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プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  エンジェル ウォーズ いや~予想以上に素晴らしかった!↓のレビュアーの8bitさんに完全に同意します。 今作の最大の見どころは、言うまでもなくそのバカバカしくも圧倒的なビジュアルとアクションシーンです。 監督が「300〈スリーハンドレッド)」でも見せたスローと早回しを組み合わせ、カメラワークがぐるんぐるん動く戦闘シーンは迫力満点。 はじめっから「精神世界で戦う」という設定なのでなんでもアリがまかりとおります。 主人公たちの無双状態なのです。 美女たちがばっさばっさ敵を倒すのを見てハァハァするのがこの映画の正しい観かたでしょう。 しっかし監督の趣味全開です。いや、全開どころかメーター振りきれるほどの「ぼくのかんがえたかっこういいえいが」なのです。 そんなザック・スナイダー監督が大好きです![映画館(吹替)] 9点(2011-04-17 17:56:59)(良:1票) 《改行有》

22.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 大好きです。大好きすぎて字幕版と吹き替え版を2回見てしまいました。 よくよく考えるとアラの多い作品なのですが、それも気にならないほどの素晴らしいシーンが多すぎます。 髪をロープがわりにしてのスペクタクル。 ラプンツェルが何度もユージーンをクローゼットにしまおうとする。 ラプンツェルが「なんて外は楽しいの!」→「私って本当に最低の人間だ」と感情の浮き沈みを繰り返す。 馬のマキシマスが勇ましく衛兵たちをどけ、隠し通路を発見する。 ユージーンがミュージカルを歌えという空気になり→「俺は歌わない」→剣をつきつけられたのでヤケクソで歌う。 ラプンツェルが城下町の子どもたちに三つ編みを作ってもらう。 両親がラプンツェルに会えるまでのカメラワークの魅せ方・・・などなど好きなところをあげればきりがありません。 そして、ラプンツェルとユージーンが無数の灯りを見るシーン。 ひょっとしたら画自体はここ数年で一番感動したかもしれない。それほど綺麗だったし、あの灯りが見たいと、毎年、長年思っていたラプンツェルに気持ちがシンクロします。 この物語は長年自分の思い通りにできなかった女性の話でもあるし、エゴイスティックな人間がしっぺ返しをくらい、両親は長年無事を待ち続けていた子どもに会え、ヘラヘラしているナルシストが成長する物語でもあります。 それらがお互いを邪魔せずに構成された物語が素晴らしい!最高ですとも![映画館(吹替)] 9点(2011-04-08 20:16:29)(良:2票) 《改行有》

23.  エイリアン2 《ネタバレ》 本当に面白い映画。展開をいろんなB級アクション映画がパク・・・リスペクトするのもよくわかります。 ターミネーター2と同じ監督であるということがそこかしらに感じられる娯楽大作です。ラストの戦いにはすごい興奮を覚えました。 ただ上半身だけになってしまったビショップが落ちそうになるニュートを助けようとするシーンで、思い切り床に隠してあった下半身が見えてしまうんですよね。普通に観ていて気づいてしまうほどくっきり映っています。どうにかならなかったのかな。[DVD(字幕)] 9点(2011-03-14 18:10:35)《改行有》

24.  大脱走 《ネタバレ》  恥ずかしながらこの年齢で初めて観ました。 何がびっくりって主人公が映画に出るシーンが思ったより少ないことでしょうか。スティーブ・マックイーンは一回独房に入るとなっかなか出てこずに、仲間たちは関係ないように脱獄の準備に取りかかってます。観る前の想像ではマックイーンがリーダーで、仲間とすごい脱走計画を練り上げて一斉に脱走する展開だと思っていたので正直ちょっと拍子抜けでした。 しかしこの面白さと人間くささはなんなんでしょうか。ストーリー自体は決して明るくないのに、軽妙で清々しい。本当に脱走できるのか結末を知らない自分は本気でハラハラ。映画館で見れてよかった。一回しか観ていないのに、この映画はまた観直すたびに発見があるのだろうな、と感じることができました。[映画館(字幕)] 9点(2010-10-31 16:55:40)《改行有》

