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プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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101.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 骨太な感動作でした。ダウン症とゲイのカップルという二つのマイノリティー要素を取り入れながら、世に未だ蔓延る偏見をそれに伴う悲劇を描いています。マルコの為の裁判が、いつの間にかゲイのカップルの監督責任能力の有無についての話に、敵の弁護士が誘導する様には本当にアタマに来ました。日本ではあまり問題視されていないような話でしょうが、未だにゲイに強い偏見が残っているアメリカ、しかも70年代ですから、そのストーリーも非常に実在感あるものになっています。 最後の新聞記事が同封された手紙の演出は素晴らしいと思います。映画を観ていると当然私たち観客は主人公であるルディとポールに感情移入しながら、世間のアレコレに憤りを感じてしまっている訳ですが、あの手紙のシーンで突然ポールから私に語っているかの様に思えました。だって大多数の人々はダウン症の子どもを養っている訳ではなく、同性愛者でもない。結果としてそういう人たちがマルコを死なせてしまったのですから。逆に言えばあの手紙を受け取った人たちの内の一人でもマルコのためを真剣に考えればマルコは死なずに済んだでしょう。そういう部分でも色々と観た後に考えてしまう映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2014-09-27 22:24:57)(良:1票) 《改行有》

102.  マイ・フェア・レディ 《ネタバレ》 この映画は二人の人間の成長を描いていますね。一人は当然ながら花売り娘のイライザ。訛りが酷く、上流階級にでても恥ずかしくない言葉を話すべく努力する姿は魅力的でかつ面白いです。彼女がスパルタ教育にイラついて「ア"ア"ー!!」って叫ぶだけで面白いからズルいですね。 んで彼女は結局ヒギンズ教授に賭けを勝たすだけの上達を見せるのですが、そこでチャンチャン♪と終わらないところが良かったです。キチンと上流階級の主役は男であり、女はそこで品評会に出されて娶られるのが唯一の役目ということを確りと描写し、そんな世界を疎ましく思うイライザも描く。こういう世界は今もあるでしょうし、当時のイギリスなら尚更でしょう。 もう一つはヒギンズ教授の成長。イライザの話が終わったと思ったら、ヒギンズ教授にもスポットライトが当たるので良い意味で驚きました。彼が序盤から利己的で独善的な男と描写されていた伏線が良く効いています。女心が分からない、いい年したオッサンがイライザを求めて右往左往する姿は笑えます。 そして今日ではスタンダード・ナンバーとして知られている「I Could Have danced All Night」を元気に唄う(吹き替えですが)このシーンがあるだけでミュージカルとしてはOK。オードリー・ヘプバーンの持つ少年性が活かされた名場面でした。 しかしちょっとばかし上映時間が長いことが気になりもしました。特にイライザの父親とピカリング大佐はストーリー上で絶対に必要な役柄ではないと思えるので、父親のダンスシーンや大佐が知古の友人に電話をするシーンなどは映画化に際し切っても差し支えなかったのではと思います。 とは言っても、老若男女問わず楽しめ、且つ味わい深いストーリーを内包した、ハリウッド映画の良さを存分に感じられる作品と思えました。[DVD(字幕)] 8点(2014-09-19 23:24:53)《改行有》

103.  ブレックファスト・クラブ 《ネタバレ》 青春映画の傑作と言うことで可也ハードルを上げた上での鑑賞でしたが、その期待を裏切らない出来の映画だったと思いました。 所謂スクール・ヒエラルキーを描いた草分け的な作品なのでしょうか、出てくるキャラクターは教師と用務員を除けばたった5人、ジョックス(体育会系ヒーロー)、クイーン(誰もが憧れる女学生)、ガリ勉、不良、不思議ちゃん(バスケット・ケースって原語はヒドいですね)。しかしそれぞれに等身大の悩みがあり、それを普段の学生生活では絶対に交わることのない者たちに打ち明けていく。 この映画が優れている点は上の様にレッテルが張られている学生生活の役割で簡単に割り切れるもんじゃないことを教えてくれるところだと思います。だから彼らは「自分とは何か?」という題の作文を遂に作れなかった。レッテルなんてどうでもいい、自分は自分だ。 唯一気になったのは、アリー・シーディが演じた不思議ちゃん。彼女は最後にクレアにおめかししてもらって変身しますが、どうにも上記の様なテーマなら最後まであの風変わりな見た目でいてほしかったです。変身することが、彼女にとって他者と交わる大きな一歩を表していることは分かるのですが。 あとマリファナを吸うシーンがあって、結構恐々吸っているのも面白いですね。昨今のアメリカ映画ではティーンがマリファナを吸うなんて普通に出てきますが、30年前はまだまだイケナイことをしている意識が強かったのだなぁと。勿論今でもライセンス無しではホントはやっちゃいけませんが。[映画館(字幕)] 8点(2014-09-15 09:11:35)《改行有》

