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プロフィール
コメント数 4675
性別 男性
年齢 41歳

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1281.  ライアンを探せ! 《ネタバレ》 あまりこういうことは言いたくないですが、2000年代に入ってからのディズニーの作品というのは本当にどうしようもないですな。自分たちでアイデアを生み出す能力がないから、他の傑作の模倣ばかり。この作品だって、テンポやキャラ設定からエンドクレジットに至るまで、いろいろ真似ちゃってるんだけど、肝心のシナリオがなってないでしょ。ピクサーが作るCGアニメと比べてみてくだないよ。心が宿った登場人物達が繰り広げる心温まるお話のピクサーと、それを表面上真似ただけの中身空っぽのディズニー。びっくりするほど対照的。まぁ、この作品でせめて褒めてあげれる点はといえば、コアラのキャラクターぐらいかな。かぶってるバケツをとったら角刈りヘヤーになってたり、パイナップルの帽子をかぶって「偉大なるお方」を演じたり。というわけで、コアラに5点。作品自体は大人が見ても子供が見ても不満足でしょう。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2008-08-20 21:27:11)

1282.  ホステル 《ネタバレ》 始まってから30分は「おんや(・д・)?おいらは確かホラー映画を借りてきたはず、、、どうしてコメディ映画なん?」など思っていたところで突然グロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !はっ!(; ・`д・´)ドリルで体に穴が!?チェーンソーで切り刻まれ:(;゙゚'ω゚'):目ん玉こぼれだし(;><)ウゲェってなシーン連発アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワと思ったらどさくさにまぎれて三池崇史キタ━━(´_ゝ( ´∀( ゚Д( ´∀(・∀(゚∀゚)∀`)∀・)Д゚)∀`)_ゝ`)━━━!!!!せっかく救いだした女のが飛び降り(´・ω・)カワイソス結末はちょっとあっけなかったよ( ゚д゚)それにしても、スロバキアの人がこの映画を見たらどう思うのかなぁ?|д゚)カンサツ[DVD(字幕)] 5点(2008-08-16 01:00:42)

1283.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 スタッフロールにスクリーンプレイ、アイリス・ヤマシタという名前が書いてあるのを見て、私はてっきりこのお話は、その当時を知る日系のおじいちゃんが書いたものなのかなと思ったんですけど、後にメイキング映像を見て実は日系の若い女性だということを知ってとても驚きました。当時の資料を集め研究し、出来る限り史実に忠実にしたかったのだそうな。ストーリーとしての素晴らしさも去ることながら、その真摯な仕事ぶりに感心致しました。イーストウッド氏は「戦争で亡くなった全ての人たちは尊敬に値する。彼らの犠牲があって今の日本があるんだということを、忘れてはならない」と語っています。これこそがこの作品のテーマであり、メッセージなわけです。日本の領土で行われた初めての日米の戦い。そして第二次大戦において最も激しい戦闘の一つであり、日米双方に多数の死傷者を出したという。特に日本軍は2万名余りの兵士のうち、そのほとんどが戦死ししてしまったそうな。まさに玉砕覚悟の防衛だったわけです。栗林中尉の台詞に「 我々の子供らが日本で、一日でも長く安泰に暮らせるなら、我々がこの島を守る一日には 意味があるんです!」というのがありましたけど、本当にそういう思いで戦ったんだろうと思います。にもかかわらず、制作者側が言う様にあまりきちんと教科書で教えられていない。この国ではやれ戦争や自国の歴史ということになると、すぐさま右と左のイデオロギーの戦いに終始してしまう。過去に起こったことをそのまま伝える事、戦争で亡くなった方々に敬意と哀悼を表する事は、本来はイデオロギーを超えたものであるはずなのに。そりゃ確かに戦争は無意味だし、嫌なものだから記憶からなくしてしまいたいかもしれない。でも彼らの存在まで無意味にし、その思いまでなかったことにしたら、それこそ何の教訓も得てないし、自分で自分を卑下する様なものですよ。思想的に偏屈になるか、あるいはただの無関心かのどちらかに行く事無く、全ての日本の人々が彼らの存在と思いを知り、頭をたれるその日が来るまで、この作品の意義が失われる事はないでしょう。[映画館(字幕)] 9点(2008-08-15 16:17:46)(良:3票)

