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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
701. ダーク・タイド 《ネタバレ》 パッケージを見ると、ハリウッド的な 鮫のパニック映画かと思うのですが、見てみたら 全然そういう映画ではありませんでした。 なので、そういうのを期待すると確実に肩すかしです。 同僚のダイバーが鮫に殺されて1年間仕事から 遠のいていたケイト。そのトラウマは想像に難くないのですが なぜか金持ちの嫌味ったらしいおっさんに乗せられて、 笑顔でノリノリな感じになるわけですね。 そのへんの心境変化がちょっとついていけない。 金持ちのおっさんも、最初は柵から自分で 出たりするほどやんちゃだったのに、なぜか後半では 控えめキャラに変貌してるし。 終盤はいよいよ鮫のパニックショーが開催!と思いきや、 前述したようにパニック映画じゃないんですよね。 そういうシーンが、なんというか忘却の彼方みたいな 音楽と編集でゆったりと見せていくわけです。 作り手の人たちは、そういうパニックものが見せたかった わけではなくて、人間ドラマを見せたかったのだな、 てのがわかってくるわけです。でもその人間ドラマが 実にしょうもない。 金につられて1年ぶりに復帰したら自分たちのせいで 被害者出しちゃいましたっていうまぬけな話で、 同情の余地が全くない。そんで「鮫は神秘的な生き物です」 とかいうナレーションで終わるわけです。 一体何が言いたかったんだろう、この映画は、というのが 正直な感想です。[DVD(字幕)] 4点(2013-08-30 00:17:50)《改行有》 702. ムーンライズ・キングダム 《ネタバレ》 少々おませでやんちゃな子供達に右往左往させられる大人たちの様は見ていて微笑ましいが、はさみで怪我を負わせたりワンちゃんが殺されたり子供達同士のディープなキスが繰り広げられたりと、内容的にはブラックでナンセンスなジョークが続きます。映像の作りが、ほとんど全て人を正面に撮ってるんですね。そんで横移動を多用させてる。小津安二郎の小津的な部分を全編に渡ってやってみましたみたいな感じで、これがまたこの世界観の特異さを放つ要因になってます。観る人を選ぶ内容ではありますが、ハマる人には大好物の一本じゃないでしょうか。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-08-21 20:03:18) 703. ヘンゼル&グレーテル 《ネタバレ》 これはなかなか面白かったですよ。話がサクサク進んでいってスピード感があり、アクションにユーモアにお色気と楽しい要素がてんこもり。見終わった後はスカッとした気分になれます。魔女たちも、ただの魔女というよりモンスター的な魔女って感じで再構築されているわけですね。そんでその魔女を倒す為に、いろんな武器が登場する。ボウガンみたいなのとか、ショットガンみたいなのとか、ガトリングガンみたいなのとか。そういうギミックが見ていて楽しい。グロシーンにも制作者のこだわりが感じられる。頭はボンっ!と破裂。顔にはバシャっ!と血しぶき。そういうのもまた面白い。ワイヤーアクションが少し雑かなという気もしたけど、ヘンゼル&グレーテルのキャラも魅力的だし、個人的には続編も見たいなと感じさせる、素晴らしい娯楽作品に仕上がってたと思う。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-08-20 22:49:57) 704. スマイリー 《ネタバレ》 まず言えるのは、全然怖くありません(笑)。 スマイリーだかなんだか知りませんが、 たぶんエルム街のフレディとかスクリームとかみたいに、 新しいホラーキャラを作りたかったんだろうと思います。 でもその顔がレースみたいなのに覆われて よくわかんなかったりして、ヴィジュアル的にいまいち 訴えかけてきません。ストーリーもよくあるタイプの流れで、 目新しさはありません。ただ、誰が犯人なのか、 あのオタク野郎か、それとも先生か、あるいは主人公の 妄想オチか、そういう全ての可能性を含みながら話が 進んでいくので、その点だけは悪くありません。 がしかし、あのオチは酷い、、、。あの連中の意図、 目的、さっぱりわかりません。 救いは主役の女性が美人であったことぐらいか、、。[DVD(字幕)] 4点(2013-08-20 19:41:36)《改行有》 705. ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 最近はファンタジーものでも話が小難しいものが多かったりするので、本作のように清々しいほどわかりやすいファンタジー大作はサクっと見れてとても良かったですね。