25.  ソウ もう1作目だけだったら大好きな作品。ラストシーンは「やられた!」というよりも「まじかよ~」と笑いが止まらなかった。 改めて観てもこの作品は残酷シーンを見せたくて作られているものではないと感じます。この映画のもともとのテーマは「Most people ungrateful for alive(多くの人間は生に感謝しない)」のはず。万国びっくり残酷ショーの続編を観ていつも思うのは「どうしてこうなった」ばかり。 でもなんだかんだで6まで文句を言いながらも追いかけてしまった自分。3D版の最終作は映画館で観てしまうだろうな、と思うとなんだか負けた気分です。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-21 18:39:49)《改行有》

26.  シン・シティ キルビルと同系統で好き嫌いの分かれる映画ですが、個人的には愛している勢い。 この映画で素晴らしいのは男たちのモノローグの格好良さと、愛する者たちのために行動するストーリーです。 女性が弱い存在でないのもいい。女も好きな男たちのために戦うのです。 近頃の男は~女は~と文句垂れるよりも、この映画で、あるべき男と女の世界はこうなんだ、と思えたほうがいいんじゃないかと。 そうそう、この映画は日本語吹き替えがまたかっけーのでおすすめです。2が早く観たい![DVD(吹替)] 9点(2010-09-12 19:46:31)《改行有》

27.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》  監督が好き勝手に作った映画第二弾。 前作が「俺、こういうニッポンや血しぶきチャンバラやアニメが大好きなんだよ!」という監督の主張っぷりが聞こえてきそうな映画なら、こっちはだいぶ落ち着いて「俺なりにカンフー&マカロニウェスタンな切ない復習劇を描いてみました」みたいな映画。 それを形にしたのが役者たちの演技。前作では派手なアクションばかりに目がいきがちでしたが、「静」のシーンが多い今作では演技を集中して観ることができます。故・デヴィッドキャラダイン扮するビルは前作では全く顔を見せていなかったのですが、今回は出ずっぱりで切なく、悲しい悪役を演じています。特にスーパーマンの話をするときの貫禄たっぷりの演技が大好きです。 一番好きな台詞は「you and I have unfinished buisiness」(日本語訳・ショーブはマダツイチャイナイヨー)です。一瞬で決着が着く勝負の前のこの台詞で鳥肌が立ちっぱなしでした。タランティーノ監督のこだわりが感じられる作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-19 15:25:26)《改行有》

28.  ヒックとドラゴン いやもうすんごく良かったです。子どもに連れられて観た大人も間違いなく満足できるでしょう。 テーマは「共生」。このテーマ自体は多くの映画で描かれていたことなので特に目新しさは感じませんがキャラ造形、脚本、演出全てがものすごく堅実で嫌みな部分がない、王道なんです。その王道さがすごく心地いい。 さらに共生の道を選んだ後に何があるか、というところにも触れています。終盤で主人公とドラゴンが並んでいるシーンで、そのテーマの深さを感じさせます。 また主人公の成長物語としてもよくできています。主人公に対してのとある台詞が序盤とラストで全く違う意味になるのは文句なしに上手いし、何気ないシーンの伏線を使ってカタルシスに繋げています。 3Dの臨場感もすばらしい。水しぶきの描写、ジェットコースターに乗ったようなドラゴンの疾走、雲や灰の描写などなどなど・・3D版を是非ともお勧めします。 ◆ここから野暮な話なんですが、この映画はその出来に反して宣伝方法がいまひとつ良くないと思います。ドラゴンの名前にあやかって某お笑い芸人を使っては安っぽさに拍車がかかるだけだと思うのだけど・・日本の興行収入が8位スタートで公開規模も小さめな作品ですが、どの場面を切り取っても褒めたりない完成度なので、もっと多くの人に観てほしい大推薦作です。 [映画館(吹替)] 9点(2010-08-16 18:04:25)(良:3票) 《改行有》