1284.  ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 公開当時、「どうしてこんなに暗く、いつも雨が降っているんだ」「どうして敵がデッカードを助けるのか。全然敵らしくないじゃないか」などという馬鹿らしい批評のせいで、初公開版及び完全版には、冒頭からデッカードのナレーションが入る事になってしまいました。ナレーションというのはよく言われる様に、映画そのものを陳腐にしてしまいかねない作用というのがあるんです。初公開版及び完全版に入れられたナレーションというのは、まさにこのナレーションのデメリットの作用が存分に出てしまっていて、作品の質を見事に劣化させている。そしてラストはハッピーエンドでなければならないとの会社側の要求により、青空の下で滑走する車のシーンで終わらせるという、全く作品の雰囲気に合ってないものが付け足されてしまった。そういう誤った大衆併合主義による作品の劣化からブレード・ランナーを救い出し、まず自分の作りたかったものに直すんだということで制作されたのがこのディレクターズ・カット版なわけです。そして例のユニコーンのシーンが追加されたことにより、この作品は新たな深みを持つ事になります(ラストで刑事が折ったユニコーンの折り紙を見て、デッカードは確信した表情をとります。本人にしか知らないはずのユニコーンの夢をなぜ彼が知っていたのか。私が思うにやはり、デッカードもレプリカントなんだろうと思います)。この一連の経緯を見ていると、いつの世も本当の傑作というのはある面で先んじているのだな、と感じざるをえません。言うならばそれは、人々の先頭に立ち、新しい地平を切り開く冒険者の様相を呈しているといっていいでしょう。この作品の場合は、SFのフィルム・ノワールという、全く新しいジャンルを開拓した。言うならば、時代がようやく「ブレード・ランナー」に追いついた、ということなのです。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2008-08-14 23:28:13)

1285.  ブレードランナー/ファイナル・カット 《ネタバレ》 私は昔から「廃墟」というものに非常に強い興味というか魅力を感じておりまして、廃墟の写真を見たり実際に行ってみたりすると、なんだか夢の世界を思い起こす様な、そういう不思議な気持ちになるんです。この作品に出てくる未来のL.Aというのは実にデカダンス的で、廃墟が持つ退廃の美というのに凄く似ているような気がするんです。廃墟というのは、宿命的に人の記憶と重なり合う要素がある。消えて崩れゆく思いで。そう、ロイが語ったあの最後の言葉の様に。降り続ける酸性雨の雨は、全ての建造物を溶かす要素があり、あちこちで漂うスモッグは、消えていく記憶の切なさを表現しているみたいです。そう、涙のように、雨のように、、、、、。そしてリバーブのかかりまくったヴァンゲリスの音楽は、切なくかなしい人の生き様も、過ぎ去る事である種の温かみを付加させる追憶の効果を描出しているようでもあります。レイチェルの子供の頃の写真がかすかに動きだし、最後に旅立つロイの魂は鳩によって表現される。現実と思い出と夢。この三つが、L.Aの無国籍雑多な世界の様に混ざり合い、人の人生を幻影の様に映し出す。そう、この作品は、人の内面を見事に外化し、外側の世界を見事に内面化することで、内と外が一体となった世界観を作り出している。単に美しいだけではない、単に緻密なだけではない、本当に素晴らしいビジュアルというのは、真に内的なものなんだ。ディレクターズカットから15年。全体的な色調も纏められ、ガラスに突き破って死ぬレプリカントの顔をデジタル技術で本人の顔にはめ込み、鳩が飛び立つシーンを当時思い描いていた背景に変えるなど、監督本人が本当に作りたかったものへと仕上げられました。いろいろあって紆余曲折しながらもついにファイナルとなった今作。四半世紀を経て、ようやく時代は「ブレード・ランナー」に追いついた。そしてこの作品は永遠となることでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2008-08-14 23:25:29)(良:1票)

