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プロフィール
コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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981.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 これまでもテコ入れのためのリニューアルっていうのは何度もしてきた007ですが、今回はちょっとリニューアルし過ぎと違います? 世界征服を企む悪の組織も秘密基地もない、とにかく荒唐無稽な設定をなるべく排除した映画になっていますけれど、秘密道具もキザなボンドもラストのラブラブ引きの画も、いろいろと排除し過ぎで今までの007を見慣れた身には違和感たっぷり。映画を見ている間、ずーっともどかしさを感じ続けて、ラスト5秒~エンドクレジットに至ってやっとですよ、ああ、きた!ってのは。映画自体の作りが、わざとそういう風になってるのがまたイヤラシイ。んー、でも私が「ダイ・アナザー・デイ」のところで書いた事と激しく矛盾しちゃうなぁ。私が求めていたのは結局お馴染みボンド映画の世界だったのか?って事になってしまうし。これまでやってきた映画をMを除いてほぼ全部まるっと無にしてニュー・ボンドです、って形にしたのは、やっぱりどうなのかねぇ、と。ミニチュアセットやCGが出てきてバーン!ってやるのはナシで、アクション主体で見せるって点は良かったんですが、ポーカーのシーンなどは駆け引きの面白さそのものはちっとも描かれていないまま、ただたっぷり時間を取ってるばかりで、後にもうひと山見せ場がある分、間延びさせる原因になってしまっている感じがあります。拷問シーン以降のすっきりしなさ加減は、もはやこれまでのボンド全否定?みたいな状態ですし。でも私にとっての最大の問題点はダニエル・クレイグを若き日のショーン・コネリーに置き換えて見てた、って事ですかねぇ。もしこれがコネリーだったら、って。ダニエルはどうしても器小さめ、どうも映画全体が亜流B級スパイ映画風味に思えてしまって仕方ありませんでした。悪役がころころ変わって安定してない、っていうのもB級風ですしね。それにしても、あのお馴染みテーマ曲がエンドクレジットでやっと流れてほっと安心、ってファンサービス程度の扱いなのはどうなのよ?[映画館(字幕)] 5点(2006-12-03 20:32:40)(良:3票)

982.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 ワリと最近引っ越したので、ちょいとこの感覚って恐かったり。でも住んで無事に28日は越えました。さて、オリジナル版は遠い昔にテレビで見た記憶があって、でも断片的にしか思い出せず、アレはそんなに恐いと思う映画ではなかったなぁ、なんだかホラー映画入門編みたいなヌルい映画だったなぁ、なんて思い出しながら見ていたのですが、今回の映画化はどっきりびっくりこわっ!みたいな。ただのおばけ屋敷風こけおどし以外のナニモノでもありませんけど。「ホーンティング」とか「シャイニング」とか「チェンジリング」「ポルターガイスト」「ヘルハウス」と、連想される映画はいろいろありますが、結局物語に全然ケリが付いてないままに放り出して終了、って展開にはフラストレーション溜まりました。虐殺された原住民と悪の教祖と殺しちゃった長男と殺されちゃった家族の、一体誰の霊がどういう意思を持って現われてきてるのか、ワケワカラン。思わせぶりな背景を設定しただけで、なーんにも考えてないのかいな?って状態。これはホラーの形を借りながら、実は家族というシステムの崩壊の危機を象徴した映画なのだよ、みたいなコトを考えられなくもなさそうですが(テリー・ガー主演の「家族の絆」って映画にも似てます、あれは一応ホラーじゃないですけど)、偏頭痛に悩む私にゃ、深く考えるだけの気力もありゃしないのでした。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-14 00:02:18)

