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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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501.  ロッキー・ホラー・ショー トランシルバニア星人! ドラえもんの映画にも出られますね。・・・お後がよろしいようで(汗)。[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-28 00:48:46)

502.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 不遇な黒人少年を援助したことがアメフト界での成功のために感動物語に化けた感は確かにある。援助を受けた少年が一人しか映らないが、やはり援助されない少年達のことは脳裏をよぎる。でも、これは社会問題を扱った作品とは思わないし、あの家族全員の気持ちから感動をもらったので、それだけを素直に頂戴します。自分にとって泣かせてもらった映画は貴重です。エンドロールに使われたマイケルと家族の写真が演出としても良かったです。サンドラ・ブロックを始めとした役者達がこの写真の人たちの繋がりを再現したんだなという感慨がありました。原題の「Blind Side」はアメフトのポジションのことらしいけど、マイケルの成功の陰にある青少年の劣悪な生活環境を掛けたタイトルなんだと思います。そこに幸せがあるとした邦題は「死角」を捻じ曲げて転用している。さらに、原題は別にしてもこの家族の幸せが「隠れ場所」にあるなら慈善活動の意味も迷走します。口当たりは良くても甚だしく勘違いした酷い邦題で、こちらは素直に頂戴できません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-24 20:35:48)(良:2票)

503.  ツイスター 《ネタバレ》 これは上手くまとまっている。この頃のヤン・デ・ボンには、まだ「スピード」を撮った時の勢いがありました。スペクタクルとロマンスのバランスが良い具合です。振り返ってみると、たった1日のお話だけど、ストーリーも竜巻みたいにぐるぐると目まぐるしく進む。離婚届を取りに来た男とその婚約者を前に、マイルドな態度を保とうとする彼女にキュンとしました(っていうか、その用件で婚約者と一緒に来る男がデリカシーなさ過ぎ)。でも、いざ竜巻がやってくると本性をむき出しにする彼女。周囲の男どもも含めて、まさに竜巻バカです。そのバカたちに釣られてバカを思い出す男。そして、婚約者に愛想を尽かされる。ざまあみろ。後々に思ったことだけど、あの竜巻バカたちは、計算して婚約者にバカぶりを発揮していたとも思えますね。バカに巻き込んで婚約者を翻意させる。奴ららしい後押しでした。不謹慎発言だけど、竜巻が生き物のようにのたうつ様は視覚的な見応えに溢れている。とても魅力的な自然災害で、竜巻バカの気持ちも少し分る。竜巻をナマで見たことはないけど、それを間近で見せてもらえた気分で嬉しかったです。野外劇場に映る「シャイニング」がイチバンの見せどころを選んでいたことも嬉しかったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-01-24 10:21:25)《改行有》

504.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 ときどき、微妙に納得できない気持ち悪い映画に出くわすことがある。本作も私にとってはそんな作品でした。ナチスのユダヤ人に対する行いが8歳の子供の視点から描写される。家族をはじめとして、主人公の周囲にいる人物たちのその政策に対する態度にはかなりの温度差がある。それをひとつに整理しきれない子供の描き方には共感できる。では、なにが気持ち悪いのか。ユダヤ人迫害に関して特に新しいことを言っていないにも拘わらず、物語のクライマックスをドイツ人の子供を巻き添えにして演出している点だ。そもそも強制収容所と云うところは、敷地の片隅の地面を少し掘れば出入りできるほど雑な管理をしていたのか? 調べてみると、監督も原作者も戦後生まれで強制収容所の実情をどの程度理解していたかに疑問符が付く。だから、これはやはりフィクションなのだ。いや、ほとんどの映画はフィクションなのだが、慎重に扱うべき題材もあるはずと思うのです。本作が重篤な史実の瑣末部分をアレンジしてエンタテイメントを捻り出したように感じられて、それが気持ち悪くて仕方がない。収容所の関係者をひと通り描写して、さらにドイツ人の子供を巻き添えにしたら新しく見えるし、それが所長の息子なら皮肉も効くだろう…ってところ。製作者の態度の本当のところは分かりませんが、私は「シンドラー」「ソフィーの選択」「戦場のピアニスト」などの横に本作を並べることができません。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-18 20:58:21)(良:2票)

505.  エクトプラズム 怨霊の棲む家 《ネタバレ》 何に驚くかって、ちゃんと検分せずに家を買うことだ。買った後に開かないドアがあったなんて考えられない。それとも、俺がドアが少ない家にしか住んだことがないってことか?[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-17 17:56:53)