1286.  ブレードランナー/完全版 《ネタバレ》 細かい部分は違うかもしれませんが、基本的には初公開版とほぼ同一です。ここではいつくか僕の好きな印象深いと思うシーンを書きます。レイチェルが、自分の子供の頃の写真を持っていて、それをデッカードに渡すシーンがありますよね。デッカードがその写真に目を落とすと、本当はタイレルの姪の記憶を移植されたものであるから、実は偽物なんだけど、その写真の中の光景が少しだけ動くんですよね。あれは凄く切ない、胸にぐっとくるシーンです。それからラストのロイとデッカードの対決のシーン。よく見ると突然ロイが鳩を持ってるんですけど、どうしてまた彼に鳩を持たせたのか。それはつまり、飛び立っていく鳩を映し出す事によって彼の魂を表現してるわけですね。例えば「ドクトル・ジバゴ」に、花瓶に入れてある花の花びらが一つ、また一つと舞い落ちるシーンがあるんですけど、あれはつまり登場人物の悲しい心情というのを表現してる。それと同じで、なにか外界のものによって人の内面を表現するという手法が、とても知的で芸術的だなと思わせるんです。レプリカントなんだけど、魂を表現する。偽の記憶なんだけど、写真が動く。結局のところ、レプリカントという反人間的な存在を設定することで、より人間的なものを端的に表す。SFにだけ許される特権的なやり方で、だからこそ僕はこの作品にぐっとくるものを強く感じる。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2008-08-14 22:18:01)

1287.  ブレードランナー 「レプリカント」とは、複製の「レプリカ」と、亡霊の「レブナント」を合わせた造語である。彼らは数年に設定された寿命から逃れ、「生きたい」と願う。レプリカントは、人間と区別されるために、感情移入テストを行い、ふるいにかけられる。レプリカントを追うブレードランナーは、本人は人間と信じている(または信じていたい)レイチェルと、恋に落ちる。レイチャルは自分がレプリカントだと知らされて、涙を流す。ロイは死ぬ間際に、「お前ら人間には信じられぬ物をみてきた、、、そういう思い出もやがい消える。涙のように。雨のように」と言って死んで行く。そう、彼らレプリカントは、なによりも「人間」なのだ。ただの複製が人間そっくりになって、生物と非生物がどこまでも暖味になった世界、人間とそうでないものの違いは何なのか?という問いに対する問題を提起している。この映画の原作者、フィリップ・K・ディックは言った。「あなたがどんな姿をしていようと、あなたがどこの星で生まれようと、そんなことは関係ない。問題はあなたがどれほど親切であるかだ。この親切という特質が、わたしにとっては、われわれを岩や木切れや金属から区別しているものであり、それはわれわれがどんな姿になろうとも、どこへ行こうとも、どんなものになろうとも、永久に変わらない」たとえ人間であっても、良心もなく、親切心もない人間は果たして人間だろうか?彼らアンドロイドの方が、よほど人間的ではないだろうか?感情移入テストで人と反応が違えば、彼らは物扱いされるのか?人間であるとは、良心が、親切心があるからこそ人間なのだと言える。感情に欠け、人間関係が希薄しているこの世の中だからこそ、特にそんな問題を訴えかけてくる。ビジュアルや、雰囲気や、世界観もさることながら、この映画はまず何よりもヒューマンドラマなんだ。 (追記・本作及び完全版は、都合により監督の思い通りの仕上がりにはなっておりません。初見の方はファイナル・カット版あるいはディレクターズ・カット版をご覧下さい。)[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2008-08-14 21:59:51)(良:1票)