104.  アメリカン・グラフィティ 《ネタバレ》 ほぼ平成生まれの身としてはジョージ・ルーカスといえば『スター・ウォーズ』シリーズしか知らず、更に劇場では悪評も多い新三部作しか見たことがなかったので、この作品には驚きました。こんな優れた青春群像劇を撮ってた人だったのですね。 青春映画らしく非常に成長というテーマを真摯に描いた作品ですね。どの登場人物も初登場時とは一夜の小さな街での冒険を経て、その心情が大きく変わっている。オールディーズナンバーに乗せて青春を描いているので、懐古趣味的な映画として受け止めている方が多いと思いますが、寧ろ「あの頃はよかったな」という望郷からの脱却ともいえると思います。 最も興味深いのは所謂ツッパリでカーレースに興じているジョン・ミルナーです。彼は最後にカーレースの勝負に勝ちますが、その後に「マシンの性能では負けていた。本来なら敗者だった」と呟きます。彼も自分がそろそろツッパリを卒業しなければいけない、若しくは街の外に出てレーサーとしてキチンと経験を積まなければいけないことは理解している。それでも最後に「いや、君は確かに勝っていたよ!」と励まされ、もう少し地元で頑張ってみるかという表情を浮かべる。本当にこれからの彼を応援したくなりましたね。 その後にエンドロール前で彼らのその後が簡単にテロップで流れますが、彼が自動車事故で亡くなったのは非常に悲しかった。人生の悲哀を感じます。[映画館(字幕)] 8点(2014-09-08 08:10:54)《改行有》

105.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 想像を映像化するのが映画だとすればこの映画は映画ではありません。塵芥が散らかるブルックリンの街並み、起伏の少ないストーリー、逃げる悪人の背中に銃弾を浴びせる主人公、そして爽快感のまるで無いラスト。あらゆる場面が単なる刑事ドラマとは一線を画しています。ただ、だから面白くないかというとそんな事は全く無く、リアルにはリアルの見せ方があることが良く分かりました。簡単に言えばリアルだからこそ何が起こるか判らない面白さです。リアルなのだからストーリーが定石通りに進む保証などない。屋上で突然射殺されかける主人公や、それによって巻き込まれて死亡する全く無関係の女性、電車の中であっけなく撃ち殺される車掌。緊迫感と若干の不快感が耳に残る音楽も相まって、事態がどう転ぶか、誰が命を落とすのかが全く読めない。そこにこの物語としての面白さを感じました。 また語り草となっている暗殺者が乗る電車とポパイが運転する車のチェイスシーンは素晴らしい。[映画館(字幕)] 8点(2014-07-01 19:11:45)(良:1票) 《改行有》

106.  8月の家族たち 《ネタバレ》 原作が舞台劇ということもあってか基本的にオクラホマの一つの家が唯一の舞台となります。ハッキリ言って話自体はとても地味だと思います。父親の葬儀をきっかけに実家に帰ってきた娘たちと、叔母、そして薬物依存症の母親が延々と口げんかを繰り広げる、ただそれだけですので。 但し、描かれている内容が普遍的なのでその物語がズシンと心に響きました。分かった風に言ってしまうと“ふつうの家族でいることの大変さ”を描いた作品だと思うのです。誰でも家族は仲が良い方が良い。しかし家族の関係の全てが順風満帆に進んでいる人間が一体どれほどいるでしょうか?不仲、両親の浮気・離婚、相続問題、将来の親の面倒、etc……。家族のトラブルは挙げればキリがありません。本作もそういう結構普段考えるのは面倒な家族の問題を扱っていて、ある程度恵まれた家族関係を保っていると自分では思っているとは言え、かなり物語にのめり込んでしまいました。結局、家族の関係ってのは紐で繋がっていて手繰り寄せれば直ぐに相手に届く様な簡単なものではなく、ゴム紐で繋がっているような物だと思うのです。家族を理解しようと、愛そうと努めても、逆に相手から攻撃を喰らったり、離れていったり、反発したりしてしまう。この映画の登場人物はそんな風に延々と衝突して自壊していく。普通の映画ならば最後に家族が元通りになりました、若しくは元通りになりそうです、と希望を持たせて終わると思いますが、本作は「家族はそんな簡単に直るもんじゃない」と言わんばかりに崩壊したまま終わりを迎えるのも個人的に現実的で良いなと思いました。そんで延々とネイティヴ・アメリカンのお手伝いさんを邪険に扱っていた母親が、家族が一人として居なくなった途端に彼女に縋るのも中々感慨深いですね。たった一人になったときしか家族のありがたみは判らないものなのでしょう。良くある話ですが失って初めて失ったものの大きさに気付く。 あとは豪華キャストによる演技合戦が何より魅力的ですね。メリル・ストリープとジュリア・ロバーツは売れっ子になってからお綺麗な役が多かった故に、年老いた姿で母娘を演じたガッツは称賛に値します。普段、イケメン役が多いベネディクト・カンバーバッチが情けない中年男を演じてるのも新鮮味があってちょっとツボでした。色んな大俳優のちょっと違った演技の幅が観れる作品でもあると思います。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-22 00:56:45)《改行有》