506.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 ディズニーアニメ的世界観と現実が一緒になったら何が起こるんだろう? それを描こうとした心意気は買いますが、果たしてこの映画を作ったことは正しい行為だったのか。ジゼルが離婚歴のある弁護士に惹かれるのは、あのバカ王子より人としての厚みを感じたからです。あるいは、出会って1日で結婚を決めるようなおとぎの世界の恋愛観の浅さに気付いたから。これまで作られてきた数々の作品のエッセンスがリアルには成立しないことを証明しているようだ。いや、証明などする前に大人なら誰でも分かっている事だけど、それをあえて笑いの中で見せることが、まともな行為とは思えない。これって、ディズニーアニメの世界の根幹の否定じゃないの? 例えばナウシカやトトロのキャラが実写世界に合成されて変人扱いされたら、私は宮崎アニメの姿勢に幻滅するけど、ディズニーさんはOKなのか?[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-17 16:31:35)

507.  ドクター・モローの島 《ネタバレ》 確かに私も子供の頃にテレビで観ました。当時は怪獣映画を観ることど同義だったような…。エンドロールを見ているとライオンマンとかタイガーマンとかハイエナマンといった具合に動物の名前が並びます。丁寧に全部作り分けてたんですね。製作年度の1977年って「スター・ウォーズ」の年ですが、特殊メイクなどは技術が驚異的に進歩する一歩手前って感じで、手作り感に味があります。先日観直したところ、これはけっこう深い話だと思いました。やっていることはマッド・サイエンティストそのものだけど、モロー博士の紳士的・理知的な態度で倫理的な考察へ導く土壌を作ります。彼は科学の探求とは別に、作り出した動物人間を御するために「掟」を作り、「私がお前たちを創った」と言い、「死」を禁じます。これは動物人間側からは明らかに宗教であり、博士は「神」に他ならない。博士自身には「神」を気取るつもりは無かったが「死」の教義を破ったために暴動が起きて、動物人間たちの怒りが博士に向けられてしまう。これを啓示と取るならば、生物の形態に人間ごときが手を出して「神」に成り代わろうとしたために怒りがくだったと解釈できます。当時、生物工学の先端がどのあたりにあったのかは不案内ですが、警鐘を鳴らしている映画だったのですね。最近までただのゲテモノ映画と思っていました。ごめんなさい。[地上波(吹替)] 5点(2011-01-17 11:39:16)(良:1票)

508.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 「天才の孤独」を見せながら、凡人の孤独も感じさせてくれる作品でした。他者と上手くコミュニケーションが取れない主人公。冒頭のガールフレンドとの会話がそれを象徴し、導入として秀逸です。システム作りに熱中してアイデアの盗用を疑われたり、サイト拡大の為に友人を裏切る行為を容認したり。やはりその知性には幼稚な部分が窺える。彼は「知ること」や「創ること」に対する興味は人一倍あっても「理解すること」や「共感すること」に対する意識は極めて希薄だった。それが「天才」の性向と画一するのは早計だけど、彼の孤独は自身で招き入れたものだ。ガールフレンドの悪口をブログに書きなぐったことは弁解の余地も無いが、よく知りもしない奴らから「あいつは友達が2~3人しかいない」なんて断言されるのは、さすがに可哀想でした。SNSの主旨や目的は彼にとって皮肉と演出される。漠然と感じたのは、天才では無くとも趣味的時間をPCに向かって費やす時間が長い人には、主人公と同様の孤独を感じている人も多いのでは、ということ。孤独感を端末上のコミュニケーションだけで癒すことは難しく、友人を作るサイトがあっても、それを有効に活用できるかどうかはやはり本人の資質に戻って行く話なのでしょう。喧嘩別れしたエリカへメッセージを送って更新を何度もクリックするよりも、1本の電話を入れるべき。その二つの行為の狭間に、この十数年で急速に肥大したネットコミュニケーションの功罪を見る思いでした。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-16 23:42:47)(良:5票)