983.  ディック&ジェーン 復讐は最高! 《ネタバレ》 どうもジム・キャリーの「物語の進行には関係のない芸の見せ場」はジーン・ケリーの「ボクの踊りを見て見て!」に似て、ちょいとジャマくさかったり。デキるサラリーマン役にしちゃあ、リアクションがウザいですよ、って感じ。さて、私がこの映画でいちばん気になったのは、強盗行為に対してのエピソードの回収をしてない部分。いかがわしい店とかコーヒーショップとかはマジで強盗しちゃってるワケで、モロに犯罪者夫婦になってるんですよね。それに対して物語として罰を与えるとまでは行かなくても、ちゃんと後腐れのないオチを与えておいて欲しかったです。クライマックスのややこしい作戦は、あんまりスッキリとせず、もう少し痛快なオチを用意して欲しかったな、と思いました。ジム・キャリーのマンネリな感じよりも、ティア・レオーニの多彩ぶりが楽しめる映画でした。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-03 00:32:02)

984.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005) 原作の文庫本を20数年前に読んでいて、ああ、アレの映画化なのね、と思っていたのですが、なんだか頭の中にある物語と異なっていて、れれれ?となってしまいました。一体、ナンの小説と記憶違いしてるんだろう? っていうか、なんでこの物語自体は記憶から抜け落ちているんだろう? さて、そんな記憶のパズルと格闘しながら見たこの映画は、あまり楽しめませんでした。特にコレ!といったキーになる楽しみポイントが見つけられず、最初から最後までずっと退屈なキャラクターなままの主人公アーサーに共感できず。シニカルな笑いのお話ではあるんですけど、その姿勢が心を弾ませる事は最後までありませんでした。潜在的な記憶が、この映画のネタをとうの昔に消化しきっちゃってたのかなぁ? ところでその文庫本は、この間、引越しをした時に本棚に積み重ねた文庫の山の中から出てきて、妹に「レアもんだからネットオークションに出せはいい値段付くかもよ」とあげてしまいましたが、せめてもう一度読み直してからあげれば良かったかなぁ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-27 01:06:47)

985.  がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン 《ネタバレ》 面白かったんですけど、それはもうオリジナル版の面白さをトレースしただけ、という状態で、この映画独自の面白さとしてはちょっとした小ネタだけ(ユニフォームのスポンサーがオリジナル版と同じになると思わせつつ、もっと酷くなるとか)。しかも全てにおいて劣化してしまっているので、これを見るのだったらほぼ同じ物語、細かいエピソードまで殆ど同じなオリジナル版を見れば十分という状態になっています。チームの民族が更に多様になったとか、子供達の言葉が激しく下品になったとか、時代に合わせた表面的な違いがあるだけですからねぇ。変更箇所も下手にキャラクターの役割を分散させた事で盛り上がるべきところが盛り上がらなくなってしまったり(本来ルパスの役割だったところを車椅子のフーパーに分担させてしまってボヤけてしまいました)。でも、なんと言っても役者の個性が薄くなってしまっていて、愛すべきキャラクターに昇華されてゆかないのがツラいです。なんでアマンダがあんなムチムチなんだ?とか、なんでケリーがただの軽い兄ちゃんなんだ?みたいな見た目の違いもありますが、何より表情をちゃんと捉えてないのがガッカリです。バターメーカー、アマンダ、ケリーそれぞれの悲しみが、オリジナル版ではきちんと捉えられてたのに。まあ、古い映画オタクなおじさんがオリジナル版と比較してやいのやいの言うのはウザいだけかもしれませんね。これはこれで別物として楽しめ、みたいな。だけど、ベアーズが帰ってきた!って喜びが、この映画からはちっとも感じられないんだなぁ・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-23 01:01:53)