1288.  ノーカントリー 《ネタバレ》 酸素ボンベで人を殺しまくるシガーことハビエル・バルデムという俳優さん。「海を飛び夢」で尊厳死を選ぶ男の役を演じてるあの役者さんですよ。あまりのカメレオンっぷりに驚愕ですし、なによりこういう役にハビエル・バルデム氏を選ぶ制作者側の眼力にも驚かされる。全編にわたって緊張感漂ってますが、犬に川岸まで追いかけられるシーンなど、コーエン兄弟らしいこっけいさがあって独特な世界観は相変わらず。一番の見所はやはりモスとシガーのガチンコ対決シーン。静寂の中で繰り広げられる闘いはとても迫力があります。さて、この作品のテーマ、メッセージというものは、正直言って一度見ただけでよくわかりませんでした。邦題はノーカントリーですけど、原題はNo Country for Old Menなんですね。「ノーカントリー」じゃなんのことだかよくわからない。隠喩的な内容の作品だけに、邦題の付け方の難しさを感じてしまった。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-13 22:41:58)

1289.  いつか眠りにつく前に 《ネタバレ》 母が最後に言った言葉「人生に過ちなんてないのよ」がたぶんこの作品のメッセージなんでしょう。いろんなことあったけど、死ぬ間際になれば全部肯定的に受け入れられる、という感じなんでしょうか。ただ、僕が男だからでしょうか、どの人物にもあまり共感がしずらしいですよねぇ。文学作品の映画化というものの難しさを感じてしまいます。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-13 20:58:37)

1290.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 僕は小さい頃から人形というものに恐怖感を抱いていたタチなので、あれだけの数の人形がずらっと整列させられてしかもそれがカタカタと動き出すシーンなんかは、やっぱり観ていてゾクゾクするものがありましたね。「ソウ」ほどではないですが、それなりによく出来たホラームービーにはなってると思います。ラストのオチも見事です。でも最初の方は生身の父親が演じているわけですから、あれを人形だと思うには無理があるよね。だからちょっとずるい。特典映像を見ると、監督のジェームズ・ワンが出てくるんですけど、いやはや、あんなにも若い、気色の悪い髪型のアジア人だとは思ってなかったですね。まさに新進気鋭の監督といったところですな。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-13 19:59:04)

1291.  ブロンコ・ビリー 《ネタバレ》 人生ってなかなかうまくいかない。いろんな困難もあるし、嫌なこともいっぱいある。人それぞれいろんな人生あるけれど、みんなだいたいそうでしょう。イーストウッドの映画って、人間の人生に対する一種の鎮痛剤みたいな作用がある様に思います。前科者、端くれ者達によるワイルド・ウエスト・ショー。悪徳保安官に蔑まれ、悪ガキに火をつけられテントが燃やされるも、教会では飯を分けてもらい、精神病棟では新しいテントを作ってくれる。言ってみれば「捨てる神あれば拾う神あり」。旅は道連れ世は情けと言いますが、米国を旅するこの大道芸集団の生き様はまさに人生そのものなわけですなぁ。それにしても、ソンドラ・ロックのわがまま娘っぷりはとても板についてうまいなぁと観てて思ったんですが、彼女のその後の実生活を考えると、演技というより本当にああいう人だったのかもね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-11 20:51:26)

1292.  ウォーター・ホース 《ネタバレ》 少年と動物の友情を軸に、その動物を大人達が殺そうとする、、、、という、実によくありがちなパターンのお話なんですけど、今作はその動物がネス湖のネッシーというこれまでにない題材。ネッシーがファンタジー映画として使われるということは、逆に言うとそれだけネッシーという存在が、「いるのかいないのか」から「人間が作り出したUMA」になった証なのかな。でも、自分が子供の頃には、ああいう湖に古代の恐竜がもし生き残ってたら、、、なんてことを考えただけでわくわくしてましたよね。なにかこう、男の子のロマンをくすぐるものがあった。今回の映画化は子供達に向けたよき娯楽作品となることでしょう。CGの出来も視聴に耐えうる出来に仕上がってたと思います。アンガスを背中に乗せたクルーソーは水中をどんどん潜っていきますが、本当にああいうことをしたらアンガスは水圧でおかしくなっちゃいます。でもいいんです。ファンタジー映画ですもの。恐竜の背中に乗って水中を探検するというのは、それこそ「男の子のロマン」なんですから。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-11 00:05:31)