509.  フェノミナン 《ネタバレ》 脳腫瘍で脳の活動領域が広がった男が経験した短い天才期間。周囲の人間にアドバイスを残すくらいで、特別なことはしなかった。彼にとってはそれが最も大切なことだった、という描き方でしたが、その程度なら別に天才という設定を持って来る必要も無かったのでは? 周囲を驚かし、怖がらせ、一部の人に感謝されて世を去るお話をヒューマンな視点で眺めろと言われてもなぁ、って感じです。また、天才になったから身近な人との繋がりの大切さが分かったというのなら、その代償に命を落すのはバランスが悪すぎる。同じようなテーマと扱った「アルジャーノンに花束を(原作の方)」くらい、「天才」を際立たせないと物語が立ってこないと思いました。周囲の人の描き分けは悪くなかっただけに残念。ロバート・デュバルはさすがでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-15 12:56:19)

510.  ピースメーカー 《ネタバレ》 つい最近になって観たのですが、この内容に「ピースメーカー」というタイトルを付けたことには、やや皮肉を込めていたのだろう。ジョージ・クルーニーの強引なやり口には批判的な視線も入っているし、NYに核を持ち込んだボスニア外交官の言い分に対して誰一人として異を唱えないことは、言い分を認めているとも取れる。とは言え、結末までを概観すると米国の軍事力や情報網を背景にした調停や介入が手前勝手なヒロイズムとして鼻に付いて不愉快になる。劇中にNYのあのツインタワーが見えていることが、9/11以前に製作された作品であることを雄弁する。今となってはピースメーカー(調停者)がテロ社会を作ったとも捉えられて、タイトルが痛烈なしっぺ返しとして作品や米国のヒロイズムに跳ね返っていると思いました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-15 00:46:07)

511.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 怪獣映画とブルース・リー以外で劇場で観た最初の映画がこれでした。展望エレベーターをヘリで吊って降ろすシーンで、消防隊員がエアマットに落ちた瞬間、拍手が沸き起こりました。スクリーンに向かって拍手するんだ~、と大人の映画観賞の仲間入りをしたような気分でしたが、劇場が拍手で沸いたのはそれが最初で最後。かなり特別な映画だったようです。先日久しぶりに観直しましたが、長い尺を感じさせないスペクタクルに感心。ディザスター系作品で、解決後に重たい余韻が残るという意味で現代の作品と比べても全く見劣りしない。エンタテイメントとメッセージが見事に調和しています。主演のおふたりは故人となりましたが、双方の良いところが上手く噛み合っていたと思います。エンディングでマックィーンが「いつか1万人が死ぬ」と予告したことが9/11と重なります。ビル火災とテロを同列にはできないけど、高層建築が人命を詰め込んだ凶器になるという意味では同義でしょう。最初に倉庫が燃え始めたとき背筋に禍々しい戦慄が走りました。火災に対して初見の頃より過敏になっている自分に月日の流れを感じた次第です。[映画館(字幕)] 8点(2011-01-12 18:57:49)(良:2票)

512.  キック・アス 《ネタバレ》 これは凄い。面白い。上映館の少なさが惜しい。R指定だからか。そう、これは確かに視聴制限がかかる内容を孕んでいるけれど、そこを容認できる人には最高の作品になる可能性も秘めている。以前に「ダークナイト」のレビューで、ヒーロームービーはフィクション色を消すことが面白くする条件、みたいなことを書いたけど、本作は見事にその逆を衝いている。リアリティを重視した情けないヒーロームービーと見せかけて、フィクションとして大輪を咲かせます。正直に言うけど、私にとって本作の魅力のほとんどはヒット・ガールの魅力でした。実弾を受けた時の衝撃を知る訓練、って変なシチュエーションで登場する少女。父親から誕生日にバタフライ・ナイフをプレゼントされて、嬉々として手に馴染ませる少女。あきらかにローティーンの体型だけど、その戦闘能力はヘタレが多い本作の中で群を抜く存在感を放つ。父娘がやっていることは復讐以外の何ものでもなく、こちらをストーリーの本流に据えると悲愴で陰気な物語になりかねない。だからキック・アスの存在が大事だったと、観終わった後に気付く。主人公はキック・アスでも、物語は彼女を中心に組み立てられている。難関は少女の大量殺人を是とするか?という点。モチロン問題大有り。でも、キック・アスが正義の責任に目覚めて助っ人として参戦するくだりは、彼女の虐殺行為を緩和して見せ、ラスボスをキック・アスに譲ることで責任を等分した。ギリギリの線で上手く構成したと思う。最後に本名を名乗りあうシーンは、復讐が終わって彼女が普通の少女に戻れることを象徴する…って全然フツーの少女じゃないんですが。親父の親友の警察官と暮らし始めることは、申し分ないエピローグでした。マーベル・コミック原作の映画化に食傷気味だった自分に、新たなヒーローが誕生しました。[映画館(字幕)] 10点(2011-01-11 21:58:22)(良:5票)