986.  マダガスカル 《ネタバレ》 題材的に動物モノという安全パイのように見えながら、実際は作品的にたっぷりと難しい問題を抱え込んでしまっている映画でした。まずニューヨーカーな動物が野生で生きていくということをどう捉えるのかという問題、それから本来草食動物と肉食動物が仲良くしている不自然さをどう考えるのかという問題。その両方の問題を描きながらもちゃんとしたケリを付けずに放り出しちゃったような印象。それぞれの結論は「仲間がいれば大丈夫」と「魚食べりゃいいじゃん」。なんてぇ激甘娯楽映画逃げなんだぁ。アイディアは面白かっただけに、着地点がそんなトコでいいんかい?って感じでした。なんだかハイテンションでウザいキャラばかりだし、ハッとするような美しいCGはあるけれど、リアリズムとデフォルメの調和が取れてない気がするし。どうもドリームワークスブランドのアニメは毎回ピンと来ません。それに、アメリカ産アニメに総じて言えるのですが、今回も世界が狭すぎな感じ。ニューヨークを飛び出して海に出てマダガスカルに辿り着く、という巨大スケールなのに、実際に展開する舞台の範囲はちょぼちょぼ。マダガスカルじゃ、原住生物はおサルとハイエナみたいなヤツだけの社会で、他の動物はちょこっと出てくるだけの、全く蚊帳の外状態ですからねぇ。カワイイキャラがちょこちょこと出てくるたびにガボーっと喰われてしまう、っていうブラックな展開の部分、あそここそが本来のこの映画の本質であるべきなんじゃないかな、とは思うんですが、そりゃ子供向けアニメじゃキツ過ぎですか・・・。[DVD(字幕)] 5点(2006-09-11 00:46:18)(良:2票)

987.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 最近とんと映画に疎くなってる私はこの映画をタイトルから「カオス理論のバタフライ効果について実験的症例の如く物事を対比させて描く、ちょっと硬派な科学的映画」なんてイメージを勝手に抱いてました。そしたらぜーんぜん違うの。もうびっくり。「記憶が飛ぶって『タイムリープ』かぁ、いや違う、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)の『タイムマシン』の『オーロラの彼方へ』で結局『時をかける少女』だあ!」と。これがバタフライ・エフェクトって言われたら、んー、そうかなぁ?どちらかっていうとパラドックス&平行宇宙でないの?と。現実にはどう考えたって理論的にあり得ない、ファンタジーな物語でございました、って点でもう私の見当違いも甚だしい状態。そういう映画ならそういう映画だ、って最初から割り切って見てれば面白かったのにねぇ。まあ、設定に「えええ?」って箇所もあり(基本が変化構造なのに一部に円環構造が混在していて、一本の映画内に『ターミネーター』と『T2』の矛盾が放置されている状態)、そういうのはどうしたってツッコミ入れざるを得ない訳ですけども。だけど時間操り系の映画はドクが言ってたように「細かい事は気にするな」って見方がいちばんいいんです。牛丼食べようと思って間違えて茶道教室に入っちゃったよーな私が悪いんです。ええ。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-27 00:57:45)

988.  M:i:III 《ネタバレ》 悪いヤツがどんだけ悪いのか、どんだけ凄い存在なのか、ちぃとも判らなくて、ハント側だけが大騒ぎしているような印象。それで、多分、映画がほぼ完成した時点で「悪役の存在弱すぎ」って事に気付いたのでしょう。だからクライマックスシーンをメインタイトル前に持ってきて、なんとか悪のイメージを引っ張ろうとした、と。これで実際にはそんなに悪いとかナンとかっていうレベルまで描けてなかった悪役を、とても悪いヤツに思わせて引っ張る事に成功・・・したかに思えたものの、橋のところの対ヘリコプターのサスペンスが、オープニングの存在によって全くサスペンスとして成立しないというチョンボを生み出してしまったのでした(悪役が逃走する事が最初に予告されている以上、ハントがヘリを落とせない事は約束されちゃってる)。脚本の弱さを見せ場と編集でフォローしているようですが、フォローしきれていない気がします。物語を転がしてこそのアクションシーンだと思うんですけどねぇ。それにしても、あんなにすぐ泣いたりキレたりするハント君は、エージェントとして正しい資質を持ってるんでしょうかねぇ?[映画館(字幕)] 5点(2006-06-24 20:08:38)(良:1票)