豆が育ちつるを天空まで伸ばす伸びやかな映像、暴れ回る巨人と人間たちとの攻防、目に楽しいものとなってました。原作のジャックと豆の木には恋愛要素は全くないけど、そこに平民と姫との恋物語を織り込んだのは正解ですね。協力とか成長といったテーマも大事ではあるけれども、恋愛模様が描かれることでまさしく大人から子供まで楽しめる一本に仕上がっている。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-08-19 22:11:03) 706. クラウド アトラス 《ネタバレ》 難解な映画だという風に聞いていたので、最初からぐっと構えて鑑賞致しました。確かに、序盤から次々と違う人物、違う舞台が展開する様を見て「うわ、ついていけるかなこれ、、、」と不安を感じながら観ていたのですが、物語が進むにつれて6つの舞台がそれぞれ関連しあい、1つの方向に向かって紡いでいくのがわかると難解さもいつしか消え去り、心地よく鑑賞している自分がいました。なにより、この作品のテーマや言いたいことは劇中の台詞でかなり話されてるので、テーマさえ汲み取れればそれほど難しい話ではないと思います。古今東西、あらゆる時代や人種、文化をカット&ペーストで繰り広げていく壮大な世界観はとても気に入りました。そしてまた、特殊メイクの凄さにも目を見張ります。特典映像を見て初めて「え、この役をこの人がやってたの!?」て何度も驚かされました。この映画は、そういう楽しみ方もあると思います。人間、生きていて色々と自分を見失ったり、人生の意義がわからなくなったりするものです。正しく生きることにどれほどの意味があるのかとか、悪人がのさばり続ける世の理不尽さとか。この作品は輪廻転生、カルマをテーマにしてるけど、この仏教の考えがそういう悩みに対してこういう答えを提示しているんだって、そのことをこれほど感覚的に理解出来た映画は他にないような気がします。善心は、未来へと続いていく。その人生でバッドエンドだとしても、それは次のよりよい未来につながっていく。人間は欲の塊だけど、欲はいつまでも満たされない。そんなことよりもっと大事なことがある。意味のあることがある。欲に振り回されるよりも、意味のある人生を送ろう。見終わって、そんなふうに思った次第です。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-08-10 01:01:53)(良:1票) 707. 12ラウンド 《ネタバレ》 ポップコーン片手にサクッと見れる疾走系アクションムービー。そんなにお金かかってない感じだけど、暇つぶしにはなる佳作。監督がレニー・ハーリンということで、彼のアクション映画はほんと久々なんですけど、やっぱりこの人はアクションの人だよな、てのを再認識。お金がなくとも爆発シーンにはやはりこだわりがあるようで、美しく爆発するアクションの美を見て取ることが出来る。人間ドラマとしては良くも悪くもあっさりしてる。ラストのハッピーエンドで清く終わるそのあっさり感がまたたまらない。あまり知的そうには見えないけども正義感は感じることの出来る主人公のキャラクターも嫌いじゃない。[DVD(字幕)] 6点(2013-08-07 21:19:27)(良:1票) 708. オズ/はじまりの戦い 《ネタバレ》 3D版で鑑賞しましたが、これはもう最初から最後まで3D映画として作り込んでますねぇ。監督の意図を考えるならば、2Dより3Dで見るべきだと思います。とってもわかりやすいストーリーで、魔法の国で奇術を使うというアイデアも良いです。自分は魔法使いじゃないけれども、結果としてはみんなを救うことが出来た。それは魔法と同じだ、みたいな内容は、原作のテーマに忠実でもあります。オズの国のきめ細やかで色彩豊かな風景は実に美しいですが、確かにティム・バートンの作品とかぶるような気もします。景色を映すCG映像なわけですから、そこに監督の個性はなかなか発揮しにくいのかもしれません。ただ、実写の部分、たとえば顔のドアップとか、いきなり何かがばっと出てきて観る人を驚かすような、そういう良い意味での安直さはやっぱりサム・ライミだな~と感じましたね。ジェームズ・フランコも、普段はイケメンだけど笑った時の独特なスケベっぽい顔とかが役柄に凄く合ってました(笑)。全体としては、無難な出来映えの佳作といったところかな。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-08-02 14:41:12) 709. フライト 《ネタバレ》 冒頭から、いきなり全裸の女が現れる。