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141. ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 凡作。つまらない映画ではないが地味。実話に基づいている以上しかたがないが、ドラマ性が弱い。【ネタバレ注意】英雄が容疑者(犯罪の嫌疑を受けていることをあらわす言葉)にされた、といういくらかショッキングなフレーズで宣伝されているが、そこまでのものではない。実際、最善の選択とはいえなかったかもしれない、という程度の話で、しかも“あらかじめ事故が起こると知っていれば他の選択肢があった”という程度の話で、関係者が“ほんとうに”パイロットたちの選択に誤りがあった可能性を考えていたならタダのバカだ。そして、すこし検索してみても、そこまで厳しい追及があったような感じではない。実際のところ、事故が起きたので、その調査のために公聴会が開かれてシミュレーションも行われた、という程度じゃないんだろうか。悪夢にうなされたりするシーンを入れたりして、頑張って“引き”を作ろうとしているのだが、もともと、その程度のドラマ性に弱い事実をもとに映画が構成されているので、無理やり感が否めない。[映画館(字幕)] 6点(2016-10-06 21:25:49)(良:1票) 142. ラスベガスをぶっつぶせ 《ネタバレ》 佳作。実話が元ネタという制約において、わりと地味な話を、うまく展開させて見せている方だと思う。【ネタバレ注意】実話が元ネタなのでどうしようもないが、カウンティング自体は“天才じゃなくても勝てる方法”なので、その設定が微妙。それにフィッシャーをはじめ、バカなことをして下手をうつ、というのがあまりにもありきたりな展開。また、カジノそのものは合法に運営されているもので裏社会の話ではないのだから、ストーリー上の演出とはいえ現代のドラマとして不正の発覚後に暴力をふるっているのはいただけない(実話では出入り禁止になっただけらしい)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-03 00:02:56) 143. オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 凡作。wikipediaを見たら「科学的正確性を追求する姿勢」と書いてあったけれど、とんでもない。細かいことを気にしない人にはいいのかもしれないが、普通のアクションムービー。リドリー・スコットらしさを感じないという意味では「プロメテウス」よりずっとマシだが、これでアカデミー作品賞にノミネートとは意外というしかない。【ネタバレ注意】予告編を見るんじゃなかったと後悔した栽培シーンはたしかに面白いアイデアだが、宇宙で感謝祭を祝うために未調理のジャガイモを持っていくというのは信じがたい。いや持っていってもいいけど、それなら調理器具が一式あるだろうにコーヒーメーカーくらいしかなかったぞ。だいたい芋だけ食ってたってビタミン欠乏症で病気になるんじゃないのか。途中で薬飲んでたから、ああビタミン剤くらいあるのかと思ったら鎮静剤。そもそも31日間の滞在にしては火星に置いた建物も宇宙船もやたらと大きいし、無重力を描写してるのにランニングマシンとか笑ってしまう。しかもリアクターを動かしたわけでもないのに火星に嵐が吹き荒れるような大気はないだろよ、と思ったら、そこは原作から意図的に修正されていないものということのようだ。だが、大気が薄いからこその厳重な二重扉(かつわずかなほころびによる破裂)だろうに、なんでビニールかぶせただけで宇宙服が要らないくらいにまで修理できてしまうのか。だったら、もう一度芋を植えなおせよ。バクテリア死んだとか、凍っただけだろ。クソを使い切ったのか。さらにNASA長官が冷静な判断を下してるのに、みんなで邪魔をする。スイングバイで回れ右して救助に行くなら、“その時点”で火星からの脱出方法が確定していないとおかしいぞ。スーパーコンピューターで何を計算していたのか。終盤には、とってつけたような中国からの支援。ああ、中国資本の威力は凄いなって、どこの「トランスフォーマー」だよ。なお、リドリー・スコット作品なのに「間抜けな宇宙飛行士」がいないところは評価する。あと、パスファインダー。 ※追記。パスファインダーによる16進通信。絶対に効率悪い。英字+数字+記号なら、8進数2桁(0~63)で十分。最初に8×8の文字コード表を画像送信しておけばよい。 ※さらに追記。次の火星探査が4年後と言っていた。少なくとも荷物を先に送るのは2年2カ月ごとに使えるホーマン軌道を使うので4年が4年4カ月なら妥当な話だと思う(その意味では、荷物運搬用の宇宙船が大型化できるのに対して、後追いする人用の宇宙船は小型にせざるをえないはずで、ランニングマシンを持ち込むほど広いのはやはり変)。ここで、地球・火星間の移動が(たしか)10カ月くらいのことを言っていたと思うが、現地での滞在日数が1カ月ほどで往復するということは、ものすごく効率の悪い位置関係で出発・帰還することになるのではないか。さらに言えば、荷物運搬用の宇宙船を3カ月(?)早く作るということはホーマン軌道を使わないということになるはずで、それは意味があることなのだろうか。原作が、火星と地球間の距離や移動速度をちゃんと計算して創作しているのか気になる。[映画館(字幕)] 6点(2016-02-05 00:10:10)(良:1票) 《改行有》 144. オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 ストーリーは凡庸だが、映像だけよかった。【ネタバレ注意】そんなに凄い技術があるのにシステム的に隙だらけという“いつもの”パターンなのが残念。映像は色々頑張っている感じがしたけれど、とにかくストーリーが凡庸で埋もれてしまいそうな作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-05 01:08:50)《改行有》 145. ブラック・スワン 《ネタバレ》 つまらない作品とは言わないが、好みではない。