107.  メリー・ポピンズ 《ネタバレ》 う~ん、素晴らしい!ミュージカル映画が好きなのにも関わらず今まで観てなかった自分を叱りたい。「チム・チム・チェリー」、「お砂糖ひとさじで」、「凧をあげよう」等々、一度聴くと忘れられない名曲達、ディック・ヴァン・ダイクのキレの抜群のダンス、ミュージカル映画として素晴らしいことは言うまでもありませんが、ストーリーも実に良いです。 ディズニーらしく夢を子どもに与えることの大切さ、それを知り変わっていくお父さん、ラストの「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」には笑いとともに感動してしまいました。 映像は今見ても新鮮で、コウモリ傘を差しながら空からフワフワ降りてくるメリー・ポピンズや、部屋に浮きながらのティータイム、画の中でのペンギン達とのダンス、煙突掃除たちのアクロバティックなダンス、どれも見ごたえ十分。ミュージカル好きなら観て絶対損は無いはずです。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 14:17:21)《改行有》

108.  X-MEN:フューチャー&パスト 《ネタバレ》 個人的にブライアン・シンガーという監督は割と派手な演出をしない監督なのでアメコミ映画の様にド派手な見せ場が必要な作品よりは、『ユージュアル・サスペクツ』に代表されるような優れた脚本がセットになった時に良い作品を作る監督だと思っています。なのでちょっと心配していたのですが、本作はブライアン・シンガーが担当したX-MENシリーズ作品の中では最も好きな作品になりました。大変面白かったです。 X-MENの根幹を為すテーマはハッキリしています。マイノリティへの差別・不寛容です。前日譚であった『ファースト・ジェネレーション』ではそのテーマを全面に押し出していましたが、本作でもかなり顕著に出ていて、本作では自分と異なる存在を排除しようとする思想が結果的に世界を滅ぼす話となっていて、まあ今現在でも世界の彼方此方でマイノリティに対する攻撃は存在しているので有意義な作品であると思います。但し、作品の結論が「他者を怖がらず、武力で排除するのではなく、分かり合う努力をしましょう」という一般的な価値観からすると普通であるので、突出した出来のストーリーでは無いなとも思いました。素晴らしい話だとは思いますが。 前日譚で袂を分かったチャールズとエリックが過去と未来の双方で和解する展開には胸が熱くなったのですが、その主として描かれる二人に対して、本来主役級である筈のウルヴァリンが全体を通して余り役に立っていなかったのには少し残念というか、もう少しアクション面だけでもいいから見せ場があってもいいかとも思いました。今回は、ビーストにボコボコにされるわ、面倒くさい局面で記憶を無くすわ、終盤で場外ホームランを喰らうわ、本当に終始可哀そうな役回りでした。 あと矢張りブライアン・シンガーらしく大規模なアクションの演出はかなり控え目で、終盤のマグニートーによる超規格外の磁力操作や、センチネルとの戦闘など、マシュー・ヴォーンならどんなにワクワクする画に撮っていただろうと、つい思ってしまったりもしました。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-01 19:58:15)(良:2票) 《改行有》

