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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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141.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 復習のつもりで1作目をビデオで観たが、結果的には涙を流したのは1作目の方だった。本作の重要なエッセンスはすべて本サイトのレビューに語りつくされているため、映画自体はそれを補完するくらいの、つまり想定どおりの展開というか期待が大きかった分だけ少し肩透かしをくらった感じだ。アドレナリン全開となったのはあの有名なサントラをバックにロッキーがトレーニングに励む場面くらい。肝心の試合はもっと盛り上げることができたのではないかと思う。(年齢を考慮しても、ロッキーの激しい殴り合だけでは今や淡々と感じてしまう自分だった)でもでもあのロッキーの完結篇なので、観る価値はありありですよ。[映画館(字幕)] 7点(2007-05-04 00:52:42)

142.  ブラッド・ダイヤモンド 社会派の話題作とは聞いていたが、予想以上に社会問題とエンターテイメント性を高次元でバランスさせた佳作だった。本来はマスコミがもっと取り上げるべきテーマを、あえて高いコストをかけて映画にするというリスクを選択した製作者に敬意を表したい。前の方が言っていたようにレオのような人気俳優が主演でなければ、観客動員は期待できなかったかもしれない。そのレオの演技も光っている。展開が早く、冒頭から作品世界に一気に引き込まれる。そして何よりもこのエンターテイメント性に埋もれることなく、(たとえ作品がフィクションであっても)この作品が訴えようとしている「真実」はしっかりと伝わってくる。象牙であれ、金であれ、ダイヤモンドであれ、我々が目にするそれには目には見えない血がベットリと着いている(かもしれない)という真実。耳を澄ませばそこから罪なき家族の悲鳴が聞こえてくるという真実。いつの頃からか人間が命以上のものを欲しがるようになって以来この悲劇が繰り返されてきたという真実。私は妻に贈って以来ほとんどフタを開けたこともない(これからも恐らくほとんど開けることのない)いわゆる給料の3ケ月分の婚約指輪がわが家にあることを、こんなに恥ずかしく思ったことはない。私たちは現代社会に生きるものの努めとして(過去の無数の血と悲鳴の歴史の果てに生きるものの努めとして)この映画が訴えようとしていることは知らなければならないと思った。[映画館(字幕)] 8点(2007-05-01 18:29:37)(良:2票)

143.  16ブロック もう少し「あと何ブロックで到着!」という緊迫感もあって良かった。アクション映画ではないにしても、そういう要素は必要。ブルース・ウィリスの敏腕警官ぶりが観られたのは良いが、いかんせんラストが凡庸なのは残念。全般的には良い映画であり、観て損したとは思わないが、映画慣れした現代っ子にはちょっと物足りないかな、ドナー監督。[DVD(字幕)] 6点(2007-03-17 22:17:11)

144.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 硫黄島2部作の2作目という位置づけのため、1作目である「父親たちの星条旗」を先に見ておいた方が良い。「父親たち~」では、いつものアメリカ映画に登場する(不気味な)ステレオタイプの日本兵しか出てこないが、本作は、その日本兵側に視点を移し、その独特の思想にもとづく心理背景が冷静に活写されている。この恐らくは映画史上初めてといってよいアプローチに対し、特にアメリカ映画界で高い評価を得ていることに加え、現代においてこの作品自体に大きな意味があることは確かだ。しかし、惜しむらくは硫黄島での過酷な状況をもっとリアルに描いて欲しかった。トンネル内でうまそうに飯を喰っていたり、全体的に妙に涼しげだったり、「臭い」「暑い」「水が少ない」といった硫黄島での苦しみに加え、味方こそが最大の敵だった、という人間同士の葛藤がもう一歩伝わってこない。自分自身が戦争映画を数多く観てきて残酷描写に慣れてきたせいもあるが、期待したほどの感傷を得ることはできなかった。しかし、現代日本を我がもの顔で闊歩して歩く10代20代の若者こそ観るべき作品。[映画館(字幕)] 7点(2006-12-13 17:06:43)