「おや?これってロバート・ゼメキスの映画だよな?」と頭の中で確認する。するとアル中にヤク中、病んでる人たちが次々出てくる。これまでのゼメキスの作品を全て見てきた自分としては、これだけで結構な驚きであった。キャスト・アウェイ以来の実写。彼なりに新境地の開拓を試みたのだろうか、と。でもその映像は、まさにゼメキス節だ。映像のみで語り尽くす力量、特に飛行機の急降下&不時着のシーンは目を見張るほどの出来映え。自分もまさに飛行機に乗って、そしてその一部始終を目撃しているような感覚。救出される時の一人称視点は、まさに観客をアイデンティフィケーションさせることに成功している。これぞゼメキス。そしてなにより、シナリオが素晴らしい。私はこの主人公みたいに、色々と悩みを抱えてもがき苦しんでいるようなキャラクターに即座に感情移入してしまう。でも彼は酒に逃げる弱い面だけでなく、パイロットとしてはもの凄く有能で強い精神力を持っており、その二面性が人間ドラマとしての深みに繋がっている。デンゼル・ワシントンの演技も文句のつけようがない素晴らしいものであった。途中、アルコー依存症の集いに参加した時の男の話が、この作品のテーマを明確にし、そしてそれが終盤の展開へと繋がっていく。最後まで嘘を貫き通せば、彼は職場復帰出来たろう。でも彼は相変わらずアル中で、過去から逃れられない心の囚人であったはずだ。「刑務所に入ってこんなことを言うのも変だが、やっと自由になれた」はとても良い名台詞でした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-07-29 23:38:31)(良:2票) 710. テッド 《ネタバレ》 良いですね~、「アルフ」とか「宇宙人ポール」のポールとかもそうですけど、こういう常にくだらないことをマシンガントークで言いまくるアメリカ的キャラクターが大好きなんです。少年ジョンのもとにやってきたテッドは、可愛らしい声のクマさんなのに、ジョンと一緒に成長して声変わりして下ネタ連発のおっさんキャラになってるのが素晴らしい。そんでまたどのジョークもウィットに飛んでて、しかもかなり危ういものばかり。この毒気がたまらない。しかしウ○チの処理を恋人にやらせるなんて、ジョンは酷い奴ですね(笑)「親指についちゃったー!」と絶叫する姿が最高でした。「E・T」「インディ・ジョーンズ」「エイリアン」など、80年代の代表的作品へのオマージュが見て取れ、それもまた楽しい。「フラッシュ・ゴードン」とかそのへんはちょっとマニアックなので、日本ではどうなんだろうという気もするが、案の定、日本人に伝わりにくい要素は字幕だと「星一徹」とか「クマもん」とかに変更されてる。それ自体にそれほど面白味はないのだが、翻訳者の努力を感じるのであまり言わないことにしよう。精一杯笑った後、お腹ちぎれて息耐えた時に普通のぬいぐるみに戻っちゃうシーンが凄くぐっときちゃった。こんな映画でまさか感動してしまうとは、不覚である。テッドはとてもいいキャラクターなので、個人的には続編を作ってほしいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-07-26 01:08:01)(良:1票) 711. シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 僕はそれほどゲーマーというわけではなかったので、知ってるキャラは全体の3分の1ぐらいだったかな、、、。壁とかにも色々とゲームのギミックが描かれていて、ゲーム好きな人が見れば、凄く楽しめるんだと思います。ストーリー的には、ゲームのキャラクターが裏では生活してるという、人の知らない世界があるんだっていうその設定は「トイ・ストーリー」のゲーム版なわけで、図体のでかいキャラと小さい女の子という組み合わせも「モンスターズ・インク」ですから内容に新鮮味はあまりないのですが、古いゲームと新しいゲームの差異なんかの表現、そういうのが面白かったですね。ラルフが住んでるところの住人は動きがカクカクだったり、カルホーン軍曹の世界は凄く高精細だったり。4つの世界がそれぞれ違っていて、映像的に楽しかったです。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-07-25 22:25:30)(良:1票) 712. ダークシティ 《ネタバレ》 「ダークシティ」という題名通り、あまり日の目をみない作品ですが、そのダークな街の雰囲気にしろ、セットや衣装にしろ、B級なのによく作ったなぁと関心します。