109.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 正直言っちゃうと、結構ストーリーに問題がありますよね。一番気になってしまうのは、原作に登場しないタウリエルとレゴラスの二人。やっぱり二人が登場する意味合いは余り感じられず、特にレゴラスの方はLOTRのファンへのサービス&割と一本調子の原作へのスパイスの役割なのではないかと邪推してしまいます。急流下りとかアクションが必要だから仕方なく入れたシーンですよね……。 他には溜めがクドいのも考えものです。ピーター・ジャクソンの映画には今までも良く感じていましたが、「ドキドキするまで溜めといて→何もなかったorギリギリ大丈夫だった」という演出が多いですが、本作でもバッチリ健在。あと呪いで朦朧とした状態のキーリがタウリエルを見るシーンで、タウリエルに後光が差す演出はいくらなんでも陳腐だと思うぞ、ピーター・ジャクソン。 結構無理矢理な展開も多いですよね。あの無数の財宝に埋め尽くされたスマウグの巣からたった一つのアーケン石をビルボが見つけ出すのは迚も無理に思えます。文章なら何故アーケン石をビルボが見つけ出すことが出来たのか、それなりに説得力もありますが、映画だと偶然発見した様にしか思えません。 しかーし、このシリーズのファン(と言うか信者)からすれば、またしてもピーター・ジャクソンがあのハイ・ファンタジー世界を完璧な映像で見せてくれるだけでも正直なところ満足してしまいます。人間の想像力は無限で、誰だって目を瞑ればそこに自分の考えるファンタジー世界を描き出すことは出来ます。しかしそれを映像化することが如何に困難なことであるか!闇の森、ドル・グルドゥア、エスガロス、そしてエレボール。自分が思い描いていた世界そのものでした。 まあ実際映像が一番の魅力になってしまっている作品だと思うのですよね。でも私は満足しちゃいました![映画館(字幕)] 8点(2014-03-13 22:37:55)《改行有》

110.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 怖い!!この映画は怖い!コメディと言うよりホラーな気がします。 まずジム・キャリーの何時ものオーバーアクトが笑えるどころか逆に恐ろしい。どこからどう見ても頭のネジが全部すっ飛んで脳味噌どっか行っちゃった位のイカレ野郎。そんな奴が悪意では無く善意で迫ってくるのだから普通のホラー映画では味わえない怖さがあります。「友達になってよ」という善意の一言がここまで恐ろしい言葉に思えるとは……。なんかスティーヴン・キングの『ミザリー』を思い出しました。 この映画は冷静に私たち(映画ファン)を分析している映画でもあると思います。ケーブル・ガイはテレビや映画のことしか頭に無い。なんでも映画に結びつけて考える根っからのメディア中毒人間。そんな彼のたった一つの願望は"友達が欲しい"こと。これはどう考えても彼のコミュニケーションの仕方の問題でもあって、劇中でもスティーヴンに忠告されます。でも彼は度の過ぎたプレゼントや明らかに違法な方法、捻じ曲がった愛情表現でそれを成し遂げようとする。テレビや映画に縛られて本当のコミュニケーションを忘れてしまう恐怖を観客に提示している映画なのだと思います。ここら辺、監督のベン・スティラーは映画の作り手サイドなのに本当に鋭い視点を備えているなぁと思います。 ただ要所要所のコメディならではの適当さもあるのが難点とも言えます。特にラストの電波塔での戦いの場面ですが、ロビンと態々親密な関係を築いたにも関わらずその関係をあっという間に崩壊させる理由がありません。しかもスティーヴンがケーブル・ガイに逆転する方法も取ってつけたようなもので、かなり納得し辛い展開でした。[DVD(字幕)] 8点(2014-02-07 22:30:52)《改行有》