1293.  ブレージングサドル 《ネタバレ》 この作品がいまだ名作として語り継がれる所以は、やはりギャグの際どさにあろう。下ネタは今のお下劣ムービーの方が上だが、ほぼ全編にわたる「人種差別」ネタは他の追随を寄せつけない。このまんまじゃ劇場にも出せないしTVにも流せないよというので試しに際どいシーンを全部カットしたら作品の尺が9分になってしまったという逸話もあるそうな。終盤に至ってはもはや西部劇であることを辞め、ハチャクチャ、ぶっ飛び、超現実の世界にまでいってしまうが、その呆れるほどのハチャメチャの向こう側にほんのりと希望の光が見いだせるのは、この作品の根底に「人間賛美」の精神があるからに違いない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-10 01:03:15)(良:1票) 《改行有》

1294.  ジャンパー 《ネタバレ》 なんたることか!なんたることか! 拙者はこの前、実に無節操な活動写真を見たでござる!「ジャンパー」という題名であったのだが、これがなんともはらわた煮えくり返る若僧が画面を飛び回るのでござる!我々庶民は原油高でどこに行くにもひぃひぃ言うとるこのご時世に、この若僧は念ずるだけで空間を移動するという黒魔術を使うのである!なんたることか!庶民の苦労も知らずに、こんなことが許されるものか!しかもこの若僧、人様の金を横取り、豪勢に使い回し、あげくの果てに女までゲットする始末である!なんたることか!この無礼者め!世間の苦労、世の大変さをこの若僧は身を持って知るべきである!浅黒い顔をした白髪の老人が言っておったではないか。「このような力は神だけに許される」と。その通りでござる![DVD(字幕)] 5点(2008-08-10 00:51:16)(笑:2票)

1295.  地獄の変異 《ネタバレ》 この作品の予告編が藤岡探検隊のパロディだったもんで、どんだけひどいC級ムービーなんだよと思って観てみたら、これがどっこい、とても真面目に作られた結構な大作ではありませんか。見終わって割と得した気分になったのと同時に、あの予告編と邦題は宣伝の仕方が間違ってる!配給会社は何をやっとるかぁ!と思わず怒鳴って(心の中で)しまった。見た感じでは、実際の海底洞窟の映像とセットを織り交ぜて全体を構成してるんでしょう。とても美しいシーンが多いし、あのメインのエイリアンはともかく、途中出てきたうなぎの親戚みたいなやつだったら本当に前人未到のどこかの洞窟にいそうな気がしないでもない。そう思わせるくらいの映画的リアリズムがあったし、閉鎖的でありながらだだっ広い空間の怖さというものがうまく出ていて(博士やチャーリーが襲われるシーンなど)後に印象深く残る。ただ全体的に、音楽含めて過剰演出は控えめなので、その辺の好きずきで賛否別れるかも。[DVD(字幕)] 6点(2008-08-08 01:24:08)(良:1票)

1296.  ピンクの豹 《ネタバレ》 一言で言うと「上品なドリフ」ですよね。ピーター・セラーズが度々コケたりどこかにぶつかったりするんですけど、あまりに古典的なのでなんだか時の流れを感じてしまいました。でも後半の仮面舞踏会はとっても面白い。とくにシマウマが愉快です。花火でドンパチ、ゴリラ同士の珍プレイ、及び女王様のチャーミングさ込みで6点。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-08 00:40:43)

