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1. シャイニング(1980)
結構、キューブリックとニコルソンというブランドでダマされやすいが、その先入観をとっぱらってしまうと、この映画は、綺麗な映像が淡々と2時間ばかり流れているだけのシロモノでしかない。その上に、決定的に物語の説明が不足している為、その唯一の取り柄である綺麗な映像でさえ、観る側には「浮いた」ものとして映ってしまう。所詮「怖さ」も、しっかりとした物語の裏付けがあればこそ。こうした大事な部分を綺麗な映像では補えようもなく、よって陳腐なホラーになり果ててしまっている。「死霊のはらわた」と比べると良くわかる。この2本はお話の内容が似ているが、わずか1時間20分程度でホラーの醍醐味を味わわせてくれる「死霊」に対し「シャイニング」は2時間もかけて観る側に「???」と思わせるだけである。やはり映画は中身が命。ブランドにダマされてはイケナイ。3点(2003-09-30 23:17:30)(良:1票)
2. 激流(1994)
とにかくダルい映画。スピード感のない川下り、怖くないワルモノ達、ベタベタで鼻につく家族愛や夫婦愛、家庭の事情‥‥。こういう映画の場合、客が望むものは、主人公とワルモノの死闘である。つまり水の上の「ヒッチャ-」であって、決して、夫婦仲直りのホームドラマではない。大体、何故にメリル・ストリ-プなんだろう?確かに、二の腕はとても立派ではあったのだが・・・3点(2003-09-30 18:24:52)
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