145.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 巷で話題の「硫黄島二部作」。まず、敵味方という正反対の視点からひとつの「戦争」を語るという構想は評価に値する。当時あの島で戦った人たちは、よもや後年このように映画化されるとは想像する余地すらなかっただろう。全編をとおし「戦争」という異常な状況におかれた人間の苦悩(戦場の外でのそれも含めて)をあくまでも冷静な目でとらえている。エンドクレジットで当時の実際の写真が映し出されても、大きな違和感を感じなかったことからも、その冷静な画づくりが成功していると言える。結局本作の主題は、ラストシーンに集約されるであろう。“ドク”の息子は、父の死後、英雄として祭り上げられることを受け止めて生きてきた父、そして戦友を決して見捨てない素晴らしい衛生下士官だった父のことを初めて知る。その父が実は“イギー”ら戦友をずっと心に抱えてきたこと。そしてそのことを息子に赦しを乞う場面。そしてそんな父を「誇りに思う」と抱きしめる息子。これらのシーンの圧倒的な重さに心を動かされずにはいられない。彼が人生最後に心に浮かんだのは、50年以上も前の、消えそうな命を忘れるかのように海辺ではしゃぐ戦友達だったというのは、決して虚構ではないような気がする。[映画館(字幕)] 8点(2006-12-05 12:14:23)

146.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 あのジョン・ウィリアムズの有名なメインタイトルに、奥から手前に流れるオープニング・タイトル。あれだけで「あ~彼が帰ってきた!!」と背筋がゾクゾクする。あのリチャード・ドナーの第1作目からもう30年近い年月が経ったなんて・・・。本作はその前シリーズ(ⅠとⅡ)へのリスペクトから製作されており、前作のファンにも安心して観ていられる内容となっている上、CG全盛の現在らしく、特殊効果は数段磨きがかかっている。ガトリング・ガンをも跳ね返し、時には音もなく優雅に、時には文字通り“弾よりも速く”飛行する、その上誰よりも善良な「彼」は我ら凡人にとって夢のヒーローだ。不謹慎の誹りを恐れずに言えば、序盤の旅客機救出のシーンを観ながら、もし現実に彼がいたら「9.11」の悲劇は回避できたのに・・そんな夢をみている自分がいた。あえて苦言を呈せばレックス・ルーサーの悪だくみが現実離れしすぎているのが気になる、もっと現実的な知恵と心理戦でスーパーマンを悩ませる方が対比的で見応えがあると思うのだが。[映画館(字幕)] 7点(2006-08-27 11:02:02)(良:1票)

147.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 言うまでもなく、あの「9.11」にユナイテッド93便で何が起こったかが描かれた作品であるが、正直序盤から心拍数が上がりっぱなしであった。観客は既にこの便の運命を知っているため、もはや取り戻せない時間を犯人・乗客・そして混乱する管制スタッフと追体験することになる。この映画に有名な俳優は当然必要ない。犯人グループの緊張感、ショックのあまり目の血走った乗客、涙ながらに大切な人に電話する乗客、シロウトのようにうろたえる客室乗務員、すべてが演技とは思わせない迫力で迫ってくる。犯人がいつ決行するのか、政府関係者は何もできなかったのか、そしてどのように最後を迎えるのか・・、観客の緊張は緩むことなく最後まで進んでいく。ここに搭乗する人物(犯人を除いて)は、私達と何も違わない。私たちにもいつ訪れるかもしれない危機を観客に突きつける作品である。「危機管理」という言葉を考えさせる作品である。決して面白い映画ではないが、多くの人が見ておくことをお薦めする。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-15 09:41:07)

148.  M:i:III 《ネタバレ》 あまり難しいことを考えずに、2時間余りを気分転換に使いたいなら、本作は悪くない。あの「スパイ大作戦」のテーマにのって、イーサン・ハントのチームがテクノロジーと技能を駆使し、華麗にミッションを遂行していくシークエンスは本作でも健在であり、ドキドキ、ハラハラの連続である。ただ多くのレビューアーがご指摘されているとおり上海での「ラビットフット」強奪ミッションが思いっきり省略されており、なおかつそれが一体何かも分からずじまいであったことが消化不良だった。次回、大統領直々のミッションが示唆されてエンディングとなるが、是非期待したい。 [映画館(字幕)] 7点(2006-07-15 12:12:26)《改行有》

