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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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621.  ラストスタンド 《ネタバレ》 不満点は山ほどあります。B級映画のお約束通りプロの殺し屋にしては余りに杜撰な行動、ラスボスのインパクトの弱さ、生きようが死のうがどうでもよくなってしまう程の魅力的でないキャラクター達、時速300km超を叩き出す化け物自動車に田舎市長の車で追いついてしまう、……等々例を挙げるとキリがありません。 但しシュワちゃんのアイドル映画としてはかなり高水準な映画なのではないでしょうか。昔から出来不出来関わらず彼のアクション映画をテレビで観ていた身としては、オープニングタイトルの後に彼が主役として姿を見せた画だけで、つい嬉しくなってしまう。なんだかんだでラストバトルは殴り合いという展開にも「それそれ!待ってました!」と言いたくなる。しかも絶妙にアクションのキレが無くなってしまっている様が可愛かったです(とても見れないレベルではない)。 ただやっぱり映画としては凡庸、もしくはそれ以下の代物であることは間違いないと思いますし、韓国映画界でも数々のヒットメーカーであるキム・ジウンもハリウッドに行くとこういう出来の映画に成り下がってしまうのかと、ハリウッドの怖さを感じました。因みにキム・ジウンは『グッド・バッド・ウィアード』『悪魔を見た』等の監督で、本来はアクション、残酷シーンの演出が大変素晴らしい方です。[DVD(吹替)] 5点(2013-12-22 06:15:40)《改行有》

622.  デストラップ/死の罠 《ネタバレ》 物語の中心はタイトル通り"デストラップ(死の罠)"。この劇中劇がこの映画の中で演じられているのを私達は観る、という虚実皮膜が何重かに張り巡らされた何とも凝った作りなのですが、オチに意外性が乏しく(単に魅せ方が悪いということもあるかと)、全編に渡って軽妙な雰囲気であるので、それほど面白くなかったというのが正直なところです。[DVD(字幕)] 5点(2013-12-20 13:25:43)

623.  キューティ・ブロンド 《ネタバレ》 リース・ウィザースプーンは本作で発揮している通り稀有な資質の持ち主だと思います。ちゃきちゃきのブロンドお馬鹿女にピッタリの外見をしながらも、表情に強い意志と聡明さを感じさせる。『カラー・オブ・ハート』や『ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!』でも嵌り役でしたが、本作も前述した作品と同じくそんな彼女にピッタリな役柄でした。 ワーナーの彼女役として実質的な悪役を演じるセルマ・ブレアの魅力も忘れ難い。意地の悪い女を見事に演じ切っておきながら、主人公と和解した後では思いやりや優しさを感じられる表情を見せてくれる。主人公がワーナーと4時間風呂に入っていたエピソードをバラした時、ヤキモチを焼いている表情もたいへん可愛く、『ヘルボーイ』の役柄といいそういう演技で映える方なのでしょうね。 それだけ役者陣が魅力的でありながら監督・脚本の手腕不足かかなりの部分が適当な作りだったのは残念でした。ティーン向け映画ならではの適当さと言うか、あらゆるところで「まあこんな緩い感じでいんんじゃね?」という作り手の志の低さを感じます。 例えば、主人公とヴィヴィアンの和解なんか物語の核として重要なこと。もっと丁寧に描いたほうが終盤の展開でも活きた筈です。レズビアンのクラスメイトや、ムカつく女教授もいつの間にか彼女に好意を持ってしまっていて、明らかに尺が足りていない。それからオープニングの酷さもどうかと思います。「お前らそこにカメラがあるって知ってるだろ!」とつい思ってしまうほど不自然などんちゃん騒ぎ。役者を撮りたいから全員をカメラの方向に向かせるって……、もっと自然に寮生活を描けんのか。 中盤のネイルサロンでの意味不明なダンスと、心底しょうもない理屈で進む裁判シーンは、あそこまで巫山戯てやってくれれば文句ないかな。 最後に、こういうティーンの女の子向け映画(露骨なセックス描写やリースの露出が極端に少ないことから)で、「お馬鹿セレブより賢い弁護士、金持ちバカ男より聡明な彼氏!」という結論に至る映画が作られ大ヒットするアメリカはやっぱり偉いなと思いました。[DVD(字幕)] 5点(2013-12-16 09:48:11)《改行有》