111.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 「天才肌と努力型」、「軽薄さと不器用さ」、「対照的なレーサー同士の戦いと友情」……こう書くと如何にもありきたりな展開に終始し凡庸な作品になりそうなものですが、そこをクリアして堂々たる良作に仕上げてしまう辺りの手腕が、流石はハリウッド派の巨匠、ロン・ハワード。 実際に観終わって考えてみると、なんら奇をてらった展開は無いんですよね。張られた伏線を余すところなく回収し、人物描写の丁寧かつ的確でキャラクターの行動一つ一つに納得がいく。そして観客がアガるレースの場面を適度なテンポで挿入する。しかしこれだけの丁寧な演出、脚本は普通の監督には出来ません。正にお手本の様な映画。その模範解答の様な出来をありきたりと取るか、優秀と取るかは人それぞれですが、私は良い映画だと思います。 また、私は車輪がついているモノには基本的に興味がない男らしくない人間なのですが、そんな私でもレースの場面には結構テンション上がりました。やっぱりアクションの魅せ方が上手いのでしょうね。普段は「全部おんなじやん」と思ってしまうハンス・ジマーの音楽も、F1カーの唸り声を上げるエンジン音と同期している様な感じで、素晴らしかったです。 主人公二人の人生はどちらも恰好いいのですが、やっぱりニッキー・ラウダの生き様に惹かれますね。鑑賞後に調べてみたのですが、ウィペディアに載っている彼のストイック&非名声欲な姿勢からの数々の武勇伝が凄く面白いです。地元のガソリン・スタンドで代金の代わりに優勝トロフィーあげたとかイケメン過ぎる。[映画館(字幕)] 8点(2014-02-07 18:32:12)(良:1票) 《改行有》

112.  アメリカン・ハッスル 《ネタバレ》 先ず目に付くのが豪華キャストの面々。オスカー受賞&ノミネートの常連が名を連ねており、この顔ぶれを観て唸らない映画ファンは少ないでしょう。実際に『オーシャンズ11』の様な単に豪華キャストという訳ではなく、それぞれの役者が素晴らしい演技を見せてくれる。特にクリスチャン・ベールの役作りはトンデモないレベルで、『マシニスト』→『バットマン』→『ザ・ファイター』→『アメリカン・ハッスル』と激太り⇔激痩せを律儀に繰り返す役者根性は唯々凄いとしか言えません。その内体壊すんじゃないかしら。 映画の内容は非常にマーティン・スコセッシの映画、ハッキリ言うと『グッド・フェローズ』に似ていると思いました。流行りのナンバーがサンプリングの様に次々と流れる音楽などは特にそう。デ・ニーロもしっかり出てますし。スコセッシの映画と言えば臆病な奴と無鉄砲な奴が出て来て臆病な奴が泣きを見るって話が多いですが、本作のアーヴィンとリッチーの関係性はそれに近いかなと思います。劇中でリッチーとロザリンの無鉄砲さに終始困り続けるアーヴィンの姿には心の中で大笑いしてしまいました。その辺り、私はコメディー映画としてこの映画はとても優れていたと思います。 但し、釈然としない点も多々ありました。ここでは全て書き切れませんが、例えば音楽について。詐欺師二人の出会いはデューク・エリントンでした。ここでシドニーは「彼には何度も人生を救われた」とまで言うし、彼女が辛い人生を送ってきた事はなんとなく示されますが、最後まで別にデューク・エリントンに大した意味は見い出せない。次にセロニアス・モンクの「Straight No Chaser」が流れる場面。このスタンダード・ナンバーは題名の通り「チェイサー無しで酒をストレートで」という曲なのですが、画面を見ていても別に必然性は感じられない(因みに送金係が仲間に加わる場面です。あの送金係の件とか削っても話繋がりますよね)。思い返してみると、結構「これ必要か?」と思える音楽や場面が多く、やり方次第では2時間以内にも収められる内容だったと思います。 あと個人的には、演技は上手いのでしょうが肌のツヤからどう見ても20代に見えてしまうジェニファー・ローレンスよりも、ケツは見せるわ股は開くわ乳はこぼれそうになるわ女優根性を見せたエイミー・アダムスの演技の方が頭一つ抜けていたと思います。[映画館(字幕)] 8点(2014-01-31 22:15:31)(笑:1票) 《改行有》

113.  プラトーン 《ネタバレ》 ベトナム戦争への監督の怒り・葛藤をそのまま映像化した戦争映画の傑作。オリバー・ストーン監督は実際にベトナム戦争に参加した経験もあり、脚本から監督までに関わったオリバー・ストーンはスクリーンにその怒りをぶちまけた。現地民の虐殺・強姦、誤爆、上官殺し・友軍殺し、アメリカ人には直視したくはないであろう真実を見せつけられます。この映画がアメリカ国内で大ヒットし、アカデミー賞作品賞を受賞したという事実は、如何に泥沼と化していたベトナム戦争が当時のアメリカ人にショックを与え、内省化せざるを得なかったかを表していると思います。 今観ると非常に豪華キャストの面々ですが、その表情には死と隣り合わせの戦場での狂気が表れている。特に最重要キャラクターであるバーンズを演じたトム・ベレンジャー、エリアスを演じたウィレム・デフォーの演技は白眉。 貧乏人の息子のみが戦地に赴き、金持ちは金儲けに夢中になってる現状に反目して一兵卒として参加した主人公が、最後に「僕はバーンズとエリアスの間に生まれた様な存在」と独白するシーンには色々と考えさせられます。誰が悪で、誰が戦争を生み、泥沼に突き進んだのか。答えは出ませんが考え続ける必要はあるのだと思います。[DVD(字幕)] 8点(2014-01-25 15:27:47)《改行有》