989.  オーメン(2006) 《ネタバレ》 前作は面白いとは思いませんでしたが、一流のスタッフとキャストの仕事ぶりもあって大作の風格を漂わせていました。大したアレンジもされずにリメイクされた今作は、前作のシネスコからビスタへと狭まったのに合わせたように演出も雰囲気も演技も音楽も萎んでB級の空気が漂い、なんだか軽くなったモンだなぁ、と。しかし、これで本来の「オーメン」って映画に相応しいレベルになったと思ってしまったりもして。元々結構ヘンな設定じゃないですか。ワンワンの子供だったり、世界を支配しようとしてるワリに悪魔一派の行動がセコくて一貫性がなかったり。その点、大マジメにベテランが仕事するだけの題材かなぁ?みたいな疑問は、今回抱かなくて済みましたからね(一部のベテラン俳優も元から仕事選ばない人だったりしますし)。この監督さんの作品にある、疑問ありなカメラワークは今回も健在でしたし、安直スプラッタに走ったりもしてますけど、B級ホラーとして割り切って見る分にはアリでしょう。前作に比べてクライマックスがあまりにあっけなかったり、かと思うと前作の表現をそのまま頂いてたり、っていうのはちょっと不満でしたが。それと、現実の出来事とヨハネの黙示録を結びつけて、それを悪魔の仕業にしてしまうのはよろしくないかな。ヨハネの黙示録をよーく読めば、悪魔のせいにしちゃえば済む預言じゃない事は判るハズですからね・・・。[映画館(字幕)] 5点(2006-06-11 23:37:32)

990.  シャレード'79 映画としてはどうでもいいですよー、な内容なんですよね。「シャレード」の名を冠しちゃいかんでしょ、オードリーとファラを同列に扱うなんてどういう神経してんの?と文句のひとつも言いたくなりますが、まあ、日本で勝手に付けたタイトルみたいだし。正直、ヌルめのラブサスペンス。ただ、映画好きとしてはどうしても許せない、許しちゃいけないネタがひとつあるんですよ。ファラがジェフからプレゼントされるイモムシのぬいぐるみ。これ、節ごとに鈴が付いてて、足にはクルマが付いてて紐で引っ張るとゆー、相当凄いセンスのモノなのですが、映画館に入ったファラとジェフ、うるさくて周りの観客に注意され、逆ギレちゅーか腹いせとばかりにこのぬいぐるみを、映画館の段差をがこがこ、鈴の音ジャラジャラと高らかに引っ張って楽しそうに出てゆくんですね。こんな二人は「最終絶叫計画」の映画館に送り込んでしまうべきでしょう。[映画館(字幕)] 5点(2006-05-23 22:43:54)(笑:1票)

991.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 不勉強な私はタイトルだけは知ってても、どんな内容かは全く知りませんでしたし、今回の映画化にしてもトム・ハンクス以外に誰が出てるのすら知らずに見に行きました。タイトルからして、ダ・ヴィンチの絵画に隠された秘密から人類の大きな謎が明かされる壮大なミステリー、もしくは社会派サスペンスかと思っていたのですが、なーんだ、ミラー大尉とアメリとガンダルフとレオンが「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」ごっこする映画じゃん、というのが結論。いやいや、それなりに問題作なのは判るんですよ、キリスト教の世界においては。でも、そんだけの危険を冒してまで描かれているのがな~んかユルい娯楽アドベンチャーですからねぇ・・・。『展開に付いてゆけない人続出』とか言われてたんで真剣に見てたんですが、実際はどんどんと先が読めまくってしまうので、さっさと展開せんか~、のろい、のろいぞ!って状態。各人、各組織、各国家に対する宗教を巡る諍いへの警鐘の意味が込められている事は感じるんですが、ほどほどの信仰しか持ってない人間にとっちゃ(いや、キリストさんって人間だったんでしょ?と普通に思ってしまったり)、見せ場少なめ、ダルめの娯楽映画でしかないのでした。クライマックス?って思えるところからがゆるりゆるりとクド過ぎね。私にとって『そこそこ大名』なロン・ハワードはやっぱり今回もそこそこなのでした。マンネリサウンド、ジェームズ・ホーナーが鳴らなかっただけマシですか・・・。[映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 17:53:40)(良:1票)