【ネタバレ注意】ナタリー・ポートマン演じる主人公ニナが、プレッシャーに押しつぶされていくさまは、見事に描写されていた。バレエ団の監督が性交渉と主役の座を取引しているのではなく、本気で妖艶さを求めていたのであろう(つまり、すぐれた監督だった)という見せ方もよいと思った。ただ、幻覚をみてしまうほどプレッシャーがあからさまに表情に出ている人が、ほんとにプリマに選ばれるだろうか。ポートマンの演技はすばらしいのだけれど、狂気を演じるあまりにリアリティから遠ざかってしまう印象があった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-30 00:24:40)《改行有》 146. アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 佳作。寄せ集めの大作ということで、あまり期待していなかったけれど、そこそこ面白かった。【ネタバレ注意】突っ込みどころは山ほどあれど、凄い映像を期待し、それに応えてくれる映画。これが“ハリウッド”映画の典型という意味では、キャッチコピーも納得できるというもの。プロペラが停止した時にアイアンマンが回しはじめたのは笑った(プロペラの代わりになるんじゃないかとは思ったけどエネルギー効率悪そう)。最後のロキとハルクの顛末もよいし、結末もなかなか。 [映画館(字幕)] 6点(2012-08-25 02:03:24)《改行有》 147. グリーン・ホーネット 凡作。話が軽いというか安直。ただ、見せ場はあるし、あまり考えなければ楽しめると思う。キャメロン・ディアスは、こういう役はきつくなっているんじゃないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-29 18:01:35)《改行有》 148. ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 アクション映画としては及第点というところか。まじめにストーリーを考えてはいけないのだろう。【ネタバレ注意】意外性はあるのだが、たんに意外なだけで「よく考えたらたしかに…」といった筋がない。しかも無駄死にしてばかりで(ほとんどの人が死ぬのだし)、その割に「誰かを生き残らせるために死を選ぶ」という場面が少ない。ストーリー上、(大惨事の原因を作った)主人公を死なせないと後味が悪くなるが、その展開もあれじゃなくてもいいんじゃないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-28 16:47:41)《改行有》 149. ロボッツ 《ネタバレ》 凡作。映像はよいけれど、ストーリーが単調。つまらないと切り捨てるほどではないけれど、子供向けの作品と割り切るべきなのだろう。【ネタバレ注意】最初からの展開が「親の愛情が注がれて育った」という内容になっていない。“おさがり”ばかりの貧乏暮し、というイメージを与えすぎではないか。ステレオタイプな役割分担、勧善懲悪など、あまりに型どおりな展開。伏線も裏切りもない分、子供には安心できるのかもしれないが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-27 13:22:57) 150. ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 佳作。やはり、デンゼル・ワシントンはうまい。【ネタバレ注意】たしかに意外な展開だけど、英字のパターンなんて限られているだろうから、いくらでも普通に書き起こせるんじゃないか。体調が悪いのはともかくとして。それに30年も歩き続けているという設定は変。1日10kmしか歩かなかったとしても、1年もあればアメリカ大陸の端から端まで行けるはず。あとパックのおしぼりは何か月もしたら、カラカラになるよ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:07:07)(良:1票) 《改行有》 151. 9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~ 佳作。色々説明が不足している気はするけれど、楽しめないわけではない。あまり深く考えてはいけないのだろう。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:06:38) 152. ナイト&デイ 《ネタバレ》 アクションを期待させる映画であり、そこはそれなりによくできている。その程度の映画だと思う。なにしろ、ストーリーに見るべきものがまるでない。まさに娯楽映画。【ネタバレ注意】フィクションなのだから、永久機関の現実性についてとやかくいうつもりはないが、設計図でもない“現物”を取り合いっこするという設定は、ちょっと乱暴なのではないか。裏切りやどんでん返しも、幾度となく繰り返されてきたパターンのままで、そりゃそうだろうなあ、としか感じない。銃撃戦でも、映画だから“弾が当たらない”前提で出ていくだけで、“思い切った行動”という印象がない。妹の件も、なんとなくあっけない。ついでに、キャメロン・ディアスが歳をとってきたなあと感じさせてしまうのも残念。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:05:22)《改行有》 153. ハート・ロッカー 《ネタバレ》 つまらない映画とは言わない。実態を知っているわけではないが、米軍が「不正確」と評したのはわかる気がする。【ネタバレ注意】ウィリアムは、結局運がいいだけで無謀な奴なんじゃないか。冷静沈着ですらない。爆弾を仕掛ける側の心理を描かない一方的な内容になっている点には目をつぶるとしても、描写が薄っぺらくて戦争の恐ろしさが伝わってこない。これでアカデミー作品賞なのかと思う。