513.  トランスポーター 《ネタバレ》 もっと車両の運転に特化したアクションものと思っていたらカンフー映画でした。フランスの映画なのに何故わざわざ外国人を主人公にするのかが良く分からない。外国での興行的な成功を狙ってるのかな。でも、米国(?)の元軍人という設定のジェイソン・ステイサムに「政治の都合で努力が踏みにじられ、世間も無関心」なんて皮肉を言わせるあたりがみみっちい。オープニングで「ルール」を強調した割には、すぐに破戒する。そこをシビアに貫いてくれれば硬派のアクション映画になるのに、この微妙に間の抜けた仕上がり感が昨今のベッソン節らしい。格闘部分は一応カタチにはなっているけれど、主人公の足が長すぎて蹴りにスピード感が無く、相手が蹴られるのを待っている感じでした。あのお姉さんは口にガムテを貼られて縛られているうちがいちばん魅力的に見えましたね。なんか悪口ばかり言ってますが、そこそこは楽しめました。警部さんの「愛車を磨く者は自分も磨く」という言葉にドキッ。私の愛車は水アカ迷彩仕様。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-11 20:08:03)

514.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 列車を停めるだけの映画。構造がシンプルな作品はシンプルに楽しめるのが良い。本作はその典型です。比較的早い段階で暴走を始める列車がとてもエネルギッシュに禍々しく、休む暇もなくエンディングまで突っ走る。途中でいくつかの障害を蹴散らすシーンの迫力が長大な列車の運動エネルギーを感じさせ、大惨事への危機感を募らせる。動き続けているものがあるということが映画のテンポをスピーディに保ち、緊張感を途切れさせない。そこにバランス良く登場人物たちのキャラや事情を絡ませる演出はさすがにベテランの安定感。出演側もベテランと若手有望株の組み合わせが、そのままベテラン機関士と新米車掌という配置になっていて、映画好きには楽しい視点を提供してくれる。特に何も考えずに肩に力を入れてドキドキして、観賞後は残るのは爽快感。人間ドラマの深度を浅く保ったことが良い方向に作用しています。娯楽アクションとしてレベル高いと思います。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-10 02:07:54)(良:2票)

515.  シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 ワトソンが新鮮でした。すぐに手が出る武闘派です。これは主人公を引き立てるバイプレイヤーではない。新しいホームズ像というより、ホームズ&ワトソン像って感じでした。その二人の、ちょっとねじれた友情が楽しかったです。ミステリーというよりアクション映画であることは、劇場で観た予告編からも想像していたけれど、それなりに推理もするのでオリジナルはリスペクトしている。ただし、取って付けたような駆け足の謎解きがかなり乱暴で、そこはもう少しじっくり見せた方が面白くなったと思う。レイチェル・マクアダムスが峰不二子のような役割を演じていて、ストーリーに適度な色気を注いでくれる。ホームズが手を焼くほどの手練れで、お荷物にはならないところが良い。宿敵モリアーティをチラ見せして終わらせているのは、続編を作る気満々なのだろう。確かコナン・ドイルの原作でもワトソンは結婚してベーカー街から引っ越した後も、趣味的にホームズの助手を務めていたと記憶している。この二人の冒険と変な友情をもう少し見たいです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-04 16:59:21)(良:1票)

516.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 まずマット・デイモンの天才描写に引き込まれた。異能者が主人公だと、何をやってくれるのかにワクワクします。それを嫌味じゃない程度に見せながら、テーマはその閉ざされた心を開くこと。セラピスト役はロビン・ウィリアムスだったけど、決定打は友人役のベン・アフレックが放ちました。「お前はいつまでもここにいちゃいけない」と諭すところは名シーンでしょう。仲間内でも別格な関係であることは感じていたけど、そんなことを言うような素振りを見せずに不意打ちで投げられる言葉には、彼らの関係を凝縮した深い説得力がありました。煮え切らない役が目に付くベン・アフレックですが、自分にとってはこれが彼の代表作になりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-04 16:31:54)(良:3票)