624.  トランス(2013) 《ネタバレ》 催眠にかかった人間の脳内を映像化するというアイデアでまずターセム・シン監督の『ザ・セル』を思い出しましたが、あちらの様なブッ飛んだ映像では無く、割と普通の絵画を巡るミステリーになってしまいます。スタイリッシュな映像に定評のあるダニー・ボイルなので映像も楽しめなくはないのですが、『ザ・セル』の方は連続殺人鬼の脳内したが、本作はセコイ男のジェームズ・マカヴォイの頭の中だからそんなに面白くないのが残念。 そうなるとミステリーの部分で楽しませてくれないと困っちゃうわけですが、これが基本的に後出しジャンケンのようなもので、真相を伏線から看破するのがほぼ不可能に近いので見終わった後は何とも言えない気持ちに……。 それから最後にエリザベスがフランクに催眠にして記憶を(完全にではないが)消すか、そのまま覚えておくか選択をさせて映画は終わりますが、それでいいんかい?クライマックスで彼女は自分の計画によって罪なき女性リズが殺され車内に放置されていたことを知り悔恨の涙を流した。それなのにまた催眠をしようという。あの涙はなんだったんだよ~。[映画館(字幕)] 5点(2013-10-28 22:51:49)(良:1票) 《改行有》

625.  ウォーム・ボディーズ 《ネタバレ》 一応はゾンビ物かと思いきや、そんなことは無い只の奥手男子の恋愛奮闘記でした。だって序盤から喋ってるんだもん。意思もあるし。やりたい事はバルコニーのシーンでも分かる通り『ロミオとジュリエット』。最後にゾンビ側と人間側を隔てる壁を破壊することで両者の和解を表現している訳でしょう。 もう少しアクションシーン・サスペンスシーンにも力を入れてくれれば見れた作品になったかも知れないと思います。例えばヒロインはゾンビ居住区から逃げた先でガイコツに襲われる。いきなりガイコツが現れ襲ってくるのだが、それまでにゾンビの居住区とガイコツの居住区に境界線があるのか、どのラインを超えると彼らのテリトリーで危険なのかという情報が一切ないので、単なる脚本の都合で現れたとしか思えない。それじゃあハラハラしません。 しかもガイコツだけあからさまなCGなのでバトルシーンも違和感マックス。それにヒロインに襲いかかっても矢鱈と喰うまでにタメるし。もっと問答無用に襲いかからないと、怖くない。[映画館(字幕)] 5点(2013-10-15 20:50:21)(良:1票) 《改行有》

626.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 アラン・リックマン、コリン・ファースらイギリスの実力派俳優が馬鹿げた振る舞いをしている様は楽しくなくはないのですが、面白さがそこまでに留まっているのは残念な限り。 それから作り手の考える人間描写がとにかく適当。テキサスだから牛追いして、トレーラーハウスに住んで、酒場で暴れて……って呆れる位プロトタイプなイメージですねー。キャメロン・ディアスのテキサス訛りも頑張って演じているのは分かりますが、大変不自然。しかもロンドンに舞台が変わってからはいつの間にか訛りも殆ど消えているし。日本人の描き方も本来なら噴飯ものですが、あれはシャバンダーをだまくらかす為の演技と思えばまあ許せるかな。 かなり面白かったのが序盤の20分で計画が全て上手くいった場合の展開を全て描いてしまうこと。そこからどんどんと計画と違った方向に話が進んでしまい、主人公が泣きそうになりながら彼方此方を駆けずり回るってのは上手いなあ。[映画館(字幕)] 5点(2013-09-28 08:32:09)《改行有》

627.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 う~ん、思ったことをそのまま書いてしまうと"乗り切れない作品"でした。もうオープニングのクリプトン星の大空中戦から掴みはバッチリで、人間では無いにも関わらず地球のヒーローとしての自覚を得て同胞と戦う展開もとても良かった。クリストファー・リーヴ時代の正義が巨悪を勇ましいBGMと共に倒すのとは違い、プロデューサーのクリストファー・ノーランの意向に因るものでしょうが現代に似合う暗く悲壮なストーリーは個人的には凄く好みでした。 では、どこに乗れなかったかというとアクションシーンです。ザック・スナイダーは前に撮った『エンジェル・ウォーズ』でもそうだったのですが、キャラクターが飛び上がったり、飛び降りたりする時に物理を無視した動きで魅せます。これは意図的なものだとは思います。エンジェル・ウォーズは空想の世界での話だったからどんな動きでも構わないし、スーパーマンも人知を超越した存在なのですから超スピードで動いても良いのでしょう。しかしドラゴンボールの様に動き、飛び交う主人公と敵の物理法則を無視したバトルは正直見ていて白熱できなかったのが本音のところです。この私たちの世界で戦っている感じがどうもしなくって。これは私の単なる好き嫌いの問題なので恐縮ですが。[映画館(字幕)] 5点(2013-09-03 22:50:45)《改行有》