29.  ウォーリー 《ネタバレ》 名場面だらけの大傑作。 序盤は台詞なしで主人公の孤独感、世界観を入念に描いていて、ウォーリーがイヴに対する気持ちにより共感できます。機能が止まってしまったイヴに献身するウォーリーは本当に可愛い。 そして後半は舞台が変わりニート人間だらけの宇宙船へ。「私たちは生き延びたいんじゃない、生きたいんだ!」という艦長の台詞がいい。 コンピューターがダンスの解説をしながら、ウォーリーとイヴが宇宙空間を飛び回るシーンなんて最高です。 ここまで無駄なくエンターテイメント性とメッセージ性を兼ね備える脚本は本当にすごいと思う。 [映画館(吹替)] 9点(2010-07-26 19:26:45)《改行有》

30.  トイ・ストーリー2 《ネタバレ》 「3」を観てから再見すると、3への伏線を上手く張っていることが分かります。 プロスペクターが「アンディも大人になる」とウッディに忠告するシーン、ウッディがアンディが大人になることを分かって「今を楽しむしさ」とバズに言うシーン、NG集でプロスペクターがバービーに「3に出してあげるから」と口説くシーン(笑)などなど。 なによりもジェシーの回想は「忘れられたおもちゃは悲しい」というメッセージが込められている切ないシーンですが、この作品では「じゃあ僕たちおもちゃを持つ人間は、どうしたらいいの?」というところまで踏み込んではいません。 そしてその答えは3のラストで提示される。なんて素敵な布石!改めて トイ・ストーリーという作品の素晴らしさを確認できました。 ◆ちなみに一番好きなシーンはスターウォーズをパロったあげくに、偽バズがザーグお父さんと遊んでいるシーンです。可愛すぎる。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2010-07-26 19:24:42)《改行有》

31.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 賛否両論の代名詞のような映画ですが、自分は猛烈に「賛」です。救いようのない悲劇的な内容ですが、主人公は息子のために行動できたのだから、その意味では幸せだと思います。少なくとも自分は愚かな主人公だとと言って簡単に否定できません。音楽が素晴らしく、列車のミュージカルシーンは何度も見てしまう。映像も線路と青空の対比が美しく仕上がっています。 でもラストシーンは好きではない。テルマの幸せな夢を、最後にも見せて欲しかったと思うのです。 [DVD(字幕)] 9点(2010-07-16 19:52:10)《改行有》

32.  マルホランド・ドライブ 「わけがわからないのに面白い」という奇跡のような映画。 この映画の魅力は意味がわからないのに、わかりたいと思わせる要素がそこかしらにあること。言うなれば夢をみている感覚に近いんでしょうね。終わってみて「意味わかないけど、すげー面白かった!」なんて夢をしょちゅう観る自分にとってはこの上なく楽しく、中毒性のある映画でした。[DVD(字幕)] 9点(2010-07-11 19:01:58)《改行有》

33.  キャプテン・フィリップス 事件の途中で船長の家族の描写や、事件を知った一般の人々の姿を一切出さなかったことがよかったです。 フィリップス船長の恐ろしい体験は、あくまで彼のまわり(クルーや海軍)でしか起きていない事実です。 そのほかの描写が入り込んでしまうと、観客は少し客観的な立場で映画を観てしまうのではないでしょうか。 この映画は、船長が陥った絶望的なシチュエーションを、これ以上ない方法で疑似体験させてくれるのです。 ゼロ・グラビティもそうでしたし、この「ほかのことを描かない」作風はこれからも支持されるのかもしれません。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-19 10:02:30)(良:2票) 《改行有》