149.  バンド・オブ・ブラザース<TVM> 《ネタバレ》 テレビ用とは思えない(むしろ映画ではできない10話構成と)圧倒的なクオリティーで、第2次世界大戦の欧州戦線の実像にせまるドラマとして新しいアプローチがなされており、それはおおむね成功したといえるのではないか。特に一中隊が訓練から終戦まで転戦していく様を時系列で見せていくストーリーは新鮮だ。ドラマである以上、一兵士の視点(従ってこの作品にあっては米国側の視点)で戦争が描かれるのはむしろ当然であろう。想像するに当時は、今の時代のように大所高所にたって世界を俯瞰し、「戦争は良くない」と簡単に言えた時代ではなかったのではないだろうか。いやがおうにもどこかの国に属し、善悪を超えて、自分と愛する人を守るために戦うことを余儀なくされた時代ではなかったか。自分自身がもしあの時代に生きていたら、そして戦争の最前線に立ったとしたら、という想像力に、この作品は大きな示唆を与えてくれる。そして、だからこそ「戦争は(たとえいかなる理由があろうとも)二度を起こしてはならない」という確信を与えてくれるのだ。その意味でこの作品は秀逸である。併せて各巻の冒頭に納められている実際の空挺部隊員たちの語りは、雄弁にして余りある。この作品は細部まで手を抜かず作り上げた戦争ドラマの傑作と言えよう。余談だが、DVDを5.1CHのサラウンド環境で鑑賞すると、銃弾が回りを飛び交う音がリアルに再現され、本当に戦場にいるような臨場感(というか恐怖感)を実感できる。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-06 13:50:34)(良:1票)

150.  宇宙戦争(2005) 事前の情報管理が厳しく、期待感を煽って、鳴り物入りで登場した大作だけに、肩すかしにあったような印象が最後まで拭えない。確かに訳もわからず人々が宇宙人に「駆除」される場面はリアルだし、状況説明と逃走劇で構成される前半部分はスピードと緊張感があり、引き込まれた。 しかし、後半はどうにも間延びしてしまい、さらには「ありえねー」形で、どんどん物語が進行していく展開にいささか辟易した。トム・クルーズのダメ男役はキムタクと同じくらい無理があって、全然感情移入できなかった。残念![映画館(字幕)] 4点(2005-09-07 20:04:55)《改行有》

151.  ランド・オブ・ザ・デッド 近頃ゾンビ慣れしてきたせいか、全然怖くない。若干驚かせる場面はあるが、「びっくり」と「怖い」は違う。街がゾンビに制圧された「その後の世界」という設定には惹かれるし、いつの時代も汚いものを排除する人間社会への風刺は効いているが、生き残った人類が(ゾンビからも人間同士からも)追いつめられていく過程こそ、恐怖であり見所なのに、本作ではその両方が中途半端。ロメロの名を伏せられて見たら、二番煎じのB級映画と見まがうほどのレベルである。(ただし、特殊メイクなどスプラッタ面はさすがにA級だが) 観客がゾンビ慣れした現在、はやりゾンビを進化させるしかなかったのだろうか?だとすれば、もうロメロにはゾンビ作品を撮って欲しくない。[映画館(字幕)] 4点(2005-09-05 18:43:41)

152.  ターミナル スピルバーグ監督作品として見たら、主人公が「E.T.」に見えてきました。最初は違和感がある存在だが、見ている内に慣れてきて、最後には親しみのある存在となっていること。言葉を少しずつ覚えていくところ。当局による妨害に屈せず友情を築き、最後には「ホーム」に帰って行くところなどが似ています。そういった意味で、あまり新鮮味のないプロットであり、俗にいう「いい映画」に終わっていることが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-16 11:13:35)