628.  ベガスの恋に勝つルール 《ネタバレ》 世界でも簡単に結婚できる有数の都市として有名なラスベガスを題材にしたロマコメ。ハリウッド映画らしく、キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャーを度々対比させる演出や、何も賭けてこなかったアシュトン・カッチャーがダイスを転がす場面など、実に分かり易くも、観客をバカにするほど分かり易過ぎない丁寧な作りとなっていると思います。 しかしながら不満点も多々ある作品でした。一つは余りにも荒唐無稽な要素が入ってしまっていることです。「300万ドルを25セントで当てる」→「結婚してるから折半せざるを得ない」という流れは百歩譲って分かるものの、判事が「近頃の若いもんは結婚の重要さが分かってないから、結婚生活してみんしゃい!」と言う理屈はさっぱり分からん。つまり「好き合ってもない男女が否応なしに結婚生活をしなければならない」という状況を作るためのプレマイズがとにかく適当なのです。 もう一つは脇を固める役者が全く有機的ではない。主人公夫婦の互いの親友は常にいがみ合っているのですが、単にそれだけで終わってしまう。エンドロールで適当なオチがありますがあの程度のネタなら丸ごとカットした方がスマートかと思います。今や売れっ子俳優のザック・ガリフィナーキスの役柄も本当に背景に過ぎなかったな……。 昔メグ・ライアンに次ぐロマコメの代名詞とも言えたキャメロン・ディアスが、そろそろそのイメージから脱さなければいけない段階で、こんな凡庸なロマコメに出演しているのはファンとして胸が痛みます。[地上波(字幕)] 5点(2013-09-02 08:59:17)《改行有》

629.  チェルノブイリ・ハート 《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画というのもは多かれ少なかれ作りのバイアスが掛かっているモノなので、原発事故による健康障害の影響の真偽・大小について私は何とも言えませんが(そもそも監督も含め科学的に放射能を論じれる人間がこの映画の中には一人も出てこない。ガイガーカウンターを片手に「正常値より高い値だから危険です」と解説する監督には私にはなんの説得力も感じられなかった)、タブーと言われ続けているチェルノブイリの地の今をフィルムに収めたことには意味があると思います。 もうこれ以上大きくならないと言い捨てられる幼児、手術を行わないと近い将来死んでしまうであろう女の子には胸を締め付けられる様な思いだった。 [DVD(字幕)] 5点(2013-08-29 06:45:04)《改行有》

630.  ウィズ 《ネタバレ》 主人公の出身をカンサスからニューヨークへと変更し、オズの国のビジュアルも基本的にはニューヨークをモデルとし、ファンタジー要素を排した少し異色の『オズの魔法使い』。各シーンでブラックカルチャーをミュージカルに取り入れているのも面白い。しかしストーリーは基本的にオリジナルを知っていることを前提としている様に思います。ある意味展開がかなり雑に感じました。 クインシー・ジョーンズが参加しているスコアはキャッチーで実に良く、またダイアナ・ロスの歌唱力は見事。[DVD(字幕)] 5点(2013-06-23 22:46:13)《改行有》