34.  モンスターズ・ユニバーシティ 前作は完璧と言える素敵なラストで幕引きをしたので、それよりも前の時代を描くことは必然だったでしょう。 大好きだったキャラクターを12年の時を経て観ることができて、本当に嬉しく思います。 物語は完璧に独立しているので本作だけでも十分楽しめることができますし、これを観たあとは「インク」がまた観たくなるはずです。 その理由のひとつが、「マイク」と「サリー」が弱点も多い人物として描かれていることです。 マイクの性格はそんなに変わっていませんが、行動力がありすぎて少々危なかっしいです。 サリーは「インク」ではかなりイイやつな印象でしたが、本作ではうぬぼれ屋で親の七光りなイヤなやつとして登場します。 彼らがどのように「インク」のような出来たオトナへと成長をしていくのか?そんなところも見所になっているのです。 そして凡百の映画がやってしまう「綺麗事」で終わらせない脚本が本当に素晴らしいです。 本作のテーマは「叶えたい夢」という普遍的なものですが、それをひとつの映画の中で描ききるのは難しいことでしょう。 下手をすれば「夢はいつかきっと叶う」という説得力のない、陳腐なものになってしまうかもしれません。 しかしこの「モンスターズ・ユニバーシティ」はそうではありません。 「夢」というものの厳しさをしっかりと描き、なおかつ子どもに伝えたいメッセージが内包されています。 たとえば本作のマイクは「怖がらせ屋」に憧れて人一倍努力を重ねるのですが、人からは「怖くない」と言われ、そもそもの「才能」について否定をされるのです。 一方で才能だけで評価をされ続けたサリーの行動や、マイクの出した結論―それはきっと観る人の心の琴線に触れるはずです。 本作のキャラクター像の奥深さは子どもにはわからないでしょう。 細かな描写の意味に気づくことができ、子どもにそれを教えてあげられる大人にこそ観てほしい作品だと思います。 エンドロール後にもおまけがあるので、最後まで観ましょう。[映画館(吹替)] 8点(2013-07-07 18:40:39)(良:2票) 《改行有》

35.  シュガー・ラッシュ べらぼうに面白い! 本作で描かれているのは、ゲームセンターの中のゲームの中の世界、そしてそのキャラクターの大冒険です。 ゲームセンターのお客が帰ったあとに、ゲームのキャラクターが「みんな!もう自由に動いてもいいわよ!」と言うのは、さながら子どもたちが寝ているあいだに動き出すおもちゃを描いた「トイ・ストーリー」のようです。 最近のこうしたアニメ作品には大人向けのメッセージが込められていることが多いのですが、本作はその点もぬかりはありません。 シュガー・ラッシュで示される大人向けのメッセージとは「仕事」のことでしょう。 主人公・ラルフはゲームの悪役で、「この仕事は好きじゃない」と言ったり、悪役の会で「悪役を辞めたい」と言ったり、さらに人間関係や住まいに不満を抱えています。 これが仕事に悩む大人そのものの姿に思えるのです。 そして映画では、こうした仕事に悩む大人たちを励ましてくれます。 それだけでこの作品が大好きになってしまうのです。 もうひとつテーマにあるのは「友情」という普遍的なもの。これには大人も子どもも感動できるでしょう。 個人的にはヒロイン2人の魅力にやられました。「ヴァネロペ」はちっちゃくも活発、そして毒舌家で寂しがり屋な女の子。 「カルホーン軍曹」は悲しい過去のトラウマを、ゲームの敵「サイ・バグ」への復讐心に変えた女性。どちらも最高にキュートです。 エンドロールや、併映の「紙ひこうき」に至るまで幸せな時間を過ごさせていただきました。 ただゲームファンにとって、ゲームキャラがほとんど活躍しなかったことだけは残念。せめて「ザンギエフ」くらいはスクリューパイルドライバーとかダブルラリアットをしたらいいのに! なお作中のオリジナルゲーム「Fix-It Felix」は公式ページで実際に遊ぶことができますよ。[映画館(吹替)] 8点(2013-03-28 19:51:12)《改行有》