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 20:56:16) 154. パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 低予算でよく作ってある映画だとは思う。あらかじめ、そのことがわかっているので、たいした視覚効果も期待しないのだけど、それを割引いて見るという考えから抜け出せなかった。とにかく感情移入しにくい。カメラを映す、という設定をやめられないのはしかたがないが、あれでは“無理解な彼氏”以外の何物でもない。“無理強いする役柄”なのかもしれないが、ちょっとわざとらしい感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-28 01:33:27)《改行有》 155. アイアンマン2 《ネタバレ》 『アイアンマン』を楽しんだ人なら、十分楽しめる映画だろう。アクションシーンは前作同様によくできているし、ロバート・ダウニーJrはもちろん、ミッキー・ロークの悪役ぶりも素晴らしい。スカーレット・ヨハンソンの切れ味もよい。ただ、ローズ役のドン・チードルは前作のテレンス・ハワードの方がお調子者っぽくてよかったと思う。【ネタバレ注意】ストーリーには、やや粗さがあった。何の伏線もなく「どうして、相手がそこにいることを知っているんだ」という場面が何回かあった。「わざわざ、そこに戻るなよ」という展開もあった。その方がアクションシーンが盛り上がるという事情はわかるのだが、それには何かしら“まっとうな理由付け”が欲しいところだ。競合企業のトップの悪事も、ステレオタイプな描き方で、あまりひねりが感じられない。本作に感動のストーリーを求めているのではないが、娯楽映画としてよくできていると思うだけに、残念な部分である。 [映画館(字幕)] 6点(2010-05-27 00:09:11)《改行有》 156. ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 濃い映画。ほとんど予備知識なく見たので、ちょっと面食らった。もともとハーヴェイ・ミルクを知らなかったが、ストーリーは、いかにも“アメリカらしい”。史実に基づいているため、あっと驚くような展開はないが、うまく構成されているので最後まで飽きずに見られる。ショーン・ペンにしても、ジェームズ・フランコにしても、ゲイの人々や当時の映像をよく研究したんだろうと思うが、凄い。ただ、からみのシーンが多めなのはちょっとどうか。そんなにふんだんに取り入れなくても十分に伝わっているのではないかという気はする。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-25 10:46:11) 157. ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 点数はちょっとおまけ。ユマ・サーマンがよかったので。アクションシーンは、もう少し軽めでよかったと思うがそこそこ飽きずに最後まで見られた。ただし、突っ込みどころは多い。【ネタバレ】最終的に「壊して逃げる」にしては、やることが複雑すぎる(←そうでなくては映画にならないが)。あれだけの未来を確認しながら必要なものを入手していたのだとしたら、とても何週間程度の準備では足りないはず。どうせすぐわかるのなら事前に彼女に話を通じておけばよかったはず(←そんなことをしたら映画にならないが)。とまあ、「映画だからしかたがないな」と思いが続いてしまった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-28 00:34:29)(良:1票) 《改行有》 158. あなたは私の婿になる 《ネタバレ》 佳作。冒頭の展開から、だいたい予想される通りにその後のストーリーが進行していくので、驚きや新鮮さはないけれど、とくにアクションやスペクタクルを期待する映画ではなく、変なこじつけもないので、安心して楽しめるとは言える。ただ、心に残るものがあるというわけでもない。すでに書かれている通り、“投げっぱなし”になったままの話もあり、せめて最後の“機会”に回収してほしかったとは思う。サンドラ・ブロックのいわば“体当たり演技”は頑張ってるなと思ったけれど、そうまでして笑いを取らないといけないものではない。ちょっとしつこい感じがした。それよりバック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3 のヒロインも演じていた母役のメアリー・スティーンバージェンが美しい。笑顔がすばらしい。 [映画館(字幕)] 6点(2009-10-21 01:55:24)《改行有》 159. ビバリーヒルズ・コップ3 《ネタバレ》 初見のときは「意外に悪くないな」と思っていたのだが、最近改めて観たところ、テンポが悪いことを痛感した。時代が時代なだけに、ややチープな映像には目をつぶるとしても、いかにも間合いが悪いという感じ。【ネタバレ→】いきなり犯人がわかって、そのうえで展開していくというのは面白い。逆に、最後の展開はどんでん返しのつもりなのかもしれないが要らないと思う。それにしても小道具の銃やら何やら、いかにも現実離れしているところが、この時代の映画ということなのだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-15 22:01:22)《改行有》 160. ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 X-MEN シリーズは、駄作とは思わないのだが、「観てよかった」と感じることがあまりない。この映画も大差ない。映像は良く作ってあり娯楽映画としては及第点だと思うが、主人公に感情移入できるかという点で疑問が残る。あと、冒頭のシーンに比べてビクターは太りすぎ。一瞬「設定が逆なのか?」と思ってしまった。(演技の問題ということではないが)[映画館(字幕)] 6点(2009-09-15 21:55:09)
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