631.  華麗なるギャツビー(2013) 《ネタバレ》 この期に折角なんで原作も読んで挑んだのですが、大変原作に忠実な作品だったと思います。名台詞や名場面に数えられる場面は大体押さえられていたので、原作ファンからは結構好評なのではないでしょうか。 原作者のフィッツジェラルドは所謂「失われた世代」の作家として知られていて、第一次世界大戦を経てキリスト教圏がモラルを喪失していった様を作品に込めた作家の一人です。『グレート・ギャツビー』も正にそこがテーマで、欲望の街ニューヨークでの貴族的階級への憧れを主人公のニックが、侮蔑と嫉妬をギャツビーが表しています。しかしニックは最終的に訪れるデイジーのギャツビーへの裏切り、特権階級の人々の醜悪さを嫌というほど味わい、そういう生活から離れていくという、一種のイニシエーションを主人公が経る話であるというのが、まあ一般的なこの物語の読み解き方です。 そう考えると『ムーラン・ルージュ!』でデカダンな社交界の人々を描いたバズ・ラーマンがこの原作を映画化したのも納得です。ギャツビー邸で開かれる乱痴気騒ぎや、キャサリンやマートルらとアパートの一室で踊り狂うシーンは、成程実に虚飾に塗れたシーンとして結構衝撃的です。 しかし個人的にはこういうパーティーのシーンで余りにもニューヨークの人々が白痴の様に描かれ過ぎている為か、デイジーがあれ程彼女に尽くしたギャツビーを身の保身の為に易易と裏切ることで、普段華やかに映る上流階級の裏に見える卑しさ・虚栄が浮かび上がるラストのインパクトがやや薄れてしまったように感じました。 それからコレは完全に私の問題ですが、とにかく1カットの間隔が短く、しかも色彩が強い為か目が疲れました。測ってみると1カットの長さは長短はあれ、大体0.5~1.5秒/カットくらいで、そんなにチャカチャカした映像にして意味はあるのかと少々辟易しました。まあ、そういう映像編集のスピード感がこの監督の売りだということは分かりますが。[映画館(字幕)] 5点(2013-06-23 17:28:34)《改行有》

632.  オズ/はじまりの戦い 《ネタバレ》 そもそもこんなファンタジー色の強い作品の監督にサム・ライミが抜擢されたのかは知りませんが、あのサム・ライミならディズニー映画でも好き放題しているかもと僅かな期待を抱いて鑑賞しましたが、観た後の印象は只々微妙の一言でした。 とにかくどのキャラも好感を持てなくは無いんだけれど、それほど本気で好きになれないような奴らばっかり。もっとキャラクター性を極端なものにすれば面白くなると思うんですがね。例えば、オズはヒーローなのに手品を魔法と勘違いさせるインチキ野郎なのですから、もっとその純ヒーロー像とのギャップで笑わせても良いと思います。折角型破りなヒーローという設定なのにいろんな場面で一々しんみりした顔をする。こういうキャラは最後の最後にシリアスになった方が良いですよ。 映像だけ綺麗でも作品としては凡庸になるのだなあと再確認できた作品でした。それから3D効果が単にアトラクション的なものしかなかったのも残念。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-26 19:46:10)《改行有》

633.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 《ネタバレ》 こういう映画に点数を付ける時は困ってしまう。非常に奇妙な(ある種冒険的な)画面構成がふんだんに採られていたり、登場人物たちの抱えている問題を様々なカタチで描写し、最終的にはピースがカチリと当て嵌るような解決を見せてくれる。これだけで考えるとすごく優れた映画だと思います。でも私はそれほど楽しめませんでした。単に自分の感性に合わなかったと言えば簡単なんですが、それでは何も考えていないことになりますので、何で映画に乗り切れなかったのか思案してみました。 家族という題材は誰にとっても"仕事"や"恋愛"に並ぶ位身近な話です。そして壊れてしまった家族の再生という話も、誰にでも起こり得る話ですから、それが解決する瞬間はとても観ていて嬉しいものです。 ただ個人的にはこの映画にはリアリティが欠如しているなと強く感じました。それは別にテネンバウム一家が個性的過ぎるからということではありません。別に寓話的に家族を描けばどんなに変人一家でも話にはリアリティは出ると思います。私が引っかかったのは「そんなに簡単に家族って再生するか?」ということです。家族をずっと放ったらかしにしていたロイヤル・テネンバウムはクズ人間で、彼は家族との絆を取り戻そうと色々手を尽くしますが、その方法や描写が何というか軽い。深刻さが全く伝わってこない。本当に心の底からおまえ家族に戻りたいと思ってんの?って感じがします。 実際にバラバラに離れてしまった家族が仲を修復しようとすると、もっと峻烈だと思うんですよね。これは実際に家庭問題で大変だった人を見た経験があると尚更。意地悪な言い方をするとテネンバウム一家の出来事は家族修復"ごっこ"にしか見えない。コメディたからこの位が丁度いいんだよ!と言われればそうと思いますが、誰にとっても身近な家族という存在を描いたからこそ現実味がもっと欲しかったように思います。 それからオープニングクレジットでキャストの豪華さにウキウキしましたが、観てみるとそれほど彼らの面白さが活きていなかったなあという感じも否めません。ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンなんて今を代表するコメディ俳優の共演なのに、それほどイキイキと演技しているようにも見えませんでしたし、笑った場面も少なかったです。[DVD(字幕)] 5点(2013-01-27 09:49:41)《改行有》