吹き出るスモッグ、チカチカと点滅する街灯、レトロな街並と、後半の宇宙船との対比、異星人の風貌など、それまでのSF作品のギミックを幅広く影響受けているのが見て取れるのですが、この作品の一種独特な感覚というのは、おそらくテンポにあるのではないかと思います。ちょっとこう、駆け足気味といいますか、全体的に一つ一つのショットが短くて、疾走感のある味わいになってる。まぁ、これは良くも悪くもなんですが。建物が変形したり、ビルが動いて迫ってきたりといったシーンは「インセプション」を思わせる。ビーチの壁を壊したら向こうは宇宙空間であったという、そして街は宇宙船であったというそのコペルニクス的転換な展開はSFらしくて面白いのだが、この異星人はずいぶんとまためんどくさいことをやっているなというか、設定に疑問を感じなくもない(笑)。まぁとにかく、異彩を放ったカルト的秀作であることは事実だと思う。[DVD(吹替)] 6点(2013-07-24 18:16:33)(良:1票) 713. アウトロー(2012) 《ネタバレ》 どんな相手でも瞬殺する無敵の肉体&事件をみるみる解明していく明晰な頭脳の持ち主、まさに超人ヒーローの主人公ジャック・リーチャー。原作は知りませんが、この役柄をトム・クルーズは見事に演じきっていたと思います。というか、この作品の魅力は彼の持ち味だけで占められてるといってもいいぐらい。全体的なピリッとした雰囲気、ジャックの孤高感も良かったですね。ああやって美人の弁護士を救出したら、普通はいい関係になって終わりそうですが、立つ鳥跡を濁さずのごとく消え去るのみ。まさにアウトローですな。途中のカーアクションも、トム自らスタントしていたみたいだし、そういうところのこだわりは凄いね。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-14 10:13:35) 714. LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 SFと超能力を掛け合わせるというのは案外珍しいシチュエーションですね。この作品で印象に残ったシーンは、まず序盤のルーパーが黙々と仕事をこなすシーン。送り組まれてきた人がパッと現れて、待ち構えていたルーパーがズドン!。それを機械的にこなしていく。殺人というものを工場の作業みたいにやる展開がまず印象的。それから、男の子の超能力シーン。まさに「ダミアン」的な悪い顔つきになって、いろんなものが宙に浮かんで人が破裂する。その映像センスはなかなか。そんでラスト。このループを断ち切る為に、自分が犠牲になるというそのオチは切なくも印象深い。この作品、一応SFではあるんだけどSF的な要素は少なく、ロケ地はむしろ牧歌的なところが多い。そして描きたいのはそういう小道具でなく、純粋に人間ドラマだというところが好感持てる。逆に言うと、たとえばカーアクションのシーンなんかはかなりショボいし、全体的に活劇的な描写はどれも映像的に月並み。そういうのを楽しもうと鑑賞した人は肩すかしを喰らうだろう。疑問もいろいろあって、なぜジョーはフランスに行こうとしてたのに中国に変更したのかとか、なぜレインメーカーはすべてのループを閉じようとしたのかとか、そもそもヤングジョーがあそこで死を選ぶのなら、オールドジョーの30年てなんなの?パラレルワールドなの?とか考えだすときりがないのですが、まぁ、そういうことはあまり重要ではないのかもしれませんね。とりあえず5点ということで。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-07-11 00:45:40)(良:1票) 715. ジェーン・エア(2011) 《ネタバレ》 確かに、ミア・ワシコウスカとマイケル・ファスベンダーはハマり役といいますか、いい演技してらしたと思います。「我々は美男美女ではないけれども」みたいな台詞ありましたけど、全然そんなことはないですよね。まぁ、ミア・ワシコウスカさんはごくたまにインパルス板倉に見える時もありますが(笑)、でもチャーミングな顔立ちだと思います。ジェーンは育った環境のせいもあって感情を表に出さないキャラ、ロチェスターも気難しい人柄ということで、どうも二人に感情移入しにくくて、会話も雲を掴むような台詞ばかりだったので前半は正直退屈していたのですが、結婚してくれと希求するシーンからぐんと良くなり、その後はしっかりと楽しまさせてもらいました。その当時のイギリスの牧歌的風景もよく出てて、映像的にも綺麗でしたね。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-10 22:55:34) 716. 地球、最後の男 (2011) 《ネタバレ》 映像は綺麗でも、 内容がとても薄っぺらいですね。 