114.  なんちゃって家族 《ネタバレ》 近年のアメリカンコメディ王道らしく「下ネタ」「エロ」「悪い言葉(Bad Language)」を詰め込み、加えて「近親相姦ネタ」「(オチの)葉っぱネタ」等もあり、大変教育上良くない仕上がりになっています。 映画の肝心の出来は、一言で言っちゃうと"くっだらない"映画。しかしこれは褒め言葉です。観ながら「くっだらね~!」と腹を抱えながら気持ち良く笑える映画なのです。この感覚を得るには話運びのスピード感が絶対不可欠。この映画はそこのテンポが抜群に良いと思います。オープニングから主要4人の人柄を描きつつストーリーを展開させ、サッサと飛行機→国境→メキシコ→国境と舞台が転換し各シーンを間延びさせない。最後にはアメリカ映画の伝統らしく主人公の成長もチッキリ(やや義務的ではありますが)描く。実に正しいアメリカのバカ映画の形です。 その上、各所でつるべ打ちでギャグを重ねているのですから、本当に脚本や編集、細かい演出が上手いのだと思います。下手なコメディ映画だったらギャグの場面は物語が止まってしまうことが往々にありますからね。 特に笑わせてもらった場面は、ジェスチャーゲームでのジェニファー・アニストンのチ○コ連呼、ウィル・ポールターの晴れ上がったタ○キン、期せずして始まるスワッピング(但し嫁×嫁)、姉と母にキスの手ほどきを受けさせられるウィル・ポールター、等等です。 ホントにくっだらねー映画。でも好きです。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2014-01-06 21:27:22)(良:1票) 《改行有》

115.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 いやー、良い意味で裏切られました。舞台は政治的に保守的なカラーが根強いとされるテキサス。中盤まではカウボーイ風の男が記者二人を付け狙い、死刑制度反対派のゲイルは制度賛成派の右翼団体に嵌められた可能性を示唆する。この中盤まで「また豪く一方的に偏った内容だなぁ」と思ってました。いかにもゲイルが何らかの陰謀に巻き込まれた様にミスディレクションしていますからね。 しかし最後に明らかになるのは全く別方向の真相でした。この映画は死刑制度について「こっちが正しい!こっちは間違ってる!」と結論づけてはいない。ただ"冤罪の人間が死刑になる可能性もありうる"という当たり前の事実を示しているだけです。但し、観客への問題提起にもキチンとなっている。そういうバランス感覚も魅力の一つかと思います。 因みに私は最後までしっかり騙されました。観客の心情はともかくゲイル自身は納得してあの最期を受け入れた訳で、個人的には爽快感のある良いラストだと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2013-11-23 14:14:52)(良:1票) 《改行有》

116.  ラビット・ホール 《ネタバレ》 印象を一言で表すと"繊細"な映画。交通事故で幼い子を亡くした夫婦同士、また夫婦を取り巻く周囲の人々との交流の描写が本当に繊細です。例えば妻のベッカは映画の冒頭で隣人の奥さんが知らずに庭の植物を踏んでしまったことに気づきちょっと眉を(ホントにちょっとだけ)顰める。ここでベッカは(少なくとも子どもの死以降)神経質な人間と解る。ベッカには妹がおり、妹は姉に妊娠を告げる。妹の彼氏は経済的に不安定なミュージシャンだった。また妹はかつて死んだ兄についてベッカから見れば早々に自分の中で決着を付けたらしい。 だから中々自分の子どもの死に決着というか踏ん切りを付けられないベッカは妹のタフさにコンプレックスを抱いていることが様々なシーンでチラリと描写される。またそれらの感情の機微が画面の構図やライティングと絶妙に対応している。この様な繊細な描写が凄く多いのでとても見応えがありました。 ストーリーもとても素晴らしく、どんなに忘れようとしても死んだ我が子の事を記憶から抹消できない事を冷酷に描いている。そんな中でベッカの母親の「重さが変わってくる。最初は重かった岩が段々ポケットの中の小石に思えてくる。でもポケットの中に手を入れた時に思い出さされる。それは無くならないけど我が子が居た証だと思えば辛くない」という言葉は主人公夫婦にとって福音だったでしょう。 我が子を亡くした夫婦という重い役柄を演じたニコール・キッドマンとアーロン・エッカートは流石の演技力。自制が効かず周囲に当たってしまうベッカと、携帯電話に残った我が子が生きていた頃の動画を愛おしそうに見つめるハウイーの姿には胸が締め付けられる思いだった。[DVD(字幕)] 8点(2013-11-10 20:20:44)(良:2票) 《改行有》