992.  チキン・リトル 《ネタバレ》 うっわ、微妙な映画だなぁ・・・。テーマはとっても判り易いんですよ、親子の対話を大切にしましょうね、子供の可能性を潰しちゃいけませんよ、って。だけど、その肝心の親子に親しみを抱けるだけの魅力がないんですよね。特に主人公のリトルは、自我の可能性を盲信するばかりで実力は全く伴わないという、現実に存在したらひたすら迷惑なだけのタイプ。その迷惑タイプの行動全てを最終的に肯定してしまう、っていうのはどうなんでしょ?と。まだ子供である彼に対してそんな事に拘るのはおかしいのかもしれませんけれど、どうも独善的に思えて仕方ありません。明らかにギャグがスベってる箇所も多く、タイミングや演出におかしな部分が散見されたのもマイナスですし、「宇宙戦争」とめちゃネタかぶりの『うひゃあ、ディズニー映画でそこまでやっちゃうか?』と思ったのも束の間、やっぱり結局激しく甘く脱力系なオチもマイナス。中盤にタナボタ的成功を与えてしまう脚本にも激しく疑問を抱きました。だけど、カートゥーンとしてのCGはモデリングや動きでそれなりに上手く表現できてましたし、リトルのガールフレンドがヘンにミョーに魅力的なキャラクターだったのでまだ救われております。でも、ディズニー本体の力がこの程度、ってのはマズいでしょ・・・。[映画館(吹替)] 5点(2006-01-07 20:42:20)(良:3票)

993.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 29年前、渋谷のガラガラな劇場の最終回でラウレンティス版の「キングコング」を見たその場所(劇場は新しく建て替えられましたが)で、同じくガラガラな劇場の最終回を見てきましたが、見終わった後の印象まで同じよーなカンジで昔を思い出させてくれてありがとーPJ(もちろん皮肉)。なんだ、ラウレンティス版のリメイクじゃん、可哀想なコングちゃんですかそーですか。長々ダレダレ~っと見せられるワリに登場人物あちこち追いすぎてドラマが迫ってこないし、何かを凝視している登場人物のアップをスローで描いて、それが感情表現でござい、ってのを多用し過ぎててシロート臭くなってるし、コングはただの偏執狂みたいだし、なんつってもよーく知ってる物語以外に見せられるモノはゲームのデモ画面みたいなモンだし。つーか、アニメCG描き割りCG大乱舞、やたら細かいカット割りな状態は、もーアニメ。劇場のCMタイムに見せられた「ファイナルファンタジー12」の映像と同じ感覚で見ている私がいる、と。PJが描きたかったモノって、結局のところ、焼き直しやスピルバーグ作品の模倣だったの? もっともっと違ったオリジナルなセンスを見せてくれるんだろうと期待してたのに、所詮この程度だったのかなぁ。「マトリックス」の2本の続編同様、オタクに大金持たせるとロクな事にならない、って実例を更に重ねただけ、という印象でございました。ちゅー事で点数はラウレンティス版と一緒。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-21 23:55:11)(良:2票)

994.  激走!5000キロ 蒲田の名画座で「オーメン」「カサンドラ・クロス」との3本立て。友達2人と見に行ったのですが、他の2本は既に見ていたので、純粋に楽しめたのはこの一本でした。後の「キャノンボール」がそうであるように、これもまたストーリーらしいストーリーなんて殆どない、ひたすらゴール目指し、商品のガムボールマシンの獲得を目指し走る人々を描いた映画。キャストがヒジョーにジミなので華々しさはありませんが、バカバカしさって点では「キャノンボール」に負けてません。みんながみんな道楽でやってます、という設定なので緊張感はまるでなし、お遊びで作られたようなゆる~い映画なので、名画座でゆる~く見る分にはちょうどイイ、でもここに何かを求めてしまうとかなりツラい映画であるのも事実。求めていいのはせいぜいクルマ、カッコイイ!くらいかなぁ。70年代には沢山ありましたねぇ、カースタントマン主導で作られた映画。みーんな揃いも揃ってゆる~い映画ではありましたが。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-07 23:04:48)

