「タンタンの冒険」「怪物くん」がすぐに控えている公開日 ②あんまり宣伝がされていない ③字幕版の公開がない ということ。 公開日は作中でも意味がある日になっているし、ねらいもわかるのですが・・・なんと興行収入は10位圏外という有様。 この作品の出来の良さに反した、宣伝への不満は「ヒックとドラゴン」を思い出しました。 しかし「ヒック」は口コミによって良さが広まった作品でもあります。 なので自分も本作を「本当に面白い」と言い続けたいと思います。 間違いなく「ヒック」にもひけをとらない大・大・大傑作なのですから![映画館(吹替)] 10点(2011-12-01 01:27:54)《改行有》

39.  ファイナル・デッドブリッジ このシリーズは相変わらずブレませんね(主にグロさが)。 まあ5作目だし、マンネリではあるし、そろそろネタ切れ感は否めないかな~と思ってましたが、今回は新しい要素もあります。 それは「身代わり」という存在。これがほんの少しだけですが、後半の人間ドラマに生きてくるのです。 そのせいか、今回はおおいにシリアスさを感じます。 ちょっと残念と言えば残念なのが、この心理描写が上手いおかげで、人の死に様で笑いにくくなっている気がすること。 ありえない死に方を見て笑ったあとで、登場人物の神妙な面持ちを見るとすごい罪悪感に襲われます。 まあ今までのシリーズもそんな感じだったんで、自分の悪趣味さを肯定してしまえば済む話なんですけどね。 ともかく「この死にかた怖~」ではなく「何だよこの死にかた、ねーよwwww」な展開を期待すればハッピーになれます。 シリーズの順位で言えば1>2>今作>4>3といったところ。オチも含めてトータルでは大満足できたので、グロさが平気な人、シリーズのファンはとりあえず観とけってことで。 [映画館(吹替)] 7点(2011-10-02 06:58:36)《改行有》

40.  スーパー! 《ネタバレ》 映画の内容は「ダメダメな男がヒーローに成りすまし、自分の信じるもののために戦う」というもの。この設定だとどうしても大傑作「キックアス」を思い出しがちですが、作品のベクトルはキックアスとは少々異なります。 なにせこっちの主人公は自分の人生は不幸だと思い込んでいる中年男です。ヒーローへの憧れによりヒーローになった少年よりも、一層の悲哀を感じざるを得ないのです。 結末に関して、暴力を正当化するような描き方をしたことに違和感を覚える方もいると思いますが、自分はこの映画は暴力に対して中立的だと思います。フランクは自分の行動を完全には正当化していません。それどころか罪悪感を持っています。 TVでクリムゾンボルトへの世論が良い方向へ変わったときも、リビーが大いに喜んだのに対してフランクはちっとも喜んでいません。さらにリビーは暴力を振るうことに対して歓び、その結果死んでしまうのです。暴力によって幸せも手に入れたフランクですが、それにはリビーの死という犠牲が伴ったのです。それこそがおぞましく、イタいヒロインを登場させた理由でしょう。 そしてラストシーンが素晴らしすぎる。 たとえ自分のそばにいなくても、大切な人の幸せを願えるようになった彼の姿にはただ、涙。「ウサギ」もいて本当によかった。 エロい、グロい、下品と3拍子そろっていて好き嫌いのわかれそうな映画ですが、「主観によって世界は変わる」ことを描ききったこの作品が、自分は大好きです。[映画館(字幕)] 9点(2011-08-21 23:51:37)(良:1票) 《改行有》

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