634.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 映画の都合で状況が成り立っている場面が非常に多い作品。オープニングのトルコでの怒涛のチェイスシーン。車・バイク・列車と次々と場面が目まぐるしく変わり、とても面白い。オシャレなボンドが重機で敵に対抗するという画もギャップがあるし、その重機を車両間の橋にするといったアイデアも良いと思います。でも重機をズンズンよじ登っている時に敵が何もしないのはおかしくないですか?つまり「重機を橋にする」という画を成り立たせるために邪魔な敵の存在を消している(この映画では何故かさっさと前頭車両に移っている)。予告編でも流れていたロンドンの地下鉄で列車が次々とボンドに襲いかかるシーン。確かに列車が脱線して飛び出す画は面白いけどボンドが丁度あの位置に立ち止まるって何で敵が分かるの?しかもボンドは敵がペラペラ喋るのずっと聞いているし。さっさと撃てよ。最後の舞台となるスコットランドの洋館の展開には開いた口が塞がらず。なんでMI6の弱みを握っている敵が態々敵地まで乗り込まなきゃいかんのだ。「お前らさっさと俺のアジトにやってこないと、また諜報部員の個人データを公開しちゃうよー」ておびき寄せればいいのに。Qは「パン屑は大きすぎても怪しすぎるからいけない」とか言ってましたが、あんなスコットランドの田舎に立て篭っていたら絶対に罠を仕掛けているに決まっているだろう。しかもヘリから降りないで、ミサイルでもなんでもぶち込めば終わるのに。最後にMと無理心中を図っていることから想像するに自分の手で直接殺したかったのかも知れませんが、それなら館を襲撃したとき手榴弾をポイポイ投げてたのは変です。折角の凄腕エージェント同士の対決にイマイチ凄さを感じられなかったのも残念です。というかあの『ノーカントリー』で歴史的な悪役を演じたハビエル・バルデムを担ぎ出して、あの浅薄な悪役描写はあんまりかと……。それにボンドガールの扱いが史上最強クラスに杜撰。まあそんな風にツッコミをついつい入れたくなる程に粗い脚本でした。本シリーズの007は過去作と異なりリアル路線で作っているから、どうしても旧シリーズに比べて脚本の粗が目立ってしまう。今度は細部までリアルにこだわった007が見たいものです。それこそ劇中で繰り返される様に、古き良きものが現代で生き残れる道でしょう。リアル路線の007は全然アリだと思いますが、本作はちょっと失敗作だと感じました。[映画館(字幕)] 5点(2012-12-01 17:40:50)(良:2票)

635.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 平凡な話であっても感動作に昇華させるのが得意なゲイリー・ロスと、俯瞰した様な乾いた客観的視点が持ち味のスティーヴン・ソダーバーグが組んだ映画と知って、どちらも割りと贔屓している監督なので期待して鑑賞したのですが……、正直余り面白くなかったです。いや、面白くなかったのは至極当たり前です。この映画には明らかな欠点が2つあります。1つ目は架空の世界を寓話として描いていないこと。良作のファンタジーは必ず私たちの生きる世界の問題を何か反映しているものです。「ハリー・ポッター」でさえその根底には人種差別という現実に通じる暗いテーマがあるからあれだけヒットした。しかしこの映画の物語は私たちの世界とまるでリンクしていない。享楽的な金持ち達が少年少女を殺人ゲームの見世物とする話なのですから、もっと現代社会の貧富の差と絡めるとか手はあった筈なのに勿体無い。例えば殺し合いをただテレビで見る富裕層を先進国、殺し合いをさせられる貧民層を代理戦争させられている中東国に暗喩させるとか。そういうことをしないと単に架空の世界で主要人物が死んだって別に悲しくもなんともならない。2つ目は曲がりなりにも殺し合いをしているのに殺人の描写が甘いこと。ターゲットの客層が少年少女だからなのでしょうが、殺人ゲームの話でそこを見せないのはダメでしょー。深作監督の傑作殺し合い映画「バトル・ロワイアル」を見習ってほしい。というか元々人間ドラマの演出が上手いゲイリー・ロスに本来凄惨な話になる筈の映画の監督を任せたのが間違いと思わざるを得ません。2作目の制作・公開は決定しているらしいですが、同じスタッフで続編を作られたら見るかどうか非常に怪しいところです。[映画館(字幕)] 5点(2012-10-06 00:05:27)