153.  アイランド(2005) マイケル・ベイ自身が言っているとおり、この映画は純然たる「ポップコーン・ムービー」であり、その意味では楽しめる作品だ。ストーリー設定として「クローン人間」が取り上げられているところが現代的であるが、本質的にはアクション映画であるため、このテーマに対する深い掘り下げは当然ないし、なくてよいと思う。ただこの作品の秀逸なところは、この設定がいかにも近未来にありそうなリアルさをもっており、観客を作品世界にひきつけることに成功していることだ。マイケル・ベイお約束のアクションシーンは今回もド迫力であり、期待を裏切らない。デート等で観て、「面白かったよね~」とか、「自分のクローンが訪ねてきたらどーする?」なんて会話をするのにはもってこいの作品である。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-01 00:32:00)(良:1票)

154.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 万感の思いの中で2度鑑賞。私にとって先々行、先行上映と2回続けて劇場に足を運ばせる作品はこのシリーズ以外にない。27年前、「遠い昔 銀河系の遙か彼方」に連れて行ってもらい、普通の人生では決して見ることのできない世界を見せてくれたジョージ・ルーカスにとにかく感謝である。全世界が待ち望んだ(でもない人も多いか・・)サーガの完結だけに、物語への評価は様々だ。個人的には、全体がダークなトーンだけに、C-3POとR2-D2のユーモラスな掛け合いがもっと欲しかったし、とにかく全体の尺が足りなすぎる!この際興行としての成功を無視して4時間位の作品にしても良かったぞルーカス!それとも小説を読ませる戦略か?しかし、もし何らかの事情でEP3が製作されなかったり、あるいはルーカス以外の誰かが製作した場合を想像したら、それこそデモが起きかねない位置にある作品である。ルーカスが語りたい物語を語った、それでいいではないか。スターウォーズが映画界の視覚効果の可能性を押し広げてきたことは誰人も否定しようがないし、今回もその最新のテクノロジーがふんだんに投入されている。主要登場人物の対決も多く、みどころ満載である。皆「ライトセーバー」を操るため、チャンバラシーンが多い。ホントに時代劇好きなのねルーカス。[映画館(字幕)] 10点(2005-07-03 21:57:37)(良:1票)

155.  フォエバー・フレンズ ベット・ミドラーの歌声が要所に織り交ぜられながら、飾り気のない友情が描かれている。ドラマに非現実的に大きな起伏がない分、等身大の女性の友情が伝わってきて、いつまでも余韻が残る佳作である。色々なことがあっても、大事なときに側にいてくれる親友のありがたさは男性も同じであるが、ふとそんなベタな友情の大切さを考えさせてくれるおすすめの作品。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-07 11:00:12)

156.  ブラックホーク・ダウン ソマリア内戦への米国(国連)の介入、という比較的新しい戦争の実話を題材にしていることもあり、リアルな戦争描写が印象的。何らかの政治的意図をもって製作されたというよりも、ひたすらリアルで凄惨な戦争の現場を観客に見せることに撤した感がある。そういった意味では「プラトーン」や「プライベート・ライアン」よりもストレートだ。 強いて言えばジョシュ演じる理想主義的傾向をもつマットが戦闘で部下を失う中で「本当にここで戦うことがソマリアの民衆のためになるのか」という心の葛藤を底流に感じた。この心情は近年のアフガンやイラク戦争にも通じ、他国への干渉(ましてや戦争行為)が、いかに大義を掲げようが、その実現には困難を極めるというテーマにもつながっていくだろうが、この作品はそういった難しいことではなく、その「戦争」にいかなる大義があろうと、そこに身をおく兵士にとっては「自分が生き残るため」そしてある種異常な時間を共有する生死を超えた「仲間のため」に、敵を殺すしかない、という凄惨な現実を、「良い」「悪い」の善悪論をはるかに超越した次元で観客に提示することが主題であったと思う。その意味で私には決して「おもしろい」などという感情は湧かなかった。だけど点数は低くしたくない作品。 観終わった後、ちょうど静岡県警のヘリ墜落!のニュースが飛び込んできて、なんだか作品とオーバーラップしてしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 19:10:57)(良:3票) 《改行有》