995.  キューティ・ブロンド/ハッピーMAX 前作はエル・ウッズの天然な才能が結果的に普遍的なフェミニズムへと昇華されてゆきました。ところが今回のエルは司法から政治の場へとスケールアップを果たしながら、映画そのものはアメリカの正義という、内側を向いた世界へと矮小化されてしまってます。正しい政治を謳うのであるならば、あくまでエルの天然の才能でそこへ向って欲しかったのですが、描かれるのは保守に対するリベラルの主張。それもリンカーンを思想の絶対的な礎としている時点でこの映画の限界が見えてしまうのです。エル・ウッズはエルのエルによるエルのための存在としてリンカーンすらも突き抜けた存在であって欲しかったのですが。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-03 14:56:46)(良:1票)

996.  追憶(1973) この映画、私はダメでしたねぇ。キレイなテーマ曲やポスターの図柄とは裏腹に、見ていてバーブラとレッドフォードと、どちらにも共感できずにイライラしまくっていた、やたら時代を反映した背景のやかましい映画という印象がしました。もっとも、今から30年近く前、男も女もナンも判らない状態で見ての印象をそのまんま今思い出しているだけなので、今見れば少しは違った印象を受けるのかもしれません。もっとも、あの物語をもう一度見たいとは思わないなぁ・・・。[映画館(字幕)] 5点(2005-11-27 13:44:12)

997.  バットマン ビギンズ ヒーローものにおけるリアリズムについて、ちょっと考え込んでしまいました。コレでいいの?と。アクションシーンがあんまり重要視されてないような気がします。何しろ、激しく動きまくりでブレまくりのカメラワークによって、アクションの具体的な姿がちっとも見えて来ません。香港映画のアクションシーンとは対極にあるような、なんとなくイメージで見て下さいと言わんばかりの、気持ち良さの全く感じられないアクション。バットマンの全身像すらも最後までハッキリさせない描き方は、まるでヒーローものとしてのケレン味を意識的に忌避しているかのような状態。一方で、じゃあドラマとして面白いのかと言えば、ベースに存在するアメコミ設定と真面目に映画であろうとする「マトモさ」との間で齟齬をきたしているような違和感があって、なんだかぎくしゃくした映画だなぁ、と。そもそも、リーアム・ニーソンが出てきて、心の闇だの恐怖の克服だの言うの、もーいいですわぁ、お腹いっぱいですわぁ、って。ひつこいよ、クワイ=ガン・ジン、って。ハリウッドの役所広司かよ!みたいな便利屋役者モーガン・フリーマンも当然でしょ、みたいな顔して出てくるし。クリスチャン・ベールとマイケル・ケインのかけあいは面白かったので、そこだけが救いではありましたが(しかし、ケインは「デンジャラス・ビューティー」の時みたいなポジションで、いつオネエ言葉で話し出すかとハラハラしちゃったい)、全体的にはだるだる~。時計見て「まだあと1時間あるよー」みたいな。私としては、中身なんてなくても、カッコいい、スタイリッシュな映画にしてくれた方が、ナンボか楽しめるんですけどねぇ。使い古しの、他の映画でいくらでも見られるようなメッセージをリピートされても、ねぇ・・・。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-16 22:38:20)(良:1票)

998.  ヴァン・ヘルシング 《ネタバレ》 ILMの仕事っぷりが荒れてくると、もうすぐ「スター・ウォーズ」なんだなぁ、と実感できますねぇ。さて、この映画、正直なところガッカリでした。えーと、昔、変身サイボーグっていうオモチャがあったんですよね。スケルトンな人形に服やマスクを被せてウルトラマンになったり、仮面ライダーになったり。男の子向け着せ替え人形。この映画のイメージは、アレ。ハリウッドの娯楽映画の定型フォーマットにホラーの服を着せました、って感じ。結局やってる事は「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」。で、80年代末時点で、「インディ」はやや時代遅れ気味になっちゃったんですよね。超人的、奇跡的展開にウソっぽさが感じられるようになって。それをここでは今だにやってるもんなぁ(世代が一巡した、って事?)。しかも丸出しCGで見せられると、そりゃナンでもありでしょーよ、ってな気持ちで萎えちゃいますしね。それでも変化を色々と見せて貰えればいいんですけど、なんでここ一番の舞台はいちいち機械屋敷になっちゃいますかねぇ。あと、新しいモノを見せて刺激を与えてくれれば良かったんですけど、狼男、フランケンシュタインの怪物、ドラキュラ伯爵と、既成のものを盛り合わせただけなので、そこに思い入れないと、新鮮味がねぇ・・・。それにしても、最後にヒロインを襲う悲劇、あれは笑って欲しいワケではないんでしょうけれど、どう考えても・・・ねぇ。最後に、「ハムナプトラ」の時もそうだったんですけど、メインタイトルを出さないと、いつまで経っても本題に入ってくれないって感覚になっちゃうんで、メインタイトルは冒頭に入れといて下さいな。個人的な気持ちの問題ですけど。5点(2004-09-14 22:45:04)