636.  天国の門 《ネタバレ》 一言で感想を述べてしまいますと、疲れた……。普段は長尺な映画であっても集中したら一気に観てしまう性質なのですがこれは三日間位に分けて観てしまいました。その位に物語に起伏が少なく実に観ていて飽きる。皆さんも仰る通り映像は素晴らしいし、ヒロインのエラや彼女を巡る男たちの感情の機微の描き方も実に巧みだ。この辺りは流石は巨匠という気がします。しっかし物語のカタストロフィまでに150分を費やすってのはいくらなんでも長すぎというのが率直な意見です(完全版の場合)。しかもやっと訪れる最後の戦闘で移民たちは凶弾に倒れていきますが彼らの個人個人にはスポットライトが当てられていないのでそれ程に大きな衝撃もありませんでした。同じく終盤に味方サイドがバタバタ死んでいく「プライベート・ライアン」みたく一個人にまで作品内で言及しておけば最後の戦闘も活きてくるのではないかと思ったのですがどーなんでしょう。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-25 23:47:31)

637.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 全編にゴシックな雰囲気とナンセンスなギャグが織り交ぜられており、昔のティム・バートンの様な作品でした。最早お決まりのキャストが演技(というか顔芸に近い)で笑わせてくれ、今回はお色気に力が入っておりエヴァ・グリーンとベラ・ヒースコートはそれぞれ異なるエロさを見せてくれていたので結構楽しめました。ジョニー・デップとエヴァ・グリーンの三次元デストロイセックスは余りの下らなさに正直言って笑っちゃいましたし。ただしこれは脚本の問題だと思いますが、折角200年振りに地上に出たヴァンパイアという幾らでも面白くなりそうな話を完全に殺しちゃってましたね。劇場内でどこに笑いが起きていたかというと矢張りイギリス紳士風に喋る主人公が現代の物や価値観に面食らうシーンだったと思うのですよ。でもこの映画だとそれをそんなに引っ張らない。もっとヴァンパイアカルチャーギャップコメディとかいう中々見れないジャンルの笑いを観たかったなあと思いましたねー。それからどうでも良いことですが、ティム・バートンは最近は毎度毎度自分の嫁に酷い役を演じさせますね。今回なんてジョニデに口でしてあげた挙句に顔だけ出して海に沈められちゃうんだからスゲェ。最早そういう夫婦間のプレイなのか?[映画館(字幕)] 5点(2012-06-03 00:59:25)

638.  宇宙戦争(1953) 1953年という制作年を考えるとこの映画は確かに当時の人々の心を掴んだことは良く分かります。第二次大戦が終結し人類が宇宙に目を向けだした時代、宇宙からの侵略者という話は実在感があったのでしょう。有名なオーソン・ウェルズがラジオで一芝居打ったらパニックが起きたという話もある位ですからね。しかし宇宙開発も大した話題性が無い現在に観るとそんな話あるかよと思ってしまうので、こういう映画は矢張りその時代に観てこそ本当に意味があるのだと感じました。画作りは決して当時の技術から考えても高いとは思えず、特に世界中の戦況や火星人の侵攻の進捗をナレーションで済ましてしまってるのはどうかなーと思いますね。しかし終盤の人類の希望を踏みつける暴徒達の蛮行と最後の瞬間を安らかに迎えようと教会に集まる人たちのシーンは名場面ですね。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-03 22:00:34)

639.  デス・レース2000年 《ネタバレ》 B級すら遥か彼方に見えるほどのZ級映画。でもこれがなかなか面白い。人を殺したら得点になるというバカげた設定と、無駄に脱ぎまくる女性陣、最後は無理くり社会批判をして終わるあたりのお茶の濁し方が下手くそすぎて笑えます。良い映画だけを愛でる人はこんな映画嫌いなんでしょうが、私は結構好きです。観た後になんにも残んないですけどね。[DVD(字幕)] 5点(2012-03-31 16:39:43)

640.  フローラ 《ネタバレ》 植物人間の飢餓感がこちらに真に迫ってくる感じがすさまじい。子どもには見せられない作品ですね。[DVD(字幕)] 5点(2012-03-25 18:02:55)

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