157.  アイ,ロボット 未来に私たちの身の回りはどうなっているのか。常に興味深いテーマであり、これまでも幾度となくスクリーンに登場してきた。本作もそのひとつであるが、CG技術の発達もあり、人々の間で働く人間型ロボットが、違和感なくリアルに映像化されていた。案外、近未来というのはこのように進化した科学技術、つまり小ぎれいな部分と相変わらず薄汚れた街が雑然と同居しているのだろう。もう一度その辺のディティールを中心にみてみたいと思った。さらに、博士の死の謎について、結果が分かってしまった後でも、もう一度始めから紐解いてみたい気にさせてくれる点で、良作であると思う。しかし、「ロボット三原則」がどうして破られたか、については予想通りの「屁理屈」だったので、すこし笑ってしまった。題名を聞いてソニーの「アイボ」を連想したが、科学技術の目指すところが、どうやらヒューマノイドロボットつまり科学的に「人間に近い人間」をつくる事にあると思えるような現代においては、本作が投げかけるテーマはことのほか重い。もっとも、人間が人間を信用できないような時代では、せめて機械でも信じないと生きていけないのかも知れないが。[映画館(字幕)] 7点(2004-10-07 10:07:34)(良:1票)

158.  素晴らしき哉、人生!(1946) 本レビューがきっかけで観てみました。評判どうり素晴らしいラストシーンの展開で、久しぶりに映画を観て涙が出ました。人間描写が自然です。一生懸命やっているのにうまくいかず、皆が自分を責めているように錯覚してしまうことは私にもあります。会社の深刻な危機に苦悩のあまり家族にあたってしまう主人公ジョージの弱さは、誰もが持っている弱さではないでしょうか。人間は生きるにつれ、どうしても目の前の小事に心を奪われ、本当に大切なものをなおざりにしがちです。「本当の豊かさとは?」という、現代に突きつけられている問いに、この作品は迷いなく答えています。戦後まもない時代の作品ですが、それゆえに本当に大切なものが今以上に見えていたのではないでしょうか。本レビューに感謝します。9点(2004-06-21 11:13:44)

159.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 恐らくはSF映画史上永遠に語り継がれるであろう「スター・ウォーズ」というシリーズを、まさにシリーズならしめた作品。この作品がスター・ウォーズユニバースという世界観を一気に広げた。ダース・ベイダーとルークの血縁関係(当時は本当にぶったまげた!)やヨーダから明かされる「フォース」の哲学、そして深まる「なぜ?」という謎。1作目だけならそれですっきり完結できたのに、ある意味罪深い作品という見方もできる。 当時はとにかく「やってるやってる、相変わらずみんなやってるね~」という感じで、1作目のキャラクター達の「その後」が見られる喜びを味わっていた。本筋と離れるが、この作品のサウンドトラックは恐らくシリーズを通してとりわけ秀逸である。有名な「ダース・ベイダーのテーマ」や美しい「ヨーダのテーマ」など、ジョン・ウィリアムズは、この作品で際だったキャラクターを見事に印象付けることに成功している。概してこのシリーズは、マニアックな人だけが「ハマる」趣味性の強い作品とみられるが、一面そのとおりであろう。しかし、かつて誰しも経験した自由な空想の世界で遊んだ子供心に強く訴えかける魅力がある。「観ている2時間あまりの間、日常生活を全く忘れさせてくれる」という娯楽としての映画の原点から考えると、満点の評価は決して過大評価ではないと思う。10点(2004-06-18 13:25:21)(良:2票) 《改行有》

160.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 観見終わったあと、「何回も見たい!」と思ったのは、この映画と「スターウォーズ」だけ。 初めて観たのが高校生の時だったのが良かったかも。「未来へ帰れ!」なんてシンプルだけど全てを表した粋なタイトルだと思う。あとの人生で「何回も見たい」と思わせてくれる、理屈抜きで面白い映画にどれだけ出会えるだろうか?10点(2004-06-09 21:42:20)《改行有》

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