36.  クラウド アトラス 本作は原作から大胆な改編をしているところがチャレンジャブルです。 <小説> 上巻:①→②→③→④→⑤→⑥と物語の「前半」が展開する 下巻:⑥→⑤→④→③→②→①と物語の「後半」が展開する <映画版> ①~⑥全てを同時進行で描く と、構成が全く変わっているのです。 映画「メメント」を「普通の時系列になおしたらわかりやすい映画だろうなあ」と思った方が多いように、クラウドアトラスも6つの物語を順番に描けばシンプル極まりない映画になると思います。 しかし、普通に順番通りに物語を描いただけでは面白くありません。 そうした凡庸さを避け、大胆な実験(構成)をしただけでも、自分はこの映画を賛美したくなるのです。 ただしこの構成は諸刃の剣でもあります。 舞台と物語があっちへこっちへ飛ぶのではじめは混乱するでしょうし、「ぶつ切れ」な印象は否めません。 「観たかった物語が突如とぎれてしまう」「6つのも物語が一緒に展開されるので、ついて行くのが大変」と、もどかしさを感じる人もいるでしょう。 しかし、映画を観慣れている映画ファンには是非劇場で観てほしい作品です。 この映画は哲学的で、とてもテクニカルで、他の映画にはない魅力があります。 もうひとつ面白いのは、役者たちがそれぞれの物語で全く違うキャラクターを演じていることです。 トム・ハンクスやハル・ベリーは全ての物語で登場していますし、3つの時代に登場するペ・ドゥナも存在感抜群。その特殊メイクでの「なりきり」具合はファンなら必見です。 本作は残念ながら本国では興行的に失敗し、TIME誌の2012年の映画ワースト1位に選ばれると不遇の扱いを受けています。 しかし、ハマる人には最高の作品になる可能性があります。 ハリウッド大作とは思えないほど実験的な作品ですが、それを期待している人は是非劇場へ足を運んでみてください。 エンドロールがはじまってすぐにおまけがあるので、席を立たないほうがいいですよ。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-19 23:30:25)(良:1票) 《改行有》

37.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 <超ネタバレ注意> 映画を思い返してみれば、どちらがの話が本当で、どちらがうそかというのは明確に思えます。 調査員に語った、残酷な物語こそが真実でしょう。 根拠は以下です ・成人のパイは、小説家に語る物語が「漂流」の話に向かおうとしたとき、ちょっと戸惑っている ・船が嵐にあったとき、牢に入れられていたはずのシマウマやトラが何故か外に出ている ・パイは小舟に乗って助かったときのオラウータン=母親に「きっと家族と会えるはずだ」と励ましている ・大きな体のトラが突然船の布の下から出てくるが、パイは驚いてはいない ・「トラの目を観ている時、トラの目に映る自分を観ている」とパイは言っている ・ハイエナが殺したシマウマとオラウータンの死体、トラが殺したハイエナの死体がいつの間にかに消えている ・パイのアップからカメラが深海に潜り込んでいったあと、カメラが海上に戻るとトラのアップへとつながる ・パイは調査員に残酷な物語を語るときに、本気で涙している ・パイは、小説家に物語を語ったあと、家族のことを「『猫』と子ども2人がいる」と言っている 漂流生活では、動物のフンや、腐ってしまうであろう(動物が殺された瞬間にはありましたが)死体など「嫌なもの」「汚いもの」は姿を見せません。 パイが最後に家族を「猫」と呼ぶことで、実際にいる人間を動物にたとえたことを暗に示していたのかもしれません。 パイから語られた、美しく、奇想天外な物語は、パイが望んでいたものでもあるのでしょう。[映画館(字幕)] 8点(2013-02-17 15:25:57)《改行有》