パッケージに欠かれている通り、 低予算でも映像は(そしてサウンドも)よく 出来てるんですよ。南北戦争の画と、 宇宙ステーション内の画はチープさを 感じさせない作り。 「2001年~」や「惑星ソラリス」なんかを 思い起こさせるような構図と展開。 だけど表面的になぞっているだけで、 深みが全然ない。最後はLOVEという 単語を出して終わらせるとか、かなり安直。 あと、無重力の描写がどうも気になる。 もちろん予算的に難しいのかもしけないけど、 見た感じステーション内は重力が発生している ようなのだが、撮り方で上下のない構図を 作ってて、そのへんが違和感を感じる。[DVD(字幕)] 4点(2013-07-07 21:26:48)《改行有》 717. 恋のロンドン狂騒曲 《ネタバレ》 この前鑑賞した「ミッドナイト・イン・パリ」はけっこう笑えたのですが、本作はそれほど笑えるというわけでもなく、なんというか、人の愚かさ、弱さの部分を温かい目で目撃しているような、そんな印象。一人一人それぞれがけっこう共感出来る部分があって、たとえばオカルトにはまるヘレナはまるで自分のカーチャンそっくりなので身につまされる思いがする(笑)。それからダメ男まるだしのロイも自分と重なるところがあって、これまた身につまされる、、、(笑)。そういう、しっかりとしたキャラの人たちがまたうまい具合に絡み合い、おかしな人間模様を見せてくれるこの脚本の完成度はさすが巨匠だな、と思う。部屋のインテリアやらロケ地のガーデニングの綺麗さなんかも個人的には魅力だった。[DVD(字幕)] 6点(2013-07-06 22:44:12) 718. ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 序盤のカーアクションのやりたい放題感はなかなか良かったと思うし、ちょくちょく挟み込まれる、息子との漫才会話も観ていて面白いし、終盤のヘリなんかはフルCGなんだそうで、実写とCGの融合も違和感なく作り込まれていたので、一本のアクション映画として観れば佳作の部類かなと。そういうわけで6点つけたのですが、しかしこれはダイ・ハードシリーズの一本なわけですからね。ダイ・ハードらしさって、言ってみれば運の悪いマクレーン刑事が「なんでこんな目に遭うんだよ、、、ちっくしょう!」とか言いながら、その不運さを観客が観てて楽しむみたいな、そういう作風だったと思うんですが、4作目からはなぜかただの超人になり、本作ではさらにそういうキャラに特化してる。たぶん、父親としてのマクレーンが全面に出ているから、愚痴ってるキャラじゃ駄目だというのもあるのかもしれませんが、本作ではいろんなことをあまりに涼しい顔でやるので、ハラハラ感みたいなのは全然ありません。とにかくヴィジュアルオンリーですね。窓ガラスを体当たりで割ったり、派手にジャンプしたり車が潰れたり回転したりするのを楽しむだけです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-04 22:49:41)(良:1票) 719. 逃走車 《ネタバレ》 全編ほとんど車内からの撮影ということで、これなら予算と手間が省けるから作り手としてはいいだろうなとは思うのですが、そのせいか映像的にはほとんど面白味のない、主人公のアップばかりの画になってしまっています。いやまぁ、最近はワンシチュエーション映画も増えてきてるし、アイデアとしては悪くはないのですが、いかんせんストーリーがショボすぎるんですよね。そして理不尽な状況に巻き込まれる主人公も不憫なだけだし。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-07-04 20:38:17) 720. オンディーヌ 海辺の恋人 《ネタバレ》 ある日、引き上げた網の中に女が 入っているのを見つける。 娘はその女を人魚だと信じる。という、 ツカミはOKみたいな設定ではあるんですが、 そのオンディーヌが人魚にも見えず、 そして神秘的にも見えず、 普通の一人の女性なんですよね。 歌を唄ってたら大漁になるみたいな描写は あるけど、それだってたまたまでしょ、 の一言で片付けられる程度のことだし。 最初の時点で「病院に連れてかないで。 誰にも言わないで」て言うてる時点で、 まともな過去ではなさそうだなっていうのも わかっちゃう。 雰囲気的には嫌いじゃないけど、 たいした深みのある話でもない。[DVD(字幕)] 5点(2013-07-03 22:15:46)《改行有》
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