517.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 これは我々の地球の話ではありません。フィクションだから殺し放題です。誰を殺すかには法則があるみたいです。何かに執着した人物だけが死んで行きます。征服でも、虐殺でも、復讐でも、逃亡でも、背信でも、恋愛でも、目標が近づいた途端に死神が取り憑きます。泰然とナチ狩りをいそしんでいたブラピは生き残ります。これを何かのメッセージと解釈するほど、タランティーノを理解しようと思いません。ものごとを素直に成就させることを極端に忌み嫌う監督さんの癖のようです。へそ曲がりです。でも、とても楽しめました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-04 12:20:33)

518.  遥かなる大地へ 《ネタバレ》 邦題からは、もう少し「開拓」という言葉の意義を実感させるようなストーリーを想像していたんだけど、馬の駆けっこの一発勝負でした。それで望むものが手に入るのなら、なぜボストンあたりで殴り合っていたのか理解に苦しむ展開です。「土地」を得ることを遺言にした父の想いに応える大河的な物語を装いながら、中身はメロドラマ。それは別に悪くないんだけど、原題も含めてタイトルには合ってませんな。遠く外側へ向かって広がるというより、心の内側に向かって収束して行くような話でした。あの人が最後に生き返るのはミエミエだったけど、死んだまま終わるよりは良かったかな。2大俳優が若かりし頃に、がむしゃらに頑張っていたことは伝わって来ました。[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-03 20:33:31)(良:1票)

519.  インビクタス/負けざる者たち スポーツものは動感を感動へ繋ぎやすい題材。わだかまりがある関係を繋ぐものは共通の目的。そんなモチーフを国家規模で見せてくれます。ベタな手法だけど、上手くまとめている。反目していた者たちが喜びを分かち合うシーンには胸が熱くなる。モーガン・フリーマンって、何気にネルソン・マンデラ氏に似ている。それはけっこう大事なことだったと思う。マット・デイモンは最近の他の映画で太ったなぁと思っていたんだが、この映画のためだったのかな。その体格的存在感も含めて好演でした。マンデラ氏の赦しの精神は、マット・デイモンがひとりで肉付けしたようなものでした。マンデラ大統領の時代に比べて、今の南アフリカはかなり荒んでいるようです。殺人事件と強姦の発生率が世界最悪で、国民の4人に1人がHIV感染者って異常です。今作のラグビーワールドカップが和解への契機になったように、今年のFIFAワールドカップが治安好転への契機になることを願います。監督の想いは、この国に再び世界の目が向くことにもあったように思います。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-03 15:11:48)(良:1票)

520.  ザ・ムーン 何事にも「最初」というものはある訳だが、アポロ計画がもの凄く綱渡りな計画だったことが良く分かるドキュメンタリーだった。かなり場当たり的な一発勝負をいくつもクリアしてアームストロング氏は月に降り立ったという印象。結果から振り返ると、当時の科学力・技術力で、よく月まで行けたものだというのが実感である。様々な問題を当時の人智を結集して解決し、命の危険を顧みずに達成されたこの事業は、まさに偉業と言える。■ちょっとレビューから逸れます。人はなぜ月を目指したのか。その意義がはっきりと定義されないと、ギネス記録のひとつで終わる。アポロ計画までは驀進していた宇宙開発が、以降40年近くの月日が経過するなかで順調に進んで来たかと云うと、まさにロケットから自転車に乗り換えたようにペースダウンしている印象である。アメリカでは、ロケットを飛ばす金があるなら福祉に回せという世論もあるようだ。月への到達によって児戯に等しかった米ソの競争に決着が付いたからといって、この事業のアクセルが緩められたことはとても残念だし、その原因は先述した事業意義の定義が曖昧だったことも一因だと考える。カール・セーガン氏が30年以上前の著書「コスモス」(←TVでドキュメンタリーにもなりました)の中で、宇宙開発予算に関して触れています。当時、米ソの予算の10年分が原子力潜水艦1~2隻と同額だと氏は嘆いている。現在はどうか? NASAの予算が1兆6000億円、それに対し米国の軍事予算が約63兆円(1$=100円で換算)。米国に関して云うと、軍事費1年分でNASAの40年分が賄える。よその国のことながら、何か間違っていないか? 「コスモス」のなかで、カール・セーガン氏は言う。「私たちは死の為ではなく、生のための事業にエネルギーを注ぎ込むべきである」■このドキュメンタリーは見応えがありました。でも、過去の計画を振り返り、その偉業を褒め称えるより、具体的に未来に向いた視線が欲しかった。ちなみに日本の宇宙開発予算は1925億円。その方面の事業に使われるなら、宇宙開発税が新設されても私は文句を言いません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-03 12:42:01)

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