38.  白雪姫と鏡の女王 これはものすごく楽しめました! この映画で面白いのは、すさまじいまでの「ひねくれ」具合です。 展開はとことん原作をおちょくってます。 女王の滑稽さは突き抜けているし、 「鏡」のキャラも全く違うし、 王子は全然格好良くないし、 「七人の小人」は可愛くないし、 毒りんごというアイテムは出てくるものの展開はまるで違うし、 脚本家の好き勝手さが出まくっていて素敵です。 変人だらけのキャラは魅力的だし、伏線も効果的に使われているし、テンポもいいので退屈しませんし、白雪姫をはじめとした登場人物の行動にも(一部を除き)説得力があります。 ひねくれはしていても、最後まで本筋から脱線せずに楽しませてくれるのは、本作の長所でしょう。石岡瑛子による衣装も映像も魅力のひとつ(石岡さんは今年の1月に急逝し、この映画が遺作となりました)。 女王の衣装はシーンごとに違うし、多種多様な衣装の美しさはそれだけで楽しめます。 ターセム監督とのタッグがもう見れないのは寂しいのですが、こうして作品の重要な役割を担ったことは、日本人の誇りであると思います。 個人的には今年に公開された「スノーホワイト」よりもはるかに面白かったです。 エンドロールまできっちり楽しませてくれるのもすっごく嬉しい! 多少の好き嫌いはあるでしょうが、ひねくれた&ブラックな笑いに満ちたおとぎ話を期待する人は、是非劇場へ。[映画館(字幕)] 8点(2012-09-18 13:14:03)(良:3票) 《改行有》

39.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 いや~すんごく楽しかったです。 スティーブン・スピルバーグ久々の監督作であり、初のアニメであり3D作品です。 観て一番に感じたのが、監督ならでは娯楽性の高さ。 そして自分はこのシリーズが大好きで、原作のキャラクターが活躍してくれるだけですっごく嬉しいのです。 タンタンは勇敢だけど、ちょっと抜けていることがあって犬のスノーウィに度々助けてもらっている。 ハドック船長は相変わらず・・・いや原作以上にボケボケでトラブルメーカーなキャラクター。でも予想もつかないような活躍もするというイメージがそのまんま。 つーかこいつボケすぎで正直ツッコミ役が欲しくなります。 タンタンは真面目キャラなので、あんまりツッコミ向きじゃないのかなあ。 顔がそっくり(ちなみに原作では双子じゃない)な「デュポンとデュボン」刑事のコミカルさも大好きだ! 難点を挙げるならテンポが良すぎること。 ポンポンと話がつながるのは良いのですが、アニメの美しい風景を眺める余裕はないですし、わりと登場人物の葛藤やらもおざなりで話が進みます。 ユニコーン号の謎を解くミステリー要素もあるのですが、そこもささっと流される感じで物足りなさも感じる人も多いでしょう。 あとタンタンの顔がおっさんくさい気が・・・。 まあともかく子どもだけでなく、昔「グーニーズ」などが好きだった大人にも、童心に帰ることができるアドベンチャーとして大推薦です。中盤の長回しで撮られた大立ち回りのアクションだけでも観る価値あり![映画館(吹替)] 8点(2011-12-04 12:35:11)《改行有》

40.  カーズ2 正直言って今回の主役のメーターがかなりウザい。 メーターはすごく純粋で、悪いヤツではないんだけど、空気を読まずにトラブルを起こしまくる困ったキャラです。 この作品ではその描写が少々やりすぎで、彼の成長を期待するよりも先にイライラが勝ってしまうのではないでしょうか。 そんな気になる点があっても、アイディア満載のアクション描写が繰り広げられる本作は、それだけですごく楽しい。 映像のレベルはもうここに来て極まった印象。素晴らしいスピード感と迫力です。 伏線には気が利いていますし、終盤にはちょっと驚ける真相も隠されています。 悪いやつらの行動理由も、大人であればなかなか思うところのあるものでしょう。 今作は車のキャラが活躍する「スパイアクションムービー」となっており、メッセージ性やドラマ性よりアクション重視。それを期待すれば、きっと楽しめます。[映画館(吹替)] 8点(2011-08-02 22:57:15)(良:2票) 《改行有》

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