1297.  グッドモーニング,ベトナム 《ネタバレ》 これ、ロビン・ウィリアムズのマシンガントークが理解出来ればどれほど面白いんだろうと、文化の違いみたいなものを痛感しちゃいますよね。バッドエンドなんかじゃないけど、なんとも切ないラストです。振り返ってみれば、親友だと思っていたベトナム人からは裏切られ、恋の行方も結局実らず、ラジオ局は退かれる始末。何一つ気持ちよい結末ではないんだけど、それ故に現実的な共感を覚えるし、what a wonderful worldのシーンにある様なメッセージをストーリーそのものにも体現されているようでいい。ただよく言われる様に、ベトナム人の描き方がちょっとおちゃらけ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-03 19:43:49)

1298.  シャンハイ・ナイト 《ネタバレ》 さすがのジャッキーも50代ですから、昔に比べるとキレやスピード感はなくなりましたけど、その分ユーモアの要素を取り込んで全体としてのエンターテイメントの総量を保とうとしている様に見えます。雨に唄えばやインディ・ジョーンズなどのパロディネタもあります。鼻の形が妙な俳優で有名なオーウェン・ウィルソンのおちゃらけキャラもなかなか愉快。本当に可も不可もない作品です。全体的にセットが少し安っぽいかな。[地上波(吹替)] 6点(2008-08-01 21:46:04)

1299.  キャプティビティ 《ネタバレ》 映像も音楽も割とスタイリッシュで、繰り返される嫌な拷問シーンなど、その手の代物が好きな人にはツボを押さえていていいかもですけど、こういう監禁ものというのが、最近は実によく作られ、その中でも出来のいいシリーズなんかとどうしても比較してしまう己がいるわけです。飽きさせず最後まで見せてくれるんですが、そのラストがなぜか世界版と日本版では違うそうな(男に復讐する必要はないですよね)。どうしてそういうことをするのか、理解に苦しむ。[DVD(字幕)] 5点(2008-07-28 19:58:52)

1300.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 なかなか見応えのある作品でしたね。果たして悪魔は実存するのか?それとも単に人の心が作り出すものなのか?興味深いテーマを軸に、ジェニファーさん扮するエミリーの怪演も相まって、最後まで飽きさせない展開となっています。ただ、法廷の最後の弁論でエリンが「可能性」という言葉を持ち出して神父を擁護したり、その判決が有罪だけど刑は今日でおしまいなどという結末を見ていて、おいおいと思ってしまった。果たしてどこまでが「実話」なのか判断しかねます。エミリーが本当に悪魔に取り憑かれていたのかを判断する材料として、この作品は重要な部分を説明していない様に思います。途中事故で亡くなる医者が「彼女は悪魔に取り憑かれていない時は全くの正常なんだ。それが精神疾患ではない証拠だ」みたいなこと言ってましたけど、それだったら同一性障害の部類の可能性はないのか。正常な時のエミリーは、取り憑かれてる時の記憶をどこまで保ってるのかとか、そういう点が説明不足だし、最も重要な「育った家庭環境」を知る上で、家族というものが、ほとんど無に等しい様な描かれ方しかされていないのが、この作品の一番の難点だと思われます。神父に責任があるのかどうか、もし自分が陪審員だったらどうしていただろうと思うと、早急に答えは出てきません。もしも被告人ムーアがキリスト教の神父さんじゃなくて、新興宗教のおっさんだとしたら、たぶん私は迷わず有罪にしていたでしょうが(なんでやねん!笑)。余計なお世話かもしれませんが、ジェニファー・カーペンターの体のけぞらし目をひんむき、金切り声あげて憑依を演じるその様を、澄まし顔でフフンと居座る日本の女優の方々にぜひ見ていただきたい。ああいう演技出来る人、果たして日本にいるかなぁ?[DVD(字幕)] 7点(2008-07-27 01:54:53)

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