999.  シュレック2 《ネタバレ》 ああ、ネコたんっ! もうネコたんの存在だけで10点あげちゃいたいくらい。ネコたんんんっ!! ま、冷静に判断して、と。前作にあったディズニーコンプレックス、前作が認知されて余裕が出てきたせいか、さすがに今回は見られません。その代わりに大挙して登場するのが映画パロディ。で、問題は、多くがベタ、一部マニアックな、そのパロディが映画を動かしてゆく力になってしまっている点。まるで「裸の銃を持つ男」や「スパイ・ハード」みたい。前作はおとぎ話パロディという、世界・世代共通のネタで物語が動いていたのですが、今回はオタクさんが喜んでやっちゃってるよ、というネタも多数で(「スト2」まで出された日にゃ・・・)、同じニオイを持つ者としては笑いを共有しつつも、それでいいの?という疑問が湧いてきます。本筋そのものは前作以上にシンプルというか、シンプル過ぎて面白味に欠けますし。クライマックスのケリのつけ方なんて、「え?何が起こったの?」って。あの魔法が「アバダ・ケダブラ」クラスだって事を先に説明しといてくれないとねぇ(と、一部の人にしか判らない事を書く時点でこの映画を批判する権利ナシかぁ?)。あと、CGは、リアルなモデリングが中心で、まだ独自の映像世界の構築に至っていない感じですね。意識してピクサー的な表現に走るのを避けているのかもしれませんが、前作ほどではないにしろ、その、固体が配置されてます的な映像に違和感がつきまといました。アメリカでアニメ史上最大のヒットという事で期待しましたが、やっぱりこんなモンか、って印象でした。でも、ネコたんは最高なんです。ネコたんは。[映画館(字幕)] 5点(2004-07-29 23:29:37)(笑:1票)

1000.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 なんかね、ちっとも気持ちが弾んでこないんですよ。刺激されないの。物語に何か新鮮さがあるワケではなくって、毎度お馴染みアメコミ映画特有の英雄と個人の間の苦悩パターン。一方でアクションシーンはたまげた事にほとんどCG。テレビゲームのデモムービーを見ているのと、あーんまり感覚的に変わらない感じ。CGって『どうやって撮ったの?』ってサプライズがないんですよね。膨大な製作費をかけたわりに、限定された登場人物、それも全てが関わりを持つ人同士で語られるために、世界がやたらに狭く感じてしまいます。視覚的な情緒を感じる映像もなくて、細かなところで笑わせて楽しませてはくれても、大筋ではかなり退屈してしまいました。キャラクターに感情移入ができていたならば、もっと楽しめたと思うのですが、シンクロしてゆかないんですよね、ここに出てくる人達に。なーんか、「スーパーマン2」+「卒業」+「魔女の宅急便」みたいな感じだったなぁ。せめてスペクタクル!って感じの映像をハデに見せてくれれば、まだ取り付くポイントもあったのですが。なモンで、キルスティン・ダンストって、誰かに似てるんだけど、一体誰だったかなぁ?なんて事ばっかりずーっと考えてました。キャンディス・バーゲン? デボラ・ラフィン? マリエル・ヘミングウェイ? 答えが出る前に映画終わっちゃいました。[映画館(字幕)] 5点(2004-07-04 00:49:58)

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