117.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 「アイディード将軍が死ねば俺たちが武器を置くと思ったか?この戦闘は終わらない。それがこの国の流儀だ」。パイロットと交渉しようとする男のこの台詞は印象的だ。しかしソマリア内戦に於けるアメリカの軍事介入の是非については一旦置いておく必要がある。この映画はアメリカが政治的に正しかったかどうかを問い質す作品ではないからだ。では何に関しての映画かというとそれは明らかで、「戦友を助ける」ことの尊さだ。だからこの映画で高揚的なマーチや感傷的な音楽は戦友を助けに行く男たちのシーンでのみ流れる。 話題となった緊迫感の持続する戦闘シーンの完成度の高さは言うまでもないですが、特筆したいのが「緊迫感のある映像→ドキュメンタリックなハンディカムでのブレのある撮影」と安易にしていないこと。映像美に拘るリドリー・スコットらしいと言いますか、基本的に画面が安定しているからとても見やすかった。かと言って安定しすぎている訳ではなく、弾着の数は半端ないわ、グレネードは彼方此方で炸裂するわ、RPGはバンバン飛んでくるわ、戦場の地獄の様な臨場感は保っている。このギリギリのバランスが素晴らしい。しかし麻酔なしの動脈縫合手術のシーンには参ってしまった。これまでの映画歴でも一二を争う位の痛そうな演出で、観ている間に無意識に「ヒエ~」と情けない声を上げていた。 ドラマパートの配分も良く、特に部下を一人も見捨てられない為に次々に犠牲を増やしてしまうことに苦悩するガリソン将軍には居た堪れない気持ちに。最後に処置室の床に流れ広がる血を必死に拭くも余計に血が広がってしまう姿が、この作戦に於ける彼を象徴している様で哀しい。[DVD(字幕)] 8点(2013-11-04 23:31:52)(良:1票) 《改行有》

118.  ブルー 初めての空へ 《ネタバレ》 素晴らしいです。フルCGアニメとしては間違いなくアイデア・脚本・演出・挿入歌等に於いてPIXARにも匹敵するレベルの出来だと思いました。まず人間と動物の描写の仕方がとても丁寧です。この映画では人間界(リンダやチュリオ)、動物界(ブルーやジュエル)が混在して描かれます。こういうタイプの映画では過去には『レミーのおいしいレストラン』や『ボルト』などが挙げられると思います。そこで問題となってくるのが動物同士で話す際には擬人化されている動物達を人間が観たらどう映るかという点ですが、本作は殆ど違和感無くその二つの世界を共存させている。つまり人間っぽくもあり動物らしさも存分に残している。 またストーリーの語り口のスマートさも特筆すべき点かと思います。本作では鳥と人間と二つのカップルが描かれますが、短い子ども向け映画の上映時間にも関わらず展開に無理がなく納得いくものとなっている。またどちらの男もボンクラなので、個人的に恋愛に関しての「あるある!」感が最高に面白かったです。 それから声優陣のキャストが実に良い!ペットとして育てられたからこそ矢鱈と博識でペラペラ喋りまくるブルーにジェシー・アイゼンバーグを当ててるのもホントにうまいなあと。アン・ハサウェイは『レ・ミゼラブル』で証明されたとおりの歌唱力、ジェイミー・フォックスの色男っ振りも様になっていますね。ウィル・アイ・アムは本業がラッパーなので当たり前ですが素晴らしいパフォーマンスでした。 まあ残念な部分はリンダが故郷のミネソタの店をどうしたかが全く分からない点ですね。最後にリオに店を移転した描写などあればまだ納得しやすかったのかも知れません。それから密輸業者の男が最終的に特に裁かれる描写がないのも少し残念でした。鳥の方の悪役がバードストライクまでかましたんだから、人間側の悪役にもそれなりの罰が与えられないと……。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-28 15:58:34)(良:1票) 《改行有》

119.  エリジウム 《ネタバレ》 ツッコミどころを挙げると色々とあるSFです。特に物語が後半に差し掛かると腑に落ちない点がどんどん出てくる。ドサクサとは言え何の障害もなくスパイダーがエリジウムに到着できたり、クルーガー一味が簡単にエリジウムでクーデターを起こしたり、肝心な時にドロイド達は姿を見せなかったり、主人公とクルーガーの最終決戦がショボかったりetc...。富裕層と貧困層の差、一方は永遠に近く生きれるが、他方はゴミのように死んでいく、という物語のテーマも、言いたいことは分かるのですが、分かり易すぎるように描くので少し白けてしまいました。矢張りうまい脚本とは、ある瞬間にハッとテーマが浮かび上がるものだと思います。 但し、ビジュアルだけは個人的には完璧でした。スペースコロニーと地球の貧富の差を描いたSFは古くはロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』(これは月ですが)から、富野喜幸の『機動戦士ガンダム』に繋がっていく、言わばSFのド定番。ニール・ブロンカンプはその定番を見事に映像化出来ていたと思います。未来のLAのスラムの風景は砂埃が舞い散りドキュメンタリックに汚く見せ、エリジウムの風景は正にユートピアと呼ぶにふさわしい滅菌されたような世界として写す。だからエリジウムでは殆どカメラはブレない。 そんな世界だからこそ地上にいる人々は自然と空に浮かぶエリジウムを見上げる。まるでバベルの塔を造り登ろうとした人間の様に。このビジュアルを観ただけで正直私は満足してしまいました。 また海外で成功してハリウッドで映画を撮る大抵の監督が、大作になると描写が甘くなったり、個性が弱くなってしまうのに対し、ニール・ブロンカンプはそんな気配が一切ない。銃撃によって粉々に砕け散るドロイド(言わば機械のゴア描写!)、巨大なスラムの空撮、その上空に浮かんでいる巨大物体、人体改造&破壊描写、等のブロンカンプ印はしっかりと入っている。できれば次回作はもう少し脚本をブラシュアップして作って欲しいものです。[映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 23:51:42)《改行有》

120.  ブギーナイツ 《ネタバレ》 PTAが若干26歳だった頃に撮ったポルノ業界を描いた群像劇。単なる70年代から80年代にかけて移り変わるポルノ業界を描いているように見せておきながら、各場面でいとも簡単なように挟まれる超絶的な撮影のテクニックについ目がいってしまいます。 PTAはそもそも長回しが得意な監督なのですが、本作ではそのテクニックを特に執拗に披露していて、まずオープニングから唸らされる。「Boogie Nights」とショッキングピンクのネオンサインが画面に映ったかと思うと、カメラが街の通りを縦横無尽に動き回り、そのままあるクラブに入っていく。カメラはこの群像劇の登場人物たちの個性を映し出しながら進んでいき、やっと主役のダーク・ディグラーの顔をアップにカットが切り替わる。ここまで約4分間、一度もカットを切らずに撮っている。クラブでは少なくとも50人近い人が動き回っており、その演技のタイミングのコントロールは大変難しいことであると想像するのは難しくありません。 その後のプールでのパーティーの場面も同様。今度はカメラが水中に突っ込んだりする。もうムチャクチャ。でも物凄いテクニック。当時の流行した音楽をガンガンかけるというサンプリング手法はマーティン・スコセッシの『グッド・フェローズ』に似ている点も面白い。なんでも観客がおもしろがることをやってやろうという気概が伝わってくる。 ストーリーも80年代にフィルムは廃れ、ビデオブームが到来するとポルノ業界も手軽に効率よく"ヌける"企画物が横行し、業界トップクラスの監督だったジャックでさえ、その時代の流れに飲み込まれていく。一部では崇高とか言われることもある映画という媒体と、ダークも言っていた通り時には下品な文化だと揶揄されることもあるポルノが全く同じ道を辿っているのも面白い。 役者さんも演技派揃いで総じて良く、特にジュリアン・ムーアとヘザー・グレアムは惜しげもなくヌードを見せており、その女優魂は素晴らしい。個人的にはヘザー演じるローラーガールのキュートさとセクシーさには恥ずかしながら目が釘付けに……。眼福でした。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-18 23:38:39)《改行有》

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